JP2860172B2 - 反射鏡の角度調整装置 - Google Patents

反射鏡の角度調整装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学機器に用いられ反
射光線の出射方向を調整できる反射鏡の角度調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学機器等に用いられ、反射光線
出射方向を調整できる反射鏡の角度調整装置がある。
【0003】この種の反射鏡の角度調整装置として、反
射鏡の傾きを複数のねじによって調整する構造のものが
ある。図5に示すように、反射鏡の角度調整装置として
の角度調整機構付反射鏡100は平板状の反射鏡102
が保持板104に接着剤で固着されており、この保持板
104は裏面の四隅が取付台106に取り付けられた引
っ張りコイルスプリング108、支点ピン110、及び
一対の押しねじ112によって支持されている。反射鏡
102の角度を調整する場合には、一対の押しねじ11
2を取付台106からそれぞれ出入りさせる。これによ
って、反射鏡102は支点ピン110の先端を支点とし
てその向きを上下方向及び左右方向へ傾斜させることが
できる。
【0004】また、他の構造の角度調整機構付反射鏡と
して、図6に示すように、三角柱状の反射鏡122を回
転させて反射面123の角度を調整する角度調整機構付
反射鏡120がある。この角度調整機構付反射鏡120
は取付台126に形成された孔128に円柱状の保持部
130が回転可能に挿入されており、この保持部130
の端面に三角柱状の反射鏡122が固着されている。こ
の反射鏡122の反射面123は保持部130の軸線に
対して45°に傾斜されている。反射面122に入射さ
れる光線は保持部130の軸線と同軸とされているの
で、反射光線は保持部130の軸線に対して直角とな
る。したがって、保持部130の角度変化に対する反射
光線の角度変化が保持部130の角度変化と同一とな
る。また、取付台126には孔128の径が拡縮できる
ようにすり割り132が形成されており、ねじ134を
締めることによって孔128の径を縮径させて保持部1
30を固定することができる。
【0005】ところで、角度調整機構付反射鏡100で
は、押しねじ112を回転させることによって反射角度
を比較的容易に調整することができるが、反射鏡102
の設定角度をずらさないように押しねじ112を固定す
ることが困難である。押しねじ112を固定する方法と
して、押しねじ112にナツト114を螺入して、この
ナツト114を取付台106に締めつける方法が考えら
れるが、押しねじ112とねじ穴(図示せず)との間に
は隙間が存在するため、ナツト114を締めた際に押し
ねじ112が軸方向にがた分だけ移動し、調整された反
射鏡102が動いてしまう。また、押しねじ112を接
着剤で固着する方法も考えられるが、接着剤で固定した
後では再調整することができない。さらに、反射鏡10
2の温度が上昇した場合には、反射鏡102を固着して
いる接着剤が膨張して反射鏡102が動く恐れがある。
【0006】一方、角度調整機構付反射鏡120では、
保持部130の回転角度の変化に対する反射光線の角度
変化が同一であるため、数分単位で角度調整を行う場合
には、保持部130も同様に数分単位で回転させなけれ
ばならず、微小角度の調整が困難である。また、孔12
8の径を縮径させて保持部130を固定するため保持部
130の固定は確実である反面、ねじ134を締めて孔
128が縮径された際に、保持部130の外周面が孔1
28の内周面によって摩擦され、保持部130が微小に
回転し設定角度がずれる場合がある。さらに、この角度
調整機構付反射鏡120で使用されている反射鏡122
は反射面123の傾斜角度を正確に出すために製作時間
が多くかかりコストが高い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、反射鏡の微小な角度調整を容易かつ確実に行うこ
とができ、しかも温度変化によって反射鏡が動くことの
ない反射鏡の角度調整装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の反射鏡
の角度調整装置は、台座と、前記台座に形成された円孔
と、前記円孔に回転可能に挿入される本体部及び、前記
