JP2000114894A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

Info

Publication number
JP2000114894A
JP2000114894A JP10278008A JP27800898A JP2000114894A JP 2000114894 A JP2000114894 A JP 2000114894A JP 10278008 A JP10278008 A JP 10278008A JP 27800898 A JP27800898 A JP 27800898A JP 2000114894 A JP2000114894 A JP 2000114894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
volume
attenuation
signal
processing
audio signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10278008A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Masumoto
隆彦 増本
Yoshihiko Kon
義彦 今
Takashi Kuroda
隆 黒田
Takashi Uchino
高志 内野
Hiroshi Kaneko
弘 金子
Sadanori Sato
勘謙 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP10278008A priority Critical patent/JP2000114894A/ja
Publication of JP2000114894A publication Critical patent/JP2000114894A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路構成を簡略化し、オーディオ信号のダイ
ナミックレンジを確保したボリュームコントロールを行
う。 【解決手段】 アナログオーディオ信号はデジタル変換
された後、DSP2に入力される。DSP2でイコライ
ザ処理や音場補正等の信号処理が行われた後、第1のボ
リューム処理によってデジタル信号のビット数が圧縮さ
れ、減衰処理が行われる。その後、デジタルオーディオ
信号は、アナログオーディオ信号L及びRにアナログ変
換される。オーディオ信号L及びRは電子ボリューム4
L及び4Rで減衰される。全体の減衰量を、DSP2と
電子ボリュームとの減衰量によって設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DSPやマイコン
を利用したオーディオ信号のレベルを制御する信号処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CD、MD及びDVD等の光学
式ディスクを再生する再生装置において、光学式ディス
クからデジタル符号化されたデジタルデータを読み出
し、そのデジタルデータを誤り訂正や復号化した後、デ
ジタル−アナログ変換することによって、アナログオー
ディオ信号を得ている。近年では、CDやMDなどから
再生されたオーディオ信号をさらにDSP(デジタル・
シグナル・プロセッサー)に入力し、イコライズや音場
補正等の信号処理を実行している。これによって、オー
ディオ信号中における聴取者の好みの帯域、例えば「高
音」や「低音」を任意に強調したり、逆に強調させなか
ったり、または一般の家庭に居ながら、例えば「コンサ
ートホール」、「ライブハウス」や「チャーチ」等にい
るような音の広がりを形成することができる。このよう
な信号処理を行うDSPは図6の如きアーキテクチャで
示される。
【0003】図6において、データバス61には、入出
力回路(I/O)62、データRAM63、乗算器6
4、演算回路(ALU)65、アキュムレータ(AC
C)66等が接続され、データRAM63の出力とデー
タROM67の出力が乗算器64に接続され、乗算器6
4の乗算結果出力がALU65の一方に印加されてい
る。これらの各回路は、プログラムROM68から順次
読み出される命令を解読するデコーダ69からその命令
に応じて出力されるマイクロコード信号によって制御さ
れる。
【0004】上記のようなイコライズ処理や音場補正処
理等をDSPで行わせるには、主にDSPをデジタルフ
ィルタとして機能させて信号処理を達成することができ
る。DSPにおけるデジタルフィルタの実現において
は、 Y=A・Xi+B・Xi-1+C・Xi-2・・・ という形の積和演算が繰り返し表れる。このデジタルフ
ィルタをDSPシステムで実現する場合には、フィルタ
内の節点の計算順序を決定して、プログラムを作成し、
そのプログラムをプログラムROM68に格納すると共
