JP2007083643A - 化粧シート - Google Patents

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浩之 阿竹
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Abstract

【課題】 マット剤含有層が形成される化粧シートであっても、金属光沢印刷における金属らしさの適切な確保により優れた化粧シートを提供する。
【解決手段】 化粧シート100は、金属光沢を有する金属光沢印刷層と、前記金属光沢印刷層の上層側に備えられるマット剤含有層とを含む化粧シートであって、前記マット剤含有層について、前記マット含有層中の樹脂の重量部を10重量部とした場合のマット剤の配合量は、0.5〜3.0重量部であり、かつ、前記マット剤の粒径は0.1〜10μmであり、表面粗さRaは0.2μm〜2.0μmであり、塗工量は、固形分基準で1.0〜8.0g/mで形成され、かつ、層厚は1.0〜10.0μmである。
【選択図】 図1

Description

本発明は化粧シート、特に金属光沢を有する金属光沢印刷層と、前記金属光沢印刷層の上層側に備えられるマット剤含有層とを含む化粧シートに関する。
建築物の内装、建具の内装、車両の内装などに用いられる下記特許文献1のように化粧シートが知られている。化粧シートは意匠性を付与するだけでなく、例えば、電磁波のシールド性を付与された化粧シートなど、化粧シートは、様々な態様のものが知られている。
化粧シートは、その基材シートが樹脂などの金属ではないもので構成されるものがある。
そのような基材シートから構成される化粧シートであっても、実際は金属ではない基材シートなどを金属らしくみせ、目視者にメタリック感を与えるなどの要望がある場合がある。このような要望に応えるため、非金属を金属らしくみせるために、実際は金属ではない基材シートに金属光沢を付与して、金属らしく視覚的に擬似させる化粧シートがある。
この金属光沢の付与には、金属光沢を付与する目的などで、その印刷される印刷層が金属光沢を有する金属光沢印刷層が形成されるのが一般的である。例えば、印刷層を構成する印刷インキ中には、アルミニウムペーストやアルミニウム粉等の金属顔料を添加した、シルバーまたはゴールド等のメタリック調の印刷インキなどが使用される。これらメタリック調の印刷インキに形成された金属光沢印刷層により、目視者対して視覚的に化粧シートは金属らしく擬似させられる。
特開2005−41174号公報
この金属光沢印刷層の上層には、所望により、マット剤が含まれるマット剤含有層が形成される化粧シートがある。このマット剤含有層は、目視する際に艶消し目的などの役割を有するものである。
しかしながら、マット剤含有層の態様によっては、金属光沢印刷層からの金属光沢を過剰に抑制し、金属光沢印刷の金属らしさがマット剤含有層を透過しては、十分に確保できない場合がある。
本発明は、上記課題を解決することに鑑みてなされたものであり、マット剤含有層が形成される化粧シートであっても、金属光沢印刷における金属らしさの確保により優れた化粧シートを提供することを主な目的とする。
本発明は、金属光沢を有する金属光沢印刷層と、前記金属光沢印刷層の上層側に備えられ樹脂とマット剤とを含むマット剤含有層と、を備える化粧シートであって、前記マット剤含有層について、前記マット含有層中の樹脂の重量部を10重量部とした場合の前記マット剤と樹脂の配合量は、0.5〜3.0重量部であり、かつ、前記マット剤の粒径は0.1〜10μmであり、表面粗さRaは0.2μm〜2.0μmであり、塗工量は、固形分基準で1.0〜8.0g/mで形成され、かつ、層厚は1.0〜10.0μmであることを特徴とする。
本発明によれば、マット剤含有層が形成される化粧シートであっても、金属光沢印刷における金属らしさの適切な確保により優れた化粧シートを提供することができる。
本発明者は、金属光沢を有する金属光沢印刷層と、前記金属光沢印刷層の上層側に備えられるマット剤含有層とを含む化粧シートについて、その鋭意検討を行った結果、驚くべきことに、マット剤含有層について、前記マット含有層中の樹脂の重量部を10重量部とした場合の前記マット剤と樹脂の配合量は、0.5〜3.0重量部であり、かつ、前記マット剤の粒径は0.1〜10μmであり、表面粗さRaは0.2μm〜2.0μmであり、塗工量は、固形分基準で1.0〜8.0g/mで形成され、かつ、層厚は1.0〜10.0μmであると好適であることを見いだした。
「化粧シート」
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態については、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではない。
以下、実施形態に係る化粧シート100について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の化粧シート100の一例を示す模式的な断面図である。図1の化粧シート100は、図2に示されるように、印刷済基材シート10と印刷済基材シート10を補強する第二の基材としてのバッカー20とから構成されている。
「印刷済基材シート」
図3に示されるように、印刷済基材シート10は、基材シート12と、基材シート12の上層側に形成されたマット剤含有層16、基材シート12の下層側に形成された金属光沢印刷層18とから構成されている。
(基材シート)
基材シート12は、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。このうち、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂を用いることが好ましい。これらの材料は、製造後の化粧シートを焼却廃棄処分する際に塩素系のガスが発生しないため、安全性が高く、環境の面から好ましく用いられる。また、着色されたポリオレフィン系樹脂が、特に好ましく用いられる。この材料を用いることにより、化粧シートの表面に形成される金属光沢印刷層18の色調の安定性を確保することができ、また、化粧シートが貼り付けられる被着体の表面色相がばらついていた場合に、ばらついた表面の色相を良好に隠蔽することができる場合がある。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン(低密度、又は高密度)、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体等の高結晶質の非エラストマーポリオレフィン系樹脂、或いは各種のオレフィン系熱可塑性エラストマーが使用できる。オレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、例えば下記(1)〜(7)に記載のものが使用できる。
