JP2872666B1 - ケーブル牽引装置 - Google Patents
ケーブル牽引装置Info
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Abstract
でも、装置の設置場所を容易に確保しつつ強い牽引力で
ケーブルを牽引し得るようにすることにある。 【構成】 ケーブルもしくはそこに連結された索条を間
に挟むように対をなす二対のローラー7,8と、その二
対のローラーを全て同時に回転駆動するローラー駆動機
構15とを具え、対をなすローラーでケーブルもしくは索
条を両側から挟むとともにそれらのローラーをローラー
駆動機構で回転駆動することによりケーブルもしくは索
条を連続的に引っ張ってケーブルを牽引するケーブル牽
引装置において、ローラー駆動機構15の、ケーブルもし
くは索条の引き込み側端に位置する一対のローラー7,
7のうち片方のローラーを駆動するための駆動軸11に、
ローラーのケーブルもしくは索条を間に挟んでいる部分
よりも小さい半径の巻き付け部を持つウインチドラム32
を、ローラー7と交換可能に装着したものである。
Description
ーブルや電気ケーブル等の通信ケーブルその他のケーブ
ルを電柱間や地中管内等に敷設する際に用いられ、当初
はケーブルの先端部に連結された引き綱としての索条
(ロープやワイヤ)を連続的に引っ張ってケーブル先端
部をたぐり寄せ、その後はそのケーブル自体を連続的に
引っ張ることによりケーブルを牽引するケーブル牽引装
置に関するものである。
種のケーブル牽引装置としては従来例えば、図6に示す
如きウインチ式牽引装置が知られており、このウインチ
式牽引装置は、車両1の駆動軸に駆動輪に代えて結合さ
れたウインチドラム2と、そのウインチドラム2から離
間して配置された電動式牽引機3と、さらにその電動式
牽引機3から離間して配置された手動式巻取りドラム4
とを具えてなる。
ては、車両1の駆動軸で駆動されたウインチドラム2
が、通信ケーブル5の先端部に連結された引き綱として
のロープ6を周囲に巻き付けられてそのロープ6を連続
的に引っ張ることにより通信ケーブル5を牽引し、さら
に電動式牽引機3が、ウインチドラム2から繰り出され
たロープ2(いわゆる尻手)を回転するローラーで挟持
して連続的に引っ張ることにてウインチドラム2へのロ
ープ6の巻き付き力ひいてはロープ6の張力を調節し、
手動式巻取りドラム4が、電動式牽引機3から繰り出さ
れたロープ6を巻き取る。
よれば、ウインチドラム2へロープ6を巻き付けて引っ
張るので強力な牽引力が得られるが、このウインチ式ケ
ーブル牽引装置においては、ウインチドラム2を設けら
れた車両1と、電動式牽引機3と、手動式巻取りドラム
4とを別々に設置する必要があるため、ケーブル敷設現
場でそれらを設置する場所を確保するのが困難な場合が
あった。
としては従来、本願出願人が特開平9−117027号
公報にて開示した図7および図8に示すローラー式牽引
装置も知られており、このローラー式ケーブル牽引装置
は、通信ケーブルもしくはそこに連結された引き綱とし
てのロープ6を間に挟むように対をなす二対のボール形
ローラー7,8と、それら二対のローラー7,8を一本
の環状チェーンにより全て同時に回転駆動して、図中矢
印で示すように、各対の二個のローラー7,7および
8,8を互いに反対方向へ互いに同一速度で回転させる
とともに通信ケーブルもしくはロープ6に対し同じ側に
位置するローラー7,8を互いに同一方向へ互いに同一
速度で回転させる図示しないローラー駆動機構と、二対
のボール形ローラー7,8の片側のローラー(図では右
側の二個のローラー)を一緒に他方のローラーに対し進
退移動させて各対のローラーの間隔を二対同時に調節す
るねじ軸駆動式のローラー間隔調節機構9と、を具えて
いる。
ては、図8に示すように、二対のローラー7,8が、通
信ケーブルもしくはロープ6を両側から挟み、ローラー
駆動機構が、それらのローラーを全て同時に上述の如く
回転駆動することにより、二対のローラー7,8がロー
プ6を連続的に引っ張って通信ケーブルを牽引する。し
かもここでは、二対のボール形ローラー7,8の中空弾
性部材7a, 8aが、図8に示すようにロープ6で押圧され
て部分的に変形しながらロープ6を挟むので、ボール形
ローラー7,8間からのロープ6の外れが防止される。
そしてここではローラー間隔調節機構9を適宜操作する
ことにより、ロープ6の太さに応じて各対のローラーの
間隔を二対同時に調節することができる。
