JP2000111774A - 角錐台形ライトガイドを保持する機構および方法 - Google Patents

角錐台形ライトガイドを保持する機構および方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角錐台形状のライトガイドを、当該ライトガ
イドが熱膨張した場合であっても、その軸心の移動を招
くことのなく保持する。 【解決手段】 面積の大きい第1端面と面積の小さい第
2端面とを有する角錐台形ライトガイド2を、第1端面
を支持する第1端面支持壁12と、当該支持壁に対して相
対回転不可で第2端面を支持壁側へと弾性的に付勢する
第2端面支持部材40と、で挟持する。第1端面支持壁12
は、第1端面と相似かつやや大寸の枠壁で構成される凹
部13を備える。第2端面支持部材40は、ライトガイド2
の第2端面2b上に圧接されている。支持部材40には、
ライトガイド2を保持する開口を備えた中間リング部材
20がコイルスプリング30を介して連結されている。中間
リング部材20がコイルスプリング30の周方向の付勢力に
よりライトガイド2を光軸回りに回転させて第1端面の
角部を枠壁に回転圧接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を均一化するラ
イトガイドの保持機構に関する。さらに詳しくは、角錐
台形状のライトガイドの保持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、プロジェクタの照明ユニットに
おいては光源からの光をDMD(デジタル・マイクロミラ
ー・デバイス)上に均一に照射する必要があるが、このよ
うな場合にインテグラルロッドと呼ばれる角柱状のライ
トガイドが使用されている。
【0003】すなわち、一般に点光源からの光は、反射
傘や集光レンズ群によってスポット的に集光したとして
も、そのスポット内において光の照度分布が生じ、均一
とはならない。そこで、光源からの光をその照度を均一
化して照射面に照射するために、図1に示したような角
柱状のライトガイド1が使用されてきた。すなわち、ラ
イトガイド1の一端面1aから入射した光はライトガイ
ド内で全反射を繰り返すことによって照度が均一化さ
れ、他端面1bから照射される。
【0004】図1から分かるように、ライトガイド内に
光を導入する端面1aは、光源からの光をより多く効率
的に導入するためにその面積を大きくすることが好まし
い。このような考えから、図2に示したような、一方の
端面の面積を大きくした角錐台形状のライトガイド2が
知られている。
【0005】角錐台形状のライトガイド2を光路内に保
持する方法としては、図3に示したように、斜面上に載
せたライトガイド2を上方から斜面上に押圧する(矢印
A)とともに、光軸方向へのズレを斜面上に設けたスト
ッパ3によって規制することが行われている。しかしな
がら図3のような固定方法では、ライトガイド2が熱膨
張した場合、矢印Bで示したようにライトガイドの軸心
2Aが僅かではあるが上方に移動し、照射面に対する光
の照射精度が低下するという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決すべき技術的課題は、角錐台形状のライトガイドを
保持する機構であって、当該ライトガイドが熱膨張した
場合であっても、その軸心の移動を招くことのない保持
機構および保持方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用・効果】本発明は、上
記課題を有効に解決するために創案されたものであり、
「面積の大きい第1端面と面積の小さい第2端面とを有
する角錐台形ライトガイド」を、当該ライトガイドが熱
変形した場合でもその軸心および第1端面が移動しない
ように保持するものである。ここでいう面積の大小は、
相対的なものであり、第1端面が第2端面よりも相対的
に大面積であることを意味する。したがって、そのよう
なライトガイドは、必然的に錐の形状をなす。また、ラ
イトガイドは角錐台形状であるから、第1端面および第
2端面の形状は、当然に多角形である。なお、第1端面
の形状は正多角形であることが好ましい。
【0008】本発明においては、「第1端面を支持壁表
面に当接させたライトガイドの第2端面を、支持壁側に
向かって弾性的に付勢する」とともに、「ライトガイド
を光軸回りにも弾性的に回転付勢して、第1端面の角部
を、その外周側に設けられ当該第1端面と相似かつやや
大寸の枠壁に対して回転圧接する」ことにより、ライト
ガイドが保持される。本発明によって、以下の特徴を備
えたライトガイド保持機構が提供される。
【0009】本発明のライトガイド保持機構は、「面積