(1)(A)ソフトセグメントとして、数平均分子量Mnが25,000以上、且つ、重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比Mw/Mn≦7の沸騰ヘプタンに可溶なアタクチックポリプロピレン10〜90重量%と、(B)ハードセグメントとして、メルトインデックスが0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性のアイソタクチックポリプロピレン90〜10重量%、との混合物からなる軟質ポリプロピレン。この種のオレフィン系熱可塑性エラストマーの中でも、所謂「ネッキング」を生じ難く、加熱、加圧により各種形状に成形したりエンボス加工する際に適性良好なものとしては、アイソタクチックポリプロピレンとアタクチックポリプロピレンとの混合物に於いて、アイソタクチックポリプロピレンとアタクチックポリプロピレンとの混合割合が、アタクチックポリプロピレンの重量比で5重量%以上50重量%以下のものである。
ポリプロピレン系のオレフィン系熱可塑性エラストマー自体は既に公知のものであるが、包装容器等従来公知の用途に用いられる場合は、強度を重視する為に、ソフトセグメントとなるアタクチックポリプロピレンの重量比が5重量%未満のものが専ら使用されていた。しかしながら、Vカット加工をしたり、三次元形状、乃至凹凸形状に成形したりするという新規な用途にこれを適用しようとすると、前記の如くネッキングを生じて良好な加工が不可能であった。そこで、従来の組成の設計とは逆に、ポリプロピレン系のオレフィン系熱可塑性エラストマーに於いて、アタクチックポリプロピレンの重量比を5重量%以上とすることにより、Vカット加工したり、三次元形状、乃至凹凸形状の物品表面形状に成形する際のネッキングによる不均一なシートの変形、及びその結果としての皺、絵柄の歪み等の欠点を解消することができる。特にアタクチックポリプロピレンの重量比が20重量%以上の場合が良好である。一方、アタクチックポリプロピレンの重量比が増加し過ぎると、シート自体が変形し易くなり、シートを印刷機に通したときにシートが変形し、絵柄が歪んだり、多色刷りの場合に見当が合わなくなる等の不良が発生し易くなる。また、成形時にも破れ易くなる為に好ましくない。アタクチックポリプロピレンの重量比の上限としては、輪転グラビア印刷等の通常の輪転印刷機を用いて装飾層等を印刷し、また、シートのエンボス加工、真空成形、Vカット加工、射出成形同時ラミネート等を採用する場合は50重量%以下、より好ましくは40重量%以下である。
(2)エチレン−プロピレン−ブテン共重合体樹脂からなる熱可塑性エラストマー。ここで、そのブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレンの3種の構造異性体のいずれも用いることができる。共重合体としては、ランダム共重合体で、非晶質の部分を一部含む。上記エチレン−プロピレン−ブテン共重合体の好ましい具体例としては次の(i)〜(iii)が挙げられる。
(i)エチレン、プロピレン及びブテンの三元共重合体によるランダム共重合体である。単量体成分の重量比はプロピレンが90重量%以上とする。メルトフローレートは、230℃、2.16kgで1〜50g/10分のものが好適である。そして、このような三元ランダム共重合体100重量部に対して、燐酸アリールエステル化合物を主成分とする透明造核剤を0.01〜50重量部、炭素数12〜22の脂肪酸アミド0.003〜0.3重量部を熔融混練してなるものである。
(ii)エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体であって、プロピレン成分含有率が50重量%以上の非晶質重合体20〜100重量%に、結晶質ポリプロピレンを80〜0重量%添加してなるものである。
(iii)エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体であって、プロピレン及び/又は1−ブテンの含有率が50重量%以上の低結晶質重合体20〜100重量%に対して、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶質ポリオレフィン80〜0重量%を混合した組成物に対して、N−アシルアミノ酸アミン塩、N−アシルアミノ酸エステル等の油ゲル化剤を0.5重量%添加してなるものである。
なお、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体樹脂は、単独で用いても良いし、上記(i)〜(iii)に必要に応じ更に他のポリオレフィン系樹脂を混合して用いても良い。
(3)(A)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のオレフィン重合体(結晶性高分子)をハードセグメントとし、これに(B)部分架橋したエチレン−プロピレン共重合体ゴム、不飽和エチレン−プロピレン−非共役ジエン三元共重合体ゴム等のモノオレフィン共重合体ゴムをソフトセグメントとし、これらを均一に配合し混合してなるオレフィン系エラストマー。なお、モノオレフィンゴム/オレフィン重合体=50/50〜90/10(重量比)の割合で混合する。
(4)(B)未架橋モノオレフィン共重合体ゴム(ソフトセグメント)と、(A)オレフィン系共重合体(結晶性、ハードセグメント)と架橋剤とを混合し、加熱し剪断応力を加えつつ動的に部分架橋させてなるオレフィン系エラストマー。なお、(B)モノオレフィンゴム/(A)オレフィン系共重合体=60/40〜80/20(重量比)である。
(5)(A)アイソタクチックポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体等のペルオキシドと混合・加熱すると分子量を減じ、流動性を増すペルオキシド分解型オレフィン重合体(ハードセグメント)と、(B)エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三元共重合体ゴム等のペルオキシドと混合・加熱することにより、架橋して流動性が減じるペルオキシド架橋型モノオレフィン共重合体ゴム(ソフトセグメント)、(C)ポリイソブチレン、ブチルゴム等のペルオキシドと混合・加熱しても架橋せず、流動性が不変の、ペルオキシド非架橋型炭化水素ゴム(ソフトセグメント兼流動性改質成分)、及び(D)パラフィン系、ナフテン系、芳香族系等の鉱物油系軟化剤、とを混合し、有機ペルオキシドの存在下で動的に熱処理してなるオレフィン系エラストマー。なお、(A)が90〜40重量部、(B)が10〜60重量部で、(A)+(B)=100重量部として、これに、(C)及び/又は(D)が5〜100重量部の配合比となる。
(6)エチレン−スチレン−ブチレン共重合体からなるオレフィン系熱可塑性エラストマー。
(7)極性基として水酸基又は/及びカルボキシル基を持たせた、上記(1)から(6)のオレフィン系熱可塑性エラストマー。例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体等のグラフト重合で水酸基を導入したオレフィン系熱可塑性エラストマー、また、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の共重合体でカルボキシル基を導入したオレフィン系熱可塑性エラストマーを用いる。これら水酸基、カルボキシル基はどちらか一方、又は両方を併用してもよく、これら極性基は、絵柄印刷層等の装飾層、接着層等の他の層との接着性を向上させる作用を持つ。
