JP2000111002A - 水管ボイラ - Google Patents
水管ボイラInfo
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- JP2000111002A JP2000111002A JP10286850A JP28685098A JP2000111002A JP 2000111002 A JP2000111002 A JP 2000111002A JP 10286850 A JP10286850 A JP 10286850A JP 28685098 A JP28685098 A JP 28685098A JP 2000111002 A JP2000111002 A JP 2000111002A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 伝熱効率を高め、更に低NOx、低CO化が
できるコンパクトな構造の水管ボイラを提供する。 【解決手段】 前部水管群26からバーナ24と反対側
に、矩形の燃焼室30を形成するように、前部水管群2
6の両端から垂直方向に前部水管群側は密着し、その後
一定の隙間を設けて水管を配列した側部水管群27と、
燃焼室30の後面に密接した水管を配列した後部水管壁
28とを設け、側部水管群27の外側に側部水管群27
と隙間を設けてヒレ付水管で連結した外側側部水管壁3
2と、後部水管壁28の外側に後部水管壁28と隙間を
設けて周方向のフィン付水管で構成する2列目後部水管
群35を設け、燃焼ガスがガスバーナ24から前部水管
群26の隙間、燃焼室30、側部水管群27の隙間、間
隙33、後部水管壁28と2列目後部水管群35間の隙
間、隙間36を通過するように構成する。
できるコンパクトな構造の水管ボイラを提供する。 【解決手段】 前部水管群26からバーナ24と反対側
に、矩形の燃焼室30を形成するように、前部水管群2
6の両端から垂直方向に前部水管群側は密着し、その後
一定の隙間を設けて水管を配列した側部水管群27と、
燃焼室30の後面に密接した水管を配列した後部水管壁
28とを設け、側部水管群27の外側に側部水管群27
と隙間を設けてヒレ付水管で連結した外側側部水管壁3
2と、後部水管壁28の外側に後部水管壁28と隙間を
設けて周方向のフィン付水管で構成する2列目後部水管
群35を設け、燃焼ガスがガスバーナ24から前部水管
群26の隙間、燃焼室30、側部水管群27の隙間、間
隙33、後部水管壁28と2列目後部水管群35間の隙
間、隙間36を通過するように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NOx(窒素酸化
物)及びCO(一酸化炭素)の排出濃度を減少させ、更
にボイラ効率を向上させた水管ボイラに関するものであ
る。
物)及びCO(一酸化炭素)の排出濃度を減少させ、更
にボイラ効率を向上させた水管ボイラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の一般的な水管ボイラの構
造を示す横断面図、図9はその縦断面図である。図示す
るように、共に円環状の上部管寄せ(上部胴)1と下部
管寄せ(下部胴)2とを多数の内列水管3と外列水管4
で連通して環状の内外列水管群5,6を構成し、この内
列水管群5内に円形の燃焼室7を、内外列水管群5,6
の間に燃焼ガスのガス通路8を形成している。内列水管
群5に開口部10を設けて燃焼室7とガス通路8とを連
通させるとともに、外列水管群6に開口部11を設け
て、ガス通路8と煙道12とを連通させた構造である。
造を示す横断面図、図9はその縦断面図である。図示す
るように、共に円環状の上部管寄せ(上部胴)1と下部
管寄せ(下部胴)2とを多数の内列水管3と外列水管4
で連通して環状の内外列水管群5,6を構成し、この内
列水管群5内に円形の燃焼室7を、内外列水管群5,6
の間に燃焼ガスのガス通路8を形成している。内列水管
群5に開口部10を設けて燃焼室7とガス通路8とを連
通させるとともに、外列水管群6に開口部11を設け
て、ガス通路8と煙道12とを連通させた構造である。
【0003】そして、燃焼室7の上端にバーナ13が配
置され、このバーナ13によって燃焼室7に火炎を下方
に向けて発生させ、この火炎による燃焼ガスは、開口部
10からガス通路8を流れて、内列水管3及び外列水管
4との間で熱交換を行い、ガス温度を下げて煙道12か
