JP2000108433A - 紙種判別方法および印字装置 - Google Patents

紙種判別方法および印字装置

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JP2000108433A
JP2000108433A JP10296170A JP29617098A JP2000108433A JP 2000108433 A JP2000108433 A JP 2000108433A JP 10296170 A JP10296170 A JP 10296170A JP 29617098 A JP29617098 A JP 29617098A JP 2000108433 A JP2000108433 A JP 2000108433A
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Yutaka Takada
豊 高田
Yuichi Sugiyama
裕一 杉山
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/009Detecting type of paper, e.g. by automatic reading of a code that is printed on a paper package or on a paper roll or by sensing the grade of translucency of the paper

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動的に用紙の種類を判定するとともに反射型
光学センサによる出力誤差を補正することができる印字
装置を提供する。 【解決手段】用紙搬送経路の上流の一地点に配置された
第1の用紙検知センサBと、下流の一地点に配置された
第2の用紙検知センサCとを備える。センサBを比較的
低精度の反射型光学式センサで構成するとともに、セン
サCを高精度のセンサで構成する。用紙21の搬送時に
センサBで用紙先端が検知されてからセンサCで用紙先
端が検知されるまでの搬送所要時間を測定する。この測
定された搬送所要時間に基づいてテーブルを参照し、当
該用紙の種類を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字装置、特にイ
ンクジェットプリンタのような印字装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、小型であ
り、また画質も優れているため、近年急速に普及しつつ
ある。しかし、このようなインクジェットプリンタにお
いても、異なる種類の用紙上に同様の方法で印字を行う
と、用紙の種類によってインクの滲み方や乾き方に差が
見られるため、形成された画像の色や濃度がばらついて
しまい、元の画像データとは違った画像が出力されてし
まう。
【0003】すなわち、インクジェットプリンタでは、
インクジェットヘッドからインク滴を吐出して、記録媒
体に着弾させることによって、ドットを形成する。しか
し、インク滴は、記録媒体に着弾した後、滲み、広が
り、乾燥するので、1つのインク滴で形成されるドット
の大きさは、記録媒体の滲みやすさによって変わってく
る。(例えば、OHPの場合は滲みにくいが、普通紙の
場合は滲みやすい。)これは実際には、人間の目にとっ
て濃度の差となって現れる。また、用紙によっては、色
が変化する場合もある。
【0004】これを防止するために、従来、印字媒体の
種類によって画像処理方法を変えることにより、異なる
種類の用紙でも同様の画像を出力できるようにすること
が行われている。
【0005】このためには、当然ながら、セットされた
用紙の種類を装置が認識する必要がある。この方法とし
て従来は、パソコン上のプリンタドライバや操作パネル
から、ユーザが用紙の種類を設定する作業を行ってい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たユーザによる用紙の種類の設定作業は、用紙の種類を
変える度に行わなければならず、ユーザにとって煩雑で
ある。また、この設定を誤ると、印字品質にもかかわっ
てくる。
【0007】更に、反射型光学式センサによる用紙検知
センサでは、用紙の種類によってその検知結果が異なる
ため、用紙のセットされた位置が正しく認識されず、用
紙サイズや余白量に誤差が生じる原因となることがあっ
た。
【0008】したがって、本発明の目的は、自動的に用
