JP2000110198A - 油圧ショベルの作業装置 - Google Patents

油圧ショベルの作業装置

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JP2000110198A
JP2000110198A JP10297654A JP29765498A JP2000110198A JP 2000110198 A JP2000110198 A JP 2000110198A JP 10297654 A JP10297654 A JP 10297654A JP 29765498 A JP29765498 A JP 29765498A JP 2000110198 A JP2000110198 A JP 2000110198A
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政男 浅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーム先端側のリンクにホースガイドを設け
ることにより、作業具に圧油を給排する油圧ホースを安
定して保持し、信頼性を向上させる。 【解決手段】 アーム3の先端側には、連結装置10を
介してバケット13等のアタッチメントを連結する。ま
た、バケットシリンダ5の先端側には、リンク6,9を
設ける。さらに、アーム3と連結装置10との間には、
油圧ポンプからの圧油を連結装置10の油圧シリンダに
給排する油圧ホース16を設け、その途中部位をリンク
6に設けたホースガイド20によって支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば土木・建設
作業を行うのに好適に用いられる油圧ショベルの作業装
置に関し、特に、バケット、ブレーカまたはタンパ等の
作業具に油圧アクチュエータを付設する構成とした油圧
ショベルの作業装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベルの作業装置は、上
部旋回体に俯仰動可能に設けられたブームと、該ブーム
の先端側に俯仰動可能に設けられたアームと、該アーム
の先端側に回動可能に設けられ油圧アクチュエータが付
設された作業具と、該作業具をアームに対して回動する
ため基端側が前記アームにピン結合され先端側が複数の
リンクを介して該作業具にピン結合された作業具用シリ
ンダとから構成されている。
【0003】そして、この種の従来技術による油圧ショ
ベルの作業装置では、アームと作業具との間に可撓性の
油圧ホースを設け、この油圧ホースにより、油圧源から
の圧油を作業具のアクチュエータに給排するものであ
る。
【0004】この場合、土木・建設作業を行う作業具と
しては、例えばバケット、ブレーカ、タンパ等からなる
複数種類のアタッチメントが用いられる。また、これら
のアタッチメントをアームに対して交換可能に連結する
ための連結装置を用いることもある。
【0005】そして、作業具のアタッチメントとしてブ
レーカまたはタンパ置等を用いる場合には、付設の油圧
アクチュエータによる駆動力を用いて地盤の突き崩し、
地固め等を行う。
【0006】また、作業具に連結装置を設ける場合に
は、油圧シリンダ等からなる油圧アクチュエータを外部
からの圧油により作動させ、重量物であるアタッチメン
トをアームの先端側に着脱可能に連結させるものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、油圧アクチュエータ付きの作業具をアーム
の先端側に設ける構成としているため、アームに設けた
圧油の給排口と作業具の油圧アクチュエータとの間を可
撓性の油圧ホースで接続し、この油圧ホースを通じて油
圧ポンプからの圧油を作業具の油圧アクチュエータに給
排する構成としている。
【0008】しかし、この油圧ホースは、両端側の取付
部がアーム側と作業具側に取付けられ、その途中部位は
フリーな状態となっているため、油圧ホースの途中部位
は圧油の流動抵抗等により左,右方向へと倒れるように
撓むことがあり、油圧ホースが途中部位で捩れる等の無
理な応力が加わることがある。
【0009】しかも、例えば油圧ショベルの作業中に作
業具からの振動、衝撃等が油圧ホースに加わると、その
途中部位が上,下方向、左,右方向に揺動して油圧ホー
スに大きな応力が負荷されるため、油圧ホースがアー
ム、作業具等の外面側と繰返し衝突、摺動する場合があ
り、油圧ホースの耐久性、信頼性が低下するという問題
がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、アームと作業具との間
に油圧ホースを安定して取付けることができ、油圧ホー
スに余分な撓み力、捩れ力等が作用するのを防止できる
と共に、耐久性、信頼性を向上できるようにした油圧シ
ョベルの作業装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ブームと、該ブームの先端側に俯仰動
可能に設けられたアームと、該アームの先端側に回動可
能に設けられ油圧アクチュエータが付設された作業具
と、該作業具をアームに対して回動するため基端側が前
記アームにピン結合され先端側が複数のリンクを介して
該作業具にピン結合された作業具用シリンダと、前記作
業具の油圧アクチュエータに油圧源からの圧油を給排す
るため前記アームと作業具との間に配設された可撓性の
油圧ホースとを備えた油圧ショベルの作業装置に適用さ
れる。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記複数のリンクのうち前記作業具用シリンダ
とアームとの間にピン結合されたリンクには、前記油圧
ホースの途中部位が挿通され該油圧ホースを長さ方向に
移動可能に保持するホースガイドを設けたことにある。
【0013】このように構成することにより、ホースガ
イドを用いて油圧ホースの途中部位を長さ方向に移動可
能に保持でき、この途中部位が外力等により上,下方
向、左,右方向等に大きく変位するのを規制することが
できる。
【0014】また、請求項2の発明では、前記ホースガ
イドは前記リンクに片持ち支持状態で回動可能に取付け
る構成としている。
【0015】これにより、油圧ホースに撓み、傾き等が
生じるときには、ホースガイドを油圧ホースに追従して
回動させることができ、油圧ホースに無理な力が加わる
のをホースガイドにより抑えることができる。
【0016】さらに、請求項3の発明では、前記ホース
ガイドは前記油圧ホースを径方向外側から取囲むように
略U字状に折曲げられたホース保持体を備えている。
【0017】これにより、油圧ホースに撓み、傾き等が
生じるときには、ホース保持体に対して油圧ホースを長
さ方向に相対移動させることができ、略U字状をなすホ
ース保持体の内側部分に沿って油圧ホースを円滑に案内
することができる。
【0018】また、請求項4の発明では、前記ホースガ
イドは前記油圧ホースを径方向外側から挟む一対のロー
ラを備えている。
【0019】これにより、一対のローラを用いて油圧ホ
ースを保持しつつ各ローラを油圧ホースの外周側で転動
させることができ、これらのローラ間で油圧ホースを長
さ方向に沿って円滑にガイドすることができる。
【0020】さらに、請求項5の発明のように、前記油
圧ホースの外周側には螺旋状に巻回された金属製のプロ
テクタを設けることにより、プロテクタを用いて油圧ホ
ースの耐久性を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
油圧ショベルの作業装置を、図1ないし図14を参照し
て詳細に説明する。
【0022】ここで、図1ないし図8は本発明による第
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、バックホウ
式のバケットを備えた油圧ショベルの作業装置を例に挙
げて述べる。
【0023】1は油圧ショベルの上部旋回体(図示せ
ず)に設けられる作業装置で、該作業装置1は、図1お
よび図2に示す如く、上部旋回体に俯仰動可能に取付け
られるブーム2と、該ブーム2の先端側に俯仰動可能に
設けられたアーム3と、該アーム3の先端側に回動可能
に設けられ、後述の連結装置10、バケット13からな
る作業具4と、該作業具4をアーム3の先端側で回動さ
せる作業具用シリンダとしてのバケットシリンダ5と、
ブーム2、アーム3をそれぞれ俯仰動させるブームシリ
ンダ、アームシリンダ(いずれも図示せず)等とから構
成されている。
【0024】また、バケットシリンダ5は、基端側がア
ーム3にピン結合されたチューブ5Aと、該チューブ5
Aから伸縮可能に設けられ、先端側が後述のリンク6,
9を介して作業具4にピン結合されたロッド5Bとを備
えている。
【0025】6,6はアーム3とバケットシリンダ5と
の間に設けられた左,右一対からなる第1のリンクで、
該各リンク6は、図2および図3に示す如く長尺な金属
平板等からなり、基端側が連結ピン7を用いてバケット
シリンダ5のロッド5Bと回動可能に連結されると共
に、先端側が連結ピン8を用いてアーム3に連結されて
いる。
【0026】9,9はバケットシリンダ5と連結装置1
0との間に設けられた第2のリンクで、該各リンク9
は、基端側が連結ピン7によりバケットシリンダ5とリ
ンク6とのピン結合部に連結されている。
【0027】10はバケット13等のアタッチメントを
アーム3の先端側に交換可能に連結するための連結装置
で、該連結装置10は、図2に示す如く、本体部分をな
すフレーム10Aと、該フレーム10Aに固定された固
定爪10Bと、フレーム10Aにピン10Cを用いて回
動可能に取付けられた可動爪10Dと、該可動爪10D
と固定爪10Bとの間に伸縮可能に設けられ、油圧ショ
ベルに搭載された油圧ポンプ(図示せず)等により後述
の油圧ホース16を通じて駆動される油圧アクチュエー
タとしての連結シリンダ10E等とから構成されてい
る。
【0028】ここで、フレーム10Aは、連結ピン11
を用いてアーム3の先端側に連結されると共に、連結ピ
ン12を用いてリンク9の先端側に回動可能に連結され
ている。そして、バケット13をアーム3に取付けると
きには、連結装置10の固定爪10Bを後述するバケッ
ト13の係合ピン14と係合させ、この状態で連結シリ
ンダ10Eを伸長させる。
【0029】これにより、可動爪10Dは、固定爪10
Bから離れる方向に回動して後述するバケット13の係
合ピン15と係合し、バケット13は、これらの固定爪
10B、可動爪10Dを用いてアーム3の先端側に固定
される。また、バケット13を取外すときには、連結シ
リンダ10Eを縮小させることにより、可動爪10Dと
係合ピン15との係合状態を解除する構成となってい
る。
【0030】13は連結装置10と共に作業具4を構成
するバックホウ式のバケットで、該バケット13は、図
1に示す如く、U字状に折曲げられた底板と左,右の側
板とからなり、前面が開口して形成されると共に、その
開口側縁部には複数の爪部13A,13A,…(1個の
み図示)が設けられている。また、バケット13の底板
には左,右の取付ブラケット13B(一方のみ図示)が
設けられ、該各取付ブラケット13間には2本の係合ピ
ン14,15が固定されている。
【0031】16はアーム3と連結装置10との間に延
設された可撓性の油圧ホースで、該油圧ホース16は、
図2および図3に示す如く、一端側がスイベルジョイン
ト等からなる管継手17を用いて給排口18と回転可能
に接続されている。ここで、この給排口18は、連結装
置10等に圧油を給排するためアーム3の外面側に設け
られ、上部旋回体に設けられた油圧ポンプと接続されて
いる。
【0032】また、油圧ホース16は、他端側がスイベ
ルジョイント等からなる他の管継手19を用いて連結装
置10のフレーム10Aに回転可能に取付けられ、油圧
ポンプからの圧油を連結装置10の連結シリンダ10E
に給排するものである。
【0033】さらに、油圧ホース16は、図5に示す如
く、例えば可撓性を有する樹脂材料等により形成され、
その外周側には金属線等を螺旋状に巻回してなるプロテ
クタ16Aが設けられている。そして、このプロテクタ
16Aは油圧ホース16の耐久性を高め、油圧ホース1
6がアーム3、リンク6、あるいは岩石等の障害物と直
接衝突することによって損傷するのを防止している。
【0034】20は油圧ホース16の途中部位を保持す
るホースガイドで、該ホースガイド20は、図4ないし
図6に示す如く、リンク6の外面側に設けられた台座2
1と、該台座21から水平方向の外向きに突出する支持
ピン22と、該支持ピン22に片持ち状態で回動可能に
取付けられ、後述の如く図4中の矢示D,D′方向に回
動するホース保持体としてのホルダ金具23と、支持ピ
ン22の端部側に螺着され、該ホルダ金具23を抜止め
状態に保持する2重のナット24,24等とから構成さ
れている。
【0035】ここで、ホルダ金具23は、例えば長尺な
金属材料等をU字状、C字状またはコ字状に折曲げるこ
とによって形成されている。また、ホルダ金具23は、
その両端側に位置して支持ピン22の外周側に摺動可能
に取付けられた一対の取付部23A,23Aと、該各取
付部23A間に位置して油圧ホース16を径方向外側か
ら取囲むように延びるU字状の折曲げ部23Bとからな
り、該折曲げ部23Bの内側には油圧ホース16の途中
部位が長さ方向に移動可能に挿通されている。
【0036】これにより、ホルダ金具23は、油圧ホー
ス16の途中部位がリンク6等から離間、近接するよう
に左,右方向へと変位するのを阻止し、かつ折曲げ部2
3Bと支持ピン22との間で油圧ホース16の途中部位
を保持するものである。
【0037】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0038】まず、油圧ショベルにより土砂等の掘削作
業を行うときには、連結装置10を用いてバケット13
をアーム3の先端側に予め取付けておき、この状態で作
業装置1のブームシリンダ、アームシリンダ、バケット
シリンダ5を伸縮させ、ブーム2、アーム3、バケット
13を俯仰動(回動)させることにより、バケット13
を用いて土砂等の掘削、運搬等を行う。
【0039】この場合、バケット13を用いた掘削作業
の途中では、バケット13からの振動、衝撃等が油圧ホ
ース16に加わることがある。しかし、油圧ホース16
はホースガイド20によって保持されているため、これ
らの外力により油圧ホース16の途中部位が上,下方
向、左,右方向に大きく揺動、変位するのを規制するこ
とができる。しかも、ホースガイド20は油圧ホース1
6を保持しつつ、バケット13の回動動作に伴って油圧
ホース16が長さ方向に相対変位するのを許すことがで
きる。
【0040】即ち、図7に例示するように、バケット1
3を上向きに回動させるときには、バケットシリンダ5
を縮小させると、そのロッド5Bによりリンク9を介し
てバケット13が矢示A方向に回動され、このときリン
ク6は先端側がロッド5Bと共に後退してアーム3に対
し矢示B方向へと回動する。
【0041】この結果、管継手17,19はリンク6を
挟んで相対的に接近するため、油圧ホース16は、ホー
スガイド20(ホルダ金具23)の内側で長さ方向に沿
って例えば矢示C方向へと移動し、他端側寄りの部位が
上向きに撓むように変形する。また、ホースガイド20
は、油圧ホース16によりリンク6に対して矢示D方向
へと回動され、油圧ホース16に無理な力を加えること
なく、その撓み(傾き)に対応した方向から油圧ホース
16を支持するようになる。
【0042】一方、図8に示すように、バケットシリン
ダ5を伸長してバケット13を矢示A′方向へと下向き
に回動させるときには、リンク6がアーム3に対して矢
示B′方向に回動される。また、管継手17,19は相
対的に離れるため、油圧ホース16は、ホースガイド2
0の内側で例えば矢示C′方向へと移動し、その途中部
位が前,後方向に延びるように変位する。この場合、ホ
ースガイド20は油圧ホース16の傾きに対応して矢示
D′方向に回動される。
【0043】従って、ホースガイド20は、その内側で
油圧ホース16を長さ方向に移動させ、かつリンク6に
対して回動することにより、油圧ホース16に大きな撓
み力、捩り力等が加わるのを防止でき、油圧ホース16
を外力等に対応して適切な方向から常に安定して支持す
ることができる。
【0044】かくして、本実施の形態では、アーム3と
バケットシリンダ5との間に設けられたリンク6にホー
スガイド20を配設し、このホースガイド20により油
圧ホース16の途中部位を支持する構成としたので、バ
ケット13を用いた土木作業中には、バケット13から
伝わる外力等により油圧ホース16の途中部位が上,下
方向、左,右方向に大きく揺動、変位するのをホースガ
イド20によって確実に規制することができる。
【0045】これにより、油圧ホース16に揺動時の応
力等が加わったり、油圧ホース16がアーム3、リンク
6、連結装置10等と衝突、摺動したりするのを防止で
き、アーム3と連結装置10との間で油圧ホース16を
安定して保持できると共に、この油圧ホース16を用い
て油圧ポンプからの圧油を連結装置10の連結シリンダ
10Eへと確実に給排でき、油圧ホース16、連結装置
10等を含めた油圧ショベルの耐久性、信頼性を向上さ
せることができる。
【0046】しかも、ホースガイド20を、台座21、
支持ピン22、ホルダ金具23、ナット24等により構
成したので、バケット13の回動動作に伴って油圧ホー
ス16の途中部位が移動する場合でも、この途中部位に
追従してホルダ金具23を回動させたり、ホルダ金具2
3の内側で油圧ホース16を長さ方向に移動させたりす
ることができる。これにより、油圧ホース16に無理な
力を加えることなく、ホースガイド20を用いて油圧ホ
ース16を安定的に支持でき、その保護を図ることがで
きる。
【0047】次に、図9ないし図11は本発明による第
2の実施の形態を示し、本実施の形態では、前記第1の
実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その
説明を省略するものとする。
【0048】31は本実施の形態による油圧ショベルの
作業装置に設けたホースガイドで、該ホースガイド31
は、リンク6の外面側に固着された台座32と、該台座
32から水平方向の外向きに突出する支持ピン33と、
該支持ピン33に片持ち状態で回動可能に設けられた筒
状の回動部材34と、後述する一対のローラ37,37
等によって構成されている。
【0049】ここで、支持ピン33の先端側には、回動
部材34を抜止め状態に保持する2重のナット35,3
5が螺着されている。また、回動部材34には、一対の
支軸36,36が軸方向に間隔をもって設けられ、該各
支軸36は支持ピン33の径方向外側に向けて突出して
いる。
【0050】37,37は各支軸36の外周側に回転可
能に挿嵌された一対のローラで、該各ローラ37は、図
10および図11に示す如く、支軸36の端部側に螺着
した2重のナット38,38によって抜止め状態に保持
されている。そして、各ローラ37は外周側が全周に亘
って円弧状の凹面部37Aとなり、該各凹面部37Aに
よって油圧ホース16を径方向外側から抜止め状態で挟
持すると共に、油圧ホース16に対して転動可能に接触
している。
【0051】これにより、ローラ37は油圧ホース16
の途中部位を保持し、この途中部位が上,下方向、左,
右方向へと大きく撓み変形するのを規制している。そし
て、油圧ホース16に撓み力、捩り力等が加わるときに
は、ローラ37が支軸36を中心として回転することに
より油圧ホース16が各ローラ37間で長さ方向に摺動
変位し、またローラ37は回動部材34と共に支持ピン
33を中心として回動する。
【0052】従って、ホースガイド31は、油圧ホース
16に無理な力を加えることなく、その撓み(傾き)に
対応した方向から一対のローラ37によって油圧ホース
16を保持するものである。
【0053】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
ホース保持体を一対のローラ37により構成したので、
油圧ホース16がホースガイド31に対して長さ方向に
移動するときには、各ローラ37を油圧ホース16の外
周側で滑らかに転動させることができ、両者が強く摺
動、衝突して摩耗等が生じるのを防止できると共に、油
圧ホース16の耐久性をより向上させることができる。
【0054】なお、前記第1の実施の形態では、連結装
置10を用いてアーム3の先端側にバケット13を取付
ける構成としたが、本発明はこれに限らず、例えばブレ
ーカ、タンパ等からなる他のアタッチメントをバケット
13に代えて取付ける構成としてもよく、さらには連結
装置10を省略して油圧アクチュエータ付きのアタッチ
メントをアーム3の先端側に直接取付ける構成としても
よい。
【0055】即ち、図12に示す第1の変形例のよう
に、連結装置10を用いてアーム3の先端側にブレーカ
41を取付け、該ブレーカ41の加振支軸41Aを用い
て地盤の突き崩し作業等を行う構成としてもよい。
【0056】また、図13に示す第2の変形例のよう
に、連結装置10を省略してアーム3の先端側にブレー
カ51を直接取付け、その加振支軸51Aを振動させる
ためにブレーカ51に設けられた油圧アクチュエータ
(図示せず)等に対し油圧ホース16を用いて圧油を給
排する構成としてもよい。
【0057】さらに、前記実施の形態では、バックホウ
式のバケット13を備えた油圧ショベルを例に挙げて述
べたが、本発明はこれに限らず、図14に示す第3の変
形例のように、ボトムダンプ式のローダバケット66を
取付けた油圧ショベルに適用してもよい。
【0058】この場合、油圧ショベルの作業装置61を
構成するアーム62には、作業具用シリンダとしてのバ
ケットシリンダ63と、2個のリンク64,65と、作
業具となるローダバケット66とを設け、ローダバケッ
ト66は、その内側に設けられた油圧アクチュエータと
しての開閉シリンダ(図示せず)によりリアバケット6
6Aに対して開閉されるフロントバケット66Bを有し
ている。そして、油圧ホース67は、第1のリンク64
に設けられたホースガイド68によって支持され、油圧
ポンプからの圧油を前記開閉シリンダに給排するもので
ある。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、アームと作業具用シリンダとの間に設けられたリ
ンクにホースガイドを配設し、このホースガイドにより
油圧ホースの途中部位を保持する構成としたので、作業
具から伝わる外力等により油圧ホースの途中部位が上,
下方向、左,右方向に大きく揺動、変位するのをホース
ガイドによって阻止でき、油圧ホースに大きな撓み力、
捩り力等が加わったり、油圧ホースがアーム、リンク、
作業具等と衝突、摺動したりするのを確実に防止するこ
とができる。また、作業具の回動動作等に伴って油圧ホ
ースをホースガイドに対し長さ方向に移動させることが
でき、アームと作業具との間に油圧ホースを安定して保
持することができる。これにより、作業具の油圧アクチ
ュエータには、この油圧ホースを用いて油圧源からの圧
油を確実に給排でき、油圧ホース、作業具等を含めた作
業装置全体の耐久性、信頼性を向上させることができ
る。
【0060】また、請求項2の発明によれば、ホースガ
イドをリンクに片持ち支持状態で回動可能に取付ける構
成としたので、作業具の回動動作等に伴って油圧ホース
が変位する場合でも、この油圧ホースに追従してホース
ガイドを回動させることができ、ホースガイドにより油
圧ホースに無理な力を加えることなく、これを安定して
支持することができる。
【0061】さらに、請求項3の発明によれば、ホース
ガイドは油圧ホースを径方向外側から取囲むホース保持
体を備える構成としたので、作業具の回動動作等に伴っ
て油圧ホースをホース保持体の内側で長さ方向に移動さ
せることができ、ホース保持体により油圧ホースを安定
して支持することができる。
【0062】また、請求項4の発明によれば、ホースガ
イドは油圧ホースを径方向外側から挟む一対のローラを
備える構成としたので、作業具の回動動作等に伴って油
圧ホースを各ローラ間で長さ方向に摺動変位させること
ができ、このとき各ローラを油圧ホースの外周側で滑ら
かに転動させることができる。これにより、ホースガイ
ドと油圧ホースとが強く摺動、衝突して摩耗等が生じる
のを防止でき、油圧ホースの耐久性をより向上させるこ
とができる。
【0063】さらに、請求項5の発明によれば、油圧ホ
ースの外周側には螺旋状に巻回された金属製のプロテク
タを設ける構成としたので、プロテクタを用いて油圧ホ
ースの耐久性を高めることができ、油圧ホースがアー
ム、リンク、あるいは岩石等の障害物と直接衝突するこ
とによって損傷するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による油圧ショベル
の作業装置を示す部分正面図である。
【図2】アーム、連結装置、バケット等を示す図1中の
要部拡大図である。
【図3】アームの先端側を拡大して示す図2中の矢示II
I − III方向からみた要部拡大断面図である。
【図4】図2中の要部を拡大して示すホースガイド等の
正面図である。
【図5】ホースガイドを拡大して示す図4中の矢示V−
V方向からみた断面図である。
【図6】ホースガイドを拡大して示す図4中の矢示VI−
VI方向からみた断面図である。
【図7】バケットを上向きに回動させて油圧ホースが撓
んだ状態を示す作業装置の要部拡大図である。
【図8】バケットを下向きに回動させて油圧ホースが延
びた状態を示す作業装置の要部拡大図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による油圧ショベル
の作業装置に設けたホースガイド等を示す正面図であ
る。
【図10】図9中の矢示X−X方向からみたホースガイ
ドの断面図である。
【図11】図9中の矢示XI−XI方向からみたホースガイ
ドの断面図である。
【図12】本発明の第1の変形例を示す作業装置の部分
正面図である。
【図13】本発明の第2の変形例を示す作業装置の部分
正面図である。
【図14】本発明の第3の変形例を示す作業装置の部分
正面図である。
【符号の説明】
1 作業装置 2 ブーム 3 アーム 4 作業具 5 バケットシリンダ(作業具用シリンダ) 6,9 リンク 10 連結装置(作業具) 10E 連結シリンダ(油圧アクチュエータ) 13 バケット(作業具) 16 油圧ホース 16A プロテクタ 20,31,68 ホースガイド 23 ホルダ金具(ホース保持体) 37 ローラ 41,51 ブレーカ(作業具) 66 ローダバケット(作業具)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームと、該ブームの先端側に俯仰動可
    能に設けられたアームと、該アームの先端側に回動可能
    に設けられ油圧アクチュエータが付設された作業具と、
    該作業具をアームに対して回動するため基端側が前記ア
    ームにピン結合され先端側が複数のリンクを介して該作
    業具にピン結合された作業具用シリンダと、前記作業具
    の油圧アクチュエータに油圧源からの圧油を給排するた
    め前記アームと作業具との間に配設された可撓性の油圧
    ホースとを備えた油圧ショベルの作業装置において、 前記複数のリンクのうち前記作業具用シリンダとアーム
    との間にピン結合されたリンクには、前記油圧ホースの
    途中部位が挿通され該油圧ホースを長さ方向に移動可能
    に保持するホースガイドを設けたことを特徴とする油圧
    ショベルの作業装置。
  2. 【請求項2】 前記ホースガイドは前記リンクに片持ち
    支持状態で回動可能に取付ける構成としてなる請求項1
    に記載の油圧ショベルの作業装置。
  3. 【請求項3】 前記ホースガイドは前記油圧ホースを径
    方向外側から取囲むように略U字状に折曲げられたホー
    ス保持体を備えてなる請求項1または2に記載の油圧シ
    ョベルの作業装置。
  4. 【請求項4】 前記ホースガイドは前記油圧ホースを径
    方向外側から挟む一対のローラを備えてなる請求項1,
    2または3に記載の油圧ショベルの作業装置。
  5. 【請求項5】 前記油圧ホースの外周側には螺旋状に巻
    回された金属製のプロテクタを設けてなる請求項1,
    2,3または4に記載の油圧ショベルの作業装置。
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