JP3982597B2 - ダイボンダのチップ吸着機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体などのチップを吸着するダイボンダのチップ吸着機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体などのチップ101をボンディングするダイボンダの可動アーム102には、図2に示すように、チップ吸着機構103が設けられている。
【0003】
このチップ吸着機構103は、前記可動アーム102に固定された機構本体111と、該機構本体111に回転自在に設けられたロータリーヘッド112とからなり、該ロータリーヘッド112には、ロッド113が内嵌されている。前記ロータリーヘッド112の上端部には、プーリ114が外嵌されており、該プーリ114は、タイミングベルト115を介して図外の駆動モータに接続されている。これにより、前記ロータリーヘッド112は、前記駆動モータの回転に伴い回転されるように構成されている。
【0004】
前記ロータリーヘッド112に内嵌したロッド113の下端には、取付穴が設けられており、該取付穴には、バキュームスルーホール121が上下に貫通したコレット122が取り付けられている。前記ロッド113には、前記取付穴に連通した小径孔123と、該小径孔123の上端に連通した大径孔124とが形成されており、前記小径孔123は、前記ロッド113の側部に開口したバキューム穴125に連通されている。該バキューム穴125には、図外のホースが接続され、負圧が加えられるように構成されており、この負圧が前記取付穴を介して前記コレット122のバキュームスルーホール121に加えられた際に、前記コレット122の先端に生じる負圧によって、前記チップ101を吸着できるように構成されている。
【0005】
また、前記ロッド113の前記小径孔123と前記大径孔124との間に形成された段差部には、ミスピックアップセンサー131が設けられており、前記小径孔123と前記大径孔124との通気が遮断されている。このミスピックアップセンサー131は、先端に設けられた樹脂製のレンズ132によって小径孔123内の光りを集光して光りの有無を検出するとともに、その検出結果を基端のハーネス133より出力するように構成されている。該ハーネス133は、前記大径孔124を介して前記ロッド113の上端部より側方へ延出して図外の制御装置に接続されており、該制御装置によって前記コレット122によるチップ101の吸着状態を検出できるように構成されている。
【0006】
すなわち、前記コレット122に前記チップ101が吸着され、コレット122に設けられたバキュームスルーホール121が前記チップ101により閉鎖された際には、前記バキュームスルーホール121を介して前記小径孔123へ進入する光りが遮られ、前記ミスピックアップセンサー131による光りの検出が妨げられる一方、前記チップ101の吸着に失敗し、前記コレット122のバキュームスルーホール121が開放された状態においては、該バキュームスルーホール121を介して前記小径孔123へ光りが進入し、前記ミスピックアップセンサー131が光りを検出するように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記チップ吸着機構103にあっては、コレット122によるチップ101の吸着状態を検出するミスピックアップセンサー131が、ロータリーヘッド112のロッド113に形成された小径孔123側に露出した状態で固定されており、前記ミスピックアップセンサー131は、前記コレット122のバキュームスルーホール121から吸入される空気に晒されてしまう。このため、半導体ウエハからチップ101を吸着する際に、シリコン等のダストを含んだ空気が前記バキュームスルーホール121から吸引された場合、前記ダストが前記ミスピックアップセンサー131のレンズ132に付着することがある。
【0008】
この場合、前記ミスピックアップセンサー131によるセンシングの悪化を防止するため、チップ吸着機構103を分解して、前記ロッド113の内部に固定されたミスピックアップセンサー131を取り出し、前記レンズ132の汚れを落とした後、前記チップ吸着機構103を組み直さなければならず苦労を要した。また、前記レンズ132は、傷つきやすい樹脂製であるため、付着したダストを繰り返し払拭するには不向きであった。
【0009】
