JP2000106789A - 釣竿の竿尻構造 - Google Patents

釣竿の竿尻構造

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JP2000106789A
JP2000106789A JP10286208A JP28620898A JP2000106789A JP 2000106789 A JP2000106789 A JP 2000106789A JP 10286208 A JP10286208 A JP 10286208A JP 28620898 A JP28620898 A JP 28620898A JP 2000106789 A JP2000106789 A JP 2000106789A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要に応じて元竿の竿元側端部を身体に当て
ることができ、リトリーブ等の操作を安定して行うこと
ができる釣竿を提供する。 【解決手段】 竿尻10は、芯材11と、芯材11上に
配置される筒状のスペーサー12と、芯材11の竿元側
端部に固定された本体部13と、本体部13の竿元側端
面に固定されたラバー14とを有している。この芯材1
1を元竿1の竿元側端面より軸方向に脱着自在に挿入
し、本体部13を身体の一部(例えば、胸部や腹部)に
押し当てて、釣竿を安定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣りに用いる釣
竿の竿尻に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の釣竿は、元竿と、元竿の穂先側に
振出形式または並継形式で連結された複数の中竿と、中
竿の穂先側に連結された穂先竿とを有している。この元
竿は、竿元側端部に設けられたグリップと、グリップの
穂先側に設けられリールを取り付け可能なリールシート
とを有している。この従来の釣竿では、リールシートに
リールを取り付け、グリップを把持しつつリール操作を
行いキャスティングやリトリーブ等を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】キャスティング後のリ
トリーブ時や釣糸の巻き上げ時において、穂先側の竿の
ぶれを抑えるために、元竿の竿元側端部を身体の一部
(例えば、胸部や腹部)に当ててリール操作を行うこと
がある。このようにリール操作を行うことによって、リ
トリーブ時のリールを巻き上げる速度や釣竿を構える角
度等を安定させて、釣りを行うのである。
【0004】しかし、従来の釣竿の中にはリールシート
から元竿の竿元側端部までの距離が短く、元竿の竿元側
端部を身体の一部に当てながらリール操作を行うのは難
しい場合がある。特にルアー釣り用のルアーロッドで
は、キャスティング性や運搬性等を考慮してリールシー
トが元竿の竿元側近くに設けられているものが多い。こ
のような釣竿においても、必要に応じて元竿の竿元側端
部を身体の一部に当てながら釣りを行いたい場合もあ
る。
【0005】本発明の課題は、必要に応じて元竿の竿元
側端部を身体に当てることができ、リトリーブ等の操作
を安定して行うことができる釣竿を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1にかかる竿尻構造
は、竿体の竿元側端部に位置する竿尻の構造であって、
筒状の竿体と、竿体の竿元側端部に軸方向に脱着自在に
挿入される芯材部及び芯材部の竿元側端部に設けられた
本体部を有する竿尻とを備えている。
【0007】この場合には、必要に応じて、竿尻を竿体
の竿元側端部に装着して身体の一部に釣竿の一部を当て
て安定させた状態でリトリーブ等の操作をおこなう。即
ち、竿尻の芯材部を竿体の竿元側から挿入して、竿尻の
本体部を身体の一部、例えば、胸部や腹部などに押し当
てて釣竿を安定させる。また、釣りを終えた運搬時や収
納時や、竿体を身体の一部で支える必要がない場合に
は、竿尻を取り外して竿体だけのコンパクトな状態にな
る。
【0008】発明2にかかる竿尻構造は、発明1の竿尻
構造であって、竿尻は本体部の竿元側端面に弾性部材を
さらに有している。
