JP2000118371A - 産業車両のデッドマン式ブレーキ装置 - Google Patents

産業車両のデッドマン式ブレーキ装置

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JP2000118371A
JP2000118371A JP29485498A JP29485498A JP2000118371A JP 2000118371 A JP2000118371 A JP 2000118371A JP 29485498 A JP29485498 A JP 29485498A JP 29485498 A JP29485498 A JP 29485498A JP 2000118371 A JP2000118371 A JP 2000118371A
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pedal
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Kimihiko Okano
公彦 岡野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両走行時に非制動状態を継続的に維持する
ためのブレーキペダルの踏み込み保持力を可及的に小さ
くして、オペレータの疲労感をなくす。 【解決手段】 ブレーキペダル2とその上方のリンクレ
バー35の一端とを連結ロッド37を介して連結し、リ
ンクレバー35の他端とマスターシリンダ8のプッシュ
ロッド9とを連結する。リンクレバー35に設けられた
スプリングサポートアーム部39と車体側フレーム1の
スプリングサポートブラケット42との間に、ねじりコ
イルばねタイプのアシストスプリング43を介装する。
アシストスプリング43のばね力はペダル解放状態では
そのペダル2を引き上げる方向に作用しているものの、
ペダル踏み込みストロークの途中からそのばね力作用方
向が反転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトに
代表されるような産業車両に多用されているデッドマン
式のブレーキ装置、すなわちブレーキペダルの踏み込み
操作によってブレーキユニットの制動力が解除されるよ
うに構成されたたブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リーチ型フォークリフトに採用されてい
るデッドマン式ブレーキの一例を図6,7に示す。図6
に示すように、車体フレーム1の下部にはブレーキペダ
ル2がヒンジピン3およびヒンジブラケット4を介して
揺動可能に支持されている一方、ブレーキペダル2の上
方には側面視において略L字状をなすリンクレバー5が
ピン6を介して回動可能に支持されていて、そのリンク
レバー5の一端とブレーキペダル2とは連結ロッドを7
介して相互に連結されている。また、リンクレバー5の
他端にはマスターシリンダ8のプッシュロッド9がクレ
ビス10とピン11とを介して連結されているととも
に、上記リンクレバー5の一端と連結ロッド7とを連結
しているピン12と車体フレーム1との間には引張コイ
ルばねにて構成されたリターンスプリング13が張設さ
れていて、リンクレバー5には連結ロッド7やブレーキ
ペダル2を引き上げる方向の付勢力が常に作用してい
る。そして、マスターシリンダ8は液圧通路14を介し
て図7に示すブレーキユニット15側の液圧シリンダ1
6の入力ポート17に接続されている。
【0003】上記のブレーキユニット15は、図7に示
すように、一端部同士がアンカーピン18を介して相互
にヒンジ結合されて相対向する内側面にブレーキパッド
19,20が装着された一対のブレーキレバー21、2
2と、一対のブレーキパッド19,20にてブレーキデ
ィスク23を圧締するべく各ブレーキレバー21,22
に制動力を付与するセットスプリング24およびそのセ
ットスプリング24を支持するためのスプリングサポー
トロッド25のほか、液圧シリンダ16、および一対の
ブレーキレバー21,22の他端部間に配設された揺動
カム26等を備えている。
【0004】そして、揺動カム26が図7の状態にある
かぎりブレーキロータ23はセットスプリング24の力
