JP3431733B2 - 物体検知装置 - Google Patents

物体検知装置

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JP3431733B2
JP3431733B2 JP24105295A JP24105295A JP3431733B2 JP 3431733 B2 JP3431733 B2 JP 3431733B2 JP 24105295 A JP24105295 A JP 24105295A JP 24105295 A JP24105295 A JP 24105295A JP 3431733 B2 JP3431733 B2 JP 3431733B2
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善紀 見市
正 菅原
哲志 御室
高広 前村
紀夫 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば並走車両が
存在した際に運転者に注意を促すために並走車両の存在
を検知する物体検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には運転中の直接視界を補うため
にサイドミラーが備えられ、乗用車ではサイドミラーと
してドアミラーが多く採用されている。運転者は、走行
中の車線変更や右左折時にドアミラーによって後ろ側部
の確認を補うようにしている。ところで、ドアミラーに
よる視覚範囲と運転者が前方を向いた状態の目視範囲と
の間には、前方を向いたままの状態では運転者が確認で
きない範囲(死角)が存在する。このため、走行中の車
線変更や右左折時には、運転者がドアミラーを確認する
と共に直接横を向いて死角に他の車両や歩行者が存在し
ないかを確認している。しかし、高速走行時等に車線変
更を行う場合、運転者は直接横を向きにくいものであ
り、ドアミラーによる確認に頼りがちになってしまう。
【0003】そこで従来から、車両の側方に複数のセン
サを設け、複数のセンサによる検知情報に基づいて静止
物と並走車とを判別して並走車両の存在を確認する検出
装置が提案されている(特開平5-223933号公報)。これ
により、死角に存在する並走車両を運転者が確認するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の検出装置
では、死角に存在する並走車両を確認できるものの、複
数のセンサを必要とし、制御回路が複雑になってしま
う。このため、部品点数が多くなってコストが嵩み、検
知時間も多くかかってしまう。また、従来の検出装置で
は、並走車両の有無の確認は行えるが並走車両の状態、
即ち、並走車両の相対速度等を検知することはできない
ものであった。
【0005】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、単一のセンサにより死角の範囲内にある物体の存在
及び物体の状態を検知することができる物体検知装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の発明の構成は、車両の側後部にある物体を超音
波の送受信によって検知する超音波センサと、該超音波
センサの検知信号が入力され超音波の送受信波の時間差
に基づいて前記物体との距離を検出する距離検出処理部
と、前記超音波センサの検知信号が入力され超音波の送
受信波の周波数分析を行うと共に送受信波の周波数差に
基づいて前記物体との相対速度を検出する相対速度検出
処理部とからなり、前記車両の走行速度が第1所定値よ
り大きい場合に相対速度の検出処理を行う前記相対速度
検出処理部のみを作動させ、前記車両の走行速度が前記
第1所定値よりも低速度である第2所定値より小さい場
合に距離の検出処理を行う前記距離検出処理部のみを作
動させ、前記車両の走行速度が前記第1所定値以下で前
記第2所定値以上の場合には前記相対速度検出処理部と
前記距離検出処理部の両方を作動させることを特徴とす
る。
【0007】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の発明の構成は、車両の側後部にある物体を超音波
の送受信によって検知する超音波センサと、該超音波セ
ンサの検知信号が入力され超音波の送受信波の時間差に
基づいて前記物体との距離を検出する距離検出処理部
と、前記超音波センサの検知信号が入力され超音波の送
受信波の周波数分析を行うと共に送受信波の周波数差に