さらに、ダイボンダにおいては、コレット122に吸着したチップ101を、ヒートブロック141上の搬送路142へ送るように構成されているため、ヒートブロック141からの熱を受けやすく、前記バキュームスルーホール121から侵入した熱気により、前記ミスピックアップセンサー131の特性が低下することもあった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、コレットからの吸入気が及ぼす悪影響を減少させることができるダイボンダのチップ吸着機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1のダイボンダのチップ吸着機構にあっては、ダイボンダの可動アームに設けられた機構本体と、該機構本体に設けられ、半導体などのチップが吸着されるコレットを下端に保持する保持体とからなり、該保持体に、前記コレットに貫通した吸着穴に連通する連通孔と、前記吸着穴を介して前記連通孔内に進入する光りを検出するセンサーとが設けられるとともに、前記保持体の側部に、前記連通孔に連通したバキュームポートが設けられ、該バキュームポートに負圧が加えられた際に、前記コレットの先端に開口した前記吸着穴に生じる負圧により、当該コレットに前記チップを吸着するダイボンダのチップ吸着機構において、前記センサーを、前記保持体の上端部に設けるとともに、当該センサーと前記バキュームポートとの間に、ガラスを脱着自在に介在させた。
【0012】
すなわち、コレットの吸着穴を介して保持体の連通孔に進入した光りを検出するセンサーと、前記コレットの吸着穴に負圧を生じさせるバキュームポートとの間には、ガラスが脱着自在に介在されており、前記センサーが前記コレットの吸着穴より吸引される空気に晒されることは無いので、前記コレット先端に開口する吸着穴から空気を吸引して、例えば、半導体ウエハよりチップを吸着する際に、シリコン等のダストを含んだ空気が吸引された場合であっても、前記センサーへのダストの付着が防止される。また、前記センサーと前記バキュームポートとの間に設けられた前記ガラスにダストが付着し、前記センサーによるセンシングが低下した際には、前記ガラスが取り外され清掃される。
【0013】
そして、ダイボンダにおいては、コレットに吸着したチップを、ヒートブロック上の搬送路へ送るように構成されているため、前記ヒートブロックの熱を受けやすいが、前記センサーは、前記保持体の上端部に設けられているので、前記熱が前記センサーに及ぼす影響は低下される。さらに、前記ヒートブロックで熱せられた熱気は、前記コレットの吸着穴より侵入するが、前記センサーと、熱気が吸引されるバキュームポートとの間には、断熱性の優れたガラスが設けられているので、前記コレットの吸着穴を介して前記連通孔に流入した熱気から前記センサーへの熱の伝導が押さえられる。
【0014】
また、本発明の請求項2のダイボンダのチップ吸着機構においては、前記保持体を、前記機器本体に回転自在に支持する一方、前記保持体の上端部に、該保持体の上端に面接され、前記連通孔に連通する開口部が設けられた面接部及び該面接部より上方へ突出した筒状の筒部からなるセンサー取付部を設け、該センサー取付部の前記面接部に板状の前記ガラスを積層するとともに、前記センサーが内側に保持されたベアリングを前記筒部に内嵌し、前記センサーと前記センサー取付部の前記筒部との間に前記ベアリングを介在させた。
【0015】
すなわち、前記機器本体に回転自在に支持された保持体の上端部には、センサー取付部が設けられており、該センサー取付部の面接部には、板状の前記ガラスが積層されるとともに、前記センサー取付部の筒部には、前記センサーを保持するベアリングが内嵌されている。このため、該ベアリングを前記センサーと共に、前記保持体の上端部に設けられた前記センサー取付部より取り外すことによって、前記ガラスが容易に取り外される。また、前記保持体に設けられたセンサー取付部と前記センサーとの間には、ベアリングが介在するため、前記センサー取付部が前記保持体と共に回転された場合であっても、前記センサーの回転を防止でき、前記保持体の回転に伴う、前記センサーから延出したハーネスのねじれが防止される。加えて、前記ベアリングは、前記センサー取付部側の外輪と前記センサー側の内輪との間に球体が設けられており、前記センサー取付部と前記センサーとは、前記球体による点接触により支持されている。これにより、前記保持体に設けられたセンサー取付部から前記センサーへの熱伝導が大幅に減少される。
【0016】