により双方のブレーキパッド19,20にて圧締されて
制動状態を保持するようになっている。揺動カム26は
一方のブレーキレバー22から突設されたボス部27に
回転可能に支持されているとともに、その揺動カム26
には一対のカムピン28が突設されていて、各カムピン
28は双方のブレーキレバー21,22にオフセットし
て配置されたカムフォロアボルト29に当接している。
また、上記揺動カム26と同軸一体にレバー30が設け
られていて、このレバー30は液圧シリンダ16のプッ
シュロッド31先端に連結されている。なお、かかる構
造のブレーキユニット15は例えば特公平7−8160
2号公報に記載されている。
【0005】したがって、オペレータがブレーキペダル
2を踏み込んでいない状態すなわちブレーキペダル2の
解放状態では、ブレーキユニット15は図7に示す制動
状態にある。一方、図7の状態から所定の踏力をもって
ブレーキペダル2を踏み込むと、リンクレバー5が同図
の時計回り方向に回動し、それに伴ってマスターシリン
ダ8のプッシュロッド9が押し込まれて所定のブレーキ
液圧が発生する。
【0006】このブレーキ液圧はそのまま図7に示す液
圧シリンダ16に導入されて、該液圧シリンダ16のプ
ッシュロッド31を押し出すことから、このプッシュロ
ッド31先端に連結されているレバー30が揺動カム2
6とともに同図の反時計回り方向に回転する。この揺動
カム26の回転により、カムピン28およびカムオフォ
ロアボルト29を介して一対のブレーキレバー21,2
2が相互に離間し、結果として各ブレーキパッド19,
20がブレーキロータ23から離れてそれまでの制動力
が解除されることになる。
【0007】また、前記ブレーキペダル2への踏力を解
除すると、図6に示すリターンスプリング13やセット
スプリング24の力、さらにはマスターシリンダ8に内
蔵のリターンスプリング等の力によって上記各要素が図
6,7に示す初期状態に復帰する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のデッ
ドマン式ブレーキ装置では、リンクレバー5に付設した
リターンスプリング13が該リンクレバー5を常に引っ
張り続けていることから、オペレータがブレーキペダル
2を踏み込むと、図7に示したブレーキユニット15か
らの反力とともにペダル踏み込み量に応じてリターンス
プリング13の反力もまた増加することになる。そのた
め、車両走行時に非制動状態を得るべくブレーキペダル
2を踏み込んだままの状態に保持しようとすると、その
ペダル踏力が大きすぎてオペレータの疲労を招くという
問題がある。
【0009】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、とりわけ車両走行時にブレーキペダルを踏
み込んだままの状態に保持する際のペダル踏力の低減化
を図ったデッドマン式ブレーキ装置を提供しようとする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ブレーキペダルと回転式のリンクレバーの一端とを
連結ロッドを介して相互に連結するとともに、リンクレ
バーの他端をブレーキユニットに連結し、ブレーキペダ
ルの踏み込み操作によってブレーキユニットの制動力を
解除するようにしたデッドマン式ブレーキ装置におい
て、前記ブレーキペダルとリンクレバーおよび連結ロッ
ドとからなるペダルリンケージにねじりコイルばねタイ
プのアシストスプリングを付設してなり、このアシスト
スプリングは、ブレーキペダル解放状態ではブレーキユ
ニットが発生する反力と同一方向のスプリング力を発生
する一方、ブレーキペダルの踏み込みストロークの途中
の反転位置ではで上記スプリング力が発生しなくなり、
且つこの反転位置よりも最大踏み込み側のストローク領
域ではブレーキユニットが発生する反力と逆方向のスプ
リング力を発生するものであることを特徴としている。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明におけるブレーキペダルと該ブレーキペダ
ルよりも上方に配置されたリンクレバーとが上下方向を
指向する連結ロッドを介して相互に連結されていて、前
記リンクレバーと車体フレームとの間にアシストスプリ
