JP2000115928A - ラッシングマシン - Google Patents

ラッシングマシン

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JP2000115928A
JP2000115928A JP27584298A JP27584298A JP2000115928A JP 2000115928 A JP2000115928 A JP 2000115928A JP 27584298 A JP27584298 A JP 27584298A JP 27584298 A JP27584298 A JP 27584298A JP 2000115928 A JP2000115928 A JP 2000115928A
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rotating body
traveling
weight block
rotating
lashing machine
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Withdrawn
Application number
JP27584298A
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English (en)
Inventor
Keiji Sato
恵二 佐藤
Kyoji Kobayashi
恭司 小林
Hisaharu Takahashi
寿春 高橋
Chiaki Endo
千秋 遠藤
Hajime Miyata
肇 宮田
Hiroki Izawa
弘樹 伊沢
Susumu Sato
佐藤  進
Yasuhiro Ishizuka
康浩 石塚
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Hitachi Cable Ltd
Yasuda Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Yasuda Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 容易且つ確実な線状体巻き付け作業を可
能にするようなラッシングマシンを提供する。 【解決手段】 本発明によるラッシングマシンは、従来
のラッシングマシンを基本としつつ、そのバランスユニ
ットに、回転胴部の回転に連動して回転する送りねじ
と、この送りねじと螺合可能な割ナット部を送りねじに
対向する面にそれぞれ有する複数のウエイト体からなる
ウエイトブロックと、上記割ナット部が送りねじに螺合
する方向でウエイト体を付勢することで一体としてウエ
イトブロックを送りねじに接続する付勢手段と、レバー
操作により割ナット部を送りねじから互いに離反させる
解除手段とを設けるなどの改良が施されたものとなって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ファイバ
ケーブルのような線状体を架空地線などに巻き付けるた
めのラッシングマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】送電経路に設けられる架空地線をOPG
W(光ファイバ複合架空地線)化することは既に広く行
なわれている。しかし光通信需要の増大には予想外のも
のがあり、OPGWだけでは光通信容量に不足を来して
いる。これに対処する有力な手段の一つは、既設の架空
地線やOPGWに光ファイバケーブルを巻き付けて光通
信線路を増設することである。そのためには光ファイバ
ケーブルのような線状体を架空地線に巻き付けるための
機器を必要とする。
【0003】このような場合に用いる機器としては、例
えば特許公告公報2−27643や実用新案登録公報第
2525434号に開示のラッシングマシンがある。こ
れらラッシングマシンの構造を説明するとおよそ以下の
とおりである。上記公知のラッシングマシンは、架空線
上を走行する前及び後走行部と、これら両走行部の間に
設けられ両走行部の走行に連動して架空線の周りで回転
する回転胴部を備えている。また、この回転胴部には、
光ファイバー巻き付け用のリールが接続してある。従っ
て、このラッシングマシンは架空線上を走行すると同時
に架空線を軸としてリールを回転させ、これにより光フ
ァイバーを高架線に螺旋状として巻き付けるようになっ
ている。
【0004】ところで、このようなラッシングマシンで