ら排出される。
置され、このバーナ13によって燃焼室7に火炎を下方
に向けて発生させ、この火炎による燃焼ガスは、開口部
10からガス通路8を流れて、内列水管3及び外列水管
4との間で熱交換を行い、ガス温度を下げて煙道12か
ら排出される。
【0004】また、角型缶体のボイラであって、同様に
燃焼室を中央に配置して、その両側に内列水管群と外列
水管群とを2列並列に配置し、内列水管群の隙間及び内
列水管群と外列水管群間の隙間を燃焼ガスが流れるよう
にしたものが提案されている。この水管ボイラの構造に
よれば、燃焼ガスの流速が上流から下流までより均一に
なるように水管を配列することで、ボイラ効率の向上を
図るようにしたものである。
燃焼室を中央に配置して、その両側に内列水管群と外列
水管群とを2列並列に配置し、内列水管群の隙間及び内
列水管群と外列水管群間の隙間を燃焼ガスが流れるよう
にしたものが提案されている。この水管ボイラの構造に
よれば、燃焼ガスの流速が上流から下流までより均一に
なるように水管を配列することで、ボイラ効率の向上を
図るようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の技
術においては、以下のような課題が残されていた。つま
り、図8及び図9の構造の水管ボイラにおいては、燃焼
室での輻射と燃焼室を形成する水管の隙間から流通する
燃焼ガスの対流による伝熱を受けているが、火炎が存在
している燃焼室に面する水管と燃焼ガス通路に面する水
管の温度分布が一定でなく、有効に伝熱を受ける水管が
少なく、伝熱効率という点で無駄な空間が多かった。し
かも、図8及び図9に示すような円筒型の缶体構造であ
る場合には、設置場所や配置状況によっては、占有スペ
ースが大きくなり易かった。また、燃焼排ガスの低NO
x化が困難であった。
術においては、以下のような課題が残されていた。つま
り、図8及び図9の構造の水管ボイラにおいては、燃焼
室での輻射と燃焼室を形成する水管の隙間から流通する
燃焼ガスの対流による伝熱を受けているが、火炎が存在
している燃焼室に面する水管と燃焼ガス通路に面する水
管の温度分布が一定でなく、有効に伝熱を受ける水管が
少なく、伝熱効率という点で無駄な空間が多かった。し
かも、図8及び図9に示すような円筒型の缶体構造であ
る場合には、設置場所や配置状況によっては、占有スペ
ースが大きくなり易かった。また、燃焼排ガスの低NO
x化が困難であった。
【0006】また、上述した角型缶体のボイラにおいて
は、構造的にかなり縦長となって、設置スペースに問題
があるばかりでなく、低NOx化に対する対応が考慮さ
れておらず、燃焼排ガスの低NOx化が困難であった。
は、構造的にかなり縦長となって、設置スペースに問題
があるばかりでなく、低NOx化に対する対応が考慮さ
れておらず、燃焼排ガスの低NOx化が困難であった。
【0007】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
ので、缶体内のより効率的な水管群の配置を実現させて
伝熱効率を高めると共に、更に低NOx、低CO化を図
ることができるようにして、且つコンパクトな構造の水
管ボイラを提供することを目的とする。
ので、缶体内のより効率的な水管群の配置を実現させて
伝熱効率を高めると共に、更に低NOx、低CO化を図
ることができるようにして、且つコンパクトな構造の水
管ボイラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、燃焼ガスを概略水平方向に噴出するバーナと、該バ
ーナの前面に1列以上のある距離をもって配置した複数
本の水管で構成する前部水管群と、該前部水管群からバ
ーナと反対側に、矩形の燃焼室を形成するように、前部
水管群の両端から垂直方向に前部水管群側は密着し、そ
の後一定の隙間を設けて水管を配列した側部水管群と、
燃焼室の後面に密接した水管を配列した後部水管壁とを
設け、前記側部水管群の外側に該側部水管群と隙間を設
けてヒレ付水管で連結した外側側部水管壁と、前記後部
水管壁の外側に該後部水管壁と隙間を設けて周方向のフ
ィン付水管で構成する2列目後部水管群を設け、燃焼ガ
スが前記バーナから前部水管群の隙間、燃焼室、側部水
管群の隙間、側部水管群と外側側部水管壁間の隙間、後
部水管壁と2列目後部水管群間の隙間、2列目後部水管
群の隙間を通過するように構成したことを特徴とする水