紙の種類を判定することができる印字装置を提供するこ
とにある。
【0009】本発明による他の目的は、反射型光学セン
サによる出力誤差を補正することができる印字装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、用紙搬送経路の上流の一地点に配置
された第1の用紙検知センサと、下流の一地点に配置さ
れた第2の用紙検知センサとを備えた印字装置における
紙種判別方法であって、前記第1および第2の用紙検知
センサの一方を反射型光学式センサで構成するととも
に、他方を前記反射型光学式センサより高精度の任意の
センサで構成し、用紙搬送時に前記第1の用紙検知セン
サで用紙先端が検知されてから前記第2の用紙検知セン
サで用紙先端が検知されるまでの搬送所要時間を測定
し、この測定された搬送所要時間に基づいて当該用紙の
種類を判別することを特徴とする紙種判別方法を提供す
る。
【0011】通常、反射型光学式センサは、その検知出
力が用紙の反射率によって変動する。第2の用紙検知セ
ンサとしては、検知出力が用紙の反射率によって変動し
ないセンサであり、例えば、フラグと透過型光学式セン
サを組み合わせたセンサ、あるいは、指向性の高い高精
度の反射型光学センサである。
【0012】従って、上記「搬送所要時間」は、用紙の
反射率に依存する。その結果、この搬送所要時間に基づ
いて、当該用紙の種類を簡易的に判別することができ
る。
【0013】具体的な用紙種類判別のためには、前記搬
送所要時間の取りうる値または範囲と、これに対応する
用紙の種類とを予め対応づけたテーブルを設け、このテ
ーブルを参照して前記用紙の種類の判別を行うことがで
きる。
【0014】本発明は、他の見地によれば、用紙搬送経
路の上流の一地点に配置された第1の用紙検知センサ
と、下流の一地点に配置された第2の用紙検知センサと
を備えた印字装置におけるセンサ検知誤差測定方法であ
って、前記第1および第2の用紙検知センサの一方を反
射型光学式センサで構成するとともに、他方を前記反射
型光学式センサより高精度の任意のセンサで構成し、用
紙の搬送時に前記第1の用紙検知センサで用紙先端が検
知されてから前記第2の用紙検知センサで用紙先端が検
知されるまでの搬送所要時間を測定し、この測定された
搬送所要時間と前記用紙の搬送速度とに基づいて前記第
1および前記第2の用紙検知センサ間の距離を算出し、
この算出値を実際の前記第1および前記第2の用紙検知
センサ間の距離と対比し、その差を検知誤差とすること
を特徴とする。
【0015】本発明による印字装置は、用紙搬送経路の
上流の一地点に配置された第1の用紙検知センサと、下
流の一地点に配置された第2の用紙検知センサとを備
え、前記第1および第2の用紙検知センサの一方を反射
型光学式センサで構成するとともに、他方を前記反射型
光学式センサより高精度の任意のセンサで構成し、さら
に、用紙の搬送時に前記第1の用紙検知センサで用紙先
端が検知されてから前記第2の用紙検知センサで用紙先
端が検知されるまでの搬送所要時間を測定する時間測定
手段と、この測定された搬送所要時間に基づいて当該用
紙の種類を判別する判別手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0016】この印字装置において、前記判別手段は、
例えば、前記搬送所要時間の取りうる値または範囲と対
応する用紙の種類とを予め対応づけたテーブルを有し、
このテーブルを参照して前記用紙の種類の判別を行う。
【0017】ユーザにより指定された用紙の種類と、当
該用紙を搬送して測定された搬送所要時間とを対応づけ
た学習テーブルを設け、このテーブルを参照して前記用
紙の種類の判別を行うようにしてもよい。
【0018】前記判別された用紙の種類に応じて、印字
モードを決定することが可能である。
【0019】本発明による印字装置は、他の見地によれ
ば、用紙搬送経路の上流の一地点に配置された第1の用
紙検知センサと、下流の一地点に配置された第2の用紙
検知センサとを備え、前記第1および第2の用紙検知セ
ンサの一方を反射型光学式センサで構成するとともに、
他方を前記反射型光学式センサより高精度の任意のセン
サで構成し、さらに、用紙の搬送時に前記第1の用紙検
知センサで用紙先端が検知されてから前記第2の用紙検
知センサで用紙先端が検知されるまでの搬送所要時間を
測定する時間測定手段と、この測定された搬送所要時間
と前記用紙の搬送速度とに基づいて前記第1および前記
第2の用紙検知センサ間の距離を算出し、この算出値を