基づいて前記物体との相対速度を検出する相対速度検出
処理部と、前記距離検出処理部及び前記相対速度検出処
理部からの情報が入力され前記物体との距離及び前記物
体との相対速度の情報に対応する状況を発生する状況発
生手段とからなり、前記車両の走行速度が第1所定値よ
り大きい場合に相対速度の検出処理を行う前記相対速度
検出処理部のみを作動させ、前記車両の走行速度が前記
第1所定値よりも低速度である第2所定値より小さい場
合に距離の検出処理を行う前記距離検出処理部のみを作
動させ、前記車両の走行速度が前記第1所定値以下で前
記第2所定値以上の場合には前記相対速度検出処理部と
前記距離検出処理部の両方を作動させることを特徴とす
る。
【0008】そして、前記超音波センサの受信波感度
は、前記車両の走行速度に応じて該走行速度が高速にな
る程高く設定されていることを特徴とする。更に、前記
超音波センサは前記車両のサイドミラーのハウジング内
に収納されていることを特徴とする。
【0009】第1の発明によると、超音波センサによる
物体の検知信号が距離検出処理部と相対速度検出処理部
に入力され、距離検出処理部では、超音波の送受信波の
時間差によって物体との距離が検出され、相対速度検出
処理部では、超音波の送受信波の周波数分析が行なわれ
ると共に送受信波の周波数差、即ち、ドップラー効果に
より物体の相対速度を検出し、物体がどの程度の距離に
存在する静止物であるか並走車両であるかを検出する。
そして、車両の走行速度が第1所定値より大きい場合に
相対速度の検出処理を行う相対速度検出処理部のみを作
動させ、車両の走行速度が前記第1所定値よりも低速度
である第2所定値より小さい場合に距離の検出処理を行
う距離検出処理部のみを作動させ、車両の走行速度が前
記第1所定値以下で第2所定値以上の場合には相対速度
検出処理部と前記距離検出処理部の両方を作動させ、
両の走行速度に応じて距離検出と相対速度検出を使い分
ける。
【0010】第2の発明によると、超音波センサによる
物体の検知信号が距離検出処理部と相対速度検出処理部
に入力され、距離検出処理部では、超音波の送受信波の
時間差によって物体との距離が検出され、相対速度検出
処理部では、超音波の送受信波の周波数分析が行なわれ
ると共に送受信波の周波数差、即ち、ドップラー効果に
より物体の相対速度を検出し、物体がどの程度の距離に
存在する静止物であるか並走車両であるかを検出する。
そして、状況発生手段により物体の状況が知らされる。
そして、車両の走行速度が第1所定値より大きい場合に
相対速度の検出処理を行う相対速度検出処理部のみを作
動させ、車両の走行速度が前記第1所定値よりも低速度
である第2所定値より小さい場合に距離の検出処理を行
う距離検出処理部のみを作動させ、車両の走行速度が前
記第1所定値以下で第2所定値以上の場合には相対速度
検出処理部と前記距離検出処理部の両方を作動させ、
両の走行速度に応じて距離検出と相対速度検出を使い分
ける。
【0011】
【実施例】図1には本発明の一実施例に係る物体検知装
置を備えた自動車の全体状況を表す平面、図2には検知
手段の取付き状態を表すドアミラーの断面、図3には図
2中のIII-III 線矢視、図4には物体検知装置の制御ブ
ロック、図5には距離検出処理部における処理説明、図
6には相対速度検出処理部における処理説明、図7及び
図8には処理状況のフローチャート、図9には超音波セ
ンサの受信波感度と車両の走行速度(車速)との関係を
表すグラフを示してある。
【0012】図1に示すように、自動車1には運転中の
直接視界を補うためにサイドミラー2が備えられ、運転
者は走行中の車線変更や右左折時にサイドミラー2によ
って後ろ側部の確認を補うようにしている。ところで、
サイドミラー2による視覚範囲3と運転者が前方を向い
た状態の目視範囲4との間には、前方を向いたままの状
態では運転者が確認できない範囲(死角)5が存在す
る。死角5にある物体、例えば、ガードレール6や並走
車両7の存在を超音波の送受信によって検知する超音波
センサ8がサイドミラー2に設けられている。超音波セ
ンサ8による超音波の発信方向は、自動車1の斜め後方
に約45度の方向となっており、超音波の発信距離は約
5mとなっている。尚、超音波の発信方向及び距離は自
動車1の種類や超音波センサ8の性能等によって種々変
更されるものである。また、超音波センサ8を設ける場
所もサイドミラー2に限定されず、サイドモール等自動
車1の他の部位に設けることも可能である。
【0013】図2、図3に示すように、サイドミラー2
