JP2000106737A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2000106737A
JP2000106737A JP10282589A JP28258998A JP2000106737A JP 2000106737 A JP2000106737 A JP 2000106737A JP 10282589 A JP10282589 A JP 10282589A JP 28258998 A JP28258998 A JP 28258998A JP 2000106737 A JP2000106737 A JP 2000106737A
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JP
Japan
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handling depth
handling
depth
sensor
threshing
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Application number
JP10282589A
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English (en)
Inventor
Fumio Yoshimura
文夫 吉邨
Kiyoshi Iiizumi
清 飯泉
Shinji Ninomiya
伸治 二宮
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扱深さ調節を自動制御する装置でありなが
ら、場合によっては、オペレータが穀稈の刈取り高さを
任意に設定することができるコンバインを提供するこ
と。 【解決手段】 刈取りした穀稈の扱深さを浅扱ぎ側と深
扱ぎ側に調節する手段と、扱深さ調節手段を手動で切替
える手段と自動で切替える手段とを有するコンバインに
おいて、扱深さ手動切替え手段(扱深さスイッチ10
4)を短稈側(短稈表示部)に切替えた場合には、扱深
さ調節手段を深扱側に固定する制御を行う手段を備えた
コンバインである。こうして、扱深さ調節を自動制御し
ながら穀稈を刈取りしている場合でも、刈取り用の穀稈
が短稈である領域にさしかかると、自動制御による深扱
ぎ側への調節を待たずに、オペレータが敏速に扱深さの
調節を行い、扱ぎ残しが少なく、穀粒選別が良好にでき
るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀類の収穫作業を
行うコンバインなどの農業用の自走式作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインは車体フレームの下部に走行
装置として左右一対で広幅無端帯状のクローラを配設
し、クローラは接地圧が低く、不整地や湿田などを走行
できるので、各種の農業作業、特に圃場穀物の収穫作業
に広く用いられている。車体フレームと走行装置との間
には、車体フレームを左右に傾動させる左右傾動手段、
および前後に傾動させる前後傾動手段を介在させて、軟
弱地盤などで走行装置が傾動沈下した場合に車体フレー
ム以上を水平に保ち、また左右傾動手段を左右同時に作
動させて車体を上下に昇降し、地面表面からの車体フレ
ーム以上の高さを一定に保持することができる。
【0003】走行装置の左右のクローラを等速で前進さ
せるとコンバインは直進前進走行し、等速で後進させる
と直進後退走行する。左右のクローラに速度差を与える
とコンバインは旋回走行する。
【0004】収穫作業において、圃場に植立する穀稈列
間の中心に刈取装置の前端下部にある分草具が進入する
ように、コンバインを操舵しながら前進走行させる。穀
稈は分草具によって分草作用を受け、次いで穀稈引起装
置の引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状態に引
起こされ、穀稈の株元が刈刃に達して刈取られ、供給搬
送装置に受け継がれて順次連続状態で刈取装置の後部上
方に搬送される。
【0005】穀稈は供給搬送装置において扱深さを調節
されて、その後端部から脱穀装置のフィードチェンに供
給され、脱穀装置において回転する扱胴の扱歯によって
脱穀される。そして、脱穀処理物は選別室で選別処理さ
れ、脱穀選別した穀粒はグレンタンクに一時貯留し、貯
留量が蓄積したらオーガによりコンバインの外部に搬出
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】コンバインを用いるこ
とにより圃場の穀物の収穫作業、すなわち刈取り、脱穀
作業は省力化され、かつ能率化されてきた。コンバイン
による収穫作業は、コンバインに搭乗するオペレータの
運転操作により行われる。オペレータは、収穫作業のた
めに走行装置、刈取装置、脱穀装置などの各種運転操作
を次々と行わなければならないが、特に圃場に植立する
穀稈を適正に刈取り、脱穀するために、ほとんど連続的
に走行装置および刈取装置の操作を行う必要がある。す
なわち、穀稈を適正長さに刈取るための刈取装置の昇降
操作、刈取った穀稈を脱穀装置で適正に脱穀するための
扱深さ調節操作、コンバイン車体フレームの前後左右傾
動を修正する走行装置水平操作、植立する穀稈列を正し
く分草するための走行装置操舵操作などである。これら
の手動操作は、オペレータにとり肉体的労働強度は低く
ても、連続的に集中力を要求されて精神的労働強度は高
くなる。
【0007】この手動操作時のオペレータの精神的労働
強度を軽減するために、コンバインの運転操作の自動化
が行われつつあり、刈取装置に高さ検出手段を取付けて
刈高さの自動制御、刈取装置に刈取った穀稈の長さ検出
手段などを設けて穀稈長さにあわせて扱深さの自動調
節、コンバインの車体フレーム傾斜検出手段を取付けて
コンバイン車体フレーム傾斜を修正する水平自動制御、
刈取装置に穀稈列の検出手段を設けて分草具を穀稈列間
の中心に進行させる自動走行方向制御などの各種自動制
御装置が開発されている。
【0008】しかしながら、これらの自動制御装置は圃
場、植生などの変化に対してすべて完全に対応すること
は困難で、状況によっては自動制御を止めてオペレータ
により手動操作することが望ましい場合がある。
【0009】たとえば、穀稈長さにあわせて扱深さ調節
を自動制御している場合に、植生を目視して短稈が多い
領域を発見したときには、自動制御による深扱ぎ側への
調節を待たずに、手動操作に切替えて適正扱深さ調節す
れば、敏速に扱深さの調節ができて、扱残しの発生が少
なく、穀粒選別も良好にできるのであるが、扱深さ自動
調節から手動操作へ切替えると、扱深さをすべて手動で
設定する調節操作が必要であり、オペレータは手動操作
への切替え操作と同時に、手動操作で適正扱深さになる
ように操作を行う必要がある。
【0010】すなわち、自動制御から手動操作に切替え
ると、とたんにすべてを手動操作しなくてはならないの
で、熟練していないオペレータにとっては負担が大きい
まま自動制御を継続することがある。
【0011】従って、本発明の課題は、扱深さ調節を自
動制御する装置でありながら、場合によっては、オペレ
ータが穀稈の刈取り高さを任意に設定することができる
コンバインを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は刈取
りした穀稈の扱深さを浅扱ぎ側と深扱ぎ側に調節する扱
深さ調節手段と、扱深さ調節手段を手動で切替える手段