は、回転胴部の片側のみにかなりの重量を持つリールを
取り付けるため、回転胴部のリール対向位置に、リール
とバランスさせるウエイトブロックを取り付ける必要が
ある。また、このリールは、光ファイバーの巻きほどき
に伴ってその重量が刻々と変化するため、上記ウエイト
ブロックを、光ファイバー残量に合わせて移動させる必
要がある。例えば特許公告公報2−27643号に記載
のラッシングマシンでは、ラチェット機構を備えたバラ
ンスユニットを用いその内部でウエイトブロックを移動
させることにより、自走するラッシングマシンのバラン
スをとる。
【0005】しかしながら、上記のように種々のラッシ
ングマシンが提案されてはいるが、以下のような一般的
な不具合を解消しきれていないのも事実であり、未だ完
全なものとは言えない。その第1は、ラッシングマシン
の構造、特にはバランスユニットの構造が複雑になりが
ちなことである。ラッシングマシンは、高架線沿いの非
常な高所で用いるものであり、安全を期すためにはその
構造を簡単にし、構造に起因する故障を極力避ける必要
がある。また、その第2は、ラッシングマシンが大型化
し又はその重量が増加し易いことである。特にリールに
巻く光ファイバー長さが2km程度とされた場合には、
その光ファイバーの重量変化に対応させるため、長い距
離でウエイトブロックを移動させる必要があり、バラン
スユニットの小型化が困難になる。ウエイトブロックの
移動距離を短くするには、その重量を増せば良いが装置
全体の重量増につながり易いので妥当な解決策とはいえ
ない。また、その第3は、第2の不具合とも関係する
が、ラッシングマシンの操作性が十分とは言えないこと
である。ラッシングマシンを用いる場合は、送電用鉄塔
の上端付近に足場を設け、その足場の上で作業者がラッ
シングマシンを取り扱うことになるため、特にラッシン
グマシンに鉄塔をまたがせる場合に、その操作を簡単に
行えるようにする必要がある。更に、その第4として、
ラッシング作業中の光ファイバーにかかる張力を一定以
下に保つのが難しい点を挙げることができる。光ファイ
バーの修復は非常に困難であるため、作業中に光ファイ
バーが破損することは許されない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、従
来のラッシングマシンが有する上述のような問題点を解
決し、容易且つ確実な線状体巻き付け作業を可能にする
ラッシングマシンの提案をその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本願出願人は、以下のようなラッシングマシンを提
案する。まず、本発明による以下のラッシングマシンは
全て、従来のラッシングマシン、即ち、架空線上を走行
する前及び後走行部と、これら両走行部の間に設けられ
両走行部の走行に連動して架空線の周りで回転する回転
胴部と、この回転胴部に接続した線状体巻き付け用のリ
ール部と、回転胴部の回転に伴って回転胴部に近づくよ
うに移動するウエイトブロックを有し且つ回転胴部に接
続されたバランスユニットとを備え、ウエイトブロック
とリール部とをバランスさせて回転胴部の慣性モーメン
トを小さくした状態で、回転胴部の周りを回転するリー
ル部から線状体を架空線へ螺旋状に巻き付けるようにな
っているラッシングマシンを基本とする。そして、第1
のラッシングマシンでは、そのバランスユニットが、回
転胴部の回転に連動して回転する送りねじと、この送り
ねじと螺合可能な割ナット部を送りねじに対向する面に
それぞれ有する複数のウエイト体からなるウエイトブロ
ックと、上記割ナット部が送りねじに螺合する方向でウ
エイト体を付勢することで一体としてウエイトブロック
を送りねじに接続する付勢手段と、レバー操作により割
ナット部を送りねじから互いに離反させる解除手段とを
備えるものとされている。
【0008】このラッシングマシンのバランスユニット
では、回転胴部の回転に連動して回転する送りねじと、
付勢手段により一体とされた割ナット部からなるナット
との組み合わせによりウエイトブロックの移動を行うこ
ととしたので、その構造が非常に簡単なものとなる。ま
た、上記のような送り機構を採用すれば、ウエイトブロ
ックを無段階で滑らかに移動させることができるように
なるため、ラッシングマシン全体のバランス調整をより
正確に行えるようになる。また、このラッシングマシン
の使用時においては、ウエイトブロックを構成するブロ