にデータROM67内に計算式の定数を格納しておく。
そして、プログラムを実行することにより、積和演算が
為され、演算結果はデータRAM63に順次記憶され
る。
【0005】尚、図6のDSPは、イコライズ処理や音
場補正の他に、バス・トレブル、ラウドネス、ローブー
スト機能、サラウンド効果機能など、オーディオに必要
な機能を実現することができる。
【0006】図6のDSPで信号処理されたオーディオ
信号はスピーカより放音されて、聴取者に聴取される。
図7にDSPからスピーカまでの回路構成を示す。入力
オーディオ信号はA/Dコンバータ71によりデジタル
化され、DSP72によりイコライズ、音場補正などさ
まざまな処理が施された後、D/Aコンバータ73L及
び73Rにより左右のアナログオーディオ信号L及びR
に変換される。左右のアナログオーディオ信号L及びR
は電子ボリューム74L及び74Rにより、出力チャン
ネルごとにレベル調整されて、スピーカー75L及び7
5Rから放音される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来まで、
アナログオーディオ信号のレベル調整は、電子ボリュー
ム74L及び74Rで行われていた。電子ボリューム7
4L及び74Rの制御は、ステレオ機器のフロントパネ
ルに配置されたボリュームつまみを回したり及びボリュ
ームボタンを押すことによって、ボリューム量を指示
し、そのボリューム量に応じてマイクロコンピュータ等
の制御回路が電子ボリュームの減衰量を制御していた。
【0008】このように従来はオーディオ信号のレベル
の調整は、D/A変換後のアナログ信号に対して電子ボ
リュームなどにより行われ、DSP72内部では行われ
ていなかった。しかし、電子ボリュームでボリューム処
理を行う場合は、DSP72の外部に電子ボリュームな
どのコントロール回路が必要となり、回路素子数が増大
する。
【0009】そこで、DSP72内部でもボリューム処
理を実行させると、例えば図6のプログラムROMに信
号レベル調整の為のプログラムを格納し、演算によって
ボリューム処理が実現可能である。しかし、DSP72
内部でボリューム処理を行おうとすると、ボリューム処
理の減衰量によっては十分な精度が得られないという課
題があった。例えばDSP72によって信号処理された
デジタルオーディオ信号が16bitのデジタル信号で
表されているとすると、その信号レベルは、10進法
で、0から65535までの値を持つ。DSP72によ
ってボリューム処理による減衰量を0dBから−90d
Bまで制御しようとすると、例えば−13dBの減衰量
を実現しようとする場合10進法で最大14671の値
となる。これは2進数で14bit相当に相当する。ま
た、−19dBでは10進法で最大7353となり(2
進法で13bitに相当)、さらに−90dBの場合1
0進法で最大2(2bitに相当)となる。このよう
に、減衰量が増大するに従って、デジタルオーディオ信
号中の有効ビット数が減少する。この結果、アナログオ
ーディオ信号のダイナミックレンジが著しく低下する。
【0010】従って、DSPやマイコン内の信号処理に
てボリューム処理を行おうとすると、出力レベルを小さ
くするほど音響出力のダイナミックレンジが低下してい
くという問題がある。
【0011】本発明は、オーディオ信号のダイナミック
レンジを十分確保し、回路構成を簡略化できる信号処理
装置を構成することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディジタルオ
ーディオ信号を信号処理する演算装置と、前記デジタル
オーディオをアナログオーディオ信号に変換するD/A
変換回路と、前記アナログオーディオ信号のレベルを制
御するボリューム回路とを有する信号処理装置におい
て、前記演算装置は、前記ディジタルオーディオ信号の
レベルを変更する第1のボリューム処理を行うととも
に、前記ボリューム回路に第2のボリューム処理を行わ
せる為のボリューム制御信号を出力し、前記ボリューム
回路は、前記ボリューム制御信号によりアナログオーデ
ィオ信号レベルを変更することを特徴とする。
【0013】また、アナログオーディオ信号のレベル
を、前記第2のボリューム処理によって粗調整し、前記
第1のボリューム処理によって微調整することを特徴と
する。
【0014】さらに、ボリュームの制御範囲を減衰量の
大きい範囲と減衰量の小さい範囲との2つの範囲に分
け、一方の制御範囲を前記第1のボリューム処理によっ
て制御させ、他方の制御範囲を前記第2のボリューム処
理によって制御させることを特徴とする。
【0015】またさらに、前記第1のボリューム処理に
おける最大減衰量を、前記アナログオーディオ信号のダ
イナミックレンジが所定のダイナミックレンジ以下にな
らない様に設定することを特徴とする。
【0016】さらにまた、前記演算装置は、第1のボリ
ューム処理によってその減衰量が新規の減衰量に更新さ