これらのポリオレフィン系樹脂からなるポリオレフィン系樹脂フィルムとしては、延伸タイプと無延伸タイプのフィルムがあり、未延伸タイプが好ましく用いられる。この未延伸タイプのフィルムは、柔軟性を有しており、ラッピング、Vカット加工、真空成形、射出成形同時ラミネート等の加工適性に優れ、また、加熱収縮率にも優れたものであるので、基材シート12として好適に用いられる。
ウレタン系樹脂としては、ポリオール(多価アルコール)を主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするポリウレタンなどである。
ポリオールは、分子中に2個以上の水酸基を有するものである。ポリオールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等が用いられる。
イソシアネートは、ポリウレタンの製造に通常用いられるものが本発明においても用いられる。イソシアネートとしては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,4,8−トリイソシアネートオクタン、1,3,6−トリイソシアネートヘキサン、2,5,7−トリメチル−1,8−ジイソシアネート−5−イソシアネートメチルオクタン等の脂肪族ポリイソシアネート、1,3−シクロペンテンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(慣用名:イソホロンジイソシアネート)、1,3,5−トリイソシアネートシクロヘキサン、1,3,5−トリメチルイソシアネートシクロヘキサン、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ(2,2,1)ヘプタン等の脂環族ポリイソシアネート、1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物、1,3−または1,4−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン、1,3,5−トリイソシアネートメチルベンゼン等の芳香脂肪族ポリイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、トリフェニルメタンー4,4’,4”一トリイソシアネート、4,4’一ジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、および、これらのポリイソシアネートの誘導体等が用いられる。これらのポリイソシアネートは、2種以上併用してもよい。こうしたポリイソシアネートのうち、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネートおよび芳香脂肪族ポリイソシアネート、およびこれらのポリイソシアネート誘導体等が好ましく用いられる。これらのポリイソシアネートは、安全性、衛生性および耐候性に優れたものである。
アクリル系樹脂としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸エチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体等の(メタ)アクリル酸エステルを含む単独又は共重合体からなる樹脂が挙げられる。なお、(メタ)アクリルとは、アクリル又はメタクリルを意味する。これらのアクリル系樹脂は、単体又は2種以上の混合物として、単層又は2層以上の積層体として基材シート12に用いられる。
ポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体、ポリアリレート等の熱可塑性のポリエステル樹脂が挙げられる。
また、上述した基材シート12用の材料には、必要に応じて着色剤、充填剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の各種の添加剤が配合されていてもよい。
添加剤として用いられる着色剤は、化粧シートとして必要な色彩を基材シート12に持たせる役割を果たす。用途に応じて着色剤を選択し、基材シート12を有色透明に着色したり、有色不透明に着色することができる。一般的には被着体の表面を隠蔽することが必要であるため、基材シート12を着色剤によって有色不透明とすることが好ましい。着色剤としては、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カーボンブラック等の無機顔料、イソインドリノン、バンザイエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4A、フタロシアニンブルー等の有機顔料あるいは染料、アルミニウム、真鍮等の箔粉からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸亜鉛等の箔粉からなる真珠光沢顔料等が用いられる。また、必要に応じて、無機充填剤を添加してもよく、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タルク、シリカ(二酸化珪素)、アルミナ(酸化アルミニウム)等の粉末等が挙げられる。着色剤の添加量は、通常、上述の基材シート12用の樹脂材料100重量部に対し、1〜50重量部程度である。
基材シート12は、上述した樹脂材料を、カレンダー法、インフレーション法、Tダイ押出し法等の成膜方法により、シートとすることができる。形成した基材シート12の厚さは、金属光沢性化粧シートが使用される用途や要求される性能に基づいて任意に設定される。例えば、20〜300μm程度の範囲のものが適用される。
こうして形成された基材シート12の表面には、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の易接着処理を施すことができる。このような構成とすることにより、後述するマット剤含有層16や金属光沢印刷層18と、基材シート12との接着性を向上させることができる。
(マット剤含有層)
マット剤含有層16は、金属光沢印刷層18さらには、基材シート12の上層に備えられる層であり、本実施形態において必須の層である。
マット剤含有層16は、添加剤としてマット剤を用いることにより、形成された基材シート12の艶消しの効果が得られる。
マット剤の種類としては、特に限られることがないが、架橋アクリルビーズ、ウレタンビーズ、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、ガラスバルーン、ポリエチレン等の無機又は有機のフィラー乃至微粉末が挙げられる。マット剤の形状は任意であるが球状又は略球状が好ましい。
マット剤含有層16に含まれるマット剤の粒径は0.1〜10μmである。最大粒径が9〜10μmのものが好ましい。最大粒径が9〜10μmの範囲内であることにより、均一に分散して美麗なマット面(艶消し面)を形成し得ると共に、表面に目立った凹凸を形成せず比較的表面が平滑に形成される。
マット剤含有層16におけるマット剤の配合量は、前記マット含有層中の樹脂の重量部を10重量部とした場合について0.5〜3.0重量部である。
