JP2000117905A - 化粧シート - Google Patents
化粧シートInfo
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- JP2000117905A JP2000117905A JP10289378A JP28937898A JP2000117905A JP 2000117905 A JP2000117905 A JP 2000117905A JP 10289378 A JP10289378 A JP 10289378A JP 28937898 A JP28937898 A JP 28937898A JP 2000117905 A JP2000117905 A JP 2000117905A
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- Japan
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- electron beam
- ultraviolet absorber
- decorative sheet
- resin
- curable resin
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 紫外線吸収剤が含有された化粧シートにおい
て、紫外線吸収剤の本来の目的を十分に発揮させること
ができ、しかもブリードアウト等の不都合が抑制され、
塗膜形成時の蒸散ロスや、温水、酸、アルカリ、アルコ
ール、油等による溶出の問題を解消することができる、
紫外線吸収剤を含んだ化粧シートを提供する。 【解決手段】 化粧シートにおいて、電子線硬化型樹脂
を主成分とした樹脂の硬化層を有し、該電子線硬化型樹
脂を主成分とした樹脂中には電子線反応型紫外線吸収剤
が含有されている。該電子線反応型紫外線吸収剤には、
２−（２′−ヒドロキシ−５′−メタクリルオキシエチ
ルフェニル）−２Ｈ−ベンゾトリアゾール、蓚酸アニリ
ド系化合物、シアノアクリレート系化合物、及びトリア
ジン系化合物から選択される。
て、紫外線吸収剤の本来の目的を十分に発揮させること
ができ、しかもブリードアウト等の不都合が抑制され、
塗膜形成時の蒸散ロスや、温水、酸、アルカリ、アルコ
ール、油等による溶出の問題を解消することができる、
紫外線吸収剤を含んだ化粧シートを提供する。 【解決手段】 化粧シートにおいて、電子線硬化型樹脂
を主成分とした樹脂の硬化層を有し、該電子線硬化型樹
脂を主成分とした樹脂中には電子線反応型紫外線吸収剤
が含有されている。該電子線反応型紫外線吸収剤には、
２−（２′−ヒドロキシ−５′−メタクリルオキシエチ
ルフェニル）−２Ｈ−ベンゾトリアゾール、蓚酸アニリ
ド系化合物、シアノアクリレート系化合物、及びトリア
ジン系化合物から選択される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧シートに関
し、特に、建築物の内外装、建具の表面化粧、車両部品
等の各種物品の表面に添付される化粧シートに関する。
し、特に、建築物の内外装、建具の表面化粧、車両部品
等の各種物品の表面に添付される化粧シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、化粧シートが表面に添付された建
築物の内外装、建具の表面化粧、車両部品等の各種物品
においては、太陽光等に含まれる紫外線の影響により色
相の劣化や樹脂の劣化を防止するために、化粧シートの
トップコート層樹脂中に紫外線吸収剤が添加されること
があった。紫外線吸収剤と組み合わされる樹脂には、紫
外線硬化型樹脂が使用されることが知られている。
築物の内外装、建具の表面化粧、車両部品等の各種物品
においては、太陽光等に含まれる紫外線の影響により色
相の劣化や樹脂の劣化を防止するために、化粧シートの
トップコート層樹脂中に紫外線吸収剤が添加されること
があった。紫外線吸収剤と組み合わされる樹脂には、紫
外線硬化型樹脂が使用されることが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の紫外線吸収
剤が添加された化粧シートは、屋外暴露において経時的
に紫外線吸収剤がブリードアウトしてきて、化粧表面の
美観を損ねるという問題があった。そのために、紫外線
吸収剤の添加量を減少させて用いなければならず、紫外
線吸収剤の本来の機能を十分に発揮させることが困難で
あった。
剤が添加された化粧シートは、屋外暴露において経時的
に紫外線吸収剤がブリードアウトしてきて、化粧表面の
美観を損ねるという問題があった。そのために、紫外線