ック体を割ナット部が送りねじに螺合するように付勢手
段で付勢するようになっていると共に、必要時には、一
体として送りネジに接続されている割ナット部を、解除
手段によって互いに離反できるようになっている。これ
は、例えば、ラッシング作業開始時にウエイトブロック
位置を調整する場合や、ある鉄塔間で線状体巻き付け作
業が終了した際にウエイトブロックを所定位置に戻す場
合にウエイトブロックの送りねじに対する固定を開放で
きるようにしたものである。
【0009】また、上記ウエイトブロックを、2つを一
組とし且つその対向面に割ナット部を設けたウエイト体
を含むものにすれば、その構造が簡単になるので好まし
い。また、送りねじに接続するウエイト体は、複数個に
分割可能とするのが有利である。こうすれば、例えばあ
る鉄塔間で線状体巻き付け作業を行った後に光ファイバ
ー重量の減少量に対応させてウエイト体の一部を取り外
し、残りのウエイト体のみを初期位置に戻すことが可能
になるため、ウエイトブロックの重量を常に最小限に保
てることになり装置の軽量化を図ることができる。ま
た、ウエイトブロック重量を適切に変化させることによ
り、ウエイトブロックの移動距離が小さくてもバランス
を保てるようになるため、バランスユニット全体を小型
化することができるようになる。バランスユニットの軽
量化及び小型化によってラッシングマシンの取り扱いが
容易になれば、線状体巻き付け作業をより一層安全に行
えるようになる。
【0010】また、本発明に係る他のラッシングマシン
は、従来のラッシングマシンを基本とすると共に、前走
行部に、走行時に架空線に当接して回転することで回転
胴部を回転させるための駆動力を発生する駆動滑車と、
該駆動滑車よりも前方位置に取り付けられると共に駆動
滑車の反対方向から所定の力で架空線を付勢する制動滑
車と、及び該制動滑車の回転を規制するブレーキ手段と
を設けてなるものである。このような構成とすれば、架
空線の駆動滑車に対する当接が保たれることになるので
ラッシングマシンの安定した走行が可能となる。また、
所定の制動力を選択できるブレーキ手段によって、ラッ
シングマシンの速さが過剰となるのが防止されることに
より、光ファイバーその他の線状体への負荷が小さい状
態での線状体巻きつけ作業が可能となる。作業を行う出
発側の鉄塔が終点側の鉄塔よりも高い位置にあり架空線
の下り勾配が大きくなっている場合には、このブレーキ
手段の働きが特に重要になるが、このラッシングマシン
では架空線の勾配が大きくなればなるほど制動滑車との
当接部分で架空線が曲折する角度が大きくなり、架空線
の制動滑車に対する押圧力が大きくなることでそのブレ
ーキ力が自動的に大きくなるため、必要なブレーキ力の
調整をいちいち行うまでもなく適切なブレーキ力を得ら
れるものとなっている。
【0011】また、本発明に係る他のラッシングマシン
は、従来のラッシングマシンを基本とすると共に、走行
時に架空線と当接して回転し回転胴部を回転させるため
の駆動力を発生する駆動滑車と、架空線と当接して該駆
動滑車から架空線を乖離させることができる駆動力遮断
滑車とをその前走行部に備えるものである。駆動力遮断
滑車を使用する場合には、回転胴部を回転させる駆動力
が発生しないようにしたままラッシングマシンを架空線
上で走行させることができる。これにより、ラッシング
マシンに鉄塔をまたがせる場合に、回転胴部を回転させ
ることなくラッシングマシンを移動させられるようにな
る。従って、回転する回転胴部乃至リール部が、狭い足
場の上で作業を行う作業者の邪魔になることがなく、作
業者は安全に鉄塔またぎ作業を行えるようになる。ま
た、この駆動力遮断滑車は前走行部に設けられており、
足場へラッシングマシンを引き込む際に駆動力遮断滑車
を使用状態へ切り替える操作を行いやすくなっている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によるラッシングマシンの
実施形態を、添付図面図1〜図8を参照して説明する。
【0013】この実施形態におけるラッシングマシン
は、図1〜3で示されるように、回転胴部100と、回
転胴部100の前部に接続された前走行部200及び後
部に接続された後走行部300と、回転胴部100を挟
んで対向位置に取り付けられたリール部400及びウエ
イトユニット500とからなる。
【0014】上記回転胴部100は、円筒状に形成され
ると共に、その内部に回転を行わない円筒状の内胴部1
10を備えている。この回転胴部100及び内胴部11