本体部に一体的に形成され半径方向外側へ延びるフラン
ジ部、を有する保持部材と、前記保持部材に支持される
と共に前記保持部材の回転軸に対して反射面の向きが微
小角度傾斜した反射鏡と、前記フランジ部を前記台座に
押しつけて固定する固定手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0009】請求項2の発明は、前記保持部材に前記反
射鏡が挿入される孔と、前記孔の底部に形成される前記
孔よりも径の小さい貫通孔と、前記反射鏡を前記孔の前
記底部に押圧する押圧手段とを設けたことを特徴として
いる。
【0010】
【作用】請求項1に記載された発明では、回転可能に支
持された保持部材に反射鏡が取り付けられており、反射
面の向きが保持部材の回転軸に対して微小角度傾斜して
いる。保持部材を回転させた際には、反射面が入射光線
に対して微小角度傾斜されるため、反射光線も反射面の
傾斜に伴って傾斜される。この際、保持部材を回転させ
た割合に対して、反射光線の傾斜される割合が相対的に
小さいので、反射光線の出射方向の微調整が容易にな
る。微調整後は、固定手段によりフランジ部を台座に押
しつけて保持部材を台座に対して固定する。なお、フラ
ンジ部を台座に押しつけた状態で保持部材を回転するこ
とができるので、反射鏡を保持部材の回転軸方向に動か
さずに角度調整することができ、固定手段を用いて固定
する際にも反射鏡が回転軸方向に動くことはない。
【0011】請求項2の発明では、保持部材は反射鏡が
挿入される孔と、孔の底部に形成される前記孔よりも径
の小さい貫通孔と、反射鏡を孔の前記底部に押圧する押
圧手段とを備えているので、保持部材の孔に反射鏡を挿
入した後、反射鏡を押圧手段によって孔の底部に押圧す
ることで反射鏡を保持部材の孔の内部へ確実に保持させ
ることができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図4にしたがって
説明する。
【0013】第2図には、本発明の実施例が適用された
光ビーム露光装置12が示されている。この光ビーム露
光装置12はベース14の上面に、レーザビームを出射
するHe−Neレーザ16が備えられている。He−N
eレーザ16のレーザビームを出射する側には、AOM
入射レンズ18、反射鏡の角度調整装置としての角度調
整機構付反射鏡10が順に配列されている。He−Ne
レーザ16から出射されたレーザビームはAOM入射レ
ンズ18を介して角度調整機構付反射鏡10に入射さ
れ、角度調整機構付反射鏡10で図2矢印B方向へ直角
に反射される。
【0014】角度調整機構付反射鏡10のレーザビーム
を反射する側にはAOM(音響光学光変調素子)20、
AOM射出レンズ22、ミラー24が順に配列されてい
る。AOM20では図示されないドライバからの信号に
より入射されたレーザビームを変調する。AOM20で
変調されたレーザビームはAOM射出レンズ22を介し
てミラー24に入射され図2反矢印A方向へ直角に反射
される。ミラー24のレーザビームを反射する側には、
AOMリレーレンズ26、ミラー28が順に配置されて
いる。レーザビームはミラー28で図2矢印C方向へ直
角に反射される。ミラー28のレーザビームを反射する
にはレンズ30、合波プリズム32が順に配置されて
おり、ミラー28から出射されたレーザビームはレンズ
30を介して合波プリズム32に入射される。合波プリ
ズム32では、レンズ30から出射されたレーザビーム
を図2矢印B方向へ直角に反射させると共に、合波プリ
ズム32の図2反矢印B方向側に配置されたレーザダイ
オード33から発振された同期光用レーザビームとレン
ズ30から出射されたレーザビームとを合成する。
【0015】合波プリズム32のレーザビームを出射す
る側にはミラー34が配置されており、合波プリズム3
2から出射されたレーザビームを図2反矢印A方向に対
して45°反矢印B方向側へ反射させる。ミラー34の
レーザビームを反射する側には高速で回転するポリゴン
ミラー36が配置されている。ミラー34から出射され
たレーザビームはポリゴンミラー36に入射され主走査
が行われた後、ポリゴンミラー36の図2矢印A方向に
配置された走査レンズ38に入射される。
【0016】走査レンズ38のレーザビームを出射する