吸収剤の添加量を減少させて用いなければならず、紫外
線吸収剤の本来の機能を十分に発揮させることが困難で
あった。
【０００４】また、紫外線吸収剤は加熱を受けると蒸散
されてロスとなることが多く、紫外線吸収剤を添加した
樹脂による製膜工程において不都合となっていた。ま
た、紫外線吸収剤が添加された樹脂層を有する化粧シー
トにおいては、温水、酸、アルカリ、アルコール、油等
が該樹脂層に接触した場合には、表面から紫外線吸収剤
が溶出するという不都合があった。こられの要因で、ト
ップコート層に紫外線吸収剤を添加しているにもかかわ
らず耐候性の効果が意図しているほど得られないという
不都合があった。
されてロスとなることが多く、紫外線吸収剤を添加した
樹脂による製膜工程において不都合となっていた。ま
た、紫外線吸収剤が添加された樹脂層を有する化粧シー
トにおいては、温水、酸、アルカリ、アルコール、油等
が該樹脂層に接触した場合には、表面から紫外線吸収剤
が溶出するという不都合があった。こられの要因で、ト
ップコート層に紫外線吸収剤を添加しているにもかかわ
らず耐候性の効果が意図しているほど得られないという
不都合があった。
【０００５】上記した各問題点は、紫外線吸収剤が樹脂
中に単に混合状態で用いられており、樹脂中に化学的に
結合していないことが要因と考えられる。
中に単に混合状態で用いられており、樹脂中に化学的に
結合していないことが要因と考えられる。
【０００６】そこで本発明は、紫外線吸収剤が含有され
た化粧シートにおいて、紫外線吸収剤の本来の目的を十
分に発揮させることができ、しかもブリードアウト等の
不都合が抑制され、塗膜形成時の蒸散ロスや、温水、
酸、アルカリ、アルコール、油等による溶出の問題を解
消することができる、紫外線吸収剤を含んだ化粧シート
を提供することを目的とする。
た化粧シートにおいて、紫外線吸収剤の本来の目的を十
分に発揮させることができ、しかもブリードアウト等の
不都合が抑制され、塗膜形成時の蒸散ロスや、温水、
酸、アルカリ、アルコール、油等による溶出の問題を解
消することができる、紫外線吸収剤を含んだ化粧シート
を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記した問題点を解決す
るための本発明の化粧シートは、電子線硬化型樹脂を主
成分とした樹脂の硬化層を有し、該電子線硬化型樹脂を
主成分とした樹脂中には電子線反応型紫外線吸収剤が含
有されており、該電子線反応型紫外線吸収剤は、２−
（２′−ヒドロキシ−５′−メタクリルオキシエチルフ
ェニル）−２Ｈ−ベンゾトリアゾール、蓚酸アニリド系
化合物、シアノアクリレート系化合物、及びトリアジン
系化合物から選ばれたものであることを特徴とする。
るための本発明の化粧シートは、電子線硬化型樹脂を主
成分とした樹脂の硬化層を有し、該電子線硬化型樹脂を
主成分とした樹脂中には電子線反応型紫外線吸収剤が含
有されており、該電子線反応型紫外線吸収剤は、２−
（２′−ヒドロキシ−５′−メタクリルオキシエチルフ
ェニル）−２Ｈ−ベンゾトリアゾール、蓚酸アニリド系
化合物、シアノアクリレート系化合物、及びトリアジン
系化合物から選ばれたものであることを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は本発明の化粧シートの層構
成の一例を示す。基材シート１上に第一絵柄層２が印刷
により形成され、さらに第一絵柄層２上に第二絵柄層３
が印刷により形成されている。さらに最表面には、電子
線反応型紫外線吸収剤５が添加された電子線硬化型樹脂
によるトップコート層４が形成されている。
成の一例を示す。基材シート１上に第一絵柄層２が印刷
により形成され、さらに第一絵柄層２上に第二絵柄層３
が印刷により形成されている。さらに最表面には、電子
線反応型紫外線吸収剤５が添加された電子線硬化型樹脂
によるトップコート層４が形成されている。
【０００９】本発明で用いる電子線反応型紫外線吸収剤
は、電子線硬化型樹脂との共存下に電子線が照射された
場合に、電子線硬化型樹脂と反応して側鎖を形成して共
重合体となる紫外線吸収剤である。したがって、本発明
で用いる電子線反応型紫外線吸収剤は、硬化された電子
線硬化型樹脂中においては従来の紫外線吸収剤のような
単に混合されている状態とは異なるため、化粧シート表
面から経時的に紫外線吸収剤がブリードアウトを防止で
き、塗膜形成時において蒸散ロスが少なく、温水、酸、
アルカリ、アルコール、油等による溶出が防止できる。
は、電子線硬化型樹脂との共存下に電子線が照射された
場合に、電子線硬化型樹脂と反応して側鎖を形成して共
重合体となる紫外線吸収剤である。したがって、本発明
で用いる電子線反応型紫外線吸収剤は、硬化された電子