のハウジング9の内部には超音波センサ8が収納され、
超音波センサ8はサイドミラー2のミラー10の調整駆
動部11を避けて下方の外側に配設されている。超音波
センサ8は自動車1の斜め後方に約45度に傾いた状態
でハウジング9内に取り付けられ、送受信部がハウジン
グ9から斜め後方に約45度方向に向けられて開口して
いる。このため、超音波センサ8が可倒装置に干渉する
ことがなく、また、サイドミラー2の全面投影面積にも
影響を及ぼすことがない。また、超音波センサ8の超音
波の送受信部の開口は気流の早い部分に位置しているの
で、剥離や渦の発生を誘うことがなく汚れにくい。
【0014】図4に示すように、超音波センサ8の超音
波の送受信の情報は距離検出処理部12に入力され、距
離検出処理部12では並走車両7が検知された際に並走
車両7との距離が検出される。即ち、超音波センサ8か
ら発信される超音波はパルス波となっており、図5に示
したように、発信される超音波の発信パルス波と受信さ
れる超音波の受信パルス波には時間差tが存在する。こ
の時間差t及び超音波の音速cに基づいて、距離検出処
理部12では下式(1)によってガードレール6や並走
車両7との距離Lが演算される。 L=(c×t)/2・・・(1)
【0015】また、図4に示すように、超音波センサ8
の超音波の送受信の情報は相対速度検出処理部13に入
力され、相対速度検出処理部13には自動車1の図示し
ない車速センサからの車速情報(走行速度)が入力され
るようになっている。相対速度検出処理部13では超音
波の送受信波の周波数分析が行われて送信波の周波数と
受信波の周波数との差が検出され、この周波数差に基づ
いてガードレール6や並走車両7との相対速度ΔVが検
出される。即ち、動いている物体にある角度で超音波を
あてると、戻ってくる超音波の周波数がシフトする、い
わゆるドップラー効果を利用して、周波数のシフト量に
応じて相対速度ΔVが検出される。
【0016】超音波センサ8の発信パルス波と受信パル
ス波の周波数分析を行うと、周波数(kHz)と音圧レベル
(dB)は図6に示した状態になる。つまり、発信波の廻込
みの部分(周波数F)と受信波の部分(周波数f)で音
圧レベルが大きくなり、超音波の発信パルス波と受信パ
ルス波の周波数がシフトしていることが判る。この周波
数の差(周波数F,f)、超音波の音速c、及び音波対
向角(超音波の発信方向45度)θには下式(2)の関
係があり、下式(2)に基づいてガードレール6や並走
車両7との相対速度ΔVが演算される。 f=(c/c−ΔV×cos θ)2×F・・・(2)
【0017】上述したように、1つの超音波センサ8に
よって、距離検出処理部12でガードレール6や並走車
両7との距離Lが検出され、相対速度検出処理部13で
ガードレール6や並走車両7との相対速度ΔVが検出さ
れるようになっている。このため、1つの超音波センサ
8により、物体との距離がどの位であるのか、また、物
体がガードレール6のように静止物であるのか並走車両
7のように移動物であるのかを検出することができる。
【0018】図4に示すように、距離検出処理部12か
らの距離Lの情報及び相対速度検出処理部13からの相
対速度ΔVの情報は、状況発生手段としての制御部14
に入力される。また、制御部14には車速情報及びウイ
ンカー信号の情報が入力される。制御部14では、これ
らの情報に基づいて、死角5の範囲にあるガードレール
6や並走車両7の存在をインジケータの点灯(表示器1
5)等により車室内に表示する表示装置制御と、死角5
の範囲にあるガードレール6や並走車両7との接近をア
ラームベル16や音声等により運転者に知らせる警報制
御が行われる。
【0019】具体的には、相対速度ΔVが高く物体がガ
ードレール6のように静止物であると相対速度検出処理
部13で検出され、静止物との距離Lが所定距離よりも
近いと距離検出処理部12で検出された場合、その検出
情報が制御部14に入力される。そして、制御部14で
はインジケータを点灯させて注意を促すと共に、注意を
促したにも係わらず運転者が静止物との接近に気付かず
に進路変更を行おうとしてウインカーを出すと、ウイン
カー信号に基づいてアラームベル16を鳴らして警報を
発する。また、相対速度ΔVが低く物体が並走車両7の
ように移動物であると相対速度検出処理部13で検出さ
れ、移動物との距離Lが所定距離よりも近いと距離検出
処理部12で検出された場合、その検出情報が制御部1
4に入力される。そして、制御部14では前述同様にイ
ンジケータを点灯させて注意を促すと共に、注意を促し