と自動で切替える手段とを有するコンバインにおいて、
扱深さ手動切替え手段を短稈側に切替えた場合には、扱
深さ調節手段を深扱側に固定する制御を行う手段を備え
たコンバインにより解決される。本発明の扱深さ調節手
段は実施の形態の扱深さ調節装置76および/または供
給装置80である。
【0013】したがって、本発明のコンバインは、扱深
さ調節を自動制御しながら穀稈を刈取りしている場合で
も、短稈領域にさしかかると、自動制御による深扱ぎ側
への調節を待たずに、オペレータが敏速に扱深さの調節
を行い、扱ぎ残しが少なく、穀粒選別が良好にできるよ
うになる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1に本発明の実施の形態の穀類の収穫
作業を行うコンバインの側面図を示し、図2は図1の走
行装置を示す側面略図であり、図3は図2の走行装置を
示す上面略図であり、図4は図1のコンバインの内部の
刈取装置、脱穀装置の一部を示す側面略図であり、図5
は図1の内部の刈取装置、脱穀装置の一部を示す平面略
図であり、図6は図5の刈取装置、脱穀装置の一部を示
す平面略図であり、図7は供給調節装置、脱穀装置の一
部を示す平面略図であり、図8はコンバインの側面図に
おいてセンサおよびアクチュエータの配置を示す概略図
であり、図9は操縦席の前方および側方に設けたコント
ロールパネルの上面図であり、図10は本発明の実施の
形態の扱深さスイッチの上面図であり、図11は本発明
の実施の形態の制御装置の制御回路のブロック図であ
る。
【0015】図1および図4に示すように、コンバイン
1は、車体フレーム2の前部に刈取装置8を搭載し、車
体フレーム2の上部に脱穀装置10およびグレンタンク
11を搭載し、グレンタンク11と刈取装置8との間の
車体フレーム上部に操縦席13と、操縦席13を覆うキ
ャビン13aを設ける。
【0016】刈取装置8は図4に示すように、最前端部
に分草具57を、その背後に傾斜状にした穀稈引起装置
58を、その後方底部に刈刃60をそれぞれ設け、分草
して刈取った穀稈を掻込搬送装置71、前部搬送装置7
2、扱深さ調節装置76、供給搬送装置80などで次々
に引き継ぎ、扱深さを調節して脱穀装置10のフィード
チェン10aの始端部に受け継ぐ構成である。
【0017】車体フレーム2の前部に設けた刈取支持台
63bの上部に刈取支持フレーム63の後部上部を揺動
自在に枢着して、該枢着部から前方下方へ延長した刈取
支持フレーム63に刈取装置8を取付けて、刈取装置8
に刈取り、搬送動力を伝動可能、かつ刈取上下アクチュ
エータ63aの作動により一斉に上下昇降して、穀稈の
刈取り高さを調節し、また路上走行時などには刈取装置
8の全体を高い位置に上昇保持できる構成である。刈取
装置8の詳細は後に述べる。
【0018】図1ないし図3に示すように、コンバイン
1の車体フレーム2の下部側に左右一対の走行クローラ
14を有する走行装置3を配設し、車体フレーム2と走
行装置3との間に車体フレーム2を左右に傾斜させる左
右傾斜手段4と、車体フレーム2を前後に傾斜させる前
後傾斜手段5とを介在させている。
【0019】走行装置3は、無端帯状のクローラ14
と、該クローラ14を回転させる駆動スプロケット15
と、所定間隔を置いて設けられていてクローラ14を地
面に接地させる複数の接地転輪16と、地面の凹凸に対
応する可動転輪17と、前記接地転輪16と可動転輪1
7を支持するトラックローラフレーム18と、クローラ
14に張力を与える移動スプロケット19と、該移動ス
プロケット19を移動調節する調節装置20と、クロー
ラ14の垂れ下がりを防止する支持転輪21などから構
成され、これと同じ構成のものが左右一対に設けられて
いる。
【0020】コンバイン1の車体フレーム2には図示し
ないエンジンが搭載され、エンジンの回転動力は走行ト
ランスミッション47の変速手段、クラッチ、ブレーキ
などを経て、走行フレーム41のブラケット41bに軸
支される駆動軸15aから駆動スプロケット15に伝動
され、クローラ14を駆動する。走行トランスミッショ
ン47の作動により、左右のクローラ14を等速で駆動
して直進走行するか、または左右のクローラ14に速度
差を与えて駆動して旋回走行することができる。
【0021】前記左右傾斜手段4は前述左右の走行装置
3に各々設けられている。図2に示す左側の走行装置3
の左右傾斜手段4について説明すると、トラックローラ
フレーム18には、その前部に前部アーム22がピン2
3に遊嵌連結し、後部に後部アーム24がピン25に遊
嵌連結している。前部アーム22の他端は車体フレーム
2に固定されている軸受け26で支承された前部ローリ
ング軸27に遊嵌連結されていて、さらに、前部ローリ
ング軸27にはアーム30が遊嵌連結されている。前部
アーム22とアーム30は連結固定されている。前記後
部アーム24の他端は、車体フレーム2に固定している
連結アーム29の後部ローリング軸28に遊嵌連結され
ていて、さらに、後部ローリング軸28には、アーム3
1が遊嵌連結されている。後部アーム24とアーム31
は連結固定されている。また、アーム30とアーム31
は連結ロッド32で遊嵌連結されていて、さらに、前記
アーム31の端部には、ローリング油圧シリンダ33の
ピストンロッド34の端部が遊嵌連結されている。ロー
リング油圧シリンダ33は、車体フレーム2に対して遊
嵌しているプレート33aに遊嵌されていて、その遊嵌
軸心からプレート33bが設けられ、その端部はピッチ
ングアーム39に連結している。
【0022】前記プレート33bはローリング油圧シリ
ンダ33のピストンロッド34を移動可能にするための
ものである。また、前記プレート33aによりローリン
グ油圧シリンダ33をつり下げた状態としているのは、
ピッチング油圧シリンダ43を作動させたときにおい
て、ローリング油圧シリンダ33のピストンロッド34
が移動しないためのものである。
【0023】したがって、ローリング油圧シリンダ33
のピストンロッド34を伸ばすと、図2の左側面図にお
いて、アーム31は時計方向に回転して連結ロッド32
を引っ張り、該連結ロッド32はアーム30を時計方向
に回転させる。すると、後部アーム24と前部アーム2
2はともに時計方向に回転して、これによりトラックロ
ーラアーム18は車体フレーム2に対して下方へと下が
り、車体フレーム2は走行装置3に対し右傾斜する。
【0024】図2と同じ構造のものが車体フレーム2の
進行方向右側にもあるので、左右のいずれかを作動させ
ることにより左右水平制御(ローリング)が行える。ま
た、左右のローリング油圧シリンダ33のピストンロッ
ド34を同時に伸ばすと、トラックローラアーム18は
車体フレーム2に対して下方へと下がり、地面に対して
車体フレーム2は上昇することになる。左右のローリン
グ油圧シリンダ33のピストンロッド34を同時に縮め
ると、前述の動きと反対の動きとなり、トラックローラ
アーム18は車体フレーム2に対して上方へと上がり、
地面に対して車体フレーム2は下降することになる。ト
ラックローラアーム18にはストッパ18aが設けてあ
り、該ストッパ18aに後部アーム24と前部アーム2
2が当接することにより左右傾斜手段4の下限位置を定
める。
【0025】左右傾斜手段4は、コンバイン1が湿田な
ど軟弱地盤を走行して、クローラ14の全体が沈下し、
車体フレーム2が圃場地面に接近しすぎる場合に、左右
のローリング油圧シリンダ33を同時に作動させて、コ
ンバイン1の車体フレーム2から上部を上昇させる手段
として用いられる。この場合、オペレータの判断で操縦