線硬化型樹脂中においては従来の紫外線吸収剤のような
単に混合されている状態とは異なるため、化粧シート表
面から経時的に紫外線吸収剤がブリードアウトを防止で
き、塗膜形成時において蒸散ロスが少なく、温水、酸、
アルカリ、アルコール、油等による溶出が防止できる。
【００１０】本発明に使用される紫外線吸収剤として
は、具体的には、２−（２′−ヒドロキシ−５′−メタ
クリルオキシエチルフェニル）−２Ｈ−ベンゾトリアゾ
ール（ＲＵＶＡ−９３：商品名、米国ＮＯＲＡＭＣＯ社
製）、蓚酸アニリド系化合物、シアノアクリレート系化
合物、及びトリアジン系化合物から選ばれたものが挙げ
れらる。
は、具体的には、２−（２′−ヒドロキシ−５′−メタ
クリルオキシエチルフェニル）−２Ｈ−ベンゾトリアゾ
ール（ＲＵＶＡ−９３：商品名、米国ＮＯＲＡＭＣＯ社
製）、蓚酸アニリド系化合物、シアノアクリレート系化
合物、及びトリアジン系化合物から選ばれたものが挙げ
れらる。
【００１１】本発明の化粧シートに使用される基材シー
トの材料としては、例えば、薄葉紙、硫酸紙、クラフト
紙等の紙、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレンフイ
ルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリ塩化ビニリデンフ
イルム、ポリビニルアルコールフイルム、ポリエチレン
テレフタレートフイルム、ポリカーボネートフイルム、
ナイロンフイルム、ポリスチレンフイルム、エチレン酢
酸ビニル共重合体フイルム、エチレンビニルアルコール
共重合体フイルム、アイオノマー等のプラスチックフイ
ルム若しくはアルミニウム、銅、錫、鉄、鉛等の金属箔
等のシート、又は以上の各基材シートの適宜な複合体で
透明、半透明、着色透明等完全に隠蔽されていないシー
ト或いは不透明シートが使用できる。更に、基材シート
としては剥離紙を用いることができる。
トの材料としては、例えば、薄葉紙、硫酸紙、クラフト
紙等の紙、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレンフイ
ルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリ塩化ビニリデンフ
イルム、ポリビニルアルコールフイルム、ポリエチレン
テレフタレートフイルム、ポリカーボネートフイルム、
ナイロンフイルム、ポリスチレンフイルム、エチレン酢
酸ビニル共重合体フイルム、エチレンビニルアルコール
共重合体フイルム、アイオノマー等のプラスチックフイ
ルム若しくはアルミニウム、銅、錫、鉄、鉛等の金属箔
等のシート、又は以上の各基材シートの適宜な複合体で
透明、半透明、着色透明等完全に隠蔽されていないシー
ト或いは不透明シートが使用できる。更に、基材シート
としては剥離紙を用いることができる。
【００１２】耐熱性や耐汚染性の観点から、好ましい基
材シートには、主原料が高密度ポリエチレン、熱可塑性
エラストマー、着色剤、及び無機充填剤、隠蔽性顔料等
が含まれる基材シートが望ましい。このような基材シー
トに含まれる高密度ポリエチレンとしては、好ましく
は、比重が０．９４〜０．９５のポリエチレンであっ
て、低圧法で得られる結晶化度が高く、分子に枝分かれ
構造の少ない高分子である高密度ポリエチレンがハード
セグメントとして用いられる。
材シートには、主原料が高密度ポリエチレン、熱可塑性
エラストマー、着色剤、及び無機充填剤、隠蔽性顔料等
が含まれる基材シートが望ましい。このような基材シー
トに含まれる高密度ポリエチレンとしては、好ましく
は、比重が０．９４〜０．９５のポリエチレンであっ
て、低圧法で得られる結晶化度が高く、分子に枝分かれ
構造の少ない高分子である高密度ポリエチレンがハード
セグメントとして用いられる。
【００１３】基材シートに含まれる熱可塑性エラストマ
ーとしては、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オ
レフィンエラストマー等のゴム成分がソフトセグメント
として用いられる。水素添加ジエン系ゴムは、ジエン系
ゴム分子の二重結合の少なくとも一部分に水素原子を付
加させてなるもので、ポリオレフィン系樹脂（本発明に
おいては、高密度ポリエチレン）の結晶化を抑え、柔軟
性をアップさせる。ジエン系ゴムとしては、イソプレン
ゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン・ブタ
ジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、アク
リロニトリル・イソプレンゴム、スチレン・ブタジエン