マット剤含有層16における表面粗さRaは0.2μm〜2.0μmである。
マット剤含有層16の塗工量は、1.0〜8.0g/m(固形分基準)とする。マット剤含有層16の層厚は、1.0〜10.0μmである。
マット剤含有層16は、樹脂組成物(バインダー樹脂)、溶媒、その他の添加剤からなるマット剤含有層16用塗工剤を用いて形成される。なお、マット剤含有層16用塗工剤として、溶媒を用いない無溶剤タイプの塗工剤を用いることも可能である。無溶剤タイプの塗工剤は、環境問題が配慮されたものであり、好ましく用いられる。
バインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラート、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合系樹脂等が用いられる。
溶媒は、特に限定されるものではないが、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等の非水溶性有機溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール等の水溶性有機溶剤、水、またはこれらの混合溶剤等が用いられる。添加剤としては、例えば、帯電防止剤、離型剤、着色剤等が挙げられる。
マット剤含有層16用塗工剤は、溶媒を用いる場合には、樹脂組成物(バインダー樹脂)と、必要に応じてその他の添加剤を溶媒に含有させて、公知の方法により溶解、分散、混合させて調製される。
マット剤含有層16は、マット剤含有層16用塗工剤を、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の方法を用いて基材シート12上に塗布し、その塗膜を乾燥させ、固化させることにより形成される。
マット剤含有層16は、トップコート層またはオーバープリント層(OP層)とも呼ばれる。マット剤含有層16は、その表面にエンボスが形成された場合、エンボスを形成する凹陥部を被うことにより、化粧シートの表面を保護して、化粧シートに耐汚染性、耐磨耗性等の耐久性や、光沢を付与する役割を担うこともある。
このように表面に設けられるマット剤含有層16には、その表面保護のために、架橋性樹脂を含有させることもできる。そのように架橋剤が含有された層は、架橋剤含有塗工剤により形成される。
架橋性樹脂としては、電離放射線硬化性樹脂を用いることが好ましい。基材シート12を電離放射線硬化性樹脂により形成し、電離放射線等の高エネルギー線で硬化させることにより、マット剤含有層16の架橋性が高くなるため、耐磨耗性、耐汚染性などの化粧シートの表面物性が向上したものとなる。なお、電離放射線硬化性樹脂以外の材料を用いることも可能である。
架橋性樹脂としては、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、アクリルポリオール及びポリエステルアクリレートの少なくとも1種と硬化剤を用いて架橋反応して得られる樹脂、さらに後述する電離放射線硬化性樹脂をそのまま又は硬化剤を用いて架橋硬化させた樹脂が挙げられる。層を形成する塗工剤には、これらの樹脂から選ばれた少なくとも1種の架橋性樹脂を用いることができる。これらの樹脂の中で、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、アクリルポリオール及びポリエステルアクリレートより選ばれた少なくとも1種と硬化剤と架橋反応して得られる樹脂を用いることが好ましい。
架橋性樹脂を得るために用いる硬化剤としては、通常イソシアネート類又は有機スルホン酸塩が不飽和ポリエステル系樹脂やポリウレタン系樹脂に、アミン類がエポキシ系樹脂に用いられ、更にラジカル重合開始剤として、メチルエチルケトンパーオキサイドやアゾビスイソブチルニトリル等が使用される。
イソシアネート類としては、2価以上の脂肪族又は芳香族イソシアネートが使用できるが、具体的には、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等が挙げられる。
また、電離放射線硬化性樹脂としては、電磁波又は荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネルギー量子を有する、紫外線、電子線等の電離放射線により硬化し得る樹脂であって、分子中に重合性不飽和結合又はエポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマー、及び/又は単量体を適宜混合した組成物が用いられる。これらの組成物としては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等のアクリレート、シロキサン等の珪素樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン系樹脂等が挙げられる。このうち、アクリレート系の電離放射線硬化性樹脂を用いることが好ましく、高い架橋性、優れた耐摩耗性、耐汚染性を付与できる。
プレポリマー、オリゴマーの例としては不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレート、メラミンメタクリレート等のメタクリレート類、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオールアクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレート類等が挙げられる。
エポキシ樹脂、エポキシ系又はウレタン系の各プレポリマーやオリゴマーを用いる場合には、各々の硬化に用いる硬化剤、例えばアミンやイソシアネートを混合して2液性混合物として使用することができる。
また、単量体の例としては、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ブトキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキシブチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類、アクリル酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)エチル、メタクリル酸−2−(N、N−ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸−2−(N、N−ジベンジルアミノ)エチル、メタクリル酸−2−(N、N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)プロピル等の不飽和酸の置換アミノアルコースエステル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド、エチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート等の化合物、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレングリコールアクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート等の多官能性化合物、及び/又は、分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオール化合物、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、トリメチロールプロパントリチオプロピレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等が挙げられる。