席13(図1)の湿田スイッチを投入するか、超音波高
さセンサなどで車体フレーム2の高さを検出して、手動
または自動制御で左右のローリング油圧シリンダ33を
同時に作動させ、ピストンロッド34を同時に伸ばして
車体フレーム2を上昇させる。
【0026】左右傾斜手段4は、左右の前記ローリング
油圧シリンダ33を個別に作動させて、コンバイン1が
左右傾斜(ローリング)したときのローリングの修正に
使用される。たとえば、圃場が部分的に軟弱であった場
合、その影響でコンバイン1が左側に傾斜したりする
と、走行装置3と共に車体フレーム2も左側に傾斜し
て、車体フレーム2上の刈取装置8、操縦席13、脱穀
装置10も左側に傾斜するが、このとき、左側ローリン
グ油圧シリンダ33を作動させ、ピストンロッド34を
伸ばして、車体フレーム2の左側を上昇させて車体フレ
ーム2を水平に調節する。コンバイン1が右側に傾斜し
たときは、右側のローリング油圧シリンダ33を作動さ
せ、ピストンロッド34を伸張して車体フレーム2の右
側を上昇させてコンバイン1を水平に調節する。コンバ
イン1の傾斜状態は車体フレーム2に設置している傾斜
センサ35で検出し、手動または自動で左または右のロ
ーリング油圧シリンダ33を作動させ、左右傾斜の水平
調節を行う。ローリング油圧シリンダ33の作動状況、
すなわち左右傾斜手段4の作動状況は、ピストンロッド
44に連結したローリングストロークロッド37の移動
を伝達して、車体フレーム2に固定したローリングスト
ロークセンサ36により検出できる。
【0027】次に、図2および図3により、車体フレー
ム2の前後方向を傾斜させる前後傾斜手段5について説
明する。連結アーム29の一端はピッチングアーム39
とピン38で遊嵌連結されていて、該ピッチングアーム
39は、車体フレーム2に対して軸40により遊嵌連結
されている。具体的には、該軸40は走行フレーム41
に軸受け42にて回動可能に支持されている。コンバイ
ン1の前進方向に対して右側のピッチングアーム39の
み、上方に突出していて突出部39aを形成し、ピスト
ンロッド44の端部が遊嵌連結される。ピストンロッド
44の他端部は、ピッチング油圧シリンダ43で作動さ
れるピストン(図示せず)に固着され、ピッチング油圧
シリンダ43は走行フレーム41に固定されたブラケッ
ト41aに遊嵌支持される。
【0028】ピッチング油圧シリンダ43を作動させて
ピストンロッド44を短縮すると、ピッチングアーム3
9は軸40を支点にして時計回りに回動する。ピン38
もピッチングアーム39とともに時計回りに回動するの
で、連結アーム29、後部ローリング軸28、後部アー
ム24及びピン25は上昇する。該ピン25は、トラッ
クローラフレーム18の後部を上昇させるので車体フレ
ーム2の後部とクローラ14との間の間隔は短くなり、
後下がり傾斜、すなわち車体フレーム2およびコンバイ
ン1は前上がり傾斜となる。
【0029】ピストンロッド44を伸張すると、前述と
反対の動きとなり車体フレーム2の後部とクローラ14
との間隔は長くなり、後上がり傾斜、すなわち、車体フ
レーム2およびコンバイン1は前下がり傾斜となる。ピ
ッチング油圧シリンダ43の作動状況、すなわち前後傾
斜手段5の作動状況は、ピッチングアーム39に連結し
たピッチングストロークロッド46の移動を伝達して、
車体フレーム2に固定したピッチングストロークセンサ
45により検出できる。
【0030】コンバイン1の前後方向の傾斜(ピッチン
グ)は前後傾斜手段5により修正され、圃場が湿田など
でコンバイン1が傾斜すると、傾斜センサ35’が傾斜
を検出して、手動または制御装置200(図11)によ
る自動制御によりコンバイン1を水平に維持する対ピッ
チング車体水平制御を行うことができる。
【0031】次に、図1および図4ないし図8を参照し
て、刈取装置8および脱穀装置10について説明する。
刈取装置8は、図4に示すように、刈取装置8を支持す
る刈取支持フレーム63の後部を車体フレーム2の前部
に設けた刈取支持台63bに上下に回動自在に枢着し
て、刈取支持フレーム63の前方下方へ延長した部分に
刈取装置8の分草具57、刈刃60や後述の各穀稈搬
送、調節装置を装着している。すなわち、刈取装置8
は、前端下部に分草具57を、その背後に傾斜状にした
穀稈引起し装置58を、その後方底部には刈刃60を、
さらに図5に示すように刈刃60と後述する脱穀装置1
3のフィードチェン10a及び補助フィードチェン10
bの始端部との間に、掻込搬送装置71と、前部搬送装
置72と、扱深さ調節装置76と、供給調節装置80と
を順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節とができるように配
置して、かつ前述の刈取支持フレーム63に取付けて伝
動可能に構成している。
【0032】掻込搬送装置71は図2ないし図6に示す
ように下部の掻込輪体71aと上部の掻込無端帯71b
とからなり、各刈取穀稈条列ごとに前記刈刃60の上方
に設け、穀稈を後方へ掻込搬送する構成としている。
【0033】前部搬送装置72は、株元搬送チェン72
aと穂先搬送ラグ72bとからなり、その始端部を前記
掻込搬送装置71の終端部に受継可能に臨ませ、多条の
刈取穀稈を後方上方へ搬送して終端部分において左右の
搬送穀稈を合流する構成としている。図6に示すように
前記穂先搬送ラグ72bは平面視において、進行方向に
向かって前部の右側からフィードチェン10aの始端部
側に傾斜して設けた一方側を刈取装置8の後部まで延長
して設け、連続状態で穀稈穂部を搬送する構成としてい
る。
【0034】扱深さ調節装置76は、搬送チェンと挟持
杆とからなり、始端部を前記前部搬送装置72の終端部
に搬送穀稈の株元を受継可能に臨ませて設け、後方上方
に延長して終端部を後述する供給調節装置80の始端部
に臨ませて設けている。該扱深さ調節装置76は、始端
部を刈取支持フレーム63に枢着して終端側が搬送穀稈
の稈身方向に沿って上下に揺動する構成としている(図
4参照)。扱深さ調節モーターM1は、図5、図7およ
び図8に示すように前記扱深さ調節装置76の近傍で上
側に装備しており、連杆77を介してその扱深さ調節装
置76に連動可能に連結して設け、図11に示すような
制御装置200のCPU201から出力される操作信号
に基づいて駆動され、扱深さ調節を行う構成としてい
る。
【0035】供給調節装置80は図4ないし図7に示す
ように、根元チェン81と挟持杆82とによって穀稈を
挟持して搬送するように設け、扱深さ調節装置76の終
端部から受継いだ穀稈を脱穀装置10のフィードチェン
10aおよび補助フィードチェン10bの始端部に受渡
して供給調節を行う構成としている。そして、供給調節
装置制御モーターM2は、根元チェン81の下方におい
て、一方側を刈取支持フレーム63側に固着し、他方側
を固定機枠92に取付けて装備し、ロッド95を介して
可動チェンレール88に連結して設け、制御装置200
のCPU201から出力される操作信号に基づいて駆動
され、扱深さ調節装置76と共同して、あるいは供給調
節装置80単独で扱深さ調節を行う。
【0036】供給調節装置80をより具体的に説明する
と、供給調節装置80は、図5に示すように、前述の刈
取支持フレーム63の基部からフィードチェン10aお
よび補助フィードチェン10b側へ位置している一体の
伝動ボックス86の上面に軸架した駆動スプロケット8
7と、根元チェン81の搬送側を内面から案内する可動
チェンレール88に軸架した転輪89と、それらより前
側に位置してテンション機能を持つテンションローラ9
