JP2000114282A - ダイボンダのチップ吸着機構 - Google Patents

ダイボンダのチップ吸着機構

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JP2000114282A
JP2000114282A JP30332298A JP30332298A JP2000114282A JP 2000114282 A JP2000114282 A JP 2000114282A JP 30332298 A JP30332298 A JP 30332298A JP 30332298 A JP30332298 A JP 30332298A JP 2000114282 A JP2000114282 A JP 2000114282A
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sensor
hole
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die bonder
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Kazuki Kaneko
和貴 金子
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies
    • H01L24/75Apparatus for connecting with bump connectors or layer connectors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コレットからの吸入気が及ぼす悪影響を減少
させることができるダイボンダのチップ吸着機構を提供
する。 【解決手段】 機構本体15の保持体16は、ロータリ
ーヘッド18とロッド19を備えてなる。ロッド19
に、バキューム穴43を有したコレット取付部32を設
け、コレット取付部32に連通孔31に連通するコレッ
ト取付穴33を設ける。コレット取付穴33にコレット
34を内嵌し、コレット34にバキュームスルーホール
39を形成する。ロッド19の上端部にセンサー取付部
51を設け、センサー取付部51の面接部53にガラス
板56を積層する。センサー取付部51の筒部55にベ
アリング58を内嵌し、ベアリング58の内輪62に保
持されたセンサーホルダー65に、連通孔31に進入し
た光りを検出するミスピックアップセンサー66を内嵌
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体などのチッ
プを吸着するダイボンダのチップ吸着機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体などのチップ101をボン
ディングするダイボンダの可動アーム102には、図2
に示すように、チップ吸着機構103が設けられてい
る。
【0003】このチップ吸着機構103は、前記可動ア
ーム102に固定された機構本体111と、該機構本体
111に回転自在に設けられたロータリーヘッド112
とからなり、該ロータリーヘッド112には、ロッド1
13が内嵌されている。前記ロータリーヘッド112の
上端部には、プーリ114が外嵌されており、該プーリ
114は、タイミングベルト115を介して図外の駆動
モータに接続されている。これにより、前記ロータリー
ヘッド112は、前記駆動モータの回転に伴い回転され
るように構成されている。
【0004】前記ロータリーヘッド112に内嵌したロ
ッド113の下端には、取付穴が設けられており、該取
付穴には、バキュームスルーホール121が上下に貫通
したコレット122が取り付けられている。前記ロッド
113には、前記取付穴に連通した小径孔123と、該
小径孔123の上端に連通した大径孔124とが形成さ
れており、前記小径孔123は、前記ロッド113の側
部に開口したバキューム穴125に連通されている。該
バキューム穴125には、図外のホースが接続され、負
圧が加えられるように構成されており、この負圧が前記
取付穴を介して前記コレット122のバキュームスルー
ホール121に加えられた際に、前記コレット122の
先端に生じる負圧によって、前記チップ101を吸着で
きるように構成されている。
