JP2003276906A - プリンタ及びプリンタの制御方法 - Google Patents

プリンタ及びプリンタの制御方法

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JP2003276906A
JP2003276906A JP2002088390A JP2002088390A JP2003276906A JP 2003276906 A JP2003276906 A JP 2003276906A JP 2002088390 A JP2002088390 A JP 2002088390A JP 2002088390 A JP2002088390 A JP 2002088390A JP 2003276906 A JP2003276906 A JP 2003276906A
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JP2002088390A
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Teruhiro Taguchi
彰宏 田口
Yutaka Aoki
豊 青木
Hiroaki Arakawa
裕明 荒川
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙の種類や物性や厚さ及び表面状態の違
いによる搬送量の違いの補正を行うことにより、各種の
記録紙の搬送量を等しくし、安定して高品質の画像を形
成するプリンタの提供。 【解決手段】 記録紙に画像を形成するプリンタにおい
て、所定量記録紙を搬送するために必要な基準となる記
録紙の搬送駆動量及び他の記録紙の搬送駆動量を測定
し、両者の比を取ることで基準記録紙に対する他の記録
紙の搬送補正値を得、実際の記録紙搬送に当たり補正値
を乗ずることにより、記録紙の種類に係わらず一定の搬
送距離を得ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に画像を
形成するプリンタに関し、特に各種記録媒体の厚さや物
性の違いによる搬送距離のバラつきを防止することを可
能とするプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年顧客の要望が多様になり記録媒体の
種類も増加する中、記録媒体の搬送ローラの回転量を同
じにしても記録媒体の厚さや物性、表面状態、またプリ
ンタの機体差により記録媒体の搬送距離が異なってしま
うという問題が発生した。
【0003】この対策としてプリンタの設計段階で、基
準となる記録媒体の搬送ローラの単位回転量に対する記
録媒体の搬送距離を測定し、基準となる記録媒体の搬送
距離を1とした場合の、他の記録媒体の搬送距離を比と
して現し、基準記録媒体に対する各種記録媒体の搬送量
の比を記憶手段に補正値テーブルとして記憶させ、プリ
ント時にはオペレータが入力した記録媒体を収納した供
給カセットを参照し、当該カセットに収納した記録媒体
の補正値を読み出し、搬送量データにこの補正値を乗じ
る事により、記録媒体の搬送距離を補正し、記録媒体に
よる搬送量のバラつきを防止しようとするものがあっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、全ての記録媒
体の搬送ローラの単位回転量に対する記録媒体の搬送距
離の補正値を機器個別にデータ化をすることは非常に手
間が掛かる上、顧客の全ての要望(多種多様な記録媒体
の使用)には応えきれないと言う欠点があった。
【0005】また一旦データ化した記録媒体の紙質等が
変わると当該記録媒体に対する補正値がずれて搬送距離
が異なってしまう可能性があるという欠点があった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のである。即ち、記録媒体の種類や物性や厚さ及び表面
状態等による影響を受けず、異なる記録媒体でも等しい
安定した搬送量を得、良好な画像を形成するプリンタを
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】手段の説明に先立ち本明
細書中で使用している搬送量と駆動量の違いについてそ
の概念を説明する。
【0008】モータで1対の圧接したローラを介し記録
媒体をニップして搬送する系において、記録媒体の材
質、物性、表面状態(周囲の環境)、厚さ、及びローラ
の材質、物性、表面状態、ニップ圧力、経時変化等によ
りローラの回転量換算の記録媒体の搬送量と実際の記録