よれば、四個のローラーとそれらを駆動するローラー駆
動機構とそれらのローラーの間隔を調節するローラー間
隔調節機構とが単一のユニットに一体化されてコンパク
トに纏められているので、ケーブル敷設現場でその装置
の設置場所を確保するのは容易であるが、このローラー
式ケーブル牽引装置においては、近年多用されるように
なってきた光ファイバーケーブル等の長尺通信ケーブル
を敷設する場合に、ロープ6が細いと四個のローラー
7,8をもってしても挟持力が不足してロープ6が滑っ
てしまい、特に中空弾性部材7a, 8a内の空気圧が低下し
てくるとその傾向が著しくなるため、ロープ6に太いロ
ープを使用せざるを得ず、それゆえ、ケーブル敷設の際
の作業性を向上させる必要があるという点で改良の余地
があった。
の発明は、上記課題を有利に解決したケーブル牽引装置
を提供することを目的とするものであり、この発明のケ
ーブル牽引装置は、ケーブルもしくはそこに連結された
索条を間に挟むように対をなす少なくとも二対のローラ
ーと、前記少なくとも二対のローラーを全て同時に回転
駆動して、前記各対の二個のローラーを互いに反対方向
へ互いに同一速度で回転させるとともに、前記ケーブル
もしくは索条に対し同じ側に位置するローラーを互いに
同一方向へ互いに同一速度で回転させるローラー駆動手
段と、を具え、前記対をなすローラーで前記ケーブルも
しくは索条を両側から挟むとともにそれらのローラーを
前記ローラー駆動手段で回転駆動することにより前記ケ
ーブルもしくは索条を連続的に引っ張って前記ケーブル
を牽引するケーブル牽引装置において、前記ローラー駆
動手段の、前記ケーブルもしくは索条の引き込み側端に
位置する一対の前記ローラーのうち片方のローラーを駆
動するための駆動軸に、前記ローラーの前記ケーブルも
しくは索条を間に挟んでいる部分の半径よりも小さい半
径の巻き付け部を持つウインチドラムを、前記ローラー
と交換可能に装着したことを特徴としている。
ラー駆動手段の、ケーブルもしくは索条の引き込み側端
に位置する一対のローラーのうち片方のローラーを駆動
するための駆動軸に、ローラーの、ケーブルもしくは索
条を間に挟んでいる部分の半径よりも小さい半径の巻き
付け部を持つウインチドラムを装着したので、索条を引
っ張る際には、そのウインチドラムの巻き付け部に索条
を巻き付けた後、そのウインチドラムから繰り出される
索条すなわち尻手を残りの対をなすローラー間に挟ん
で、それらウインチドラムとローラーとをローラー駆動
手段で同時に回転駆動することにより、ウインチドラム
が、その巻き付け部に巻き付いた索条を連続的に引っ張
り、そして残りの対をなすローラーの、ウインチドラム
の巻き付け部よりも半径の大きい部分が、その尻手を間
に挟んでウインチドラムよりも常に速い速度で連続的に
引っ張ることにより、ウインチドラムへの索条の巻き付
き力ひいては索条の張力を確実に発生させる。
索条よりも太いものであるケーブルの先端部をたぐり寄
せた後は、ローラー駆動手段の、ケーブルもしくは索条
の引き込み側端に位置する一対のローラーのうち片方の
ローラーを駆動するための駆動軸に、ウインチドラムに
代えてローラーを装着して、そのケーブル自体を少なく
とも二対のローラーの間に挟み、それらのローラーをロ
ーラー駆動手段で同時に回転駆動することにより、それ
らのローラーがケーブルを連続的にかつ強力に引っ張
る。
ーブル先端部に連結した索条が細い場合でも、その索条
ひいてはケーブルを強力に牽引することができ、ローラ
ーの挟持力やローラー駆動手段の駆動力を調節すること
でその牽引力を適宜調節することができるので、ケーブ
ル敷設の際の作業性を向上させることができる。そして
ウインチドラムに代えてローラーを装着することで、ケ
ーブル自体も連続的かつ強力に引っ張ることができる。
なくとも二対のローラーを駆動するためのローラー駆動
手段が、それらのローラーのうちの一個の代わりにウイ
ンチドラムを駆動することから、それらウインチドラム
とローラーとローラー駆動手段とが単一のユニットに一
体化されてコンパクトに纏められ得るので、ケーブル敷
設現場でケーブル牽引装置の設置場所を容易に確保する
ことができる。
ては、前記ローラーは前記ケーブルもしくは索条に押し
付けられる中実弾性部材(例えば中実ゴム輪)を有する
ものでも良いが、好ましくは前記ローラーは、前記ケー
ブルもしくは索条に押し付けられる中空弾性部材と、前
記中空弾性部材内に空気を封入するためのバルブと、を
有するものとする。かかる中空弾性部材を有するローラ