管ボイラである。
は、燃焼ガスを概略水平方向に噴出するバーナと、該バ
ーナの前面に1列以上のある距離をもって配置した複数
本の水管で構成する前部水管群と、該前部水管群からバ
ーナと反対側に、矩形の燃焼室を形成するように、前部
水管群の両端から垂直方向に前部水管群側は密着し、そ
の後一定の隙間を設けて水管を配列した側部水管群と、
燃焼室の後面に密接した水管を配列した後部水管壁とを
設け、前記側部水管群の外側に該側部水管群と隙間を設
けてヒレ付水管で連結した外側側部水管壁と、前記後部
水管壁の外側に該後部水管壁と隙間を設けて周方向のフ
ィン付水管で構成する2列目後部水管群を設け、燃焼ガ
スが前記バーナから前部水管群の隙間、燃焼室、側部水
管群の隙間、側部水管群と外側側部水管壁間の隙間、後
部水管壁と2列目後部水管群間の隙間、2列目後部水管
群の隙間を通過するように構成したことを特徴とする水
管ボイラである。
【0009】このように構成した本発明によれば、バー
ナの燃焼で生じた火炎は前部水管群に衝突し、熱交換さ
れて温度が低下し、この火炎温度の低下によりNOxの
発生量が低く抑えられる。同時にCOが発生するが、高
濃度のCOを含む燃焼ガスは前部水管群、側部水管群、
後部水管壁で囲まれた略矩形状の燃焼室に流入し、ここ
で残存COを酸化しCO2 ガスとして燃焼反応が完了
する。燃焼完了後の燃焼ガスは、側部水管群の隙間を通
過した後、側部水管群と外側側部水管壁との間のガス通
路、及び後部水管壁と2列目後部水管群間の隙間と第2
列後部水管群の隙間の後部ガス通路を流れて煙道から排
出され、これにより、効率的な熱伝達が達成される。
ナの燃焼で生じた火炎は前部水管群に衝突し、熱交換さ
れて温度が低下し、この火炎温度の低下によりNOxの
発生量が低く抑えられる。同時にCOが発生するが、高
濃度のCOを含む燃焼ガスは前部水管群、側部水管群、
後部水管壁で囲まれた略矩形状の燃焼室に流入し、ここ
で残存COを酸化しCO2 ガスとして燃焼反応が完了
する。燃焼完了後の燃焼ガスは、側部水管群の隙間を通
過した後、側部水管群と外側側部水管壁との間のガス通
路、及び後部水管壁と2列目後部水管群間の隙間と第2
列後部水管群の隙間の後部ガス通路を流れて煙道から排
出され、これにより、効率的な熱伝達が達成される。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記側部水管群
を2列以上の複数列で構成したことを特徴とする請求項
1に記載の水管ボイラである。これにより、燃焼ガスが
第2の側部ガス通路を流れ、ここで水管との熱交換を行
わせることで、ボイラ効率を更に向上させることができ
る。
を2列以上の複数列で構成したことを特徴とする請求項
1に記載の水管ボイラである。これにより、燃焼ガスが
第2の側部ガス通路を流れ、ここで水管との熱交換を行
わせることで、ボイラ効率を更に向上させることができ
る。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記バーナ及び
各種水管群を円筒状缶体内に収容したことを特徴とする
請求項1又は2に記載の水管ボイラである。これによ
り、製作が容易な従来の環状構造でありながら、合理的
な燃焼室を確保した水管配列構造が達成される。
各種水管群を円筒状缶体内に収容したことを特徴とする
請求項1又は2に記載の水管ボイラである。これによ
り、製作が容易な従来の環状構造でありながら、合理的
な燃焼室を確保した水管配列構造が達成される。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記バーナ及び
各種水管群を角筒状缶体内に収容したことを特徴とする
ものである。これにより、角形形状で設置が容易な、且
つ高効率でコンパクト化した水管ボイラが得られる。
各種水管群を角筒状缶体内に収容したことを特徴とする
ものである。これにより、角形形状で設置が容易な、且
つ高効率でコンパクト化した水管ボイラが得られる。
【0013】請求項5に記載の発明は、前記角筒状缶体
は、左右対称に2つ割りにした半缶体を個別に製作し、
溶接により1つの缶体としたものであることを特徴とす
るものである。これにより、角型缶体を有する上述のボ
イラを容易に製造することができる。
は、左右対称に2つ割りにした半缶体を個別に製作し、
溶接により1つの缶体としたものであることを特徴とす
