JP2000119274A - トリアゾロピリミジン誘導体 - Google Patents

トリアゾロピリミジン誘導体

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JP2000119274A
JP2000119274A JP10377606A JP37760698A JP2000119274A JP 2000119274 A JP2000119274 A JP 2000119274A JP 10377606 A JP10377606 A JP 10377606A JP 37760698 A JP37760698 A JP 37760698A JP 2000119274 A JP2000119274 A JP 2000119274A
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Yoshinori Kitagawa
芳則 北川
Koichi Ishikawa
幸一 石川
Haruko Sawada
治子 沢田
Taro Kanehara
太郎 金原
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Nihon Bayer Agrochem KK
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 病害防除剤の有効成分として優れた活性を示
すトリアゾロピリミジン誘導体を提供すること。 【解決方法】 式 【化1】 式中、Xはハロゲンを示し、Yは水素原子又はハロゲン
を示し、R1は場合により置換されていてもよいフェニ
ル又はナフチルを示し、R2は基 【化2】 を示し、R3は水素原子又はフェニルを示し、R4及びR
5は各々独立にC1-6のアルキル又はフェニルを示すか、
あるいはR4とR5はそれらの結合する窒素原子と一緒に
なって5もしくは6員の脂肪族複素環式基を形成し、該
複素環式基は、R4とR5の結合窒素原子の他に、更に窒
素原子及び酸素原子より選ばれる1〜2個のヘテロ原子
を含んでもよく、また場合によりC1-4アルキルで置換
されていてもよい、で表されるトリアゾロピリミジン誘
導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なトリアゾロ
ピリミジン誘導体、その製造方法及び病害防除剤として
の利用に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種のジハロゲノトリアゾロピリミジ
ン誘導体が、殺菌剤としての作用を示すことは既に知ら
れており(特開平8−507505号公報、EP−A−
834,513)、また、殺菌剤の合成中間体として開
示されている(特開平9−124651号公報、特開平
7−2861号公報、特開平5−271234号公報、
EP−A−782,997)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のトリア
ゾロピリミジン誘導体は病害防除剤としての効果及び安
全性の点で十分に満足できるものではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、病害防除
剤としてのより高い効果を有し、より高い安全性を有す
る新規化合物を創製すべく研究を行なった。その結果、
今回、優れた生物活性を持つ下記式(I)で表される新
規なトリアゾロピリミジン誘導体が見出された。
【0005】
【化5】
【0006】式中、Xはハロゲンを示し、Yは水素原子
又はハロゲンを示し、R1は場合によりハロゲン、C1-6
アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、C
1-4ハロアルコキシ、C1-4アルキレンジオキシ、C1-4
ハロアルキレンジオキシ又はフェニルで置換されていて
もよいフェニル又はナフチルを示し、R2は基
【0007】
【化6】
【0008】を示し、R3は水素原子又はフェニルを示
し、R4及びR5は各々独立にC1-6のアルキル又はフェ
ニルを示すか、あるいはR4とR5はそれらの結合する窒
素原子と一緒になって5もしくは6員の脂肪族複素環式
基を形成し、該複素環式基は、R4とR5の結合窒素原子
の他に、更に窒素原子及び酸素原子より選ばれる1〜2
個のヘテロ原子を含んでもよく、また場合によりC1-4
アルキルで置換されていてもよい。
【0009】本発明の上記式(I)の化合物は、例えば
下記の製法(a)又は(b)によって合成することができ
る。
【0010】製法(a):式
【0011】
【化7】
【0012】式中、X、Y及びR1は前記と同義であ
る、で表される化合物を式
【0013】
【化8】
【0014】式中、Mは基X、−OP(O)X2、−O
PX2、−OS(O)Xを示し、X、R3、R4及びR5
前記と同義である、で表される化合物(フィルスマイヤ
ー錯体)とを反応させる方法。
【0015】製法(b):式
【0016】
【化9】
【0017】式中、Zは水素原子又はヒドロキシを示
し、R1、R3、R4及びR5は前記と同義である、で表さ
れる化合物をハロゲン化剤と反応させる方法。
【0018】本発明により提供される式(I)のトリア
ゾロピリミジン誘導体は、前述した先行技術文献に記載
の化合物に比較して、強力な植物病害防除作用を示す。
【0019】本明細書において、「ハロゲン」はフルオ
ル、クロル、ブロム又はヨードを示し、好ましくはフル
オル、クロル、ブロムを示す。
【0020】「アルキル」は直鎖状又は分岐鎖状である
ことができ、例えば、C1-6アルキルを挙げることがで