ーは、索条やケーブルを挟む際に部分的に変形するの
で、索条やケーブルがローラー間から外れるのを防止す
ることができ、そしてローラー自体が中空弾性部材内に
空気を封入するためのバルブを有していれば、ローラー
をウインチドラムと交換するために駆動軸から外して
も、中空弾性部材内に封入した空気の圧力を維持するこ
とができ、従ってそのローラーの使用時に再度空気を入
れる必要をなくすことができる。
ては、前記ケーブルもしくは索条の引き込み側端に位置
する前記一対のローラーを両方とも、それらをそれぞれ
駆動する駆動軸から外して、一方の駆動軸にウインチド
ラムを装着するようにしても良いが、好ましくは、前記
ケーブルもしくは索条の引き込み側端に位置する前記一
対のローラーの間隔を、他の対をなす前記ローラーの間
隔とは別個独立に調節するローラー間隔調節手段を設け
る。かかるローラー間隔調節手段によれば、ケーブルも
しくは索条の引き込み側端に位置する前記一対のローラ
ーの間隔のみを広げることで、その一対のローラーのう
ちの一個のローラーとウインチドラムとを容易に交換す
ることができるとともに、その一対のローラーのうちの
残る一個を駆動軸上に装着したままでもそのローラーに
ウインチドラムや索条を干渉させずにウインチドラムを
使用することができるので、ケーブル敷設の際の作業性
をより向上させることができる。
いては、前記ケーブルもしくは索条の繰り出し側端に位
置する一対の前記ローラー間から繰り出された前記索条
をそのまま地面に下ろしたり手動式巻取りドラムで巻き
取ったりしても良いが、好ましくは、前記ケーブルもし
くは索条の繰り出し側端に位置する一対の前記ローラー
の近傍下方に、それらのローラー間から繰り出された前
記索条を収容するための索条収容箱を設ける。かかる索
条収容箱を設ければ、比較的剛性の低い索条を使用する
場合にその索条を人手をかけずに回収することができる
ので、ケーブル敷設の際の作業性をより向上させること
ができる。
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図1は、この発明のケーブル牽引装置の一実施例を
示す斜視図、図2は、その実施例の装置のローラー駆動
手段としてのローラー駆動機構を模式的に示す説明図、
図3は、その実施例の装置のローラーの構造を示す断面
図、そして図4および図5は、その実施例の装置を、ロ
ープを引っ張っている使用状態およびケーブルを引っ張
っている使用状態でそれぞれ示す斜視図であり、この実
施例のケーブル牽引装置は、特開平9−117027号
公報にて開示した本願出願人の従来のローラー式ケーブ
ル牽引装置を改良したものであるので、図中、図7およ
び図8に示す従来例と同様の部分は、それと同一の符号
にて示す。
は、上記従来装置と同様、図5に示す如く、通信ケーブ
ル5を間に挟むように対をなす二対のボール形ローラー
7,8を具えるとともに、図2に示す如く、それら二対
四個のローラー7,8の各々を駆動するための四本の駆
動軸10〜13を全て同時に回転駆動するローラー駆動手段
としてのローラー駆動機構15を具えており、このローラ
ー駆動機構15は、正逆転切り替え可能に電力を供給され
るモーター16の出力軸16a の回転を、入出軸を同一軸線
上に具える変速機17の、内側の入力軸17a に入力して適
宜減速し、その変速機17の外側の出力軸17b の回転を歯
付ベルト18により、ギヤボックス19の、モーター出力軸
16a と平行な入力軸19a に伝達して、そのギヤボックス
19により回転軸線の方向をモーター出力軸16a に対し直
角に変換し、その回転軸線方向を変換した回転を、ギヤ
ボックス19の出力軸19a から取り出す。
対四個のローラー7,8中の、各対のローラーのうちの
図2では下側に位置するローラー7,8をそれぞれ駆動
するための二本の駆動軸11, 13を、基台20上に固定され
た図示しない軸受けによって支持されるとともに、各対
のローラーのうちの図2では上側に位置するローラー
7,8をそれぞれ駆動するための二本の駆動軸10, 12
を、後述するローラー間隔調整機構により基台20上にて
摺動される図示しない軸受けによって図2中矢印Aで示
す如く上下方向へ移動可能に支持されていて、それら四
本の駆動軸10〜13のうちの上記固定された軸受けによっ
て支持された一本の駆動軸11に、上記ギヤボックス19の
出力軸19a から環状チェーン21によって回転を伝達す
る。
動軸11の回転を、各駆動軸10〜13にそれぞれ一体的に設
