JP2000088205A - 水管ボイラ - Google Patents
水管ボイラInfo
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- JP2000088205A JP2000088205A JP10263111A JP26311198A JP2000088205A JP 2000088205 A JP2000088205 A JP 2000088205A JP 10263111 A JP10263111 A JP 10263111A JP 26311198 A JP26311198 A JP 26311198A JP 2000088205 A JP2000088205 A JP 2000088205A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 効果的に伝熱面を配置することによって各水
管の蒸発量を均一化し、構造が簡単で、安価且つ伝熱効
率の優れた水管ボイラを提供する。 【解決手段】 上部管寄せ1と下部管寄せ2との間に複
数の水管3,4を環状に配列した水管群5,6を設け、
該環状の水管群の略中央の上部又は下部にバーナ13を
配置して、前記水管群の内側を燃焼室7とした水管ボイ
ラにおいて、前記水管3,4を略2周に亘って渦巻き状
に配列して、その内周側の内列水管群5と外周側の外列
水管群6との間に前記燃焼室7から煙道12に連なる燃
焼ガスの水管間通路8を形成し、この水管間通路8の出
口側に位置する複数の外列水管20に周方向のフィン2
1を設けた。
管の蒸発量を均一化し、構造が簡単で、安価且つ伝熱効
率の優れた水管ボイラを提供する。 【解決手段】 上部管寄せ1と下部管寄せ2との間に複
数の水管3,4を環状に配列した水管群5,6を設け、
該環状の水管群の略中央の上部又は下部にバーナ13を
配置して、前記水管群の内側を燃焼室7とした水管ボイ
ラにおいて、前記水管3,4を略2周に亘って渦巻き状
に配列して、その内周側の内列水管群5と外周側の外列
水管群6との間に前記燃焼室7から煙道12に連なる燃
焼ガスの水管間通路8を形成し、この水管間通路8の出
口側に位置する複数の外列水管20に周方向のフィン2
1を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部管寄せと下部
管寄せとの間に多数の水管を環状に配列した水管群を設
けた構造の水管ボイラに関するものである。
管寄せとの間に多数の水管を環状に配列した水管群を設
けた構造の水管ボイラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のこの種の水管ボイラの構
造を示す縦断面図、図7は横断面図である。図示するよ
うに、上部管寄せ(上部胴)1と下部管寄せ(下部胴)
2とを多数の内列水管3と外列水管4で連通して環状の
内外列水管群5,6を構成し、この内列水管群5内に燃
焼室7を、内外列水管群5,6の間に燃焼ガスの水管間
通路8を形成している。内列水管群5に開口部10を設
けて燃焼室7と水管間通路8とを連通させるとともに、
外列水管群6に開口部11を設けて、水管間通路8と煙
道12とを連通させた構造である。
造を示す縦断面図、図7は横断面図である。図示するよ
うに、上部管寄せ(上部胴)1と下部管寄せ(下部胴)
2とを多数の内列水管3と外列水管4で連通して環状の
内外列水管群5,6を構成し、この内列水管群5内に燃
焼室7を、内外列水管群5,6の間に燃焼ガスの水管間
通路8を形成している。内列水管群5に開口部10を設
けて燃焼室7と水管間通路8とを連通させるとともに、
外列水管群6に開口部11を設けて、水管間通路8と煙
道12とを連通させた構造である。
【0003】そして、燃焼室7の上端にバーナ13が配
置され、このバーナ13によって燃焼室7に火炎を発生
させ、この火炎による燃焼ガスは、開口部10から水管
間通路8を流れて、内列水管3及び外列水管4との間で
熱交換を行い、ガス温度を下げて煙道12から排出され
る。ここに、前記内列水管群5の開口部10は煙道12
と反対側に、外列水管群6の開口部11は煙道12に面
してそれぞれ設けられ、これによって、燃焼ガスは、開
口部10で2方向に分岐して水管間通路8内を同時に流
れ、開口部11で合流して煙道12に向かうようになっ
ている。