の大きい第1端面と面積の小さい第2端面とを有する角
錐台形ライトガイド」を「第1端面を支持する第1端面
支持壁」と「当該支持壁に対して相対回転不可で第2端
面を支持壁側へと弾性的に付勢する第2端面支持部材」
とで挟持する。第1端面支持壁は、「第1端面への入射
光を通す開口の周辺に設られ第1端面に当接する当接
面」と「その外周側に設けられ第1端面と相似かつやや
大寸の枠壁」とを備える。第2端面支持部材は、「第2
端面からの出射光を通す開口」を備え、当該開口の周縁
部を当該第2端面の周縁部に当接させた状態で第2端面
上に圧接されている。さらに第2端面支持部材には、
「角錐台形ライトガイドの第1端面と第2端面との間の
軸方向所定位置における軸直角断面形状に適合してライ
トガイドを保持する開口を備えた中間リング部材」がコ
イルスプリングを介して連結されている。そして、ライ
トガイドと係合した中間リング部材がコイルスプリング
の周方向の付勢力によりライトガイドを光軸回りに回転
させて第1端面の角部を枠壁に回転圧接させ、これによ
りライトガイドを保持する。
【0010】上記構成のライトガイド保持機構によれ
ば、ライトガイドの光軸位置を変位させることなく、径
方向および長さ方向の熱膨張を以下のようにして吸収で
きる。
【0011】(1)径方向の熱膨張 ライトガイドは、その第1端面と相似形状であってやや
大寸の枠壁に対して第1端面の角部を回転圧接させるこ
とによって弾性的に保持されている。この回転圧接は、
コイルスプリングによって周方向に付勢されるとともに
ライトガイドを保持する中間リング部材を用いて行われ
る。枠壁の断面形状が第1端面と相似であるため、ライ
トガイドが径方向に伸縮した場合、第1端面角部の枠壁
上への当接位置が変化することにより、ライトガイドは
その光軸を中心として自転することとなる。この熱伸縮
に起因するライトガイドの変位は光軸を中心とした回動
だけであり、光軸自体の位置は変化しない。また、ライ
トガイドが自転するとき、これに係合している中間リン
グ部材も一体的に回転して、ライトガイドの自転を吸収
する。勿論、自転後においてもスプリングによる弾性力
が有効に作用し、これによってライトガイドが枠壁に対
して回転圧接される。中間リング部材がその中心をライ
トガイドの光軸に一致させた状態で回転するのをガイド
するガイド壁をさらに設けることが好ましい。
【0012】(2)長さ方向(光軸方向)の熱膨張 ライトガイドは、その第1端面を支持壁表面に当接させ
た状態で、第2端面支持部材によって支持壁側に向かっ
て弾性的に付勢される。したがって、ライトガイドが長
さ方向に伸縮した場合、それに応じて第2端面支持部材
が移動することによって当該伸縮を吸収する。勿論、伸
縮後においても第2端面支持部材による弾性力が有効に
作用し、これによってライトガイドが保持される。当然
ではあるが、ライトガイドの光軸位置は、長さ方向への
伸縮によっては変化しない。
【0013】本発明においては、上記第2端面支持部材
および中間リング部材にそれぞれ小孔を設け、コイルス
プリングの両端を光軸方向に折り曲げてなる各折曲げ端
部をそれぞれ小孔に通すことにより、第2端面支持部材
および中間リング部材をコイルスプリングに連結するこ
とが好ましい。その場合さらに、第2端面支持部材の小
孔に通されたコイルスプリングの折曲げ端部を当該支持
部材を貫通して突出させ、当該突出端と係合するロック
部材によって第2端面支持部材の第1端面支持壁に対す
る相対回転を禁止することが好ましい。
【0014】ライトガイド内においては全反射を繰り返
しながら光が進行するが、一般的に、ライトガイドとそ
の保持部材との接触部において光の一部が外に逃げて伝
達効率が低下する。したがって、ライトガイドと係合す
る中間リング部材とライトガイドとの接触面積も当然に
小さい方が好ましい。すなわち、中間リング部材はその
開口内に角錐台形状のライトガイドを挿通させることに
よって当該ライトガイドを保持するのであるが、この開
口の周縁に切欠きを設けて、当該開口周縁とライトガイ
ドとの接触面積を低減することが好ましい。同様の観点
から、開口周縁とライトガイドとは面接触ではなく線接
触することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を添付の図面を
参照して以下に詳細に説明する。図4は、本発明の一実
施形態に係る保持機構を示す概略分解図である。また、
この保持機構の組立完了後における状態を図5に示して
いる。
【0016】ライトガイド2は、図2に示したのと同じ
ものであって、相対的に大面積の第1端面2aと、小面
積の第2端面2bと、を有する角錐台形状をなしてい
る。この例においては、第1端面2aは正方形で、第2