には同期光分波プリズム40、レンズ42、長尺ミラ
ー44が順に配置されており、同期光分波プリズム40
の図2反矢印C方向側にはリニアエンコーダ41が配置
されている。走査レンズ38から出射されたレーザビー
ムは同期光分波プリズム40で同期光用レーザビームが
分波され、分波された同期光用レーザビームはリニアエ
ンコーダ41に入射される。一方、同期光分波プリズム
40で同期光用レーザビームが分波されたレーザビーム
は、レンズ42を介して長尺ミラー44に入射される。
レンズ42から出射されたレーザビームは長尺ミラー4
4で図2反矢印B方向に反射される。
【0017】長尺ミラー44のレーザビームを反射する
にはリレーレンズ46、ガルバノメータミラー48が
順に配置されている。リレーレンズ46から出射された
レーザビームはガルバノメータミラー48で副走査が行
われると共に図2矢印C方向に反射される。ガルバノメ
ータミラー48のレーザビームを反射する側には記録レ
ンズ50、感光体52が順に配置されており、ガルバノ
メータミラー48で反射されたレーザビームが記録レン
ズ50を介して感光体52に照射され、感光体52が露
光される。
【0018】図1に示すように、角度調整機構付反射鏡
10には取付台60が備えられている。この取付台60
はベース14の上面に取り付けられる基部62と、基部
62の一端からベース14に対して離間する方向(図1
矢印C方向)に延びた側壁64とからなり略L字状に形
成されている。また、図2に示すように、取付台60は
側壁64の基部62側がHe−Neレーザ16及びAO
M20に接近する側で、かつHe−Neレーザ16から
出射されたレーザビームに対して45°傾斜されてベー
ス14の上面に配置されている。
【0019】図1に示すように、基部62には中央部に
ピン孔66が形成され、幅方向両端部近傍に一対の取付
孔70が形成されている。ピン孔66にはベース14か
ら突出されたピン68が挿入されており、取付台60は
このピン68の軸心回りに回転できる。また、取付台6
0は取付孔70に挿入された座金付ねじ74がベース1
4の図示されないねじ孔に螺入されてベース14に固定
される。なお、取付孔70は座金付ねじ74のねじ部の
径に対して大径とされた所謂ばか穴となっている。
【0020】一方、側壁64の中央部には側壁64に対
して直角方向に円孔76が形成されている。この円孔7
6にはハウジング78が挿入されている。ハウジング7
8は円筒部79の一端にフランジ80が形成されてお
り、フランジ80が側壁64の反基部62側に配置され
ている。フランジ80にはフランジ80の外周に沿って
円弧状に形成された長孔82がハウジング78の軸心を
挟んで水平方向両側に一対形成されている。ハウジング
78はこれらの長孔82に挿入された座金付ねじ86が
側壁64の図示されないねじ孔に螺入されることによっ
て側壁64に固定されている。
【0021】また、ハウジング78には、フランジ80
側に開口されたミラー挿入孔88が形成されている。図
3に示すように、ミラー挿入孔88の軸心(図3一点鎖
線H)はハウジング78の軸心(図3一点鎖線I)に対
してθ(図3角度θ)傾斜されており、θの値は5°以
下となっており好ましくは1°以下とされている。本実
施例ではθの値は1°とされている。また、ミラー挿入
孔88の底面89はミラー挿入孔88の軸心に対して直
角とされており、底面89の中央部にはミラー挿入孔8
8の径よりも小径とされたミラー窓90が貫通形成され
ている。
【0022】ミラー挿入孔88には、円柱状のミラー9
2が挿入されている。このミラー92はミラー挿入孔8
8の底面89側の端面が平面状の反射面93とされてお
り、この反射面93はミラー92の軸心に対して直角と
なっている。また、ミラー挿入孔88の開口部側にはね
じ部94が設けられており、このねじ部94にねじ蓋9
6が螺入されている。さらに、ねじ蓋96とミラー92
との間には圧縮コイルスプリング98が配置されてお
り、圧縮コイルスプリング98の付勢力によってミラー
92の反射面93が底面89に押圧されている。なお、
ハウジング78の軸心(図3一点鎖線I)が反射面93
で交差する点はレーザビームの入射点(図3点K)とさ
れており、この入射点はピン68の軸線(図3一点鎖線
J)上に位置されている。
【0023】次に、本実施例の作用を説明する。He−
Neレーザ16から出射された記録用レーザビームは、
AOM入射レンズ18、角度調整機構付反射鏡10を介
してAOM20に入射される。AOM20で変調された
記録用レーザビームは、AOM射出レンズ22、ミラー
24、AOMリレーレンズ26、ミラー28、レンズ3
0、合波プリズム32を介してミラー34に入射され
る。また、レーザダイオード33から出射された同期光
用レーザビームはコリメータレンズ94、合波プリズム
32を介してミラー34に入射される。ミラー34で反
射された記録用レーザビーム及び同期光用レーザビーム
はポリゴンミラー36に入射され、このポリゴンミラー
36によって主走査が行われる。ポリゴンミラー36に
よって反射された記録用レーザビーム及び同期光用レー
ザビームは走査レンズ38を介して、同期光分波プリズ
ム40に入射される。同期光分波プリズム40では、記
録用レーザビームと同期光用レーザビームとが分波され
同期光用レーザビームはリニアエンコーダ41へ入射さ
れ、記録用レーザビームはレンズ24へ入射される。さ
らに、記録用レーザビームはレンズ42から長尺ミラー
44、リレーレンズ46を介して、ガルバノメータミラ
ー48で副走査が行われた後、記録レンズ50に入射さ
れ、記録レンズ50により集光され感光体52に照射さ
れる。これによって、感光体52が露光される。
【0024】次に、角度調整機構付反射鏡10のミラー
92の角度調整方法を説明する。最初に、ハウジング7
8を固定する座金付ねじ86を緩め、ハウジング78を
回転可能な状態とする。
【0025】図3に示すように、反射面93とハウジン
グ78の軸心(図3一点鎖線I)との交点をレーザビー
ムの入射点(図3点K)とすると、入射点における反射
面93の法線はミラー挿入孔88の軸心(図3一点鎖線
H)と同軸となる。このため、反射面93の法線(以
後、ミラー挿入孔88の軸心と同様に一点鎖線Hとす
る)とハウジング78の軸心とのなす角度はθ(本実施
例では1°)となる。
【0026】図4に示すように、ハウジング78を36
0°回転させると、法線(図4一点鎖線H)はハウジン
グ78の回転に対応して入射点(図4点K)を頂点とす
る錐を一回描きハウジング78の軸心(図4一点鎖線
I)を中心として上下方向に最大2θ(本実施例では2
°)、左右方向に最大2θ(本実施例では2°)傾斜さ
れる。
【0027】ここで、図4に示すように、ベース14に
対して平行かつハウジング78の軸心(図4一点鎖線
I)に対して角度δ(本実施例では45°)でレーザビ
ームを入射点(図4点K)に照射させる。入射点に入射
されるレーザビームを入射レーザビーム(図4二点鎖線
L)、入射点で反射されたレーザビームを反射レーザビ
ーム(図4二点鎖線M)とすると、ハウジング78を3
60°回転させた場合には、ハウジング78の回転に対
応して反射レーザビームは入射点を頂点とする水平方向
(図4矢印C方向に対して直角方向)に長い楕円状の錐
を一回描き、入射点を頂点として上下方向(図4矢印C
及び反矢印C方向)に最大4θCOSδ(本実施例では
約2.83°)、水平方向に最大4θ(本実施例では4
°)の範囲で振られる。
【0028】すなわち、反射レーザビームはハウジング
78を180°回転させたときに、入射レーザビームを
基準にして上下方向に最大4θCOSδ振られるので、
ハウジング78の回転角度をα、反射面93の法線とハ
ウジング78の軸心とのなす角度をθと、入射点に入射
される入射レーザビームとハウジング78の軸心とのな
す角度をδとすると、入射レーザビームに対する反射レ
ーザビームの上下方向の変化角度の平均値γはθ、δ及
びαの関数式、γ≒α(4θCOSδ/180°)で表
される。
【0029】したがって、反射面93の法線とミラー挿
入孔88の軸心とのなす角度θを小さく設定すれば、ハ
ウジング78の回転角度と反射レーザビームの入射レー
ザビームに対する変化角度との比を大きくすることがで
き、ハウジング78の回転角度に対して反射レーザビー
ムの入射レーザビームに対する変化角度が相対的に小さ
くなって反射レーザビームの上下方向の角度の微調整を
容易に行うことができる。本実施例ではθが1°、δが
45°とされているので入射レーザビームに対する反射
レーザビームの変化角度の平均値γはγ≒0.016α
となる。したがって、本実施例においては、ハウジング
78を1°回転させたときの反射レーザビームの変化角
度の平均値γは約0.016°となり、反射レーザビー
ムの出射方向の微調整が簡単に行える。
【0030】角度調整後には、ねじ86を締めてハウジ
ング78を取付台60へ固定する。この際、ハウジング
78はねじ86の頭部によってハウジング78の軸心に
沿った方向へ押圧されて取付台60へ密着固定されるの
で、ハウジング78には回転方向への力が作用しない。
したがって、ハウジング78の固定の際に、ミラー92
の反射面93がハウジング78の回転方向に動くことが
なく、ミラー92の設定角度がずれない。
【0031】また、反射レーザビームの水平方向の角度
調整を行う場合には、取付台60の座金付ねじ74を緩
ませる。これによって、取付台60はピン68回りに取
付孔70と座金付ねじ74のねじ部とのがた分だけ回転
することができ、反射レーザビームの水平方向の角度調
整を行うことができる。なお、本実施例では、レーザビ
ームの入射点がピン68の軸線上に位置されているの
で、反射レーザビームは入射点を中心として水平方向に
出射方向を変えることができる。
【0032】また、本実施例では角度調整機構付反射鏡
10のミラー92が従来例のように接着剤で固定されて
いないため、温度の影響を受けてミラー92の反射面9
3が動く恐れがない。
【0033】さらに、本実施例のミラー92は、円柱形
状となっているので三角柱状のミラーに比べて製作が容
易でありコストが安い。
【0034】また、本実施例では角度調整機構付反射鏡
10を光ビーム露光装置のレーザビームを反射させるこ
とに使用したが、これに限らず、本発明の角度調整機構
付反射鏡10は他の光学機器にも適用することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の反射鏡の
角度調整装置は、反射鏡の微小な角度調整を容易に行う
ことができ、しかも角度調整後には調整角度をずらすこ
となく確実に反射鏡を固定することができる優れた効果
がある。また、温度変化によって反射鏡が動く恐れがな
い優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る角度調整機構付反射鏡が適用され
た光ビーム露光装置を示す斜視図である。
【図2】実施例に係る角度調整機構付反射鏡を示す分解
斜視図である。
【図3】実施例に係る角度調整機構付反射鏡を示す縦断
面図である。
【図4】入射レーザビーム及び反射レーザビームの関係
を示す角度調整機構付反射鏡の斜視図である。
【図5】従来例の角度調整機構付反射鏡を示す斜視図で
ある。
【図6】従来例の角度調整機構付反射鏡を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 角度調整機構付反射鏡(反射鏡の角度調整装置) 60 取付台(台座) 76 円孔 78 ハウジング(保持部材) 80 フランジ(フランジ部) 86 ねじ(固定手段) 88 ミラー挿入孔(孔) 89 底面(底部) 90 ミラー窓(貫通孔) 92 ミラー(反射鏡) 98 圧縮コイルスプリング(押圧手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台座と、 前記台座に形成された円孔と、 前記円孔に回転可能に挿入される本体部及び、前記本体
    部に一体的に形成され半径方向外側へ延びるフランジ
    部、を有する保持部材と、 前記保持部材に支持されると共に前記保持部材の回転軸
    に対して反射面の向きが微小角度傾斜した反射鏡と、 前記フランジ部を前記台座に押しつけて固定する固定手
    段と、 を備えたこと特徴とする反射鏡の角度調整装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材に前記反射鏡が挿入される
    孔と、前記孔の底部に形成される前記孔よりも径の小さ
    い貫通孔と、前記反射鏡を前記孔の前記底部に押圧する
    押圧手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の反
    射鏡の角度調整装置。
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