【0005】また、前記ロッド113の前記小径孔12
3と前記大径孔124との間に形成された段差部には、
ミスピックアップセンサー131が設けられており、前
記小径孔123と前記大径孔124との通気が遮断され
ている。このミスピックアップセンサー131は、先端
に設けられた樹脂製のレンズ132によって小径孔12
3内の光りを集光して光りの有無を検出するとともに、
その検出結果を基端のハーネス133より出力するよう
に構成されている。該ハーネス133は、前記大径孔1
24を介して前記ロッド113の上端部より側方へ延出
して図外の制御装置に接続されており、該制御装置によ
って前記コレット122によるチップ101の吸着状態
を検出できるように構成されている。
【0006】すなわち、前記コレット122に前記チッ
プ101が吸着され、コレット122に設けられたバキ
ュームスルーホール121が前記チップ101により閉
鎖された際には、前記バキュームスルーホール121を
介して前記小径孔123へ進入する光りが遮られ、前記
ミスピックアップセンサー131による光りの検出が妨
げられる一方、前記チップ101の吸着に失敗し、前記
コレット122のバキュームスルーホール121が開放
された状態においては、該バキュームスルーホール12
1を介して前記小径孔123へ光りが進入し、前記ミス
ピックアップセンサー131が光りを検出するように構
成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記チ
ップ吸着機構103にあっては、コレット122による
チップ101の吸着状態を検出するミスピックアップセ
ンサー131が、ロータリーヘッド112のロッド11
3に形成された小径孔123側に露出した状態で固定さ
れており、前記ミスピックアップセンサー131は、前
記コレット122のバキュームスルーホール121から
吸入される空気に晒されてしまう。このため、半導体ウ
エハからチップ101を吸着する際に、シリコン等のダ
ストを含んだ空気が前記バキュームスルーホール121
から吸引された場合、前記ダストが前記ミスピックアッ
プセンサー131のレンズ132に付着することがあ
る。
【0008】この場合、前記ミスピックアップセンサー
131によるセンシングの悪化を防止するため、チップ
吸着機構103を分解して、前記ロッド113の内部に
固定されたミスピックアップセンサー131を取り出
し、前記レンズ132の汚れを落とした後、前記チップ
吸着機構103を組み直さなければならず苦労を要し
た。また、前記レンズ132は、傷つきやすい樹脂製で
あるため、付着したダストを繰り返し払拭するには不向
きであった。
【0009】さらに、ダイボンダにおいては、コレット
122に吸着したチップ101を、ヒートブロック14
1上の搬送路142へ送るように構成されているため、
ヒートブロック141からの熱を受けやすく、前記バキ
ュームスルーホール121から侵入した熱気により、前
記ミスピックアップセンサー131の特性が低下するこ
ともあった。
【0010】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、コレットからの吸入気が及ぼす悪
影響を減少させることができるダイボンダのチップ吸着
機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1のダイボンダのチップ吸着機構にあ
っては、ダイボンダの可動アームに設けられた機構本体
と、該機構本体に設けられ、半導体などのチップが吸着
されるコレットを下端に保持する保持体とからなり、該
保持体に、前記コレットに貫通した吸着穴に連通する連
通孔と、前記吸着穴を介して前記連通孔内に進入する光
りを検出するセンサーとが設けられるとともに、前記保
持体の側部に、前記連通孔に連通したバキュームポート
が設けられ、該バキュームポートに負圧が加えられた際
に、前記コレットの先端に開口した前記吸着穴に生じる
負圧により、当該コレットに前記チップを吸着するダイ
ボンダのチップ吸着機構において、前記センサーを、前
記保持体の上端部に設けるとともに、当該センサーと前
記バキュームポートとの間に、ガラスを脱着自在に介在
させた。
【0012】すなわち、コレットの吸着穴を介して保持
体の連通孔に進入した光りを検出するセンサーと、前記