0には、架空線Lを回転胴部100内に入り込ませるた
めのスリットが設けられている。また、回転胴部100
の前端には前駆動歯車120が、そして内胴部110の
後端には後駆動歯車121がその外周に沿って固定的に
取り付けられている。また、回転胴部100の後方には
アーム130が延設されており、その先端には上下にガ
イドローラ140を取り付けた線状体ガイド150が設
けられている。
【0015】上記前走行部200は、内胴部110の前
端に接続されており、図4及び図5で示したような構造
となっている。まずこの前走行部200には、架空線L
上を走行すると共に駆動力を発生する駆動滑車210が
設けられている。そしてこの駆動滑車210は、駆動滑
車210に連動して回転する傘歯車220、この傘歯車
220と噛み合う傘歯車221及びこの傘歯車221に
連動する歯車222からなる駆動力伝達機構223と接
続されている。そして上記歯車222は、回転胴部10
0に固定の前駆動歯車120と接続されている。また、
前走行部200の先端下方には、図4で示すように、牽
引用フック230が設けられると共に、ネジ240によ
り上下動自在とされた駆動力遮断滑車241と、周囲に
バネが巻き付けられたボルト242により上下動自在に
固定された制動滑車243とが取り付けられている。制
動滑車243の側方には、ブレーキ手段としてのトルク
コントローラ244が取り付けられている。トルクコン
トローラ244には、制動滑車243から同軸で延設さ
れた回転軸245とその回転軸245の端面に押接され
る制動シュー246、及び付属ねじ247とが含まれて
おり、付属ねじ247の締めつけで制動シュー246の
締めつけ力を変化させることにより制動滑車243の回
転について適切な制動力を発生するようになっている。
また、前走行部200先端には、ストッパボルト25
1、251により、両側部に設けられた切り欠き部25
2で2点支持された扉板253が取り付けられている。
この扉板253は、両ストッパボルトを締めることによ
り固定状態にできると共に、一方のストッパボルト25
1を緩めた場合には他方のストッパボルト251を軸と
して回動可能となっている。この結果扉板253は、い
わゆる両開きが可能なものになっている。また、扉板2
53の下方には、支持板254を接合して補強した支持
棒255が延設されており、その先端にはウエイト25
6が取り付けられている。
【0016】また、上記後走行部300には、架空線L
上を走行する後滑車310が取り付けられている。
【0017】リール部400は、回転胴部100の側面
から突設したリール軸410と、これに回動可能として
取り付けられたリール部材411を備えている。また、
リール部材411と回転胴部100との間にはリール部
材411の逆回転及び過回転を防止するブレーキ手段4
30が設けられている。
【0018】また、上記バランスユニット500は、フ
レーム体510、送りねじとしてのねじ軸520、ウエ
イトブロック530及び伝達機構部540からなる。フ
レーム体510は、一対の上下フレーム511、512
に、前側縦フレーム513及び後側横フレーム514を
四角形状に組み合わせて形成され、回転胴部100に対
してリール部400と対象な位置に取り付けられてい
る。ねじ軸520は、その前後各端部を、前側縦フレー
ム513と後側横フレーム514とに内蔵したベアリン
グで支持させてフレーム体510の中心を通るように組
み込まれる。
【0019】ウエイトブロック530は、図6〜図8で
示すように一対のウエイト体531、531からなり、
このウエイト体531、531は前後で一対としたベー
スブロック532、532の外側にウエイト基板53
3、533をそれぞれ取り付けると共にそのウエイト基
板533、533の両面にウエイト板534、534…
…を分割可能として取り付けてなる。ベースブロック5
32には、その上下部分に、上下フレーム体511、5
12によるガイドを受けるローラ535、535が各々
設けられている。またベースブロック532、532の
対向面には、半割ナットからなる雌ねじ部536、53
6が設けられており、その2つの雌ねじ部536、53
6の組み合わせにより貫通孔537が形成されている。
尚、この雌ねじ部536、536は、上記のようにベー
スブロック532、532と別部材として形成すること
も可能であるし、ベースブロック532、532に直接
雌ねじを切ることにより設けることも可能である。