以上の化合物を必要に応じ1種もしくは2種以上混合して用いることができる。なお、単量体の選定に際しては、硬化物の可撓性が要求される場合には塗工適性上支障のない範囲で単量体の量を少なめにしたり、1官能又は2官能アクリレート系単量体を用い比較的低架橋密度の構造とする。また、硬化物の耐熱性、硬度、耐溶剤性等を要求される場合には塗工適性上支障のない範囲で単量体の量を多めにしたり、3官能以上のアクリレート系単量体を用い高架橋密度の構造とするのが好ましい。1、2官能単量体と3官能以上の単量体を混合し塗工適性と硬化物の物性とを調整することもできる。以上のような1官能アクリレート系単量体としては、2−ヒドロキシアクリレート、2−ヘキシルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート等が挙げられる。また、2官能アクリレート系単量体としては、エチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールアクリレート等が、3官能以上のアクリレート系単量体としてはトリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等が挙げられる。
以上のようにして得られる電離放射線硬化性樹脂を架橋性樹脂に用いる時には、硬化剤と反応する官能基を有するのが好ましく、官能基としてOH基、SH基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基等が挙げられる。しかし、これらの官能基を有していない場合でも、重合性不飽和二重結合を有していれば、重合により硬化させて用いることができる。つまり、架橋性樹脂は、硬化剤を用いて架橋される樹脂と、硬化剤を用いずにラジカル重合により硬化される樹脂を含んでおり、例えばウレタンアクリレート、エポキシアクリレートやアクリルポリオール等を用いる場合には、OH基やエポキシ基は硬化剤による架橋反応を起こして硬化が進み、さらに、アクリル基の二重結合はラジカル重合を起こして各々硬化する。従って硬化後の架橋性樹脂は、架橋反応生成物と重合生成物が別々に生成している場合があり、また、同一分子中に架橋により生じる構造と重合により生じる構造が存在する場合もある。また、架橋反応生成物と重合生成物の各々に重合性二重結合が存在すれば、両反応生成物が重合反応を起こして1分子を形成することもある。
基材シート12を形成するには、上記した架橋性樹脂に用いる官能基または/および重合性二重結合を有する樹脂、プレポリマーまたはオリゴマーを硬化剤または重合触媒等を混合した混合物として塗布することもできる。またこの混合物の硬化が進行して塗布に適宜な粘性に達したのちに塗布することもできる。
添加剤としては、光重合開始剤、光増感剤等が挙げられる。
上述した電離放射線硬化性樹脂組成物を、特に紫外線で硬化させる場合には、電離放射線硬化性樹脂組成物に光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テトラメチルチウラムモノサルファイド、チオキサントン類、及び/又は光増感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン等を混合して用いることもできる。
電離放射線のうち、紫外線の発生源としては超高圧水銀燈、高圧水銀燈、低圧水銀燈、カーボンアーク、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ等を用いることができる。また、電子線源としてはコックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、或いは直線型、ダイナミトロン型、高周波等の各種電子線加速器を用い、100〜1000keV、好ましくは100〜300keVのエネルギーを持つ電子線を照射する。電子線の照射線量としては通常、0.5〜30Mrad程度である。
(金属光沢印刷層)
金属光沢印刷層18は、本発明の金属光沢性化粧シートに必須の層であり、基材シート12のマット剤含有層16を有しない側の面に形成される。なお、金属光沢印刷層18は、基材シート12上に形成される。金属光沢印刷層18が設けられることにより、化粧シートに金属光沢が付与され、金属らしさが付与される。
金属光沢印刷層18は、ベタ状に形成してもよく、パターン状に形成してもよい。金属光沢印刷層18をパターン状に形成することにより、ベタ状に金属光沢印刷層18を形成している金属光沢性化粧シートよりも金属光沢性塗料の塗工量が削減でき、金属光沢印刷層18を形成するためにかかるコストを低減することができる。また、パターン形状は下記のように化粧シートの用途等に応じて、任意に変えることができる。
金属光沢印刷層18のパターンとしては特に限られることなく、ベタ印刷、パターン印刷を選択できる。パターン印刷であれば、例えば、正方格子、六角格子、三角格子、ストライプ格子、煉瓦積み模様等の種々の平面パターンなどを例示することができる。金属光沢印刷層18の平面パターンについては、領域全体を同じパターンで形成しても、領域毎に異なるパターンで形成してもよく、その用途や仕様により任意に変化させることができる。
金属光沢印刷層18は、図1〜図3に示されるように、基材シート12のマット剤含有層16を有しない側の面に形成させる(このように金属光沢印刷層18を形成することを、便宜上化粧シートの裏側に形成するともいう。)。このように金属光沢印刷層18を形成することにより、化粧シート表面の意匠性を損なうことなく化粧シートに金属光沢性を付与できる点で有利である。
金属光沢印刷層18は、基材シート12が上述したような材料で構成されるため、金属光沢印刷層18を形成する金属光沢性塗料が基材シート12の材料に含浸せず、形成される金属光沢印刷層18の厚みが安定して発揮されると好適である。また、マット剤含有層18との間に基材シート12を設けると、金属光沢印刷層18と基材シート12との密着性が向上し、好ましい場合がある。
金属光沢印刷層18は、金属光沢性塗料により形成される。金属光沢性塗料は、金属光沢性を付与できるものであればよく、バインダー樹脂に金属光沢性粉末を分散させた塗料のほか、有機金属化合物からなる塗料、有機金属光沢性樹脂からなる塗料などが使用できる。なお、金属光沢性塗料として、溶媒を用いたタイプの塗料の他、無溶剤タイプの塗料を用いることも可能である。金属光沢性塗料に用いられる溶媒は特に限定されず、基材シート12用塗工剤について説明したのと同様の溶媒を用いることが可能である。また、無溶剤タイプの塗工剤は、環境問題が配慮されたものであり、好ましく用いられる。
