JP2003104985A - キナゾリン誘導体の製造方法 - Google Patents
キナゾリン誘導体の製造方法Info
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- JP2003104985A JP2003104985A JP2001299637A JP2001299637A JP2003104985A JP 2003104985 A JP2003104985 A JP 2003104985A JP 2001299637 A JP2001299637 A JP 2001299637A JP 2001299637 A JP2001299637 A JP 2001299637A JP 2003104985 A JP2003104985 A JP 2003104985A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】3−(3−ピリジニルメチリデンアミノ)−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘導体の
効率的製造方法を提供する。 【解決手段】3−アミノ−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体と3−シアノピリジンを、水
素、金属触媒及び酸触媒の存在下に反応させることを特
徴とする一般式(I); (式中、RはC1〜C6ハロアルキル基、C1〜C6ハ
ロアルコキシ基、C1〜C6ハロアルキルチオ基、C1
〜C6ハロアルキルスルフィニル基、C1〜C 6ハロア
ルキルスルホニル基を示す。)で表される3−アミノ−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘導体の
製造方法。
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘導体の
効率的製造方法を提供する。 【解決手段】3−アミノ−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体と3−シアノピリジンを、水
素、金属触媒及び酸触媒の存在下に反応させることを特
徴とする一般式(I); (式中、RはC1〜C6ハロアルキル基、C1〜C6ハ
ロアルコキシ基、C1〜C6ハロアルキルチオ基、C1
〜C6ハロアルキルスルフィニル基、C1〜C 6ハロア
ルキルスルホニル基を示す。)で表される3−アミノ−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘導体の
製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3−(3−ピリジニ
ルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)
−キナゾリノン誘導体の製造方法に関するものであり、
該化合物は農業分野の殺虫剤及び殺虫剤の中間体として
有用なものである。
ルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)
−キナゾリノン誘導体の製造方法に関するものであり、
該化合物は農業分野の殺虫剤及び殺虫剤の中間体として
有用なものである。
【0002】
【従来の技術】EP−1097932号公報には本明細
書に示す一般式(I)で表される化合物が農業分野の殺
虫剤及び殺虫剤の中間体として有用な化合物として記載
されており、ピリジン−3−アルデヒドとアミノキナゾ
リノン類との反応による製造方法についても記載されて
いる。EP−0314615号公報及びUSP5384
404号公報には酸触媒下で3−シアノピリジンの共存
下、トリアジン誘導体との反応、USP5646288
号公報に3−シアノピリジンを還元した後、トリアジン
誘導体との反応が記載されているが、アミノキナゾリノ
ン誘導体との反応は記載されていない。また特開平10
−204084号公報には3−シアノピリジンと無置換
のアミノキナゾリノンとの反応による3−(3−ピリジ
ニルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン類の製造方法が記載されているが、
本発明の化合物の製造方法は記載されていない。
書に示す一般式(I)で表される化合物が農業分野の殺
虫剤及び殺虫剤の中間体として有用な化合物として記載
されており、ピリジン−3−アルデヒドとアミノキナゾ
リノン類との反応による製造方法についても記載されて
いる。EP−0314615号公報及びUSP5384
404号公報には酸触媒下で3−シアノピリジンの共存
下、トリアジン誘導体との反応、USP5646288
号公報に3−シアノピリジンを還元した後、トリアジン
誘導体との反応が記載されているが、アミノキナゾリノ
ン誘導体との反応は記載されていない。また特開平10
−204084号公報には3−シアノピリジンと無置換
のアミノキナゾリノンとの反応による3−(3−ピリジ
ニルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン類の製造方法が記載されているが、
本発明の化合物の製造方法は記載されていない。
【0003】触媒を使用する3−シアノピリジンとアミ
ン類との反応については、ロジウム担持触媒を用いる方
法がWO92/12507号公報に、ラネーニッケル触
媒を用いる方法がChem.Ber.,88,1956
(1956)、GB934178号公報に記載されてい
るが、これらの先行文献にはアミノキナゾリノンを用い
る反応は記載されていない。
ン類との反応については、ロジウム担持触媒を用いる方
法がWO92/12507号公報に、ラネーニッケル触
媒を用いる方法がChem.Ber.,88,1956
(1956)、GB934178号公報に記載されてい
るが、これらの先行文献にはアミノキナゾリノンを用い
る反応は記載されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は本発明の
アミノキナゾリン誘導体を工業的に効率良く製造する方
法とはいえない。例えば、EP−0314615号公
報、USP5384404号公報、USP564628
8号公報、特開平10−204084号公報、WO92
/12507号公報、Chem.Ber.,88,19
56(1956)及びGB934178号公報には本発
明の化合物の製造方法は記載されておらず、EP−10
97932号公報記載の方法では、使用するピリジン−
3−アルデヒドが高価な試薬で、かつ取り扱い面で困難
な化合物である為、工業的に実用性のある製造方法では
ない。
アミノキナゾリン誘導体を工業的に効率良く製造する方
法とはいえない。例えば、EP−0314615号公
報、USP5384404号公報、USP564628
8号公報、特開平10−204084号公報、WO92
/12507号公報、Chem.Ber.,88,19
56(1956)及びGB934178号公報には本発
明の化合物の製造方法は記載されておらず、EP−10
97932号公報記載の方法では、使用するピリジン−
3−アルデヒドが高価な試薬で、かつ取り扱い面で困難
な化合物である為、工業的に実用性のある製造方法では
ない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、一般式(II);
解決すべく鋭意検討した結果、一般式(II);
【化7】
(式中、Rは前記に同じ。)で表される3−アミノ−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘導体と
構造式(III);
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘導体と
構造式(III);
【化8】
で表される3−シアノピリジンを水素、金属触媒及び酸
触媒の存在下に反応させることにより、一般式(I);
触媒の存在下に反応させることにより、一般式(I);
【化9】
(式中、Rは前記に同じ。)で表される3−(3−ピリ
ジニルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体が効率良く製造できることを
見出し、本発明を完成したものである。
ジニルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体が効率良く製造できることを
見出し、本発明を完成したものである。
【0006】本発明の製造方法を説明すると例えば以下
の通り図示される。
の通り図示される。
【化10】
即ち、一般式(II)で表される化合物を不活性溶媒、金
属触媒及び酸触媒の存在下、水素雰囲気下に構造式(II
I)で表される3−シアノピリジンと反応させて一般式
(I)で表される3−(3−ピリジニルメチリデンアミ
ノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘
導体を製造するものである。本発明第2の製造方法は、
3−シアノピリジンを公知の方法[特開平8−1837
72号公報、特開平10−330362号公報、Che
mical Abstract,69,43812h
(1968)、Chemical Abstract,
80,27114d(1974)等]でピリジン−3−
アルデヒドに還元した後、生成物を単離することなく
(II)と反応させて一般式(I)で表される3−(3−
ピリジニルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2
(1H)−キナゾリノン誘導体を製造するものである。
属触媒及び酸触媒の存在下、水素雰囲気下に構造式(II
I)で表される3−シアノピリジンと反応させて一般式
(I)で表される3−(3−ピリジニルメチリデンアミ
ノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘
導体を製造するものである。本発明第2の製造方法は、
3−シアノピリジンを公知の方法[特開平8−1837
72号公報、特開平10−330362号公報、Che
mical Abstract,69,43812h
(1968)、Chemical Abstract,
80,27114d(1974)等]でピリジン−3−
アルデヒドに還元した後、生成物を単離することなく
(II)と反応させて一般式(I)で表される3−(3−
ピリジニルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2
(1H)−キナゾリノン誘導体を製造するものである。
【0007】本反応で使用できる金属触媒としては、ニ
ッケル系触媒、パラジウム炭素、酸化白金、ロジウム、
ラネーコバルト等の周期律表VIII族の金属触媒を例示す
ることができ、これらは単独又は2種以上混合して用い
ることができる。なおニッケル系触媒とは、ニッケルを
含有する還元反応に使用可能な触媒を示し、例えばラネ
ーニッケル、ホウ化ニッケル、漆原ニッケル等をあげる
ことができる。金属触媒の使用量は一般式(II)又は
(III)で表される化合物に対して1〜100重量%の範
囲から選択できる。
ッケル系触媒、パラジウム炭素、酸化白金、ロジウム、
ラネーコバルト等の周期律表VIII族の金属触媒を例示す
ることができ、これらは単独又は2種以上混合して用い
ることができる。なおニッケル系触媒とは、ニッケルを
含有する還元反応に使用可能な触媒を示し、例えばラネ
ーニッケル、ホウ化ニッケル、漆原ニッケル等をあげる
ことができる。金属触媒の使用量は一般式(II)又は
(III)で表される化合物に対して1〜100重量%の範
囲から選択できる。
【0008】本反応で使用できる酸触媒としてはギ酸、
酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸などの
低級カルボン酸類及び前記カルボン酸のアルカリ金属
塩、塩酸、硫酸、燐酸、ホウ酸等の鉱酸類、メタンスル
ホン酸等のスルホン酸類、塩化アンモニウム等のバッフ
ァー作用を有する塩等を例示することができ、これらは
単独又は2種以上混合して用いることができる。酸触媒
は構造式(III)で表される化合物に対して0.01当
量以上であれば良く、溶媒として用いることもできる。
酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸などの
低級カルボン酸類及び前記カルボン酸のアルカリ金属
塩、塩酸、硫酸、燐酸、ホウ酸等の鉱酸類、メタンスル
ホン酸等のスルホン酸類、塩化アンモニウム等のバッフ
ァー作用を有する塩等を例示することができ、これらは
単独又は2種以上混合して用いることができる。酸触媒
は構造式(III)で表される化合物に対して0.01当
量以上であれば良く、溶媒として用いることもできる。
【0009】水素圧力は常圧〜100kgf/cm2の
圧力範囲から選択することができ、好ましくは常圧〜1
0kgf/cm2 である。反応温度は、0〜200℃
の範囲から選択すれば良く、好ましくは0〜100℃で
ある。反応時間は数分〜48時間の範囲から適宜選択す
れば良い。
圧力範囲から選択することができ、好ましくは常圧〜1
0kgf/cm2 である。反応温度は、0〜200℃
の範囲から選択すれば良く、好ましくは0〜100℃で
ある。反応時間は数分〜48時間の範囲から適宜選択す
れば良い。
【0010】本反応で使用できる不活性溶媒としては本
反応の進行を阻害しないものであれば良く、例えば、