たにも係わらず運転者が移動物と接近していることに気
付かずに車線変更を行おうとしてウインカーを出すと、
ウインカー信号に基づいてアラームベル16を鳴らして
警報を発する。
【0020】尚、制御部14による状況の発生制御は、
上述した表示装置制御や警報制御には限定されず、物体
検知装置では、物体が静止物か移動物かどうか、及び物
体との距離を検出することができるので、これらに基づ
いて様々な表示や警報あるいは挙動規制制御を行うこと
ができる。例えば、静止物と移動物の表示を色分けして
表示したり、車速によって緊急度合いを判別して緊急度
に応じて警報を区別する等、様々な表示装置制御や警報
制御を行うことが可能である。また、距離検出処理部1
2や相対速度検出処理部13からの情報に基づいて、走
行状況に応じた挙動規制、例えば、一時的にエンジンの
出力を低下させる等の制御を行うことも可能である。
【0021】また、自動車1の車速によって、一定車速
以下では物体との距離検出だけを行い、一定車速以上に
なった時に物体との距離検出及び物体の判別検出を行う
ようにしてもよい。即ち、パルス波の送受信波の時間差
により移動物との距離を検出すると共に、周波数分析に
よって並走車両7との相対速度を検出する超音波センサ
8では、最大検出距離により送波から受波まである程度
の時間が必要であり、周波数分析を行うためにはパルス
波自体の幅がある程度必要である。従って、検出のサン
プリング間隔が長く必要になる。
【0022】つまり、距離検出及び相対速度検出の何れ
の場合でも、障害物がない場合には情報が存在しないた
め、障害物の有無が判断できる。そして、高速走行では
障害物との距離よりも相対速度の情報が重要になり、低
速走行では障害物との相対速度よりも距離及び障害物の
有無の情報が重要になる。このため、車速に応じて物体
との距離検出及び物体の判別検出を選択して検出のサン
プリング間隔を短くして検出データの抜け落ちを減らす
ようにしている。
【0023】図7に基づいて車速に応じた処理の状況を
説明する。図に示すように、まず初期設定によって距離
検出フラグ及び相対速度検出フラグを1に設定する。各
フラグは1に設定されている場合は検出処理を実行し、
0になっている場合は検出処理を実行しない。車速Vが
第2所定値である20km/h以上であるか否かが判断され、
車速Vが20km/h未満であると判断された場合、相対速度
検出フラグを0にして相対速度の検出処理を実行しな
い。つまり、車速Vが第2所定値である20km/h以上の場
合に相対速度の検出処理を実行するようになっている。
一方、車速Vが20km/h以上で且つ第1所定値である80km
/hを超えているか否かが判断され、車速Vが80km/hを超
えていると判断された場合、距離検出フラグを0にして
距離検出の処理を実行しない。つまり、車速Vが第1所
定値である80km/h以下の場合に距離検出の処理を実行す
るようになっている。
【0024】車速Vが20km/h以上で且つ80km/h以下の場
合に距離検出フラグ及び相対速度検出フラグが1にされ
て距離検出及び相対速度検出の処理が実行され、車速V
が20km/h未満の場合に距離検出フラグだけが1にされて
距離検出のみの処理が実行され、車速Vが80km/hを超え
ている場合に相対速度検出フラグだけが1にされて相対
速度検出のみの処理が実行される。これにより、高速走
行では障害物との相対速度の情報が得られると共に、低
速走行では障害物との距離及び障害物の有無の情報が得
られ、しかも、検出のサンプリング間隔を短くして検出
データの抜け落ちを減らすことができる。
【0025】一方、超音波センサ8では、車速に応じて
反射波の強度が変化し、高速走行になる程反射波が弱く
なる。そこで、走行速度(車速)に応じて低速程受信波
感度を低く、高速程受信波感度を高く設定することによ
り、安定した検出精度を実現するようにしている。単に
発信波レベルを強くした場合、低速走行時にノイズの廻
り込みにより障害物を誤検出する虞が発生してしまう。
これに対し、低速走行時の感度を下げることにより、発
信波レベルを強くしてもノイズの廻り込みによる誤検出
の虞がなくなり、高速走行時の受信感度を上げることに
より、高速でも安定した検出精度が得られる。
【0026】つまり、図8に示すように、車速Vを読込
みんだ後、車速Vに応じて受信感度を変更する。受信感
度の変更は、図9に示したように、車速Vが高くなる程
受信波感度が高く設定されるようになっている。これに
より、低速走行時にはノイズの廻り込みによる誤検出の