ングが配置されていることを特徴としている。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1または2に記載の発明において、前記ブレーキペダル
踏み込み操作に伴って制動力が実際に解除され始めてか
らその制動力が完全に解除されるまでの領域では、ペダ
ル踏力特性が単調増加傾向となるように上記アシストス
プリングの位置およびばね特性等が設定されていること
を特徴としている。
【0013】したがって、請求項1,2に記載の発明で
は、ブレーキペダル解放状態では、ブレーキユニットそ
のものやマスターシリンダが発生する反力と同一方向の
力をアシストスプリングもまた発生することになるた
め、このスプリング力はブレーキペダルを解放方向に助
勢する力にほかならず、結果としてブレーキペダルが解
放方向に確実に戻されて、ブレーキユニットやマスター
シリンダの戻り不良を防止しつつ、制動力を確実に働か
せることになる。同時に、ブレーキペダルの踏み込みス
トロークの途中の反転位置では上記スプリング力が一旦
発生しなくなるものの、この反転位置よりも最大踏み込
み側のストローク領域ではブレーキユニットやマスター
シリンダが発生する反力と逆方向のスプリング力を発生
するようになる。このときのスプリング力はブレーキペ
ダルの踏み込み方向の力にほかならないから、結果とし
てその分だけ非制動状態を保持するのに必要なブレーキ
ペダル踏力が軽減されることになる。
【0014】特に請求項3に記載の発明のように、ブレ
ーキペダル踏み込み操作に伴って制動力が実際に解除さ
れ始めてからその制動力が完全に解除されるまでの領域
では、ペダル踏力特性が単調増加傾向となるように上記
アシストスプリングの位置およびばね特性等が設定され
ていると、制動力を微調整するいわゆる緩ブレーキ時の
違和感が解消されて、オペレータの意志どおりに制動力
を微調整することができるようになる。
【0015】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ペダル
リンケージに付設されたねじりコイルばねタイプのアシ
ストスプリングのスプリング力が、ブレーキペダル解放
状態にはその解放方向にアシストする一方、ブレーキペ
ダルの踏み込み時には特にその踏み込み時ストロークの
末期でアシストスプリングがペダル踏み込み方向にアシ
ストすることになるので、ブレーキペダル解放時にはそ
のブレーキペダルが解放方向に確実に戻されて、ブレー
キユニットの戻り不良を防止しつつ、制動力を確実に働
かせることができるほか、特に車両走行時には非制動状
態を保持するのに必要なブレーキペダル踏力が上記アシ
ストスプリングによるアシスト分だけ軽減され、オペレ
ータの疲労感を解消できる効果がある。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、上記アシ
ストスプリングがブレーキペダルの上方に配置されたリ
ンクレバーに付設されているために、ペダルリンケージ
に上記スプリング力が有効に作用し、請求項1に記載の
発明と同様の効果に加えて、ペダルリンケージにストロ
ークロスが生じないという利点がある。
【0017】また、請求項3に記載の発明によれば、ブ
レーキペダル踏み込み操作に伴って制動力が実際に解除
され始めてから完全に解除されるまでの領域では、ペダ
ル踏力特性が単調増加傾向となるように設定されている
ことから、上記請求項1または2に記載の発明と同様の
効果に加えて、制動力を微調整するいわゆる緩ブレーキ
時の違和感が解消されて、オペレータの意志どおりに制
動力を微調整することができる利点がある。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜3は本発明の好ましい実施
の形態を示す図であって、ブレーキペダル2、連結ロッ
ド37およびリンクレバー35等からなるペダルリンケ
ージの構成、およびマスターシリンダ8の配置は基本的
に図6に示した従来タイプのものと同様である。
【0019】すなわち、ブレーキペダル2はヒンジブラ
ケット4とヒンジピン3とを介して車体フレーム1に揺
動可能に支持されていて、そのブレーキペダル2の最大
踏み込み時の位置は車体フレーム1側のストッパラバー
32との当接によって規制される。また、ブレーキペダ
