JP3327494B2 - サーマルプリンタ装置 - Google Patents

サーマルプリンタ装置

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JP3327494B2
JP3327494B2 JP6655894A JP6655894A JP3327494B2 JP 3327494 B2 JP3327494 B2 JP 3327494B2 JP 6655894 A JP6655894 A JP 6655894A JP 6655894 A JP6655894 A JP 6655894A JP 3327494 B2 JP3327494 B2 JP 3327494B2
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Sato Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルプリンタ装置に
係り、特に、幅広の被印字シートにインクリボンを介在
させて印字するのに最適なサーマルプリンタ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】幅広の被印字シートに印字するサーマル
プリンタ装置は、印字幅の長いサーマルヘッドが用いら
れ、このサーマルヘッドとプラテンローラとの間に被印
字シートとインクリボンを介在させると共に、サーマル
ヘッドでプラテンローラを押圧しながら印字するように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、幅広の
被印字シートに印字する従来のサーマルプリンタ装置
は、印字幅の長いサーマルヘッドを用いる為、プラテン
ローラに対するサーマルヘッドの押圧力がサーマルヘッ
ドの左右で不均等になりやすいという欠点があった。こ
の結果、被印字シートに印字される商品名、バーコー
ド、日付等において、濃く印字される部分と薄く印字さ
れる部分が発生し、見栄えが悪くなる。また、サーマル
ヘッドとプラテンローラに挟持される被印字シートやイ
ンクリボンのうち、強く押圧されている部分は弱く押圧
されている部分よりも送り速度が速くなるので、被印字
シートやインクリボンに皺が発生する。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、サーマルヘッドをプラテンローラに均等に押し
当てて印字不良や被印字シート、インクリボンの送り不
良が発生しないようにでき、特に、幅広の被印字シート
に印字するのに最適なサーマルプリンタ装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、支持フレーム34に取付けられたサーマルヘ
ッド24が押圧機構26によりプラテンローラ12に押
圧されるサーマルプリンタ装置に於いて、前記押圧機構
26は、前記サーマルヘッド24の幅方向に配設され、
該サーマルヘッド24を前記プラテンローラ12側に付
勢する左右一対のバネ部材56と、前記サーマルヘッド
24の先端側両側部をその先端部に回動自在に支持する
と共に、その後端部が押圧フレーム54に回動自在に支
持され、サーマルヘッド24を押圧フレーム54に揺動
可能に連結する一対の第1アーム46と、一方端が前記
サーマルヘッド24の後端側略中央を支持すると共に、
他端が前記支持フレーム34に配設された軸52にサー
マルヘッド24の揺動を許容できるように遊嵌支持さ
れ、サーマルヘッド24をプラテンローラ12に対して
平行に保持する第2アーム50と、から成り、前記一対
の第1アーム46は、取付軸48に揺動自在にそれぞれ
支持されると共に、前記それぞれの取付軸48はこの取
付軸48の軸心に対して偏心した偏心軸47を介して支
持フレーム34に回動可能に支持され、片方又は両方の
偏心軸47を所定量回動させることによりサーマルヘッ
ド24のプラテンローラ12に対する左右の押圧を微調
整するようにした。
【0006】
【作用】本発明によれば、押圧フレーム54に第1アー
ム46を介して揺動自在に支持されるサーマルヘッド2
4は、左右一対のバネ部材56によりプラテンローラ1
2に押圧される。これにより、1つのバネ部材56で押
圧する場合に比べてサーマルヘッド24の左右の押圧力
を平均化させ易い。特に、幅広の被印字シートに用いら