置され、このバーナ13によって燃焼室7に火炎を発生
させ、この火炎による燃焼ガスは、開口部10から水管
間通路8を流れて、内列水管3及び外列水管4との間で
熱交換を行い、ガス温度を下げて煙道12から排出され
る。ここに、前記内列水管群5の開口部10は煙道12
と反対側に、外列水管群6の開口部11は煙道12に面
してそれぞれ設けられ、これによって、燃焼ガスは、開
口部10で2方向に分岐して水管間通路8内を同時に流
れ、開口部11で合流して煙道12に向かうようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の技
術においては、水管の容積に対する表面積の割合が小さ
く、伝熱量が不充分で効率が良くなかった。熱出力(蒸
発量)を増加させる目的で伝熱面積を増やすには、内外
列の水管本数を増やすか、水管長を長くしなければなら
ず、外形が大きくなったり高さが高くなるという問題が
あった。
術においては、水管の容積に対する表面積の割合が小さ
く、伝熱量が不充分で効率が良くなかった。熱出力(蒸
発量)を増加させる目的で伝熱面積を増やすには、内外
列の水管本数を増やすか、水管長を長くしなければなら
ず、外形が大きくなったり高さが高くなるという問題が
あった。
【0005】更に、燃焼ガスは2方向に分岐して水管間
通路を流れた後、合流して煙道に向かうため、水管間通
路には煙道から排出される燃焼ガスの約半分の燃焼ガス
しか流れず、伝熱効率を向上させるために燃焼ガスの速
度をより高速にしようとしても、これが困難であるばか
りでなく、内列水管3は燃焼室7側の火炎から均一な輻
射を受けるので、比較的蒸発量が均一となるが、外列水
管4は燃焼ガスの温度降下に従って蒸発量が減少し、流
路に沿った各場所で蒸発量が偏り、特に煙道付近の燃焼
ガスの低温部での蒸発量が低下して燃焼ガスの熱量の有
効な活用ができなかった。
通路を流れた後、合流して煙道に向かうため、水管間通
路には煙道から排出される燃焼ガスの約半分の燃焼ガス
しか流れず、伝熱効率を向上させるために燃焼ガスの速
度をより高速にしようとしても、これが困難であるばか
りでなく、内列水管3は燃焼室7側の火炎から均一な輻
射を受けるので、比較的蒸発量が均一となるが、外列水
管4は燃焼ガスの温度降下に従って蒸発量が減少し、流
路に沿った各場所で蒸発量が偏り、特に煙道付近の燃焼
ガスの低温部での蒸発量が低下して燃焼ガスの熱量の有
効な活用ができなかった。
【0006】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
ので、効果的に伝熱面を配置することによって各水管の
蒸発量を均一化し、構造が簡単で、安価且つ伝熱効率の
優れた水管ボイラを提供することを目的とするものであ
る。
ので、効果的に伝熱面を配置することによって各水管の
蒸発量を均一化し、構造が簡単で、安価且つ伝熱効率の
優れた水管ボイラを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【発明を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上部管寄せと下部管寄せとの間に複数の水管を環状
に配列した水管群を設け、該環状の水管群の略中央の上
部又は下部にバーナを配置して、前記水管群の内側を燃
焼室とした水管ボイラにおいて、前記水管を略2周に亘
って渦巻き状に配列して、その内周側の内列水管群と外
周側の外列水管群との間に前記燃焼室から煙道に連なる
燃焼ガスの水管間通路を形成し、この水管間通路の出口
側に位置する複数の外列水管に周方向のフィンを設けた
ことを特徴とする水管ボイラである。
は、上部管寄せと下部管寄せとの間に複数の水管を環状
に配列した水管群を設け、該環状の水管群の略中央の上
部又は下部にバーナを配置して、前記水管群の内側を燃
焼室とした水管ボイラにおいて、前記水管を略2周に亘
って渦巻き状に配列して、その内周側の内列水管群と外
周側の外列水管群との間に前記燃焼室から煙道に連なる
燃焼ガスの水管間通路を形成し、この水管間通路の出口
側に位置する複数の外列水管に周方向のフィンを設けた
ことを特徴とする水管ボイラである。
【0008】上記のように構成することにより、燃焼室
内で燃焼した燃焼ガスは、水管間通路に達した後、この
水管間通路に沿って一方向に流れつつ、内列水管及び外