ル2とその上方のリンクレバー35とを連結しているほ
ぼ鉛直姿勢の連結ロッド37の中間部には調整ナット3
3およびロックナット34が介装されていて、この調整
ナット33の操作により連結ロッド37の全長を微調整
することができるようになっている。
【0020】前記リンクレバー35は、図3に示すよう
に、パイプ状の軸受スリーブ36と、この軸受スリーブ
36に一体に固定されたアーム長の異なる長短一対のア
ーム部38,39のほか、スプリングサポートアーム部
40を備えていて、車体フレーム1側のヒンジブラケッ
ト41にヒンジピン6を介して回動可能に支持されてい
る。そして、リンクレバー35のうち長い方のアーム部
38がピン12を介して連結ロッド37側に、短い方の
アーム部39がピン11とクレビス10とを介してマス
ターシリンダ8のプッシュロッド9にそれぞれ連結され
ている。
【0021】また、マスターシリンダ8は同じく車体フ
レーム1側のシリンダブラケット46に固定支持されて
いて、そのポートは図示外の液圧通路14を介して図7
に示すブレーキユニット15側の液圧シリンダ16の入
力ポートに接続されている。
【0022】前記マスターシリンダ8の前側にはスプリ
ングサポートブラケット42が車体フレーム1側より立
設されていて、このスプリングサポートブラケット42
とリンクレバー35側のスプリングサポートアーム部4
0との間には、図3に示すようにコイル軸心方向の両端
と中央部とにフック部43a,43bを有するねじりコ
イルばねタイプのアシストスプリング43が設けられて
いる。このアシストスプリング43は、両端のフック部
43aがスプリングサポートブラケット42側に、中央
部のフック部43bがスプリングサポートアーム部40
の先端にそれぞれ係止されている。そして、このアシス
トスプリング43のフック部43bと前述したスプリン
グサポートアーム部40との係止部がリンクレバー35
の回転に伴って移動することから、後述するように、リ
ンクレバー35の回転角位置に応じて、ペダルリンケー
ジに作用するアシストスプリング43のスプリング力の
方向が変化するようになっている。
【0023】より詳しくは、上記のアシストスプリング
単独43でのペダルストローク−ペダル踏力特性は、ペ
ダル踏み込み時およびペダル開放時ともに図4に符号A
またはBで示す曲線となるように設定されていて、ペダ
ル踏み込みストロークおよびペダル開放ストロークの途
中でそのばね力の方向が反転するように設定されてい
る。なお、同図中の符号Cは従来の引っ張りコイルスプ
リングタイプのリターンスプリング13(図6参照)の
特性を示し、ペダル踏み込みストロークの全域で単調増
加する特性となっている。
【0024】すなわち、図1に示すようにブレーキペダ
ル2が開放状態にあるときには、アシストスプリング4
3のスプリング力はリンクレバー35を図1の反時計回
り方向に付勢するように作用している一方、スプリング
サポートアーム部40の軸線上にスプリングサポートブ
ラケット42とアシストスプリング43との係止位置が
位置したとき、すなわちスプリングサポートブラケット
42に対するアシストスプリング43の係止位置とリン
クレバー35自体の回転中心とを結ぶ延長軸線上に、ス
プリングサポートアーム部40とアシストスプリング4
3との係止位置が位置したときには、いわゆるデッドポ
イントとなってアシストスプリング43のスプリング力
が瞬間的にペダルリンケージに作用しなくなり、さらに
リンクレバー35の回転に伴い上記デッドポイントを越
えると逆にアシストスプリング43のスプリング力がリ
ンクレバー35を時計回り方向に付勢するように作用す
ることになる。
【0025】したがって、本実施の形態によれば、図1
に示すようにブレーキペダル2が解放されている状態で
は、ブレーキユニット15のセットスプリング24(図
7参照)の反力やマスターシリンダ8の反力によってリ
ンクレバー35が図1の反時計回り方向に付勢されてお
り、同時にアシストスプリング43の力も同じ方向に作
用しているため、その結果としてブレーキペダル2には
連結ロッド37を介して該ブレーキペダル2を引き上げ
る方向の力が作用している。これにより、ブレーキペダ
ル2は図1に示す状態を自己保持している。
【0026】図1の状態からオペレータがブレーキペダ