0とに根元チェン81を巻回して構成している。
【0037】そして、可動チェンレール88は、上述の
通り、根元チェン81の搬送側を内面から案内するもの
で、前記伝動ボックス86から斜め前方側に突出して延
長した固定の支持アーム91の前部に回動自由に支持し
て設け、先端部の前記転輪89側が、補助フィードチェ
ン10bの始端部に対して遠近移動できる構成としてい
る。さらに、テンションローラ90は、前記支持アーム
91の中間部に固着した固定機枠92に一端を回動自由
に枢着したテンションアーム93の他端に回転自由に取
付け、テンションアーム93をテンションスプリング9
4によって外側(根元チェン81を張る方向)に張圧し
て構成している。
【0038】供給調節装置制御モーターM2は、根元チ
ェン81の下方において、一方側を刈取支持フレーム6
3側に固着し、他方側を前記した固定機枠92に取付け
て装備し、ロッド95を介して前記可動チェンレール8
8に連結して設け、制御装置200のCPU201から
出力される操作信号に基づいて駆動され、供給調節制御
を行う構成としている(図11参照)。
【0039】以上のように、供給調節装置制御モーター
M2は、図5、図7および図8に示すように、前述の扱
深さ調節モーターM1と接近した位置に配置され、その
上方には後方まで延長されている穂先搬送ラグ72bの
ケースが位置した関係になっている。
【0040】そして、挟持杆82は、図7に示すよう
に、供給調節が行われる根元チェン81の穀稈搬送面に
常時沿って張圧状態で搬送穀稈を挟持できるように、前
後2つの張圧ばね96a、張圧ばね96bとによって張
圧させて構成している。後側の張圧ばね96bは、前側
の張圧ばね96aより張圧ストロークを長くして挟持杆
82の調節距離が長く取れるようにして、根元チェン8
1後部の移動に充分追従できる構成としている。
【0041】図7に示すように、脱穀装置10にはフィ
ードチェン10aの内側に沿わせて補助フィードチェン
10bを設け、始端部をフィードチェン10aから伝動
される伝動スプロケット10eに巻回し終端部を扱室1
0cの供給口の近くまで延長して設け、前述した供給調
節装置80から受け継いだ穀稈をフィードチェン10a
と共同して、又は、補助フィードチェン10b単独で扱
室10cへ供給する(図4ないし図7参照)。
【0042】次に各検出手段と、マイクロコンピュータ
ーCPU201を利用した制御装置200について、主
として図8および図11に基づいて説明する。まず、前
部穀稈センサS1と後部穀稈センサS2(穀稈の有無検
出手段)は、穀稈引起し装置58の裏側の低位置と、後
方まで延長させた穂先搬送ラグ72bのカバー下側位置
とにそれぞれ設け、前部搬送装置72の搬送経路の始端
部分と終端部分とにおいて、搬送穀稈の有無を検出する
構成としている。前部穀稈センサS1は図5に示すよう
に、左右一対のセンサS1a、S1bからなる。
【0043】短稈センサS3(稈長検出手段)は、前記
穀稈引起し装置58の裏側に設け、刈取直後の穀稈の稈
長を検出できる構成とし、穂先センサS4と株元センサ
S5(稈長検出手段)は、前述した後方まで延長させた
穂先搬送ラグ72bのカバー上方に位置する連結機枠9
7から穀稈の搬送通路に垂下して設け、搬送中の穀稈丈
を検出する構成としている。扱深さポジションセンサS
6は、扱深さ調節装置76の基部にポテンシオメータを
設け、扱深さ調節装置76の回動角度を検出して扱深さ
を検出するものであり、供給調節センサS7は供給調節
調節装置80の基部にポテンシオメータを設け、供給調
節装置80の回動角度を検出するものであり、刈取ポジ
ションセンサS9はポテンショメーターを利用して刈取
支持フレーム63の回動角度を検出して刈取装置8の高
さ位置(車体フレーム2との相対高さ)を計測できるよ
うに刈取支持フレーム63の基部に設けている。超音波
センサS10は刈取装置8の圃場地面からの刈高さ(絶
対高さ)を検出する。
【0044】後に詳細に述べる制御装置200は、入力
側に各センサ類を接続して検出情報を入力し、予め設定
記憶させている情報と各センサからの入力情報に基づい
て、出力側に接続している扱深さ調節モーターM1、供
給調節装置制御モータM2の動作を制御し、扱深さ調
節、供給調節を行う構成となっている。
【0045】図9は、操縦席13の前方および側方に設
けたコントロールパネル100を示す図であり、コント
ロールパネル100上には、パワステレバー101、コ
ンビネーションメータ102、HSTレバー103、扱
深さスイッチ104、扱深さ手動(浅)スイッチ10
5、扱深さ手動(深)スイッチ106、畦際スイッチ1
07、刈取・脱穀ワンレバー109、オートリフトスイ
ッチ110およびペダルスイッチ111などが配置され
ている。
【0046】図10は本発明の実施の形態の扱深さスイ
ッチ104の正面図であり、回転つまみ104aには指
標矢印104bが刻設され、コントロールパネル100
側に「標準」104c、「切」104d、および「短
稈」104eの表示が刻設されている。
【0047】図11は、制御装置200のうち、本発明
の実施の形態の扱深さ調節関係の部分だけの制御回路の
ブロック図である。制御装置200はCPU201を中
心とし、入力側に入力インターフェース202を介し
て、上述の扱深さスイッチの信号「標準」104c、扱
深さスイッチの信号「短稈」104c、扱深さ手動
(浅)スイッチ105、扱深さ手動(深)スイッチ10
6、前部穀稈センサS1および/または後部穀稈センサ
S2、車速センサS8、穂先センサS4、株元センサS
5などを接続し、出力側に出力インターフェース203
を介して、調節チェン(深)リレー211、調節チェン
(浅)リレー212、供給チェン(深)リレー221、
供給チェン(浅)リレー222を駆動する。調節チェン
(深)リレー211および調節チェン(浅)リレー21
2は、扱深さ調節モータM1を駆動して扱深さ調節装置
76を「深」側、または「浅」側に調節するように作動
する。供給チェン(深)リレー221および供給チェン
(浅)リレー222は、供給調節装置制御モータM2を
駆動して供給調節装置80を「深」側、または「浅」側
に調節するように作動する。
【0048】本発明の実施の形態のコンバインは次のよ
うに動作する。図10の扱深さスイッチ104の回転つ
まみ104aを操作して、指標矢印104bを「切」に
合わせた場合には、手動操作となり、図11に示した制
御装置200の自動制御は作動せず、扱深さの調節は図
9に示すHSTレバー103の側面に設けた、扱深さ手
動(深)スイッチ106または扱深さ手動(浅)スイッ
チ105を押圧操作することにより、直接、調節チェン
(浅)リレー212または調節チェン(深)リレー21
1が作動し、扱深さ調節モータM1を駆動して扱深さ調
節装置76を「深」側、または「浅」側に調節しおよび
/または供給チェン(深)リレー221または供給チェ
ン(浅)リレー222から、供給調節装置制御モータM
2を駆動して供給調節装置を「深」側、または「浅」側
に調節するように作動する。
【0049】図10の扱深さスイッチ104の回転つま
み104aを操作して、指標矢印104bを「標準」に
合わせた場合には、自動操作となり、図11に示した制
御装置200が作動して扱深さは自動制御される。刈取
穀稈の扱深さの自動制御は、主として扱深さ調節装置7
6において行われ、刈取装置8内を搬送される穀稈の長
さにより、穂先センサS4と株元センサS5の検出情報
に基づいて制御される。基本的には穀稈穂部の先端が穂
先センサS4と株元センサS5との間を通過する位置