虞をなくし、高速走行時には受信波感度を高く設定する
ことによる安定した検出精度の実現が可能になる。
【0027】上述した物体検知装置を備えることによ
り、1つの超音波センサ8により、物体との距離及び物
体との相対速度を検出することができ、物体がガードレ
ール6のように静止物であるか、または物体が並走車両
7のように移動物であるかを判別することができる。ま
た、物体が並走車両7のように移動物であると判別した
場合、移動物の相対速度を検出することができ、移動物
の状況までも検出することができる。また、相対速度検
出処理部13ではドップラー効果による周波数の差によ
って相対速度の検出を行うようにしているので、信号レ
ベル差による処理に比べ格段にノイズの影響を受けるこ
とがなく、S/N 比が向上する。
【0028】また、高速走行では障害物との相対速度の
情報が得られると共に、低速走行では障害物との距離及
び障害物の有無の情報が得られ、しかも、検出のサンプ
リング間隔を短くして検出データの抜け落ちを減らすこ
とができる。また、低速走行時にはノイズの廻り込みに
よる誤検出の虞をなくし、高速走行時には受信波感度を
高く設定することによる安定した検出精度の実現が可能
になる。
【0029】
【発明の効果】第1の発明の物体検知装置は、超音波の
送受信によって物体を検知する超音波センサの検知信号
が入力され超音波の送受信波の時間差に基づいて物体と
の距離を検出する距離検出処理部と、超音波センサの検
知信号が入力され超音波の送受信波の周波数分析を行う
と共に送受信波の周波数差に基づいて物体との相対速度
を検出する相対速度検出処理部とを備えたので、物体と
の距離及び物体との相対速度を検出することで、1つの
超音波センサにより、物体との距離の把握、物体が静止
物であるか移動物であるかの判別及び移動物の相対速度
を検出することができる。この結果、単一のセンサによ
り死角の範囲内にある物体の存在及び物体の詳細な状態
を検知することができ、簡素で低コストの装置とするこ
とが可能になる。また、車両の走行速度が第1所定値よ
り大きい場合に相対速度の検出処理を行う相対速度検出
処理部のみを作動させ、車両の走行速度が前記第1所定
値よりも低速度である第2所定値より小さい場合に距離
の検出処理を行う距離検出処理部のみを作動させ、車両
の走行速度が前記第1所定値以下で第2所定値以上の場
合には相対速度検出処理部と前記距離検出処理部の両方
を作動させ、車両の走行速度に応じて距離検出と相対速
度検出を使い分けることができ、検出のサンプリング間
隔を短くして、検出データの抜け落ちを減らすことが可
能となる。
【0030】第2の発明の物体検知装置は、車両の側後
部にある物体を超音波の送受信によって検知する超音波
センサと、超音波センサの検知信号が入力され超音波の
送受信波の時間差に基づいて物体との距離を検出する距
離検出処理部と、超音波センサの検知信号が入力され超
音波の送受信波の周波数分析を行うと共に送受信波の周
波数差に基づいて物体との相対速度を検出する相対速度
検出処理部と、距離検出処理部及び相対速度検出処理部
からの情報が入力され物体との距離及び物体との相対速
度の情報に対応する状況を発生する状況発生手段とを備
え、物体との距離及び物体との相対速度を検出すると共
に物体の状況を発生することで、1つの超音波センサに
より、物体との距離の把握、物体が静止物であるか移動
物であるかの判別及び移動体の相対速度を検出すること
ができると共に、物体の状況を表示したり警告すること
ができる。この結果、単一のセンサにより死角の範囲内
にある物体の存在及び物体の詳細な状況を検知して運転
者に知らせることができ、簡単で低コストの装置とする
ことが可能になり、しかも安全性を向上させることが可
能になる。車両の走行速度が第1所定値より大きい場合
に相対速度の検出処理を行う前記相対速度検出処理部の
みを作動させ、車両の走行速度が第1所定値よりも低速
度である第2所定値より小さい場合に距離の検出処理を
行う距離検出処理部のみを作動させ、車両の走行速度
1所定値以下で第2所定値以上の場合には相対速度検
出処理部と距離検出処理部の両方を作動させ、車両の走
行速度に応じて距離検出と相対速度検出を使い分けるこ
とができ、検出のサンプリング間隔を短くして、検出デ
ータの抜け落ちを減らすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る物体検知装置を備えた
自動車の平面図。
【図2】検知手段の取付き状態を表すドアミラーの断面
図。
【図3】図2中のIII-III 線矢視図。