【0020】雌ねじ部536、536の一方は、レール
様の部分によるガイドを受けて図7で示す如くスライド
可能となるようにされると共に、付勢手段としてのコイ
ルばね538aによりねじ軸520に螺合する方向でね
じ軸520に対して付勢されている。具体的には、コイ
ルばね538aを雌ねじ部536に突設の支持ピン53
8bに沿わせて設け、このコイルばね538aが雌ねじ
部536とストッパ部材538cとの間で突っ張るよう
にすると共に、雌ねじ部536がスライドした場合に支
持ピン538bが逃げられる分のスペースを作るために
ストッパ部材538cに逃げ孔を設けている。従って上
記雌ねじ部536は、それに取り付けてあるハンドレバ
ー539を必要時に操作することでコイルばね538a
の付勢力に抗してねじ軸520から引き離すことができ
るようになっている。尚、このハンドレバー539は、
線状態巻きつけ作業時の足場の悪さなどを考慮して、作
業者において少しでも力を入れやすくするために、握り
締めにより雌ねじ部536の開放がなされるような構造
となっている。
【0021】伝達機構部540は、内胴部110に対す
る回転胴部100の回転をねじ軸520へと伝達するた
めのものであり、回転胴部100に対して固定的に取り
付けられている。そして伝達機構部540は、内胴部1
10の後端に設けられた後駆動歯車121に噛合させた
遊星ギア541、この遊星ギア541に接続した傘ギア
542、及びこの傘ギア542と噛合するようにしなが
らねじ軸520に対してとねじ軸520の基端部に同軸
で固定された傘ギア543からなる。
【0022】次に、このラッシングマシンを用いて線状
体巻き付け作業を行う方法を説明する。このラッシング
マシンを用いるにあたっては、その準備として、まず架
空線Lを回転胴部100に内蔵された内胴部110内部
に入れ込む。この作業は、ストッパボルト251のいず
れか一方を解除することで扉板253を開放させて行
い、そのときに前走行部200の駆動滑車210及び後
走行部300後滑車310と架空線Lとの噛み合わせを
も行う。この作業が終了したら扉板253を閉めてから
からストッパボルト251でこれをロックする。
【0023】また、リール部400に巻かれていた図示
せぬ線状体を線状体ガイド150に通す。また架空線L
の傾斜の関係などにより必要な場合であれば、トルクコ
ントローラ244が適切な制動力を発生するように付属
ねじ247を締めつけて制動シュー246の締めつけを
調整する。尚、この実施形態のラッシングマシンにおけ
る制動滑車243は、下側から当接して架空線Lの経路
を湾曲させることで架空線Lと駆動滑車210との間に
生じる接触抵抗を大きくするようになっている。
【0024】次に、バランスユニット500中のウエイ
トブロック530を移動させて、ラッシングマシン全体
のバランスを調整する。この場合、ハンドレバー539
を作業者が握り締めると、雌ねじ部536が他方の雌ね
じ部536より相互に離反し、ウエイトブロック530
がねじ軸520に対してフリーの状態となる。この状態
で、ウエイトブロック530を適宜移動させリール部4
00とのバランスをとる。バランスを調整した後、ハン
ドレバー539を初期位置に戻すと、コイルばね538
aの付勢力により雌ねじ部536、535がねじ軸52
0に螺合する。以上説明したようなウエイトブロック5
35のねじ軸520に対する螺合、開放の切り替えは、
ハンドレバー539を操作することにより片手で簡単に
行うことができる。このような片手操作を可能とし、且
つその動作を楽に行えるようにしたことで、鉄塔上部に
設けた足場上で作業をする者の安全性が高まる。
【0025】次に、牽引用フック230に図示せぬラッ
シングマシン牽引用ロープを締結しこの牽引用ロープを
介してラッシングマシンを牽引する。ラッシングマシン
が前進すると、駆動滑車210が回転し、これに接続さ
れた駆動力伝達機構223を経て前駆動歯車120が回
転する。そしてこの前駆動歯車120の回転に伴って回
転胴部100が回転し、回転胴部100に接続されたリ
ール部400が架空線Lを軸として回転する。
【0026】つまり、ラッシングマシンが前進するのに
伴って、架空線Lを軸とする回転を行いながら、リール
軸410を中心としてリール部材420が回転すること
になり、これにより線状体が架空線Lに螺旋状に巻き付
けられる。
【0027】また、ラッシングマシンの前進に伴って生
じる内胴部110に対する回転胴部100の回転は、ね
じ軸520の回転に変換され、このねじ軸520の回転
に応じてウエイトブロック530が回転胴部100に近
づく方向で移動していく。これによりウエイトブロック
530とリール部400とのバランス調整が自動的にな
される。
【0028】また、ラッシングマシンの走行速度は、上
記制動滑車243及びトルクコントローラ244により
調整される。尚、ウエイト256は、支持棒255及び
前走行部200を介して最終的に内胴部110へ取り付
けられており、内胴部110の姿勢を制御するはたらき
も併有する。即ち、内胴部110のスリットが常に下方
位置にあるようにして、架空線Lが回転胴部100から
抜け出すのを防止する。
【0029】また、架空線Lの径が他の部分に比べて太
くなっている部分をラッシングマシンが通過する場合に
は、ボルト242の外周に巻き付けられたばねの付勢力
に抗して制動滑車243が下方に下がり、架空線Lの湾
曲の度合いが自動的に小さくなる。このように、制動滑
車243の逃げを確保することにより、例えばラッシン
グマシンがスリーブ等を自由に乗り越えられるようにな
り、線状体巻き付け作業の効率を上げることが可能にな
る。
【0030】ラッシングマシンが終点側鉄塔の近傍に近
づいたとき、作業者はネジ240をねじ込み、駆動力遮
断滑車241により架空線Lを駆動滑車21から離反さ
せる。これにより、作業者は、回転胴部100が回転し
ない状態のままで、ラッシングマシンを安全に足場へと
引き込むことができる。
【0031】足場の上で、ラッシングマシンを次の鉄塔
間の架空線Lへと付け替える。そして、再びレバーを回
動させてウエイトブロック530をフリーの状態として
線状体減少分に応じたバランス調整を行う。この場合、
その移動距離を確保するため、ウエイトブロック530
を回転胴部100から離れた側に移動させる。必要であ
ればウエイトブロック530から、適宜ウエイト板53
4の一部を分離させ線状体重量の減少分を補償する。
【0032】以上のような操作を連続して行うことによ
り、本発明のラッシングマシンを用いて、線状体を架空
線Lに巻き付けていく。
【0033】
【発明の効果】本発明によるラッシングマシンは以上の
ように構成されているので、非常に簡単な構造となると
共に、小型且つ軽量となる。また、以上の利点とも関係
して、線状体の巻き付け作業の作業性が高まり、作業が
安全且つ簡易なものとなる。また、光ファイバーその他
の線状体損傷を防止できるので、確実な線状体巻き付け
作業が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラッシングマシンの平面図。
【図2】本発明によるラッシングマシンの側面図。
【図3】本発明によるラッシングマシンの正面図。
【図4】本発明によるラッシングマシンの前走行部を表
す正面図。
【図5】本発明によるラッシングマシンの前走行部を表
す側面図。
【図6】本発明によるラッシングマシンのバランスユニ
ットを表す平面図。
【図7】本発明によるラッシングマシンのバランスユニ
ットを表す側面図。
【図8】本発明によるラッシングマシンのウエイトブロ
ックを表す平面図。
【符号の説明】
100 回転胴部 110 内胴部 120 前駆動歯車 121 後駆動歯車 200 前走行部 210 駆動滑車 241 駆動力遮断滑車 243 制動滑車 244 トルクコントローラ(ブレーキ手段) 300 後走行部 310 後滑車 400 リール部 500 バランスユニット 530 ウエイトブロック 531 ウエイト体 536 雌ねじ部 537 貫通孔 538 コイルばね(付勢手段) 539 ハンドレバー 540 伝達機構部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 恭司 茨城県日立市川尻町4丁目10番1号日立電 線株式会社豊浦工場内 (72)発明者 高橋 寿春 茨城県日立市川尻町4丁目10番1号日立電 線株式会社豊浦工場内 (72)発明者 遠藤 千秋 東京都台東区上野3−14−2株式会社安田 製作所内 (72)発明者 宮田 肇 東京都台東区上野3−14−2株式会社安田 製作所内 (72)発明者 伊沢 弘樹 東京都台東区上野3−14−2株式会社安田 製作所内 (72)発明者 佐藤 進 東京都台東区上野3−14−2株式会社安田 製作所内 (72)発明者 石塚 康浩 東京都台東区上野3−14−2株式会社安田 製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空線上を走行する前及び後走行部と、