ル2を踏み込むと、連結ロッド37の引き下げ動作に伴
ってリンクレバー35が時計回り方向に回動して、マス
ターシリンダ8のプッシュロッド9を押し込む。そし
て、プッシュロッド9の押し込みによるマスターシリン
ダ8からの液圧伝達を受けて図7に示すブレーキユニッ
ト15側の液圧シリンダ16のプッシュロッド31が伸
長動作し、さらにレバー30を介して揺動カム26が回
転変位することでセットスプリング24の力に打ち勝つ
ようにして双方のブレーキレバー21,22が互いに離
間する方向に押し開かれて、それまでのセットスプリン
グ24に依存していた制動力が解除される。そして、車
両走行に際してこの非制動状態を維持するためには、ブ
レーキペダル2をその最大踏み込み位置に保持する。逆
に、再び制動状態を得る場合には上記のブレーキペダル
踏力を解除する。
【0027】ここで、上記のブレーキペダル2の踏み込
み時においては、図4に示すようにその踏み込み開始位
置からデッドポイントP1に向かってアシストスプリン
グ43のスプリング力が徐々に小さくなり、デッドポイ
ントP1では一時的にアシストスプリング43のスプリ
ング力が全く作用しなくなる。そして、このデッドポイ
ントP1を越えるとアシストスプリング43のスプリン
グ力の作用方向が反転し、同時に最大踏み込み位置に向
かってそのスプリング力が徐々に大きくなる。
【0028】図5は従来の引っ張りコイルスプリングタ
イプのリターンスプリング13と本実施の形態における
アシストスプリング43のそれぞれについて、ペダル踏
み込み時およびペダル解放時のペダルストローク−ペダ
ル踏力特性を比較したものである。なお、いずれのペダ
ル踏力特性においても、図7に示したブレーキユニット
15側のセットスプリング24の反力やマスターシリン
ダ8の反力、アシストスプリング43またはリターンス
プリング13の反力、およびペダルリンケージ系の摩擦
等が合成されたものとして表されていることは言うまで
もない。
【0029】先ず、従来のタイプでは、同図から明らか
なように、ブレーキペダル2の踏み込み時には、リター
ンスプリング13が引っ張りコイルスプリングタイプで
あるが故に、そのペダル踏力がペダル踏み込み開始位置
からペダルストロークの最大踏み込み位置に向かって単
調増加傾向となる一方、ブレーキペダル2の解放時には
上記と全く逆に単調減少傾向となり、なおかつ車両走行
時に非制動状態を継続的に維持するためのペダル踏み込
み保持力(ブレーキペダル解放時の初期保持力)F1は
おおよそ6キログラム程度を示している。なお、上記の
ブレーキペダル解放時の初期保持力F1がブレーキペダ
ル踏み込み時のストロークエンドでの保持力Fよりも小
さくなるのは、ブレーキペダル2の最大踏み込み位置に
てそのペダル2を解放方向にわずかに戻すことによっ
て、ペダルリンケージやブレーキユニット15あるいは
マスターシリンダ8等の各部での摩擦作用方向が反転す
るためである。
【0030】これに対して、本実施の形態では、ブレー
キペダル2の踏み込み時には、ペダルストロークの三分
の二程度の位置で踏力がピークとなり、以降は最大踏み
込み位置に向かって踏力が徐々に減少し、ストロークエ
ンドでの踏力F2は従来のタイプのものに比べておおよ
そ2キログラム程度減少する。一方、ブレーキペダル2
の解放時には、そのストロークの半分程度まではペダル
踏力が増加傾向となって、以降は単調減少傾向となるも
のの、車両走行時に非制動状態を継続的に維持するため
ペダル踏み込み保持力(ブレーキペダル解放時の初期保
持力)F3はおおよそ2キログラム程度を示しており、
従来タイプのものと比べておおよそ4キログラム減少し
ていることがわかる。これは、図4に示したアシストス
プリング43単独での踏力特性が大きく影響しているた
めで、オペレータの疲労感解消の上できわめて有効であ
る。
【0031】その上、ブレーキペダル2の踏み込み時に
は、通常ペダルストロークの三分の二程度の位置までで
ブレーキユニット15による制動力が完全に解除される
ことになるので、上記のようにペダル踏力特性としてペ
ダルストロークの三分の二程度の位置で踏力がピークと
なるように設定してあると、その踏力ピーク位置までは
ペダル踏力が単調増加することになって、オペレータが
ブレーキの効き具合を微調整するいわゆる緩ブレーキ時