媒体の搬送量では僅かに異なることがある。
【0009】搬送量とは上記実際の搬送量を指し、駆動
量とは所定の搬送量を得るために要する上記ローラの回
転量換算の搬送量を指す。
【0010】本発明の上記目的は下記の構成要素により
達成される。即ち、記録媒体を搬送する搬送手段と、該
記録媒体の搬送方向に沿って所定の距離を離して配設さ
れた、前記記録媒体を検知する2箇所のセンサと、前記
記録媒体が2箇所のセンサ間を搬送されるために要した
前記搬送手段の搬送量であるところの駆動量を測定する
測定手段と、基準となる記録媒体の前記駆動量、または
予め記憶させた基準駆動量に対する他の記録媒体の前記
駆動量の比を求める制御手段とを備えることを特徴とし
たプリンタ。
【0011】また、記録媒体を所定距離搬送するために
要する搬送手段の搬送量であるところの駆動量を測定
し、基準となる記録媒体の前記駆動量、または予め記憶
させた基準駆動量に対する他の記録媒体の前記駆動量の
比を求め、記録媒体のプリント時には、基準となる記録
媒体の駆動量、または予め記憶させた基準駆動量を基準
として前記比に基づいて、前記搬送手段の前記駆動量を
変化するように制御するプリンタの制御方法。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、プリンタとしてインクジェ
ットプリンタを例に取り本発明の実施の形態を図面を参
照しながら説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0013】即ち画像を形成するプリンタで有れば良く
電子写真方式、溶融型熱転写方式、昇華方式、ドットイ
ンパクト方式、レーザ方式等の画像形成方法を用いるプ
リンタに利用できる。
【0014】図1は本発明のインクジェットプリンタを
示す斜視図である。図2は本発明の記録媒体搬送制御ブ
ロック図である。
【0015】先ずインクジェットプリンタの構成につい
て図1を参照して説明する。Pは記録媒体(以下記録媒
体を単に記録紙と記す)で、その上に文字や画像が形成
される。
【0016】101と103はそれぞれが1対の搬送ロ
ーラで、記録紙Pを狭持しながら搬送する。そして搬送
ローラ101と103は軸102と軸104と軸受け
(図示なし)を介してインクジェットプリンタ100の
側板(図示なし)に回転自在に配設されている。
【0017】一方の搬送ローラ101の軸102の一端
には直接又は図示しない減速手段を介し搬送ローラ10
1の駆動手段であるモータMが連結され、モータMによ
り記録紙Pを図示Y方向に搬送する。
【0018】また該モータMが連結された軸102と軸
104にはそれぞれプーリ101aとプーリ101aよ
り僅かに直径の小さなプーリ104aとが固定され、プ
ーリ101aと104a間にベルト105が懸架されて
いる。
【0019】これにより両搬送ローラ間の記録紙Pは緊
張状態で搬送され、後述するインク噴出口と記録紙Pと
の間隙寸法を安定に維持している。
【0020】またモータMの駆動軸或いは搬送ローラ1
01の軸102には記録紙Pの搬送距離換算で1μm/
1パルス程度の分解能を有するロータリエンコーダ13
5が配設されている。ここでロータリエンコーダ135
は回転量を上記分解能で測定できるものであれば良く、
均等に目盛りを付けた円盤と目盛りを検知するセンサの
組み合わせ等であっても良い。そしてその出力が制御手
段Cに入力され、副走査方向(Y方向)の記録紙Pの搬
送制御やモータのPID制御(加減速制御、速度制御)
のために用いられる。
【0021】136及び137は記録紙Pを検知する2
箇所の光学式反射型或いは透過型センサで、記録紙Pが
緊張状態で搬送される搬送ローラ101と103の間
に、記録紙Pの搬送方向と平行にセンサ136を上流
側、137を下流側として所定距離(記録ヘッドの大き
さにもよるが例えば30〜100mm)を隔て配設され
ている。そして、その出力が制御手段Cに入力され記録
紙搬送制御に利用される。
【0022】そしてロータリエンコーダ135とセンサ
136及び137により「記録媒体が2箇所のセンサ間
を搬送されるために要した前記搬送手段の搬送量である
ところの駆動量を測定する測定手段」を形成する。
【0023】108はキャリッジで、上方にインク貯蔵
器108aを載置し、記録紙Pと対向する面にインク滴
が噴出する噴出口を記録紙搬送方向に多数並設する記録
ヘッド(図示なし)を有している。
【0024】又、キャリッジ108は記録紙Pの搬送方
向に対して垂直方向(図示X方向)に移動出来るよう