コレットの吸着穴に負圧を生じさせるバキュームポート
との間には、ガラスが脱着自在に介在されており、前記
センサーが前記コレットの吸着穴より吸引される空気に
晒されることは無いので、前記コレット先端に開口する
吸着穴から空気を吸引して、例えば、半導体ウエハより
チップを吸着する際に、シリコン等のダストを含んだ空
気が吸引された場合であっても、前記センサーへのダス
トの付着が防止される。また、前記センサーと前記バキ
ュームポートとの間に設けられた前記ガラスにダストが
付着し、前記センサーによるセンシングが低下した際に
は、前記ガラスが取り外され清掃される。
【0013】そして、ダイボンダにおいては、コレット
に吸着したチップを、ヒートブロック上の搬送路へ送る
ように構成されているため、前記ヒートブロックの熱を
受けやすいが、前記センサーは、前記保持体の上端部に
設けられているので、前記熱が前記センサーに及ぼす影
響は低下される。さらに、前記ヒートブロックで熱せら
れた熱気は、前記コレットの吸着穴より侵入するが、前
記センサーと、熱気が吸引されるバキュームポートとの
間には、断熱性の優れたガラスが設けられているので、
前記コレットの吸着穴を介して前記連通孔に流入した熱
気から前記センサーへの熱の伝導が押さえられる。
【0014】また、本発明の請求項2のダイボンダのチ
ップ吸着機構においては、前記保持体を、前記機器本体
に回転自在に支持する一方、前記保持体の上端部に、該
保持体の上端に面接され、前記連通孔に連通する開口部
が設けられた面接部及び該面接部より上方へ突出した筒
状の筒部からなるセンサー取付部を設け、該センサー取
付部の前記面接部に板状の前記ガラスを積層するととも
に、前記センサーが内側に保持されたベアリングを前記
筒部に内嵌し、前記センサーと前記センサー取付部の前
記筒部との間に前記ベアリングを介在させた。
【0015】すなわち、前記機器本体に回転自在に支持
された保持体の上端部には、センサー取付部が設けられ
ており、該センサー取付部の面接部には、板状の前記ガ
ラスが積層されるとともに、前記センサー取付部の筒部
には、前記センサーを保持するベアリングが内嵌されて
いる。このため、該ベアリングを前記センサーと共に、
前記保持体の上端部に設けられた前記センサー取付部よ
り取り外すことによって、前記ガラスが容易に取り外さ
れる。また、前記保持体に設けられたセンサー取付部と
前記センサーとの間には、ベアリングが介在するため、
前記センサー取付部が前記保持体と共に回転された場合
であっても、前記センサーの回転を防止でき、前記保持
体の回転に伴う、前記センサーから延出したハーネスの
ねじれが防止される。加えて、前記ベアリングは、前記
センサー取付部側の外輪と前記センサー側の内輪との間
に球体が設けられており、前記センサー取付部と前記セ
ンサーとは、前記球体による点接触により支持されてい
る。これにより、前記保持体に設けられたセンサー取付
部から前記センサーへの熱伝導が大幅に減少される。
【0016】さらに、本発明の請求項3のダイボンダの
チップ吸着機構では、前記保持体を、前記機構本体に内
嵌されたヘッドと、該ヘッドに内嵌され、該ヘッドより
下方へ延出するロッドと、該ロッドの下端部に設けら
れ、前記コレットが取り付けられるコレット取付部とに
より構成し、該コレット取付部に、前記コレットを加熱
する加熱手段を設けた。
【0017】すなわち、前記チップを吸着するコレット
は、コレット取付部に設けられた加熱手段により加熱さ
れるので、チップをコレットに吸着して搬送する間に、
前記チップは暖められる。
【0018】
【実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面にし
たがって説明する。図1は、本発明にかかるダイボンダ
1の要部を示す図であり、該ダイボンダ1の可動アーム
2に設けられたチップ吸着機構3が示されている。
【0019】このチップ吸着機構3は、半導体ウエハの
チップ11をヒートブロック12により加熱された搬送
路13へ送る際に、前記チップ11を吸着するものであ
り、前記可動アーム2の先端部に支持部材14を介して
固定された機構本体15と、該機構本体15に設けられ
た保持体16とからなる。該保持体16は、前記機構本
体15に支持ベアリング17,17を介して回転自在に
内嵌されたロータリーヘッド18と、該ロータリーヘッ