ゴム等がある。オレフィンエラストマーとしては、２種
類又は３種類以上のオレフィンと共重合しうるポリエン
を少なくとも１種加えた弾性共重合体であり、オレフィ
ンはエチレン、プロピレン、α−オレフィン等が使用さ
れ、ポリエンとしては、１，４ヘキサジエン、環状ジエ
ン、ノルボルネン等が使用される。好ましいオレフィン
系共重合体ゴムとしては、例えばエチレン−プロピレン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエンゴ
ム、エチレン−ブタジエン共重合体ゴム等のオレフィン
を主成分とする弾性共重合体が挙げられる。
ーとしては、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オ
レフィンエラストマー等のゴム成分がソフトセグメント
として用いられる。水素添加ジエン系ゴムは、ジエン系
ゴム分子の二重結合の少なくとも一部分に水素原子を付
加させてなるもので、ポリオレフィン系樹脂（本発明に
おいては、高密度ポリエチレン）の結晶化を抑え、柔軟
性をアップさせる。ジエン系ゴムとしては、イソプレン
ゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン・ブタ
ジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、アク
リロニトリル・イソプレンゴム、スチレン・ブタジエン
ゴム等がある。オレフィンエラストマーとしては、２種
類又は３種類以上のオレフィンと共重合しうるポリエン
を少なくとも１種加えた弾性共重合体であり、オレフィ
ンはエチレン、プロピレン、α−オレフィン等が使用さ
れ、ポリエンとしては、１，４ヘキサジエン、環状ジエ
ン、ノルボルネン等が使用される。好ましいオレフィン
系共重合体ゴムとしては、例えばエチレン−プロピレン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエンゴ
ム、エチレン−ブタジエン共重合体ゴム等のオレフィン
を主成分とする弾性共重合体が挙げられる。
【００１４】熱可塑性エラストマーの添加量としては、
基材シート中に１０〜６０重量％、好ましくは３０重量
％程度である。１０重量％より低いと一定荷重時伸度の
変化が急峻になり過ぎ、また、破断時伸度、耐衝撃性の
低下が生じ、６０重量％より高いと透明性、耐候性及び
耐クリープ性の低下が生じる。
基材シート中に１０〜６０重量％、好ましくは３０重量
％程度である。１０重量％より低いと一定荷重時伸度の
変化が急峻になり過ぎ、また、破断時伸度、耐衝撃性の
低下が生じ、６０重量％より高いと透明性、耐候性及び
耐クリープ性の低下が生じる。
【００１５】基材シートに含まれる無機充填剤として
は、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タルク等
の粉末が用いられる。添加量としては、基材シート中に
５〜６０重量％程度、好ましくは３０重量％程度であ
る。５重量％より低いと耐クリープ変形性及び易接着性
の低下が生じ、６０重量％より高いと破断時伸度及び耐
衝撃性の低下が生じる。
は、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タルク等
の粉末が用いられる。添加量としては、基材シート中に
５〜６０重量％程度、好ましくは３０重量％程度であ
る。５重量％より低いと耐クリープ変形性及び易接着性
の低下が生じ、６０重量％より高いと破断時伸度及び耐
衝撃性の低下が生じる。
【００１６】基材シートに含まれる着色剤は、基材シー
トに化粧シートとして必要な色彩を持たせるためのもの
であり、チタン白、亜鉛藍、弁柄、朱、群青、コバルト
ブルー、チタン黄、カーボンブラック等の無機顔料、イ
ソインドリノン、ハンザイエローＡ、キナクリドン、パ
ーマネントレッド４Ｒ、フタロシアニンブルー等の有機
顔料、あるいは染料、アルミニウム、真鍮等の金属顔
料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸亜鉛等の箔粉か
らなる真珠光沢顔料等が用いられる。着色は透明着色、
不透明（隠蔽）着色いずれでも可であるが、一般的に
は、被着体を隠蔽するために不透明着色が好ましい。
トに化粧シートとして必要な色彩を持たせるためのもの
であり、チタン白、亜鉛藍、弁柄、朱、群青、コバルト
ブルー、チタン黄、カーボンブラック等の無機顔料、イ
ソインドリノン、ハンザイエローＡ、キナクリドン、パ
ーマネントレッド４Ｒ、フタロシアニンブルー等の有機
顔料、あるいは染料、アルミニウム、真鍮等の金属顔