に、案内部材109に摺動可能に設けられるとともに、
プーリ112とプーリ113間に懸架した無端状のベル
ト111の一部に固定されている。
【0025】そして、モータM1がプーリ112に直接
又は図示しない減速手段を介して接続され、ベルト11
1を駆動することによりキャリッジ108を移動させ
る。
【0026】1対の案内部材109はキャリッジ108
の案内部材貫通穴の間隔と同じ間隔でインクジェットプ
リンタ100の側板(図示なし)に固定され、キャリッ
ジ108を対向する記録紙Pと平行に正確に案内しなが
ら移動させる。
【0027】120はリニアエンコーダ板で、透明なガ
ラスやPET板等より成り、キャリッジ108のX方向
の移動量と移動方向を測定するための目盛120aがX
方向に360dpi(ドット・パー・インチ、但し1イ
ンチは2.54cmとする)程度の密度で均等に付され
ている。
【0028】121は検出ヘッドで、キャリッジ108
に固定され、キャリッジと共に移動しながらリニアエン
コーダ板120の目盛120aを検知し、その出力が制
御手段Cに入力され、主走査時におけるインク滴の噴出
制御のために用いられる。
【0029】そして、リニアエンコーダ板120と検出
ヘッド121とでキャリッジ移動量検知手段を構成す
る。
【0030】ここで、上記リニアエンコーダ板とその検
出ヘッドは上述した透過型光学系のものでも、或いは反
射型光学系のものでも、磁気を利用したものでも良い。
【0031】130はエンコーダ円盤で、透明なガラス
板等より成り、モータM1の回転量と回転方向を測定す
るための目盛130aが放射状に且つ均等に付されてい
る。
【0032】131はセンサで、インクジェットプリン
タ100に配設された図示しない固定板に固定され、エ
ンコーダ円盤130の目盛130aを検知し、その出力
が制御手段Cに入力され、主走査方向のキャリッジ位置
制御やモータのPID制御(加減速制御、速度制御)の
ために用いられる。
【0033】そして、エンコーダ円盤130とセンサ1
31とでモータM1の回転量検知手段を構成する。
【0034】140はHPセンサで、キャリッジ108
が図上で右端のホームポジションに位置している場合キ
ャリッジ108を検知し、その出力を制御手段Cに出力
する。
【0035】次に図1、図2を参照してインクジェット
プリンタの動作について制御手段が行う制御の概要を説
明する。
【0036】制御手段Cはオペレータのプリント起動操
作を取り込み、プリンタで通常行われる制御により図示
しないロール紙元巻或いは給紙カセット内より記録紙P
を搬送ローラ101まで給紙・搬送させる。
【0037】そして記録紙先端位置と画像の先端位置を
合わせるため、記録ヘッドに対して正確な所定位置で記
録紙Pを停止させる。
【0038】この時記録紙Pは搬送ローラ101と10
3間のキャリッジの反対側に配設された図示しないサク
ションボックスに吸引され、浮き上がりやばたつき等が
ない状態で安定して搬送される。
【0039】そして、モータMを駆動し搬送ローラ10
1と103により記録紙をY方向に搬送し、ロータリエ
ンコーダ135の出力パルスから記録紙Pの搬送量を演
算し、所定搬送量(例えば記録ヘッドが1スキャンして
印字される副走査方向長さ)搬送させ、停止させ、所謂
副走査を行う。
【0040】次いで、モータM1は直接又は図示しない
減速手段を介してプーリ112及びベルト111を駆動
し、ベルト111に固定されたキャリッジ108が案内
部材109に案内されX方向(左右)に移動し、所謂主
走査を行う。
【0041】そして、制御手段Cはエンコーダ円盤13
0とセンサ131より成るモータM1の回転量検知手段
の出力により記録紙側端からキャリッジ108までの距
離を演算し、またロータリエンコーダ135出力及びセ
ンサ136出力により記録紙先端からキャリッジ108
までの距離を演算し、以上により記録紙位置に対するキ
ャリッジ位置を演算・把握し、この記録紙位置に対する
キャリッジ位置情報に基づいて対応する画像信号が読み
出され、画像信号に応じた位置のインク噴出口からイン
ク滴を噴出させて、記録紙P上に画像を形成していく。
【0042】以上のように、副走査と主走査を繰り返し
行うことにより記録紙上の所定の位置に所定の画像が形
成され、更に画像が形成された記録紙Pは図示しない排
出ローラで外部に排紙される。
【0043】またロール紙の場合は画像形成完了後に所
定位置を図示しないカッターで切断し、シート状となっ
た画像形成済みの記録紙を排出ローラで外部に排紙し、
残ったロール紙はモータMによりその先端がセンサ13