けた互いに同一寸法のスプロケット22に掛け渡した一本
の環状チェーン14によって残りの駆動軸10, 12および13
に伝達し、これよって、例えばモーター16が正転する場
合について図2中矢印Bで示すように、各対の二個のロ
ーラーのための駆動軸10,11同士および駆動軸12,13同
士を互いに反対方向へ互いに同一速度で回転させるとと
もに、通信ケーブル5に対し同じ側に位置するローラー
のための駆動軸10,12同士および駆動軸11,13同士を互
いに同一方向へ互いに同一速度で回転させて、それらの
ローラー間に挟んだ通信ケーブル5を図2中矢印Cで示
すように、図では左方へ連続的に引っ張る。
は、二対のボール形ローラー7,8の各対の片側のロー
ラー(図2では上側の二個のローラー7,8)を、上記
従来装置とは異なり別個独立に、他方の側の二個のロー
ラー7,8に対し進退移動させて、各対のローラーの間
隔を別個独立に調節する、ローラー間隔調節手段として
のローラー間隔調節機構23を具えており、このローラー
間隔調節機構23は、図示しない二本のねじ軸にそれぞれ
螺合する二個のスライダ24,25に、駆動軸10,12をそれ
ぞれ支持する軸受けを設けて、それらのねじ軸をハンド
ル26,27で回動させることにより、それらのスライダ2
4,25を基台20上にて互いに別個独立に摺動させて、各
対のボール形ローラー7,8の間隔を変化させる。
は、図1に示すように、基台20の前後端部にそれぞれ、
通信ケーブル5およびその先端部に連結された索条とし
てのロープ6をローラー7,8の軸線方向中央部の間の
位置に案内するための案内ローラー28を具えるととも
に、基台20の下面に、このケーブル牽引装置を通信ケー
ブルの敷設場所の電柱等に取り付けるための取付具29を
具えており、その取付具29によれば、電柱等への取り付
け姿勢を伸縮式ロッド等によって、通信ケーブル5およ
びロープ6の牽引に適するように適宜調節することがで
きる。
各駆動軸10〜13には、図3に駆動軸11について代表で示
すように、その中心にねじ込まれた一本のボルト30によ
って上記ローラー7,8が各々装着され、そして各駆動
軸10〜13とローラー7,8との間にそれぞれ介挿された
キー31によって各駆動軸10〜13とローラー7,8との間
の回り止めがなされている。
は、通信ケーブル5もしくはロープ6の引き込み側端に
位置する一対のローラー7,7のうち片方のローラーを
駆動するための駆動軸11に、そこに装着され得るローラ
ー7に代えて、そのローラー7のロープ6を間に挟んで
潰れている部分(図3中仮想線で示す)の半径rよりも
小さい半径の巻き付け部32a を持つ概略鼓形のウインチ
ドラム32が、上記ボルト30およびキー31によってローラ
ー7と交換可能に装着固定されている。なお、かかるウ
インチドラム32をローラー7に交換する作業は、上記ボ
ルト30を六角レンチ39で緩めて駆動軸11から外した後に
ウインチドラム32を駆動軸11から外し、代わりにローラ
ー7を駆動軸11に、キー31を介挿して嵌め合わせ、その
後に上記ボルト30を六角レンチ39で駆動軸11に締め込む
ことで、容易に行うことができ、ローラー7をウインチ
ドラム32に交換する作業も、同様にして容易に行うこと
ができる。
は、上記各ボール形ローラー7,8が、図3に駆動軸11
に装着されたローラー7について代表で示すように、概
略細長い鼓形をなす中心軸33と、その中心軸33の両端部
にそれぞれボルト固定された二個の円板状キャップ34,
35と、それらのキャップ34,35と中心軸33の両端部との
間に両端穴の周縁部36a をそれぞれ気密に挟持されたゴ
ム状弾性体製のボール形中空部材36と、そのボール形中
空部材36内に空気を加圧して封入するために中心軸33内
に螺着された通常のバルブ37と、を有しており、そのボ
ール形中空部材36が、通信ケーブル5およびロープ6に
押し付けられて部分的に変形しつつそれを挟持する。
は、図1に示す如く、通信ケーブル5もしくはロープ6
の繰り出し側端に位置する一対のローラー8,8の近傍
下方に位置するように上記取付具29に、それらのローラ
ー8,8間から繰り出されたロープ6を収容するための
索条収容箱としてのロープ収容箱38が吊り下げられてい
る。
牽引装置にあっては、ローラー駆動機構15の、通信ケー
ブル5もしくはその先端部に連結されたロープ6を引き
込む際の引き込み側端に位置する一対のローラー7,7
のうち片方のローラーを駆動するための駆動軸11に、ロ