実際の前記第1および前記第2の用紙検知センサ間の距
離と対比し、その差を前記反射型光学式センサの検知誤
差とする演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】この印字装置において、前記反射型光学式
センサと同等の、用紙端部位置を検知するための第3の
用紙検知センサを有する場合に、この第3の用紙検知セ
ンサにより検知された用紙端部位置を前記検知誤差で補
正することができる。
【0021】前記第3の用紙検知センサは、例えば、用
紙に対して用紙搬送方向と直角方向に走査され、用紙の
側端位置を検知するセンサである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、
印字装置の一例としてインクジェットプリンタを例とし
て挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
搬送される用紙の種類を検知すべき必要性のある任意の
印字装置に対して本発明は適用可能である。さらには、
本発明の方法は、スキャナ、複写機等の機器にも応用で
きるものである。
【0023】図1に、本実施の形態のインクジェットプ
リンタ(装置)の外観を示す。図では、装置内部のキャ
リッジ11が見えるようにカバー12を開いた状態を示
している。用紙としては、ロール紙またはカット紙が使
用できる。ロール紙はロール紙収納部16内に収納さ
れ、用紙先端が内部の用紙挿入口に挿入されるようにな
っている。カット紙は、用紙挿入口15から挿入され
る。挿入された用紙は、装置内部のローラに巻回されて
印字位置まで搬送され、印字された用紙が装置前部の用
紙排出口から排出されるようになっている。印字位置で
は、キャリッジ11がガイド13に案内されて左右に往
復移動する。キャリッジ11の移動に伴って、キャリッ
ジ11に搭載されたインク吐出ヘッドからインク滴が吐
出されて、帯状の画像部分であるバンドが形成される。
1バンドの印字毎に用紙を移動させて次のバンドの印字
を行う、という動作を繰り返すことにより、1頁分の画
像が形成される。装置手前の右隅には操作部14が設け
られ、この操作部14でユーザが装置に対して各種の指
示や入力を行うことができるとともに、装置からユーザ
に知らしめるべき情報の表示が行われる。
【0024】図2に、図1の装置を横から見たときの、
用紙の移動経路の概略図を示す。用紙挿入口から挿入さ
れた用紙21は、大ローラ23とその回りの小ローラ2
4,25,26およびガイド29により、大ローラ23
の周囲に巻き付けられて搬送され、用紙先端はさらに印
字開始位置31を経由して、他の1対のローラ27,2
8間に挟持されて用紙排出口30から排出される。
【0025】このような用紙搬送経路において、本実施
の形態では、3つの用紙検知センサA,B,Cが設置さ
れている。センサAは用紙がセットされたことを検知す
るセンサであり、用紙挿入口22の近傍に配置されてい
る。センサBは用紙の右端位置および長さを読み取るた
めのセンサであり、大ローラ23の周上に配置されてい
る。また、用紙が紙づまりを起こし、センサA,C共に
用紙を検知していないにもかかわらず、センサBは検知
しているといった場合、機械内部に用紙が入り込んでい
る状態が考えられる。センサBは、このような状態を検
知する役割も有する。センサCは用紙の先端を検知し、
精密な先端位置合わせを行うためのセンサであり、用紙
排出口30近傍に配置されている。これらのセンサA,
B,Cのそれぞれの具体的な構成については後述する。
【0026】図3は、本発明に関与する制御ハードウエ
アのブロック図である。図3でセンサA〜Cは図2のそ
れらと対応している。クロック発振器42から基準クロ
ック信号を受けるCPU41は、常にこれらの3つのセ
ンサA,B,Cのセンサ出力に基づいて用紙の状態を監
視している。CPU41は、制御プログラムおよびテー
ブル等の固定データを格納した読み出し専用メモリ(R
OM)および後述する学習テーブル等の可変データを格
納する書き換え可能メモリ(RAM)を内蔵する。好ま
しくはRAMの少なくとも学習テーブル領域はバッテリ
バックアックされている。印字制御部43では、パソコ
ンなどの外部装置から受けた印字データをヘッドの吐出
データに変換し、更に変換されたデータに基づいて、ヘ
ッドドライバ44により、ヘッドのノズルヒータの駆動
を行う。このとき、CPU41からは、操作パネル或は
外部装置からユーザが選択した印字モードの情報が入力
され、これによって印字制御部43は、前記印字データ