にもその制動力がオペレータの意志に応じて増減し、オ
ペレータに違和感を与えることもない。
【0032】ここで、上記の実施の形態では、リンクレ
バー35と車体フレーム1に設けたスプリングサポート
ブラケット42との間にアシストスプリング43を設け
たが、ブレーキペダル2そのものもしくは連結ロッド3
7と車体フレーム1との間にアシストスプリング43を
設けることも可能である。ただし、ブレーキペダル2と
連結ロッド37との連結部もしくは連結ロッド37とリ
ンクレバー35との連結部でのストロークロス等を考慮
すると、上記実施の形態のようにリンクレバー35と車
体フレームと1の間に設けるのが最も好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す構成説明
図。
【図2】図1の平面説明図。
【図3】図1に示す主要な構成要素の分解斜視図。
【図4】アシストスプリング(リターンスプリング)単
独でのペダルストロークとペダル踏力との関係を示す特
性図。
【図5】ペダルストロークと合成されたペダル踏力との
関係を示す特性図。
【図6】従来のペダルリンケージの一例を示す構成説明
図。
【図7】ブレーキユニットの一例を示す構成説明図。
【符号の説明】
1…車体フレーム 2…ブレーキペダル 8…マスターシリンダ 9…プッシュロッド 15…ブレーキユニット 21,22…ブレーキレバー 24…セットスプリング 35…リンクレバー 37…連結ロッド 38,39…アーム部 40…スプリングサポートアーム部 42…スプリングサポートブラケット 43…アシストスプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルと回転式のリンクレバー
    の一端とを連結ロッドを介して相互に連結するととも
    に、リンクレバーの他端をブレーキユニットに連結し、
    ブレーキペダルの踏み込み操作によってブレーキユニッ
    トの制動力を解除するようにしたデッドマン式ブレーキ
    装置において、 前記ブレーキペダルとリンクレバーおよび連結ロッドと
    からなるペダルリンケージにねじりコイルばねタイプの
    アシストスプリングを付設してなり、 このアシストスプリングは、ブレーキペダル解放状態で
    はブレーキユニットが発生する反力と同一方向のスプリ
    ング力を発生する一方、ブレーキペダルの踏み込みスト
    ロークの途中の反転位置ではで上記スプリング力が発生
    しなくなり、且つこの反転位置よりも最大踏み込み側の
    ストローク領域ではブレーキユニットが発生する反力と
    逆方向のスプリング力を発生するものであることを特徴
    とする産業車両のデッドマン式ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキペダルと該ブレーキペダルより
    も上方に配置されたリンクレバーとが上下方向を指向す
    る連結ロッドを介して相互に連結されていて、前記リン
    クレバーと車体フレームとの間にアシストスプリングが
    配置されていることを特徴とする請求項1に記載の産業
    車両のデッドマン式ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキペダル踏み込み操作に伴って制
    動力が実際に解除され始めてからその制動力が完全に解
    除されるまでの領域では、ペダル踏力特性が単調増加傾
    向となるように上記アシストスプリングの位置およびば
    ね特性等が設定されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の産業車両のデッドマン式ブレーキ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002048170A (ja) * 2000-07-31 2002-02-15 Tokico Ltd 電動ディスクブレーキ
CN102562887A (zh) * 2010-12-21 2012-07-11 小仓离合器有限公司 无励磁动作制动器用手动解放装置

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