JP2000113395A - 接近車両情報出力装置及び出力方法 - Google Patents

接近車両情報出力装置及び出力方法

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JP2000113395A
JP2000113395A JP10280078A JP28007898A JP2000113395A JP 2000113395 A JP2000113395 A JP 2000113395A JP 10280078 A JP10280078 A JP 10280078A JP 28007898 A JP28007898 A JP 28007898A JP 2000113395 A JP2000113395 A JP 2000113395A
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approaching vehicle
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Masashi Satomura
昌史 里村
Satoyuki Tsutsumi
智行 堤
Takayuki Tsuji
孝之 辻
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
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    • G08G1/16Anti-collision systems
    • G08G1/161Decentralised systems, e.g. inter-vehicle communication
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転者が接近車両情報を必要とする場合にのみ
自車両情報に基づいて表示する、接近車両情報出力装置
及び出力方法を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】建物等により視野の障害
がある交差点等における接近車両情報を運転者に提供す
る接近車両情報出力装置において、自車両の運転情報を
収集する車両情報収集部と、この自車両の運転情報から
建物等により視野の障害がある交差点等における接近車
両情報を出力するか否かの判断を行う情報制御部と、こ
の情報制御部から提供される接近車両情報を出力する表
示部とを備える構成を以って課題を解決するための手段
とする。 【解決手段】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物等により運
転者の視野を遮る障害物がある交差点等に車両を進入さ
せる場合に、接近する車両の走行音等を検出して、運転
者に接近車両の有無の情報を提供する接近車両情報出力
装置及び出力方法に関し、特に、接近車両情報の提供に
際し、自車両の運転情報に基づいて接近車両情報の提供
が必要な場合にのみ表示を行う、接近車両情報出力装置
及び出力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建物等が運転者の視野を遮る障害物にな
って左右の見通しが利かず、且つ信号機が設置されてい
ない交差点等に車両を進入させる場合には、運転者は交
差点の直前で一旦自車両を停止させて左右方向の安全確
認を行う。そして、その位置から左右方向の安全確認が
できない時には安全の確認が可能となる位置まで徐々に
自車両を前進させて確認を行うこととなるが、その際自
車両の先端部は既に交差点内に進入した状態となってお
り、場合によっては左右方向から接近する他車両との接
触事故を起す危険性が高い。このような接触事故を防止
するために、音声認識技術を利用して自車両へ接近して
くる他車両の走行音等を検出し、運転者自身の目視によ
る確認に加えて接近する車両の有無の情報を運転者に提
供する、接近車両情報出力装置や出力方法が実開平6−
110099号公報等により開示されている。
【0003】このような接近車両情報出力装置として
は、指向性を有する二本のマイクロフォンを自車両の左
右外側方向に向けてそれぞれ取り付けて、各々のマイク
ロフォンより集音した外部の音情報を音響信号に変換
し、この音響信号を音圧レベル信号に変換した後に音声
認識装置に入力し、予め入力されたエンジン音、タイヤ
音、ブレーキ音等の音圧レベル信号との解析及び比較に
おいて、接近車両の有無を一定時間連続的な間隔をもっ