ド18に内嵌された状態で固定されたロッド19とを備
えており、前記ロータリーヘッド18は、前記機構本体
15より上方へ突出されている。この突出部分には、プ
ーリ21が外嵌されており、該プーリ21は、タイミン
グベルト22を介して、図外の駆動モータに接続されて
いる。これにより、該駆動モータの回転に伴い、前記保
持体16が回転されるように構成されている。
【0020】前記ロータリーヘッド18に内嵌された前
記ロッド19には、連通孔31が上下に貫通して形成さ
れており、当該ロッド19は、その上端部及び下端部が
前記ロータリーヘッド18より突出するように構成され
ている。このロッド19の下端部には、コレット取付部
32が外嵌された状態で固定されており、該コレット取
付部32には、前記ロッド19に形成されて連通孔31
に連通するコレット取付穴33が上下に貫通して形成さ
れている。該コレット取付穴33の下部には、前記チッ
プ11を吸着するコレット34の基端部が内嵌されてお
り、該コレット34は、前記コレット取付部32の側部
よりねじ込まれた固定ねじ35によってねじ止めされて
いる。このコレット34は、前記コレット取付穴33に
挿入される挿入部36と、該挿入部36より大径の大径
部37と、該大径部37より下方へ延出した先細りの先
端部38とにより形成されており、当該コレット34に
は、上下に貫通するとともに前記コレット取付穴33に
連通する吸着穴としてのバキュームスルーホール39が
形成されている。
【0021】前記コレット取付部32の下部には、図中
左方へ突出する突出部41が形成されており、該突出部
41には、当該コレット取付部32を前記コレット34
と共に加熱する加熱手段としてのヒーター42が内嵌さ
れた状態で固定されている。また、前記コレット取付部
32には、前記ロッド19の前記連通孔31に連通した
バキュームポートを形成するバキューム穴43が、前記
膨出部41の上部に設けられており、該バキューム穴4
3は、ホースを介してポンプに接続されるように構成さ
れている(図示せず)。これにより、前記バキューム穴
43より負圧が加えられた際には、前記コレット34の
先端に開口した前記バキュームスルーホール39に生じ
る負圧によって、前記コレット34に前記チップ11を
吸着できるように構成されている。
【0022】また、前記ロータリーヘッド18より上方
へ突出した前記ロッド19の上端部には、センサー取付
部51が外嵌された状態で固定ねじ52によりねじ止め
されている。このセンサー取付部51には、前記ロッド
19の上端面に面接する面接部53が形成されており、
該面接部53には、前記ロッド19の前記連通孔31に
連通する開口部54が開設されている。前記面接部53
の外周縁には、上方へ突出した円筒状の筒部55が形成
されており、該筒部55内には、円板状のガラス板56
が前記面接部53に積層された状態で脱着自在に内嵌さ
れている。前記ガラス板56上には、シール部材として
のOリング57を介して、ベアリング58が積層されて
おり、該ベアリング58は、前記筒部55に脱着自在に
内嵌されている。
【0023】前記ベアリング58は、外周部を形成する
外輪61と、内周部を形成する内輪62と、該内輪62
と前記外輪61との間に設けられた複数の球体63,・
・・とにより構成されており、前記外輪61の上縁に
は、前記筒部55の上縁に当接するリング状の当接部6
4が形成されている。また、前記内輪62には、下部が
開口したセンサーホルダー65が保持されており、該セ
ンサーホルダー65には、ミスピックアップセンサー6
6がOリング67を介して内嵌されている。これによ
り、前記ミスピックアップセンサー66と前記センサー
取付部51の前記筒部55との間には、前記ベアリング
58が介在されているとともに、前記ミスピックアップ
センサー66が取り付けられた高さ位置と、前記ロッド
19の下端部に設けられた前記コレット取付部32のバ
キューム穴43の高さ位置との間に、前記ガラス板56
が介在されるように構成されている。
【0024】そして、前記ミスピックアップセンサー6
6は、レンズ71が下方へ向いた状態で固定されてお
り、前記コレット34のバキュームスルーホール39及
び前記コレット取付部32のコレット取付穴33を介し
て、前記連通孔31内に進入した光りを検出するととも
