JP2000118764A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2000118764A
JP2000118764A JP31690898A JP31690898A JP2000118764A JP 2000118764 A JP2000118764 A JP 2000118764A JP 31690898 A JP31690898 A JP 31690898A JP 31690898 A JP31690898 A JP 31690898A JP 2000118764 A JP2000118764 A JP 2000118764A
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Hajime Nishida
一 西田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は簡単な構成で用紙の侵入角度を調整可
能として、複数枚の用紙を紙厚や紙質に関わらず適切に
分離給紙する給紙装置を提供する。 【解決手段】給紙装置10は、フリクションパッド12
がガイドホルダ13に取り付けられ、加圧バネ16によ
り付勢されて給紙ローラ11に圧接されている。ガイド
ホルダ13は支点14を介してリンク15に所定角度回
動可能に連結されており、リンク15は支持ガイド18
に案内されて上下方向に移動可能に配設されている。リ
ンク15の下端部にはレバー機構が配設されており、レ
バー機構は、レバーが回動されることにより、リンク1
5をレバーの回動量に応じた量だけ上下移動させる。リ
ンク15が上下方向に移動されると、ガイドホルダ13
は、給紙ローラ11との圧接点を中心として、記録紙2
0の給紙方向下流側が上下方向に回動し、実質的に記録
紙20の給紙ローラ11とフリクションパッド12との
圧接部への侵入角度θが変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置に関し、
詳細には、複数枚の用紙を紙厚や紙質に関わらず適切に
分離給紙する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置、複写機及びプリンタ
等の画像形成装置や画像読取装置においては、複数枚の
カット状の用紙を給紙カセットや原稿載置台に収納し
て、1枚ずつ分離して給紙する給紙装置を備えており、
このような給紙装置としては、通常、複数枚の用紙を給
紙カセットあるいは原稿載置台に載置して、最上段の用
紙から順次1枚ずつ分離して給紙する。この場合、最上
段の用紙のみを適切に分離して搬送し、重送やジャムの
発生を防止することが重要である。
【0003】そこで、従来、給紙装置においては、上記
給紙装置内に水平に載置された最上段の用紙を給紙ロー
ラにより送り出し、当該最上段の用紙との摩擦力によっ
てつられて送り出される2番目以降の用紙を、給紙ロー
ラに所定圧力で圧接されているフリクションパッドによ
り分離させている。
【0004】このような給紙装置においては、従来、フ
リクションパッドは、固定的に保持されて所定の弾性部
材により給紙ローラ方向に付勢されており、フリクショ
ンパッドの給紙ローラに対する突き当て角度、すなわ
ち、フリクションパッドの面の給紙ローラの軸心に対す
る角度は、一定に設定されている。
【0005】ところが、このような給紙装置において
は、用紙の紙質や厚さによっては、給紙ローラが最上段
の用紙に当接して当該最上段の用紙を送り出す際に、適
切に2枚目以降の用紙を分離しきれずにフリクションパ
ッドの位置を過ぎても複数の用紙が搬送されるという、
いわゆる重送を生じることがあった。
【0006】そこで、従来、給紙ローラに押圧される記
録用紙剥離板の板面を剥離板固定部材に保持させ、記録
用紙剥離板の板面を給紙ローラに押圧するとともに、剥
離板固定部材を給紙ローラの回転軸を中心として円周方
向に可動できるガイド部材をテンションブラケットで支
えて、記録用紙の先端部が記録用紙剥離板に当接する角
度を変えられるようにした給紙機構が提案されている
(特開平2−282131号公報参照)。
【0007】この従来の給紙機構は、図5及び図6に示
すように、用紙1の厚さに対応させて、用紙剥離板2を
給紙ローラ3の円周方向に移動させて、厚さの厚い(腰
の強い)用紙1のときには、図5に示すように、用紙1
の用紙剥離板2と給紙ローラ3との圧接部への侵入角度
θを、所定角度小さい角度である侵入角度θ1に調整
し、厚さの薄い(腰の弱い)用紙1のときには、図6に
示すように、用紙1の用紙剥離板2と給紙ローラ3との
圧接部への侵入角度θを、所定角度大きい角度である侵
入角度θ2(θ1<θ2)に調整している。
【0008】このように侵入角度θを用紙1の厚さや腰
の強さ等により調整すると、用紙1の分離性能が向上
し、用紙を適切に分離することができる。
【0009】また、従来、給紙ローラに摩擦部材を押圧
し、この摩擦部材への用紙の侵入角度を調整する調整機
構を備えた用紙分離機構において、調整機構を、給紙ロ
ーラの回転軸を揺動軸とする支持アームと、この支持ア
ームに設けられ、摩擦部材を給紙ローラの外周面に当
接、付勢するように保持した保持部材と、支持アームを
揺動させて摩擦部材の給紙ローラに対する位置を調整す
る揺動手段と、有するものとした用紙分離機構が提案さ
れている(特開平8−324816号公報参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の給紙機構や用紙分離機構にあっては、構造が
大型で、複雑であり、給紙装置自体が大型化するととも
にコストが高くなるという問題があった。
【0011】すなわち、特開平2−282131号公報
記載の給紙機構にあっては、給紙ローラの外周面に沿っ
てテンションブラケットを配設してこのテンションブラ
ケットに沿って剥離板の固定された剥離板固定部材をガ
イド部材を介して移動させて、用紙の侵入角度を調整す
るようになっていたため、構造が大型で複雑であり、給