水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロピルアルコール等の低級アルコール系溶媒、ギ酸、
酢酸等の低級カルボン酸系溶媒、酢酸エチル等の低級カ
ルボン酸エステル系溶媒、クロロホルム、ジクロロエタ
ン等のハロゲン系溶媒、THF、ジオキサン等のエーテ
ル系溶媒、メチルセルソルブ等のセルソルブ系溶媒、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ルピロリドン等のアミド系溶媒、クロロベンゼン、トル
エン、ピリジン等の芳香族系溶媒をあげることができ、
好ましくはアルコール系溶媒と芳香族系溶媒である。こ
れらは単独または2種以上の混合溶媒として使用するこ
とができる。構造式(III)で表される3−シアノピリ
ジンの使用量は、一般式(II)で表される化合物に対し
て1.0〜3.0当量の範囲から選択すれば良く、好ま
しくは、1.1〜2.0当量の範囲である。得られた目
的物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー、再結晶な
どの一般的な精製方法によって単離精製できる。一般式
(II)で示される化合物は、EP1097932号公報に
示す方法によって製造される。
反応の進行を阻害しないものであれば良く、例えば、
水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロピルアルコール等の低級アルコール系溶媒、ギ酸、
酢酸等の低級カルボン酸系溶媒、酢酸エチル等の低級カ
ルボン酸エステル系溶媒、クロロホルム、ジクロロエタ
ン等のハロゲン系溶媒、THF、ジオキサン等のエーテ
ル系溶媒、メチルセルソルブ等のセルソルブ系溶媒、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ルピロリドン等のアミド系溶媒、クロロベンゼン、トル
エン、ピリジン等の芳香族系溶媒をあげることができ、
好ましくはアルコール系溶媒と芳香族系溶媒である。こ
れらは単独または2種以上の混合溶媒として使用するこ
とができる。構造式(III)で表される3−シアノピリ
ジンの使用量は、一般式(II)で表される化合物に対し
て1.0〜3.0当量の範囲から選択すれば良く、好ま
しくは、1.1〜2.0当量の範囲である。得られた目
的物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー、再結晶な
どの一般的な精製方法によって単離精製できる。一般式
(II)で示される化合物は、EP1097932号公報に
示す方法によって製造される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態として実
施例を示すが、本発明はこれらのみに限定されるもので
はない。 実施例1 3−(3−ピリジニルメチリデンアミノ)−6−ペンタ
フルオロイソプロピル−3,4−ジヒドロ−2(1H)
キナゾリノンの製造 200mlのオートクレーブに、3−アミノ−6−ペン
タフルオロイソプロピル−3,4−ジヒドロ−2(1
H)キナゾリノン8.28g(25mmol)、3−シ
アノピリジン5.18g(50mmol)を仕込んだ。
続いてラネーニッケル 1.66gを、酢酸25ml、
水25mlの混合溶媒に懸濁して加えた。水素2kgf
/cm2で2回置換した後、水素6kgf/cm2を封
入した。その後、激しく撹拌しながら45℃で反応させ
た。水素圧が5kgf/cm2まで減少するごとに、6
kgf/cm2まで水素を追加し、吸収が停止すまで繰
り返した。水素吸収停止後、同温度でさらに3時間攪拌
した。反応液を25℃まで冷却し、脱圧した。得られた
反応液をHPLCにて分析した結果、3−アミノ−6−
ペンタフルオロイソプロピル−3,4−ジヒドロ−2
(1H)キナゾリノンから3−(3−ピリジニルメチリ
デンアミノ)−6−ペンタフルオロイソプロピル−3,
4−ジヒドロ−2(1H)キナゾリノンへの転化率は9
7%であった。100mlの酢酸を加え、有機物を溶解
させた後、ニッケル触媒を濾別した。濾液を濃縮し、得
られた結晶を水洗、通風乾燥機にて40℃で終夜乾燥し
て目的物9.46gを得た。 収率 90%、 融点 300℃以上
施例を示すが、本発明はこれらのみに限定されるもので
はない。 実施例1 3−(3−ピリジニルメチリデンアミノ)−6−ペンタ
フルオロイソプロピル−3,4−ジヒドロ−2(1H)
キナゾリノンの製造 200mlのオートクレーブに、3−アミノ−6−ペン
タフルオロイソプロピル−3,4−ジヒドロ−2(1
H)キナゾリノン8.28g(25mmol)、3−シ
アノピリジン5.18g(50mmol)を仕込んだ。
続いてラネーニッケル 1.66gを、酢酸25ml、
水25mlの混合溶媒に懸濁して加えた。水素2kgf
/cm2で2回置換した後、水素6kgf/cm2を封
入した。その後、激しく撹拌しながら45℃で反応させ
た。水素圧が5kgf/cm2まで減少するごとに、6
kgf/cm2まで水素を追加し、吸収が停止すまで繰
り返した。水素吸収停止後、同温度でさらに3時間攪拌
した。反応液を25℃まで冷却し、脱圧した。得られた
反応液をHPLCにて分析した結果、3−アミノ−6−
ペンタフルオロイソプロピル−3,4−ジヒドロ−2
(1H)キナゾリノンから3−(3−ピリジニルメチリ
デンアミノ)−6−ペンタフルオロイソプロピル−3,
4−ジヒドロ−2(1H)キナゾリノンへの転化率は9
7%であった。100mlの酢酸を加え、有機物を溶解
させた後、ニッケル触媒を濾別した。濾液を濃縮し、得
られた結晶を水洗、通風乾燥機にて40℃で終夜乾燥し
て目的物9.46gを得た。 収率 90%、 融点 300℃以上
【0012】実施例2
3−(3−ピリジニルメチリデンアミノ)−6−ペンタ
フルオロイソプロピルー3,4−ジヒドロ−2(1H)
キナゾリノンの製造 200mlのオートクレーブに、3−シアノピリジン1
0.4g(0.10mol)を仕込んだ。つづいてラネ
ーニッケル1.0gを硫酸 10.1g(0.10mo
l)、水40mlの混合溶媒に懸濁して加えた。水素2
kgf/cm2で2回置換した後、水素6kgf/cm
2を封入した。その後、激しく撹拌しながら45℃で反
応させた。水素圧が3kgf/cm2まで減少するごと
に、6kgf/cm2まで水素を追加し、理論量の水素
を吸収するまで繰り返した。反応液を25℃まで冷却し
た後、脱圧した。少量の酢酸を加えて反応液を抜き出
し、セライト濾過によりラネーニッケルを濾別し、水で
洗浄した。HPLCにて分析した結果、得られた濾液9
0gには7.7%のピリジン−3−アルデヒドが含まれ
ていた(収率65%)。温度計、ジムロート、DC−ス
ターラーを装着した200mlの3つ口フラスコに、3
−アミノ−6−ペンタフルオロイソプロピル−3,4−
ジヒドロ−2(1H)キナゾリノン8.28g(25m
mol)、上記の方法で得られたピリジン−3−アルデ
ヒド溶液(純度 7.7%)34.74g(25mmo
l)、モノクロロベンゼン20mlを仕込み、50℃で
3時間撹拌した。HPLCにて3−アミノ−6−ペンタ
フルオロイソプロピル−3,4−ジヒドロ−2(1H)
キナゾリノンが消失したことを確認した後、室温まで冷
却した。モノクロロベンゼン100mlを加え、撹拌
後、結晶をろ別し、通風乾燥機にて40℃で終夜乾燥し
て目的物9.81gを得た。 収率 93%、 融点 300℃以上
フルオロイソプロピルー3,4−ジヒドロ−2(1H)
キナゾリノンの製造 200mlのオートクレーブに、3−シアノピリジン1
0.4g(0.10mol)を仕込んだ。つづいてラネ
ーニッケル1.0gを硫酸 10.1g(0.10mo
l)、水40mlの混合溶媒に懸濁して加えた。水素2
kgf/cm2で2回置換した後、水素6kgf/cm
2を封入した。その後、激しく撹拌しながら45℃で反
応させた。水素圧が3kgf/cm2まで減少するごと
に、6kgf/cm2まで水素を追加し、理論量の水素
を吸収するまで繰り返した。反応液を25℃まで冷却し
た後、脱圧した。少量の酢酸を加えて反応液を抜き出
し、セライト濾過によりラネーニッケルを濾別し、水で
洗浄した。HPLCにて分析した結果、得られた濾液9
0gには7.7%のピリジン−3−アルデヒドが含まれ
ていた(収率65%)。温度計、ジムロート、DC−ス
ターラーを装着した200mlの3つ口フラスコに、3
−アミノ−6−ペンタフルオロイソプロピル−3,4−
ジヒドロ−2(1H)キナゾリノン8.28g(25m
mol)、上記の方法で得られたピリジン−3−アルデ
ヒド溶液(純度 7.7%)34.74g(25mmo
l)、モノクロロベンゼン20mlを仕込み、50℃で
3時間撹拌した。HPLCにて3−アミノ−6−ペンタ
フルオロイソプロピル−3,4−ジヒドロ−2(1H)
キナゾリノンが消失したことを確認した後、室温まで冷
却した。モノクロロベンゼン100mlを加え、撹拌
後、結晶をろ別し、通風乾燥機にて40℃で終夜乾燥し
て目的物9.81gを得た。 収率 93%、 融点 300℃以上
【0013】
【発明の効果】本発明の製造方法により、安価に入手可
能な3−シアノピリジンを用いて、農薬及び農薬中間体
として有用な一般式(I)で表される3−(3−ピリジ
ニルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体を工業的に効率良く製造する
ことができる。
能な3−シアノピリジンを用いて、農薬及び農薬中間体
として有用な一般式(I)で表される3−(3−ピリジ
ニルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体を工業的に効率良く製造する
ことができる。
Claims (8)
- 【請求項1】一般式(II); 【化1】 (式中、RはC1〜C6ハロアルキル基、C1〜C6ハ
ロアルコキシ基、C1〜C6ハロアルキルチオ基、C1
〜C6ハロアルキルスルフィニル基、C1〜C 6ハロア
ルキルスルホニル基を示す。)で表される3−アミノ−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘導体と
構造式(III); 【化2】 で表される3−シアノピリジンを、水素、金属触媒及び
酸触媒の存在下に反応させることを特徴とする一般式
(I); 【化3】 (式中、Rは前記に同じ。)で表される3−(3−ピリ
ジニルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体の製造方法。 - 【請求項2】 金属触媒が周期律表VIII族の金属触媒か
ら選択される1種又は2種以上である請求項1記載の製
造方法。 - 【請求項3】 周期律表VIII族の金属触媒が、ニッケル
系触媒、パラジウム系触媒、白金系触媒、ロジウム系触
媒、コバルト系触媒、鉄系触媒、銅系触媒、亜鉛系触媒
又は錫系触媒から選択される1種または2種以上である
請求項2記載の製造方法。 - 【請求項4】 酸触媒が炭素数1〜6のカルボン酸、塩
酸、硫酸、燐酸、スルホン酸、ホウ酸又は炭素数1〜6
のカルボン酸アルカリ金属塩から選択される1種または
2種以上である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項5】 構造式(III); 【化4】 で表される3−シアノピリジンを金属触媒及び酸触媒の
存在下に水素還元した後、一般式(II); 【化5】 (式中、Rは前記に同じ。)で表される3−アミノ−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘導体と
反応させることを特徴とする一般式(I); 【化6】 (式中、Rは前記に同じ。)で表される3−(3−ピリ
ジニルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体の製造方法。 - 【請求項6】 金属触媒が周期律表VIII族の金属触媒か
ら選択される1種又は2種以上である請求項5記載の製
造方法。 - 【請求項7】 周期律表VIII族の金属触媒が、ニッケル
系触媒、パラジウム系触媒、白金系触媒、ロジウム系触
媒、コバルト系触媒、鉄系触媒、銅系触媒、亜鉛系触媒
又は錫系触媒から選択される1種または2種以上である
請求項6記載の製造方法。 - 【請求項8】 酸触媒が塩酸、硫酸、燐酸、スルホン
酸、ホウ酸又は炭素数1〜6のカルボン酸アルカリ金属
塩から選択される1種または2種以上である請求項5記
載の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2001299637A JP2003104985A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | キナゾリン誘導体の製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004099184A1 (ja) * | 2003-05-12 | 2004-11-18 | Nihon Nohyaku Co., Ltd. | 置換アミノキナゾリノン誘導体の製造方法及びその中間体並びに有害生物防除剤 |
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-
2001
- 2001-09-28 JP JP2001299637A patent/JP2003104985A/ja active Pending
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