JP2000109468A - 6,7−ジアルコキシキノキサリン誘導体の製造方法 - Google Patents

6,7−ジアルコキシキノキサリン誘導体の製造方法

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JP2000109468A
JP2000109468A JP10282486A JP28248698A JP2000109468A JP 2000109468 A JP2000109468 A JP 2000109468A JP 10282486 A JP10282486 A JP 10282486A JP 28248698 A JP28248698 A JP 28248698A JP 2000109468 A JP2000109468 A JP 2000109468A
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JP10282486A
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Shinzo Seko
信三 世古
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 6,7−ジアルコキシキノキサリン誘導体の
製造方法 【解決手段】 一般式(3) (式中、Xは同一または相異なり、低級アルコキシル基
を示す。)で示されるニトロアニリン化合物を水添触媒
存在下、水素および一般式(4) (式中、R2およびR3は同一または相異なり、水素原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシル基、置
換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有してい
てもよいチエニル基または置換基を有していてもよいピ
リジル基を示す。)で示される1,2−ジカルボニル化
合物と反応させることを特徴とする一般式(5) (式中、X、R2およびR3は前記と同じ意味を有す
る。)で示される6,7−ジアルコキシキノキサリン誘
導体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、6,7−ジアルコ
キシキノキサリン誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、6,7−ジメトキシキノキサリ
ン誘導体はタンパク質チロシンキナ−ゼ阻害活性を示す
化合物の中間体として有用な化合物である(WO 92 / 20
642)。その合成法としては、ベラトロ−ルをジニトロ
化し、4,5−ジニトロベラトロ−ル(例えばJ. Am. C
hem. Soc. 1946年, 68巻, 1536)を得た後、2つのニト
ロ基を還元し、1,2−ジアミノ−4,5−ジメトキシ
ベンゼン(例えばHelv. Chim. Acta 1966年, 49巻, 91
3)を得、次いで1,2−ジカルボニル化合物と縮合さ
せる方法(例えばHelv. Chim. Acta 1966年, 49巻, 913
やChem. Pharm. Bull.1985年, 33巻, 3493)が知られて
いる。しかしながら該方法は4,5−ジニトロベラトロ
−ルが爆発危険性を有することや、1,2−ジアミノ−
4,5−ジメトキシベンゼンが不安定で容易に酸化され
やすいなど、工業的な製造法としては問題点を有してい
た。そこで、爆発危険性が比較的低く安定性もよい3,
4−ジメトキシ−6−ニトロアニリンを中間体とする合
成法が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから本
発明者は3,4−ジアルコキシ−6−ニトロアニリンを
中間体とする6,7−ジアルコキシキノキサリン誘導体
の製造法を開発するべく鋭意検討を重ねた結果、3,4
−ジアルコキシ−6−ニトロアニリン(3)を、還元条
件下、1,2−ジカルボニル化合物(4)と反応させる
ことにより6,7−ジアルコキシキノキサリン誘導体
(5)が得られることを見出し、本発明に至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式(3) (式中、Xは同一または相異なり、低級アルコキシル基
を示す。)で示されるニトロアニリン化合物を水添触媒
存在下、水素および一般式(4) (式中、R2およびR3は同一または相異なり、水素原
子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシル基、置
換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有してい
てもよいチエニル基または置換基を有していてもよいピ
リジル基を示す。)で示される1,2−ジカルボニル化
合物と反応させることを特徴とする一般式(5) (式中、X、R2およびR3は前記と同じ意味を有す
る。)で示される6,7−ジアルコキシキノキサリン誘
導体の製造方法を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。一般式(3)で示されるニトロアニリン化合物
は、一般式(1) (式中、Xは、同一または相異なり、低級アルコキシル
基を示す。)で示されるニトロベンゼン化合物を、塩基
および銅触媒の存在下に一般式(2) (式中、R1は低級アルキル基またはアラルキル基を示
す。)で示されるヒドロキシルアミン誘導体またはその
塩と反応させることにより得ることができる。
【0006】ここで、一般式(2)、(4)および
(5)の置換基R1、R2およびR3において、低級アル
キル基とは、直鎖または分枝状の炭素数1〜6のアルキ
ルが、低級アルコキシル基とは直鎖または分枝状の炭素
数1〜6のアルコキシルが挙げられる。また、一般式
(3)および(5)のXにおいて、低級アルコキシル基
としては、炭素数1〜6のアルコキシルが挙げられる。
【0007】本発明で、ニトロアニリン化合物(3)
は、ニトロベンゼン化合物(1)を塩基および銅触媒存
在下、ヒドロキシルアミン誘導体(2)と反応させるこ
とによって得られるが、ここで用いられるヒドロキシル
アミン誘導体(2)としては、例えばO−メチルヒドロ
キシルアミン、O−エチルヒドロキシルアミン、O−t
−ブチルヒドロキシルアミン、O−ベンジルヒドロキシ
ルアミンなどが挙げられる。かかるヒドロキシルアミン
誘導体(2)はそのまま使用しても良いが、その塩、た
とえば塩酸塩、硫酸塩として使用することもできる。そ
の使用量は、ニトロベンゼン化合物(1)に対して、通
常0.5〜5モル倍、好ましくは0.8〜2モル倍であ
る。
【0008】使用される銅触媒としては銅のハロゲン化
物、カルボン酸塩、硝酸塩もしくはアセチルアセトネ−
トが好ましく、具体的には、塩化第一銅、塩化第二銅、
臭化第一銅、臭化第二銅、ヨウ化第一銅、酢酸銅、硝酸
銅、銅アセチルアセトネ−トなどが挙げられる。その使
用量は、ニトロベンゼン化合物(1)に対して通常0.
005〜1モル倍であり、好ましくは0.01〜0.2
モル倍である。
【0009】反応は塩基の存在下に行われるが、かかる
塩基としては特に限定されず、例えばアルカリ金属水酸
化物、アルカリ金属アルコキシドなどが好適に使用され
る。このような塩基として、具体的には水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、ナトリウムエトキシド、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウム
エトキシド、カリウムメトキシド、カリウム−t−ブト
キシド等が挙げられる。その使用量は、ヒドロキシルア
ミン誘導体(2)またはその塩に対して通常2〜7モル
倍、好ましくは3〜6モル倍である。
【0010】反応に際しては通常溶媒が使用され、かか
る溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン、N−メチル−2−ピロリドンなどの非
プロトン性極性溶媒、エチレングリコ−ルジメチルエ−
テル、ジエチレングリコ−ルジメチルエ−テル、1,4
−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエ−テル系溶
媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族系溶媒、ヘキサ
ン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、t−ブタノ
−ルなどのアルコ−ル系溶媒、液体アンモニアなどが例
示され、これらは2種以上の混合溶媒として使用しても
よい。かかる溶媒の使用量はニトロベンゼン化合物
(1)に対して通常0.1〜100重量倍である。
【0011】反応温度は通常−40〜100℃の範囲で
あり、好ましくは−10〜50℃である。かかる反応に
より生成するニトロアニリン化合物(3)は、反応終了
後の反応混合物から通常の手段、抽出、再結晶などの操
作により容易に単離、精製することができる。
【0012】次に、得られたニトロアニリン化合物
(3)を水添触媒存在下、水素および一般式(4)で示
される1,2−ジカルボニル化合物と反応させることに
より目的の一般式(5)で示される6,7−ジアルコキ
シキノキサリン誘導体を得ることができる。
【0013】ここで一般式(4)で示される1,2−ジ
カルボニル化合物において置換基を有していてもよいフ
ェニル基、チエニル基およびピリジル基の置換基として
はハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシル基
などが挙げられ、例えばフェニル、o−クロロフェニ
ル、m−クロロフェニル、p−クロロフェニル、o−ブ
ロモフェニル、m−ブロモフェニル、p−ブロモフェニ
ル、o−ヨ−ドフェニル、m−ヨ−ドフェニル、p−ヨ
−ドフェニル、o−フルオロフェニル、m−フルオロフ
ェニル、p−フルオロフェニル、o−トリル、m−トリ
ル、p−トリル、o−メトキシフェニル、m−メトキシ
フェニル、p−メトキシフェニル、チエン−2−イル、
チエン−3−イル、3−クロロチエン−2−イル、4−
クロロチエン−2−イル、5−クロロチエン−2−イ
ル、2−クロロチエン−3−イル、4−クロロチエン−
3−イル、5−クロロチエン−3−イル、3−ブロモチ
エン−2−イル、4−ブロモチエン−2−イル、5−ブ
ロモチエン−2−イル、2−ブロモチエン−3−イル、
4−ブロモチエン−3−イル、5−ブロモチエン−3−
イル、4−メチルチエン−2−イル、5−メチルチエン
−2−イル、3−メトキシチエン−2−イル、4−メト
キシチエン−2−イル、5−メトキシチエン−2−イ
ル、2−メトキシチエン−3−イル、4−メトキシチエ
ン−3−イル、5−メトキシチエン−3−イル、ピリド
−2−イル、ピリド−3−イル、ピリド−4−イル、3
−クロロピリド−2−イル、4−クロロピリド−2−イ
ル、5−クロロピリド−2−イル、6−クロロピリド−
2−イル、2−クロロピリド−3−イル、4−クロロピ
リド−3−イル、5−クロロピリド−3−イル、6−ク
ロロピリド−3−イル、3−ブロモピリド−2−イル、
4−ブロモピリド−2−イル、5−ブロモピリド−2−
イル、6−ブロモピリド−2−イル、2−ブロモピリド
−3−イル、4−ブロモピリド−3−イル、5−ブロモ
ピリド−3−イル、6−ブロモピリド−3−イル、6−
メチルピリド−3−イル、3−メトキシピリド−2−イ
ル、4−メトキシピリド−2−イル、5−メトキシピリ
ド−2−イル、6−メトキシピリド−2−イル、2−メ
トキシピリド−3−イル、4−メトキシピリド−3−イ
ル、5−メトキシピリド−3−イル、6−メトキシピリ
ド−3−イルなどが挙げられる。
【0014】一般式(4)で示される1,2−ジカルボ
ニル化合物を具体的に例示すれば、グリオキサ−ル、グ
リオキシル酸、エチルグリオキシレ−ト、シュウ酸、シ
ュウ酸ジエチル、ジベンゾイル、ジアセチル、メチルグ
リオキサ−ル、フェニルグリオキサ−ル、o−クロロフ
ェニルグリオキサ−ル、m−クロロフェニルグリオキサ
−ル、p−クロロフェニルグリオキサ−ル、o−ブロモ
フェニルグリオキサ−ル、m−ブロモフェニルグリオキ
サ−ル、p−ブロモフェニルグリオキサ−ル、o−ヨ−
ドフェニルグリオキサ−ル、m−ヨ−ドフェニルグリオ
キサ−ル、p−ヨ−ドフェニルグリオキサ−ル、o−フ
ルオロフェニルグリオキサ−ル、m−フルオロフェニル
グリオキサ−ル、p−フルオロフェニルグリオキサ−
ル、o−トリルグリオキサ−ル、m−トリルグリオキサ
−ル、p−トリルグリオキサ−ル、o−メトキシフェニ
ルグリオキサ−ル、m−メトキシフェニルグリオキサ−
ル、p−メトキシフェニルグリオキサ−ル、(チエン−
2−イル)グリオキサ−ル、(チエン−3−イル)グリ
オキサ−ル、(3−クロロチエン−2−イル)グリオキ
サ−ル、(4−クロロチエン−2−イル)グリオキサ−
ル、(5−クロロチエン−2−イル)グリオキサ−ル、
(2−クロロチエン−3−イル)グリオキサ−ル、(4
−クロロチエン−3−イル)グリオキサ−ル、(5−ク
ロロチエン−3−イル)グリオキサ−ル、(3−ブロモ
チエン−2−イル)グリオキサ−ル、(4−ブロモチエ
ン−2−イル)グリオキサ−ル、(5−ブロモチエン−
2−イル)グリオキサ−ル、(2−ブロモチエン−3−
イル)グリオキサ−ル、(4−ブロモチエン−3−イ
ル)グリオキサ−ル、(5−ブロモチエン−3−イル)
グリオキサ−ル、(4−メチルチエン−2−イル)グリ
オキサ−ル、(5−メチルチエン−2−イル)グリオキ
サ−ル、(3−メトキシチエン−2−イル)グリオキサ
−ル、(4−メトキシチエン−2−イル)グリオキサ−
ル、(5−メトキシチエン−2−イル)グリオキサ−
ル、(2−メトキシチエン−3−イル)グリオキサ−
ル、(4−メトキシチエン−3−イル)グリオキサ−
ル、(5−メトキシチエン−3−イル)グリオキサ−
ル、(ピリド−2−イル)グリオキサ−ル、(ピリド−
3−イル)グリオキサ−ル、(ピリド−4−イル)グリ
オキサ−ル、(3−クロロピリド−2−イル)グリオキ
サ−ル、(4−クロロピリド−2−イル)グリオキサ−
ル、(5−クロロピリド−2−イル)グリオキサ−ル、
(6−クロロピリド−2−イル)グリオキサ−ル、(2
−クロロピリド−3−イル)グリオキサ−ル、(4−ク
ロロピリド−3−イル)グリオキサ−ル、(5−クロロ
ピリド−3−イル)グリオキサ−ル、(6−クロロピリ
ド−3−イル)グリオキサ−ル、(3−ブロモピリド−
2−イル)グリオキサ−ル、(4−ブロモピリド−2−
イル)グリオキサ−ル、(5−ブロモピリド−2−イ
ル)グリオキサ−ル、(6−ブロモピリド−2−イル)
グリオキサ−ル、(2−ブロモピリド−3−イル)グリ
オキサ−ル、(4−ブロモピリド−3−イル)グリオキ
サ−ル、(5−ブロモピリド−3−イル)グリオキサ−
ル、(6−ブロモピリド−3−イル)グリオキサ−ル、
(6−メチルピリド−3−イル)グリオキサ−ル、(3
−メトキシピリド−2−イル)グリオキサ−ル、(4−
メトキシピリド−2−イル)グリオキサ−ル、(5−メ
トキシピリド−2−イル)グリオキサ−ル、(6−メト
キシピリド−2−イル)グリオキサ−ル、(2−メトキ
シピリド−3−イル)グリオキサ−ル、(4−メトキシ
ピリド−3−イル)グリオキサ−ル、(5−メトキシピ
リド−3−イル)グリオキサ−ル、(6−メトキシピリ
ド−3−イル)グリオキサ−ルなどが挙げられる。
【0015】これら、1,2−ジカルボニル化合物
(4)の使用量は通常、ニトロアニリン化合物(3)に
対して、0.5〜5モル倍、好ましくは0.8〜3モル
倍である。
【0016】本反応において使用される水添触媒として
は、通常のニトロ基の水素添加反応に使用される金属触
媒ならば特に限定されず、例えば、パラジウムカ−ボ
ン、プラチナカ−ボン、ラネ−ニッケルなどが使用され
る。その使用量は通常、ニトロアニリン化合物(3)に
対して重量比で、通常、0.001%〜50%であるが
特に制限されるものではない。反応に際しては通常、溶
媒が用いられ、かかる溶媒としては、例えば、メタノ−
ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、
t−ブタノ−ルなどのアルコ−ル系溶媒、ベンゼン、ト
ルエンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水
素系溶媒、水などが例示され、これらは2種以上の混合
溶媒として使用してもよい。かかる溶媒の使用量はニト
ロアニリン化合物(3)に対して通常0.1〜100重
量倍である。
【0017】水素圧力は、通常常圧から100気圧で用
いられるが、好ましくは常圧から10気圧である。 添加剤は特に必要ないが、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、酢酸ナトリウム、モレキュラ−シ−ブズなどを添加
してもよい。添加量は適宜選らぶことができる。反応温
度は添加剤の種類や量などにも影響を受けるが、通常、
室温〜150℃の範囲であり、好ましくは50〜100
℃である。かかる反応により生成する6,7−ジアルコ
キシキノキサリン誘導体(5)は、反応終了後の反応混
合物から通常の手段、抽出、再結晶などの操作により容
易に単離、精製することができる。
【0018】
【発明の効果】かくして本発明の方法によれば、ニトロ
ベンゼン化合物を直接アミノ化することによって、爆発
危険性が比較的低く安定性もよい3,4−ジアルコキシ
−6−ニトロアニリン(3)が短工程で効率良く合成で
き、次いで還元条件下、1,2−ジカルボニル化合物
(4)と反応させることにより、6,7−ジアルコキシ
キノキサリン誘導体(5)を得ることができる。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらによって限定されるものではない。
【0020】実施例1 4−ニトロベラトロ−ル18.3g(100ミリモル)
およびO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩14.2g
(170ミリモル)をN,N−ジメチルホルムアミド1
10ml中に溶解し、それを−10℃に冷却したカリウ
ム−t−ブトキシド52.7g(470ミリモル)およ
び酢酸銅(II)1.8g(10ミリモル)を含むN,N
−ジメチルホルムアミド100ml溶液に1時間かけて
滴下した。滴下終了後、−10℃で1時間、15℃で2
時間攪拌した後、反応溶液を飽和塩化アンモニウム水溶
液200mlに注ぎ、水100mlを加えて、酢酸エチ
ルで抽出した。水相に50%硫酸水溶液を加え中和した
後、さらに酢酸エチルで抽出し、得られた有機相を合わ
せて水洗浄を2回、飽和食塩水洗浄を1回行い、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を部分的に減圧濃
縮し、0℃で静置したところ結晶が析出した。得られた
析出結晶をろ別し乾燥することにより3,4−ジメトキ
シ−6−ニトロアニリン14.5g(収率73%)を得
た。
【0021】実施例2 実施例1で得られた3,4−ジメトキシ−6−ニトロア
ニリン198mg(1ミリモル)およびフェニルグリオ
キサ−ル134mg(1ミリモル)をイソプロパノ−ル
5mlに溶解し、5%パラジウムカ−ボン50%wet
品80mgを加え、水素雰囲気下、50℃で12時間攪
拌した。触媒をろ別後、溶媒を留去し、得られた残滓を
酢酸エチルに溶解し、水洗後、水相を酢酸エチルで抽出
した。得られた有機相を合わせて硫酸マグネシウムで乾
燥後、ろ過し、溶媒を留去し、得られた粗生成物をシリ
カゲルクロマトグラフィ−で精製して、6,7−ジメト
キシ−2−フェニルキノキサリン93mg(収率35
%)を得た。
【0022】6,7−ジメトキシ−2−フェニルキノキ
サリンのスペクトルデ−タ1 H−NMR(CDCl3、270MHz)d4.06
(s、3H)、4.07(s、3H)、7.37(s、
1H)、7.41(s、1H)、7.44−7.58
(m、3H)、8.13(d、2H、J=6.93H
z)、9.11(s、1H)13 C−NMR(CDCl3、67.8MHz)d56.7
7、106.94、107.40、127.55、12
9.45、129.97、137.59、139.0
8、139.89、140.97、150.21、15
2.97、153.42 HR−MS(EI)計算値 C161422 266.1
055、実測値266.1050
【0023】実施例3 3,4−ジメトキシ−6−ニトロアニリン198mg
(1ミリモル)、フェニルグリオキサ−ル134mg
(1ミリモル)および酢酸ナトリウム82mg(1ミリ
モル)をイソプロパノ−ル5mlに懸濁し、5%パラジ
ウムカ−ボン50%wet品80mgを加え、水素雰囲
気下、50℃で12時間攪拌した。触媒をろ別後、溶媒
を留去し、得られた残滓を酢酸エチルに溶解し、水洗
後、水相を酢酸エチルで抽出した。得られた有機相を合
わせて硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を留去
し、得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ−
で精製して、6,7−ジメトキシ−2−フェニルキノキ
サリン112mg(収率42%)を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 401/04 241 C07D 401/04 241 409/04 241 409/04 241 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(3) (式中、Xは同一または相異なり、低級アルコキシル基