紙装置自体が大型化するとともに、コストが高くなると
いう問題があった。
【0012】また、特開平8−324816号公報記載
の用紙分離機構にあっては、用紙の侵入角度を調整する
調整機構を、給紙ローラの回転軸を揺動軸とする支持ア
ームと、この支持アームに設けられ、摩擦部材を給紙ロ
ーラの外周面に当接、付勢するように保持した保持部材
と、支持アームを揺動させて摩擦部材の給紙ローラに対
する位置を調整する揺動手段と、を備えたものとしてい
るため、なお、構造が大型で複雑であり、給紙装置自体
が大型化するとともに、コストが高くなるという問題が
あった。
【0013】そこで、請求項1記載の発明は、フリクシ
ョンパッドを、給紙ローラとの圧接点を中心として用紙
の給紙方向で所定角度回動可能に支持されたガイド部材
に取り付け、このガイド部材に当該ガイド部材の回動方
向に移動可能なリンク部材を連結し、リンク部材にその
回動角度に応じた量だけ当該リンク部材をガイド部材の
回動方向に移動させるレバー機構を取り付けて、当該レ
バー機構によりリンク部材が移動されると、ガイド部材
が回動方向に移動されてフリクションパッドの給紙ロー
ラに対する角度が調整されるものとすることにより、レ
バー機構を回動調整するだけで、フリクションパッドの
角度を変化させて用紙のフリクションパッドと給紙ロー
ラへの侵入角度を用紙の紙質や紙厚等に応じて簡単に調
整し、小型かつ簡単な構成で、用紙を確実に1枚ずつ分
離して給紙して、給紙性能の良好な給紙装置を提供する
ことを目的としている。
【0014】請求項2記載の発明は、フリクションパッ
ドを、給紙ローラとの圧接点を中心として用紙の給紙方
向で所定角度回動可能に支持されたガイド部材に取り付
け、このガイド部材に当該ガイド部材の回動方向に移動
可能なリンク部材を連結し、リンク部材にその回転量に
応じた量だけ当該リンク部材をガイド部材の回動方向に
移動させるダイアル機構を取り付けて、当該ダイアル機
構によりリンク部材が移動されると、ガイド部材が回動
方向に移動されてフリクションパッドの給紙ローラに対
する角度が調整されるものとすることにより、ダイアル
機構を回転調整するだけで、フリクションパッドの角度
を変化させて用紙のフリクションパッドと給紙ローラへ
の侵入角度を用紙の紙質や紙厚等に応じて簡単に調整
し、小型かつ簡単な構成で、用紙を確実に1枚ずつ分離
して給紙して、給紙性能の良好な給紙装置を提供するこ
とを目的としている。
【0015】請求項3記載の発明は、フリクションパッ
ドを、給紙ローラとの圧接点を中心として用紙の給紙方
向で所定角度回動可能に支持されたガイド部材に取り付
け、このガイド部材に当該ガイド部材の回動方向に移動
可能なリンク部材を連結し、リンク部材にその動作量に
応じた量だけ当該リンク部材をガイド部材の回動方向に
移動させるカム機構を取り付けて、当該カム機構により
リンク部材が移動されると、ガイド部材が回動方向に移
動されてフリクションパッドの給紙ローラに対する角度
が調整されるものとすることにより、カム機構を動作調
整するだけで、フリクションパッドの角度を変化させて
用紙のフリクションパッドと給紙ローラへの侵入角度を
用紙の紙質や紙厚等に応じて簡単に調整し、小型かつ簡
単な構成で、用紙を確実に1枚ずつ分離して給紙して、
給紙性能の良好な給紙装置を提供することを目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の給
紙装置は、回転駆動される給紙ローラに所定の付勢部材
により所定角度でフリクションパッドが圧接され、給紙
ローラの回転により複数枚セットされた用紙を前記給紙
ローラと前記フリクションパッドとの圧接点に前記フリ
クションパッドの取付角度に応じた所定の侵入角度で侵
入させて、前記給紙ローラと前記フリクションパッドに
より1枚ずつ分離して給紙する給紙装置において、前記
フリクションパッドは、前記給紙ローラとの圧接点を中
心として前記用紙の給紙方向で所定角度回動可能に支持
されたガイド部材に取り付けられ、前記ガイド部材は、
当該ガイド部材の回動方向に移動可能な所定のリンク部
材に連結され、前記リンク部材には、その回動角度に応
じた量だけ当該リンク部材を前記ガイド部材の回動方向
に移動させる所定のレバー機構が取り付けられており、
当該レバー機構により前記リンク部材が移動されると、
前記ガイド部材が前記回動方向に移動されて前記フリク
ションパッドの前記給紙ローラに対する角度が調整され
ることにより、上記目的を達成している。
【0017】上記構成によれば、フリクションパッド
を、給紙ローラとの圧接点を中心として用紙の給紙方向
で所定角度回動可能に支持されたガイド部材に取り付
け、このガイド部材に当該ガイド部材の回動方向に移動
可能なリンク部材を連結し、リンク部材にその回動角度
に応じた量だけ当該リンク部材をガイド部材の回動方向
に移動させるレバー機構を取り付けて、当該レバー機構
によりリンク部材が移動されると、ガイド部材が回動方
向に移動されてフリクションパッドの給紙ローラに対す
る角度が調整されるものとしているので、レバー機構を
回動調整するだけで、フリクションパッドの角度を変化
させて用紙のフリクションパッドと給紙ローラへの侵入
角度を用紙の紙質や紙厚等に応じて簡単に調整すること
ができ、小型かつ簡単な構成で、用紙を確実に1枚ずつ
分離して給紙して、給紙性能を向上させることができ
る。
【0018】請求項2記載の発明の給紙装置は、回転駆
動される給紙ローラに所定の付勢部材により所定角度で
フリクションパッドが圧接され、給紙ローラの回転によ
り複数枚セットされた用紙を前記給紙ローラと前記フリ
クションパッドとの圧接点に前記フリクションパッドの
取付角度に応じた所定の侵入角度で侵入させて、前記給
紙ローラと前記フリクションパッドにより1枚ずつ分離
して給紙する給紙装置において、前記フリクションパッ
ドは、前記給紙ローラとの圧接点を中心として前記用紙
の給紙方向で所定角度回動可能に支持されたガイド部材
に取り付けられ、前記ガイド部材は、当該ガイド部材の
回動方向に移動可能な所定のリンク部材に連結され、前
記リンク部材には、その回転量に応じた量だけ当該リン
ク部材を前記ガイド部材の回動方向に移動させる所定の
ダイヤル機構が取り付けられており、当該ダイヤル機構
により前記リンク部材が移動されると、前記ガイド部材
が前記回動方向に移動されて前記フリクションパッドの
前記給紙ローラに対する角度が調整されることにより、
上記目的を達成している。
【0019】上記構成によれば、フリクションパッド
を、給紙ローラとの圧接点を中心として用紙の給紙方向
で所定角度回動可能に支持されたガイド部材に取り付
け、このガイド部材に当該ガイド部材の回動方向に移動
可能なリンク部材を連結し、リンク部材にその回転量に
応じた量だけ当該リンク部材をガイド部材の回動方向に
移動させるダイアル機構を取り付けて、当該ダイアル機
構によりリンク部材が移動されると、ガイド部材が回動
方向に移動されてフリクションパッドの給紙ローラに対
する角度が調整されるものとしているので、ダイアル機
構を回転調整するだけで、フリクションパッドの角度を
変化させて用紙のフリクションパッドと給紙ローラへの
侵入角度を用紙の紙質や紙厚等に応じて簡単に調整する
ことができ、小型かつ簡単な構成で、用紙を確実に1枚
ずつ分離して給紙して、給紙性能を向上させることがで
きる。
【0020】請求項3記載の発明の給紙装置は、回転駆
動される給紙ローラに所定の付勢部材により所定角度で
フリクションパッドが圧接され、給紙ローラの回転によ
り複数枚セットされた用紙を前記給紙ローラと前記フリ
クションパッドとの圧接点に前記フリクションパッドの
取付角度に応じた所定の侵入角度で侵入させて、前記給
紙ローラと前記フリクションパッドにより1枚ずつ分離
して給紙する給紙装置において、前記フリクションパッ
ドは、前記給紙ローラとの圧接点を中心として前記用紙
の給紙方向で所定角度回動可能に支持されたガイド部材
に取り付けられ、前記ガイド部材は、当該ガイド部材の
回動方向に移動可能な所定のリンク部材に連結され、前
記リンク部材には、その動作量に応じた量だけ当該リン
ク部材を前記ガイド部材の回動方向に移動させる所定の
カム機構が取り付けられており、当該カム機構により前
記リンク部材が移動されると、前記ガイド部材が前記回
動方向に移動されて前記フリクションパッドの前記給紙
ローラに対する角度が調整されることにより、上記目的
を達成している。
【0021】上記構成によれば、フリクションパッド
を、給紙ローラとの圧接点を中心として用紙の給紙方向
で所定角度回動可能に支持されたガイド部材に取り付
け、このガイド部材に当該ガイド部材の回動方向に移動
可能なリンク部材を連結し、リンク部材にその動作量に
応じた量だけ当該リンク部材をガイド部材の回動方向に
移動させるカム機構を取り付けて、当該カム機構により
リンク部材が移動されると、ガイド部材が回動方向に移
動されてフリクションパッドの給紙ローラに対する角度
が調整されるものとしているので、カム機構を動作調整
するだけで、フリクションパッドの角度を変化させて用
紙のフリクションパッドと給紙ローラへの侵入角度を用
紙の紙質や紙厚等に応じて簡単に調整することができ、
小型かつ簡単な構成で、用紙を確実に1枚ずつ分離して
給紙して、給紙性能を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0023】図1は、本発明の給紙装置の第1の実施の
形態を適用した給紙装置10の要部正面図であり、本実
施の形態は、フリクションパッドの取付角度をレバー機
構で調整するもので、請求項1に対応するものである。
【0024】図1において、給紙装置10は、給紙ロー
ラ11に所定の摩擦抵抗を有したフリクションパッド1
2が圧接されており、給紙ローラ11は、図示しないモ
ータにより、給紙タイミングに、図1において矢印で示
す反時計方向に回転駆動される。
【0025】フリクションパッド12は、ガイドホルダ
(ガイド部材)13に固定的に取り付けられており、ガ
イドホルダ13は、給紙方向において給紙ローラ11と
反対側の端部が支点14を介してリンク(リンク部材)
15に所定角度回動可能に取り付けられている。ガイド
ホルダ13のフリクションパッド12の取り付けられて
いる部分の下面には、加圧バネ16の一方側の端部が固
定されており、加圧バネ16の他方側の端部は、給紙装
置10のフレーム等の支持部材17に固定されている。
フリクションパッド12は、ガイドホルダ13が加圧バ
ネ16により給紙ローラ11方向に付勢されることによ
り、給紙ローラ11に所定圧力で押圧されている。
【0026】リンク15は、支持ガイド18に案内され
て略鉛直方向、すなわち、ガイドホルダ13の回動方向
に配設されており、リンク15の下端部には、図2に示
すように、レバー機構19が取り付けられている。
【0027】レバー機構19は、レバー20、駆動軸2
1及び支持軸22等を備えており、レバー20を回動さ
せることにより、レバー20の回動量に応じた量だけ、
支持ガイド18に案内されたリンク15を上下方向に所
定量移動させる。
【0028】すなわち、レバー20は、駆動軸21を介
してリンク15の下端部分に連結されており、支持軸2
2に回動可能に支持されている。レバー機構19は、レ
バー20が支持軸22を回動中心として回動されると、
レバー20に駆動軸21を介して連結されているリンク
15を、レバー20の回動量に対応した量だけリンク1
5をレバー20の回動方向に応じて上方向あるいは下方
向に移動させる。
【0029】リンク15が上下方向に移動されると、リ
ンク15には支点14を介してガイドホルダ13が回動
可能に取り付けられており、ガイドホルダ13は、支点
14と反対側の端部付近で加圧バネ16により給紙ロー
ラ11方向に付勢されているため、給紙ローラ11との
圧接点を中心としてリンク15の上下方向の移動量に応
じた量だけ、その傾斜角度が変化する。
【0030】給紙装置10は、給紙ローラ11の回転方
向上流側、すなわち、図1の給紙ローラ11の左側に、
複数枚の記録紙(用紙)23の収納された給紙カセット
24が配設されており、給紙ローラ11が回転すること
により、給紙カセット24内の記録紙23を最上段の記
録紙23から給紙ローラ11とフリクションパッド12
との間にフリクションパッド12の角度に応じた侵入角
度θで送り込んで、フリクションパッド12の摩擦力に
より記録紙23を1枚ずつ分離して、図1の右方向であ
る給紙方向に給紙する。
【0031】次に、本実施の形態の動作について、以下
説明する。給紙装置1は、給紙する記録紙23の紙質や
紙厚等に応じて、フリクションパッド12の傾斜角度を
レバー20の回動角度を調整することにより、記録紙2
3の給紙ローラ11とフリクションパッド12との間へ
の侵入角度θを調整して、記録紙23の分離性を向上さ
せるところにその特徴がある。
【0032】給紙装置1は、給紙カセット24に記録紙
23がセットされ、所定の給紙タイミングで給紙ローラ
11を回転させて、給紙カセット24内の記録紙23を
最上段の記録紙23から1枚ずつ分離して給紙する。
【0033】すなわち、給紙ローラ11には、フリクシ
ョンパッド12の取り付けられたガイドホルダ13が加
圧バネ16により給紙ローラ11方向に付勢されること
により、フリクションパッド12が所定の圧力で圧接さ
れており、給紙ローラ11の回転により給紙カセット2
4から給紙ローラ11とフリクションパッド12との間
に送り込まれた記録紙23は、たとえ複数枚が重なって
送り込まれても、最上段の記録紙23以外の記録紙2
3、すなわち、フリクションパッド12側の記録紙23
がフリクションパッド12の摩擦抵抗により給紙方向へ
の移動が阻止されて、給紙ローラ11の回転により最上
段の記録紙23のみが分離されて送り出される。
【0034】ところが、記録紙23の紙質や紙厚等によ
っては、給紙ローラ11とフリクションパッド12との
圧接部への記録紙23の侵入角度θによって適切に記録
紙23を分離できたり、分離できなかったりする。
【0035】すなわち、ガイドホルダ13に取り付けら
れたフリクションパッド12は、記録紙23に対して予
め所定の傾斜角度を有して配設されており、記録紙23
は、所定の侵入角度θで給紙ローラ11とフリクション
パッド12との圧接部に侵入するようになっている。
【0036】ところが、例えば、記録紙23の紙厚が厚
い場合には、記録紙23の侵入角度θが大きいと、記録
紙23の分離を適切に行えない場合が発生し、また、逆
に、記録紙23の紙厚が薄い場合には、記録紙23の侵
入角度θが小さいと、記録紙23の分離を適切に行えな
い場合が発生する。
【0037】そこで、本実施の形態の給紙装置10は、
レバー20を回動調整するだけで、フリクションパッド
12の傾斜角度を変化させて、記録紙23の給紙ローラ
11とフリクションパッド12との圧接部への侵入角度
θを調整可能としている。すなわち、フリクションパッ
ド12の取り付けられているガイドホルダ13は、支点
14を介してリンク15に所定角度回動可能に連結され
ており、リンク15は、支持ガイド18に案内されて上
下方向に移動可能に配設されている。リンク15の下端
部には、レバー機構19が配設されており、レバー機構
19は、支持軸22に回動可能に配設されたレバー20
が駆動軸21を介してリンク15に取り付けられてお
り、レバー20が支持軸22を中心として回動されるこ
とにより、レバー20の回動量に応じた量だけリンク1
5を上下方向に移動させる。そして、ガイドホルダ13
は、支点14と反対側の端部付近で加圧バネ16により
給紙ローラ11方向に付勢されている。
【0038】したがって、レバー20によりリンク15
が、図1及び図2に破線で示すように、上方向に移動さ
れると、ガイドホルダ13は、給紙ローラ11との圧接
点を中心として、記録紙23の給紙方向下流側(図1の
右側)が上方向に回動し、実質的に記録紙23の給紙ロ
ーラ11とフリクションパッド12との圧接部への侵入
角度θが大きくなる。逆に、レバー20によりリンク1
5が、図1及び図2に実線で示すように、下方向に移動
されると、ガイドホルダ13は、給紙ローラ11との圧
接点を中心として、記録紙23の給紙方向下流側が下方
向に回動し、実質的に記録紙23の給紙ローラ11とフ
リクションパッド12との圧接部への侵入角度θが小さ
くなる。
【0039】そこで、給紙装置10の利用者は、記録紙
23の紙質に応じて、適宜レバー機構19のレバー20
を回動(上下方向に移動)させて、フリクションパッド
12の角度を調整することにより、記録紙23の侵入角
度θを調整することができる。例えば、紙厚の厚い記録
紙23の場合には、レバー20の自由端部を下方向に回
動させることによりリンク15を引き下げて、ガイドホ
ルダ13の傾斜角度(フリクションパッド12の傾斜角
度)を小さくし、記録紙23の侵入角度を小さくする
と、紙厚の厚い記録紙23の分離性能が向上して、記録
紙23を適切に分離させて給紙することができる。ま
た、紙厚の薄い記録紙23の場合には、レバー20の自
由端部を上方に回動させることによりリンク15を上方
に押し上げて、ガイドホルダ13の傾斜角度(フリクシ
ョンパッド12の傾斜角度)を大きくし、記録紙23の
侵入角度を大きくすると、紙厚の薄い記録紙23の分離
性能が向上して、記録紙23を適切に分離させて給紙す
ることができる。
【0040】そして、給紙装置10は、上記記録紙23
の侵入角度θの調整を、フリクションパッド12の取り
付けられたガイドホルダ13をリンク15に連結させ
て、リンク15をレバー機構19で上下方向に移動させ
ることにより、簡単な構成で、かつ、小型の機構で行う
ことができる。
【0041】このように、本実施の形態の給紙装置10
によれば、フリクションパッド12を、給紙ローラ11
との圧接点を中心として記録紙23の給紙方向で所定角
度回動可能に支持されたガイドホルダ13に取り付け、
このガイドホルダ13に当該ガイドホルダ13の回動方
向に移動可能なリンク15を連結し、リンク15にその
回動角度に応じた量だけ当該リンク15をガイドホルダ
13の回動方向に移動させるレバー機構19を取り付け
て、当該レバー機構19によりリンク15が移動される
と、ガイドホルダ13が回動方向に移動されてフリクシ
ョンパッド12の給紙ローラ11に対する角度が調整さ
れるものとしている。
【0042】したがって、レバー機構19のレバー20
を回動調整するだけで、フリクションパッド12の角度
を変化させて記録紙23のフリクションパッド12と給
紙ローラ11への侵入角度を記録紙23の紙質や紙厚等
に応じて簡単に調整することができ、小型かつ簡単な構
成で、記録紙23を確実に1枚ずつ分離して給紙して、
給紙性能を向上させることができる。
【0043】図3は、本発明の給紙装置の第2の実施の
形態を適用した給紙装置30を示す図であり、本実施の
形態は、フリクションパッドの取付角度をダイヤル機構
で調整するもので、請求項2に対応するものである。
【0044】なお、本実施の形態は上記第1の実施の形
態の給紙装置と同様の給紙装置に適用したものであり、
本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態
と同様の構成部分には、同一の符号を用いて説明する。
【0045】図3は、本発明の給紙装置の第2の実施の
形態を適用した給紙装置30のリンク15及びダイヤル
機構31部分の拡大正面図である。
【0046】図3において、給紙装置30は、図示しな
いフリクションパッド12が固定的に取り付けられたガ
イドホルダ(ガイド部材)13に支点14を介してリン
ク(リンク部材)15が取り付けられており、リンク1
5は、支持ガイド18に案内されて略鉛直方向、すなわ
ち、ガイドホルダ13の回動方向に配設されている。こ
のリンク15の下端部に、ダイヤル機構31が取り付け
られている。
【0047】ダイヤル機構31は、ダイヤル32、駆動
軸33、支持軸34及びストッパ35等を備えており、
ダイヤル32を回転させることにより、ダイヤル32の
回転量に応じた量だけ、支持ガイド18に案内されたリ
ンク15を上下方向に所定量移動させる。
【0048】すなわち、ダイヤル32は、駆動軸33を
介してリンク15の下端部分に連結されており、支持軸
34に回転可能に支持されている。ダイヤル32の外周
部の所定位置には、複数のストッパ溝32aが形成され
ており、ストッパ35は、このストッパ溝32に侵入す
る係合部35aを備えている。ストッパ35は、その係
合部35aがダイヤル32のストッパ溝32a侵入し、
ダイヤル32を当該回転位置で停止させて、位置固定さ
せる。
【0049】ダイヤル機構31は、ダイヤル32が支持
軸34を回動中心として回転されて、ストッパ35の係
合部35aがストッパ溝32aに係合すると、ダイヤル
32に駆動軸33を介して連結されているリンク15
を、ダイヤル32の回転量に対応した量だけダイヤル3
2の回転方向に応じて上方向あるいは下方向に移動させ
る。
【0050】リンク15が上下方向に移動されると、リ
ンク15には支点14を介してガイドホルダ13が回動
可能に取り付けられており、ガイドホルダ13は、支点
14と反対側の端部付近で加圧バネ16により給紙ロー
ラ11方向に付勢されているため、給紙ローラ11との
圧接点を中心としてリンク15の上下方向の移動量に応
じた量だけ、その傾斜角度が変化する。
【0051】給紙装置30は、図3には図示しないが、
給紙ローラ11の回転方向上流側、すなわち、上記第1
の実施の形態の図1に示した給紙ローラ11の左側に、
複数枚の記録紙(用紙)20の収納された給紙カセット
24が配設されており、給紙ローラ11が回転すること
により、給紙カセット24内の記録紙23を最上段の記
録紙23から給紙ローラ11とフリクションパッド12
との間にフリクションパッド12の角度に応じた侵入角
度θで送り込んで、フリクションパッド12の摩擦力に
より記録紙23を1枚ずつ分離して、図1の右方向に給
紙する。
【0052】次に、本実施の形態の動作について、以下
説明する。給紙装置30は、給紙する記録紙23の紙質
や紙厚等に応じて、フリクションパッド12の傾斜角度
をダイヤル32の回転角度を調整することにより、記録
紙23の給紙ローラ11とフリクションパッド12との
間への侵入角度θを調整して、記録紙23の分離性を向
上させるところにその特徴がある。
【0053】すなわち、給紙装置30は、フリクション
パッド12の取り付けられているガイドホルダ13が、
支点14を介してリンク15に所定角度回動可能に連結
されており、リンク15が、支持ガイド18に案内され
て上下方向に移動可能に配設されている。また、リンク
15の下端部には、ダイヤル機構31が配設されてお
り、ダイヤル機構31は、支持軸34に回転可能に配設
されたダイヤル32が駆動軸33を介してリンク15に
連結されている。ダイヤル機構31は、ダイヤル32が
支持軸34を中心として回転されると、駆動軸33を介
してダイヤル32に連結されたリンク15を、ダイヤル
32の回転量に応じた量だけ上下方向に移動させる。そ
して、ガイドホルダ13は、支点14と反対側の端部付
近で加圧バネ16により給紙ローラ11方向に付勢され
ている。
【0054】したがって、ダイヤル32によりリンク1
5が、図3に破線で示すように、上方向に移動される
と、ガイドホルダ13は、給紙ローラ11との圧接点を
中心として、記録紙23の給紙方向下流側が上方向に回
動し、実質的に記録紙23の給紙ローラ11とフリクシ
ョンパッド12との圧接部への侵入角度θが大きくな
る。逆に、ダイヤル32によりリンク15が、図3に実
線で示すように、下方向に移動されると、ガイドホルダ
13は、給紙ローラ11との圧接点を中心として、記録
紙23の給紙方向下流側が下方向に回動し、実質的に記
録紙23の給紙ローラ11とフリクションパッド12と
の圧接部への侵入角度θが小さくなる。
【0055】そこで、給紙装置30の利用者は、記録紙
23の紙質に応じて、適宜ダイヤル機構31のダイヤル
32を回転させて、フリクションパッド12の角度を調
整することにより、記録紙23の侵入角度θを調整する
ことができる。例えば、紙厚の厚い記録紙23の場合に
は、ダイヤル32を図3において反時計方向に回転させ
ることによりリンク15を引き下げて、ガイドホルダ1
3の傾斜角度(フリクションパッド12の傾斜角度)を
小さくし、記録紙23の侵入角度を小さくすると、紙厚
の厚い記録紙23の分離性能が向上して、記録紙23を
適切に分離させて給紙することができる。また、紙厚の
薄い記録紙23の場合には、ダイヤル32図3において
時計方向に回転させることによりリンク15を上方に押
し上げて、ガイドホルダ13の傾斜角度(フリクション
パッド12の傾斜角度)を大きくし、記録紙23の侵入
角度を大きくすると、紙厚の薄い記録紙23の分離性能
が向上して、記録紙23を適切に分離させて給紙するこ
とができる。
【0056】そして、給紙装置30は、上記記録紙23
の侵入角度θの調整を、フリクションパッド12の取り
付けられたガイドホルダ13をリンク15に連結させ
て、リンク15をダイヤル機構31で上下方向に移動さ
せることにより、簡単な構成で、かつ、小型の機構で行
うことができる。
【0057】このように、本実施の形態の給紙装置30
によれば、フリクションパッド12を、給紙ローラ11
との圧接点を中心として記録紙23の給紙方向で所定角
度回動可能に支持されたガイドホルダ13に取り付け、
このガイドホルダ13に当該ガイドホルダ13の回動方
向に移動可能なリンク15を連結し、リンク15にその
回転量に応じた量だけ当該リンク15をガイドホルダ1
3の回動方向に移動させるダイアル機構31を取り付け
て、当該ダイアル機構31によりリンク15が移動され
ると、ガイドホルダ13が回動方向に移動されてフリク
ションパッド12の給紙ローラ11に対する角度が調整
されるものとしている。
【0058】したがって、ダイアル機構31を回転調整
するだけで、フリクションパッド12の角度を変化させ
て記録紙23のフリクションパッド12と給紙ローラ1
1への侵入角度を記録紙23の紙質や紙厚等に応じて簡
単に調整することができ、小型かつ簡単な構成で、記録
紙23を確実に1枚ずつ分離して給紙して、給紙性能を
向上させることができる。
【0059】図4は、本発明の給紙装置の第3の実施の
形態を適用した給紙装置40を示す図であり、本実施の
形態は、フリクションパッドの取付角度をカム機構で調
整するもので、請求項3に対応するものである。
【0060】なお、本実施の形態は上記第1の実施の形
態の給紙装置と同様の給紙装置に適用したものであり、
本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態
と同様の構成部分には、同一の符号を用いて説明する。
【0061】図4は、本発明の給紙装置の第3の実施の
形態を適用した給紙装置40のリンク15及びカム機構
41部分の拡大正面図である。
【0062】図4において、給紙装置40は、そのフリ
クションパッド12が固定的に取り付けられたガイドホ
ルダ(ガイド部材)13に支点14を介してリンク(リ
ンク部材)15が取り付けられており、リンク15は、
支持ガイド18に案内されて略鉛直方向、すなわち、ガ
イドホルダ13の回動方向に配設されている。このリン
ク15の下端部に、カム機構41が配設されている。
【0063】カム機構41は、略鉛直方向に配設された
リンク15に対して、図4に両矢印で示すように、略直
角方向に移動可能に配設されたカム42を備えており、
カム42には、カム42の移動方向において所定角度傾
斜したカム溝42a及びカム42を移動させる際に、把
持される把持部42bが形成されている。
【0064】そして、リンク15の下端部には、係合軸
43が固定されており、係合軸43は、カム42のカム
溝42aに侵入している。
【0065】カム機構41は、カム42を図4に両矢印
で示す動作方向に動作移動されることにより、カム42
の移動量(動作量)に応じた量だけ、支持ガイド18に
案内されたリンク15を上下方向に所定量移動させる。
【0066】すなわち、カム42は、その動作方向に傾
斜したカム溝42aが形成されており、このカム溝42
aにリンク15に固定された係合軸43が侵入してい
る。
【0067】カム機構41は、カム42がその動作方向
に移動されると、カム溝42aに侵入している係合軸4
3が傾斜したカム溝42a内を移動して、カム42の移
動量とカム溝42aの傾斜角度に対応した量だけリンク
15をカム42の移動方向に応じて上方向あるいは下方
向に移動させる。
【0068】リンク15が上下方向に移動されると、リ
ンク15には支点14を介してガイドホルダ13が回動
可能に取り付けられており、ガイドホルダ13は、支点
14と反対側の端部付近で加圧バネ16により給紙ロー
ラ11方向に付勢されているため、給紙ローラ11との
圧接点を中心としてリンク15の上下方向の移動量に応
じた量だけ、その傾斜角度が変化する。
【0069】給紙装置40は、図4には図示しないが、
給紙ローラ11の回転方向上流側に、複数枚の記録紙2
3の収納された給紙カセット24が配設されており、給
紙ローラ11が回転することにより、給紙カセット24
内の記録紙23を最上段の記録紙23から給紙ローラ1
1とフリクションパッド12との間にフリクションパッ
ド12の角度に応じた侵入角度θで送り込んで、フリク
ションパッド12の摩擦力により記録紙23を1枚ずつ
分離して給紙する。
【0070】次に、本実施の形態の動作について、以下
説明する。給紙装置40は、給紙する記録紙23の紙質
や紙厚等に応じて、フリクションパッド12の傾斜角度
をカム42の移動量を調整することにより、記録紙23
の給紙ローラ11とフリクションパッド12との間への
侵入角度θを調整して、記録紙23の分離性を向上させ
るところにその特徴がある。
【0071】すなわち、給紙装置40は、フリクション
パッド12の取り付けられているガイドホルダ13が、
支点14を介してリンク15に所定角度回動可能に連結
されており、リンク15が、支持ガイド18に案内され
て上下方向に移動可能に配設されている。また、リンク
15の下端部には、カム機構41が配設されており、カ
ム機構41は、リンク15に対して略直角方向に移動可
能にカム42が配設されている。カム42には、その移
動方向に所定角度で傾斜したカム溝42aが形成されて
おり、カム溝42aには、リンク15の下端部に固定さ
れた係合軸43が侵入している。そして、カム42が、
図4に両矢印で示す動作方向に移動されると、カム42
の移動量とカム溝42aの傾斜角度に応じた量だけリン
ク15を上下方向に移動させる。そして、ガイドホルダ
13は、支点14と反対側の端部付近で加圧バネ16に
より給紙ローラ11方向に付勢されている。
【0072】したがって、カム42が図4の左方向に移
動されて、リンク15が、図4に破線で示すように、上
方向に移動されると、ガイドホルダ13は、給紙ローラ
11との圧接点を中心として、記録紙23の給紙方向下
流側が上方向に回動し、実質的に記録紙23の給紙ロー
ラ11とフリクションパッド12との圧接部への侵入角
度θが大きくなる。逆に、カム42が図4の右方向に移
動されて、リンク15が、図4に実線で示すように、下
方向に移動されると、ガイドホルダ13は、給紙ローラ
11との圧接点を中心として、記録紙23の給紙方向下
流側が下方向に回動し、実質的に記録紙23の給紙ロー
ラ11とフリクションパッド12との圧接部への侵入角
度θが小さくなる。
【0073】そこで、給紙装置40の利用者は、記録紙
23の紙質に応じて、適宜カム機構41のカム42を移
動させて、フリクションパッド12の角度を調整するこ
とにより、記録紙23の侵入角度θを調整することがで
きる。例えば、紙厚の厚い記録紙23の場合には、カム
42を図4の右方向に移動させてリンク15を引き下げ
て、ガイドホルダ13の傾斜角度(フリクションパッド
12の傾斜角度)を小さくし、記録紙23の侵入角度を
小さくすると、紙厚の厚い記録紙23の分離性能が向上
して、記録紙23を適切に分離させて給紙することがで
きる。また、紙厚の薄い記録紙23の場合には、カム4
2を図4の左方向に移動させてリンク15を上方に押し
上げて、ガイドホルダ13の傾斜角度(フリクションパ
ッド12の傾斜角度)を大きくし、記録紙23の侵入角
度を大きくすると、紙厚の薄い記録紙23の分離性能が
向上して、記録紙23を適切に分離させて給紙すること
ができる。
【0074】そして、給紙装置40は、上記記録紙23
の侵入角度θの調整を、フリクションパッド12の取り
付けられたガイドホルダ13をリンク15に連結させ
て、リンク15をカム機構41で上下方向に移動させる
ことにより、簡単な構成で、かつ、小型の機構で行うこ
とができる。
【0075】このように、本実施の形態の給紙装置40
によれば、フリクションパッド12を、給紙ローラ11
との圧接点を中心として記録紙23の給紙方向で所定角
度回動可能に支持されたガイドホルダ13に取り付け、
このガイドホルダ13に当該ガイドホルダ13の回動方
向に移動可能なリンク15を連結し、リンク15にその
移動量に応じた量だけ当該リンク15をガイドホルダ1
3の回動方向に移動させるカム機構41を取り付けて、
当該カム機構41によりリンク15が移動されると、ガ
イドホルダ13が回動方向に移動されてフリクションパ
ッド12の給紙ローラ11に対する角度が調整されるも
のとしている。
【0076】したがって、カム機構41を回転調整する
だけで、フリクションパッド12の角度を変化させて記
録紙23のフリクションパッド12と給紙ローラ11へ
の侵入角度を記録紙23の紙質や紙厚等に応じて簡単に
調整することができ、小型かつ簡単な構成で、記録紙2
3を確実に1枚ずつ分離して給紙して、給紙性能を向上
させることができる。
【0077】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0078】例えば、上記各実施の形態においては、給
紙装置を、記録紙を給紙する給紙機構に適用した場合に
ついて説明したが、給紙装置としては、原稿を給紙する
給紙装置にも同様に適用することができる。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の発明の給紙装置によれ
ば、フリクションパッドを、給紙ローラとの圧接点を中
心として用紙の給紙方向で所定角度回動可能に支持され
たガイド部材に取り付け、このガイド部材に当該ガイド
部材の回動方向に移動可能なリンク部材を連結し、リン
ク部材にその回動角度に応じた量だけ当該リンク部材を
ガイド部材の回動方向に移動させるレバー機構を取り付
けて、当該レバー機構によりリンク部材が移動される
と、ガイド部材が回動方向に移動されてフリクションパ
ッドの給紙ローラに対する角度が調整されるものとして
いるので、レバー機構を回動調整するだけで、フリクシ
ョンパッドの角度を変化させて用紙のフリクションパッ
ドと給紙ローラへの侵入角度を用紙の紙質や紙厚等に応
じて簡単に調整することができ、小型かつ簡単な構成
で、用紙を確実に1枚ずつ分離して給紙して、給紙性能
を向上させることができる。
【0080】請求項2記載の発明の給紙装置によれば、
フリクションパッドを、給紙ローラとの圧接点を中心と
して用紙の給紙方向で所定角度回動可能に支持されたガ
イド部材に取り付け、このガイド部材に当該ガイド部材
の回動方向に移動可能なリンク部材を連結し、リンク部
材にその回転量に応じた量だけ当該リンク部材をガイド
部材の回動方向に移動させるダイアル機構を取り付け
て、当該ダイアル機構によりリンク部材が移動される
と、ガイド部材が回動方向に移動されてフリクションパ
ッドの給紙ローラに対する角度が調整されるものとして
いるので、ダイアル機構を回転調整するだけで、フリク
ションパッドの角度を変化させて用紙のフリクションパ
ッドと給紙ローラへの侵入角度を用紙の紙質や紙厚等に
応じて簡単に調整することができ、小型かつ簡単な構成
で、用紙を確実に1枚ずつ分離して給紙して、給紙性能
を向上させることができる。
【0081】請求項3記載の発明の給紙装置によれば、