列水管との間で熱交換を行って煙道へ向かう。ここで、
煙道から排出される燃焼ガスのほぼ全量が水管間通路を
一方向に流れるようにすることで、その流速を速めて熱
伝達率を向上させ、しかも、この水管間通路が燃焼室を
約1周するように形成することで、燃焼ガスの熱交換に
供する流路長さをより長くするができる。
内で燃焼した燃焼ガスは、水管間通路に達した後、この
水管間通路に沿って一方向に流れつつ、内列水管及び外
列水管との間で熱交換を行って煙道へ向かう。ここで、
煙道から排出される燃焼ガスのほぼ全量が水管間通路を
一方向に流れるようにすることで、その流速を速めて熱
伝達率を向上させ、しかも、この水管間通路が燃焼室を
約1周するように形成することで、燃焼ガスの熱交換に
供する流路長さをより長くするができる。
【0009】更に、水管間通路の出口側に位置する複数
の外列水管にのみ周方向のフィンを設けているので、充
分な伝熱量を得るに必要なガスの流速と、外列水管の伝
熱面積のバランスを、全体としての熱伝達効率が最も高
くなるように設定することができる。また、フィンは、
水管間通路の下流のガス温度が低下した箇所の水管に形
成しているから、外形寸法はそのままで低温域での伝熱
量が増加し、各水管の吸収熱量を均衡させ、各水管毎に
バランスの取れた熱交換を行わせる。水管に取り付ける
フィンは、伝熱面積として算出する場合、片面実面積の
20%で良い為、少ない面積増加でボイラ効率の向上が
図れる。
の外列水管にのみ周方向のフィンを設けているので、充
分な伝熱量を得るに必要なガスの流速と、外列水管の伝
熱面積のバランスを、全体としての熱伝達効率が最も高
くなるように設定することができる。また、フィンは、
水管間通路の下流のガス温度が低下した箇所の水管に形
成しているから、外形寸法はそのままで低温域での伝熱
量が増加し、各水管の吸収熱量を均衡させ、各水管毎に
バランスの取れた熱交換を行わせる。水管に取り付ける
フィンは、伝熱面積として算出する場合、片面実面積の
20%で良い為、少ない面積増加でボイラ効率の向上が
図れる。
【0010】請求項2に記載の発明は、上部管寄せと下
部管寄せとの間に複数の水管を環状に配列した水管群を
設け、該環状の水管群の略中央の上部又は下部にバーナ
を配置して、前記水管群の内側を燃焼室とした水管ボイ
ラにおいて、前記水管を略1.5周に亘って渦巻き状に
配列して、その内周側の内列水管群と外周側の外列水管
群との間に前記燃焼室から煙道に連なる燃焼ガスの水管
間通路を形成し、この水管間通路の出口側に位置する複
数の外列水管に周方向のフィンを設けたことを特徴とす
る水管ボイラである。
部管寄せとの間に複数の水管を環状に配列した水管群を
設け、該環状の水管群の略中央の上部又は下部にバーナ
を配置して、前記水管群の内側を燃焼室とした水管ボイ
ラにおいて、前記水管を略1.5周に亘って渦巻き状に
配列して、その内周側の内列水管群と外周側の外列水管
群との間に前記燃焼室から煙道に連なる燃焼ガスの水管
間通路を形成し、この水管間通路の出口側に位置する複
数の外列水管に周方向のフィンを設けたことを特徴とす
る水管ボイラである。
【0011】上記のように構成することにより、前記請
求項1に記載の発明と同様に、燃焼ガスの流速を速める
ことができ、しかも、充分な伝熱量を得るに必要なガス
の流速と、外列水管の伝熱面積のバランスを、全体とし
ての熱伝達効率が最も高くなるように設定することがで
きる。特に、小型のボイラにあっては、内部に水管の本
数を増やすことが困難であるので、このように構成する
ことで、効果的な伝熱を行って熱伝達効率を向上させる
ことができる。
求項1に記載の発明と同様に、燃焼ガスの流速を速める
ことができ、しかも、充分な伝熱量を得るに必要なガス
の流速と、外列水管の伝熱面積のバランスを、全体とし
ての熱伝達効率が最も高くなるように設定することがで
きる。特に、小型のボイラにあっては、内部に水管の本
数を増やすことが困難であるので、このように構成する
ことで、効果的な伝熱を行って熱伝達効率を向上させる
ことができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記周方向のフ
ィンをスパイラル状のフィンとしたことを特徴とする請
求項1または2記載の水管ボイラである。
ィンをスパイラル状のフィンとしたことを特徴とする請
求項1または2記載の水管ボイラである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図5に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明
の第1の実施の形態の水管ボイラの構造を示す図で、図
1は縦断面図、図2は横断面図である。上部管寄せ1及
び下部管寄せ2は共に環状に形成され、これら上部管寄
せ1及び下部管寄せ2とは多数の水管、すなわち略2周
に亘って渦巻き状に配列した内列水管3と外列水管4で
連結されている。
乃至図5に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明
の第1の実施の形態の水管ボイラの構造を示す図で、図
1は縦断面図、図2は横断面図である。上部管寄せ1及
び下部管寄せ2は共に環状に形成され、これら上部管寄
せ1及び下部管寄せ2とは多数の水管、すなわち略2周
に亘って渦巻き状に配列した内列水管3と外列水管4で
連結されている。
【0014】多数の内列水管3は互いに密接して配列さ
れて環状の内列水管群5が構成され、この内列水管群5
の内側に燃焼室7が形成されており、上部管寄せ1の内
側には、燃焼室7に向けてバーナ(燃焼装置)13が設
けられている。また、外列水管4は間隔をあけて互いに
フィン15によって連結されて、同じく環状の外列水管
群6が構成されている。
れて環状の内列水管群5が構成され、この内列水管群5
の内側に燃焼室7が形成されており、上部管寄せ1の内
側には、燃焼室7に向けてバーナ(燃焼装置)13が設
けられている。また、外列水管4は間隔をあけて互いに
フィン15によって連結されて、同じく環状の外列水管
群6が構成されている。
【0015】前記内列水管群5と外列水管群6の間に
は、燃焼ガスの水管間通路8が形成されている。内列水
管群5には煙道12側に開口部10を設けて、内列水管
群5内に形成された燃焼室7と水管間通路8とを連通さ
せ、外列水管群6には煙道12に面して開口部11を設
けて、水管間通路8と煙道12を連通させている。そし
て、前記両開口部10,11に挟まれた端部に位置する
内列水管3と外列水管4とはフィン16で連結され、こ
れによって、燃焼ガスのほぼ全量が燃焼室7から煙道1
2に連なる水管間通路8を一方向に流れて、煙道12か
ら排気されるようになっている。外列水管群6の外側に
はケーシング17が設けられ、その外側には断熱材18
が設けてある。
は、燃焼ガスの水管間通路8が形成されている。内列水
管群5には煙道12側に開口部10を設けて、内列水管
群5内に形成された燃焼室7と水管間通路8とを連通さ
せ、外列水管群6には煙道12に面して開口部11を設
けて、水管間通路8と煙道12を連通させている。そし
て、前記両開口部10,11に挟まれた端部に位置する
内列水管3と外列水管4とはフィン16で連結され、こ
れによって、燃焼ガスのほぼ全量が燃焼室7から煙道1
2に連なる水管間通路8を一方向に流れて、煙道12か
ら排気されるようになっている。外列水管群6の外側に
はケーシング17が設けられ、その外側には断熱材18
が設けてある。
【0016】内列水管3と外列水管4とは互いに周方向
に略半ピッチずつずらして配列されている。外列水管4
のうち、水管間通路8の出口側、すなわち煙道12側に
位置する複数(図では5本)は、周方向のフィン21を
有する水管20となっている。
に略半ピッチずつずらして配列されている。外列水管4
のうち、水管間通路8の出口側、すなわち煙道12側に
位置する複数(図では5本)は、周方向のフィン21を
有する水管20となっている。
【0017】次に上記構造の水管ボイラの作用について
説明する。燃焼室7で燃焼した燃焼ガスは、内列水管群
5に設けられた開口部10から水管間通路8に達した
後、この水管間通路8に沿って一方向(図2の左方向)
に流れて内列水管3及び外列水管4との間で熱交換し、
外列水管群6に設けられた開口部11から煙道12へ向
かう。この時、煙道12から排出される燃焼ガスのほぼ
全量が水管間通路8を一方向に流れるため、その流速を
速めて熱伝達率を向上させることができ、しかも、この
水管間通路8は燃焼室7を約1周するように形成されて
いるため、燃焼ガスの熱交換に供される流路長さをより
長くして、伝熱効率を向上させることができる。しか
も、水管間通路8の出口側に位置する、外列水管群6に
設けられた開口部11付近の外列水管は、周方向のフィ
ン21を有する水管20であるから、周方向のフィン2
1の伝熱面積を有効に使用することができ、伝熱量が増
加する。
説明する。燃焼室7で燃焼した燃焼ガスは、内列水管群
5に設けられた開口部10から水管間通路8に達した
後、この水管間通路8に沿って一方向(図2の左方向)
に流れて内列水管3及び外列水管4との間で熱交換し、
外列水管群6に設けられた開口部11から煙道12へ向
かう。この時、煙道12から排出される燃焼ガスのほぼ
全量が水管間通路8を一方向に流れるため、その流速を
速めて熱伝達率を向上させることができ、しかも、この
水管間通路8は燃焼室7を約1周するように形成されて
いるため、燃焼ガスの熱交換に供される流路長さをより
長くして、伝熱効率を向上させることができる。しか
も、水管間通路8の出口側に位置する、外列水管群6に
設けられた開口部11付近の外列水管は、周方向のフィ
ン21を有する水管20であるから、周方向のフィン2
1の伝熱面積を有効に使用することができ、伝熱量が増
加する。
【0018】このように、燃焼ガスは、水管間通路8に
おいて、内外列水管3,4との間で熱交換しているの
で、フィン付き水管20の近傍における燃焼ガス温度
は、内列水管群5に設けられた開口部10の付近より低
下しており、断熱材18をより低いガス温度仕様にすれ
ばよく、断熱材18のコストを下げることができる。
おいて、内外列水管3,4との間で熱交換しているの
で、フィン付き水管20の近傍における燃焼ガス温度
は、内列水管群5に設けられた開口部10の付近より低
下しており、断熱材18をより低いガス温度仕様にすれ
ばよく、断熱材18のコストを下げることができる。
【0019】図3は、本発明の第2の実施の形態の水管
ボイラの構造を示す横断面図である。図3の水管ボイラ
が図1及び図2の水管ボイラと相違する点は、図1及び
図2においては、隣合う内列水管3同士を互いに密接さ
せつつ配列して内列水管群5を構成しているのに対し、
図3においては、外列水管群6と同様に、隣合う内列水
管3同士を互いにフィン22で連結して内列水管群5を
構成している点である。その他の点は両者同一である。
ボイラの構造を示す横断面図である。図3の水管ボイラ
が図1及び図2の水管ボイラと相違する点は、図1及び
図2においては、隣合う内列水管3同士を互いに密接さ
せつつ配列して内列水管群5を構成しているのに対し、
図3においては、外列水管群6と同様に、隣合う内列水
管3同士を互いにフィン22で連結して内列水管群5を
構成している点である。その他の点は両者同一である。
【0020】図4は、本発明の第3の実施の形態の水管
ボイラの構造を示す横断面図である。図4の水管ボイラ
が図1及び図2の水管ボイラと相違する点は、図1及び
図2においては、内外列水管3,4を略2周に亘って渦
巻状に形成しているのに対し、図4においては、内外列
水管3,4を略1.5周に亘って渦巻き状に配列して、
外列水管群6を半環状に形成し、煙道12と反対側に開
口部10を位置させて、半円状の水管間通路8を形成し
ている点である。その他の点は両者同一である。
ボイラの構造を示す横断面図である。図4の水管ボイラ
が図1及び図2の水管ボイラと相違する点は、図1及び
図2においては、内外列水管3,4を略2周に亘って渦
巻状に形成しているのに対し、図4においては、内外列
水管3,4を略1.5周に亘って渦巻き状に配列して、
外列水管群6を半環状に形成し、煙道12と反対側に開
口部10を位置させて、半円状の水管間通路8を形成し
ている点である。その他の点は両者同一である。
【0021】小型のボイラにあっては、内部に水管の本
数を増やすことが困難であるが、このように構成するこ
とで、水管間通路8を流れる燃焼ガスの流速を速めると
ともに、周方向のフィン21を有する水管20の該周方
向のフィン21の伝熱面積を有効に使用して伝熱量を増
加させることで、効果的な伝熱を行って熱伝達効率を向
上させることができる。
数を増やすことが困難であるが、このように構成するこ
とで、水管間通路8を流れる燃焼ガスの流速を速めると
ともに、周方向のフィン21を有する水管20の該周方
向のフィン21の伝熱面積を有効に使用して伝熱量を増
加させることで、効果的な伝熱を行って熱伝達効率を向
上させることができる。
【0022】図5は、本発明の第4の実施の形態の水管
ボイラの構造を示す横断面図である。図5の水管ボイラ
が図4の水管ボイラと相違する点は、図4においては、
隣合う内列水管3同士を互いに密接させつつ配列して内
列水管群5を構成しているのに対し、図5においては、
外列水管群6と同様に、隣合う内列水管3同士を互いに
フィン22で連結して内列水管群5を構成している点で
ある。その他の点は両者同一である。
ボイラの構造を示す横断面図である。図5の水管ボイラ
が図4の水管ボイラと相違する点は、図4においては、
隣合う内列水管3同士を互いに密接させつつ配列して内
列水管群5を構成しているのに対し、図5においては、
外列水管群6と同様に、隣合う内列水管3同士を互いに
フィン22で連結して内列水管群5を構成している点で
ある。その他の点は両者同一である。
【0023】なお、前記各実施の形態の水管ボイラにお
いては、周方向のフィン21を個々に長さ方向に分離し
た円板状としたが、熱伝達効率の良いスパイラル状のフ
ィンとしてもよい。また、フィンのピッチ(間隔)や高
さは一定としたが、これを適宜に変化させて、水管の伝
熱面積を燃焼ガスの流れの上流から下流に向けて順次増
加させるようにしてもよい。これにより、一層きめ細か
く各水管の伝熱量を均衡させて、全体としての伝熱効率
を向上させることができる。
いては、周方向のフィン21を個々に長さ方向に分離し
た円板状としたが、熱伝達効率の良いスパイラル状のフ
ィンとしてもよい。また、フィンのピッチ(間隔)や高
さは一定としたが、これを適宜に変化させて、水管の伝
熱面積を燃焼ガスの流れの上流から下流に向けて順次増
加させるようにしてもよい。これにより、一層きめ細か
く各水管の伝熱量を均衡させて、全体としての伝熱効率
を向上させることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
煙道から排出される燃焼ガスのほぼ全量が渦巻状に形成
された水管列の水管間通路を一方向に長い流路長を流れ
るようにして、熱伝達率を向上させることができる。し
かも、水管間通路の出口側に位置する複数の外列水管に
のみ周方向のフィンを設けることで、充分な伝熱量を得
るに必要なガスの流速と、外列水管の伝熱面積のバラン
スを、全体としての熱伝達効率が最も高くなるように設
定することができ、これにより、従来の缶体の構造を変
えたり、寸法を大きくすることなくボイラ効率の向上が
図れる。
煙道から排出される燃焼ガスのほぼ全量が渦巻状に形成
された水管列の水管間通路を一方向に長い流路長を流れ
るようにして、熱伝達率を向上させることができる。し
かも、水管間通路の出口側に位置する複数の外列水管に
のみ周方向のフィンを設けることで、充分な伝熱量を得
るに必要なガスの流速と、外列水管の伝熱面積のバラン
スを、全体としての熱伝達効率が最も高くなるように設
定することができ、これにより、従来の缶体の構造を変
えたり、寸法を大きくすることなくボイラ効率の向上が
図れる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の水管ボイラの構造
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の水管ボイラの構造
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の水管ボイラの構造
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の水管ボイラの構造
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の水管ボイラの構造
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図6】従来のこの種の水管ボイラの構造の一例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図7】従来のこの種の水管ボイラの構造の一例を示す
横断面図である。
横断面図である。
1 上部管寄せ 2 下部管寄せ 3 内列水管 4 外列水管 5 内列水管群 6 外列水管群 7 燃焼室 8 水管間通路 10 開口部 11 開口部 12 煙道 20 周方向のフィンを有する水管 21 周方向のフィン
Claims (3)
- 【請求項1】 上部管寄せと下部管寄せとの間に複数の
水管を環状に配列した水管群を設け、該環状の水管群の
略中央の上部又は下部にバーナを配置して、前記水管群
の内側を燃焼室とした水管ボイラにおいて、 前記水管を略2周に亘って渦巻き状に配列して、その内
周側の内列水管群と外周側の外列水管群との間に前記燃
焼室から煙道に連なる燃焼ガスの水管間通路を形成し、
この水管間通路の出口側に位置する複数の外列水管に周
方向のフィンを設けたことを特徴とする水管ボイラ。 - 【請求項2】 上部管寄せと下部管寄せとの間に複数の
水管を環状に配列した水管群を設け、該環状の水管群の
略中央の上部又は下部にバーナを配置して、前記水管群
の内側を燃焼室とした水管ボイラにおいて、 前記水管を略1.5周に亘って渦巻き状に配列して、そ
の内周側の内列水管群と外周側の外列水管群との間に前
記燃焼室から煙道に連なる燃焼ガスの水管間通路を形成
し、この水管間通路の出口側に位置する複数の外列水管
に周方向のフィンを設けたことを特徴とする水管ボイ
ラ。 - 【請求項3】 前記周方向のフィンをスパイラル状のフ
ィンとしたことを特徴とする請求項1または2記載の水
管ボイラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10263111A JP2000088205A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 水管ボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10263111A JP2000088205A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 水管ボイラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000088205A true JP2000088205A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17384990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10263111A Pending JP2000088205A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 水管ボイラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000088205A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100773260B1 (ko) * | 2006-07-05 | 2007-11-09 | 엄재규 | 스파이럴 구조의 연소실을 가진 스팀보일러 |
JP2018109465A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-12 | 三菱重工業株式会社 | ボイラ |
JP2021017982A (ja) * | 2019-07-17 | 2021-02-15 | 株式会社ヒラカワ | 水管式熱交換装置 |
-
1998
- 1998-09-17 JP JP10263111A patent/JP2000088205A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100773260B1 (ko) * | 2006-07-05 | 2007-11-09 | 엄재규 | 스파이럴 구조의 연소실을 가진 스팀보일러 |
JP2018109465A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-12 | 三菱重工業株式会社 | ボイラ |
JP2021017982A (ja) * | 2019-07-17 | 2021-02-15 | 株式会社ヒラカワ | 水管式熱交換装置 |
JP7470356B2 (ja) | 2019-07-17 | 2024-04-18 | 株式会社ヒラカワ | 水管式熱交換装置 |
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