【0009】この場合には、身体の一部に接触する竿尻
の本体部の竿元側端面に弾性部材が設けられており、強
く身体に押し当てても痛くなく釣り操作もスムーズにな
る。
【0010】発明3にかかる竿尻構造は、発明1または
2の竿尻構造であって、本体部は芯材部上を軸方向に移
動可能である。
【0011】この場合には、竿尻を竿体の竿元側端部に
装着した後、必要に応じてさらに本体部を軸方向に移動
させて、竿体とユーザの身体との間の距離を任意に設定
可能である。この結果、各ユーザに最も好ましい体勢で
リトリーブ等の操作ができる。
【0012】発明4にかかる竿尻構造は、発明3の竿尻
構造であって、本体部は軸方向に形成された雌ねじ部を
有し、芯材部の竿元側端部はねじ山が形成され雌ねじ部
に螺合可能な雄ねじ部となっている。
【0013】この場合には、本体部の芯材部に対する螺
合の程度を変化させることによって、本体部を軸方向に
移動させることができる。
【0014】発明5にかかる竿尻構造は、発明1〜4の
いずれかの竿尻構造であって、本体部の竿尻側端面は軸
方向に斜めに傾斜して形成されている。
【0015】この場合には、ユーザの身体に接触する本
体部の竿尻側端面が軸方向に傾斜して形成されており、
竿体を一定の角度で安定した状態で保持できる。
【0016】発明6にかかる竿尻構造は、発明1〜4の
いずれかの竿尻構造であって、本体部の竿尻側端面は丸
みを帯びて形成されている。
【0017】この場合には、ユーザの身体に接触する本
体部の竿尻側端面が丸みを帯びて形成されており、竿体
を任意の方向に向けて安定した状態で保持できる。
【0018】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0019】本発明の第1実施形態を採用した釣竿は、
図1に示すように、複数の竿体からなり穂先側の竿体を
順次竿元側の竿体内に挿入して収納可能な複数の竿体か
らなる竿体ユニット2と、竿体ユニット2が挿入され収
納可能なように竿体ユニット2の竿元側に連結された元
竿1とを有している。
【0020】元竿1及び竿体ユニット2は、それぞれ炭
素繊維やガラス繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグ
をマンドレルに巻回して焼成して得られた先細り筒状部
材である。また、元竿1及び竿体ユニット2には釣糸を
挿通可能なラインガイド3が所定の間隔を隔てて複数設
けられている。元竿1は、竿元側端部に配置されたリア
グリップ4と、リアグリップ4の穂先側に設けられリー
ル(図示せず)を装着可能なリールシート5と、リール
シート5の穂先側に配置された前グリップ6とを有して
いる。また、元竿1の竿元側端部には竿尻10が脱着自
在に設けられている。
【0021】リアグリップ4及び前グリップ6は、天然
ゴム,スチレンゴムやブタジエンゴム等の合成ゴム,E
VA樹脂またはコルク等の木材からなるの円筒型部材で
あって、元竿1の所定の位置にはめ込まれて接着材等で
固定されている。また、リールシート5は元竿1の所定
の位置に合成樹脂または金属製部材を射出成型したもの
であり、リールの脚部を脱着自在に固定可能である。
【0022】図2及び図3に示すように、竿尻10は、
芯材11と、芯材11上に配置される筒状のスペーサー
12と、芯材11の竿元側端部に固定された本体部13
と、本体部13の竿元側端面に固定されたラバー14と
を有している。
【0023】芯材11は、元竿1及び竿体ユニット2と
同様に、炭素繊維やガラス繊維に合成樹脂を含浸させた
プリプレグをマンドレルに巻回して焼成して得られた筒
状部材である。外径が元竿1の竿元側の内径と合致する
ように形成されており、元竿1の竿元側端面より軸方向
に脱着自在に挿入される。なお、元竿1の竿元側端面に
は、尻栓7が脱着自在に配置されており、竿尻10の装
着時には取り外される。また、スペーサー12は内径が
芯材11の外径に合致するように形成されたパイプ状の
部材であり、芯材11が元竿1の竿元側から挿入された
際の挿入位置を位置決めしている。
【0024】本体部13は、リアグリップ4及び前グリ
ップ6と同様に、天然ゴム,スチレンゴムやブタジエン
ゴム等の合成ゴム,EVA樹脂またはコルク等の木材か