の変換の方法を変えたり、インクの吐出量の調節を行っ
たりする。
【0027】図4は、既存の用紙検知センサのうち、最
も一般的な2つの種類のセンサについて、その構成を示
したものである。図4(a)は反射型光学式センサと呼
ばれるものであり、センサ50の前方に用紙21が存在
する場合は、発光部51から照射された光が用紙21の
表面で反射して、その光が受光部52で検知される。用
紙のない場合は、受光部52で反射光は検知されない。
【0028】これに対して図4(b)は、透過型光学式
センサ54とフラグ57とを組み合わせた用紙検知セン
サ60である。透過型光学式センサ54は、前記反射型
光学式センサと同様の原理で動作し、発光部55と受光
部56との間に障害物がない場合には、発光部55から
照射された光はそのまま受光部56に達する。しかし、
フラグ57のような障害物が進入してくると、受光部5
6では光が検知されなくなる。フラグ57は、回転支点
59を介して用紙接触部材58につながり、用紙接触部
材58が用紙先端に押されたとき回動し、発光部55と
受光部56に間に進入し、前記障害物としてセンサ54
に検知される。このようにして、用紙検知センサ60
は、センサ54の出力で用紙の有無を検知する。
【0029】なお、便宜上、図4(b)では、発光部5
5と受光部56との間に進入しうるフラグ57は、その
側面の構造が分かるように90度回転して示してある。
【0030】本実施の形態では、前述したセンサBは図
4(a)の型のセンサ(反射型光学式センサ)、センサ
AおよびセンサCは図4(b)の型のもの(機械式セン
サと呼ぶ)を使用する。センサBとして反射型光学式セ
ンサを利用する理由の一つは、この位置では検知対象で
ある用紙が大ローラ23の周上に密着しており、図4
(b)の型の用紙接触部材58に有意な変位をもたらす
ことができないからである。他の理由は、本実施の形態
において、用紙の種類(ここでは反射率)に応じて意図
的にセンサ出力に変化をもたらすためである。
【0031】以下、このような構成で用紙の種類を判別
する方法について、用紙としてロール紙を用いた場合を
例として、説明する。但し、カット紙の場合にも同様で
ある。
【0032】まず、ユーザは用紙21を、図2の用紙挿
入口に挿入する。これにより、用紙21がセンサAに達
した時点でセンサAが検知出力を発生する(S11)。
これを受けて、CPU41はローラの回転を開始して、
用紙21の搬送を開始する(S12)。その後、センサ
Bが用紙21の先端を検知した時点で(S13)、変数
Countの初期化を行う(S14)。この変数は、用
紙21のセンタがセンサBで検知されてからセンサCに
検知されるまでの時間(搬送所要時間)を測定するため
のものである。
【0033】次に、装置は、印字待機状態に入るため
に、用紙を印字開始位置にセットする。印字開始位置は
用紙排出口30の近くにあり、そこに正確に用紙の位置
を合わせて、印字に備えなければならない。センサCは
この位置合わせを行うためのセンサである。用紙セット
動作では、まずこのセンサCが用紙先端を検知するま
で、用紙21の搬送を継続し、センサCで用紙21の先
端が検知されるまで(S15)、変数Coutをインク
リメントする(S16)。センサCで用紙21の先端が
検知されると、その時点の変数Countの値にクロッ
ク発振器周波数Tを掛けて得られる時間tを求める(S
17)。なお、変数Countのインクリメントの際、
クロック発振器42のクロックは分周したものを用いて
もよい。この求められた時間tの値は次のステップS1
7およびS18により利用する。
【0034】但し、ステップS18の処理は必須ではな
く、後に他の実施の形態において説明する。
【0035】ステップS19では、時間tの値を後述す
るテーブル参照により、紙種を判別する。そこで、用紙
を所定量だけ逆方向に搬送して、用紙先端位置を合わせ
る(S20)。
【0036】さて、以上の動作の中での、各センサA,
B,Cの出力波形を図6に示す。図の例では、説明のた
めに、反射率の高い用紙(コート紙等)についてのセン
サ出力波形(a)と、反射率の低い用紙(第二原図等)
についてのセンサ出力波形(b)とを示した。反射型光
学式センサにおいては、用紙に照射する光量が一定であ
っても、用紙の反射率によってセンサ出力の発生タイミ
ングに誤差dが生じる。その結果、用紙の検知位置にも
誤差が生じる。これは、センサにおける反射光の検知が
点ではなく、面で行われていることに起因しているから
であると考えられる。このことは図7で説明できる。
【0037】図7では、センサの検知部分を半径rの円
として考えている。図のように用紙がセンサに検知され
る時、一瞬でその検知部分を覆ってしまうとは考えにく
く、図のように徐々に円の上を覆って行く。この様子を
図8に示す。用紙の有無を判断するには、その基準とな
るスレッシュホールドレベルを設定する必要がある。一
定のスレッシュホールドレベルを設定すると、図8のよ
うに、検知媒体の反射率によって波形の波高値および立
ち上がりの傾斜が変わるため、センサ出力に基づく用紙
先端の検知位置が変動してしまう。
【0038】図6の波形図(a)(b)で、センサBの
検知位置のみが異なっているのは、図8に示したように
反射型光学式センサであるセンサBの検知出力の発生タ
イミングが用紙の反射率によって変動するからである。
【0039】以上の性質を利用したのが本発明における
用紙判別方法である。
【0040】今、一定速度で用紙を搬送した時の、上記
2種のセンサ間の用紙先端検知タイミングの差dを測定
した結果は、用紙の種類(反射率)に応じた値となると
考えられる。しかし、実際にはこのタイミングの差dそ
のものを測定する必要はない。すなわち、単にセンサB
の出力タイミングを測定すれば足りる。図5のシーケン
スで説明したように、本実施の形態では、センサBの検
知時点からセンサCの検知時点までの時間tを測定して
いる。センサCの検知タイミングに用紙種類の違いによ
る差はなく、かつ、プリンタ等においては用紙搬送速度
は極めて高精度に制御されることを考え合わせると、こ
の時間tには用紙種類の違いによるセンサBの検知タイ
ミングの誤差がそのまま含まれていると考えられる。
【0041】本実施の形態では、図9に示すように、こ
の測定された時間tとこれに対応する紙種とを予め設定
したテーブル90を用意している。図の例では、時間t
を3つの範囲に分割し、それぞれの範囲に対応する紙種
(コート紙、普通紙、第二原図)を設定している。この
例によれば、ある用紙についての時間tが2.12sだ
ったとすると、当該用紙は「コート紙」ということにな
る。なお、テーブル90は、制御プログラムの中に組み
込まれた形で有してもよい。
【0042】図9のテーブル90は、用紙の種類を3種
類に分けてあるが、実際にはこれよりも多くの種類の用
紙が存在する。そこで、ユーザは、装置に用紙の種類を
装置に学習させることができる。
【0043】ユーザは操作パネルより、用紙学習モード
に入り、用紙の種類(紙種)と印字モードを入力した
後、用紙を挿入する。装置は用紙セット動作時に上述の
センサB−C間の時間tを測定して、図10のような学
習テーブル92を作成(または項目追加)する。例え
ば、「マイジェフ」という用紙に対して「高精細」印字
モードをユーザが指定したとき、その測定時間tがこの
テーブル92に登録される。この学習テーブル92があ
るときには、このテーブル92がテーブル90に優先し
て参照される。この参照時、実際の測定値をテーブル9
2の時間tと対比する際には、許容誤差を含めることが
望ましい。学習テーブル92に該当する項目がない場合
には、テーブル90を参照するようにする。この代わり
に、ユーザに対して、紙種(または印字モード)を問い
合わせるようにしてもよい。
【0044】このような学習テーブル90を設けること
により、一旦登録した紙種については、次回から同じ種
類の用紙がセットされたときには、正確に、当該紙種の
判別を行うことができる。
【0045】次に、前記測定された時間tの別の用途に
ついて説明する。プリンタ等では、用紙の横手方向に移
動でき、図11に示すように、用紙の側端位置と幅を測
定するセンサDを有するものがある。このようなセンサ
Dには、通常、キャリッジに搭載されるので、センサD
としては、可動部を有する機械的なセンサ(図4
(b))は不向きであり、通常、反射型光学式センサが
利用される。そこで、センサBとセンサDに同じ反射型
光学式センサを使用すれば、センサBが用紙を検知する
ときにその検知位置がずれるのと同じ量だけ、センサD
の検知位置もずれると考えられる。よって、センサBの
検知位置のずれ量を算出すれば、これによりセンサCの
検知位置の誤差を補正することが可能となる。
【0046】今、センサBとCの間の距離をL[m]、
上述の用紙セット動作時に測定した、用紙先端がセンサ
Bに検知されてからセンサCに検知されるまでの時間を
t[s]、用紙搬送速度をv[m/s]とすると、センサB
による検知位置のずれ量D[m]は、次のように表せる。
【0047】D=L−v×t したがって、センサDの読み取った位置をこのずれ量D
[m]で補正することにより、センサDについて正確な検
知位置を得ることが可能になる。その結果として、用紙
の位置を正確に読み取ることができ、画像余白量も正確
になる。
【0048】なお、図4(b)で示した透過型光学式セ
ンサとフラグを組み合わせた用紙検知センサ60は、極
めて指向性の高い反射型光学式センサで置き換えること
ができる。この反射型光学式センサ120の構成例を図
12に示す。図示のように、発光部121から射出され
た光の用紙21による反射光がレンズ123によって集
光されて、受光部122に達する。このような構成によ
り、センサの指向性は極めて高くなる。指向性の高いセ
ンサを使うと、図7で説明した円の半径r、即ち受光面
積を小さくすることができるので、媒体の反射率の変動
に対する検知位置の差を極度に小さくすることができ
る。その結果、このセンサ120は用紙の反射率によっ
て検知位置が変わらないセンサと考えることができるの
で、前項の実施の形態と同様の方法で用紙の種類を判別
することができる。
【0049】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、請求の範囲を逸脱することなく、種々の変
形・変更を行うことが可能である。例えば、上記実施の
形態では、用紙搬送経路の上流側に低精度の反射型光学
式センサを配置し、下流側に高精度のセンサを配置した
が、適用する対象が許すならば、逆の配置関係であって
もよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
常の用紙の搬送動作を利用することにより容易に用紙の
種類に関連した情報(反射率)を取得することができ、
これより用紙の種類を推測ことが可能となる。このた
め、ユーザによる煩わしい用紙設定を省くことができ
る。
【0051】また、センサによる検知誤差量を求めて、
用紙検知位置を補正することにより、正確に用紙の位置
を検知することが可能になる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリ
ンタ(装置)の外観を示す斜視図である。
【図2】図1の装置を横から見たときの、用紙の移動経
路の概略図である。
【図3】本発明に関与する、図1の装置の制御ハードウ
エアのブロック図である。
【図4】既存の用紙検知センサのうち、もっとも一般的
な2つの種類のセンサ(a)(b)について、その構成
を示した説明図である。
【図5】図1の装置における用紙セットシーケンスの一
例を示すフローチャートである。
【図6】それぞれ、異なる用紙について、図2に示した
各センサA,B,Cの出力波形(a)(b)を示した波
形図である。
【図7】反射型光学式センサにおける反射光の検知の様
子を説明するための説明図である。
【図8】検知媒体の異なる反射率によって異なる、反射
型光学式センサの出力変化の様子を示すグラフである。
【図9】本発明の実施の形態において測定された時間t
に対応する紙種を予め設定したテーブル90の説明図で
ある。
【図10】本発明の実施の形態においてユーザが内容を
登録できる学習テーブル92の説明図である。
【図11】用紙の側端位置と幅を測定するセンサDの説
明図である。
【図12】極めて指向性の高い反射型光学式センサの構
成例を示す説明図である。
【符号の説明】
21…用紙、22…用紙挿入口、23…大ローラ、2
4,25,26…小ローラ、27,28…1対のロー
ラ、50…反射型光学式センサ、51…発光部、52…
受光部、55…発光部、56…受光部、57…フラグ、
58…用紙接触部、60…用紙検知センサ、120…指
向性の高い反射型光学式センサ、A,B,C,D…セン
サ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB10 AB15 AB17 AC07 AE04 AF06 AF20 GA02 GB04 GB16 GB30 GB47 GB53 3F048 AA05 AB01 AC04 BA06 BB02 BB08 CA02 DC14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙搬送経路の上流の一地点に配置された
    第1の用紙検知センサと、下流の一地点に配置された第
    2の用紙検知センサとを備えた印字装置における紙種判
    別方法であって、 前記第1および第2の用紙検知センサの一方を反射型光
    学式センサで構成するとともに、他方を前記反射型光学