(穂先センサS4はOFF、株元センサS5はON)を
最適の扱深さ位置として調節する構成としている。
【0050】すなわち、穂先センサS4はOFF、株元
センサS5はONであれば、扱深さは最適であり、扱深
さ調節装置76を調節する必要はない。調節チェン
(深)リレー211、調節チェン(浅)リレー212お
よび扱深さ調節モータM1は作動しない。
【0051】穂先センサS4がON、株元センサS5も
ONであれば、扱深さは深扱ぎであり、扱深さ調節装置
76を適正扱深さにするために浅扱側に調節し、調節チ
ェン(浅)リレー212を作動させ、扱深さ調節モータ
M1を浅扱ぎ側に作動させる。穂先センサS4がOF
F、株元センサS5がONになれば、扱深さは適正であ
り、扱深さ調節装置76の調節作動を終了する。
【0052】穂先センサS4がOFF、株元センサS5
もOFFであれば、扱深さは浅扱ぎであり、扱深さ調節
装置76を適正扱深さにするために深扱側に調節し、調
節チェン(深)リレー211を作動させ、扱深さ調節モ
ータM1を深扱ぎ側に作動させる。穂先センサS4がO
FF、株元センサS5がONになれば、扱深さは適正で
あり、扱深さ調節装置76の調節作動を終了する。
【0053】短稈センサS3は、通常ONを検出してい
るが、畦際の刈上げなど刈取装置8の上昇により刈取穀
稈が短くなるとOFFを検出する。穂先センサS4のO
FF、株元センサS5のOFF、および短稈センサのO
FF検出により供給チェン(深)リレー221を作動さ
せ、供給搬送装置80を「深」側に調節する。すなわ
ち、短稈センサS3のOFF検出、つまり刈取装置80
が上昇した場合に供給搬送装置80の扱深さ「深」側作
動が行われる構成としている。
【0054】本発明の実施の形態においては、上述のよ
うに扱深さの自動制御を行っている場合に、オペレータ
が目視で植生の短稈を発見したときなど深扱ぎの必要を
認めたときには、図10の扱深さスイッチ104の回転
つまみ104aを操作して、指標矢印104bを「短
稈」104eに合わせるだけで、制御装置200のCP
U201は、供給チェン(深)リレー221を作動させ
て、供給装置調節モータM2を深扱ぎ側に駆動し、供給
調節装置80を深扱ぎ側に固定するように作用する。
【0055】従来の自動制御と手動操作との切替えだけ
であれば、扱深さの自動制御を行っている場合に、オペ
レータが目視で植生の短稈を発見したときなど深扱ぎの
必要を認めたときでも、自動制御から手動制御に切替え
操作を行うと同時に、さらに扱深さ手動(深)スイッチ
106を操作する必要があり、少なくとも2段階の手動
操作を余儀なくしていたうえ、扱深さ調節装置76を
「深」側に調節できても、刈取装置8が上昇していなけ
れば供給調節装置80は「深」側に調節できないので、
扱深さの調節が不十分であった。
【0056】しかし、本発明によれば、単に扱深さスイ
ッチ104の回転つまみ104aの指標矢印104bを
「短稈」104eに切替えるだけの操作を行えばよいか
ら、操作が極めて簡単であるうえに、刈取装置8が上昇
しておらず、短稈センサS3が短稈を検出していないと
きでも、短稈センサS3の出力に関係なく、供給調節装
置80を「深」側に調節するので、短稈植生地区におけ
る扱深さを適正に設定できて、脱穀効率の向上、穀粒回
収効率の向上がはかれるとともに、オペレータの操作性
も向上する。
【0057】次に図1ないし図11に示す本発明の実施
の形態の変形例を図12および図13に示す。図12は
本例の制御装置の制御回路のブロック図であり、図13
は本例による扱深さ調節装置76の扱深さの時間的変化
の線図である。本例によれば、畦際制御を行うコンバイ
ン1において刈取装置8の上昇による刈上げを検出し
て、扱深さを深扱ぎ側に調節し、刈上げにともなう短稈
を深扱ぎする際に、深扱ぎ中に発生する多量の藁屑が、
手動により扱深さを一時的に浅扱ぎに調節することによ
りなくすことができる。
【0058】畦際制御を行うコンバイン1において、畦
際スイッチ107を投入すると、刈取装置8はしだいに
上昇して、植立する穀稈を刈上げするので、刈取装置8
内を搬送される穀稈の長さが次第に短くなるから、扱深
さ調節装置76および供給調節装置80により、扱深さ
を深扱ぎ側に調節し、刈上げにともなう短稈を深扱ぎし
て、扱残しがないように制御するが、深扱ぎを行うと多
量の藁屑が発生しやすく、藁屑対策のために扱深さを一
時的に手動調節することが必要となってくる。
【0059】図12は、制御装置200のうち、本変形
例の扱深さ調節関係の部分だけを示す制御回路のブロッ
ク図である。図12に示す制御装置200はCPU20
1を中心とし、入力側に入力インターフェース202を
介して、畦際スイッチ107、短稈センサS3、扱深さ
ポジションセンサS6、刈取ポジションセンサS9、穀
稈センサS1、S2、車速センサS8、扱深さ手動
(浅)スイッチ105、扱深さ手動(深)スイッチ10
6などを接続し、出力側に出力インターフェース203
を介して、調節チェン(深)リレー211、調節チェン
(浅)リレー212を駆動する。調節チェン(深)リレ
ー211および調節チェン(浅)リレー212は、扱深
さ調節モータM1を駆動して扱深さ調節装置76を
「深」側、または「浅」側に調節するように作動する。
【0060】本例では、たとえば、図13の扱深さ調節
装置76の扱深さの時間的変化の線図に示すように、扱
深さが図の実線に示すように変化している場合であっ
て、扱深さ調節装置76の扱深さが深扱ぎ位置にある位
置(イ)において、藁屑が多量に発生するなど、扱深さ
を浅い側に変更する必要を認めたとき、扱深さ手動
(浅)スイッチ105を位置(イ)から位置(ロ)にな
るように短時間だけ操作すると、制御装置200は手動
優先の設定であるので、自動制御信号にかかわらず、扱
深さ位置は図中に示すように浅側に変化し、手動スイッ
チ操作を停止した位置(ロ)で停止する。
【0061】本例は、手動スイッチ操作を停止した位置
(ロ)において、自動制御信号にかかわらず、一定時間
経過後の位置(ハ)までは位置(ロ)の扱深さを維持し
て、その後自動制御信号に従い、扱深さを自動制御し、
深扱ぎ中であれば、扱残しの発生を防止するために図中
の位置(ニ)で示す深側に復帰するように制御を行う。
一定時間経過後の位置(ハ)まで位置(ロ)の扱深さを
維持して、その後自動制御信号に従い、扱深さを自動制
御する際に、刈上げが終了して自動制御信号による扱深
さ位置が浅側に変化していれば、図中位置(ホ)で示す
浅側位置に制御する構成を特徴とする。
【0062】本例によれば、畦際制御で扱深さの自動制
御を行っている場合に、手動スイッチを操作すると、手
動優先で扱深さの変更作動がなされると共に、スイッチ
操作終了後一定時間経過するまでは手動操作による扱深
さに維持し、スイッチ操作終了後一定時間経過後は元の
自動制御による扱深さに復帰するように構成したので、
自動制御中にオペレータの意志による手動操作を簡単に
実施できるとともに、手動制御終了後は自動制御に自動
的に復帰するという、極めて操作簡単で、有効な扱深さ
の制御ができる。
【0063】また、図13に代えて、図14の扱深さ調
節装置76の扱深さの時間的変化の線図に示すように、
扱深さ調節装置76の扱深さが深扱ぎ位置にある位置
(イ)において、扱深さを浅い側に変更する必要を認め
たとき、扱深さ手動(浅)スイッチ105を位置
(イ)、(ロ)の短時間操作すると、手動優先により扱
深さ位置は図中に示すように浅側に変化する。本例では
手動スイッチ操作を停止した位置(ロ)以降は位置
(ロ)の扱深さを維持するように制御するが、位置
(ヘ)において刈上げが終了すれば、畦際自動制御装置
は扱深さを浅い側の位置(ト)に自動調節する。
【0064】扱深さ調節装置76の扱深さを深扱ぎ側か
ら浅扱ぎ側に自動変更途中の位置(チ)において、扱深
さ手動(浅)スイッチ105を位置(チ)、(リ)の短
時間操作すると、扱深さ位置は図中に示すように浅側に
変化し、手動スイッチ操作を停止した位置(リ)で停止
させ、自動制御信号にかかわらず位置(リ)の扱深さを
維持することができる。
【0065】さらに、図15の扱深さ調節装置76の扱
深さの時間的変化の線図に示すように、本例では、畦際
制御により扱深さ調節装置76の扱深さを浅扱ぎ位置か
ら深扱ぎ位置に調節して深扱ぎした後、刈上げ終了を検
出して深扱ぎ位置(ヌ)から浅扱ぎ位置に復帰している
途中の位置(ル)で再び刈上げ開始を検出したときは、
扱深さ位置は前回の深扱ぎ位置(ヲ)に調節する。さら
に、位置(ル)において通常の刈上げ検出と等しい一定
量の刈深さ調節を行うと、破線で示す(ヲ’)のように
深扱ぎになりすぎるので、これを防止できる。また、そ
の後刈上げが終了すると、前回浅扱ぎ位置に復帰しよう
としていた浅扱ぎ位置まで、復帰するようにしたもので
ある。
【0066】図16の扱深さ調節関係の部分だけを示す
制御回路のブロック図に示すように、制御装置200の
出力側に出力インターフェース203を介して、警報ブ
ザー231を設け、制御装置200が扱深さの位置調節
の出力を行ったにもかかわらず、あらかじめ定める一定
時間経過しても扱深さポジションセンサS6(図8参
照)の検出値が変化しない場合は、扱深さ調節装置76
の異常として制御信号を停止すると同時に、扱深さ調節
装置76の異常を警報ブザー231により報知する構成
とすることができる。この場合、扱深さ手動スイッチ1
05、106による操作を可能とすることにより、手動
による刈取作業を継続するように構成することもでき
る。
【0067】通常は、オートリフトスイッチ110(図
9参照)がONであり、かつ穀稈センサS1(図5、図
8参照)がOFFになれば、刈上げを終了したと判断し
て刈取装置8を一定高さまで上昇(オートリフト)させ
て、刈取終了後の操作を簡略化できるようにしている。
しかし、オペレータの技量が高くない場合などには、畦
際の刈取りを連続的に刈上げるように進行せず、場合に
よってはコンバイン1を停止させ、後退させるようなこ
とがあり、また、圃場に入ったり出たりの操作を行うこ
とがあり、その都度刈取が中断するので、穀稈の搬送が
停止し、穀稈センサS1の検出信号がOFFになる。制
御装置200はオートリフトスイッチ110のONと、
穀稈センサS1のOFFから、実際には刈取作業は終了
していないにもかかわらず、刈取終了と判断して刈取装
置8を一定高さまで上昇させるので、改めて刈取装置8
を下降操作するまで刈取作業を不能にしてしまうという
問題が発生していた。
【0068】この問題を解決するための制御装置と制御
フローを図17および図18に示す。図17に示す制御
装置200のCPU201の入力側には、入力インター
フェース202を介して、畦際スイッチ107、オート
リフトスイッチ110、刈取ポジションセンサS9、穀
稈センサS1、S2、駐車ブレーキペダルスイッチ11
5、車速センサS8などを接続し、出力側には出力イン
ターフェース203を介して、刈取上昇ソレノイド24
1、刈取下降ソレノイド242、アンロードソレノイド
243を接続し、それぞれは刈取上下アクチュエータ6
3aを駆動する構成がある。
【0069】本例では、図18の制御のフローを示す図
のように、オートリフトスイッチ110がONであり、
穀稈センサS1がOFFであり畦際スイッチ107がO
Nでない場合、およびオートリフトスイッチ110がO
Nであり、穀稈センサS1がOFFであり畦際スイッチ
がONであるが、刈高さが刈上げ高さよりも大でない場
合には、刈取終了として刈取装置8を一定高さまで上昇
するように作動する。また、一方、畦際スイッチがON
であり、刈高さが刈上げ高さよりも大の場合には、畦際
の刈上げを開始したと判断されるから、オートリフトス
イッチ110がONであり、穀稈センサS1がOFFで
あっても刈取装置8を上昇しない(オートリフトしな
い)制御を行う。
【0070】こうして、本例は、オペレータの技量が高
くない場合などに、畦際作業において刈取を中断するな
どにより穀稈センサS1の検出が断続しても、刈取作業
を継続して行うことができるという優れた効果を発揮す
ることができる。
【0071】また、刈取途中で、コンバイン1の各部の
点検等のために、駐車ブレーキペダルを踏みコンバイン
1を停止した場合など、HSTレバーは前進側に操作し
て刈取装置8内の穀稈を脱穀装置10に搬送するが、刈
取作業は一時中断することがある。この場合、穀稈セン
サS1のOFFの検出により、オートリフト機能が作動
して刈取装置8が上昇するので、分草具57の先端部が
未刈取部の穀稈を引掛けて穂の部分を痛めることがあっ
た(図8参照)。
【0072】そこで、オートリフト機能を有するコンバ
イン1において、穀稈センサS1のOFFにより刈終わ
りを検出した場合でも、駐車ブレーキペダルスイッチ1
15(図17)のONが検出されたときには、オートリ
フトを作動させない制御を行い、分草具57の先端部が
未刈取部の穀稈を引掛けて穂の部分を痛めることがない
ような構成とすることができる。
【0073】図19に示す制御回路のブロック図と、図
20に示す制御のフローにより車高・車体傾斜調節装置
を有し、畦際制御を行うコンバイン1において、畦際の
刈取作業におけるコンバインの安定性、刈取性能の向
上、および作業の安全性を向上させることができる。
【0074】車高・車体傾斜調節装置を有し、畦際制御
を行うコンバイン1において、畦際の刈取作業において
車高が高いと安定性が低下して危険であり、かつ畦際の
刈上げ制御により刈取装置8が上昇すると、刈取装置8
の刈刃と圃場に植立する穀稈とのなす角度が直角でなく
なり、刈取性能が低下するという問題が発生する。
【0075】図19に示す制御装置200のCPU20
1の入力側には、入力インターフェース202を介し
て、畦際スイッチ107、車速センサS8、穀稈センサ
S1、S2、短稈センサS3、傾斜センサ(左右)3
5、傾斜センサ(前後)35’、ローリングストローク
センサ36、ピッチングストロークセンサ45などを接
続する。出力側には出力インターフェース203を介し
て、ピッチング上昇ソレノイド251、ピッチング下降
ソレノイド252、ローリング(左)上昇ソレノイド2
53、ローリング(左)下降ソレノイド254、ローリ
ング(右)上昇ソレノイド255、ローリング(右)下
降ソレノイド256を接続する。
【0076】ピッチング上昇ソレノイド251およびピ
ッチング下降ソレノイド252はピッチング油圧シリン
ダ43を駆動し、ローリング(左)上昇ソレノイド25
3およびローリング(左)下降ソレノイド254はロー
リング(左)油圧シリンダ33を駆動し、ローリング
(右)上昇ソレノイド255およびローリング(右)下
降ソレノイド256はローリング(右)油圧シリンダ3
3を駆動し、コンバイン1の車体フレーム2から上部を
前後傾、左右傾斜および上下昇降させる(図2、図3参
照)。
【0077】この場合、図20の制御のフローを示す図
のように、車高・車体傾斜調節装置を有し畦際制御を行
うコンバイン1において、車速センサS8の車速を読み
込み、穀稈センサS1がONであり、短稈センサS3が
OFFであり、畦際前段調節が終了していなければ、ロ
ーリング(左)下降ソレノイド254およびローリング