らなるの円筒型部材であって、芯材11の竿元側端部に
接着剤等で固定されている。この部分は、必要に応じて
ユーザが把持することができる部分である。そして、本
体部13の竿元側端部にはラバー14が配置されてい
る。
【0025】この竿尻10を元竿1に取り付ける際に
は、元竿1の竿元側端部に配置されている尻栓7を元竿
1から外して、元竿1内の装着通路100を開放する。
そして、図3に示すように、竿尻10の芯材11をこの
装着通路100に挿入して固定する。この際、スペーサ
ー12が芯材11の挿入位置を決定することになる。ま
た、竿尻10を元竿1から取り外す際には逆の手順にて
行う。
【0026】このように構成された釣竿では、必要に応
じて、竿尻10を元竿1の竿元側端部に装着して、竿尻
10の本体部13及びラバー14を身体の一部(例え
ば、胸部や腹部など)に押し当てて安定させた状態でリ
トリーブ等の操作をおこなう。この結果、リトリーブ等
の際のリールの巻き上げ速度を安定させることができ、
さらに釣竿を一定の角度で安定させることができる。特
に、ユーザの身体に直接接触する本体部13の竿元側端
部にはラバー14が配置されており、押し当てても痛く
なく滑りにくい。また、釣りを終えた運搬時や収納時
や、釣竿を身体の一部で支える必要がない場合には、竿
尻10を取り外して竿体だけのコンパクトな状態にでき
る。
【0027】[第2実施形態]以下、本発明の第2実施
形態について図面を参照しつつ説明する。
【0028】本発明の第2実施形態を採用した中通し竿
の竿元側に取り付けられる竿尻20は、図4に示すよう
に、芯材21と、芯材21上に配置される筒状のスペー
サー22と、芯材21の竿元側端部に固定された本体部
23とを有している。
【0029】芯材21は、元竿1及び竿体ユニット2と
同様に、炭素繊維やガラス繊維に合成樹脂を含浸させた
プリプレグをマンドレルに巻回して焼成して得られた筒
状部材である。外径が元竿1の竿元側の内径と合致する
ように形成されており、元竿1の竿元側端面より軸方向
に脱着自在に挿入される。また、芯材21の竿元側の一
部にはねじ山が形成されており、この部分が雄ねじ部2
1aとなっている。また、スペーサー22は内径が芯材
21の外径に合致するように形成されたパイプ状の部材
である。
【0030】本体部23は、リアグリップ4及び前グリ
ップ6と同様に、天然ゴム,スチレンゴムやブタジエン
ゴム等の合成ゴム,EVA樹脂またはコルク等の木材か
らなるの円筒型部材である。穂先側から軸方向に雌ねじ
が形成された孔23aが設けられており、芯材21の雄
ねじ部21aがこの孔23aに螺合している。また、本
体部23の竿元側端面23bは軸方向に斜めに傾斜して
形成されている。
【0031】なお、その他の構成は第1実施形態と同様
であり、説明を省略する。
【0032】この竿尻20を元竿1に取り付ける際に
は、第1実施形態と同様に、元竿1の竿元側端部に配置
されている尻栓7を元竿1から外して、元竿1内の装着
通路100を開放する。そして、竿尻20の芯材21を
この装着通路100に挿入して固定する。そして、竿尻
20を元竿1に装着した後、本体部23の芯材21に対
する螺合の程度を調整することによって、本体部23の
位置を調整する。
【0033】このように構成された釣竿では、第1実施
形態と同様の作用効果を奏する。また、必要に応じて、
竿尻20の本体部23を軸方向に移動させて、竿体とユ
ーザの身体との間の距離を任意に設定可能でき、各ユー
ザに最も好ましい体勢でリトリーブ等の操作ができる。
さらに、ユーザの身体に接触する本体部23の竿尻側端
面23bが軸方向に傾斜して形成されており、元竿1を
一定の角度で安定した状態で保持できる。
【0034】[第3実施形態]以下、本発明の第3実施
形態について図面を参照しつつ説明する。
【0035】本発明の第3実施形態を採用した中通し竿
の竿元側に取り付けられる竿尻30は、図5に示すよう
に、芯材31と、芯材31上に配置される筒状のスペー
サー32と、芯材31の竿元側端部に固定された本体部
33とを有している。
【0036】芯材31は、元竿1及び竿体ユニット2と
同様に、炭素繊維やガラス繊維に合成樹脂を含浸させた
