JP2914647B2 - 多管式貫流ボイラー - Google Patents
多管式貫流ボイラーInfo
- Publication number
- JP2914647B2 JP2914647B2 JP7162981A JP16298195A JP2914647B2 JP 2914647 B2 JP2914647 B2 JP 2914647B2 JP 7162981 A JP7162981 A JP 7162981A JP 16298195 A JP16298195 A JP 16298195A JP 2914647 B2 JP2914647 B2 JP 2914647B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water pipe
- pipe row
- combustion gas
- row
- boiler
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、内側水管列と外側水管
列の間に燃焼ガス通路を設けておき、燃焼ガス通路内で
燃焼ガスを管軸と平行方向に流動させる多管式貫流ボイ
ラーに関するものである。
列の間に燃焼ガス通路を設けておき、燃焼ガス通路内で
燃焼ガスを管軸と平行方向に流動させる多管式貫流ボイ
ラーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】環状の上部管寄せと下部管寄せの間を内
側水管列と外側水管列の２列の水管で連結し、隣接する
内側水管列並びに隣接する外側水管列の間を一部分を除
いて閉塞することで、内側水管列と外側水管列の間に燃
焼ガス通路を形成しておき、燃焼ガス通路は内側水管列
の水管の間に設けた内側通煙口によって燃焼室と連通
し、内側通煙口と管軸方向反対側の外側水管列に設けた
外側通煙口によって煙道と連通する多管式貫流ボイラー
が広く使用されている。上記ボイラーは、内側水管列で
囲まれた燃焼室で発生させた燃焼ガスにより、まず燃焼
室に面した側の水管を加熱し、内側通煙口を通って燃焼
ガス通路へ達した後で内側水管列および外側水管列の燃
焼ガス通路に面した側の面を加熱して、燃焼排ガスは外
側通煙口、煙道を通り排出される。この場合、燃焼ガス
は水管を加熱することによって温度が低下するため、水
管へ吸収される熱量は燃焼ガス流の下流側ほど低下し、
特に表面に凹凸を設けた水管を使用し、燃焼ガス流上流
側で多くの熱を吸収している場合には、外側通煙口付近
の熱吸収量は非常に低くなる。
側水管列と外側水管列の２列の水管で連結し、隣接する
内側水管列並びに隣接する外側水管列の間を一部分を除
いて閉塞することで、内側水管列と外側水管列の間に燃
焼ガス通路を形成しておき、燃焼ガス通路は内側水管列
の水管の間に設けた内側通煙口によって燃焼室と連通
し、内側通煙口と管軸方向反対側の外側水管列に設けた
外側通煙口によって煙道と連通する多管式貫流ボイラー
が広く使用されている。上記ボイラーは、内側水管列で
囲まれた燃焼室で発生させた燃焼ガスにより、まず燃焼
室に面した側の水管を加熱し、内側通煙口を通って燃焼
ガス通路へ達した後で内側水管列および外側水管列の燃
焼ガス通路に面した側の面を加熱して、燃焼排ガスは外
側通煙口、煙道を通り排出される。この場合、燃焼ガス
は水管を加熱することによって温度が低下するため、水
管へ吸収される熱量は燃焼ガス流の下流側ほど低下し、
特に表面に凹凸を設けた水管を使用し、燃焼ガス流上流
側で多くの熱を吸収している場合には、外側通煙口付近
の熱吸収量は非常に低くなる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、燃焼ガス温度の低い外側通煙口付近でも多
くの熱を吸収することができるようにすることにある。
する課題は、燃焼ガス温度の低い外側通煙口付近でも多
くの熱を吸収することができるようにすることにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】環状の上部管寄せと下部
管寄せの間を内側水管列と外側水管列の２列の水管で連
結し、各水管列の隣接する水管の間を一部分を除いて閉
塞することで、内側水管列と外側水管列の間に燃焼ガス
通路を形成し、燃焼ガス通路は内側水管列に設けた内側
通煙口によって燃焼室と連通し、内側通煙口と管軸方向
反対側の外側水管列に設けた外側通煙口によって煙道と
連通する多管式貫流ボイラーにおいて、外側水管列の外
側通煙口部分に管軸方向に対して垂直な熱吸収用フィン
を設け、外側通煙口部分で多くの熱を吸収する。
管寄せの間を内側水管列と外側水管列の２列の水管で連
結し、各水管列の隣接する水管の間を一部分を除いて閉
塞することで、内側水管列と外側水管列の間に燃焼ガス
通路を形成し、燃焼ガス通路は内側水管列に設けた内側
通煙口によって燃焼室と連通し、内側通煙口と管軸方向
反対側の外側水管列に設けた外側通煙口によって煙道と
連通する多管式貫流ボイラーにおいて、外側水管列の外
側通煙口部分に管軸方向に対して垂直な熱吸収用フィン
を設け、外側通煙口部分で多くの熱を吸収する。
【０００５】
【作用】外側水管列の外側通煙口部分に管軸方向に対し
て垂直な熱吸収用フィンを設けることにより、より多く
の熱を吸収することができるため、燃焼ガス温度が低く
ても水管を効率的に加熱することができる。
て垂直な熱吸収用フィンを設けることにより、より多く
の熱を吸収することができるため、燃焼ガス温度が低く