6より僅か上流の所定位置に戻される。
【0044】図3は本発明の記録紙搬送量補正制御に係
るフロー図である。更に、図3の1は本発明の記録紙搬
送量補正制御、補正量取得概念フロー図である。
【0045】図3の2は本発明の記録紙搬送量補正制
御、搬送量補正概念フロー図である。図3の3は本発明
の記録紙搬送量補正制御、駆動量の測定概念フロー図で
ある。
【0046】以下に本発明である記録紙の種類等に左右
されない記録紙の搬送量を得る制御方法について図2、
図3を参照して説明する。
【0047】図2において、135は前述したロータリ
エンコーダでモータMの回転量に比例したパルスを出力
し入力手段C1を介し制御手段Cに入力される。
【0048】136及び137は前述した2箇所のセン
サで記録紙Pを検知し、記録紙の検知出力が入力手段C
1を介し制御手段Cに入力される。
【0049】Mは前述したモータで制御手段Cにより出
力手段C2(例えばモータコントローラ)を介し駆動さ
れる。
【0050】Meは記憶手段で、内部に「基準となる記
録紙の駆動量に対する他の記録紙の駆動量の比」である
ところの同一の距離を搬送させるための基準記録紙の駆
動量を1とした各種記録紙の駆動量の比のデータテーブ
ルDを有している。
【0051】Coはカウンタで制御手段Cの制御により
ロータリエンコーダ135の出力パルスをカウントす
る。
【0052】以下図3を参照して本発明の記録紙の種類
等に左右されない記録紙の搬送量を得る制御方法をシー
ト状の記録紙を使用するインクジェットプリンタを例に
取り説明する。
【0053】ロール状の記録紙についても1枚分の画像
形成後カッターによりその後端を切断することにより同
じように応用できる。
【0054】図3の1及び図2を参照し記録紙搬送量補
正制御のうち補正量取得に関する制御の概要を説明す
る。
【0055】これは電源投入時に基準記録紙とプリント
する当該記録紙の駆動量を演算し、また記録紙の切り替
え時に、プリントする当該記録紙の駆動量を演算し、基
準記録紙とプリントする当該記録紙の駆動量の比を演算
し、これを記憶手段に補正値として記憶するもので、電
源投入判断ステップ(a)において、始めに制御手段C
は電源が投入されたか否かをチェックし、電源が既に投
入され少なくともプリントが1回でも行われている場合
(N)は電源投入時ではないと判断しステップ(b)へ
進み、電源投入後まだプリントがされていない場合
(Y)は電源投入時と判断しステップ(c)に進む。
【0056】基準駆動量測定ステップ(c)において、
制御手段Cは基準記録紙(以下基準記録紙を記録紙P1
と記す)が収納されている供給カセット内から記録紙P
1を給紙・搬送し記録紙P1の駆動量(以下記録紙P1
の駆動量を駆動量L1と記す)を測定しステップ(d)
に進む。
【0057】ここで、2箇所のセンサ(136,13
7)間隔が精密に測定される等して分かっているような
場合は基準記録紙に対する駆動量を予め計算し、計算さ
れた駆動量を記憶手段Meに駆動量L1に相当する基準
駆動量として予め記憶させ、(c)ステップにおいて記
憶させた駆動量L1に相当する基準駆動量を記憶手段M
eから読み込み、読み込んだ値を測定した基準記録紙P
1の駆動量L1としても良い。
【0058】基準駆動量記憶ステップ(d)において、
制御手段Cは測定した駆動量L1を記録紙P1と駆動量
L1を対応づけて一旦記憶手段Meに記憶させ、ステッ
プ(e)へ進む。
【0059】使用カセット判断ステップ(b)におい
て、制御手段Cは操作パネルからオペレータが指定した
(次にプリントを行う)カセット、または記録紙種類を
読み取り前回までにプリントしていたカセットまたは記
録紙種類と同じか否かを判断する。
【0060】そして、同じ(Y)であれば今までのプリ
ントの継続と判断して何もせず補正量取得制御を終了
し、異なっている場合は使用記録紙が変更されたと判断
しステップ(e)に進む。
【0061】当該駆動量測定ステップ(e)において、
制御手段Cはオペレータにより指定されたカセットまた
は記録紙P1以外の記録紙(以下記録紙P1以外の記録
紙を記録紙P2と記す)が収納されている供給カセット
内から記録紙P2を給紙・搬送し記録紙P2の駆動量
(以下記録紙P2の駆動量を駆動量L2と記す)を測定
しステップ(f)に進む。
【0062】当該駆動量記憶ステップ(f)において、
制御手段Cは測定した駆動量L2を記録紙P2と対応づ
けて一旦記憶手段Meに記憶させ、ステップ(g)へ進
む。
【0063】補正値演算ステップ(g)において、制御