料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸亜鉛等の箔粉か
らなる真珠光沢顔料等が用いられる。着色は透明着色、
不透明（隠蔽）着色いずれでも可であるが、一般的に
は、被着体を隠蔽するために不透明着色が好ましい。
【００１７】基材シートには、さらに必要に応じて、熱
安定剤、難燃剤、ラジカル捕捉剤等を添加してもよい。
熱安定剤は、フェノール系、サルファイト系、フェニル
アルカン系、フォスファイト系、アミン系等公知のもの
であり、熱加工時の熱変色等の劣化の防止性をより向上
させる場合に用いられる。基材シートに含まれる難燃剤
としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等
の粉末が用いられ、これらは、難燃性を付与する必要が
ある場合に添加する。
安定剤、難燃剤、ラジカル捕捉剤等を添加してもよい。
熱安定剤は、フェノール系、サルファイト系、フェニル
アルカン系、フォスファイト系、アミン系等公知のもの
であり、熱加工時の熱変色等の劣化の防止性をより向上
させる場合に用いられる。基材シートに含まれる難燃剤
としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等
の粉末が用いられ、これらは、難燃性を付与する必要が
ある場合に添加する。
【００１８】以上の材料を適宜ブレンドしたものをカレ
ンダー製法等の常用の方法により製膜して不透明着色基
材シートを得る。基材シートの厚みは５０〜３００μｍ
程度、好ましくは１００μｍ程度である。
ンダー製法等の常用の方法により製膜して不透明着色基
材シートを得る。基材シートの厚みは５０〜３００μｍ
程度、好ましくは１００μｍ程度である。
【００１９】
【実施例】基材シートとして高密度ポリエチレン６０重
量部、スチレンブタジエンゴム３０重量部、炭酸カルシ
ウム粉末１０重量部、顔料（チタン白、ベンガラ、黄
鉛）５重量部からなるオレフィン系熱可塑性エラストマ
ーをシート加工した厚さ８０μｍのシートの表裏両面に
コロナ放電処理したものを用意した。該基材シート上に
グラビア印刷により順次、ベタ印刷層、絵柄層を設け
た。該グラビア印刷には、インキとしてＴＭＫインキ、
インキのバインダーとしてポリエステルポリオールとヘ
キサメチレンジイソシアネートからなる２液硬化型ウレ
タン樹脂を用いた。
量部、スチレンブタジエンゴム３０重量部、炭酸カルシ
ウム粉末１０重量部、顔料（チタン白、ベンガラ、黄
鉛）５重量部からなるオレフィン系熱可塑性エラストマ
ーをシート加工した厚さ８０μｍのシートの表裏両面に
コロナ放電処理したものを用意した。該基材シート上に
グラビア印刷により順次、ベタ印刷層、絵柄層を設け
た。該グラビア印刷には、インキとしてＴＭＫインキ、
インキのバインダーとしてポリエステルポリオールとヘ
キサメチレンジイソシアネートからなる２液硬化型ウレ
タン樹脂を用いた。
【００２０】電子線硬化型樹脂として多官能ウレタンア
クリレートプレポリマーであるＥＢＳＯ４（商品名、大
日精化工業（株）製）を用意し、該電子線硬化型樹脂に
対して紫外線吸収剤として２−（２′−ヒドロキシ−
５′−メタクリルオキシエチルフェニル）−２Ｈ−ベン
ゾトリアゾールであるＲＵＶＡ−９３（商品名、米国Ｎ
ＯＲＡＭＣＯ社製）を５％添加して含有させた。得られ
た紫外線吸収剤含有電子線硬化型樹脂を前記基材シート
の印刷層上にグラビアリバース方式によって厚みが６μ
ｍ（乾燥時）となるように印刷した。次いで、電子線硬
化型樹脂塗膜上に５Ｍｒａｄの電子線を照射してトップ
コート層を硬化させた。
クリレートプレポリマーであるＥＢＳＯ４（商品名、大
日精化工業（株）製）を用意し、該電子線硬化型樹脂に
対して紫外線吸収剤として２−（２′−ヒドロキシ−
５′−メタクリルオキシエチルフェニル）−２Ｈ−ベン
ゾトリアゾールであるＲＵＶＡ−９３（商品名、米国Ｎ
ＯＲＡＭＣＯ社製）を５％添加して含有させた。得られ
た紫外線吸収剤含有電子線硬化型樹脂を前記基材シート
の印刷層上にグラビアリバース方式によって厚みが６μ
ｍ（乾燥時）となるように印刷した。次いで、電子線硬
化型樹脂塗膜上に５Ｍｒａｄの電子線を照射してトップ
コート層を硬化させた。
【００２１】さらに得られたシートを加熱軟化させて、
金属ロール製のエンボス板にて加熱加圧エンボスを加え
ることによる押圧賦形して、意匠性、耐候性に優れたエ
コロジ特性を有する化粧シートを得た。
金属ロール製のエンボス板にて加熱加圧エンボスを加え
ることによる押圧賦形して、意匠性、耐候性に優れたエ
コロジ特性を有する化粧シートを得た。
【００２２】
【発明の効果】本発明の化粧シートは、トップコート層
における電子線反応型紫外線吸収剤は電子線硬化型樹脂