て出力する出力装置や出力方法とするものがある。ま
た、集音した音の強弱やその変化を併せて検出すること
によって、接近車両までの距離、接近車両の接近方向等
の情報を提供する機能を備えた出力装置や出力方法もあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
接近車両情報出力装置や出力方法は、建物等により運転
者の視野を遮る障害物がある交差点等に自車両が至った
場合には、常に接近車両情報を提供するものであり、か
かる交差点の近傍に一時的に自車両を停車させる場合等
の状況下においても運転者に情報を提供する。頻繁にこ
のような状況が生ずると運転者に肉体的な負担がかかる
とともに煩わしさを感じさせ、出力装置自体の作動を停
止させ、若しくは出力方法の工程を途中で中断させてし
まうことがある。
【0005】そこで、本発明に係る接近車両情報出力装
置及び出力方法は、このような問題点に鑑みなされたも
のであって、その目的とするところは、運転者が接近車
両情報を必要とする場合にのみ自車両の運転情報に基づ
いて表示出力する、接近車両情報出力装置及び出力方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係る接近車両情報出力装置は、建物等
により運転者の視野を遮る障害物がある交差点等におけ
る接近車両情報を、運転者に提供する接近車両情報出力
装置において、自車両の運転情報を収集する車両情報収
集部と、当該車両情報収集部により得られた自車両の運
転情報から、前記接近車両情報を表示部に表示するか否
かの判断を行う情報制御部と、接近車両情報を表示する
表示部と、を備える構成を以って課題を解決するための
手段とする。
【0007】また、本発明に係る接近車両情報出力方法
は、建物等により運転者の視野を遮る障害物がある交差
点等における接近車両情報を、運転者に提供する接近車
両情報出力方法であって、自車両の運転情報を収集する
車両情報収集工程と、当該車両情報収集工程により得ら
れた自車両の運転情報から接近車両情報を、表示工程に
表示するか否かの判断を行う情報制御工程と、前記接近
車両情報を出力する表示工程と、を有する工程からなる
接近車両情報出力方法を以って課題を解決するための手
段とする。
【0008】このような構成の接近車両情報出力装置及
び出力方法とすることによって、運転者が接近車両情報
を必要とする場合にのみ、自車両の運転情報に基づいて
接近車両情報を表示することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る接近車両情報出力装
置及び出力方法の実施の形態について、添付する図面に
沿って説明を行う。なお、接近車両を検出するための手
段を自車両の周囲音、すなわち「音」による手段を用い
た接近車両情報出力装置を例として以下に説明を行う
が、例えば、レーザ光、カメラ等による「映像等」によ
る手段を用いたものであっても、「音」によるものと同
様な作用及び効果を得ることができるのは勿論である。
【0010】接近車両情報出力装置1は、図2に示すよ
うに自車両Vに搭載され、図1に示す建物等により運転
者の視野を遮る障害物がある交差点Kに自車両Vを進入
させる場合に、接近車両V1の走行音等を検知して運転
者に情報を提供する装置である。この接近車両情報出力
装置1は、自車両の周囲音を集音する集音部M、集音部
Mで集音した周囲音の音響信号を音圧レベル信号に変換
し、解析及び処理の後に接近車両の有無等の検出を行う
信号処理部E、自車両の運転情報を収集する自車情報収
集部R、自車情報収集部Rの自車両の運転情報に基づい
て接近車両情報を表示部Dに表示するか否かを判断する
情報制御部T及び表示部Dから概ね構成されている。
【0011】集音部Mでは、自車両の周囲音を集音して
音響信号に変換する。集音部Mは、自車両Vの周囲音を
集音する指向性を有するマイクロフォン等であり、図2
に示すように自車両Vの左右側面、例えば左右のドアミ
ラーや左右ドアのサイドモール等の自車両Vが発するエ
ンジン音、走行音等からの影響を受けにくい箇所に配置
されている。また、自車両Vの左右側面に集音部Mを配
置することにより自車両Vの左側より接近する、若しく
は右側より接近する車両音等の周囲音の集音ができる
(図2を参照)。
【0012】信号処理部Eでは、電気信号に変換された
音響信号を音圧レベル信号に変換し、この音圧レベル信
号を解析して接近車両の有無の接近車両情報を検出す
る。まず、集音部Mで集音した音響信号を、帯域通過フ
ィルタで低周波帯域と高周波帯域の周波数成分を除去し
て補正音響信号に変換し、さらに、補正音響信号を、高
速フーリエ変換(FFT)器で、所定時間間隔毎(例え
ば、0.1秒毎)にフーリエ変換し、各時間における音
圧レベル信号に変換する。
【0013】自車情報収集部Rでは、自車両Vの各種運
転情報の収集が行われる。収集される自車両Vの運転情
報は、本実施の形態では進行速度、トランスミッション
のギアポジション、パーキングブレーキのブレーキポジ
ション及びエンジンのスロットル開閉角度の各運転情報
とするものであるが、自車両の運転情報として把握でき
る情報であればこれらに限られるものではない。
【0014】図3及び図4に示す自車情報収集部Rは、
徐行判断部R1、進行意志判断部R2、停止判断部R3
及び発進判断部R4の各判断部により構成され、各判断
部で処理された自車両Vの運転情報は後述する情報制御
部Tに提供される。
【0015】徐行判断部R1では、自車両Vの進行速度
を検出してその速度と予め設定した速度との比較におい
て、自車両Vの徐行がこれから行われるか否かの徐行判
断を行う。進行意志判断部R2では、自車両Vのトラン
スミッションギアのギアポジションにより、自車両Vが
これから進行するか否かの進行意志判断を行う。停止判
断部R3では、自車両Vのパーキングブレーキのブレー
キポジションにより自車両Vが停止しているか否かの停
止判断を行う。発進判断部R4では、自車両Vのエンジ
ンのスロットルの開閉角度により自車両Vがこれから発
進をするか否かの発進判断を行う。
【0016】ここで、自車情報収集部Rの徐行判断部R
1の徐行判断処理について図5を参照して説明を行う。
徐行判断部R1では、自車両Vの速度により徐行をする
か否かの徐行判断が行われる。
【0017】具体的には、徐行判断の判断処理に先立っ
て、自車両Vの現在の速度が検出される。この自車両V
の検出速度が、第一の設定速度A1Km/h以下である
場合には、自車両Vが無条件で徐行している旨の判断が
下される。この徐行している旨の判断が下されると、こ
の判断が自車両Vの運転情報として情報制御部Tへ提供
される。
【0018】一方、自車両Vの検出速度が第一の設定速
度A1Km/h以上であったとしても、前記第一の設定
速度A1Km/hより若干早い速度である第二の設定速
度A2Km/h以下であって、且つその継続時間が所定
の時間A3秒以上を維持した場合には、自車両Vは徐行
している旨の判断が下される。自車両Vは徐行している
旨の判断が下されると、この判断が自車両Vの運転情報
として情報制御部Tへ提供される。
【0019】他方において、自車両Vの検出速度が第一
の設定速度A1Km/h以上であり、尚且つ第二の設定
速度A2Km/h以上である場合、若しくは第二の設定
速度A2Km/h以下であって、且つその継続時間が所
定の維持時間A3秒以下の場合には、自車両Vは徐行無
しの判断が下される。この徐行無しの判断が下される
と、この判断が自車両Vの運転情報として情報制御部T
へ提供される。
【0020】なお、前記第一の設定速度A1Km/hと
前記第二の設定速度A2Km/h、及び前記所定の維持
時間A3秒は、運転者の技量、その他の要因を加味して
自由に設定することは可能である。
【0021】次に、進行意志判断部R2の進行意志判断
処理について図6を参照して説明を行う。進行意志判断
部R2では、自車両Vのトランスミッションギアのギア
ポジションに基づいて、自車両Vがこれから進行するか
否かの進行意志判断を行う。
【0022】具体的には、先ず自車両Vのトランスミッ
ションギアの現状のギアポジションの情報の入手が行わ
れる。そして、例えばオートマチックトランスミッショ
ン車の場合には前進ギアポジションに、また、マニュア
ルトランスミッション車の場合には前進ギアポジション
にギアポジションが位置する場合には、自車両Vの進行
の意志が有る旨の判断が下さる。そしてこの判断が自車
両Vの運転情報として情報制御部Tへ提供される。
【0023】一方、ギアポジションがニュートラル位置
や後進位置にある場合には、自車両Vの進行の意志は無
い旨の判断が下され、この判断が自車両Vの運転情報と
して情報制御部Tへ提供される。
【0024】次に、停止判断部R3の停止判断処理につ
いて図7を参照して説明を行う。停止判断部R3では、
自車両Vのパーキングブレーキのブレーキポジション情
報に基づいて自車両Vが停車中か否かの判断を行う。
【0025】具体的には、先ず自車両Vのパーキングブ
レーキの現状のブレーキポジション情報が入手される。