【図4】物体検知装置の制御ブロック図。
【図5】距離検出処理部における処理説明図。
【図6】相対速度検出処理部における処理説明図。
【図7】検出処理のフローチャート
【図8】検出処理のフローチャート
【図9】受信波感度と車速との関係を表すグラフ。
【符号の説明】
1 自動車 2 サイドミラー 5 死角 6 ガイドレール 7 並走車両 8 超音波センサ 9 ハウジング 12 距離検出処理部 13 相対速度検出処理部 14 制御部 15 表示器 16 アラームベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 御室 哲志 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 前村 高広 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 井上 紀夫 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−3445(JP,A) 特開 昭61−51584(JP,A) 特開 平6−247247(JP,A) 特開 平3−176800(JP,A) 特開 昭61−90071(JP,A) 実開 昭60−90040(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/00 B60R 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の側後部にある物体を超音波の送受
    信によって検知する超音波センサと、該超音波センサの
    検知信号が入力され超音波の送受信波の時間差に基づい
    て前記物体との距離を検出する距離検出処理部と、前記
    超音波センサの検知信号が入力され超音波の送受信波の
    周波数分析を行うと共に送受信波の周波数差に基づいて
    前記物体との相対速度を検出する相対速度検出処理部と
    からなり、 前記車両の走行速度が第1所定値より大きい場合に相対
    速度の検出処理を行う前記相対速度検出処理部のみを作
    動させ、前記車両の走行速度が前記第1所定値よりも低
    速度である第2所定値より小さい場合に距離の検出処理
    を行う前記距離検出処理部のみを作動させ、前記車両の
    走行速度が前記第1所定値以下で前記第2所定値以上の
    場合には前記相対速度検出処理部と前記距離検出処理部
    の両方を作動させることを特徴とする物体検知装置。
  2. 【請求項2】 車両の側後部にある物体を超音波の送受
    信によって検知する超音波センサと、該超音波センサの
    検知信号が入力され超音波の送受信波の時間差に基づい
    て前記物体との距離を検出する距離検出処理部と、前記
    超音波センサの検知信号が入力され超音波の送受信波の
    周波数分析を行うと共に送受信波の周波数差に基づいて
    前記物体との相対速度を検出する相対速度検出処理部
    と、前記距離検出処理部及び前記相対速度検出処理部か
    らの情報が入力され前記物体との距離及び前記物体との
    相対速度の情報に対応する状況を発生する状況発生手段
    とからなり、 前記車両の走行速度が第1所定値より大きい場合に相対
    速度の検出処理を行う前記相対速度検出処理部のみを作
    動させ、前記車両の走行速度が前記第1所定値よりも低
    速度である第2所定値より小さい場合に距離の検出処理
    を行う前記距離検出処理部のみを作動させ、前記車両の
    走行速度が前記第1所定値以下で前記第2所定値以上の
    場合には前記相対速度検出処理部と前記距離検出処理部
    の両方を作動させることを特徴とする物体検知装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波センサの受信波感度は、前記
    車両の走行速度に応じて該走行速度が高速になる程高く
    設定されていることを特徴とする請求項1もしくは請求
    項2のいずれかに記載の物体検知装置。
  4. 【請求項4】 前記超音波センサは前記車両のサイドミ
    ラーのハウジング内に収納されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の物体検知装
    置。
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