バインダー樹脂としては、硝化綿、酢酸繊維素、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロース系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸ブチルなどのアクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリウレタン樹脂などの1種または2種以上の混合物が用いられる。なお、後述するような、金属光沢印刷層18に用いる電離放射線硬化性樹脂を使用することも可能である。
金属光沢性粉末としては、金、銀、銅、ステンレス、アルミニウム、亜鉛、錫、インジウム、アンチモン、ニッケルなどの金属粒子、カーボンブラック、黒鉛などの金属光沢性顔料、酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジウム、酸化チタンなどの金属酸化物などが用いられる。中でもアルミニウムペーストやアルミニウム粉が好ましく用いられる。使用するアルミニウムペーストは、アルミニウム顔料と、ステアリン酸及び又はオレイン酸、ミネラルスピリッツ等の石油系有機溶剤とを混合し、練肉して得られる。
金属光沢性粉末の形状は特に限定されないが、球、楕円、鱗片形、針状の金属光沢性粉末を好ましく使用でき、特に鱗片形の金属光沢性粉末は金属光沢性をより向上させることができる。
有機金属化合物としては、メチル銀、ブチル銀、フェニル銀などの有機銀化合物、モノアルキル(アリール)金誘導体(二臭化エチル金、二塩化フェニル金など)、ジアルキル金誘導体、トリアルキル金誘導体などの有機金化合物などが用いられる。
有機金属光沢性樹脂としては、ポリアニリン、ポリチオフェンなどのπ共役系結合を有する有機化合物が用いられる。
これらの金属光沢性粉末、有機金属化合物、有機金属光沢性樹脂は、それぞれ単独で、または組み合わせて用いることが可能である。なお、金属光沢性塗料には、必要に応じてその他の添加剤、例えば、硬化剤、レベリング剤、消泡剤、粘度調製剤等を添加することができる。また、溶剤乾燥型の塗料とする場合には、イソプロピルアルコール等の溶剤を使用できる。金属光沢性粉末は、バインダー樹脂100重量部に対し、5〜80重量部程度、好ましくは30〜70重量部程度を配合させる。
金属光沢印刷層18は、金属光沢性塗料を用い、シルクスクリーン印刷法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、孔版印刷法、転写法など各種印刷法により形成される。こうした印刷方法は、使用する金属光沢性塗料の粘度、流動性、塗工層厚等によって適宜選択することができ、特に限定されない。金属光沢印刷層18は、基材シート12上にパターン状に形成される。金属光沢印刷層18の層厚は、特に限定されないが、乾燥後において1.0〜10.0μm、特に好ましくは1.0〜5.0μm程度とすると好適である。
マット剤含有層16、金属光沢印刷層18の印刷方法は、印刷表面となる基材シート12の表面物性などに応じて適宜選択することができる。マット剤含有層16と金属光沢印刷層18とで同じ印刷方法、印刷パターンなどを用いてもよいし、異なった印刷方法、印刷パターンなどを用いてもよい。
「バッカー」
バッカー20は、バッカー基材シート24と、バッカー基材シート24の上層表面側に粘着剤が塗布された粘着層22とから構成される。
(バッカー基材シート)
バッカー基材シート24は、熱可塑性樹脂一般、ABS樹脂(アクリロニトリル(A)、ブタジエン(B)、スチレン(S)の三成分からなる熱可塑性樹脂)、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリアミド、エチレンー酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエンゴム等の熱可塑性エラストマーを用いることができるが、ポリオレフィン系樹脂を用いると環境面から好適である。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブタジエンなど一般的なポリオレフィン系樹脂が挙げられる。ポリプロピレン樹脂としては、プロピレンの単独重合体であるホモポリマーとコポリマータイプのいずれでもよく、さらに、コポリマーのランダムコポリマーとブロックコポリマーのいずれでもよい
樹脂に限られず、材料として紙、織布、不織布、合成紙、チタン紙、ガラス不織布等を用いることができる。紙において好ましくは、壁紙用の難燃紙、水酸化アルミニウム紙、無機質紙、一般紙、薄葉紙、クラフト紙、リンター紙、和紙、板紙、紙にポリ塩化ビニルをゾル塗工又はドライラミネートしたいわゆるビニル壁紙原反、あるいは上質紙、コート紙、アート紙、硫酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン紙等の紙、硝子繊維,石綿,チタン酸カリウム繊維,アルミナ繊維,シリカ繊維,炭素繊維等の無機質繊維からなるシート又はフィルム、ポリエステルやビニロン等の有機樹脂等を用いた織布又は不織布等であってもよい。
(粘着層)
粘着層22を形成する粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の粘着剤など単体又は2種以上の混合物として用いることが挙げられる。
アクリル系粘着剤を用いると印刷済基材シートとの密着性の向上などに好適である。アクリル系粘着剤としては、例えば、ブチルアクリレート(BA)とアクリル酸(AA)とを、BA/AAの重量比が99.9/0.1〜70/30特に99.5/0.5〜80/20の範囲内で共重合させる事によって得られる共重合体を挙げることができる。
上記アクリル系樹脂の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは20万〜100万、より好ましくは40万〜80万であり、斯る分子量は、重合開始剤の量によって、または連鎖移動剤を添加することによって調整することができる。
例えば、アクリル系樹脂としては、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−ペンチルアクリレート、2−メチルブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、n−ノニルアクリレート、イソノニルアクリレート等のアクリル酸のC2〜C12アルキルエステルの少なくとも1種(モノマーA)とアクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等の官能基含有アクリル系モノマーの少なくとも1種(モノマーB)とが共重合されることにより得られるものを挙げることができる。上記モノマーAとモノマーBの共重合割合はモノマーA/モノマーBの重量比で99.5/0.1〜70/30特に99/1〜75/25の範囲内が好適である。
必要に応じ適宜、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤等の公知のカップリング剤による接着強化処理を行っても良い。また、接着力強化の点で、接着層と接触する基材シート12面の表面を粗面化処理しておくのが好ましい。
「その他」
本実施形態における化粧シートにおける、各層の製造方法は、例えば、印刷方式としては、グラビアコート、グラビアリバースコート、コンマコート、ダイコート、リップコート、キャストコート、ロールコート、エアーナイフコート、メイヤーバーコート、押し出しコート、オフセット、紫外線硬化オフセット、フレキソ、孔版、シルク、カーテンフローコート、ワイヤーバーコート、リバースコート、グラビアコート、キスコート、ブレードコート、スムーズコート、スプレーコート、かけ流しコート、刷毛塗り等の各種印刷方式が適用できる。下層を乾燥被膜としてから、その上にコートを行う他、下層とその上層とをウェット状態で2層重ねてから乾燥させることもできる。
これら塗工剤として、溶媒を用いない無溶剤タイプの塗工剤を用いることも可能である。無溶剤タイプの塗工剤は、環境問題が配慮されたものであり、好ましく用いられる。
バインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラート、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合系樹脂等が用いられる。
水系塗工剤用のバインダー樹脂としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート等の(メタ)アクリル系モノマー、アクリロニトリル、メタクリルニトリル等のニトリル系モノマー、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド系モノマー、該アミド系モノマーのN−アルコキシ置換体、同N−メチロール置換体、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン等のスチレン系モノマー、ジアリルフタレート、アリルグリジジルエーテル、トリアリルイソシアヌレート等のアリル系モノマー、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン等の重合性二重結合を有するモノマー等の1種ないし2種以上と、カルボキシル基を有するアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、その他等の不飽和カルボン酸の一種ないしそれ以上との共重合体からなるアルカリ溶液可溶性(メタ)アクリル系共重合体を使用することができる。また、ポリアルリルアミド系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、ポリエチレンオキシド系樹脂、ポリN−ビニルピロリドン系樹脂、水溶性ポリウレタン系樹脂(2液硬化型ポリウレタン系樹脂)、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリアミド系樹脂、水溶性アミノ系樹脂、水溶性フェノール系樹脂、その他等の水溶性合成樹脂、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖類、等の水溶性天然高分子、その他等も使用することができる。また、その他の水系塗工剤用のバインダー樹脂としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリ酢酸ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリウレタン−ポリアクリル系樹脂変性ないし混合樹脂、その他の樹脂を使用することができる。また、アクリル変性ウレタン樹脂、ポリエステル変性ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体変性ウレタン樹脂等のウレタン系樹脂、ポリオール系樹脂、或いは塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とアクリル系樹脂との混合樹脂等が好適に用いられる。上記水系塗工剤用のバインダー樹脂は、溶解、エマルション化、マイクロカプセル化、その他の方法で水性化されて、水系塗工剤に用いられる。
溶剤系塗工剤用のバインダー樹脂として、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を混合して用いられる。
溶媒は、特に限定されるものではないが、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等の非水溶性有機溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール等の水溶性有機溶剤、水、またはこれらの混合溶剤等が用いられる。
水系塗工剤の溶媒としては、水やアルコール等の水溶性有機溶剤を用いることができる。水としては、通常の工業用水を使用することができる。また、水とアルコール等からなる水溶性有機溶剤として、水のほかにメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、N−プロピルアルコール等の低級アルコール、グリコール類およびそのエステル類等を使用して調整することができる。なお、該低級アルコール、グリコール類およびそのエステル類等は、5〜20重量%位の割合で含有していることが望ましい。なお、これら低級アルコール、グリコール類およびそのエステル類等の溶剤は、インキの流動性改良、被印刷体である基材シートへの濡れの向上、乾燥性の調整等の目的で使用されるものであり、その目的に応じてその種類、使用量等が決定されるものである。
溶剤系塗工剤の溶媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等の非水溶性有機溶剤、またはこれらの混合溶剤等が用いられる。
添加剤としては、例えば、帯電防止剤、離型剤、着色剤、導電性剤等が挙げられる。
本実施形態における化粧シートは、フィルム化工程は、一般的な方法でフィルム化できる。例えば押し出し成形法、カレンダー成形法及びインフレーション成形法等、Tダイ法等の方式から任意に選定することができる。
化粧シート100を構成する各層は、例えば耐擦過性を阻害しない程度に、ワックス成分を混合し使用することもできる。ワックスとしては例えば、マイクロクリスタリンワックス、カルバナワックス、パラフィンワックス等がある。更に、フィッシャー−トロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木蝋、密蝋、イボタロウ、羊毛蝋、セラックスワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種種のワックス等が挙げられる。
化粧シート100を構成する各層、例えば樹脂層は、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜8重量%の紫外線吸収剤を含有してもよい。紫外線吸収剤としては、従来公知のものであれば特に制限されないが、紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾ−ル系及びシアノアクリレ−ト系のものが好ましい。上記ベンゾフェノン系のものとしては、例えば、2,3′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン及び2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノンを挙げることができる。
また上記ベンゾトリアゾ−ル系のものとしては、例えば、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−5,6−ジクロルベンゾトリアゾ−ル)、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)、ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′−メチル−5′−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロル−ベンゾトリアゾ−ル及び2−(2′−ヒドロキシ−5′−フェニルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロロベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−{2′−ヒドロキシ−3′−(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5′−メチルフェニル}ベンゾトリアゾ−ル、2−{2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α′−ジメチルベンジル)フェニル}−2−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール等を挙げることができる。上記シアノアクリレ−ト系のものとしては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ−ト、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ−ト等を挙げることができる。
上記ワックス成分、紫外線吸収剤の他に、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、レベリング剤、カップリング剤等の添加剤、改質剤を必要に応じ、添加する層あるいは化粧シート全体の特性を損なわない範囲で添加することもできる。
添加剤として用いられる着色剤は、化粧シートとして必要な色彩を化粧シート100に持たせる役割を果たす。用途に応じて着色剤を選択し、化粧シートを有色透明に着色したり、有色不透明に着色することができる。バッカー基材シート24に用いられる一般的には被着体の表面を隠蔽することが必要であるため、バッカー基材シート24を着色剤によって有色不透明とすることが好ましい。
着色剤としては、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カーボンブラック等の無機顔料、イソインドリノン、バンザイエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4A、フタロシアニンブルー等の有機顔料あるいは染料、アルミニウム、真鍮等の箔粉からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸亜鉛等の箔粉からなる真珠光沢顔料等が用いられる。また、必要に応じて、無機充填剤を添加してもよく、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タルク、シリカ(二酸化珪素)、アルミナ(酸化アルミニウム)等の粉末等が挙げられる。着色剤の添加量は、通常、樹脂材料100重量部に対し、1〜50重量部程度であるがこれに限られない。
また、化粧シート100を構成する各層は、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の易接着処理などを施すことができる。
本実施形態では、マット剤含有層が形成される化粧シートであっても、金属光沢印刷における金属らしさの適切な確保により優れた化粧シートを提供できる。
下記のようにして製造された化粧シートのマット剤含有層について、マット剤の配合量、マット剤の粒径、表面粗さ、塗工量、層厚を変化させて化粧シートが金属らしく見えるか目視にて評価した。
「製造方法」
評価の対象となる化粧シートは、上記実施形態の図1に示される構成の化粧シートとして製造し、マット剤含有層のマット剤の配合量、マット剤の粒径、表面粗さ、塗工量、層厚のみを変化させ、他の層構成や材料、製造方法などは全て同一として試験した。
「測定方法、評価方法」
マット剤の配合量は、マット含有層中の樹脂の重量部を10重量部とした場合のマット剤の重量部を評価した。
マット剤の粒径は平均粒径を評価した。
表面粗さは、マット剤含有層表面についてJISB0601−1994に規定される測定方法により測定し、得られた平均表面粗さRaを用いて評価した。
塗工量は固形分基準で評価した。
層厚は平均層厚で評価した。
金属らしさについては化粧シートの表面から金属光沢印刷層が金属らしく見えるかどうか目視にて評価した。
「評価基準」
○:化粧シート表面が十分に金属らしく見えること
×:化粧シート表面が十分に金属らしく見えるとは言えないこと
「結果」
表1に製造した化粧シートについて、評価した結果を示す。
Figure 2007083643
「考察」
表1の結果から、マット剤の配合量は、0.5〜3.0重量部であり、かつ、前記マット剤の粒径は0.1〜10μmであり、表面粗さRaは0.2μm〜2.0μmであり、塗工量は、固形分基準で1.0〜8.0g/mで形成され、かつ、層厚は1.0〜10.0μmである化粧シートであれば、マット剤含有層が形成される化粧シートであっても、金属光沢印刷における金属らしさの適切な確保により優れた化粧シートを提供できることがわかった。
本実施形態における化粧シートの模式的な断面図である。 本実施形態における化粧シートの分解断面図である。 本実施形態における基材シートの構成を説明する説明図である。
符号の説明
100 化粧シート
10 印刷済基材シート
12 基材シート
20 バッカー

Claims (1)

  1. 金属光沢を有する金属光沢印刷層と、前記金属光沢印刷層の上層側に備えられ樹脂とマット剤とを含むマット剤含有層と、を備える化粧シートであって、
    前記マット剤含有層について、
    前記マット含有層中の樹脂の重量部を10重量部とした場合の前記マット剤の配合量は、0.5〜3.0重量部であり、
    かつ、前記マット剤の粒径は0.1〜10μmであり、
    表面粗さRaは0.2μm〜2.0μmであり、
    塗工量は、固形分基準で1.0〜8.0g/mで形成され、かつ、層厚は1.0〜10.0μmである化粧シート。
JP2005277309A 2005-09-26 2005-09-26 化粧シート Pending JP2007083643A (ja)

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