この場合において、パーキングブレーキが作用している
場合には、自車両Vは停止の判断が下され、この判断が
自車両Vの運転情報として情報制御部Tに提供される。
【0026】一方、パーキングブレーキが作用していな
い場合には、自車両Vは停止してない旨の判断が下さ
れ、この判断が自車両Vの運転情報として情報制御部T
に提供される。
【0027】次に、発進判断部R4の発進判断処理につ
いて図8を参照して説明する。この発進判断部R4で
は、自車両Vのエンジンのスロットルの開閉角度により
自車両Vがこれから発進をするか否かの発進判断を行
う。
【0028】先ず自車両Vの現状の自車速度B1Km/
hが検出される。そしてこの自車速度B1Km/hが、
予め設定された車速B2Km/h以下の場合には、エン
ジンスロットルの回動軸に取り付けられた回動センサ
(図示せず)により、自車速度B1Km/hにおけるス
ロットル回動軸の回動角度C1が検出される。この検出
された回動角度C1が予め設定された設定回動角度C2
との比較において、設定回動角度C2以下の場合には、
自車両Vは発進意志無しの判断が下される。そして、こ
の判断が自車両Vの運転情報として情報制御部Tに提供
される。
【0029】一方、検出された自車速度B1Km/h
が、予め設定された車速B2Km/h以上である場合、
若しくは予め設定された車速B2Km/h以下であって
も自車両Vのスロットル回動軸の回動角度C1が、設定
回動角度C2以上の場合には、自車両Vは発進意志有り
の判断が下される。そしてこの判断が自車両Vの運転情
報として情報制御部Tに提供される。
【0030】なお、予め設定された車速B2Km/h、
スロットル回動軸の設定回動角度C2の設定値は、運転
者の技量やその他の要因により自由な設定が可能であ
り、また、自車両Vのエンジンのスロットル回動軸に取
り付けられ、この回動軸の回動角度を検出する回動セン
サは、接触式、或いは非接触式等何れのものでもよく、
エンジンへの取り付け位置等の状況によって決定すれば
よい。
【0031】次に、情報制御部Tでは、自車情報収集部
Rから提供される自車両Vの徐行判断処理、進行意志判
断処理、停止判断処理、及び発進判断処理の各判断処理
によって判断された自車両Vの運転情報に基づいて、信
号処理部Eからの接近車両情報を表示部Dに表示するか
否かの判断が行われる。
【0032】自車情報収集部Rから情報制御部Tへ提供
される自車両Vの運転情報のうち、表示部Dへ表示する
か否かの条件、すなわち表示する旨の条件を満たす情報
が提供された場合に限って、接近車両情報が表示部Dへ
出力される。
【0033】なお、自車情報収集部Rから情報制御部T
へ提供される徐行判断、進行意志判断、停止判断、及び
発進判断の自車両Vの各運転情報のうちで、表示部Dへ
表示する条件を満たす情報の提供を一つのみ選択して表
示部Dに表示することとはせずに、複数の運転情報を選
択して表示部Dに表示する構造とすれば、何らかの事故
が自車情報収集部Rにあって自車両Vの運転情報の収集
の欠落等があった場合でも、確実に信号処理部Eから接
近車両情報の表示部Dへの表示が可能となる。
【0034】表示部Dは自車両Vの車内に配置され、情
報制御部Tの制御の下で信号処理部Eから提供される接
近車両情報を表示する。
【0035】このような構成の接近車両情報出力装置に
よる接近車両情報出力方法を以下に説明する。なお、接
近車両を検出するための手段を自車両の周囲音、すなわ
ち「音」による手段を用いた接近車両情報出力方法を例
として以下に説明を行うが、例えば、レーザ光、カメラ
等による「映像等」による手段を用いたものであって
も、「音」によるものと同様な作用及び効果を得ること
ができるのは勿論である。
【0036】接近車両情報出力方法は、自車両の周囲音
を集音する集音工程と、集音工程で集音した周囲音の音
響信号を音圧レベル信号に変換し、解析及び処理の後に
接近車両の有無等の検出を行う信号処理工程と、自車両
の運転情報を収集する自車情報収集工程と、自車情報収
集工程の自車両の運転情報に基づいて接近車両情報を表
示工程に表示するか否かを判断する情報制御工程及び表
示工程から概ね構成されている。
【0037】このような構成による接近車両情報出力方
法は、図1に示す建物等が視野の障害となる交差点Kに
自車両Vを進入させる場合に、接近車両V1の走行音を
検知して運転者に情報を提供し、安全にかかる交差点K
を通過させるために供される接近車両情報の出力方法で
ある。
【0038】(1)集音工程及び信号処理工程 集音工程では、自車両Vの側面に取り付けられた集音部
Mの指向性を有するマイクロフォンにより自車両Vの周
囲音を集音し、集音した周囲音は音響信号から電気信号
に変換する。また、信号処理工程では、集音工程の音響
信号を音圧レベル信号に変換し、その後解析されて、接
近車両の有無が検出される。
【0039】(2)自車情報収集工程 以下に説明する自車情報収集工程における各判断工程の
説明で用いられる「フラグ」とは、各判断工程における
情報(条件)の発生を意味し、また、「フラグが立つ」
とは、各判断工程における情報(条件)の発生を知らせ
るために用いられる種々の識別子が生じることを意味す
る。具体的に例示すると、後述の徐行判断工程において
は、「徐行有り判断」及び「徐行無し判断」の2種類の
運転情報(条件)が生ずることを意味し、その結果とし
て2種類の条件の識別子として「徐行有り判断フラグ」
及び「徐行無し判断フラグ」の識別子が生ずることを意
味する。なお、「フラグが立つ」状態では、通常OFF
の識別子が生ずるが、条件の付加によってONの識別子
とすることができる。
【0040】(2−1)徐行判断工程(図5を参照) 自車情報収集工程を構成する徐行判断工程では、自車両
の速度に基づいて徐行しているか否かの判断が行われ
る。
【0041】先ず徐行判断に先立って自車両Vの現在の
速度の検出が行われる(S−10)。検出された自車両
Vの検出速度が、第一の設定速度A1Km/h以下であ
る場合には自車両Vが無条件で徐行している旨の判断が
下される(S−11)。そしてこの判断が下されると、
「徐行有り判断フラグ」が立てられて、自車両Vの運転
情報として後述の情報制御工程へ提供される(S−1
2)。
【0042】一方、自車両Vの検出速度が第一の設定速
度A1Km/h以上であったとしても、前記第一の設定
速度A1Km/hより若干早い速度である第二の設定速
度A2Km/h以下であって(S−13)、その継続時
間が所定の時間A3秒以上を維持した場合には、自車両
Vは徐行している旨の判断が下される(S−14)。こ
の判断が下されると、「徐行有り判断フラグ」が立てら
れて、この自車両Vの運転情報として後述の情報制御工
程へ提供される(S−12)。
【0043】他方、自車両Vの検出速度が第一の設定速
度A1Km/h以上であり、尚且つ第二の設定速度A2
Km/h以上である場合、若しくは第二の設定速度A2
Km/h以下であって、且つその継続時間が所定の維持
時間A3秒以下の場合には、自車両Vは徐行無しの判断
が下さる(S−11、S−13、S−14)。この判断
が下されると、「徐行無し判断フラグ」が立てられて、
自車両Vの運転情報として情報制御工程へ提供される
(S−15)。
【0044】なお、前記第一の設定速度A1Km/hと
前記第二の設定速度A2Km/h、及び前記所定の維持
時間A3秒は、運転者の技量、その他の要因を考慮し
て、その設定値を自由に変更して設定することができ
る。
【0045】(2−2)進行判断工程(図4及び図6を
参照) 進行判断工程においては、自車両Vのトランスミッショ
ンギアのギアポジションに基づいて自車両Vがこれから
進行するか否かの進行意志判断が行われる。
【0046】先ず自車両Vのトランスミッションギアの
現状におけるギアポジションの情報の入手が行われる
(S20)。例えばオートマチックトランスミッション
車の場合には前進ギアポジションに、また、マニュアル
トランスミッション車の場合には前進ギアポジションに
ギアポジションが位置する場合には、自車両Vの進行の
意志が有る旨の判断が下される(S−21)。この判断
が下されると、「進行意志有り判断フラグ」が立てられ
て、この情報が自車両Vの運転情報として情報処理工程
へ提供される(S−22)。
【0047】一方、ギアポジションがニュートラル位置
や後進位置にある場合には、自車両Vの進行の意志は無
い旨の判断が下される(S−21)。そして、この判断
が下されると、「進行意志無し判断フラグ」が立てら、
この情報が自車両Vの運転情報として情報制御工程へ提
供される(S−23)。
【0048】(2−3)停止判断工程(図4及び図7を
参照) 停止判断工程においては、自車両Vのパーキングブレー
キのブレーキポジション情報に基づいて自車両Vが停車
中か否かの停止判断が行われる。
【0049】先ず自車両Vのパーキングブレーキの現状
におけるブレーキポジション情報が検出される(S−3
0)。この場合において、パーキングブレーキが作用し
ている場合には、自車両Vは停止の判断が下され(S−
31)、この判断が下されると「停止の判断フラグ」が
立てられて、この情報が自車両のVの運転情報として情
報制御工程に提供される(S−32)。
【0050】一方、パーキングブレーキが作用していな
い場合には、自車両Vは停止してない旨の判断が下され
(S−31)、この判断が下されると、「停止してない
旨の判断フラグ」が立てられて、この情報が自車両のV
の運転情報として情報制御工程に提供される(S−3
3)。
【0051】(2−4)発進判断工程 発進判断工程においては、自車両Vのエンジンのスロッ
トルの開閉角度により自車両Vがこれから発進をするか
否かの発進判断が行われる。
【0052】まず、自車両Vの現在の自車速度B1Km
/hが検出される(S−40)。そしてこの自車速度B
1Km/hが、予め設定された車速B2Km/h以下の
場合には(S−41)、自車速度B1Km/hにおける
エンジンスロットルの回動軸に取り付けられた回動セン
サ(図示せず)により、スロットル回動軸の回動角度C
1が検出される(S−42)。この検出された回動角度
C1が予め設定された設定回動角度C2との比較におい
て、設定回動角度C2以下の場合には、自車両Vは発進
意志無しの判断が下される(S−43)。この判断が下
されると、「発進意志無し判断フラグ」が立てられて、
この情報が運転情報として情報制御工程に提供される
(S−44)。
【0053】一方、検出された自車速度B1Km/h
が、予め設定された車速B2Km/h以上である場合
(S−41)、若しくは予め設定された車速B2Km/
h以下であっても自車両Vのスロットル回動軸の回動角
度C1が、設定回動角度C2以上の場合には、自車両V
は発進意志有りの判断が下される(S−43)。そし
て、この判断が下されると「発進意志有り判断フラグ」
が立てられて、この情報が運転情報として情報制御工程
に提供される(S−44)。
【0054】なお、予め設定された車速B2Km/h、
スロットル回動軸の設定回動角度C2の設定値は、運転
者の技量やその他の要因によっては自由な設定ができ
る。また、自車両Vのエンジンのスロットル回動軸に取
り付けられ、この回動軸の回動角度を検出する回動セン
サは、接触式或いは非接触式等何れのものでもよく、エ
ンジンの取り付け位置等の状況によって決定すればよ
い。
【0055】(3)情報制御工程(図3を参照) 情報制御工程では、自車情報収集部Rから提供される自
車両Vの徐行判断、進行意志判断、停止判断、及び発進
判断の各判断に基づく運転情報により、信号処理工程か
らの接近車両情報を表示工程に出力するか否かの判断が
行われる。
【0056】ここで、情報制御工程における接近車両情
報の表示工程への出力制御について説明を行う。車両情
報収集工程から情報制御工程へ提供される自車両Vの運
転情報は、前記のごとく、徐行判断工程では「徐行有り
判断フラグ」及び「徐行無し判断フラグ」、進行判断工
程では「進行意志有り判断フラグ」及び「進行意志無し
判断フラグ」、停止判断工程では「停止の旨の判断フラ
グ」及び「停止してない旨の判断フラグ」、発進判断工
程では「発進意志無し判断フラグ」及び「発進意志有り
判断フラグ」の8種類の運転情報からなる。これらの運
転情報に基づい8種類のフラグが生じて、全て情報制御
工程に提供される。
【0057】情報制御工程で受け取ったこの8種類の自
車両Vの運転情報は、以下の2種類の運転情報に選別さ
れる。 Aグループ:表示工程へ接近車両情報を表示する運転情
報 (1)徐行判断工程で「徐行有り判断フラグ」がON,
「徐行無し判断フラグ」がOFFの場合。 (2)進行判断工程で「進行意志無し判断フラグ」がO
N,「進行意志有り判断フラグ」がOFFの場合。 (3)停止判断工程で「停止してない旨の判断フラグ」
がON「停止の旨の判断フラグ」がOFFの場合。 (4)発進判断工程で「発進意志有り判断フラグ」がO
N「発進意志無し判断フラグ」OFFの場合。 Bグループ:表示工程へ接近車両情報を表示しない運転
情報 (1)徐行判断工程で「徐行有り判断フラグ」がOF
F,「徐行無し判断フラグ」がONの場合。 (2)進行判断工程で「進行意志無し判断フラグ」がO
FF,「進行意志有り判断フラグ」がONの場合。 (3)停止判断工程で「停止してない旨の判断フラグ」
がOFF「停止の旨の判断フラグ」がONの場合。 (4)発進判断工程で「発進意志有り判断フラグ」がO
FF「発進意志無し判断フラグ」ONの場合。
【0058】Aグループ、Bグループともに、4種類の
組合せによる運転情報となるが、このうちAグループの
(1)から(4)までの組合せによる運転情報のうちで