ても水管を効率的に加熱することができる。
【０００６】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
缶体の上部には環状の上部管寄せ１、下部にも環状の下
部管寄せ２が設けられ、上下の管寄せの間を環状に並ん
だ内側水管列３と外側水管列４が連結している。内側水
管列３と外側水管列４は、それぞれの隣接する水管の間
を管軸方向に平行な閉塞用フィン８で閉塞しており、内
側水管列３と外側水管列４の間には燃焼ガス通路７が形
成される。内側水管列３で囲まれた部分は燃焼室９であ
り、燃焼室９上部にバーナ１０を設ける。内側水管列３
上部には閉塞用フィン８を無くした内側通煙口５によっ
て燃焼室９と燃焼ガス通路７が連通され、外側水管列４
下部の閉塞用フィン８を無くした外側通煙口６によって
燃焼ガスを排出する煙道１２と燃焼ガス通路７が連通さ
れる。外側水管列４の外側通煙口６部分には管軸方向に
対して垂直に熱吸収用フィン１１を多数設けておく。上
下の管寄せ部分は耐火材１４で覆われ、缶体全体は断熱
材１５で覆われる。
缶体の上部には環状の上部管寄せ１、下部にも環状の下
部管寄せ２が設けられ、上下の管寄せの間を環状に並ん
だ内側水管列３と外側水管列４が連結している。内側水
管列３と外側水管列４は、それぞれの隣接する水管の間
を管軸方向に平行な閉塞用フィン８で閉塞しており、内
側水管列３と外側水管列４の間には燃焼ガス通路７が形
成される。内側水管列３で囲まれた部分は燃焼室９であ
り、燃焼室９上部にバーナ１０を設ける。内側水管列３
上部には閉塞用フィン８を無くした内側通煙口５によっ
て燃焼室９と燃焼ガス通路７が連通され、外側水管列４
下部の閉塞用フィン８を無くした外側通煙口６によって
燃焼ガスを排出する煙道１２と燃焼ガス通路７が連通さ
れる。外側水管列４の外側通煙口６部分には管軸方向に
対して垂直に熱吸収用フィン１１を多数設けておく。上
下の管寄せ部分は耐火材１４で覆われ、缶体全体は断熱
材１５で覆われる。
【０００７】バーナ１０を燃焼させると、燃焼室９内で
燃焼ガスが発生し、まず最初に内側水管列３の燃焼室９
側の面を加熱する。続いて燃焼ガスは内側通煙口５より
燃焼ガス通路７内へ達し、燃焼ガス通路７内を上部から
下部へ流動しながら燃焼ガス通路７に面した内側水管列
３と外側水管列４を加熱する。燃焼ガスが熱吸収用フィ
ン１１を設けた部分に達すると、燃焼ガスは外側水管列
と交差することによって外側水管列を加熱するととも
に、熱吸収用フィン１１に沿って流動して熱吸収用フィ
ン１１を加熱し、熱吸収用フィン１１を通じて外側水管
列４を加熱する。内側水管列３、外側水管列４内の水は
水管が加熱されることによって加熱され、蒸気となって
上部管寄せ１を通って取り出され、温度の低下した燃焼
排ガスは煙道１２を通って排出される。
燃焼ガスが発生し、まず最初に内側水管列３の燃焼室９
側の面を加熱する。続いて燃焼ガスは内側通煙口５より
燃焼ガス通路７内へ達し、燃焼ガス通路７内を上部から
下部へ流動しながら燃焼ガス通路７に面した内側水管列
３と外側水管列４を加熱する。燃焼ガスが熱吸収用フィ
ン１１を設けた部分に達すると、燃焼ガスは外側水管列
と交差することによって外側水管列を加熱するととも
に、熱吸収用フィン１１に沿って流動して熱吸収用フィ
ン１１を加熱し、熱吸収用フィン１１を通じて外側水管
列４を加熱する。内側水管列３、外側水管列４内の水は
水管が加熱されることによって加熱され、蒸気となって
上部管寄せ１を通って取り出され、温度の低下した燃焼
排ガスは煙道１２を通って排出される。
【０００８】なお、外側通煙口６部分に設ける熱吸収用
フィンを燃焼ガス下流側ほど大きくすると、より効果的
に熱を吸収することができる。
フィンを燃焼ガス下流側ほど大きくすると、より効果的
に熱を吸収することができる。
【０００９】
【発明の効果】本発明を実施することにより、温度の低
下した燃焼ガスからも効果的に熱を吸収することがで
き、効率を向上させることができる。
下した燃焼ガスからも効果的に熱を吸収することがで
き、効率を向上させることができる。
【図１】 本発明の一実施例を示した縦断面図
【図２】 図１のＡ−Ａ断面図
１ 上部管寄せ ２ 下部管寄せ ３ 内側水管列 ４ 外側水管列 ５ 内側通煙口 ６ 外側通煙口 ７ 燃焼ガス通路 ８ 閉塞用フィン ９ 燃焼室 １０ バーナ １１ 熱吸収用フィン １２ 煙道 １３ 耐火材 １４ 断熱材
Claims (1)
- 【請求項１】環状の上部管寄せと下部管寄せの間を内側
水管列と外側水管列の２列の水管で連結し、各水管列の
隣接する水管の間を一部分を除いて閉塞することで、内
側水管列と外側水管列の間に燃焼ガスを水管軸と平行方
向へ流す燃焼ガス通路を形成し、燃焼ガス通路は内側水
管列に設けた内側通煙口によって燃焼室と連通し、内側
通煙口と管軸方向反対側の外側水管列に設けた外側通煙
口によって煙道と連通する多管式貫流ボイラーにおい
て、外側水管列の外側通煙口部分に管軸方向に対して垂
直で外側水管の周囲３６０度にわたって伸びる熱吸収用
フィンを多数設け、熱吸収用フィンは燃焼ガス上流側よ
りも下流側の方を大きくしたことを特徴とする多管式貫