    これら両走行部の間に設けられ両走行部の走行に連動し
    て架空線の周りで回転する回転胴部と、この回転胴部に
    接続した線状体巻き付け用のリール部と、回転胴部の回
    転に伴って回転胴部に近づくように移動するウエイトブ
    ロックを有し且つ回転胴部に接続されたバランスユニッ
    トとを備え、ウエイトブロックとリール部とをバランス
    させて回転胴部の慣性モーメントを小さくした状態で、
    回転胴部の周りを回転するリール部から線状体を架空線
    へ螺旋状に巻き付けるようになっているラッシングマシ
    ンにおいて、 上記バランスユニットは、回転胴部の回転に連動して回
    転する送りねじと、この送りねじと螺合可能な割ナット
    部を送りねじに対向する面にそれぞれ有する複数のウエ
    イト体からなるウエイトブロックと、上記割ナット部が
    送りねじに螺合する方向でウエイト体を付勢することで
    一体としてウエイトブロックを送りねじに接続する付勢
    手段と、レバー操作により割ナット部を送りねじから互
    いに離反させる解除手段とを備えることを特徴とするラ
    ッシングマシン。
  2. 【請求項2】 ウエイトブロックは、分割可能とされた
    2つのウエイト体を備える請求項1記載のラッシングマ
    シン。
  3. 【請求項3】 架空線上を走行する前及び後走行部と、
    これら両走行部の間に設けられ両走行部の走行に連動し
    て架空線の周りで回転する回転胴部と、この回転胴部に
    接続した線状体巻き付け用のリール部と、回転胴部の回
    転に伴って回転胴部に近づくように移動するウエイトブ
    ロックを有し且つ回転胴部に接続されたバランスユニッ
    トとを備え、ウエイトブロックとリール部とをバランス
    させて回転胴部の慣性モーメントを小さくした状態で、
    回転胴部の周りを回転するリール部から線状体を架空線
    へ螺旋状に巻き付けるようになっているラッシングマシ
    ンにおいて、 前走行部に、走行時に架空線に当接して回転することで
    回転胴部を回転させるための駆動力を発生する駆動滑車
    と、該駆動滑車よりも前方位置に取り付けられると共に
    駆動滑車の反対方向から所定の力で架空線を付勢する制
    動滑車と、及び該制動滑車の回転を規制するブレーキ手
    段とを設けたことを特徴とするラッシングマシン。
  4. 【請求項4】 架空線上を走行する前及び後走行部と、
    これら両走行部の間に設けられ両走行部の走行に連動し
    て架空線の周りで回転する回転胴部と、この回転胴部に
    接続した線状体巻き付け用のリール部と、回転胴部の回
    転に伴って回転胴部に近づくように移動するウエイトブ
    ロックを有し且つ回転胴部に接続されたバランスユニッ
    トとを備え、ウエイトブロックとリール部とをバランス
    させて回転胴部の慣性モーメントを小さくした状態で、
    回転胴部の周りを回転するリール部から線状体を架空線
    へ螺旋状に巻き付けるようになっているラッシングマシ
    ンにおいて、 走行時に架空線と当接して回転することで回転胴部を回
    転させるための駆動力を発生する駆動滑車と、架空線と
    当接して該駆動滑車から架空線を乖離させることができ
    る駆動力遮断滑車とを前走行部に設けたことを特徴とす
    るラッシングマシン。
JP27584298A 1998-09-29 1998-09-29 ラッシングマシン Withdrawn JP2000115928A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112909827A (zh) * 2021-04-15 2021-06-04 云南电网有限责任公司电力科学研究院 一种不改线跨塔的输电线路巡检机器人及跨塔方法

Cited By (2)

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CN112909827B (zh) * 2021-04-15 2022-06-07 云南电网有限责任公司电力科学研究院 一种不改线跨塔的输电线路巡检机器人及跨塔方法

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