JP2000110239A - 柱と基礎の接合法 - Google Patents

柱と基礎の接合法

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JP2000110239A
JP2000110239A JP10284946A JP28494698A JP2000110239A JP 2000110239 A JP2000110239 A JP 2000110239A JP 10284946 A JP10284946 A JP 10284946A JP 28494698 A JP28494698 A JP 28494698A JP 2000110239 A JP2000110239 A JP 2000110239A
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JP
Japan
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base plate
steel pipe
pillar
foundation
concrete
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JP10284946A
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English (en)
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Hiroyoshi Yamatani
博愛 山谷
Shigeru Usami
滋 宇佐美
Nobuyuki Hayashi
信之 林
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンカーボルトに高価なネジ節鉄筋を使用せ
ずにすみ、ベースプレートへの固定作業も容易で作業性
が向上し、強度も向上できる柱と基礎の接合法を得る。 【解決手段】 下端にベースプレート2を設けた柱用の
鋼管1の下面に複数本のアンカーボルト3を溶接により
植設し、基礎スラブ配筋6の上に前記ベースプレート付
きの鋼管1を配置し、打設する基礎スラブコンクリート
5内にアンカーボルト3およびベースプレート2を埋め
込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管柱や鋼管コン
クリート柱等の柱と鉄筋コンクリート基礎スラブとの接
合法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管柱等と鉄筋コンクリート基礎スラブ
とを接合するには、従来は例えば図10に示すように柱と
なる鋼管1の脚部にベースプレート2を溶接し、該ベー
スプレート2にボルト孔を穿設して、このボルト孔にア
ンカーボルトとなるネジ節鉄筋10を挿通して下方に突出
させナット11で締め付け固定し、該ネジ節鉄筋10を、基
礎スラブ配筋6が配設してある基礎スラブコンクリート
5内に埋設するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アンカーボルトに使用
するネジ節鉄筋10は、鉄筋の節がネジ状であるため、通
常の節の鉄筋よりも節精度がよく、価格も高価であり施
工コストが嵩む。また、このネジ節鉄筋10を1本ずつボ
ルト孔に挿通してナットでベースプレート2に締め付け
る作業を要し、しかもこのネジ節鉄筋10は1本の柱に対
して複数本が取り付けられるため、締め付け作業は時間
と手間を要する。
【0004】さらに、このようなナット締めによる方法
は、建方上、ボルト孔のクリアランスを大きくとるた
め、その分だけ振動が加わるなどして剪断摩擦力に達す
ると締め付け部分ですべりが生じ、すべりによる荷重低
下が発生し、定着性能(履歴減衰)が劣る(図11参
照)。
【0005】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、アンカーボルトに高価なネジ節鉄筋を使用せずにす
み、ベースプレートへの固定作業も容易で作業性が向上
し、強度も向上できる柱と基礎の接合法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、下端にベースプレートを設けた柱用
の鋼管の下面に複数本のアンカーボルトを溶接により植
設し、基礎スラブ配筋の上に前記ベースプレート付きの
鋼管を配置し、打設する基礎スラブコンクリート内にア
ンカーボルトおよびベースプレートを埋め込むこと、第
2に、アンカーボルトはスタッド溶接される異形棒鋼で
あることを要旨とするものである。
【0007】請求項1記載の本発明によれば、アンカー
ボルトをベースプレートに溶接することで、アンカーボ
ルトに高価なネジ節鉄筋を使用せずにすみ、コストダウ
ンが図れるだけでなく、ナットによる締め付け作業が不
要となって作業性が向上する。また、ベースプレートを
スラブコンクリート内に埋め込むことにより、強度が向
上する。
【0008】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、アンカーボルトにスタッド溶接される異形棒
鋼を使用することで、溶植部分に断面欠損部のないもの
を使用することが可能となり、強度が向上し、すべりも
生じない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1〜図6は本発明の柱と基
礎の接合法の実施の形態を示す工程図で、図10に示した
従来例と同一の構成要素には同一の参照符号を附してあ
る。柱としては、内部が中空の鋼管柱、内部にコンクリ
ートを打設する鋼管コンクリート柱などであり、本発明
の実施形態では鋼管コンクリート柱とする。
【0010】このような柱を基礎スラブに接合するに
は、第1工程として図1に示すように施工現場で基礎ス
ラブ配筋6を施工する。一方、第2工程として図2に示
すように別の場所で予め、柱を構成する鋼管1の下端部
にベースプレート2を溶接により固定し、第3工程とし
て図3に示すようにこのベースプレート2の下面にアン
カーボルト3を溶植する。
【0011】このアンカーボルト3には例えば通常の異
形棒鋼を使用し、図7に示すように該異形棒鋼の先端を
1本ずつ開先加工して溶接してもよいが、ベースプレー
ト2にスタッド溶接される異形棒鋼スタッドを使用すれ
ば、工程数が削減する。
【0012】さらに、図8に示すようにアークスタッド
溶接する先端部に、キャップ3aを被嵌したスタッド
(例えば日本ドライブイット株式会社出願の特開平9-21
6064号公報に記載のもの)を使用することもできる。こ
のキャップ3aは、先端を閉塞しこの閉塞部の中心に孔
を穿設してこの孔に電極兼用のフラックスを固定したも
ので、前記フラックスの先端をベースプレート2に接触
させてスタッド溶接機を起動すれば、フラックスとベー
スプレートとの間が通電され、アーク放電が発生して溶
接部が形勢される。よって、溶接される先端部を開先加
工する必要がなく、しかも、先端に断面欠損部が生じな
いから、ボルト断面積を有効に利用できて耐力が増し、
形成付着強度も向上し、図9に示すように終局限界状態
ですべりが発生することもない。
【0013】このようにして鋼管1に溶接したベースプ
レート2にアンカーボルト3を溶接により固定したなら
ば、第4工程として図4に示すようにかかる柱となる鋼
管1を基礎スラブ配筋6に設置して、アンカーボルト3
を基礎スラブ配筋6の間に差し込み、アンカーボルト3
と基礎スラブ配筋6に結合する。
【0014】次に第5工程として図5に示すように基礎
スラブコンクリート5を打設してベースプレート2およ
びアンカーボルト3をコンクリート内に埋め込む。これ
により、ベースプレート2およびアンカーボルト3を介
して柱となる鋼管1が基礎スラブコンクリート5に接合
される。そして、アンカーボルト3に異形棒鋼を使用し
ている場合は、コンクリートとの付着強度が増し、コン
クリートと確実に一体化する。
【0015】最後に第6工程として図6に示すように、
柱が鋼管コンクリート柱の場合は、鋼管1の内部に該鋼
管1の下方部の側方に形成した圧入口から逆打ち工法を
適用してコンクリート7を鋼管1内に圧入して、鋼管コ
ンクリート柱とする。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明の柱と基礎の接
合法は、ナットによる締め付けによらずに溶接によって
アンカーボルトをベースプレートに固定するから、アン
カーボルトに高価なネジ節鉄筋を使用せずにすみ、ベー
スプレートへの固定作業も容易で作業性が向上し、強度
も向上でき、とくにアンカーボルトに異形棒鋼スタッド
を使用すればさらに工程も削減する。そして、アンカー
ボルトだけでなくベースプレートも基礎スラブコンクリ
ート内に埋め込むようにしたから、強度がさらに向上で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の柱と基礎の接合法の実施形態を示す第
1工程の縦断正面図である。
【図2】本発明の柱と基礎の接合法の実施形態を示す第
2工程の縦断正面図である。
【図3】本発明の柱と基礎の接合法の実施形態を示す第
3工程の縦断正面図である。
【図4】本発明の柱と基礎の接合法の実施形態を示す第
4工程の縦断正面図である。
【図5】本発明の柱と基礎の接合法の実施形態を示す第
5工程の縦断正面図である。
【図6】本発明の柱と基礎の接合法の実施形態を示す第
6工程の縦断正面図である。
【図7】本発明の柱と基礎の接合法の実施形態の要部を
示す縦断正面図である。
【図8】本発明の柱と基礎の接合法で使用するアンカー
ボルトの一例を示す一部切欠いた正面図である。
【図9】本発明の柱と基礎の接合法で接合した柱と基礎
の接合部の荷重による変形を示す特性曲線図である。
【図10】従来の柱と基礎の接合法を示す縦断正面図で
ある。
【図11】従来の柱と基礎の接合法で接合した柱と基礎
の接合部の荷重による変形を示す特性曲線図である。
【符号の説明】
1…鋼管 2…ベースプレート 3…アンカーボルト 3a…キャップ 5…基礎スラブコンクリート 6…基礎スラブ配筋 7…コンクリート 10…ネジ節鉄筋 11…ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 信之 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島建 設株式会社東京支店内 Fターム(参考) 2D046 AA16 AA17 2E125 AA04 AA76 AC16 AF01 AG03 AG57 AG60 BA02 BA32 BB08 BD01 BE07 BF01 CA90

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端にベースプレートを設けた柱用の鋼
    管の下面に複数本のアンカーボルトを溶接により植設
    し、基礎スラブ配筋の上に前記ベースプレート付きの鋼
    管を配置し、打設する基礎スラブコンクリート内にアン
    カーボルトおよびベースプレートを埋め込むことを特徴
    とする柱と基礎の接合法。
  2. 【請求項2】 アンカーボルトはスタッド溶接される異
    形棒鋼である請求項1記載の柱と基礎の接合法。
JP10284946A 1998-10-07 1998-10-07 柱と基礎の接合法 Pending JP2000110239A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102061746A (zh) * 2010-11-26 2011-05-18 宝业集团浙江建设产业研究院有限公司 一种钢结构组合预埋件及其施工方法
CN105735468A (zh) * 2016-04-21 2016-07-06 筑博设计股份有限公司 一种钢管混凝土柱与钢筋混凝土梁的连接结构
CN107354998A (zh) * 2017-07-19 2017-11-17 姚攀峰 一种无基础节点及其施工方法

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