れる印字幅の長いサーマルヘッドの場合は左右の押圧力
を一層平均化させ易くなる。しかし、サーマルヘッド2
4の左右にバネ部材56を設けると、一対のバネ部材5
6のバネ定数が微妙に異なった場合、プラテンローラ1
2に対するサーマルヘッド24の左右の押圧バランスが
悪くなる。そこで、サーマルヘッド24の後端側略中央
を第2アーム50の先端部に支持すると共に、第2アー
ム50の後端部を、プラテンローラ12と平行に配設さ
れた軸52に遊嵌支持させるようにした。これにより、
サーマルヘッド24は常にプラテンローラ12に平行に
保持されるので、左右のバネ部材56のバネ定数が微妙
に異なっても、サーマルヘッド24の左右の押圧バラン
スを均等化させることができる。更に、サーマルヘッド
24と押圧フレーム54の間を第1アーム46で連結し
て、サーマルヘッド24が第1アーム46の先端部で回
動できるようにし、且つ第2アーム50の後端部を軸5
2にサーマルヘッド24の揺動を許容できるように遊嵌
支持させてサーマルヘッド24の揺動を阻害しないよう
にしたので、第2アーム50をサーマルヘッド24に取
付けてもサーマルヘッド24の揺動をスムーズに行うこ
とができる共に、サーマルヘッド24はプラテンローラ
12に対してプラテンローラ12の軸方向中心線に向か
って垂直な押圧力を与えることができる。更に、前記一
対の第1アーム46は、取付軸48に揺動自在にそれぞ
れ支持されると共に、前記それぞれの取付軸48はこの
取付軸48の軸心に対して偏心した偏心軸47を介して
支持フレーム34に回動可能に支持され、片方又は両方
の偏心軸47を所定量回動させることによりサーマルヘ
ッド24のプラテンローラ12に対する左右の押圧を微
調整するようにした。
【0007】従って、サーマルヘッド24をプラテンロ
ーラ12に均一に押し当てることができ、特に幅広の被
印字シートに印字する印字幅の長いサーマルヘッドの場
合に極めて有効である。また、片方又は両方の偏心軸4
7を所定量回動させることにより、取付軸48同志の軸
心の位置が変わるので、取付軸48に回動自在に支持さ
れた第1アーム46を介して支持されたサーマルヘッド
24の先端部左右のプラテンローラ12に対する押圧力
が微妙に変化する。これにより、サーマルヘッド24の
プラテンローラ12に対する左右の押圧を微調整するこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るサーマル
プリンタ装置の好ましい実施例について詳説する。図1
は、本発明のサーマルプリンタ装置の全体図で、ケーシ
ング10にプラテンローラ12が回動自在に支持され
る。また、プラテンローラ12のタイミングプーリ12
Aに係合するタイミングベルト14は、正逆回転可能な
第1のステッピングモータ16のタイミングプーリ16
A、ガイドローラ18、ピンチローラ20を従動回転さ
せるフィードローラ21のタイミングプーリ21Aとの
間に懸け渡される。また、ピンチローラ20は圧縮バネ
19によりフィードローラ21を押圧している。そし
て、図示しない用紙供給リールから巻き戻された被印字
シート22は、ピンチローラ20とフィードローラ2
1、及びプラテンローラ12とサーマルヘッド24との
間に挟持される。これにより、第1のステッピングモー
タ16を図中A方向に回転させると、その回転力はタイ
ミングベルト14を介してプラテンローラ12及びフィ
ードローラ21を回転させ、被印字シート22を図中a
方向に搬送する。また、第1のステッピングモータ16
を図中B方向に回転させると、被印字シート22を図中
b方向に搬送する、所謂バックフィードを行う。
【0009】また、プラテンローラ12の上方には、サ
ーマルヘッド24、該サーマルヘッド24をプラテンロ
ーラ12に押圧する押圧機構26、インクリボン28の
巻取リール30及び供給リール32等を支持する支持フ
レーム34(以下、ヘッドフレームという)が設けら
れ、ヘッドフレーム34の後端部はケーシング10に回
動自在に支持されたヘッドフレーム軸36に固定され
る。また、前記ピンチローラ20の回転軸20Aには、
その略中心がケーシング10に揺動自在に支持された揺
動アーム38の一方端が連結されると共に、その他方端
には、カム係合板40の下端部が回動自在に連結され
る。そして、カム係合板40の上端部40Aには、コ字
形状のカムガイドが形成されると共に、カムガイドはヘ
ッドフレーム軸36に対して偏心して嵌装された円板状
のカム部材42に係合される。また、カムガイドとカム
部材42の関係は、ヘッドフレーム34を上向きに揺動
させてカム部材42を所定量回転させると、偏心したカ
ム部材42の作用により、ピンチローラ20をフィード
ローラ21から離間させ、ヘッドフレーム34を下向き
に揺動させると、フィードローラ21から離間したピン
チローラ20がフィードローラ21に当接するように構
成される。
【0010】次に、図2、図3及び図4に従って前記押
圧機構について説明すると、サーマルヘッド24の先端
側の両側部にはピン44、44が設けられると共に、こ
のピン44、44には一対の第1アーム46、46(以
下、連結アームという)の先端部が回動自在に支持され
る。また、図4に示すように、連結アーム46の後端部
は取付軸48、48に回動自在に支持されると共に、取
付軸48はこの取付軸48の軸心に対して偏心した偏心
軸47に固定され、この偏心軸47がヘッドフレーム3
4を貫通している。更に、偏心軸47のヘッドフレーム
34から外側に貫通した貫通部47Aには雄ネジが刻設
されており、この雄ネジにナット51の雌ネジが螺合さ
れ、ナット51をヘッドフレーム34側に締めつけると
偏心軸47は回転できないようにヘッドフレーム34に
固定され、ナットを緩めると偏心軸47を回動できるよ
うになっている。また、前記貫通部47Aの先端には、
偏心軸47を回動するためのレバー53が取付けられて
いる。
【0011】また、図2、図3に示すように、前記一対
の取付軸48、48には、押圧フレーム54の略中心部
が回動自在に支持されると共に、その先端部54Aとサ
ーマルヘッド24との間には、サーマルヘッド24の幅
方向に左右一対の圧縮バネ56、56が設けられ、更
に、押圧フレーム54の後端部54Bにはコ字形状のカ
ムガイドが形成され、カムガイドが回転軸52に対して
偏心して嵌装された一対の円板状のカム部材58、58
に係合されている。これにより、カム部材58が回転す
ると、押圧フレーム54は取付軸48を支点として揺動
し、押圧フレーム54の先端部54Aがプラテンローラ
12に対して近接したり、離間したりする。
【0012】また、サーマルヘッド24の後端部上側の
略中央には、斜め下向きに折曲した第2アーム50(以
下、垂直動作アームという)の先端部50Aが取付けら
れると共に、コ字形状に形成された後端部50Bがヘッ
ドフレーム34に支持された回転軸52に係合してい
る。また、この回転軸52はプラテンローラ12と平行
に配設される。これにより、垂直動作アーム50は、サ
ーマルヘッド24をプラテンローラ12に対して常に平
行に保持すように働く。
【0013】また、図1に示すように、インクリボン2
8の巻取リール30と供給リール32はヘッドフレーム
34に回転自在に支持されると共に、供給リール32か
ら巻き戻されたインクリボン28は、ガイドローラ6
0、60、60に案内されてサーマルヘッド24とプラ
テンローラ12の間を通り、巻取リール30に接続され
ている。また、巻取リール30のタイミングプーリ30
Aに係合するタイミングベルト62は、ガイドローラ6
4、押圧機構26の回転軸52の片端に嵌装されたタイ
ミングプーリ66(図3参照)及びヘッドフレーム軸3
6に回動自在に嵌装されたプーリ68に懸け渡されてい
る。また、巻取リール30のタイミングプーリ30A及
び押圧機構26のタイミングプーリ66には一方向クラ
ッチがそれぞれ内蔵されている。そして、巻取リール3
0の一方向クラッチはインクリボン28を巻取る方向に
のみ巻取リール30を回転可能にさせると共に、押圧機
構26の一方向クラッチは、巻取リール30の巻取り方
向とは逆方向にのみ回転軸52を回転可能にさせる。更
に、ヘッドフレーム軸36のプーリ68と正逆回転可能
な第2のステッピングモータ70のタイミングプーリ7
0Aとの間に、タイミングベルト72が懸け渡されてい
る。これにより、第2のステッピングモータ70を図中
C方向(時計回り)に回転させると、タイミングベルト
62、72を介して巻取リール30が回転し、供給リー
ル32に巻回されたインクリボン28を巻き取る。この
時、押圧機構26の回転軸52は一方向クラッチにより
回転しない。また、第2のステッピングモータ70を図
中D方向(反時計回り)に所定量回転させると、巻取リ
ール30の回転が停止した状態で押圧機構26の回転軸
52のみが所定量回転する。このように、前述したカム
部材58の回転は第2のステッピングモータ70により
行われ、カム部材58の回転に連動して押圧フレーム5
4が揺動し、押圧フレーム54の先端部54Aがプラテ
ンローラ12に対して近接・離間する。また、インクリ
ボン28の供給リール32には、ブレーキ機構が内蔵さ
れており、ブレーキ機構を作動させることにより、イン
クリボン28の送りが停止する。
【0014】また、被印字シート22が搬送される搬送
途中には、被印字シート22の紙厚を検出する紙厚セン
サー74、被印字シート22の有無を検出する用紙セン
サー76、インクリボン28の有無を検出するリボンセ
ンサー78が設けられる。また、サーマルヘッド24と
プラテンローラ12とで印字された被印字シート22
は、回転カッター80Aと該回転カッター80Aが当接
する当接部材80Bとで構成される切断部80で所定位
置が切断される。
【0015】次に、上記の如く構成された本発明のサー
マルプリンタ装置の作用について説明する。先ず、被印
字シート22とインクリボン28をセットする場合、ヘ
ッドフレーム34を上向きに揺動させて、サーマルヘッ
ド24をプラテンローラ12から離間させると共に、ピ
ンチローラ20をフィードローラ21から離間させる。
そして、用紙供給リールから被印字シート22の先端部
を引き出して、ピンチローラ20とフィードローラ21
の間、及びサーマルヘッド24とプラテンローラ12と
の間にセットする。また、インクリボン28の先端部を
供給リール32から引き出して、サーマルヘッド24と
プラテンローラ12の間を通して巻取リール30に接続
する。
【0016】次に、被印刷シート22とインクリボン2
8をセットしたら、ヘッドフレーム34をプラテンロー
ラ12側にロックされるまで揺動して、サーマルヘッド
24をプラテンローラ12に当接させると共に、ピンチ
ローラ20とフィードローラ21の挟持力を復帰させ
る。このように、サーマルヘッド24をプラテンローラ
21から離間したり当接させたりするヘッドフレーム3
4のアップダウン機構に連動してピンチローラ20がフ
ィードローラ21から離間されるようにしたので、被印
字シート22やインクリボン28を装置に容易にセット
することができる。
【0017】次に、ヘッドフレーム34がロックされる
と、紙厚センサー74が被印字シート22の厚みを検知
し、押圧機構26が検知結果に基づいてサーマルヘッド
24がプラテンローラ12を押圧する押圧力を最適に調
節する。即ち、紙厚センサー74の検知結果が第2のス
テッピングモータ70に出力される。そして、第2のス
テッピングモータ70は、検知結果に基づいて図中D方
向(反時計回り)に所定量回転する。第2のステッピン
グモータ70の回転力は、タイミングベルト62、72
を介して押圧機構26の回転軸52を所定量回転させ
る。この時、巻取リール30は一方向クラッチにより回
転しない。押圧機構26の回転軸52が所定量回転する
と、偏心したカム部材58が押圧フレーム54を揺動さ
せる。例えば、被印字シート22の紙厚が薄い場合に
は、押圧フレーム54が後端部54Bが上向きに揺動す
るように、カム部材58を所定量回転させて押圧フレー
ム54の先端部54Aがプラテンローラ12に近接する
ようにする。即ち、押圧フレーム54の後端部54Bに
形成された二股状のカムガイド内のカム部材58の作用
で、押圧フレーム54の先端部54Aが下向きに揺動す
るので、押圧フレーム54とプラテンローラ12との距
離が近くなる。これにより、圧縮バネ56の付勢力が強
くなるので、被印字シート22の紙厚が薄くてもプラテ
ンローラ12に対するサーマルヘッド24の押圧力が小
さくなり過ぎることがない。また、被印字シート22の
紙厚が厚い場合には、押圧フレーム54の後端部54B
を下向きに揺動させるように、カム部材58を所定量回
転させる。即ち、押圧フレーム54の先端部54Aが前
記とは逆に上向きに揺動するので、押圧フレーム54と
プラテンローラ12との距離が離れる。これにより、圧
縮バネ56の付勢力が弱くなるので、被印刷シート22
の紙厚が厚くてもプラテンローラ12に対するサーマル
ヘッド24の押圧力が大きくなり過ぎることがない。
【0018】また、ヘッドフレーム34に連結アーム4
6を介して揺動自在に支持されるサーマルヘッド24
は、左右一対の圧縮バネ56によりプラテンローラ12
に押圧される。これにより、1つのバネ部材で押圧する
場合に比べてサーマルヘッド24の左右の押圧力を平均
化させ易い。特に、幅広の被印字シート22に用いられ
る印字幅の長いサーマルヘッド24の場合は左右の押圧
力を一層平均化させ易くなる。しかし、サーマルヘッド
24の左右に圧縮バネ56を設けると、一対のバネ部材
56のバネ定数が微妙に異なった場合、プラテンローラ
12に対するサーマルヘッド24の左右の押圧バランス
が悪くなる。そこで、サーマルヘッド24の後端側略中
央を垂直動作アーム50の先端部50Aに支持すると共
に、コ字形状に形成された垂直動作アーム50の後端部
50Bを、プラテンローラ12と平行に配設された回転
軸52にサーマルヘッド24の揺動を許容できるように
係合させるようにした。これにより、サーマルヘッド2
4は常にプラテンローラ12に平行に保持されるので、
左右の圧縮バネ56のバネ定数が微妙に異なっても、サ
ーマルヘッド24の左右の押圧バランスを均等化させる
ことができる。しかも、サーマルヘッド24を連結アー
ム46を介してヘッドフレーム34に支持して、サーマ
ルヘッド24が連結アーム46の先端部で回動できるよ
うにし、且つ垂直動作アーム50の後端部50Bを回転
軸52にサーマルヘッド24の揺動を許容できるように
係合させてサーマルヘッドの揺動を阻害しないようにし
た。これにより、垂直動作アーム50をサーマルヘッド
24に取付けてもサーマルヘッド24の揺動をスムーズ
に行うことができると共に、サーマルヘッド24はプラ
テンローラ12に対してプラテンローラ12の軸方向中
心線に向かって垂直な押圧力を与えることができる。
【0019】従って、サーマルヘッド24をプラテンロ
ーラ12に均一に押し当てることができ、特に幅広の被
印字シート22に印字する印字幅の長いサーマルヘッド
24の場合に極めて有効である。このように、プラテン
ローラ12に対するサーマルヘッド24の押圧力を均等
化できるようにしたが、それでも、プラテンローラ12
に対するサーマルヘッド24の押圧力が不均等になった
場合には、レバー53により左右一対の偏心軸47、4
7の片方又は両方を所定量回転させることにより、プラ
テンローラ12に押圧するサーマルヘッド24の左右の
押圧力を微調整することができる。即ち、図4に示すよ
うに、先ず、偏心軸47をヘッドフレーム34に固定し
ているナット51を緩め、例えばレバー53の把持部5
3Aが下にくるように偏心軸47を所定量回転させる。
これにより、偏心軸47の回転にともなって取付軸48
が所定量回転し、取付軸48の軸心が下に下がるので、
連結アーム46の揺動支点(サーマルヘッド24の揺動
支点でもある)が下方にズレる。また、レバー53の把
持部53Aが上にくるように偏心軸47を所定量回転さ
せると、前記とは逆に連結アーム46の揺動支点が上に
ズレる。従って、片方又は両方の偏心軸47を所定量回
動させることにより、取付軸48に回動自在に支持され
た一対の連結アーム46を介して支持されたサーマルヘ
ッド24の先端部左右のプラテンローラ12に対する押
圧力が微妙に変化する。これにより、サーマルヘッド2
4のプラテンローラ12に対する左右の押圧を微調整す
ることができる。
【0020】次に、プラテンローラ12に対するサーマ
ルヘッド24の押圧力を適切に調節したら、第1のステ
ッピングモータ16がA方向に回転して被印字シート2
2を搬送すると共に、第2のステッピングモータ70が
C方向に回転してインクリボン28を搬送する。そし
て、サーマルヘッドによる被印字シート22への印字が
開始される。この印字操作において、印字エラーや被印
字シート22の紙詰まりが発生した場合、前述した被印
字シート22とインクリボン28のセット操作と同様に
ヘッドフレーム34を揺動させてサーマルヘッド24を
プラテンローラ12から離間させると共に、ピンチロー
ラ20をフィードローラ21から離間させる。これによ
り、印字エラーや紙詰まりがあっても、被印字シート2
2を破断することなく装置内から容易に取り出すことが
できる。