さらに、本発明の請求項3のダイボンダのチップ吸着機構では、前記保持体を、前記機構本体に内嵌されたヘッドと、該ヘッドに内嵌され、該ヘッドより下方へ延出するロッドと、該ロッドの下端部に設けられ、前記コレットが取り付けられるコレット取付部とにより構成し、該コレット取付部に、前記コレットを加熱する加熱手段を設けた。
【0017】
すなわち、前記チップを吸着するコレットは、コレット取付部に設けられた加熱手段により加熱されるので、チップをコレットに吸着して搬送する間に、前記チップは暖められる。
【0018】
【実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面にしたがって説明する。図1は、本発明にかかるダイボンダ1の要部を示す図であり、該ダイボンダ1の可動アーム2に設けられたチップ吸着機構3が示されている。
【0019】
このチップ吸着機構3は、半導体ウエハのチップ11をヒートブロック12により加熱された搬送路13へ送る際に、前記チップ11を吸着するものであり、前記可動アーム2の先端部に支持部材14を介して固定された機構本体15と、該機構本体15に設けられた保持体16とからなる。該保持体16は、前記機構本体15に支持ベアリング17,17を介して回転自在に内嵌されたロータリーヘッド18と、該ロータリーヘッド18に内嵌された状態で固定されたロッド19とを備えており、前記ロータリーヘッド18は、前記機構本体15より上方へ突出されている。この突出部分には、プーリ21が外嵌されており、該プーリ21は、タイミングベルト22を介して、図外の駆動モータに接続されている。これにより、該駆動モータの回転に伴い、前記保持体16が回転されるように構成されている。
【0020】
前記ロータリーヘッド18に内嵌された前記ロッド19には、連通孔31が上下に貫通して形成されており、当該ロッド19は、その上端部及び下端部が前記ロータリーヘッド18より突出するように構成されている。このロッド19の下端部には、コレット取付部32が外嵌された状態で固定されており、該コレット取付部32には、前記ロッド19に形成されて連通孔31に連通するコレット取付穴33が上下に貫通して形成されている。該コレット取付穴33の下部には、前記チップ11を吸着するコレット34の基端部が内嵌されており、該コレット34は、前記コレット取付部32の側部よりねじ込まれた固定ねじ35によってねじ止めされている。このコレット34は、前記コレット取付穴33に挿入される挿入部36と、該挿入部36より大径の大径部37と、該大径部37より下方へ延出した先細りの先端部38とにより形成されており、当該コレット34には、上下に貫通するとともに前記コレット取付穴33に連通する吸着穴としてのバキュームスルーホール39が形成されている。
【0021】
前記コレット取付部32の下部には、図中左方へ突出する突出部41が形成されており、該突出部41には、当該コレット取付部32を前記コレット34と共に加熱する加熱手段としてのヒーター42が内嵌された状態で固定されている。また、前記コレット取付部32には、前記ロッド19の前記連通孔31に連通したバキュームポートを形成するバキューム穴43が、前記膨出部41の上部に設けられており、該バキューム穴43は、ホースを介してポンプに接続されるように構成されている(図示せず)。これにより、前記バキューム穴43より負圧が加えられた際には、前記コレット34の先端に開口した前記バキュームスルーホール39に生じる負圧によって、前記コレット34に前記チップ11を吸着できるように構成されている。
【0022】
また、前記ロータリーヘッド18より上方へ突出した前記ロッド19の上端部には、センサー取付部51が外嵌された状態で固定ねじ52によりねじ止めされている。このセンサー取付部51には、前記ロッド19の上端面に面接する面接部53が形成されており、該面接部53には、前記ロッド19の前記連通孔31に連通する開口部54が開設されている。前記面接部53の外周縁には、上方へ突出した円筒状の筒部55が形成されており、該筒部55内には、円板状のガラス板56が前記面接部53に積層された状態で脱着自在に内嵌されている。前記ガラス板56上には、シール部材としてのOリング57を介して、ベアリング58が積層されており、該ベアリング58は、前記筒部55に脱着自在に内嵌されている。
【0023】
前記ベアリング58は、外周部を形成する外輪61と、内周部を形成する内輪62と、該内輪62と前記外輪61との間に設けられた複数の球体63,・・・とにより構成されており、前記外輪61の上縁には、前記筒部55の上縁に当接するリング状の当接部64が形成されている。また、前記内輪62には、下部が開口したセンサーホルダー65が保持されており、該センサーホルダー65には、ミスピックアップセンサー66がOリング67を介して内嵌されている。これにより、前記ミスピックアップセンサー66と前記センサー取付部51の前記筒部55との間には、前記ベアリング58が介在されているとともに、前記ミスピックアップセンサー66が取り付けられた高さ位置と、前記ロッド19の下端部に設けられた前記コレット取付部32のバキューム穴43の高さ位置との間に、前記ガラス板56が介在されるように構成されている。
【0024】
そして、前記ミスピックアップセンサー66は、レンズ71が下方へ向いた状態で固定されており、前記コレット34のバキュームスルーホール39及び前記コレット取付部32のコレット取付穴33を介して、前記連通孔31内に進入した光りを検出するとともに、その検出結果を基端より延出するハーネス72を介して、図外の制御装置へ出力するように構成されている。
【0025】
以上の構成にかかる本実施の形態において、コレット34のバキュームスルーホール39を介して保持体16のロッド19の連通孔31に進入した光りを検出するミスピックアップセンサー66の下部、すなわち、前記ミスピックアップセンサー66が取り付けられた高さ位置と、前記コレット34のバキュームスルーホール39に負圧を生じさせるバキューム穴43の高さ位置との間には、ガラス板56が脱着自在に介在されており、前記ミスピックアップセンサー66下部の樹脂製のレンズ65は、前記コレット34のバキュームスルーホール39より吸引される空気に晒されることは無いので、前記コレット34先端に開口したバキュームスルーホール39から空気を吸引して、半導体ウエハよりチップ11を吸着する際に、シリコン等のダストを含んだ空気が吸引された場合であっても、前記ミスピックアップセンサー66のレンズ71への前記ダストの直接の付着を防止することができる。
【0026】
また、チップ吸着機構3の機器本体15に回転自在に支持された保持体16のロッド19の上端部には、センサー取付部51が設けられており、該センサー取付部51の面接部53には、前記ガラス板56が積層されるとともに、前記センサー取付部51の筒部55には、前記ミスピックアップセンサー66を保持するベアリング58が内嵌されている。このため、該ベアリング58を前記ミスピックアップセンサー66と共に、前記センサー取付部51より取り外すことによって、前記ガラス板56を容易に取り外すことができるので、該ガラス板56に前記ダストが付着してしまい、前記ミスピックアップセンサー66によるセンシングが低下した場合には、前記ガラス板56を取り外して清掃することができる。よって、前記ミスピックアップセンサー66における傷つきやすい樹脂製のレンズ71に、直接ダストが付着してしまう場合と比較して、ダストの払拭を繰り返して行うことができる。
【0027】
そして、本実施の形態におけるダイボンダ1にあっては、前記コレット34に吸着したチップ11を、ヒートブロック12上の搬送路13へ送るように構成されており、前記ヒートブロック12からの熱を受けやすい。しかし、前記ミスピックアップセンサー66は、前記保持体16におけるロッド19の上端部に設けられているので、ミスピックアップセンサー66が前記ロッド19の内部における下部に設けられた従来と比較して、前記ヒートブロック12による熱が前記ミスピックアップセンサー66に及ぼす影響を低下させることができる。
【0028】
また、前記ミスピックアップセンサー66と、ヒートブロック12で熱せられた熱気が吸入されるバキューム穴43との間には、断熱性の優れた前記ガラス板56が設けられているので、前記コレット34のバキュームスルーホール39を介して前記ロッド19の連通孔31に流入した熱気から前記ミスピックアップセンサー66への熱の伝導を押さえることができる。これにより、前記ミスピックアップセンサー66の特性の低下を防止することできる。
【0029】
加えて、前記ベアリング58は、前記センサー取付部51に面接する外輪61と前記ミスピックアップセンサー66に面接する内輪62との間に複数の球体63,・・・を備え、前記センサー取付部51と前記ミスピックアップセンサー66とは、前記球体63,・・・による点接触により支持されている。このため、前記保持体16に設けられたセンサー取付部51から前記ミスピックアップセンサー66への熱伝導を大幅に減少させることができ、前記ミスピックアップセンサー66への熱による特性の低下を防止することできる。
【0030】
また、前記保持体16の上部に設けられたセンサー取付部51と前記ミスピックアップセンサー66との間には、ベアリング58が介在するため、前記センサー取付部51が前記保持体16と共に回転された場合であっても、前記ミスピックアップセンサー66の回転を防止でき、前記保持体16の回転に伴う、前記ミスピックアップセンサー66から延出したハーネス72のねじれを防止することができる。このため、ミスピックアップセンサー66が保持体16の内部に固定され、該保持体16が回転される度に、前記ミスピックアップセンサー66より延出したハーネス72にねじれが生じてしまう従来と比較して、ねじれによるハーネス72の断線を防止することができる。
【0031】
一方、前記保持体16のロッド19下端部には、コレット34が取り付けられるコレット取付部32が設けられており、該コレット取付部32には、当該コレット取付部32を前記コレット34と共に加熱するヒーター42が設けられている。これにより、前記チップ11をコレット34に吸着して搬送する間に、前記チップ11を暖めることができるので、コレット11を加熱するヒーター42を備えず、チップ11を吸引する吸引空気及びチップ11が当接するコレット34を介して、前記チップ11から熱が奪われてしまう場合と比較して、前記チップ11の温度低下を防止することができる。これにより、ヒートブロック12による加熱に時間がかかる大型のチップ11であっても、ボンディング作業を容易に行うことができる。
【0032】
また、前記ヒーター42の熱は、前記ロッド19を介して前記センサー取付部51へ伝達されるが、前記センサー取付部51と前記ミスピックアップセンサー66との間には、ベアリング58が介在するため、前述したように、この熱の前記ミスピックアップセンサー66への伝導を大幅に減少させることができる。よって、前記ヒーター42からの熱による前記ミスピックアップセンサー66への悪影響を確実に防止することできる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1のダイボンダのチップ吸着機構にあっては、コレットの吸着穴を介して保持体の連通孔に進入した光りを検出するセンサーと、前記コレットの吸着穴に負圧を生じさせるバキュームポートとの間には、ガラスが脱着自在に介在されており、前記センサーが前記コレットの吸着穴より吸引される空気に晒されることは無いので、前記コレット先端に開口する吸着穴から空気を吸引して、例えば、半導体ウエハよりチップを吸着する際に、シリコン等のダストを含んだ空気が吸引された場合であっても、センサーにダストが直接付着することを防止することができる。また、前記ガラスは、脱着自在に設けられているので、吸引された空気に含まれるダストが、センサーとバキュームポートとの間に設けられたガラスに付着し、前記センサーによるセンシングが低下した場合には、前記ガラスを取り外して清掃することができる。このため、センサーにおける傷つきやすい樹脂製のレンズに、直接ダストが付着してしまう場合と比較して、ダストの払拭を繰り返して行うことができる。
【0034】
そして、ダイボンダにおいては、コレットに吸着したチップをヒートブロック上の搬送路へ送るように構成されており、前記ヒートブロックからの熱を受けやすい。しかし、前記センサーは、前記保持体の上端部に設けられているので、センサーが保持体の内部における下部に設けられた従来と比較して、前記ヒートブロックによる熱が前記センサーに及ぼす影響を低下させることができる。さらに、前記センサーと、前記ヒートブロックで熱せられた熱気が吸入されるバキュームポートとの間には、断熱性の優れたガラスが設けられているので、前記コレットの吸着穴を介して前記連通孔に流入した熱気から前記センサーへの熱の伝導を押さえることができる。これにより、前記センサーの特性の低下を防止することできる。
【0035】
また、本発明の請求項2のダイボンダのチップ吸着機構においては、該チップ吸着機構の機器本体に回転自在に支持された保持体の上端部には、センサー取付部が設けられており、該センサー取付部の面接部には、板状の前記ガラスが積層されるとともに、前記センサー取付部の筒部には、前記センサーを保持するベアリングが内嵌されている。このため、ベアリングを前記センサーと共に、前記保持体の上端部に設けられたセンサー取付部より取り外すことによって、前記ガラスを容易に取り外すことができる。