るものである。これにより、角型缶体を有する上述のボ
イラを容易に製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の水管
ボイラを図1乃至図7に基づいて説明する。尚、各図中
同一符号は、同一又は相当部分を示す。
ボイラを図1乃至図7に基づいて説明する。尚、各図中
同一符号は、同一又は相当部分を示す。
【0015】図1及び図2は、本発明の第1の実施の形
態の水管ボイラの構造を示す図で、図1は横断面図、図
2は図1のI−I線断面図である。上部管寄せ20と下
部管寄せ21は共に環状に形成され、これら上部管寄せ
20と下部管寄せ21とは、円筒状のケーシング22内
に配置した多数の水管23で連結されている。前記ケー
シング22の一側面には、例えば短い火炎を水平方向に
形成する表面燃焼バーナ24が設置され、ケーシング2
2の該バーナ24の対向する側には煙道25が設けられ
ている。このバーナ24は、幅が狭く縦に長い長方形の
バーナであり、燃焼ガスを水管に対して常に略垂直に流
すことができるので、水管の長さ方向に沿って均一な温
度分布となり、水管の伝熱面を有効に利用できる。
態の水管ボイラの構造を示す図で、図1は横断面図、図
2は図1のI−I線断面図である。上部管寄せ20と下
部管寄せ21は共に環状に形成され、これら上部管寄せ
20と下部管寄せ21とは、円筒状のケーシング22内
に配置した多数の水管23で連結されている。前記ケー
シング22の一側面には、例えば短い火炎を水平方向に
形成する表面燃焼バーナ24が設置され、ケーシング2
2の該バーナ24の対向する側には煙道25が設けられ
ている。このバーナ24は、幅が狭く縦に長い長方形の
バーナであり、燃焼ガスを水管に対して常に略垂直に流
すことができるので、水管の長さ方向に沿って均一な温
度分布となり、水管の伝熱面を有効に利用できる。
【0016】なお、この例では、バーナとして、短炎な
表面燃焼バーナを使用しているが、これに限定されるこ
となく、他の予混合バーナや先混合バーナであっても良
いことは勿論である。
表面燃焼バーナを使用しているが、これに限定されるこ
となく、他の予混合バーナや先混合バーナであっても良
いことは勿論である。
【0017】前記バーナ24の前面には、水管23を所
定間隔離間させて配置した前部水管群26が設けられ、
この前部水管群26の両端から前記煙道25に向かっ
て、水管23をバーナ24側では互いに密着させ、煙道
25側では所定間隔離間させて配置した側部水管群27
が互いに平行に設けられている。更に、前記側部水管群
27の後端部には、水管23を互いに密着させて配置し
た後部水管壁28が設けられている。これにより、前部
水管群26、両側部水管群27及び後部水管壁28で包
囲された略矩形状の燃焼室30が形成されている。
定間隔離間させて配置した前部水管群26が設けられ、
この前部水管群26の両端から前記煙道25に向かっ
て、水管23をバーナ24側では互いに密着させ、煙道
25側では所定間隔離間させて配置した側部水管群27
が互いに平行に設けられている。更に、前記側部水管群
27の後端部には、水管23を互いに密着させて配置し
た後部水管壁28が設けられている。これにより、前部
水管群26、両側部水管群27及び後部水管壁28で包
囲された略矩形状の燃焼室30が形成されている。
【0018】更に、前記側部水管群27を構成する煙道
25側の隙間を有する水管23の外側には、所定間隔離
間させて配置した水管23をフィン31で連結させた外
側側部水管壁32が設けられ、この側部水管群27と外
側側部水管壁32の間に側部ガス通路33が形成されて
いる。また、前記後部水管壁28の外側には、所定のピ
ッチで周方フィン34を有する水管23を所定間隔離間
させて配置した外側後部水管群35が設けられ、この後
部水管壁28と外側後部水管群35の間に後部ガス通路
36が設けられている。
25側の隙間を有する水管23の外側には、所定間隔離
間させて配置した水管23をフィン31で連結させた外
側側部水管壁32が設けられ、この側部水管群27と外
側側部水管壁32の間に側部ガス通路33が形成されて
いる。また、前記後部水管壁28の外側には、所定のピ
ッチで周方フィン34を有する水管23を所定間隔離間
させて配置した外側後部水管群35が設けられ、この後
部水管壁28と外側後部水管群35の間に後部ガス通路
36が設けられている。
【0019】ここに、外側側部水管壁32のバーナ24
側に位置する水管23と、側部水管群27を構成するバ
ーナ24側の互いに密着させた水管の内の後方に位置す
る水管23とは、長さ方向フィン31aで連結されて、
水管壁を構成している。また、前記側部ガス通路33と
後部ガス通路36は互いに連通し、更にこの後部ガス通
路36は煙道25に通じるようになっている。
側に位置する水管23と、側部水管群27を構成するバ
ーナ24側の互いに密着させた水管の内の後方に位置す
る水管23とは、長さ方向フィン31aで連結されて、
水管壁を構成している。また、前記側部ガス通路33と
後部ガス通路36は互いに連通し、更にこの後部ガス通
路36は煙道25に通じるようになっている。
【0020】これによって、燃焼ガスは、バーナ24か
ら前部水管群26の隙間を通過して燃焼室30に達し、
側部水管群27の隙間から側部ガス通路33に流入し、
この側部ガス通路33から後部ガス通路36を順次流れ
た後、外側後部水管群35の隙間から煙道25に達する
ように構成されている。
ら前部水管群26の隙間を通過して燃焼室30に達し、
側部水管群27の隙間から側部ガス通路33に流入し、
この側部ガス通路33から後部ガス通路36を順次流れ
た後、外側後部水管群35の隙間から煙道25に達する
ように構成されている。
【0021】次に上記構造の水管ボイラの作用について
説明する。燃料ガスと送風機(図示せず)より供給され
た空気が完全に予混合された予混合気は、バーナ24に
供給され、ここで燃焼して火炎37が生じる。すると、
この火炎37は、前部水管群26に衝突し熱交換されて
その温度が低下し、これによって、NOxの発生量が低
く抑えられる。また、火炎温度を約1300℃以下に低
下させるとCOが発生するが、高濃度のCOを含む燃焼
ガスは、略矩形状の燃焼室30に流入し、ここで残存C
Oを酸化してCO2 ガスとして、燃焼反応が完了す
る。燃焼完了後の燃焼ガスは、側部水管群27の隙間か
ら側部ガス通路33内に流入し、この側部ガス通路33
から後部ガス通路36を順次流れ、外側後部水管群35
の隙間を通過した後、煙道25から排気される。
説明する。燃料ガスと送風機(図示せず)より供給され
た空気が完全に予混合された予混合気は、バーナ24に
供給され、ここで燃焼して火炎37が生じる。すると、
この火炎37は、前部水管群26に衝突し熱交換されて
その温度が低下し、これによって、NOxの発生量が低
く抑えられる。また、火炎温度を約1300℃以下に低
下させるとCOが発生するが、高濃度のCOを含む燃焼
ガスは、略矩形状の燃焼室30に流入し、ここで残存C
Oを酸化してCO2 ガスとして、燃焼反応が完了す
る。燃焼完了後の燃焼ガスは、側部水管群27の隙間か
ら側部ガス通路33内に流入し、この側部ガス通路33
から後部ガス通路36を順次流れ、外側後部水管群35
の隙間を通過した後、煙道25から排気される。
【0022】この実施の形態にあっては、側部ガス通路
33の通過断面積を小さくしたり、外側後部水管群35
の出口部に伝熱促進体を追加することにより、燃焼ガス
の通過流速を速くして、伝熱効率を良くすることができ
る。また、COの発生程度によっては、側部水管群27
の隙間の大きさを変化させたり、炉内圧調整を行い、完
全に燃焼するようにして、COの発生を低減することが
できる。
33の通過断面積を小さくしたり、外側後部水管群35
の出口部に伝熱促進体を追加することにより、燃焼ガス
の通過流速を速くして、伝熱効率を良くすることができ
る。また、COの発生程度によっては、側部水管群27
の隙間の大きさを変化させたり、炉内圧調整を行い、完
全に燃焼するようにして、COの発生を低減することが
できる。
【0023】更に、周方向フィン34を有する水管23
を所定間隔離間させて配置して外側後部水管群35を構
成することで、十分な伝熱量を得るのに必要なガス流速
と周方向フィン34を有する水管23の伝熱面積のバラ
ンスを、全体として伝熱効率が最も高くなるように設定
して、ボイラ効率を向上させることができる。
を所定間隔離間させて配置して外側後部水管群35を構
成することで、十分な伝熱量を得るのに必要なガス流速
と周方向フィン34を有する水管23の伝熱面積のバラ
ンスを、全体として伝熱効率が最も高くなるように設定
して、ボイラ効率を向上させることができる。
【0024】この例では、周方向フィン34を個々が分
離した円板状としたが、生産効率の良いスパイラル状の
フィンとしてもよい。また、フィンのピッチ(間隔)や
高さは一定としたが、これを適宜に変化させて、水管の
伝熱面積を燃焼ガスの流れの上流から下流に向けて順次
増加させるようにしてもよい。これにより、一層きめ細
かく各水管の伝熱量を均衡させて、全体としての伝熱効
率を向上させることができる。
離した円板状としたが、生産効率の良いスパイラル状の
フィンとしてもよい。また、フィンのピッチ(間隔)や
高さは一定としたが、これを適宜に変化させて、水管の
伝熱面積を燃焼ガスの流れの上流から下流に向けて順次
増加させるようにしてもよい。これにより、一層きめ細
かく各水管の伝熱量を均衡させて、全体としての伝熱効
率を向上させることができる。
【0025】図3は、本発明の第2の実施の形態の水管
ボイラの構造を示す横断面図、図4は図3のII−II線断
面図である。この第2の実施の形態の水管ボイラが前記
第1の実施の形態の水管ボイラと相違する点は、第1の
実施の形態の水管ボイラにおいては、共に円環状の上部
管寄せ20と下部管寄せ21との間に円筒状のケーシン
グ22を配置して、製作が比較的容易な環状構造の缶体
を構成しているのに対し、この第2の実施の形態におい
ては、共に矩形状(角型)の上部管寄せ20aと下部管
寄せ21aとの間に四角筒状のハウジング22aを配置
して、角型形状の缶体を構成している点である。その他
の点は両者同一である。
ボイラの構造を示す横断面図、図4は図3のII−II線断
面図である。この第2の実施の形態の水管ボイラが前記
第1の実施の形態の水管ボイラと相違する点は、第1の
実施の形態の水管ボイラにおいては、共に円環状の上部
管寄せ20と下部管寄せ21との間に円筒状のケーシン
グ22を配置して、製作が比較的容易な環状構造の缶体
を構成しているのに対し、この第2の実施の形態におい
ては、共に矩形状(角型)の上部管寄せ20aと下部管
寄せ21aとの間に四角筒状のハウジング22aを配置
して、角型形状の缶体を構成している点である。その他
の点は両者同一である。
【0026】この第2の実施の形態の水管ボイラによれ
ば、缶体を角型形状にすることで、設置スペースや配置
状況による占有スペースの増大を防止し、しかも、環状
構造と同等の燃焼効率の高い燃焼室と伝熱効率に優れた
水管の配置を確保することができる。
ば、缶体を角型形状にすることで、設置スペースや配置
状況による占有スペースの増大を防止し、しかも、環状
構造と同等の燃焼効率の高い燃焼室と伝熱効率に優れた
水管の配置を確保することができる。
【0027】図5は、本発明の第3の実施の形態の水管
ボイラの構造を示す横断面図、図6は図5のIII方向矢
視図である。この第3の実施の形態の水管ボイラが前記
第2の実施の形態の水管ボイラと相違する点は、第2の
実施の形態の水管ボイラにおいては、上部管寄せ20
a、下部管寄せ21a及びハウジング22aから角型形
状の缶体を一体に構成しているのに対し、この第3の実
施の形態においては、前記缶体を左右対称に2つ割にし
た半缶体40a,40bを個別に製作し、管板41a,
41bを互いに当接させつつ、両半缶体40a,40b
間に溶接板42を掛け渡し、この溶接板42の両側端を
各半缶体40a,40bに溶接し、更に2つ割にした時
に分割面に位置する水管(すなわち、前記各実施の形態
の水管ボイラの後部水管群22の中央に位置する水管)
を耐火材43に置き換えた構造とした点である。その他
の点は第2の実施の形態の水管ボイラと同一である。
ボイラの構造を示す横断面図、図6は図5のIII方向矢
視図である。この第3の実施の形態の水管ボイラが前記
第2の実施の形態の水管ボイラと相違する点は、第2の
実施の形態の水管ボイラにおいては、上部管寄せ20
a、下部管寄せ21a及びハウジング22aから角型形
状の缶体を一体に構成しているのに対し、この第3の実
施の形態においては、前記缶体を左右対称に2つ割にし
た半缶体40a,40bを個別に製作し、管板41a,
41bを互いに当接させつつ、両半缶体40a,40b
間に溶接板42を掛け渡し、この溶接板42の両側端を
各半缶体40a,40bに溶接し、更に2つ割にした時
に分割面に位置する水管(すなわち、前記各実施の形態
の水管ボイラの後部水管群22の中央に位置する水管)
を耐火材43に置き換えた構造とした点である。その他
の点は第2の実施の形態の水管ボイラと同一である。