ーラー7の、通信ケーブル5もしくはロープ6を間に挟
んでいる部分の半径rよりも小さい半径の巻き付け部32
a を持つウインチドラム32を装着したので、最初にロー
プ6を引っ張る際には、図4に示すように、そのウイン
チドラム32の巻き付け部32a にロープ6を一回または複
数回を巻き付けた後、そのウインチドラム32から繰り出
されるロープ6すなわち尻手を残りの一対のローラー
8,8間に挟んで、それらウインチドラム32とローラー
8,8とをローラー駆動機構15で同時に回転駆動するこ
とにより、ウインチドラム32が、その巻き付け部32a に
巻き付いたロープ6を連続的に引っ張り、そして残りの
一対のローラー8,8の、ウインチドラム32の巻き付け
部32a よりも半径の大きい部分が、その尻手を間に挟ん
でウインチドラム32よりも常に速い速度で連続的に引っ
張ることにより、ウインチドラム32へのロープ6の巻き
付き力ひいてはロープ6の張力を確実に発生させる。
そのロープ6よりも太いものである通信ケーブル5の先
端部をたぐり寄せた後は、図5に示すように、ローラー
駆動機構15の、上記引き込み側端に位置する一対のロー
ラー7,7のうち片方のローラーを駆動するための駆動
軸11に、ウインチドラム32に代えてローラー7を装着し
て、その通信ケーブル5自体を二対のローラー7,8の
間に挟み、それらのローラー7,8をローラー駆動機構
15で同時に回転駆動することにより、それらのローラー
7,8が通信ケーブル5を連続的にかつ強力に引っ張
る。
れば、ケーブル先端部に連結したロープ6が細い場合で
も、そのロープ6ひいては通信ケーブル5を強力に牽引
することができ、ローラー8,8の挟持力をローラー間
隔調節機構23で調節したりローラー駆動機構15の駆動力
を変速機17で調節したりすることでその牽引力を適宜調
節することができるので、ケーブル敷設の際の作業性を
向上させることができる。そしてウインチドラム32に代
えてローラー7を装着することで、通信ケーブル5自体
も連続的かつ強力に引っ張ることができる。
れば、二対のローラー7,8を駆動するためのローラー
駆動機構15が、それらのローラーのうちの一個の代わり
にウインチドラム32を駆動することから、それらウイン
チドラム32とローラー7,8とローラー駆動機構15とが
単一のユニットに一体化されてコンパクトに纏められ得
るので、ケーブル敷設現場でケーブル牽引装置の設置場
所を容易に確保することができる。
れば、ローラー7,8が、通信ケーブル5もしくはロー
プ6に押し付けられるボール形中空部材36と、その中空
部材内に空気を封入するためのバルブ37と、を有してい
ることから、その中空部材36が、ロープ6や通信ケーブ
ル5を挟む際に部分的に変形するので、ロープ6や通信
ケーブル5がローラー間から外れるのを防止することが
でき、そしてローラー7,8自体が空気を封入するため
のバルブ37を有しているので、ローラー7をウインチド
ラム32と交換するために駆動軸11から外しても、ボール
形中空部材36内に封入した空気の圧力を維持することが
でき、従ってそのローラー7の使用時に再度空気を入れ
る必要をなくすことができる。
れば、通信ケーブル5もしくはロープ6を引き込む際の
引き込み側端に位置する一対のローラー7,7の間隔
を、他の対をなすローラー8,8の間隔とは別個独立に
調節するローラー間隔調節機構23を設けたことから、通
信ケーブル5もしくはロープ6の引き込み側端に位置す
る一対のローラー7,7の間隔のみを広げることで、そ
の一対のローラーのうちの一個のローラー7とウインチ
ドラム32とを容易に交換することができるとともに、そ
の一対のローラーのうちの残る一個のローラー7を駆動
軸10上に装着したままでもそのローラー7にウインチド
ラム32やロープ6を干渉させずにウインチドラム32を使
用することができるので、ケーブル敷設の際の作業性を
より向上させることができる。
れば、通信ケーブル5もしくはロープ6の繰り出し側端
に位置する一対のローラー8,8の近傍下方に、それら
のローラー間から繰り出されたロープ6を収容するため
のロープ収容箱38を設けたことから、そのロープ収容箱
38で、比較的剛性の低いロープ6を使用する場合にその
ロープ6を人手をかけずに回収することができるので、
ケーブル敷設の際の作業性をより向上させることができ
る。
明は上述の例に限定されるものでなく、請求項記載の範
囲内で適宜変更することができ、例えば、ローラーの対
を所要に応じて三対以上設けても良く、またローラーを