    式センサより高精度の任意のセンサで構成し、 用紙搬送時に前記第1の用紙検知センサで用紙先端が検
    知されてから前記第2の用紙検知センサで用紙先端が検
    知されるまでの搬送所要時間を測定し、 この測定された搬送所要時間に基づいて当該用紙の種類
    を判別することを特徴とする紙種判別方法。
  2. 【請求項2】前記搬送所要時間の取りうる値または範囲
    と、これに対応する用紙の種類とを予め対応づけたテー
    ブルを設け、このテーブルを参照して前記用紙の種類の
    判別を行う請求項1記載の紙種判別方法。
  3. 【請求項3】用紙搬送経路の上流の一地点に配置された
    第1の用紙検知センサと、下流の一地点に配置された第
    2の用紙検知センサとを備えた印字装置におけるセンサ
    検知誤差測定方法であって、 前記第1および第2の用紙検知センサの一方を反射型光
    学式センサで構成するとともに、他方を前記反射型光学
    式センサより高精度の任意のセンサで構成し、 用紙の搬送時に前記第1の用紙検知センサで用紙先端が
    検知されてから前記第2の用紙検知センサで用紙先端が
    検知されるまでの搬送所要時間を測定し、 この測定された搬送所要時間と前記用紙の搬送速度とに
    基づいて前記第1および前記第2の用紙検知センサ間の
    距離を算出し、 この算出値を実際の前記第1および前記第2の用紙検知
    センサ間の距離と対比し、その差を検知誤差とすること
    を特徴とするセンサ検知誤差測定方法。
  4. 【請求項4】用紙搬送経路の上流の一地点に配置された
    第1の用紙検知センサと、 下流の一地点に配置された第2の用紙検知センサとを備
    え、 前記第1および第2の用紙検知センサの一方を反射型光
    学式センサで構成するとともに、他方を前記反射型光学
    式センサより高精度の任意のセンサで構成し、さらに、 用紙の搬送時に前記第1の用紙検知センサで用紙先端が
    検知されてから前記第2の用紙検知センサで用紙先端が
    検知されるまでの搬送所要時間を測定する時間測定手段
    と、 この測定された搬送所要時間に基づいて当該用紙の種類
    を判別する判別手段とを備えたことを特徴とする印字装
    置。
  5. 【請求項5】前記判別手段は、前記搬送所要時間の取り
    うる値または範囲と対応する用紙の種類とを予め対応づ
    けたテーブルを有し、このテーブルを参照して前記用紙
    の種類の判別を行う請求項4記載の印字装置。
  6. 【請求項6】ユーザにより指定された用紙の種類と、当
    該用紙を搬送して測定された搬送所要時間とを対応づけ
    た学習テーブルを有し、このテーブルを参照して前記用
    紙の種類の判別を行う請求項4または5記載の印字装
    置。
  7. 【請求項7】前記判別された用紙の種類に応じて、印字
    モードを決定する請求項4,5又は6記載の印字装置。
  8. 【請求項8】用紙搬送経路の上流の一地点に配置された
    第1の用紙検知センサと、 下流の一地点に配置された第2の用紙検知センサとを備
    え、 前記第1および第2の用紙検知センサの一方を反射型光
    学式センサで構成するとともに、他方を前記反射型光学
    式センサより高精度の任意のセンサで構成し、さらに、 用紙の搬送時に前記第1の用紙検知センサで用紙先端が
    検知されてから前記第2の用紙検知センサで用紙先端が
    検知されるまでの搬送所要時間を測定する時間測定手段
    と、 この測定された搬送所要時間と前記用紙の搬送速度とに
    基づいて前記第1および前記第2の用紙検知センサ間の
    距離を算出し、この算出値を実際の前記第1および前記
    第2の用紙検知センサ間の距離と対比し、その差を前記
    反射型光学式センサの検知誤差とする演算手段とを備え
    たことを特徴とする印字装置。
  9. 【請求項9】前記反射型光学式センサと同等の、用紙端
    部位置を検知するための第3の用紙検知センサを有し、
    この第3の用紙検知センサにより検知された用紙端部位
    置を前記検知誤差で補正する請求項8記載の印字装置。
  10. 【請求項10】前記第3の用紙検知センサは、用紙に対
    して用紙搬送方向と直角方向に走査され、用紙の側端位
    置を検知する請求項9記載の印字装置。
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