1種類の運転情報が車両情報収集工程から情報制御工程
へ提供されると、接近車両情報が表示工程へ出力され
る。一方、Aグループの(1)から(4)までの全ての
組合せによる運転情報が提供されない場合、若しくはB
グループの(1)から(4)までの組合せによる運転情
報のうちで1種類の運転情報が提供された場合、表示工
程への接近車両情報は提供されない。
【0059】なお、以上のAグループの(1)から
(4)までの組合せによる運転情報のうちで1種類の運
転情報が生じた場合にのみ表示工程へ接近車両情報を提
供することとはせずに、複数の種類の運転情報が生じた
場合に限り提供するような情報制御工程とすれば、何ら
かのトラブルが車両情報収集工程に生じた場合でも、確
実に接近車両情報の表示工程への出力ができる。
【0060】(4)表示工程(図3を参照) 表示工程では、情報制御工程から提供される接近車両情
報を自車両Vの車内に配置される表示部Dに提供する。
【0061】
【発明の効果】以上説明した本発明に係る接近車両情報
出力装置及び出力方法によれば次のような効果を奏す
る。
【0062】運転者自身の目視による接近車両の確認に
加え、運転者が接近車両の情報が必要な場合にのみ表示
部(工程)に表示することができ、加えて、車両情報収
集部(工程)での自車両の運転情報の収集に不具合があ
ったとしても、確実に情報制御部(工程)から表示部
(工程)へ出力制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接近車両情報出力装置を搭載した自車両が見通
しの悪い交差点に差し掛った状態を説明する概要図であ
る。
【図2】自車両における接近車両情報出力装置の配置図
である。
【図3】自車情報収集部から表示部へ提供される判断情
報のフローチャートである。
【図4】接近車両情報出力装置の全体のフローチャート
である。
【図5】徐行判断処理フローチャートである。
【図6】進行意志判断処理のフローチャートである。
【図7】停止判断処理のフローチャートである。
【図8】発進判断処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 接近車両情報出力装置 A1 第一の設定速度(徐行判断部R1) A2 第二の設定速度(徐行判断部R1) B1 自車両の車速(発進判断部R4) B2 予め設定された車速(発進判断部R4) C1 スロットル回動軸の回動角度(発進判断部R
4) C2 設定回動角度(発進判断部R4) D 表示部 E 信号処理部 K 交差点 M 集音部 T 情報制御部 R 自車情報収集部 R1 徐行判断部 R2 進行判断部 R3 停止判断部 R4 発進判断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 孝之 埼玉県和光市中央1 丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5C086 AA54 BA22 CA09 CA28 CB26 CB36 DA33 DA40 5H180 AA01 CC03 CC04 CC11 LL01 LL04 LL07 LL08 5J083 AA05 AB13 AC06 AE01 AF10 BC04 BE43 BE54 CA07 CA10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物等により運転者の視野を遮る障害物
    がある交差点等における接近車両情報を運転者に提供す
    る接近車両情報出力装置において、 自車両の運転情報を収集する車両情報収集部と、 当該車両情報収集部により得られた自車両の運転情報か
    ら、前記接近車両情報を表示部に表示するか否かの判断
    を行う情報制御部と、 接近車両情報を表示する表示部と、を有することを特徴
    とする、接近車両情報出力装置。
  2. 【請求項2】 建物等により運転者の視野を遮る障害が
    ある交差点等における接近車両情報を運転者に提供する
    接近車両情報出力方法において、 自車両の運転情報を収集する車両情報収集工程と、 当該車両情報収集工程により得られた自車両の運転情報
    から、前記接近車両情報を表示工程に表示するか否かの
    判断を行う情報制御工程と、 接近車両情報を表示する表示工程と、を有することを特
    徴とする、接近車両情報出力方法。
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