に、その検出結果を基端より延出するハーネス72を介
して、図外の制御装置へ出力するように構成されてい
る。
【0025】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、コレット34のバキュームスルーホール39を介し
て保持体16のロッド19の連通孔31に進入した光り
を検出するミスピックアップセンサー66の下部、すな
わち、前記ミスピックアップセンサー66が取り付けら
れた高さ位置と、前記コレット34のバキュームスルー
ホール39に負圧を生じさせるバキューム穴43の高さ
位置との間には、ガラス板56が脱着自在に介在されて
おり、前記ミスピックアップセンサー66下部の樹脂製
のレンズ65は、前記コレット34のバキュームスルー
ホール39より吸引される空気に晒されることは無いの
で、前記コレット34先端に開口したバキュームスルー
ホール39から空気を吸引して、半導体ウエハよりチッ
プ11を吸着する際に、シリコン等のダストを含んだ空
気が吸引された場合であっても、前記ミスピックアップ
センサー66のレンズ71への前記ダストの直接の付着
を防止することができる。
【0026】また、チップ吸着機構3の機器本体15に
回転自在に支持された保持体16のロッド19の上端部
には、センサー取付部51が設けられており、該センサ
ー取付部51の面接部53には、前記ガラス板56が積
層されるとともに、前記センサー取付部51の筒部55
には、前記ミスピックアップセンサー66を保持するベ
アリング58が内嵌されている。このため、該ベアリン
グ58を前記ミスピックアップセンサー66と共に、前
記センサー取付部51より取り外すことによって、前記
ガラス板56を容易に取り外すことができるので、該ガ
ラス板56に前記ダストが付着してしまい、前記ミスピ
ックアップセンサー66によるセンシングが低下した場
合には、前記ガラス板56を取り外して清掃することが
できる。よって、前記ミスピックアップセンサー66に
おける傷つきやすい樹脂製のレンズ71に、直接ダスト
が付着してしまう場合と比較して、ダストの払拭を繰り
返して行うことができる。
【0027】そして、本実施の形態におけるダイボンダ
1にあっては、前記コレット34に吸着したチップ11
を、ヒートブロック12上の搬送路13へ送るように構
成されており、前記ヒートブロック12からの熱を受け
やすい。しかし、前記ミスピックアップセンサー66
は、前記保持体16におけるロッド19の上端部に設け
られているので、ミスピックアップセンサー66が前記
ロッド19の内部における下部に設けられた従来と比較
して、前記ヒートブロック12による熱が前記ミスピッ
クアップセンサー66に及ぼす影響を低下させることが
できる。
【0028】また、前記ミスピックアップセンサー66
と、ヒートブロック12で熱せられた熱気が吸入される
バキューム穴43との間には、断熱性の優れた前記ガラ
ス板56が設けられているので、前記コレット34のバ
キュームスルーホール39を介して前記ロッド19の連
通孔31に流入した熱気から前記ミスピックアップセン
サー66への熱の伝導を押さえることができる。これに
より、前記ミスピックアップセンサー66の特性の低下
を防止することできる。
【0029】加えて、前記ベアリング58は、前記セン
サー取付部51に面接する外輪61と前記ミスピックア
ップセンサー66に面接する内輪62との間に複数の球
体63,・・・を備え、前記センサー取付部51と前記
ミスピックアップセンサー66とは、前記球体63,・
・・による点接触により支持されている。このため、前
記保持体16に設けられたセンサー取付部51から前記
ミスピックアップセンサー66への熱伝導を大幅に減少
させることができ、前記ミスピックアップセンサー66
への熱による特性の低下を防止することできる。
【0030】また、前記保持体16の上部に設けられた
センサー取付部51と前記ミスピックアップセンサー6
6との間には、ベアリング58が介在するため、前記セ
ンサー取付部51が前記保持体16と共に回転された場
合であっても、前記ミスピックアップセンサー66の回
転を防止でき、前記保持体16の回転に伴う、前記ミス
ピックアップセンサー66から延出したハーネス72の
ねじれを防止することができる。このため、ミスピック
アップセンサー66が保持体16の内部に固定され、該