【0028】このように構成することにより、例え大型
の水管ボイラであっても、この加工の便を図って、これ
を容易かつ迅速に製作することができる。
の水管ボイラであっても、この加工の便を図って、これ
を容易かつ迅速に製作することができる。
【0029】図7は、本発明の第4の実施の形態の水管
ボイラの構造を示す横断面図である。この第4の実施の
形態の水管ボイラが前記第2の実施の形態の水管ボイラ
と相違する点は、外側側部水管壁32と、側部水管群2
7との間に、中間列の側部水管群50を設けたものであ
る。これにより、側部水管群50と、外側側部水管壁3
2との間に第2の側部ガス通路51を形成し、燃焼ガス
は、側部ガス通路33からこの第2の側部ガス通路51
を通過した後、後部ガス通路36に流入するようにした
点である。その他の点は両者共、同一である。
ボイラの構造を示す横断面図である。この第4の実施の
形態の水管ボイラが前記第2の実施の形態の水管ボイラ
と相違する点は、外側側部水管壁32と、側部水管群2
7との間に、中間列の側部水管群50を設けたものであ
る。これにより、側部水管群50と、外側側部水管壁3
2との間に第2の側部ガス通路51を形成し、燃焼ガス
は、側部ガス通路33からこの第2の側部ガス通路51
を通過した後、後部ガス通路36に流入するようにした
点である。その他の点は両者共、同一である。
【0030】このように構成することにより、燃焼ガス
が第2の側部ガス通路51内を流れ、この第2の側部ガ
ス通路51を構成する水管群50と熱交換を行うように
して、ボイラ効率を更に向上させることができる。
が第2の側部ガス通路51内を流れ、この第2の側部ガ
ス通路51を構成する水管群50と熱交換を行うように
して、ボイラ効率を更に向上させることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のボイラに
よれば、燃焼ガスを水管に対して交差方向に流すように
した缶体で温度分布を均一にすることができ、燃焼室を
略矩形状に形成するとともに、水管群の配置を燃焼ガス
と十分に接触するようにしたことで、伝熱効率を高め、
しかも、構造的によりコンパクト化を図ることができ、
更に、低NOx化及び低CO化が可能となる。
よれば、燃焼ガスを水管に対して交差方向に流すように
した缶体で温度分布を均一にすることができ、燃焼室を
略矩形状に形成するとともに、水管群の配置を燃焼ガス
と十分に接触するようにしたことで、伝熱効率を高め、
しかも、構造的によりコンパクト化を図ることができ、
更に、低NOx化及び低CO化が可能となる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の水管ボイラの構造
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図2】図1のI−I線断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の水管ボイラの構造
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図4】図3のII-II線断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の水管ボイラの構造
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図6】図5のIII方向矢視図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態の水管ボイラの構造
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図8】従来の水管ボイラの構造を示す横断面図であ
る。
る。
【図9】同じく、縦断面図である。
20,20a 上部管寄せ 21,21a 下部管寄せ 23 水管 24 バーナ 25 煙道 26 前部水管群 27 側部水管群 28 後部水管壁 30 燃焼室 31,31a 長さ方向フィン 32 外側側部水管壁 33 側部ガス通路 34 周方向フィン 35 外側(2列目)後部水管群 36 後部ガス通路 50 第2の側部水管群 51 第2の側部ガス通路
Claims (5)
- 【請求項1】 燃焼ガスを概略水平方向に噴出するバー
ナと、該バーナの前面に1列以上のある距離をもって配