手段Cは既に記憶されている駆動量L1と記録紙の駆動
量(例えば駆動量L2)を記憶手段Meから読みだし、
両者の比である補正値(例えばL2/L1)を演算し、
ステップ(h)に進む。
【0064】補正値記憶ステップ(f)において、制御
手段Cは演算した「基準となる記録紙の駆動量に対する
他の記録紙の駆動量の比」であるところの補正値(例え
ばL2/L1)を記録紙(例えば記録紙P2)の補正値
として記憶手段Meの中のデータテーブルDに記憶さ
せ、補正量取得制御を終了する。
【0065】次に、図3の2を参照し所定の搬送量を搬
送させるための記録紙搬送量補正制御のうち搬送量の補
正に関する制御の概要を説明する。
【0066】これはプリント起動時に使用するカセット
の記録紙の補正値を読み込み、その補正値に基づきそれ
以降の画像形成プロセスにおける記録紙の搬送量の補正
を行うもので、プリント起動判断ステップ(a)におい
て、制御手段Cはオペレータからのプリント起動指令を
チェックし、起動指示が出されていなければ(N)搬送
量の補正制御を中止する。そして、起動指示が出た場合
(Y)はステップ(b)に進む。
【0067】使用カセット読み込みステップ(b)にお
いて、制御手段Cは操作パネルからオペレータにより指
定されたカセットまたは記録紙(例えば記録紙P2)を
取り込みステップ(c)に進む。
【0068】補正値読み込みステップ(c)において、
制御手段Cは当該カセットまたは記録紙(例えば記録紙
P2)に対応する補正値(例えばL2/L1)を記憶手
段MeのデータテーブルDから読み出し、ステップ
(d)に進む。
【0069】搬送量補正ステップ(d)において、制御
手段Cは画像形成の各工程で行われる記録紙の搬送にお
いて(例えば50mm搬送しなさいといった)搬送デー
タに対し補正値を乗じた値(例えば(50*L2/L
1)mm)に基づき記録紙の搬送を行う。
【0070】この補正値による搬送量の補正は電源が切
られるか、操作パネルからオペレータによりカセットま
たは記録紙種類が変更されるまで継続し、電源OFFま
たは記録紙種類が変更されるとこの補正値による補正制
御を終了する。
【0071】次に図3の3を参照し図3の1のステップ
(c)及びステップ(e)で行われる駆動量の測定
(「前記記録媒体が2箇所のセンサ間を搬送されるため
に要した前記搬送手段の搬送量であるところの駆動
量」)に関する制御の概要を説明する。
【0072】これは記録媒体が2箇所のセンサ間を搬送
されるために要した搬送手段(モータ)の回転量(ロー
タリエンコーダの出力パルス)であるところの駆動量を
カウンタを用いカウントするもので、センサ136判断
ステップ・1(a)において、制御手段Cはセンサ13
6が記録紙を検知しているか否かを判断し、検知してい
る場合(Y)は記録紙先端が下流に来すぎていると判断
しステップ(b)に、していない場合はステップ(e)
に進む。
【0073】記録紙逆送ステップ(b)において、制御
手段Cは図1のセンサ136の上流に一旦記録紙Pを戻
すためモータMで記録紙Pを上流方向に搬送(逆送)し
ステップ(c)に進む。
【0074】センサ136判断ステップ・2(c)にお
いて、制御手段Cは図1のセンサ136が記録紙Pを検
知しているか否かを判断し、検知している場合(Y)は
まだ所定位置まで記録紙が戻っていないと判断し、ステ
ップ(b)に戻り逆送を継続し、検知していない場合は
センサ136上流まで記録紙Pを逆送したと判断しステ
ップ(d)に進む。
【0075】搬送停止ステップ(d)において、制御手
段Cは図1のモータMを停止させ記録紙Pの搬送を停止
させ、ステップ(e)に進む。
【0076】記録紙正送ステップ(e)において、制御
手段Cは駆動量の測定を行うため図1のモータMで記録
紙Pを下流側に搬送(正送)しステップ(f)に進む。
【0077】センサ136判断ステップ・3(f)にお
いて、制御手段Cは図1のセンサ136が記録紙Pを検
知しているか否かを判断し、検知した場合(Y)はステ
ップ(g)に進み、していない場合はステップ(e)に
戻り正送を継続する。
【0078】カウンタリセットステップ(g)におい
て、制御手段Cは駆動量の測定を行うためにカウンタC
oのカウント値を0にするためカウンタCoをリセット
し、ステップ(h)に進む。
【0079】センサ137判断ステップ(h)におい
て、制御手段Cは図1のセンサ137が記録紙Pを検知
しているか否かを判断し、していない場合(N)は再度
ステップ(h)に戻り正送を継続し、検知した場合はス
テップ(i)に進む。
【0080】カウンタ読み込みステップ(i)におい