保持体16が回転される度に、前記ミスピックアップセ
ンサー66より延出したハーネス72にねじれが生じて
しまう従来と比較して、ねじれによるハーネス72の断
線を防止することができる。
【0031】一方、前記保持体16のロッド19下端部
には、コレット34が取り付けられるコレット取付部3
2が設けられており、該コレット取付部32には、当該
コレット取付部32を前記コレット34と共に加熱する
ヒーター42が設けられている。これにより、前記チッ
プ11をコレット34に吸着して搬送する間に、前記チ
ップ11を暖めることができるので、コレット11を加
熱するヒーター42を備えず、チップ11を吸引する吸
引空気及びチップ11が当接するコレット34を介し
て、前記チップ11から熱が奪われてしまう場合と比較
して、前記チップ11の温度低下を防止することができ
る。これにより、ヒートブロック12による加熱に時間
がかかる大型のチップ11であっても、ボンディング作
業を容易に行うことができる。
【0032】また、前記ヒーター42の熱は、前記ロッ
ド19を介して前記センサー取付部51へ伝達される
が、前記センサー取付部51と前記ミスピックアップセ
ンサー66との間には、ベアリング58が介在するた
め、前述したように、この熱の前記ミスピックアップセ
ンサー66への伝導を大幅に減少させることができる。
よって、前記ヒーター42からの熱による前記ミスピッ
クアップセンサー66への悪影響を確実に防止すること
できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
ダイボンダのチップ吸着機構にあっては、コレットの吸
着穴を介して保持体の連通孔に進入した光りを検出する
センサーと、前記コレットの吸着穴に負圧を生じさせる
バキュームポートとの間には、ガラスが脱着自在に介在
されており、前記センサーが前記コレットの吸着穴より
吸引される空気に晒されることは無いので、前記コレッ
ト先端に開口する吸着穴から空気を吸引して、例えば、
半導体ウエハよりチップを吸着する際に、シリコン等の
ダストを含んだ空気が吸引された場合であっても、セン
サーにダストが直接付着することを防止することができ
る。また、前記ガラスは、脱着自在に設けられているの
で、吸引された空気に含まれるダストが、センサーとバ
キュームポートとの間に設けられたガラスに付着し、前
記センサーによるセンシングが低下した場合には、前記
ガラスを取り外して清掃することができる。このため、
センサーにおける傷つきやすい樹脂製のレンズに、直接
ダストが付着してしまう場合と比較して、ダストの払拭
を繰り返して行うことができる。
【0034】そして、ダイボンダにおいては、コレット
に吸着したチップをヒートブロック上の搬送路へ送るよ
うに構成されており、前記ヒートブロックからの熱を受
けやすい。しかし、前記センサーは、前記保持体の上端
部に設けられているので、センサーが保持体の内部にお
ける下部に設けられた従来と比較して、前記ヒートブロ
ックによる熱が前記センサーに及ぼす影響を低下させる
ことができる。さらに、前記センサーと、前記ヒートブ
ロックで熱せられた熱気が吸入されるバキュームポート
との間には、断熱性の優れたガラスが設けられているの
で、前記コレットの吸着穴を介して前記連通孔に流入し
た熱気から前記センサーへの熱の伝導を押さえることが
できる。これにより、前記センサーの特性の低下を防止
することできる。
【0035】また、本発明の請求項2のダイボンダのチ
ップ吸着機構においては、該チップ吸着機構の機器本体
に回転自在に支持された保持体の上端部には、センサー
取付部が設けられており、該センサー取付部の面接部に
は、板状の前記ガラスが積層されるとともに、前記セン
サー取付部の筒部には、前記センサーを保持するベアリ
ングが内嵌されている。このため、ベアリングを前記セ
ンサーと共に、前記保持体の上端部に設けられたセンサ
ー取付部より取り外すことによって、前記ガラスを容易
に取り外すことができる。
【0036】さらに、前記保持体に設けられたセンサー
取付部と前記センサーとの間には、ベアリングが介在す
るため、前記センサー取付部が前記保持体と共に回転さ
れた場合であっても、前記センサーの回転を防止でき、
前記保持体の回転に伴う、前記センサーから延出したハ
ーネスのねじれを防止することができる。このため、セ