(右)下降ソレノイド256を作動させ、ローリング
(左)油圧シリンダ33およびローリング(右)油圧シ
リンダをそれぞれ駆動して車体フレーム2を最低車高に
低下する。次いで傾斜センサ(前後)35’の検出値が
水平を指示していなければピッチング油圧シリンダ43
を作動させて車体前後傾斜を水平に調節し、畦際前段調
節終了のフラグをセットしてリターンする。車速センサ
S8の車速を読み込み、穀稈センサS1がONであり、
短稈センサS3がOFFであり、畦際前段調節が終了し
ていれば、車速に応じて車体前後傾斜を徐々に前傾斜に
調節してリターンする。
【0078】こうして、畦際制御の初期は車高を最低に
低下させ、かつ車体フレームを水平に調節し、それ以後
車速に応じて車体前後傾斜を徐々に前傾斜に調節するの
で、コンバイン1の車高が低くて安定かつ安全であり、
さらに徐々に車体傾斜を前傾斜に調節するので、畦際の
刈上げ制御で刈取装置8が上昇しても、刈取装置8の刈
刃60と圃場に植立する穀稈とのなす角度が常にほぼ直
角に維持され、刈刃60は穀稈を良好に切断して刈取り
することができる。こうして、コンバイン1による畦際
の刈上げを安定、安全かつ良好な刈取性能を発揮させる
ことができる。
【0079】なお、車速に応じて車体前後傾斜を徐々に
前傾斜に調節する代わりに、畦際調節開始後の走行距離
に応じて車体前後傾斜を徐々に前傾斜に調節する構成と
しても同等の効果が得られる。また、畦際制御の初期に
車高を最低に低下させ、かつ車体フレームを水平に調節
する代わりに、車高を最低に低下させたのち、あらかじ
め車体フレームを前傾斜に調節する構成としてもほぼ同
等の効果が得られる。
【0080】さらに、図21の制御のフローを示す図の
ように、畦際制御を行うが車高・車体傾斜調節装置を有
しないコンバイン1において、車速センサS8の車速を
読み込み、穀稈センサS1がONであり、短稈センサS
3がOFFであり、畦際制御中であれば、車速に応じて
一定距離毎に徐々に刈取装置8を上げ調節するように制
御する構成とすることにより、従来オペレータが手動で
上げ操作を行っていた刈取装置8の上げ操作を自動化す
ることができ、畦際作業の作業性を向上させることがで
きる。
【0081】また、畦際制御を行うコンバイン1におい
て、図22に示す制御のフロー図のように、穀稈センサ
S1がONであり、短稈センサS3がOFFであり、畦
際制御中であれば、パワステレバー101の左右傾倒操
作による操舵出力を鈍くして、通常よりもコンバイン1
の走行方向の変化を小にすることにより、畦際刈取にお
ける刈取方向と直交する穀稈列を踏みつけるなどの問題
を回避して、かつ畦際刈取作業中の急激な走行方向変化
を避けて、作業の安定性と安全性を確保する制御を行う
構成とすることもできる。
【0082】図23の制御装置の制御回路のブロック図
と、図24の制御のフローを採用することで、車体傾斜
制御を行うコンバイン1において、車体傾斜操作後の刈
取高さの制御遅れを防止することができる。
【0083】車高・車体傾斜調節装置を有し、かつ刈高
さを自動制御するコンバイン1において、手動または自
動で車体を前後左右に傾斜作動した場合には、刈取装置
8も車体フレーム2とともに傾動するために、刈取装置
8と圃場地面との高さが変化する。刈取装置8と圃場地
面との高さは超音波(刈高さ)センサS10(図8参
照)が検出し、超音波センサS10の検出信号により制
御装置200は、刈取装置8の上昇または下降制御を行
う。刈高さの検出は超音波センサS10によるので検出
遅れはないが、刈取装置8の作動には若干の反応遅れを
避けることができないので、コンバイン1の車体傾斜作
動時に刈取装置8が下降して圃場地面に衝突させたり、
反対に刈取装置8が上昇して不必要な短稈刈りをすると
いう問題があった。
【0084】図23の制御回路のブロック図では、制御
装置200のCPU201の入力側には、入力インター
フェース202を介して、手動前後傾斜スイッチ11
2、手動左右傾斜スイッチ113(図9参照)、傾斜セ
ンサ(左右)35、傾斜センサ(前後)35’、ローリ
ングストロークセンサ36、ピッチングストロークセン
サ45(図2参照)、刈高さ設定ダイアル111(図9
参照)、超音波センサS10(図8参照)などを接続す
る。また出力側の出力インターフェース203を介し
て、刈取上昇ソレノイド241、刈取下降ソレノイド2
42、アンロードソレノイド243、ピッチング上昇ソ
レノイド251、ピッチング下降ソレノイド252、ロ
ーリング(左)上昇ソレノイド253、ローリング
(左)下降ソレノイド254、ローリング(右)上昇ソ
レノイド255、ローリング(右)下降ソレノイド25
6を接続する。
【0085】刈取上昇ソレノイド241、刈取下降ソレ
ノイド242、およびアンロードソレノイド243は刈
取上下アクチュエータ63aを駆動しコンバイン1の刈
取装置8を上下に上昇下降させるように作動し、ピッチ
ング上昇ソレノイド251およびピッチング下降ソレノ
イド252はピッチング油圧シリンダ43を駆動し、ロ
ーリング(左)上昇ソレノイド253およびローリング
(左)下降ソレノイド254はローリング(左)油圧シ
リンダ33を駆動し、ローリング(右)上昇ソレノイド
255およびローリング(右)下降ソレノイド256は
ローリング(右)油圧シリンダ33を駆動し、コンバイ
ン1の車体フレーム2から上部を前後傾、左右傾斜およ
び上下昇降させるように作動する(図2、図3参照)構
成としている。
【0086】本例では、図24の制御のフローを示す図
のように、車高・車体傾斜調節装置を有し刈取高さの自
動制御を行うコンバイン1において、前後左右傾斜セン
サ35’、35を読み込み、前後左右傾斜手動スイッチ
112、113を読み込み、刈高さ設定ダイアル111
を読み込み、前傾斜が調節されたかがYES、左傾斜が
調節されたかがYES、または右傾斜が調節されたかが
YESであれば、刈取上昇ソレノイド241を駆動して
刈取装置8を上昇し、また後傾斜調節されたかがYES
であれば刈取下降ソレノイド242を駆動して刈取装置
8を下降する。
【0087】次に超音波(刈高さ)センサS10を読み
込み、超音波(刈高さ)センサ値が設定ダイアルよりも
小であれば刈取上昇ソレノイド241を作動させて超音
波(刈高さ)センサS10読み込みに戻り、超音波(刈
高さ)センサ値が設定ダイアルよりも大であれば刈取下
降ソレノイド242を作動させて超音波(刈高さ)セン
サS10読み込みに戻り、超音波(刈高さ)センサ値が
設定ダイアルよりも小でなく、また設定ダイアルよりも
大でなければリターンする制御を行う構成とする。
【0088】本例は、車体傾斜調節装置を有し刈取昇降
を自動制御するコンバイン1において、前後左右の傾斜
調節がなされたときには、直ちに刈取装置8の刈高さを
調節し、その後に、刈取高さと設定ダイアルとを比較し
て刈取高さを調節するように作用する。すなわち、前後
左右傾斜調節により刈高さが上下に変化しようとすると
き、車体姿勢変化による刈取装置8の刈高さ変化に応じ
て刈高さ調節を行い、その後、超音波(刈高さ)センサ
S10の検出値と刈高さ設定ダイアル111とを比較し
て刈高さ調節を行うので、従来の自動制御で刈取高さと
設定ダイアルとを比較して刈取高さを調節する場合の、
刈取装置8の昇降の制御遅れにより発生する高刈りある
いは刈取装置8の圃場地面への突っ込みを防止でき、操
作も容易化、簡略化される。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、扱深さ調節手段を手動