れるタイミングでタイミング信号を出力し、第2のボリ
ューム処理は前記タイミング信号に従って減衰量が切り
替わることを特徴とする。
【0017】特に、前記演算装置は、アナログオーディ
オ信号がバイアスレベルと交わるゼロクロスタイミング
を検出し、該検出タイミングに従って第1のボリューム
処理における減衰量を切り替えることを特徴とする。
【0018】また、少なくとも前記演算装及びボリュー
ム回路を同一半導体基板上に集積化することを特徴とす
る。
【0019】本発明に依れば、ダイナミックレンジの低
下が問題とならない一定の出力レベルまでのボリューム
制御はDSP内部でデジタル的に行うようにし、さらに
残余のレベル制御はD/A処理後のアナログ信号に対し
て電子ボリューム等のコントロール回路で実施する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本考案の実施の形態を示す
図であり、1は例えばCD、MDまたはDVD再生機器
からのオーディオ信号ASをデジタルオーディオ信号に
A/D変換するA/D変換回路、2はデジタルオーディ
オ信号を例えばイコライズ処理や音場補正等の信号処理
を実行すると共に、デジタルオーディオ信号のレベルを
制御する第1のボリューム処理を行い、後段の電子ボリ
ュームに対して第2のボリューム処理を行わせる為のボ
リューム制御信号CONTを出力するDSP、3L及び
3RはDSP2からの出力デジタル信号DL及びDRを
アナログオーディオ信号L及びRにアナログ変換するD
/A変換回路、4L及び4Rはボリューム制御信号CO
NTに応じてオーディオ信号L及びRのレベルを制御す
る電子ボリューム、5L及び5Rはレベル制御されたオ
ーディオ信号L及びRに応じて放音するスピーカ、6は
マイクロコンピュータである。
【0021】DSP2は、図6の如く回路によって構成
されており、プログラムROMに各種プログラムを格納
しておくことによって、DSP2は、イコライズ処理や
音場補正の他に、バス・トレブル、ラウドネス、ローブ
ースト機能、サラウンド効果機能など、オーディオに必
要な機能を実現することが可能である。本発明において
は、DSP2に第1及び第2のボリューム処理を行うプ
ログラムが格納され、DSP2がデジタルオーディオ信
号のレベルを制御し、電子ボリューム4L及び4Rを制
御し、アナログオーディオ信号L及びRのレベルを所望
のレベルに調整することを特徴としている。
【0022】次に、図1の動作説明を図2のフローチャ
ートを参照しながら説明する。図1において、アナログ
オーディオ信号ASは、A/Dコンバータ1によりデジ
タルオーディオ信号DSにデジタル変換された後、DS
P2に入力される。このDSP2において、オーディオ
信号の例えばイコライズ処理や音場補正などの聴取者が
希望する信号処理が実行される(S1)。
【0023】オーディオ信号のレベルを変更する場合
は、聴取者が例えばオーディオセットのボリュームつま
み(不図示)を回したり、またはボリュームボタンを押
すことによって、ボリューム量の変更を指示し、指示内
容がマイクロコンピュータ6に入力される。指示内容に
基づきマイクロコンピュータ6はボリューム処理を実行
する為の命令を出力する。
【0024】DSP2はマイクロコンピュータ6からの
命令が入力されたか否かを判別する(S2)。不図示の
ボリュームつまみやボタンを制御せず、DSP2にボリ
ューム処理の命令が入力されなかった場合、例えばイコ
ライズ処理や音場補正等が施されたデジタルオーディオ
信号が以前に設定されたボリューム処理によってレベル
調整を受け、DSP2から出力される(S6)。その
後、それぞれ24bitのデータで成るオーディオ信号
DL及びDRはD/Aコンバータ3L及び3Rに入力さ
れ、アナログオーディオ信号L及びRにアナログ変換さ
れる。さらに、アナログオーディオ信号L及びRはそれ
ぞれ電子ボリューム4L及び4Rに入力されて、信号レ
ベルが変更された後、左右のスピーカ5L及び5Rを駆
動する。
【0025】本発明において、オーディオ信号のレベル
は、DSP2と電子ボリューム4L及び4Rの両方で変
更される。DSP2での減衰量は0〜−48dBに設定
され、電子ボリューム4L及び4Rの減衰量も0〜−4
8dBに設定される。
【0026】まず、DSP2の第1のボリューム処理が
実行される場合、減衰量に応じて24bitのデジタル
信号を圧縮することにより、デジタル信号の減衰を達成
している。オーディオ信号を−48dBの減衰量で減衰
しようとすると、24bitのデジタル信号は16bi
t相当の信号まで圧縮されることになり、ダイナミック
レンジで言えば約96dBに相当する。一般に、オーデ
ィオ信号のダイナミックレンジは、A/Dコンバータ、
D/Aコンバータ及びその他周辺アナログ回路によって
制限されることが優位であるため、DSP2のオーディ
オ信号に約90〜100dBのダイナミックレンジが必
要である。その為、減衰量を約0〜−48dBに設定す
ると、DSP2で十分なダイナミックレンジを有するオ
ーディオ信号を確保することができる。逆に言えば、ダ
イナミックレンジを確保するために、減衰量が−48d
Bよりも大きくすることはできないと言える。尚、DS
P2の出力のダイナミックレンジが確保できれば、最大
減衰量は−48dBに限らず、任意に減衰量を設定する
ことができる。
【0027】全体の減衰量を0〜−48dBとする場合
DSP2の第1のボリューム処理で達成されるが、全体
の減衰量を−49dBより大きく設定する場合、第1の
ボリューム処理と合わせてさらに電子ボリューム4L及
び4Rで減衰させている。例えば、全体の減衰量を−6
0dBに設定する場合、DSP2で−48dBの減衰処
理を実行し、電子ボリューム4L及び4Rにおいて−1
2dBの減衰処理を実行する。DSP2及び電子ボリュ
ームを組みあわせれば、−96dBの減衰量を得ること
ができる。
【0028】よって、図3に示すように、全体の減衰量
を0〜−48とする場合、第1のボリューム処理を動作
させ、全体の減衰量が−49〜−96dBの場合、第1
のボリューム処理の減衰量を−48dBに設定したまま
第2のボリューム処理を動作させる。
【0029】図2のフローチャートに戻り、S2におい
てDSP2がマイクロコンピュータ6からの命令が入力
されたことを判別すると、DSP2は、オーディオ信号
に対する減衰量を命令に基づき、DSP2内のデータR
AMから減衰量のデータを読み出す(S3)。前記デー
タRAMには、第1及び第2のボリューム処理に使用さ
れる減衰量のデータが格納されている。例えば、図4の
ように、全体の減衰量に対する第1及び第2のボリュー
ム処理における減衰量の組み合わせが格納される。
【0030】読み出された減衰量のデータは、DSP2
内の第1のボリューム処理用に転送されると共に、電子
ボリューム4L及び4Rにボリューム制御信号として転
送される。オーディオ信号に対する全体の減衰量が−4
8dBである場合、図4より第1及び第2のボリューム
処理用にそれぞれ−48dB及び0dBとなるデータが
テーブルから読み出され、転送される。また、全体の減
衰量が−60dBである場合、図4より第1及び第2の
ボリューム処理用にそれぞれ−48dB及び−12dB
となるデータが転送される。尚、このステップでは、減
衰量のデータが電子ボリュームに転送されているだけで
あって、電子ボリュームの減衰量が新しい減衰量に更新
されていない。
【0031】その後、DSP2は、入力オーディオ信号
がバイアスレベルと交差するゼロクロスポイントの検出
を開始する(S4)。ゼロクロスポイントが検出される
と、DSP2は第1のボリューム処理における減衰量を
データRAMから読み出された減衰量に更新する。これ
と同時に、DSP2は電子ボリューム4L及び4Rにタ
イミング信号Tを出力し、タイミング信号Tに応じて電
子ボリューム4L及び4Rの減衰量がデータRAMから
読み出された減衰量に更新される(S5)。
【0032】タイミング信号TはDSP2内の減衰量が
切り替わるタイミングを電子ボリューム4L及び4Rに
伝えるもので、第1及び第2ボリューム処理の減衰量の
切り替えが同一のタイミングで行われるように制御す
る。これによって、減衰量が時間的にずれて切り替わる
ことによる不自然なレベル変化を防止でき、聴取者に聴
感上の違和感を防止できる。また、減衰量の切り替えを
オーディオ信号がゼロクロスするタイミングで行えば、
オーディオ信号レベルに変化が生じてもオーディオ信号
が概ね無い状態でレベル変化されるので、さらに聴感上
の違和感を防止することができる。
【0033】減衰量変更後、デジタルオーディオ信号が
新規の減衰量でレベル調整を受け、DSP2から出力さ
れる(S6)。その後オーディオ信号DL及びDRはD
/Aコンバータ3L及び3Rに入力され、アナログオー
ディオ信号L及びRにアナログ変換される。さらに、ア
ナログオーディオ信号L及びRはそれぞれ電子ボリュー
ム4L及び4Rに入力されて、新規の減衰量でオーディ
オ信号が減衰された後、左右のスピーカ5L及び5Rを
駆動する。
【0034】ところで、第1及び第2のボリューム処理
において、図3のように全体の減衰量の範囲を2つの範
囲に分け、その大小に応じて第1及び第2のボリューム
処理を実行させていた。図3の処理とは逆に、全体の減
衰量の小さい範囲では電子ボリュームによる第2のボリ
ューム処理で減衰させ、大きい範囲ではDSP2による
第1のボリューム処理で減衰させることも可能である。
さらに、他の手法で第1及び第2のボリューム処理を実
行させることもできる。
【0035】第1の手法として、DSP2の第1のボリ
ューム処理における減衰量を0〜−4dBの間で切り換
え、電子ボリューム4L及び4Rでは、0dB、−5d
B、−10dB・・・−95dBという−5dBステッ
プの減衰量制御を行う。例えば、オーディオ信号に対す