ンサーが保持体の内部に固定され、該保持体が回転され
る度に、前記センサーより延出したハーネスがねじられ
てしまう従来と比較して、ねじれによるハーネスの断線
を防止することができる。
【0037】加えて、前記ベアリングは、前記センサー
取付部側の外輪と前記センサー側の内輪との間に球体を
備え、前記センサー取付部と前記センサーとは、前記球
体による点接触により支持されている。このため、前記
保持体に設けられたセンサー取付部から前記センサーへ
の熱伝導を大幅に減少させることができ、前記センサー
の熱による特性の低下を防止することできる。
【0038】さらに、本発明の請求項3のダイボンダの
チップ吸着機構では、前記チップを吸着するコレット
は、コレット取付部に設けられた加熱手段により加熱さ
れるので、チップをコレットに吸着して搬送する間に、
前記チップを暖めることができる。これにより、コレッ
トを加熱する加熱手段を備えず、チップを吸引する吸引
空気及びチップが当接するコレットを介して、前記チッ
プから熱が奪われてしまう場合と比較して、前記チップ
の温度低下を防止することができるので、ヒートブロッ
クによる加熱に時間がかかる大型のチップであっても、
ボンディング作業を容易に行うことができる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す一部断面図であ
る。
【図2】従来のダイボンダにおけるチップ吸着機構を示
す一部断面図である。
【符号の説明】
1 ダイボンダ 2 可動アーム 3 チップ吸着機構 11 チップ 12 ヒートブロック 15 機構本体 16 保持体 18 ロータリーヘッド 19 ロッド 31 連通孔 32 コレット取付部 34 コレット 42 ヒーター(加熱手段) 43 バキューム穴(バキュームポート) 51 センサー取付部 53 面接部 54 開口部 55 筒部 56 ガラス板 58 ベアリング 66 ミスピックアップセンサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイボンダの可動アームに設けられた機
    構本体と、該機構本体に設けられ、半導体などのチップ
    が吸着されるコレットを下端に保持する保持体とからな
    り、該保持体に、前記コレットに貫通した吸着穴に連通
    する連通孔と、前記吸着穴を介して前記連通孔内に進入
    する光りを検出するセンサーとが設けられるとともに、
    前記保持体の側部に、前記連通孔に連通したバキューム
    ポートが設けられ、該バキュームポートに負圧が加えら
    れた際に、前記コレットの先端に開口した前記吸着穴に
    生じる負圧により、当該コレットに前記チップを吸着す
    るダイボンダのチップ吸着機構において、 前記センサーを、前記保持体の上端部に設けるととも
    に、当該センサーと前記バキュームポートとの間に、ガ
    ラスを脱着自在に介在させたことを特徴とするダイボン
    ダのチップ吸着機構。
  2. 【請求項2】 前記保持体を、前記機器本体に回転自在
    に支持する一方、 前記保持体の上端部に、該保持体の上端に面接され、前
    記連通孔に連通する開口部が設けられた面接部及び該面
    接部より上方へ突出した筒状の筒部からなるセンサー取
    付部を設け、該センサー取付部の前記面接部に板状の前
    記ガラスを積層するとともに、前記センサーが内側に保
    持されたベアリングを前記筒部に内嵌し、前記センサー
    と前記センサー取付部の前記筒部との間に前記ベアリン
    グを介在させたことを特徴とする請求項1記載のダイボ
    ンダのチップ吸着機構。
  3. 【請求項3】 前記保持体を、前記機構本体に内嵌され
    たヘッドと、該ヘッドに内嵌され、該ヘッドより下方へ
    延出するロッドと、該ロッドの下端部に設けられ、前記
    コレットが取り付けられるコレット取付部とにより構成
    し、 該コレット取付部に、前記コレットを加熱する加熱手段
    を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のダイ
    ボンダのチップ吸着機構。
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