端面2bは長方形の形状にしている。以下に説明するよ
うに、ライトガイド2が本発明の保持機構により、熱変
形した場合でもその軸心および第1端面が変位しないよ
うに保持される。
【0017】ライトガイド2は、一端が開口した有底の
外筒10内に収容される。外筒10は、円筒状の周壁11と底
壁12とを備えており、開口端の周縁にフランジ16が形成
されている。底壁12は、ライトガイドの第1端面2aを
支持する支持壁として機能する。支持壁12は、図4から
も分かるように、中央に正方形の凹部13を備えており、
さらにその内側に円形の開口14を備えている。
【0018】保持機構の組立後においては、図5に示し
たように、円板状の支持板40がライトガイド2の第2端
面2bを支持壁12側へ向けて押圧している。すなわち、
ライトガイド2は、支持壁12と支持板40との間に弾性的
に挟持されている。なお、支持板40は、ライトガイドの
第2端面2bよりもやや小さい長方形の開口41を備えて
おり、当該開口41の周縁部を第2端面2bに当接させた
状態で板バネ50によって圧接されている。図5において
は、支持板40の開口41内に第2端面2bの中央部が見え
ている。
【0019】支持板40を第2端面2b上に圧接させる弾
性力は、板バネ50によって与えられる。板バネ50は、不
図示のビス等を用いて外筒10のフランジ16に固定されて
おり、内側に向かって突出する4枚の係止片51を備えて
いる。この4枚の係止片51が支持板40の周縁部に当接す
ることによって、当該支持板40をライトガイドの第2端
面2b上に圧接している。なお、板バネ50は、後述のロ
ック部材60を逃げるためにリング状の部材の一部を切除
してなるC字形の部材とされている(図5参照)。
【0020】ライトガイド2は、その第1端面2aを支
持壁12上の凹部13内に係合させて保持される。凹部13
は、ライトガイドの第1端面2aと相似形状でかつやや
大寸とされた正方形の枠壁13aで構成されている。枠壁
13aの内側に形成された開口12は、ライトガイドの第1
端面2aへの入射光を通すために設けられたものであ
り、第1端面2aがそこを通過できないように寸法設定
される。枠壁13aが正方形であって、その内側の開口14
が円形であるが故に、枠壁13aと開口14との間には4つ
の当接面15が存在することとなる。したがって、凹部13
内にライトガイドの第1端面2aを嵌め合わせるととも
にライトガイド2を支持壁12側へ向けて押圧すると、第
1端面2aの4隅が当接面15に圧接する。この圧接は、
既に説明したように支持板40によって行われる。
【0021】ライトガイド2が熱膨張して軸方向に伸縮
した場合、4枚の係止片51が弾性変形することによって
支持板40が軸方向に移動し、その結果、ライトガイド2
の伸縮が吸収される。このとき、枠壁13aと開口14との
間に形成される4つの当接面15に当接した第1端面2a
は、その位置を変えない。第2端面2bの位置が変位す
ることにより、ライトガイド2の伸縮が吸収される。当
然ではあるが、ライトガイド2の光軸位置は、長さ方向
への伸縮によっては変化しない。
【0022】ここまでは、本発明の保持機構がライトガ
イド2を光軸方向に保持する機構について説明した。続
いて、ライトガイド2を径方向に保持する機構について
説明する。
【0023】支持板40には、コイルスプリング30を介し
て中間リング20が連結されている。中間リング20および
支持板40には、小孔21および42がそれぞれ形成されてい
る。そして、コイルスプリング30は、その両端を光軸方
向に折り曲げて構成した各折曲げ端部31、32をそれぞれ
小孔21、42に挿通させることによって、中間リング20お
よび支持板40と連結されている。後述するように、この
保持機構の組立完了後においては支持板40は外筒10に対
して相対回転不可に固定されることになるので、該支持
板40にコイルスプリング30を介して連結された中間リン
グ20は、ライトガイド2をその光軸回りに回転付勢する
こととなる。
【0024】図6は、中間リング20を拡大して示す平面
図である。開口23は、ライトガイド2を中間リング20自
身に対して相対回転不可に保持するために設けられたも
のである。すなわち、開口23は、図6に破線で示した長
方形の基本的形状23’に対して、その4隅に円形の切欠
き23aを設けて構成されている。
【0025】基本的形状23’が長方形であるのは、ライ
トガイド2を相対回転不可に保持するためである。すな
わち、第1端面2aが正方形で第2端面2bが長方形で
ある角錐台形ライトガイド2は両端面2a、2b間の軸
方向所定位置における軸直角断面形状が長方形となって
いるので、開口23の形状も、基本的にはその長方形形状