て、制御手段Cは図1の記録紙Pをセンサ136から1
37位置まで搬送したために要した駆動量をカウントす
るため、カウンタCoのカウント値を読み込み、読み込
んだカウンタ値を駆動量(例えば駆動量L1や駆動量L
2)と判断しステップ(j)に進む。
【0081】ここでカウンタCoのロータリエンコーダ
出力パルスのカウントは、ステップ(g)でカウンタの
リセットをせずこの時のカウンタの値を読み込み、ステ
ップ(i)でこの時のカウンタの値を読み込み、ステッ
プ(g)時のカウント値からステップ(i)時のカウン
ト値を差し引いて図1のセンサ136からセンサ137
に記録紙Pを搬送するために必要な駆動量を求めても良
い。
【0082】そして、この駆動量は図3の1のステップ
(d)、ステップ(f)で記憶され駆動量測定処理が終
了する。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、記録媒体に画像を
形成するプリンタにおいて、基準となる記録紙の駆動量
を基準に、他の記録紙の厚さや物性の違いから来る駆動
量の違いの補正を行うことにより、各種の記録紙の搬送
量を等しくし安定して高品質の画像を形成することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタを示す斜視図
である。
【図2】本発明の記録媒体搬送制御ブロック図である。
【図3】本発明の記録紙搬送量補正制御に係るフロー図
である。
【符号の説明】
100 インクジェットプリンタ 101、103 搬送ローラ 102、104 軸 105、111 ベルト 108 キャリッジ 109 案内部材 112、113、101a、104a プーリ 131、136、137 センサ 135 ロータリエンコーダ C 制御手段 C1 入力手段 C2 出力手段 M、M1 モータ P 記録紙(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB17 AC04 AC06 AC07 AC08 AD01 AF15 GA02 GB03 GB07 GB20 GB31 GB47 GB53 GE16 2H072 AA09 AA16 AA22 CA01 JA02 3F048 AA05 AB01 BA05 BB05 BD07 CC02 DB06 DC06 DC12 EB24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を搬送する搬送手段と、該記録
    媒体の搬送方向に沿って所定の距離を離して配設され
    た、前記記録媒体を検知する2箇所のセンサと、前記記
    録媒体が2箇所のセンサ間を搬送されるために要した前
    記搬送手段の搬送量であるところの駆動量を測定する測
    定手段と、基準となる記録媒体の前記駆動量、または予
    め記憶させた基準駆動量に対する他の記録媒体の前記駆
    動量の比を求める制御手段とを備えることを特徴とした
    プリンタ。
  2. 【請求項2】 2箇所のセンサは、前記記録媒体に画像
    を記録する部分に前記記録媒体と平行に配設することを
    特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 記録媒体を所定距離搬送するために要す
    る搬送手段の搬送量であるところの駆動量を測定し、基
    準となる記録媒体の前記駆動量、または予め記憶させた
    基準駆動量に対する他の記録媒体の前記駆動量の比を求
    め、記録媒体のプリント時には、基準となる記録媒体の
    駆動量、または予め記憶させた基準駆動量を基準として
    前記比に基づいて、前記搬送手段の前記駆動量を変化す
    るように制御するプリンタの制御方法。
  4. 【請求項4】 駆動量の測定は、記録媒体の搬送方向に
    所定距離離間して配設した2箇所のセンサ間を前記記録
    媒体が通過する間の、前記搬送手段の駆動量測定手段で
    あるところの前記搬送手段の回転量を測定することを特
    徴とする請求項3記載のプリンタの制御方法。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段の回転量測定手段はロータ
    リエンコーダであり、その回転量は該ロータリエンコー
    ダの回転量に比例したパルス数であることを特徴とする
    請求項4記載のプリンタの制御方法。
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