き、具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、is
o−プロピル、n−(iso−,sec− 及び te
rt−)ブチル、 n−(iso−,sec−,neo
− 及び tert−)ペンチル、n−ヘキシル、is
o−ヘキシル等を例示することができる。
【0021】「ハロアルキル」及び「ハロアルコキシ」
のハロアルキル部分はハロゲン置換された直鎖状又は分
岐鎖状のアルキルを示し、例えば、1〜6個のフルオロ
及び/又はクロロにより置換されたC1-4アルキルを挙
げることができ、具体例として、ジフルオロメチル、ト
リフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、
ジクロロメチル、2−クロロ−1,1,2−トリフルオ
ロエチル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプ
ロピル等を例示することができる。
【0022】「アルコキシ」はアルキル部分が上記の意
味を有するアルキルオキシを示し、例えば、C1-4アル
コキシを挙げることができ、具体的には、メトキシ、エ
トキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ、n−
(iso−,sec−及びtert−)ブトキシ等を例
示することができる。
【0023】「アルキレンジオキシ」はアルキル部分が
上記の意味を有するアルキレンジレンジオキシを示し、
例えば、X1-4アルキレンジオキシを挙げることがで
き、具体的には、メチレンジオキシ、エチレンジオキ
シ、メチルメチレンジオキシ、ジメチルメチレンジオキ
シ、プロピレンジオキシ、テトラメチルエチレンジオキ
シ等を例示することができる。
【0024】「ハロアルキレンジオキシ」はハロアルキ
ル部分が上記の意味を有するハロアルキレンジオキシを
示し、例えばC1-4ハロアルキレンジオキシを挙げるこ
とができ、具体的には、ジフルオロメチレンジオキシ、
テトラフルオロエチレンジオキシ、トリフルオロメチル
メチルメチレンジオキシ等を例示することができる。
【0025】「5もしくは6員の脂肪族複素環式基」は
窒素原子及び酸素原子より選ばれる1〜3個のヘテロ原
子を含む5もしくは6員の脂肪族複素環式基を示し、例
えば、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジ
ン−1−イル等を例示することができる。これら複素環
式基は場合によりC1-4アルキルで置換されていてもよ
い。
【0026】前記式(I)の化合物において、好ましく
は、Xはクロル又はブロモを示し、Yは水素原子、クロ
ル又はブロモを示し、R1は場合によりフルオロ、クロ
ロ、ブロモ、メチル、エチル、n−プロピル、iso−
プロピル、n−ブチル、tert−ブチル、トリフルオ
ロメチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、is
o−プロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、
ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2−クロ
ロ−1,1,2−トリフルオロエトキシ、1,1,2,
3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ、メチレンジオ
キシ、エチレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキ
シ、テトラフルオロエチレンジオキシ又はフェニルで置
換されていてもよいフェニル又はナフチルを示し、R2
は基
【0027】
【化10】
【0028】を示し、R3は水素原子又はフェニルを示
し、R4及びR5は各々独立にメチル、エチル、n−プロ
ピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチ
ル、n−ペンチル又はフェニルを示すか、あるいはR4
とR5はそれらの結合する窒素原子と一緒になってピロ
リジノ、ピペリジノ、4−メチルピペラジン−1−イル
又はモルホリノを示す。
【0029】前記式(I)の化合物において、特に好ま
しくは、Xはクロロ又はブロモを示し、Yは水素原子又
はクロロを示し、R1は場合によりフルオロ、クロロ、
ブロモ、メチル、tert−ブチル、トリフルオロメチ
ル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、メチレ
ンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシ又はフェニル
で置換されていてもよいフェニル又はナフチルを示し、
2は基
【0030】
【化11】
【0031】を示し、R3は水素原子又はフェニルを示
し、R4及びR5は各々独立にメチル、エチル、n−プロ
ピル、iso−プロピル、n−ブチル又はフェニルを示
すか、あるいはR4とR5はそれらの結合する窒素原子と
一緒になってピロリジノ、ピペリジノ又はモルホリノを
示す。
【0032】本発明の式(I)の化合物の具体例を下記
第1表及び第2表に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】
【表7】
【0040】前記製法(a)は、原料として、例えば、
2−アミノ−5,7−ジクロロ−6−フェニル[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンと(クロ
ロメチレン)ジメチルアンモニウム クロライドとを用
いる場合、下記の反応式で表される。
【0041】
【化12】