または自動で調節する手段を有するコンバインにおい
て、扱深さ手動切替え手段を短稈側に切替えた場合に
は、扱深さ調節手段を深扱側に固定する構成としたの
で、扱深さの自動制御中にオペレータが短稈を発見した
ときに、扱深さ手動切替え手段を短稈側に切替えること
により、自動制御による深扱ぎ側への調節を待たずに、
敏速に扱深さの調節を行うことが可能になり、コンバイ
ンによる刈取り、脱穀作業で穀粒の扱残しや排藁の発生
が少なく、穀粒選別が良好になり、かつ操作が簡単にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のコンバインの側面図を
示す。
【図2】 図1のコンバインの走行装置を示す側面略図
である。
【図3】 図2のコンバインの走行装置を示す上面略図
である。
【図4】 図1のコンバインの刈取装置および脱穀装置
の一部を示す側面略図である。
【図5】 図1内部の刈取装置および脱穀装置の一部を
示す平面略図である。
【図6】 図5の刈取装置、脱穀装置の一部を示す平面
略図である。
【図7】 図5の供給調節装置、脱穀装置の一部を示す
平面略図である。
【図8】 本発明の実施の形態のコンバインのセンサお
よびアクチュエータの配置を示す概略側面図である。
【図9】 本発明の実施の形態のコンバインの操縦席の
前方および側方に設けたコントロールパネルの上面図で
ある。
【図10】 本発明の実施の形態の扱深さスイッチの上
面図である。
【図11】 本発明の実施の形態の制御装置の制御回路
のブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態の変形例の制御装置の
制御回路のブロック図である。
【図13】 本発明の実施の形態の変形例による扱深さ
調節装置の扱深さの時間的変化の線図である。
【図14】 本発明の実施の形態の変形例による扱深さ
調節装置の扱深さの時間的変化の線図である。
【図15】 本発明の実施の形態の変形例による扱深さ
調節装置の扱深さの時間的変化の線図である
【図16】 本発明の実施の形態の変形例の制御装置の
制御回路のブロック図である。
【図17】 本発明の実施の形態の変形例の制御装置の
制御回路のブロック図である。
【図18】 本発明の実施の形態の変形例の制御装置の
制御のフローを示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態の変形例の制御装置の
制御回路のブロック図である。
【図20】 本発明の実施の形態の変形例の制御装置の
制御のフローを示す図である。
【図21】 本発明の実施の形態の変形例の制御装置の
制御のフローを示す図である。
【図22】 本発明の実施の形態の変形例の制御装置の
制御のフローを示す図である。
【図23】 本発明の実施の形態の変形例の制御装置の
制御回路のブロック図である。
【図24】 本発明の実施の形態の変形例の制御装置の
制御のフローを示す図である。
【符号の説明】
1 コンバイン 2 車体フレーム 3 走行装置 4 左右傾斜手段 5 前後傾斜手段 8 刈取装置 10 脱穀装置 10a フィードチェ
ン 10b 補助フィードチェン 10c 扱室 10d 扱胴 10e 伝動スプロケ
ット 11 グレンタンク 12 オーガ 13 操縦席 13a キャビン 14 クローラ 15 駆動スプロケッ
ト 15a 駆動軸 16 接地転輪 17 可動転輪 18 トラックローラ
フレーム 18a ストッパ 19 移動スプロケッ
ト 20 調節装置シリンダ 20a 調節ロッド 21 支持転輪 22 前部アーム 23 ピン 24 後部アーム 25 ピン 26 軸受け 27 前部ローリング軸 28 後部ローリング
軸 29 連結アーム 30、31 アーム 32 連結ロッド 33 ローリング油圧
シリンダ 34 ピストンロッド 35 傾斜センサ(左
右) 35’ 傾斜センサ(前後) 36 ローリングスト
ロークセンサ 37 ローリングストロークロッド 38 ピン 39 ピッチングアー
ム 39a 突出部 40 軸 41 走行フレーム 41a シリンダブラ
ケット 41b 駆動軸ブラケット 42 軸受け 43 ピッチング油圧シリンダ 44 ピストンロッド 45 ピッチングスロトロークセンサ 46 ピッチングストロークロッド 47 走行トランスミッション 57 分草具 58 穀稈引起装置 60 刈刃 63 刈取支持フレーム 63a 刈取上下アク
チュエータ 63b 刈取支持台 71 掻込搬送装置 71a 掻込輪体 71b 掻込無端帯 72 前部搬送装置 72a 株元搬送チェ
ン 72b 穂先ラグ 76 扱深さ調節装置 77 連桿 80 供給調節装置 81 根元チェン 82 挟持杆 86 伝動ボックス 87 駆動スプロケッ
ト 88 可動チェンレール 89 転輪 90 テンションローラ 91 支持アーム 92 固定機枠 93 テンションアー
ム 94 テンションスプリング 95 ロッド 96 張圧バネ 97 連結機枠 100 コントロールパネル 101 パワステレバ
ー 102 コンビネーションメータ103 HSTレバー 104 扱深さダイヤル 104a 回転つまみ 105 扱深さ手動(浅)スイッチ 106 扱深さ手動(深)スイッチ 107 畦際スイッチ 109 刈取・脱穀レ
バー 110 オートリフトスイッチ 111 刈高さ調整ダ
イアル 112 前後傾斜スイッチ 113 左右傾斜スイ
ッチ 115 駐車ブレーキペダルスイッチ 200 制御装置 201 CPU 202 入力インターフェース 203 出力インター
フェース 211 調節チェーン(深)リレー 212 調節チェーン(浅)リレー 221 供給チェーン(深)リレー 221 供給チェーン(浅)リレー 231 警報ブザー 241 刈取上昇ソレ
ノイド 242 刈取下降ソレノイド 243 アンロードソ
レノイド S1 前部穀稈センサ S2 後部穀稈センサ S3 短稈センサ S4 穂先センサ S5 株元センサ S6 扱深さポジショ
ンセンサ S7 供給ポジションセンサ S8 車速センサ S9 刈取ポジションセンサ S10 超音波(刈高
さ)センサ M1 扱深さ調節モーター M2 供給調節装置制
御モーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二宮 伸治 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B076 AA03 BA07 CA12 CC02 CC12 CC13 CD02 2B084 AA01 AC03 CC05 CE04 DN03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取りした穀稈の扱深さを浅扱ぎ側と深
    扱ぎ側に調節する扱深さ調節手段と、扱深さ調節手段を
    手動で切替える手段と自動で切替える手段とを有するコ
    ンバインにおいて、 扱深さ手動切替え手段を短稈側に切替えた場合には、扱
    深さ調節手段を深扱側に固定する制御を行う手段を備え
    たことを特徴とするコンバイン。
JP10282589A 1998-10-05 1998-10-05 コンバイン Pending JP2000106737A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016034260A (ja) * 2014-08-04 2016-03-17 雄二 黒岩 収穫機

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