プリプレグをマンドレルに巻回して焼成して得られた筒
状部材である。外径が元竿1の竿元側の内径と合致する
ように形成されており、元竿1の竿元側端面より軸方向
に脱着自在に挿入される。また、スペーサー32は、内
径が芯材31の外径に合致するように形成されたパイプ
状の部材であって、芯材31に穂先側から脱着自在にな
っている。
【0037】本体部33は、リアグリップ4及び前グリ
ップ6と同様に、天然ゴム,スチレンゴムやブタジエン
ゴム等の合成ゴム,EVA樹脂またはコルク等の木材か
らなるの円筒型部材である。そして、本体部33の竿元
側端面33bは丸みを帯びて形成されている。
【0038】なお、その他の構成は第1実施形態と同様
であり、説明を省略する。
【0039】このように構成された釣竿では、第1実施
形態と同様の作用効果を奏する。また、様々な長さのス
ペーサー32を用意して芯材31に固定すれば、竿体と
ユーザの身体との間の距離を任意に設定可能でき、各ユ
ーザに最も好ましい体勢でリトリーブ等の操作ができ
る。さらに、ユーザの身体に接触する本体部33の竿尻
側端面33aが丸みを帯びて形成されており、元竿1を
一定の角度で安定した状態で保持できる。
【0040】[他の実施形態] (a)本発明はルアー用の釣竿に限定されるものではな
く、投竿や船竿等にも適応できる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、必要に応じて元竿の竿
元側端部を身体に当てることができ、リトリーブ等の操
作を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した釣竿の全体
図。
【図2】本発明の第1実施形態を採用した竿尻を取り付
ける前の状態図。
【図3】本発明の第1実施形態を採用した竿尻を取り付
けた後の状態図。
【図4】本発明の第2実施形態を採用した竿尻付近の拡
大図。
【図5】本発明の第3実施形態を採用した竿尻付近の拡
大図。
【符号の説明】
1 元竿 4 リアグリップ 5 リールシート 10,20,30 竿尻 11,21,31 芯材 12,22,32 スペーサー 13,23,33 本体部 14 ラバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】竿体の竿元側端部に位置する竿尻の構造で
    あって、 筒状の竿体と、 前記竿体の竿元側端部に軸方向に脱着自在に挿入される
    芯材部及び前記芯材部の竿元側端部に設けられた本体部
    を有する竿尻とを備えた、釣竿の竿尻構造。
  2. 【請求項2】前記竿尻は本体部の竿元側端面に弾性部材
    をさらに有する、請求項1に記載の竿尻構造。
  3. 【請求項3】前記本体部は前記芯材部上を軸方向に移動
    可能である、請求項1または2に記載の竿尻構造。
  4. 【請求項4】前記本体部は軸方向に形成された雌ねじ部
    を有し、前記芯材部の竿元側端部はねじ山が形成され前
    記雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部となっている、請求項
    3に記載の竿尻構造。
  5. 【請求項5】前記本体部の竿尻側端面は軸方向に斜めに
    傾斜して形成されている、請求項1〜4のいずれかに記
    載の竿尻構造。
  6. 【請求項6】前記本体部の竿尻側端面は丸みを帯びて形
    成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の竿尻構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001352867A (ja) * 2000-06-14 2001-12-25 Shimano Inc 釣 竿
JP2003070388A (ja) * 2001-09-03 2003-03-11 Shimano Inc 釣 竿
JP2020054272A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 株式会社シマノ 釣竿

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