ボール形でなく円柱形あるいは鼓形のものとしても良
く、そしてローラーの、ロープを挟持する弾性部材を中
実のものとしても良く、さらにはローラー駆動手段を、
モーターでなくエンジンで回転駆動するものとしても良
い。
なくワイヤーの場合にも適用でき、またケーブルが光フ
ァイバーケーブルや電気ケーブル等の通信ケーブル以外
の場合にも適用することができる。
斜視図である。
ローラー駆動機構を模式的に示す説明図である。
図である。
用状態で示す斜視図である。
いる使用状態で示す斜視図である。
ある。
ある。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 ケーブル(5)もしくはそこに連結され
た索条(6)を間に挟むように対をなす少なくとも二対
のローラー(7,8)と、 前記少なくとも二対のローラーを全て同時に回転駆動し
て、前記各対の二個のローラーを互いに反対方向へ互い
に同一速度で回転させるとともに、前記ケーブルもしく
は索条に対し同じ側に位置するローラーを互いに同一方
向へ互いに同一速度で回転させるローラー駆動手段(1
5)と、を具え、 前記対をなすローラーで前記ケーブルもしくは索条を両
側から挟むとともにそれらのローラーを前記ローラー駆
動手段で回転駆動することにより前記ケーブルもしくは
索条を連続的に引っ張って前記ケーブルを牽引するケー
ブル牽引装置において、 前記ローラー駆動手段の、前記ケーブルもしくは索条の
引き込み側端に位置する一対の前記ローラーのうち片方
のローラーを駆動するための駆動軸(11)に、前記ロー
ラーの前記ケーブルもしくは索条を間に挟んでいる部分
の半径よりも小さい半径の巻き付け部を持つウインチド
ラム(32)を、前記ローラーと交換可能に装着したこと
を特徴とする、ケーブル牽引装置。 - 【請求項2】 前記ローラーは、 前記ケーブルもしくは索条に押し付けられる中空弾性部
材(36)と、 前記中空弾性部材内に空気を封入するためのバルブ(3
7)と、を有すること特徴とする、請求項1記載のケー
ブル牽引装置。 - 【請求項3】 前記ケーブルもしくは索条の引き込み側
端に位置する前記一対のローラーの間隔を、他の対をな
す前記ローラーの間隔とは別個独立に調節するローラー
間隔調節手段(23)を設けたことを特徴とする、請求項
1または請求項2記載のケーブル牽引装置。 - 【請求項4】 前記ケーブルもしくは索条の繰り出し側
端に位置する一対の前記ローラーの近傍下方に、それら
のローラー間から繰り出された前記索条を収容するため
の索条収容箱(38)を設けたことを特徴とする、請求項
1から請求項3までの何れか記載のケーブル牽引装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7033498A JP2872666B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | ケーブル牽引装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7033498A JP2872666B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | ケーブル牽引装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2872666B1 true JP2872666B1 (ja) | 1999-03-17 |
JPH11275725A JPH11275725A (ja) | 1999-10-08 |
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ID=13428431
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JP7033498A Expired - Fee Related JP2872666B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | ケーブル牽引装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110422688A (zh) * | 2019-09-08 | 2019-11-08 | 黑龙江省建筑安装集团有限公司 | 一种组合电缆铺放敷设装置 |
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