【0042】前記製法(b)は、原料として、例えば、
2−(N,N−ジメチルアミノフェニルメチリデンアミ
ノ)−6−(4−メチルフェニル)[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オールとハロゲ
ン化剤としてオキシ塩化リンとを用いる場合、下記の反
応式で表される。
【0043】
【化13】
【0044】上記製法(a)において、原料である式
(II)の化合物は、従来の文献に未記載の新規化合物
であり、例えば、式
【0045】
【化14】
【0046】式中、Z及びR1は前記と同義である、で
表される化合物を、ハロゲン化剤、例えば、オキシ塩化
リン、オキシ臭化リン、三塩化リン、三臭化リン、ホス
ゲン、臭化カルボニル、二塩化オキサリル、塩化チオニ
ル、臭化チオニルと反応させることにより製造すること
ができる。
【0047】上記式(V)で表される化合物もまた新規
な化合物であり、式(V)において、Zが水素原子を示
し、R1が前記と同義である場合の化合物は、例えば、
WO94/21640Aに記載されている方法により、
【0048】
【化15】
【0049】式中、R1は前記と同義である、で表され
る化合物を、3,5−ジアミノ−1,2,4−トリアゾ
ールと、適当な希釈剤、例えば、酢酸中で反応させるこ
とにより容易に得ることができる。
【0050】上記式(VI)で表される化合物は、例え
ば、特開平6−25095号公報に記載される方法によ
り容易に合成することができる。
【0051】また、上記式(V)において、Zがヒドロ
キシを示し、R1が前記と同義である場合の化合物は、
例えば、特開平10−152489号公報又はEP−A
−770,615に記載される方法により、式
【0052】
【化16】
【0053】式中、R1は前記と同義である、で表され
る化合物を、3,5−ジアミノ−1,2,4−トリアゾ
ールと、適当な塩基、例えば、トリブチルアミン存在下
で反応させることにより容易に得ることができる。
【0054】上記式(VII)で表される化合物は、例
えば、Organic Synthesis, Coll. Vol. II, 288(1943);
Heterocycles, 1979年, 43巻, 1036頁に記載されてい
る方法により容易に合成される。
【0055】製法(a)において原料として用いられる
式(II)の化合物の代表例としては下記のものを例示
することができる。
【0056】2−アミノ−5−クロロ−6−フェニル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、
2−アミノ−5−クロロ−6−(4−メチルフェニル)
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、
2−アミノ−5−クロロ−6−(4−tert−ブチル
フェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピ
リミジン、2−アミノ−5−クロロ−6−(4−トリフ
ルオロメチルフェニル)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン、2−アミノ−5−クロロ−
6−(3,4−ジメトキシフェニル)[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン、2−アミノ−5−
クロロ−6−(4−ジフルオロメトキシフェニル)
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、
2−アミノ−5,7−ジクロロ−6−(2−クロロフェ
ニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミ
ジン。
【0057】上記製法(a)において、原料である式
(III)の化合物は、例えば、それ自体公知のフィル
スマイヤー錯体製造法により、式
【0058】
【化17】
【0059】式中、R3、R4又はR5は前記と同義であ
る、で表される化合物を、ハロゲン化剤、例えば、オキ
シ塩化リン、オキシ臭化リン、三塩化リン、三臭化リ
ン、ホスゲン、臭化カルボニル、二塩化オキサリル、塩
化チオニル、臭化チオニルと反応させることにより容易
に合成することができる。
【0060】上記式(VIII)の化合物は、それ自体
公知のアミド合成法により容易に合成することができ
る。
【0061】式(III)の化合物の代表例としては下
記のものを例示することができる。(クロロメチレン)
ジメチルアンモニウム クロライド、(ブロモメチレ
ン)ジメチルアンモニウム ブロマイド、(クロロメチ
レン)ジメチルアンモニウム ジクロロホスフェート、
(クロロメチレン)ジメチルアンモニウム ジクロロホ
スファイト、(クロロメチレン)ジメチルアンモニウム
クロロスルフィネート、1−(クロロメチレン)ピペ
リジニウム クロライド、4−(クロロメチレン)モル
ホリニウム クロライド、(クロロメチレン)メチルフ
ェニルアンモニウム クロライド、(クロロメチレン)
ジエチルアンモニウム クロライド、(クロロメチレ
ン)ジ(iso−プロピル)アンモニウム クロライ
ド、(クロロメチレン)ジ(n−ブチル)アンモニウム
クロライド、(1−クロロ−1−フェニルメチレン)
ジメチルアンモニウム クロライド。
【0062】上記製法(b)において、原料である式
(IV)の化合物は、従来の文献に未記載の新規な化合
物であり、例えば、前記式(V)の化合物を前記式(I
II)の化合物(フィルスマイヤー錯体)と製法(a)
と同様の条件下で反応させることにより製造することが
できる。
【0063】製法(b)において原料として用いられる
式(IV)の化合物の代表例としては下記のものを例示
することができる。
【0064】2−(モルホリン−4−イルメチリデンア
ミノ)−6−(4−クロロフェニル)[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール、2−
(N,N−ジメチルアミノメチリデンアミノ)−6−
(3−トリフルオロメチルフェニル)[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール、2−
(N,N−ジエチルアミノメチリデンアミノ)−6−
(3,4−ジクロロフェニル)[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール、2−(N,
N−ジメチルアミノフェニルメチリデンアミノ)−6−
(4−メチルフェニル)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン−5−オール、2−(N−メ
チルアニリノメチリデンアミノ)−6−(4−クロロフ
ェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン−5−オール、2−(N,N−ジメチルアミノメ
チリデンアミノ)−6−(4−エトキシフェニル)
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−
5−オール、2−(ピペリジニルメチリデンアミノ)−
6−(4−メチルフェニル)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン−5−オール、2−(N,N
−ジメチルアミノメチリデンアミノ)−6−(4−ジフ
ルオロメトキシフェニル)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン−5−オール、2−(N,N
−ジ(iso−プロピル)アミノメチリデンアミノ)−
6−(4−メチルフェニル)[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−a]ピリミジン−5−オール、2−(N,N
−ジ(n−ブチル)アミノメチリデンアミノ)−6−
(3,4−ジクロロフェニル)[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール、2−(N,
N−ジメチルアミノメチリデンアミノ)−6−フェニル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−
5,7−ジオール。
【0065】製法(b)において使用されるハロゲン化
剤としては、例えば、オキシ塩化リン、オキシ臭化リ
ン、三塩化リン、三臭化リン、ホスゲン、臭化カルボニ
ル、二塩化オキサリル、塩化チオニル、臭化チオニル等
を挙げることができる。
【0066】上記製法(a)の反応は適当な希釈剤中で
実施することができ、その際に使用される希釈剤の例と
しては、脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類(場
合によっては塩素化されてもよい)、例えば、ペンタ
ン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エ−テル、リグロ
イン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、
クロルベンゼン、ジクロロベンゼン等;エ−テル類、例
えば、エチルエ−テル、メチルエチルエ−テル、イソプ
ロピルエ−テル、ブチルエ−テル、ジオキサン、ジメト
キシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチレ
ングリコ−ルジメチルエ−テル(DGM)等;エステル類、
例えば、酢酸エチル、酢酸アミル等を挙げることができ
る。
【0067】製法(a)は実質的に広い温度範囲内にお
いて実施することができるが、一般には、約10〜約2
00℃、好ましくは約50〜約160℃間の温度が適当
である。また、該反応は常圧下で行うことが望ましい
が、場合によっては加圧または減圧下で操作することも
できる。
【0068】製法(a)を実施するにあたっては、例え
ば、式(II)の化合物1モルに対し、1モル量乃至1
5モル量の式(III)の化合物を反応させることによ
って、目的化合物を得ることができる。
【0069】上記製法(b)の反応は適当な希釈剤中で
実施することができ、その際に使用される希釈剤として
は、上記製法(a)について例示したものと同様のもの
を使用することができる。
【0070】製法(b)は、実質的に広い温度範囲内に
おいて実施することができるが、一般には、約10〜約
200℃、好ましくは約50〜約160℃間の温度が適
当である。また、該反応は常圧下で行うことが望ましい
が、場合によっては加圧または減圧下で操作することも
できる。
【0071】製法(b)を実施するにあたっては、例え
ば、式(IV)の化合物1モルに対し、1モル量乃至5
0モル量のハロゲン化剤を反応させることによって、目
的化合物を得ることができる。
【0072】製法(a)を実施するに際して、式(V)
の化合物から出発し、式(II)の化合物を単離するこ
となく連続して反応を行ない、式(I)の化合物を得る
ことができる。また、製法(b)においては、式(V)
の化合物から出発し、式(IV)の化合物を単離するこ
となく連続して反応を行い、式(I)の化合物を得るこ
とができる。
【0073】さらに、製法(a)を実施するに際して、
式(VIII)の化合物から出発し、式(III)の化
合物(フィルスマイヤー錯体)を単離することなく連続