【0021】尚、本実施例では、押圧機構26のカム部
材58を第2のステッピングモータ70の駆動力で回転
させるようにしたが、第2のステッピングモータ70の
駆動力伝達機構と切り離して手動で回転させるようにし
てもよい。また、押圧機構26によりサーマルヘッド2
4の押圧力を被印字シート22の紙厚に基づいて調節す
るようにしたが、これに限定されるものではなく、例え
ば、被印字シート22の搬送速度に基づいて適切なサー
マルヘッド24の押圧力を得るように調節してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明のサーマルプ
リンタ装置によれば、サーマルヘッドをプラテンローラ
側に押圧する左右一対のバネ部材により、サーマルヘッ
ドの左右の押圧力を平均化し、第2アームの作用により
左右のバネ部材のバネ定数が微妙に異なっても、サーマ
ルヘッドの左右の押圧バランスを均等化させることがで
きるようにし、且つ、第1アームの作用及び第2アーム
の後端部を軸にサーマルヘッドの揺動を許容できるよう
に遊嵌支持して第2アームをサーマルヘッドに取付けて
もサーマルヘッドの揺動をスムーズに行えるようにする
と共に、前記一対の第1アームは、取付軸に回動自在に
それぞれ支持されると共に、取付軸を該取付軸の軸心に
対して偏心した偏心軸を介して支持フレームに回動可能
に支持されるようにした。
【0023】これにより、サーマルヘッドをプラテンロ
ーラに均等に押し当てることができ、特に幅広の被印字
シートに印字する印字幅の長いサーマルヘッドの場合に
極めて有効である。また、片方又は両方の偏心軸を所定
量回動させることによりサーマルヘッドのプラテンロー
ラに対する左右の押圧を微調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るサーマルプリンタ装置の全
体図
【図2】図2は本発明のサーマルプリンタ装置の押圧機
構を説明する側面図
【図3】図3は本発明のサーマルプリンタ装置の押圧機
構を説明する正面図
【図4】図4は本発明のサーマルプリンタ装置の押圧機
構の偏心ピンの作用を説明する要部拡大図
【符号の説明】
10…ケーシング 12…プラテンローラ 16、70…第1及び第2のステッピングモータ 19、56…圧縮バネ(バネ部材) 20…ピンチローラ 21…フィードローラ 22…被印字シート 24…サーマルヘッド 26…押圧機構 30…インクリボンの巻取リール 32…インクリボンの供給リール 34…ヘッドフレーム(支持フレーム) 36…ヘッドフレーム軸 38…揺動アーム 40…カム係合板 42、58…カム部材 46…連結アーム(第1アーム) 47…偏心軸 48…取付軸 50…垂直動作アーム(第2アーム) 51…ナット 52…回転軸 54…押圧フレーム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持フレームに取付けられたサーマルヘ
    ッドが押圧機構によりプラテンローラに押圧されるサー
    マルプリンタ装置に於いて、前記押圧機構は、前記サー
    マルヘッドの幅方向に配設され、該サーマルヘッドを前
    記プラテンローラ側に付勢する左右一対のバネ部材と、
    前記サーマルヘッドの先端側両側部をその先端部に回動
    自在に支持すると共に、その後端部が押圧フレームに回
    動自在に支持され、サーマルヘッドを押圧フレームに揺
    動可能に連結する一対の第1アームと、一方端が前記サ
    ーマルヘッドの後端側略中央を支持すると共に、他端が
    前記支持フレームに配設された軸にサーマルヘッドの揺
    動を許容できるように遊嵌支持され、サーマルヘッドを
    プラテンローラに対して平行に保持する第2アームと、
    から成り、前記一対の第1アームは、取付軸に回動自在
    に支持されると共に、前記取付軸は該取付軸の軸心に対
    して偏心した偏心軸を介して支持フレームに回動可能に
    支持され、片方又は両方の偏心軸を所定量回動させるこ
    とによりサーマルヘッドのプラテンローラに対する左右
    の押圧を微調整できるようにしたことを特徴とするサー
    マルプリンタ装置。
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