にフィットする(適合する)長方形形状とし、これによ
り、ライトガイド2を中間リング20に対して相対回転不
可に保持している。
【0026】基本的形状23’に対して切欠き23aを追加
しているのは、ライトガイド2が相対回転不可に保持さ
れるのを妨げることなく、中間リング20とライトガイド
2との接触面積をできるだけ小さくするためである。す
なわち、ライトガイド2内においては全反射を繰り返し
ながら光が進行するが、ライトガイド2と中間リング20
との接触部において光の一部が外に逃げて伝達効率が低
下してしまう。切欠き23aは、これを避けるために設け
られたものである。
【0027】したがって、図6に示した切欠き23aだけ
に限らず、ライトガイド2を開口23によって相対回転不
可に保持できる範囲において、なるべく多くの切欠きを
設けることが好ましい。一方、図7はライトガイド2と
中間リング20との接触部を拡大して示す軸方向断面図で
あるが、上記と同様の観点から、中間リング20の開口23
の周縁とライトガイド2とは、面接触ではなく線接触す
ることが好ましい。なお、図7においては、線接触の様
子を分かり易くするために、中間リング20を実際よりも
厚く描いている。
【0028】既に説明したように、凹部13を構成する枠
壁13aは、第1端面2aと相似形状であってやや大寸の
正方形とされている。つまり、ライトガイドの第1端面
2aは、凹部13内に僅かのガタをもって嵌め合わせられ
ており、自身の光軸を中心として僅かに回転(自転)する
ことができる。一方、ライトガイド2全体が中間リング
20によって回転付勢されているため、第1端面2aは、
凹部13内で回転し、その4隅の角部2a’を枠壁13aの
表面に圧接させることとなる。図8および9は、これを
説明する概略図であって、図4において支持壁12を矢印
B方向から見た図である。したがって、図4中における
矢印A方向と図8、9中における矢印A方向とは同一方
向を示すこととなる。なお、図8および9においては、
開口14の図示は省略している。図8はライトガイド2の
第1端面2aが枠壁13aに対して圧接される前の状態を、
図9は圧接後の状態を、それぞれ示している。
【0029】図4および5に例示した保持機構において
は、中間リング20がライトガイド2を回転付勢する方向
は矢印A方向である。これを以下に説明する。保持機構
を実際に組み立てる際には、コイルスプリング30によっ
て連結された中間リング20および支持板40を外筒10の周
壁11内に嵌め込む。このとき、ライトガイド2は、中間
リング20に設けた開口23に挿通されるとともに、その第
1端面2aが凹部13内に嵌め込まれる。支持板40は、図
4中矢印A方向に回転付勢させながら周壁11内に嵌め込
まれるので、その結果、ライトガイド2も中間リング20
によって矢印A方向に回転付勢されることとなる。
【0030】支持板40は、矢印A方向に所定位置まで回
転した状態でロック部材60によって当該所定位置に保持
される。ロック部材60は、フランジ16から内径側に突出
する楔状の部材であって、支持板40を貫通して突出する
コイルスプリング30の折曲げ端部32と係合することによ
って、支持板40を所定位置に保持する。折曲げ端部32
は、コイルスプリング30の復元力によってロック部材60
の先端部61に圧接し、この結果、支持板40は、第1端面
支持壁12を含めた外筒10に対して相対回転不可に固定さ
れることとなる。すなわち、支持板40は、保持機構の組
立工程中においては支持壁12に対して相対回転可能であ
るが、組立完了後においては支持壁12に対して相対回転
不可となる。
【0031】ロック部材60による支持板40の固定位置
は、支持板の開口41とライトガイドの第2端面2bとの
位置がほぼ整合する位置になるように設定される。すな
わち、図示の例においては、開口41および第2端面2b
は、ともに長方形とされており、第2端面2bの方が僅
かに大寸とされている。そして、図5に示した支持板40
の固定位置においては、開口41の全周縁部が第2端面2
bの周縁部に当接した状態で、支持板40が第2端面2b
上に圧接されている。これにより、第2端面2bからの
出射光は開口41で規定される形状で第2端面2bから出
て行くこととなる。言い換えると、開口41は、ライトガ
イドの第2端面2bに対するマスクとして機能してい
る。
【0032】ロック部材60は、コイルスプリング30の折
曲げ端部32と係合したときに、支持板40の開口41とライ
トガイド2の第2端面2bとがほぼ整合することとなる
位置に、ビス等で固定される。そして、その楔形状の先
端部61の突出方向を調整することによって、支持板40の
固定位置を微調整することができる。なお図示の例で