    を示す。)で示されるニトロアニリン化合物を水添触媒
    存在下、水素および一般式(4) (式中、R2およびR3は同一または相異なり、水素原
    子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシル基、置
    換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有してい
    てもよいチエニル基または置換基を有していてもよいピ
    リジル基を示す。)で示される1,2−ジカルボニル化
    合物と反応させることを特徴とする一般式(5) (式中、X、R2およびR3は前記と同じ意味を有す
    る。)で示される6,7−ジアルコキシキノキサリン誘
    導体の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式(1) で示されるニトロベンゼン化合物を、塩基および銅触媒
    の存在下に一般式(2) (式中、R1は低級アルキル基またはアラルキル基を示
    す。)で示されるヒドロキシルアミン誘導体またはその
    塩と反応させ、一般式(3) (式中、Xは同一または相異なり、低級アルコキシル基
    を示す。)で示されるニトロアニリン化合物を水添触媒
    存在下、水素および一般式(4) (式中、R2およびR3は同一または相異なり、水素原
    子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシル基、置
    換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有してい
    てもよいチエニル基または置換基を有していてもよいピ
    リジル基を示す。)で示される1,2−ジカルボニル化
    合物と反応させることを特徴とする一般式(5) (式中、X、R2およびR3は前記と同じ意味を有す
    る。)で示される6,7−ジアルコキシキノキサリン誘
    導体の製造方法。
  3. 【請求項3】一般式(2)で示されるヒドロキシルアミ
    ン誘導体が、O−メチルヒドロキシルアミン、O−エチ
    ルヒドロキシルアミン、O−t−ブチルヒドロキシルア
    ミン、O−ベンジルヒドロキシルアミンである請求項2
    に記載の6,7−ジアルコキシキノキサリン誘導体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】ヒドロキシルアミン誘導体の塩が、硫酸塩
    または塩酸塩である請求項2に記載の6,7−ジアルコ
    キシキノキサリン誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】塩基がアルカリ金属化合物である請求項2
    に記載の6,7−ジアルコキシキノキキサリン誘導体の
    製造方法。
  6. 【請求項6】アルカリ金属化合物がアルカリ金属アルコ
    キシドまたはアルカリ金属水酸化物である請求項5に記
    載の6,7−ジアルコキシキノキサリン誘導体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】銅触媒が、銅のハロゲン化物、カルボン酸
    塩、硝酸塩またはアセチルアセトネ−トである請求項2
    に記載の6,7−ジアルコキシキノキサリン誘導体の製
    造方法。
  8. 【請求項8】水添触媒がパラジウムカ−ボン、プラチナ
    カ−ボンまたはラネ−ニッケルである請求項1または2
    に記載の6,7−ジアルコキシキノキサリン誘導体の製
    造方法。
  9. 【請求項9】置換基Xが、メトキシ基である請求項1〜
    8のいずれかに記載の6,7−ジアルコキシキノキサリ
    ン誘導体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102249879A (zh) * 2011-05-18 2011-11-23 浙江大学 一种1, 2-二酮衍生物及其制备方法
CN104496919A (zh) * 2015-01-13 2015-04-08 马良军 一种喹喔啉类医药中间体化合物的合成方法

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