置した複数本の水管で構成する前部水管群と、該前部水
管群からバーナと反対側に、矩形の燃焼室を形成するよ
うに、前部水管群の両端から垂直方向に前部水管群側は
密着し、その後一定の隙間を設けて水管を配列した側部
水管群と、燃焼室の後面に密接した水管を配列した後部
水管壁とを設け、前記側部水管群の外側に該側部水管群
と隙間を設けてヒレ付水管で連結した外側側部水管壁
と、前記後部水管壁の外側に該後部水管壁と隙間を設け
て周方向のフィン付水管で構成する2列目後部水管群を
設け、燃焼ガスが前記バーナから前部水管群の隙間、燃
焼室、側部水管群の隙間、側部水管群と外側側部水管壁
間の隙間、後部水管壁と2列目後部水管群間の隙間、2
列目後部水管群の隙間を通過するように構成したことを
特徴とする水管ボイラ。 - 【請求項2】 前記側部水管群を2列以上の複数列で構
成したことを特徴とする請求項1に記載の水管ボイラ。 - 【請求項3】 前記バーナ及び各種水管群を円筒状缶体
内に収容したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
水管ボイラ。 - 【請求項4】 前記バーナ及び各種水管群を角筒状缶体
内に収容したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
水管ボイラ。 - 【請求項5】 前記角筒状缶体は、左右対称に2つ割り
にした半缶体を個別に製作し、溶接により1つの缶体と
したものであることを特徴とする請求項4に記載の水管
ボイラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10286850A JP2000111002A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 水管ボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10286850A JP2000111002A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 水管ボイラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000111002A true JP2000111002A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17709848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10286850A Pending JP2000111002A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 水管ボイラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000111002A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012102910A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Nippon Thermoener Co Ltd | 真空式温水機 |
JP2013178038A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Miura Co Ltd | ボイラ |
-
1998
- 1998-10-08 JP JP10286850A patent/JP2000111002A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012102910A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Nippon Thermoener Co Ltd | 真空式温水機 |
JP2013178038A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Miura Co Ltd | ボイラ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070710 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071106 |