【0036】
さらに、前記保持体に設けられたセンサー取付部と前記センサーとの間には、ベアリングが介在するため、前記センサー取付部が前記保持体と共に回転された場合であっても、前記センサーの回転を防止でき、前記保持体の回転に伴う、前記センサーから延出したハーネスのねじれを防止することができる。このため、センサーが保持体の内部に固定され、該保持体が回転される度に、前記センサーより延出したハーネスがねじられてしまう従来と比較して、ねじれによるハーネスの断線を防止することができる。
【0037】
加えて、前記ベアリングは、前記センサー取付部側の外輪と前記センサー側の内輪との間に球体を備え、前記センサー取付部と前記センサーとは、前記球体による点接触により支持されている。このため、前記保持体に設けられたセンサー取付部から前記センサーへの熱伝導を大幅に減少させることができ、前記センサーの熱による特性の低下を防止することできる。
【0038】
さらに、本発明の請求項3のダイボンダのチップ吸着機構では、前記チップを吸着するコレットは、コレット取付部に設けられた加熱手段により加熱されるので、チップをコレットに吸着して搬送する間に、前記チップを暖めることができる。これにより、コレットを加熱する加熱手段を備えず、チップを吸引する吸引空気及びチップが当接するコレットを介して、前記チップから熱が奪われてしまう場合と比較して、前記チップの温度低下を防止することができるので、ヒートブロックによる加熱に時間がかかる大型のチップであっても、ボンディング作業を容易に行うことができる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す一部断面図である。
【図2】従来のダイボンダにおけるチップ吸着機構を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 ダイボンダ
2 可動アーム
3 チップ吸着機構
11 チップ
12 ヒートブロック
15 機構本体
16 保持体
18 ロータリーヘッド
19 ロッド
31 連通孔
32 コレット取付部
34 コレット
42 ヒーター(加熱手段)
43 バキューム穴(バキュームポート)
51 センサー取付部
53 面接部
54 開口部
55 筒部
56 ガラス板
58 ベアリング
66 ミスピックアップセンサー

Claims (3)

  1. ダイボンダの可動アームに設けられた機構本体と、該機構本体に設けられ、半導体などのチップが吸着されるコレットを下端に保持する保持体とからなり、該保持体に、前記コレットに貫通した吸着穴に連通する連通孔と、前記吸着穴を介して前記連通孔内に進入する光りを検出するセンサーとが設けられるとともに、前記保持体の側部に、前記連通孔に連通したバキュームポートが設けられ、該バキュームポートに負圧が加えられた際に、前記コレットの先端に開口した前記吸着穴に生じる負圧により、当該コレットに前記チップを吸着するダイボンダのチップ吸着機構において、
    前記センサーを、前記保持体の上端部に設けるとともに、当該センサーと前記バキュームポートとの間に、ガラスを脱着自在に介在させたことを特徴とするダイボンダのチップ吸着機構。
  2. 前記保持体を、前記機器本体に回転自在に支持する一方、
    前記保持体の上端部に、該保持体の上端に面接され、前記連通孔に連通する開口部が設けられた面接部及び該面接部より上方へ突出した筒状の筒部からなるセンサー取付部を設け、該センサー取付部の前記面接部に板状の前記ガラスを積層するとともに、前記センサーが内側に保持されたベアリングを前記筒部に内嵌し、前記センサーと前記センサー取付部の前記筒部との間に前記ベアリングを介在させたことを特徴とする請求項1記載のダイボンダのチップ吸着機構。
  3. 前記保持体を、前記機構本体に内嵌されたヘッドと、該ヘッドに内嵌され、該ヘッドより下方へ延出するロッドと、該ロッドの下端部に設けられ、前記コレットが取り付けられるコレット取付部とにより構成し、
    該コレット取付部に、前記コレットを加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のダイボンダのチップ吸着機構。
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