して反応を行い、式(I)の化合物を得ることができ
る。また、製法(b)の原料である式(IV)の化合物
の製造において、式(VIII)の化合物から出発し、
式(III)の化合物を単離せずに連続して反応を行
い、式(IV)の化合物を得ることもできる。
【0074】なお、式(III)の化合物(フィルスマ
イヤー錯体)は、ハロゲン化剤として用いることができ
る。
【0075】本発明の活性化合物は、強力な殺菌作用を
示し、実際に、望ましからざる植物病原菌を防除するた
めに使用することができる。
【0076】本発明の活性化合物は、一般には、殺菌
(カビ)剤として、プラスモデイオホロミセテス(Plasmod
iophoromycetes)、 オ−ミセテス(Oomycetes)、 キトリデ
ィオミセテス(Chytridiomycetes)、 ジゴミセテス(Zygom
ycetes)、 アスコミセテス(Ascomycetes)、 バシジオミセ
テス(Basidiomycetes) 及びドイテロミセテス(Deuterom
ycetes) による種々の植物病害に対して使用することが
でき、また、殺菌(バクテリア)剤として、シュ−ドモナ
ス科(Pseudomonadaceae)、 リゾビウム科(Rhizobiacea
e)、 エンテロバクテリア科(Enterobacteriaceae)、 コリ
ネバクテリウム科(Corynebacteriaceae) 及びストレプ
トミセス科(Streptomycetaceae) による種々の植物病害
に対して使用することができる。本発明の活性化合物
は、植物病原菌を防除するに必要な活性化合物の濃度に
おいて、植物体に対し良好な和合性を示すため、使用に
際しては、植物体の地上部に対しての薬剤処理、台木及
び種子に対しての薬剤処理、並びに土壌処理が可能であ
る。
【0077】また、本発明化合物は温血動物に対しても
低毒性であって、安全に使用することができる。
【0078】本発明の活性化合物は実際の使用に際して
通常の製剤形態にすることができる。その形態として
は、例えば、液剤、水和剤、エマルジョン、懸濁剤、粉
剤、泡沫剤、ペ−スト、錠剤、粒剤、エアゾ−ル、活性
化合物浸潤−天然及び合成物、マイクロカプセル、種子
用被覆剤、ULV[コ−ルドミスト(cold mist)、ウ
オ−ムミスト(warm mist)]等を挙げることができ
る。
【0079】これらの製剤はそれ自体公知の方法で製造
することができ、例えば、活性化合物を、展開剤、即
ち、液体希釈剤、固体希釈剤又は担体、場合によっては
界面活性剤、即ち、乳化剤及び/又は分散剤及び/又は
泡沫形成剤などと混合することによって調製することが
できる。展開剤として水を用いる場合には、例えば、有
機溶媒を補助溶媒として使用することができる。
【0080】液体希釈剤又は担体としては、例えば、芳
香族炭化水素類(例えば、キシレン、トルエン、アルキ
ルナフタレン等)、クロル化芳香族又はクロル化脂肪族
炭化水素類(例えば、クロロベンゼン類、塩化エチレン
類、塩化メチレン等)、脂肪族炭化水素類[例えば、シ
クロヘキサン等、パラフィン類(例えば鉱油留分
等)]、アルコ−ル類(例えば、ブタノ−ル、グリコ−
ル等)並びにそれらのエ−テル、エステル等、ケトン類
(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例
えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等)、水などを挙げることができる。
【0081】液化ガス希釈剤は常温常圧ではガスのもの
であり、例えば、ブタン、プロパン、窒素ガス、二酸化
炭素、そしてハロゲン化炭化水素類のようなエアゾ−ル
噴射剤等を挙げることができる。
【0082】固体希釈剤としては、例えば、土壌天然鉱
物(例えば、カオリン、クレ−、タルク、チョ−ク、石
英、アタパルガイド、モンモリロナイト又は珪藻土
等)、土壌合成鉱物(例えば、高分散ケイ酸、アルミ
ナ、ケイ酸塩等)などを挙げることができる。
【0083】粒剤のための固体担体としては、例えば、
粉砕且つ分別された岩石(例えば、方解石、大理石、軽
石、海泡石、白雲石等)、無機及び有機物粉の合成粒、
有機物質(例えば、おがくず、ココやしの実のから、と
うもろこしの穂軸、タバコの茎等)の細粒体等を挙げる
ことができる。
【0084】乳化剤及び/又は泡沫剤としては、例え
ば、非イオン及び陰イオン乳化剤[例えば、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ア
ルコ−ルエ−テル(例えば、アルキルアリ−ルポリグリ
コ−ルエ−テル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸
塩、アリ−ルスルホン酸塩等)]、アルブミン加水分解
生成物等を挙げることができる。
【0085】分散剤としては、例えば、リグニンサルフ
ァイト廃液、メチルセルロ−ス等が包含される。
【0086】固着剤も製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用
することができ、該固着剤としては、例えば、カルボキ
シメチルセルロ−ス、天然及び合成ポリマ−(例えば、
アラビアゴム、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルアセ
テ−ト等)などを挙げることができる。
【0087】着色剤を使用することもでき、該着色剤と
しては、例えば、無機顔料(例えば、酸化鉄、酸化チタ
ン、プルシアンブル−)、アリザリン染料、アゾ染料又
は金属フタロシアニン染料のような有機染料、更に、
鉄、マンガン、ボロン、銅、コバルト、モリブデン、亜
鉛等の金属の塩のような微量要素を挙げることができ
る。
【0088】該製剤は、一般には、前記活性成分を0.1
〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%の範囲内で濃度
で含有することができる。
【0089】本発明の活性化合物は上記製剤又はさまざ
まな使用形態において、他の公知の活性化合物、例え
ば、殺菌剤(ファンギサイド、バクテリサイド)、殺虫
剤、殺ダニ剤、殺センチュウ剤、除草剤、鳥類忌避剤、
生長調整剤、肥料及び/又は土壌改良剤を併用すること
もできる。
【0090】本発明の活性化合物を使用する場合、その
まま直接使用するか、又は散布用調製液、乳剤、懸濁
剤、粉剤、錠剤、ペ−スト、マイクロカプセル、粒剤の
ような製剤形態で使用するか、又は更に希釈して調製さ
れた使用形態で使用することができる。そして、活性化
合物は通常の方法、例えば、液剤散布(watering)、浸
漬、噴霧(spraying、atomising、misting)、潅注、懸
濁形成、塗布、散粉、散布、粉衣、湿衣、湿潤被覆、糊
状被覆又は羽衣被覆等の方法で使用することができる。
【0091】植物体の各部分への処理に際して、実際の
使用形態における活性化合物の濃度は、実質的範囲内で
変えることができるが、一般には、0.0001〜1重量%、
好ましくは、0.001〜0.5重量%の範囲内が好適である。
種子処理に際しては、一般に、活性化合物を種子1kg当
り、0.001〜50g、好ましくは0.01〜10gの範囲内で使
用することができる。
【0092】土壌処理用の殺菌・殺カビ剤として用いる
場合に、作用場所で必要とされる濃度は、通常、0.0
0001〜0.1重量%、好適には0.0001〜0.
02重量%の範囲内である。
【0093】次に実施例により、本発明の内容をさらに
具体的に説明するが、本発明はこれのみに限定されるべ
きものではない。
【0094】
【実施例】合成例1
【0095】
【化18】
【0096】2−アミノ−6−(4−メチルフェニル)
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−
5−オール(3.0g)とオキシ塩化リン(20ml)
の混合物に、室温下でN,N−ジメチル安息香酸アミド
(6.0g)を加え、1時間攪拌した。次いで反応液を
110℃で3時間加温した後、過剰のオキシ塩化リンを
減圧下にて留去した。残渣を水に投入し、40%水酸化
ナトリウム水溶液で塩基性にした後、クロロホルムで抽
出し、水洗後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留
去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒 クロロホルム)に付し、5−クロロ−2−
(N,N−ジメチルアミノフェニルメチリデンアミノ)
−6−(4−メチルフェニル)[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン(2.5g)を得た。(m
p.242−244℃) 合成例2
【0097】
【化19】
【0098】2−アミノ−6−フェニル[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオー
ル(3.0g)とオキシ塩化リン(15ml)の混合物
に、室温下でN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)
を滴下した。滴下終了後室温下にて30分攪拌し、次い
で110℃で1時間攪拌した。過剰のオキシ塩化リンを
減圧下にて留去して得た残渣を水に投入し、40%水酸
化ナトリウム水溶液で塩基性にした。クロロホルムで抽
出し、水洗後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留
去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒 クロロホルム)に付し、5,7−ジクロロ−2
−(N,N−ジメチルアミノメチリデンアミノ)−6−
フェニル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリ
ミジン(1.2g)を得た。(mp.197−198
℃) 上記合成例1〜2と同様にして得られる化合物を、合成
例1〜2で合成した化合物と共に、下記第3表に示す。
【0099】
【表8】
【0100】
【表9】
【0101】<中間体の製造> 合成例3(合成例1の化合物の原料)
【0102】
【化20】
【0103】4−メチルフェニル酢酸エチル(13.2
g)、蟻酸メチル(70g)とジメチルホルムアミド
(40ml)の溶液を、室温下で60%水素化ナトリウ
ム(6.4g)のジメチルホルムアミド(40ml)の
懸濁液に滴下し、2時間攪拌した。反応液を一夜放置
後、水、濃塩酸を加えて酸性にした後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を留去し得られる残渣に、3,5−ジアミノ−
1,2,4−トリアゾール(8.0g)と酢酸(200
ml)を加え5時間加熱還流した。反応液に水を加え析
出物を濾取し、水、次いでn−ヘキサンで洗浄した後、
風乾し、2−アミノ−6−(4−メチルフェニル)
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−
5−オール(15.0g)を得た。(mp.>250
℃) 合成例4(合成例2の化合物の原料)
【0104】
【化21】
【0105】フェニルマロン酸ジエチルエステル(5.
2g)、3,5−ジアミノ−1,2,4−トリアゾール
(2.1g)とトリn−ブチルアミン(4.4g)の混
合物を180℃で6時間攪拌した。反応液に水とクロロ
ホルムを加えて析出する固体を濾取し、水、次いでクロ
ロホルムで洗浄後、風乾し、2−アミノ−6−フェニル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−
5,7−ジオール(3.4g)を得た。(mp.>25
0℃) 上記合成例3〜4と同様にして得られる化合物を、合成
例3〜4で合成した化合物と共に、下記第4表に示す。
【0106】
【表10】
【0107】
【表11】
【0108】<生物試験例> 試験例1:イネいもち病に対する茎葉散布効力試験 供試化合物の調製 活性化合物:30〜40重量部 担体:珪藻土とカオリンとの混合物(1:5)55重量
部〜65重量部 乳化剤:ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
5重量部 上述した量の活性化合物、担体及び乳化剤を粉砕混合し
て各水和剤とし、その所定薬量を水で希釈して混合調整
する。
【0109】試験方法 水稲(品種:クサブエ)を直径7cmのビニールポット
に栽培し、その3〜4葉期に予め調整した活性化合物の
所定濃度希釈液を3鉢当り50ml散布した。散布1日
後、人工培養したイネいもち病菌(Pyricular
ia oryzae)の胞子懸濁液を噴霧接種(1回)
し、25℃、相対湿度100%の湿度に保ち感染させ
た。接種7日後、鉢当りの罹病度を下記基準により類別
評価し、更に防除価(%)を求めた。また、薬害も同時
に調査した。本試験は1区3鉢の結果の平均である。
【0110】罹病度 病斑面積率(%) 0 0 0.5 2未満 1 2〜5未満 2 5〜10未満 3 10〜20未満 4 20〜40未満 5 40以上 防除価(%)=(1−{処理区の罹病度÷無処理区の罹
病度})×100 試験結果 化合物番号1、7、8、16、17、18、21及び2
5は薬剤濃度(500ppm)において80%以上の防
除価を示した。
【0111】試験例2:イネごま葉枯病に対する散布試
験 試験方法 水稲(品種:クサブエ)を直径7cmのビニールポット
に栽培し、その3〜4葉期に試験例1と同様に調整した
活性化合物の所定濃度希釈液を3鉢当り50ml散布し
た。散布1日後、人工培養したイネごま葉枯病菌(Co
chliobolus miyabeanus)の胞子
懸濁液を噴霧接種(1回)し、25℃、相対湿度100
%の湿度に保ち感染させた。接種4日後、鉢当りの罹病
度を下記基準により類別評価し、更に防除価(%)を求
めた。また、薬害も同時に調査した。本試験は1区3鉢
の結果の平均である。
【0112】罹病度の評価、防除価の算出方法は試験例
2〜4に共通のものである。
【0113】罹病度 発病程度 0 発病なし 1 微 2 少 3 中 4 多 5 甚 防除価(%)=(1−{処理区の罹病度÷無処理区の罹
病度})×100 試験結果 化合物番号1、2、3、7、16、18、21、25、
28、31、33、34及び36は薬剤濃度(500p
pm)において80%以上の防除価を示した。
【0114】試験例3:コマツナ黒すす病に対する散布
試験 試験方法 コマツナ(品種:みすぎ)を直径7cmのビニールポッ
トにおよそ15粒播種し、温室内(15〜25℃)で育
苗した。播種2週間後の苗に試験例1と同様に調製した
供試化合物を所定濃度に稀釈し、3ポットあたり25m
l散布した。散布1日後、人工培養したコマツナ黒すす
病(Alternaria brassicicol
a)の胞子懸濁液を噴霧接種(1回)し、25℃、相対
湿度100%の湿度に保ち感染させた。接種4日後、鉢
当りの罹病度を試験例2と同様の基準により類別評価
し、更に防除価(%)を求めた。また薬害も同時に調査
した。本試験は1区3鉢の結果の平均である。
【0115】試験結果 化合物番号3、7、10、18、19 、21、26、
28、29、30、31、32、33及び34は薬剤濃
度(500ppm)において 80%以上の防除価を示
した。
【0116】試験例4:リンゴ斑点落葉病に対する散布
試験 試験方法 温室内(15〜25℃)で育成したリンゴ(品種:オレ
ゴンスーパーデリシャス)の、完全展葉後3週間以内の
葉を切り、水を入れた径2cmのガラス管に1葉ずつ挿
し、試験例1と同様に調製した供試化合物を所定濃度に
稀釈し、1葉あたり2ml散布した。散布1日後、人工
培養したリンゴ斑点落葉病(Alternaria m
ali)の胞子懸濁液を噴霧接種(1回)し、25℃、
相対湿度100%の湿度に保ち感染させた。接種2日
後、各供試葉の罹病度を試験例2と同様の基準により類
別評価し、更に防除価(%)を求めた。また、薬害も同
時に調査した。本試験は3反復の結果の平均である。
【0117】試験結果 化合物番号3、7、18及び21は薬剤濃度(250p
pm)において80%以上の防除価を示した。
【0118】製剤例1(粒剤) 本発明化合物No.1(10部)、ベントナイト(モン
モリロナイト)(30部)、タルク(滑石)(58部)
及びリグニンスルホン酸塩(2部)の混合物に、水(2
5部)を加え、良く捏化し、押し出し式造粒機により、
10〜40メッシュの粒状として、40〜50℃で乾燥
して粒剤とする。
【0119】製剤例2(粒剤) 0.2〜2mmに粒度分布を有する粘土鉱物粒(95
部)を回転混合機に入れ、回転下、液体希釈剤とともに
本発明化合物No.21(5部)を噴霧し均等に湿らせ
た後、40〜50℃で乾燥し粒剤とする。
【0120】製剤例3(乳剤) 本発明化合物No.18(30部)、キシレン(5
部)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
(8部)及びアルキルベンゼンスルホン酸カルシウム
(7部)を混合攪拌して乳剤とする。
【0121】製剤例4(水和剤) 本発明化合物No.10(15部)、ホワイトカーボン
(含水無結晶酸化ケイ素微粉末)と粉末クレーとの混合
物(1:5)(80部)、アルキルベンゼンスルホン酸
ナトリウム(2部)及びアルキルナフタレンスルホン酸
ナトリウムホルマリン重合物(3部)を粉末混合し、水
和剤とする。
【0122】製剤例5(水和顆粒) 本発明化合物No.25(20部)、リグニンスルホン
酸ナトリウム(30部)、ベントナイト(15部)及び
焼成ケイソウ土粉末(35部)を十分に混合し、水を加
え、0.3mmのスクリーンで押し出し乾燥して、水和
顆粒とする。
【0123】
【発明の効果】本発明の新規トリアゾロピリミジン誘導
体は、上記生物試験例に示したように、農園芸用病害防
除剤として優れた性質を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C050 AA01 BB06 CC08 EE04 FF05 GG02 GG04 HH02 HH04 4H011 AA01 AA03 BB09 BC07 BC19 BC20 DA02 DA15 DA16 DD03 DH03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 式中、Xはハロゲンを示し、Yは水素原子又はハロゲン
    を示し、R1は場合によりハロゲン、C1-6アルキル、C
    1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルコ
    キシ、C1-4アルキレンジオキシ、C1-4ハロアルキレン
    ジオキシ又はフェニルで置換されていてもよいフェニル
    又はナフチルを示し、R2は基 【化2】 を示し、R3は水素原子又はフェニルを示し、R4及びR
    5は各々独立にC1-6アルキル又はフェニルを示すか、あ
    るいはR4とR5はそれらの結合する窒素原子と一緒にな
    って5もしくは6員の脂肪族複素環式基を形成し、該複
    素環式基は、R4とR5の結合窒素原子の他に、更に窒素
    原子及び酸素原子より選ばれる1〜2個のヘテロ原子を
    含んでもよく、また場合によりC1-4アルキルで置換さ
    れていてもよい、で表されるトリアゾロピリミジン誘導
    体。
  2. 【請求項2】Xがクロロ又はブロモを示し、Yが水素原
    子、クロロ又はブロモを示し、R1が場合によりフルオ
    ロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、n−プロピル、
    iso−プロピル、n−ブチル、tert−ブチル、ト
    リフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキ
    シ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブ
    トキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、
    2−クロロ−1,1,2−トリフルオロエトキシ、1,
    1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ、メチ
    レンジオキシ、エチレンジオキシ、ジフルオロメチレン
    ジオキシ、テトラフルオロエチレンジオキシまたはフェ
    ニルで置換されていてもよいフェニル又はナフチルを示
    し、R2が基 【化3】 を示し、R3が水素原子又はフェニルを示し、R4及びR
    5が各々独立にメチル、エチル、n−プロピル、iso
    −プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、n−ペンチ
    ル又はフェニルを示すか、あるいはR4とR5がそれらの
    結合する窒素原子と一緒になってピロリジノ、ピペリジ
    ノ、4−メチルピペラジン−1−イル又はモルホリノを
    示す、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】Xがクロロ又はブロモを示し、Yが水素原
    子又はクロロを示し、R1が場合によりフルオロ、クロ
    ロ、ブロモ、メチル、tert−ブチル、トリフルオロ
    メチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、メ
    チレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシまたはフ
    ェニルで置換されていてもよいフェニル又はナフチルを
    示し、R2が基 【化4】 を示し、R3が水素原子又はフェニルを示し、R4及びR
    5が各々独立にメチル、エチル、n−プロピル、iso
    −プロピル、n−ブチル、又はフェニルを示すか、ある
    いはR4とR5がそれらの結合する窒素原子と一緒になっ
    てピロリジノ、ピペリジノ又はモルホリノを示す、請求
    項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物
    を有効成分として含有することを特徴とする農薬。
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