フリクションパッドを、給紙ローラとの圧接点を中心と
して用紙の給紙方向で所定角度回動可能に支持されたガ
イド部材に取り付け、このガイド部材に当該ガイド部材
の回動方向に移動可能なリンク部材を連結し、リンク部
材にその動作量に応じた量だけ当該リンク部材をガイド
部材の回動方向に移動させるカム機構を取り付けて、当
該カム機構によりリンク部材が移動されると、ガイド部
材が回動方向に移動されてフリクションパッドの給紙ロ
ーラに対する角度が調整されるものとしているので、カ
ム機構を動作調整するだけで、フリクションパッドの角
度を変化させて用紙のフリクションパッドと給紙ローラ
への侵入角度を用紙の紙質や紙厚等に応じて簡単に調整
することができ、小型かつ簡単な構成で、用紙を確実に
1枚ずつ分離して給紙して、給紙性能を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置の第1の実施の形態を適用し
た給紙装置の要部正面図。
【図2】図1の給紙装置のリンク及びレバー機構部分の
拡大正面図。
【図3】本発明の給紙装置の第2の実施の形態を適用し
た給紙装置のリンク及びダイヤル機構部分の拡大正面
図。
【図4】本発明の給紙装置の第3の実施の形態を適用し
た給紙装置のリンク及びカム機構部分の拡大正面図。
【図5】給紙装置の紙質の薄い記録紙の場合に侵入角度
を大きくしたときの要部正面図。
【図6】給紙装置の紙質が厚い記録紙の場合に侵入角度
を大きくしたときの要部正面図。
【符号の説明】
10 給紙装置 11 給紙ローラ 12 フリクションパッド 13 ガイドホルダ 14 支点 15 リンク 16 加圧バネ 17 支持部材 18 支持ガイド 19 レバー機構 20 レバー 21 駆動軸 22 支持軸 23 記録紙 24 給紙カセット 30 給紙装置 31 ダイヤル機構 32 ダイヤル 32a ストッパ溝 33 駆動軸 34 支持軸 35 ストッパ 35a 係合部 40 給紙装置 41 カム機構 42 カム 42a カム溝 42b 把持部 43 係合軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される給紙ローラに所定の付勢部
    材により所定角度でフリクションパッドが圧接され、給
    紙ローラの回転により複数枚セットされた用紙を前記給
    紙ローラと前記フリクションパッドとの圧接点に前記フ
    リクションパッドの取付角度に応じた所定の侵入角度で
    侵入させて、前記給紙ローラと前記フリクションパッド
    により1枚ずつ分離して給紙する給紙装置において、前
    記フリクションパッドは、前記給紙ローラとの圧接点を
    中心として前記用紙の給紙方向で所定角度回動可能に支
    持されたガイド部材に取り付けられ、前記ガイド部材
    は、当該ガイド部材の回動方向に移動可能な所定のリン
    ク部材に連結され、前記リンク部材には、その回動角度
    に応じた量だけ当該リンク部材を前記ガイド部材の回動
    方向に移動させる所定のレバー機構が取り付けられてお
    り、当該レバー機構により前記リンク部材が移動される
    と、前記ガイド部材が前記回動方向に移動されて前記フ
    リクションパッドの前記給紙ローラに対する角度が調整
    されることを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】回転駆動される給紙ローラに所定の付勢部
    材により所定角度でフリクションパッドが圧接され、給
    紙ローラの回転により複数枚セットされた用紙を前記給
    紙ローラと前記フリクションパッドとの圧接点に前記フ
    リクションパッドの取付角度に応じた所定の侵入角度で
    侵入させて、前記給紙ローラと前記フリクションパッド
    により1枚ずつ分離して給紙する給紙装置において、前
    記フリクションパッドは、前記給紙ローラとの圧接点を
    中心として前記用紙の給紙方向で所定角度回動可能に支
    持されたガイド部材に取り付けられ、前記ガイド部材
    は、当該ガイド部材の回動方向に移動可能な所定のリン
    ク部材に連結され、前記リンク部材には、その回転量に
    応じた量だけ当該リンク部材を前記ガイド部材の回動方
    向に移動させる所定のダイヤル機構が取り付けられてお
    り、当該ダイヤル機構により前記リンク部材が移動され
    ると、前記ガイド部材が前記回動方向に移動されて前記
    フリクションパッドの前記給紙ローラに対する角度が調
    整されることを特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】回転駆動される給紙ローラに所定の付勢部
    材により所定角度でフリクションパッドが圧接され、給
    紙ローラの回転により複数枚セットされた用紙を前記給
    紙ローラと前記フリクションパッドとの圧接点に前記フ
    リクションパッドの取付角度に応じた所定の侵入角度で
    侵入させて、前記給紙ローラと前記フリクションパッド
    により1枚ずつ分離して給紙する給紙装置において、前
    記フリクションパッドは、前記給紙ローラとの圧接点を
    中心として前記用紙の給紙方向で所定角度回動可能に支
    持されたガイド部材に取り付けられ、前記ガイド部材
    は、当該ガイド部材の回動方向に移動可能な所定のリン
    ク部材に連結され、前記リンク部材には、その動作量に
    応じた量だけ当該リンク部材を前記ガイド部材の回動方
    向に移動させる所定のカム機構が取り付けられており、
    当該カム機構により前記リンク部材が移動されると、前
    記ガイド部材が前記回動方向に移動されて前記フリクシ
    ョンパッドの前記給紙ローラに対する角度が調整される
    ことを特徴とする給紙装置。
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