は、コイルスプリング30の一端32を支持板40から突出さ
せ、これを利用してロック部材60による固定を行い、部
品点数の削減およびコストダウンを図っているが、事情
に応じて、支持板40に突起を一体的に構成し、これを利
用してロック部材60による固定を行っても良い。
【0033】図9は、ライトガイド2の第1端面2aが
中間リング20によって枠壁13aに回転圧接されている状
態を示している。すなわち、ライトガイド2が支持壁12
に対して矢印A方向に相対回転することにより、ライト
ガイドの第1端面2aの4隅の角部2a’が枠壁13a表
面上に圧接し、これによって、ライトガイド2がその径
方向(光軸方向に対して直交する方向)にズレることが防
止される。
【0034】既に説明したように、枠壁13aは第1端面
2aと相似形状で、かつ、やや大寸とされているので、
図9の圧接状態においてもライトガイド2の光軸と枠壁
13aの中心とは正確に一致することとなる。そして、
ライトガイド2が熱膨張により径方向に伸縮すると、ラ
イトガイドの第1端面2aの一辺の長さも伸縮するの
で、ライトガイド2は、枠壁13aへの圧接を保ったま
ま光軸を中心として自転することとなる。そして、この
ような自転の際には、ライトガイド2の光軸位置と枠壁
13aの中心位置とがズレることがない。すなわち、ラ
イトガイド2の光軸位置が変位することなく、その径方
向における伸縮が吸収される。勿論、伸縮後においても
コイルスプリング30による弾性力が有効に作用し、これ
によってライトガイドが保持される。
【0035】以上の説明から分かるように、枠壁13a
が第1端面2aに対してあまりに大寸であると、第1端
面2aが枠壁13aの内側で空回りし、上記のような圧
接による効果を得ることができなくなる。すなわち、本
発明において「枠壁13aが第1端面2aに対してやや
大寸」であるとは、枠壁と第1端面との寸法差が上記空
回りを生じさせない程度に近接していることを意味す
る。また、第1端面2aが枠壁13aに対して圧接を保
ったまま回転(自転)するときに、ライトガイド2の光軸
位置と枠壁13aの中心位置とが一致した状態を維持し
て互いにズレることを防ぐには、第1端面2aの形状と
枠壁13aの形状とが相似形であることが必要である。
また、第1端面2a(したがって、枠壁13aも)は、例
えば長方形であってもよいが、正多角形であることが好
ましい。
【0036】なお、中間リング20はコイルスプリング30
を介して支持板40に連結されているので、ライトガイド
2に対して回転付勢力だけでなく、支持壁12に向けて光
軸方向に圧接させる作用も当然に有している。ただ、ラ
イトガイド2の光軸方向における伸縮を吸収するのは、
あくまでも板バネ50を介してフランジ16に固定された支
持板40である。なお、ライトガイド2が光軸方向に伸縮
すると、支持板40と中間リング20との間の距離が変わる
が、この距離の変化はコイルスプリング30によって吸収
される。
【0037】外筒10の周壁11は、中間リング20がコイル
スプリング30の付勢力により回転(自転)する際に、中間
リング20がその中心をライトガイド2の光軸に一致させ
た状態を保ちつつ回転するのを案内する作用を有してい
る。しかし、中間リング20自身がライトガイド2を支持
壁12に向けて圧接する作用を有しており、さらに、ライ
トガイド2自身はその第1端面2aが枠壁13aに圧接す
ることによって径方向にも保持されているので、必ずし
も周壁11がなくても、中間リング20はその中心をライト
ガイド2の光軸に一致させた状態で回転しようとする性
質を有する。ただ、周壁11を設けることによって、中間
リング20の中心とライトガイド2の光軸とがズレてしま
うことをより確実に防止することができる。この意味に
おいて、周壁11は必ずしもライトガイド2の全周を囲む
ように設けられている必要はなく、例えば、周方向に所
定間隔で設けた複数本の棒材によって、中間リング20を
ガイドしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 角柱状のライトガイドを示す斜視図である。
【図2】 角錐台形状のライトガイドを示す斜視図であ
る。
【図3】 図2のライトガイドを保持する従来の機構を
説明する概略図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係るライトガイド保持
機構を説明する分解斜視図である。
【図5】 図4の保持機構の組立状態を示す斜視図であ
る。
【図6】 図4の保持機構において使用される中間リン
グの正面図である。
【図7】 図5の組立状態におけるライトガイドと中間
リングとの接触部を拡大して示す軸方向断面図である。
【図8】 ライトガイドの第1端面が枠壁に対して圧接
される前の状態を示す概略説明図である。
【図9】 ライトガイドの第1端面が枠壁に対して圧接
されている状態を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 角柱状のライトガイド 1a、1b 端面 2 角錐台形状のライトガイド 2a 大面積の第1端面 2a’ 第1端面の角部 2b 小面積の第2端面 3 ストッパ 10 外筒 11 周壁 12 支持壁(底壁) 13 凹部 13a 枠壁 14 開口 15 当接面 16 フランジ 20 中間リング 21 小孔 23 開口 23’ 開口の基本的形状 23a 切欠き 30 コイルスプリング 31、32 折曲げ端部 40 支持板 41 開口 42 小孔 50 板バネ 51 係止片 60 ロック部材 61 先端部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面積の大きい第1端面と面積の小さい第
    2端面とを有する角錐台形ライトガイドを、第1端面を
    支持する第1端面支持壁と、当該支持壁に対して相対回
    転不可で第2端面を支持壁側へと弾性的に付勢する第2
    端面支持部材と、で挟持するライトガイド保持機構であ
    って、 第1端面支持壁は、第1端面への入射光を通す開口の周
    辺に設られ第1端面に当接する当接面と、その外周側に
    設けられ第1端面と相似かつやや大寸の枠壁とを備え、 第2端面支持部材は、第2端面からの出射光を通す開口
    を備え、当該開口の周縁部を当該第2端面の周縁部に当
    接させた状態で第2端面上に圧接されており、当該支持
    部材には、角錐台形ライトガイドの第1端面と第2端面
    との間の軸方向所定位置における軸直角断面形状に適合
    してライトガイドを保持する開口を備えた中間リング部
    材がコイルスプリングを介して連結されており、 ライトガイドと係合した中間リング部材がコイルスプリ
    ングの周方向の付勢力によりライトガイドを光軸回りに
    回転させて第1端面の角部を枠壁に回転圧接させている
    ことを特徴とする保持機構。
  2. 【請求項2】 上記第1端面の形状が正多角形であるこ
    とを特徴とする、請求項1記載の保持機構。
  3. 【請求項3】 上記第2端面支持部材および中間リング
    部材にはそれぞれ小孔が設けられており、コイルスプリ
    ングの両端を光軸方向に折り曲げてなる各折曲げ端部を
    それぞれ小孔に通すことにより、第2端面支持部材およ
    び中間リング部材がコイルスプリングに連結されている
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の保持機構。
  4. 【請求項4】 上記第2端面支持部材の小孔に通された
    コイルスプリングの折曲げ端部が当該支持部材を貫通し
    て突出しており、当該突出端と係合するロック部材によ
    って、第2端面支持部材が第1端面支持壁に対して相対
    回転することを禁止していることを特徴とする、請求項
    3記載の保持機構。
  5. 【請求項5】 上記中間リング部材がその中心をライト
    ガイドの光軸に一致させた状態で回転するのをガイドす
    るガイド壁をさらに備えていることを特徴とする、請求
    項1、2、3または4記載の保持機構。
  6. 【請求項6】 上記中間リング部材の開口周縁に切欠き
    を設け、当該開口周縁とライトガイドとの接触面積を低
    減していることを特徴とする、請求項1、2、3、4ま
    たは5記載の保持機構。
  7. 【請求項7】 上記中間リング部材の開口周縁とライト
    ガイドとが線接触により接触していることを特徴とす
    る、請求項1、2、3、4、5または6記載の保持機
    構。
  8. 【請求項8】 面積の大きい第1端面と面積の小さい第
    2端面とを有する角錐台形ライトガイドを、当該ライト
    ガイドが熱変形した場合でもその軸心および第1端面が
    移動しないように保持する方法であって、 第1端面を支持壁表面に当接させたライトガイドの第2
    端面を、支持壁側に向かって弾性的に付勢するととも
    に、 ライトガイドを光軸回りにも弾性的に回転付勢して、第
    1端面の角部を、その外周側に設けられ当該第1端面と
    相似かつやや大寸の枠壁に対して回転圧接する、ことを
    特徴とするライトガイド保持方法。
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