と反応して共重合体となっているので、紫外線吸収剤の
本来の目的を発揮していると共に、且つブリードアウト
等の不都合が抑制され、塗膜形成時の蒸散ロスや、温
水、酸、アルカリ、アルコール、油等による溶出の問題
を解消することができる。
における電子線反応型紫外線吸収剤は電子線硬化型樹脂
と反応して共重合体となっているので、紫外線吸収剤の
本来の目的を発揮していると共に、且つブリードアウト
等の不都合が抑制され、塗膜形成時の蒸散ロスや、温
水、酸、アルカリ、アルコール、油等による溶出の問題
を解消することができる。
【図１】本発明の化粧シートの層構成の一例を示す。
【符号の説明】 １ 基材シート ２ 第一絵柄層 ３ 第二絵柄層 ４ トップコート層 ５ 電子線反応型紫外線吸収剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０９Ｋ 3/00 １０４ Ｃ０９Ｋ 3/00 １０４ Ｆターム(参考） 4D075 AC25 BB06Z BB21Z BB49X CA32 DA04 DB36 DC02 DC13 DC31 EA21 EC38 4F100 AA08B AA08H AH02H AH03H AH07H AK01A AK05B AK25A AK51A AK73B AT00B BA02 BA10A BA10B BA15 CA07A CA13B EJ08 EJ54 EJ55 GB07 GB08 GB31 GB81 GB90 HB00 HB31 JB14A JL00 JL06 JL09
Claims (1)
- 【請求項１】 化粧シートにおいて、電子線硬化型樹脂
を主成分とした樹脂の硬化層を有し、該電子線硬化型樹
脂を主成分とした樹脂中には電子線反応型紫外線吸収剤
が含有されており、 該電子線反応型紫外線吸収剤は、２−（２′−ヒドロキ
シ−５′−メタクリルオキシエチルフェニル）−２Ｈ−
ベンゾトリアゾール、蓚酸アニリド系化合物、シアノア
クリレート系化合物、及びトリアジン系化合物から選ば
れたものであることを特徴とする化粧シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10289378A JP2000117905A (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10289378A JP2000117905A (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 化粧シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000117905A true JP2000117905A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=17742446
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10289378A Pending JP2000117905A (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 化粧シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000117905A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006306020A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-11-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
| JP2019059179A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 大日本印刷株式会社 | 化粧部材及びこれを用いた化粧材 |
| WO2020067469A1 (ja) | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 大日本印刷株式会社 | 化粧シート及びこれを用いた化粧材 |
| WO2020067569A1 (ja) | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 大日本印刷株式会社 | 化粧シート及びこれを用いた化粧材 |
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1998
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