る全体の減衰量を−12dBとする場合、DSP2の減
衰量を−2dBに、電子ボリューム4L及び4Rの減衰
量を−10dBに設定する。同様に、全体の減衰量を−
28dBにする場合は、DSP2の減衰量をで−3dB
に、電子ボリューム4L及び4Rの減衰量を−25dB
に設定する。また、この手法の場合、データRAMに
は、例えば図5のようなテーブルが格納される。
【0036】図5に示される手法によると、デジタルア
ナログ信号が24bitではなく、16bitの場合に
有効である。デジタルオーディオ信号のビット数を16
bitとして、もし図2及び3に示される手法と同様
に、DSP2の第1ボリューム処理で0〜−48dBま
でのボリューム制御を行おうとすると、−48dBの最
大減衰時には、DSP2から出力されるデジタルデータ
は8bit相当の信号まで圧縮されることになる。8b
it相当まで信号が圧縮されると、ダイナミックレンジ
は48dBなり、十分なダイナミックレンジを確保する
ことができない。しかし、図5の手法によると、DSP
2の最大減衰時の−4dBで、デジタルオーディオ信号
が15.3bit相当に圧縮されるだけであるので、ダ
イナミックレンジは約93dBになり、十分なダイナミ
ックレンジを確保することができる。
【0037】図5の手法に関し、デジタルオーディオ信
号が18bitで構成される場合、DSP2の第1ボリ
ューム処理における減衰量を0〜−9dBの間で切り換
え、電子ボリューム4L及び4Rの減衰量を−10dB
ステップで切り換えることも可能である。また、デジタ
ルオーディオ信号が24bitの場合、DSP2で0〜
−48dBまでのボリューム制御を行い、電子ボリュー
ム4L及び4Rで0dBまたは−48dBの減衰量を切
り替えることもできる。よって、デジタルオーディオ信
号のビット数に応じて、DSP2の出力のダイナミック
レンジを十分に確保できるように、減衰量を任意に設定
することができる。
【0038】尚、電子ボリューム4L及び4Rは、従来
より良く知られた抵抗分割型のボリュームなどで構成す
ることができ、具体回路例を省略すると共に、抵抗分割
型のボリュームに限らず他の形式の電子ボリュームでも
本発明の特徴を達成することが可能である。
【0039】また、図1で示したDSP2は当然マイク
ロコンピュータなど任意の演算装置に置き換えることも
可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明に依れば、DSP等の演算装置
と、電子ボリューム等のボリューム回路とによって、所
望のボリュームコントロールが実行されるので、演算装
置から出力されるオーディオ信号のダイナミックレンジ
を十分に確保できると共に、十分な全体の減衰量を得る
こともできる。
【0041】また、他の効果として、演算装置でもボリ
ュームコントロールが実行され、ボリューム回路で全て
の減衰量を制御しなくても良いため、ボリューム回路を
簡略化することができる。ボリューム回路の簡略化によ
り、特に、演算装置及びボリューム回路とをIC化した
場合には、同一の半導体基板上に集積化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図3】図1の動作でボリューム処理を説明するための
図である。
【図4】第1及び第2ボリューム処理で図1のDSP2
に格納されるテーブルデータである。
【図5】第1及び第2ボリューム処理で図1のDSP2
に格納される他のテーブルデータである。
【図6】DSPの具体回路を示すブロック図である。
【図7】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 A/Dコンバータ 2 DSP 3L、3R D/Aコンバータ 4L、4R 電子ボリューム 5L、5R スピーカ 6 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 隆 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 内野 高志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 金子 弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 佐藤 勘謙 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5J022 AA01 AB01 AC02 5J100 AA06 AA16 AA23 BA10 BB08 BC08 CA00 DA06 EA02 FA00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルオーディオ信号を信号処理す
    る演算装置と、前記デジタルオーディオをアナログオー
    ディオ信号に変換するD/A変換回路と、前記アナログ
    オーディオ信号のレベルを制御するボリューム回路とを
    有する信号処理装置において、 前記演算装置は、前記ディジタルオーディオ信号のレベ
    ルを変更する第1のボリューム処理を行うとともに、前
    記ボリューム回路に第2のボリューム処理を行わせる為
    のボリューム制御信号を出力し、 前記ボリューム回路は、前記ボリューム制御信号により
    アナログオーディオ信号レベルを変更することを特徴と
    する信号処理装置。
  2. 【請求項2】 アナログオーディオ信号のレベルを、前
    記第2のボリューム処理によって粗調整し、前記第1の
    ボリューム処理によって微調整することを特徴とする請
    求項1記載の信号処理装置。
  3. 【請求項3】 ボリュームの制御範囲を減衰量の大きい
    範囲と減衰量の小さい範囲との2つの範囲に分け、一方
    の制御範囲を前記第1のボリューム処理によって制御さ
    せ、他方の制御範囲を前記第2のボリューム処理によっ
    て制御させることを特徴とする請求項1記載の信号処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のボリューム処理における最大
    減衰量を、前記アナログオーディオ信号のダイナミック
    レンジが所定のダイナミックレンジ以下にならない様に
    設定することを特徴とする請求項2または3記載の信号
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記演算装置は、第1のボリューム処理
    によってその減衰量が新規の減衰量に更新されるタイミ
    ングでタイミング信号を出力し、第2のボリューム処理
    は前記タイミング信号に従って減衰量が切り替わること
    を特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記演算装置は、アナログオーディオ信
    号がバイアスレベルと交わるゼロクロスタイミングを検
    出し、該検出タイミングに従って第1のボリューム処理
    における減衰量を切り替えることを特徴とする請求項1
    記載の信号処理装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記演算装及びボリューム回
    路を同一半導体基板上に集積化することを特徴とする請
    求項1記載の信号処理装置。
JP10278008A 1998-09-30 1998-09-30 信号処理装置 Pending JP2000114894A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10278008A JP2000114894A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10278008A JP2000114894A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 信号処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000114894A true JP2000114894A (ja) 2000-04-21

Family

ID=17591358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10278008A Pending JP2000114894A (ja) 1998-09-30 1998-09-30 信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000114894A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006106672A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Pioneer Corporation 増幅装置および情報処理装置
JP2008035113A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Rohm Co Ltd 音声信号増幅回路およびそれを用いたオーディオ装置ならびにボリウム切換方法
CN100452849C (zh) * 2003-10-27 2009-01-14 联发科技股份有限公司 于预设时间对数字讯号音量渐进式调整的方法及其处理器
JP2010273251A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Fujitsu Telecom Networks Ltd 音声信号処理回路及び出力レベル設定処理方法
JP2011160031A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Ricoh Co Ltd 音声音楽再生装置
JP2011527153A (ja) * 2008-06-30 2011-10-20 クゥアルコム・インコーポレイテッド ボリューム制御に応答して電力消費量を制御するシステムおよび方法
CN108896815A (zh) * 2018-06-29 2018-11-27 合容电气股份有限公司 一种开启式无线电流互感器转换器及信号转换方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100452849C (zh) * 2003-10-27 2009-01-14 联发科技股份有限公司 于预设时间对数字讯号音量渐进式调整的方法及其处理器
WO2006106672A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Pioneer Corporation 増幅装置および情報処理装置
JP2008035113A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Rohm Co Ltd 音声信号増幅回路およびそれを用いたオーディオ装置ならびにボリウム切換方法
JP2011527153A (ja) * 2008-06-30 2011-10-20 クゥアルコム・インコーポレイテッド ボリューム制御に応答して電力消費量を制御するシステムおよび方法
KR101249383B1 (ko) 2008-06-30 2013-04-01 퀄컴 인코포레이티드 볼륨 제어에 응답하여 전력 소모를 제어하는 시스템 및 방법
JP2010273251A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Fujitsu Telecom Networks Ltd 音声信号処理回路及び出力レベル設定処理方法
JP2011160031A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Ricoh Co Ltd 音声音楽再生装置
CN108896815A (zh) * 2018-06-29 2018-11-27 合容电气股份有限公司 一种开启式无线电流互感器转换器及信号转换方法
CN108896815B (zh) * 2018-06-29 2020-09-08 合容电气股份有限公司 一种开启式无线电流互感器转换器及信号转换方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI105522B (fi) Järjestely kotiteatteri- tai muussa äänentoistolaitteistossa
US6088461A (en) Dynamic volume control system
JP3106774B2 (ja) デジタル音場創生装置
JPH01231510A (ja) 出力レベル制御装置
JPS6386907A (ja) 利得調整回路
KR100496373B1 (ko) 레벨 조정 회로
JPH03219800A (ja) 音響効果装置
CN1491480A (zh) 数字音频处理器
JP2000114894A (ja) 信号処理装置
JPH0816177A (ja) オーディオ装置
JP2003018111A (ja) 信号情報表示装置
JPS6386908A (ja) 利得調整回路
JP4165578B2 (ja) デジタルオーディオ信号処理用記録媒体、デジタルオーディオ信号用の通信方法及び受信方法、並びにデジタルオーディオ記録媒体
JP3972267B2 (ja) デジタルオーディオ信号処理用記録媒体、プログラム用の通信方法及び受信方法、デジタルオーディオ信号用の通信方法及び受信方法、並びにデジタルオーディオ記録媒体
JP2882970B2 (ja) オーディオ装置
JP4435452B2 (ja) 信号処理装置、信号処理方法、プログラムおよび記録媒体
JP3240618B2 (ja) 再生装置
JPH09271100A (ja) 音響信号処理装置
JP3428149B2 (ja) デジタル信号処理装置
JP2001006289A (ja) 信号処理装置
JPH10209779A (ja) オーディオ装置
JP3000828B2 (ja) 楽音効果装置および楽音信号発生装置
JP4293913B2 (ja) オーディオ装置、オーディオ装置の制御方法、制御プログラム及び記録媒体
JP3259396B2 (ja) ディジタルミキサ
JPS6386909A (ja) 利得調整回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050929

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081202