流ボイラー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7162981A JP2914647B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 多管式貫流ボイラー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7162981A JP2914647B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 多管式貫流ボイラー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08327005A JPH08327005A (ja) | 1996-12-10 |
| JP2914647B2 true JP2914647B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=15764952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7162981A Expired - Fee Related JP2914647B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 多管式貫流ボイラー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2914647B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020188625A1 (ja) | 2019-03-15 | 2020-09-24 | 猪野 貴行 | 多管式貫流ボイラー |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108332183A (zh) * | 2018-03-23 | 2018-07-27 | 博瑞特热能设备股份有限公司 | 贯流蒸汽锅炉 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62155403A (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-10 | 株式会社サムソン | 多管式貫流ボイラ |
| JPH0630603U (ja) * | 1992-09-09 | 1994-04-22 | 石川島播磨重工業株式会社 | 多管式貫流ボイラ |
-
1995
- 1995-06-05 JP JP7162981A patent/JP2914647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020188625A1 (ja) | 2019-03-15 | 2020-09-24 | 猪野 貴行 | 多管式貫流ボイラー |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08327005A (ja) | 1996-12-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2914647B2 (ja) | 多管式貫流ボイラー | |
| US5915468A (en) | High-temperature generator | |
| JP4405652B2 (ja) | 燃焼ガス通路に水平な熱吸収用フィンを設けたボイラ | |
| JP3007836B2 (ja) | 多管式貫流ボイラ | |
| JPH1130401A (ja) | 燃焼ガス流に対し交差する熱吸収用フィンを設けたボイラ | |
| JP2987315B2 (ja) | 多管式貫流ボイラの缶体構造 | |
| JP3666777B2 (ja) | 燃焼ガス流に対し交差する熱吸収用フィンを設けたボイラ | |
| JP3190939B2 (ja) | 蒸気発生装置 | |
| JP3413107B2 (ja) | 燃焼ガス流に対し交差する熱吸収用フィンを持った多管式貫流ボイラ | |
| JP3373127B2 (ja) | 燃焼ガス流に対し交差する熱吸収用フィンを持った多管式貫流ボイラ | |
| JP4130171B2 (ja) | 燃焼ガス流に対し交差する熱吸収用フィンを持ったボイラ | |
| JP2928164B2 (ja) | 燃焼ガス流に対し垂直な熱吸収用フィンを持った多管式貫流ボイラ | |
| JP4616713B2 (ja) | 丸形排熱ボイラ缶体構造 | |
| JP3038627B2 (ja) | 水管ボイラ | |
| JPS5930961B2 (ja) | ボイラ | |
| JP2005164119A (ja) | 燃焼ガス流に対し交差する熱吸収用フィンを持ったボイラ | |
| JP3007822B2 (ja) | 多管式貫流ボイラの缶体構造 | |
| JP2001343101A (ja) | 水管列の一部を２列化したボイラ | |
| WO2020066386A1 (ja) | 温水装置 | |
| JPH06174203A (ja) | 多管式貫流ボイラーの伝熱面構造 | |
| JP3872585B2 (ja) | 水管群を有するボイラにおける水管のフィン構造 | |
| JP2000329305A (ja) | 燃焼ガス流に対し交差する熱吸収用フィンを持ったボイラ | |
| JP2812872B2 (ja) | 炉筒水管組合せボイラ | |
| JPH0132402B2 (ja) | ||
| JPH0412324Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |