JP2000105610A - 振り分け弁制御装置 - Google Patents

振り分け弁制御装置

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JP2000105610A
JP2000105610A JP10275406A JP27540698A JP2000105610A JP 2000105610 A JP2000105610 A JP 2000105610A JP 10275406 A JP10275406 A JP 10275406A JP 27540698 A JP27540698 A JP 27540698A JP 2000105610 A JP2000105610 A JP 2000105610A
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瓶 和 彦 二
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島 潮 子 宮
Yasuo Yamamoto
本 靖 雄 山
Yasuyuki Miyajima
島 康 行 宮
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 流入側の弁により振り分け弁操作による流入
量の変動を抑制することにより、必要な流入流量を分岐
先に適切に振り分ける弁制御装置を提供する。 【解決手段】 流体流入部に流入する流体の第1流入量
(Q)が所定の第1目標流量(Qr)となるように第1
の弁を駆動する第1弁駆動制御部110と、複数の流体
流出部に流入する流体の各々の第2流入量が所定の各々
の第2目標流量QAr、QBrとなるように第2の弁を
駆動する第2弁駆動制御部111とを備えることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振り分け弁制御装
置に係り、加圧された流体流入部に設置された第1の弁
と前記流体流入部から流体が流入する複数の分岐した低
圧の流体流出部の各々に設置された複数の第2の弁の各
々の弁を制御する振り分け弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、上水道プラントにおいては、図
10に示すように、薬品注入機6から注入管3を介し
て、注入地点2に薬品を注入する。このとき、薬品注入
機6には注入を行うために必要な圧力が加圧ポンプ1に
よって与えられている。注入地点2における薬品注入率
は、一定に保つ必要がある。したがって、注入地点2の
流量変化に応じて、薬品濃度を変更しなければならな
い。また、薬品濃度を変更する場合、注入管路長に起因
する注入遅れを回避するために、補水弁V4によって一
時的に流量Qの増減を行う。
【0003】これにより、管理者は、水質を監視しなが
ら、薬品の注入率を決定し、必要な量の薬品を適宜、注
入することができる。薬品の注入を行うために、図11
に示すような流量Qを目標流量Qrに自動的に制御する
弁制御が行われている。
【0004】弁V4には、弁制御部10が設けられてい
る。弁制御部10内にはPI制御演算部12と弁V4を
駆動する駆動制御部11が組み込まれている。弁制御部
10は、流量計5で検出された注入管3の流量Qが目標
流量Qrになるように弁V4の開度UをPI制御演算部
12によって自動制御する。
【0005】このように構成された図11に示す弁制御
装置10の動作を図12に示すグラフで説明する。目標
流量Qrを時間0秒において30m3/hから60m3
hへ変更した場合に、その後の流量Qの変化を示してい
る。流量QがPI制御によって目標流量に制御されてい
ることがわかる。この場合、約50秒後に目標流量に達
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示すように薬品注入地点が複数存在する場合、注入管
を途中で分岐させて薬品を注入する必要がある。このと
き薬品注入点102,103における水量が異なる場
合、それぞれ注入すべき薬品の量を変えなければならな
い。これは振り分け弁VA106、VB107を操作す
ることによって実施できる。
【0007】ところが、このように複数に分岐した管路
の場合、どれか1つの弁を操作すると、他の全ての管の
流量が変動してしまう。つまり、単に注入地点の振り分
け量を変更しようとして振り分け弁を操作すると、全体
の流量Qまでもが変動してしまい、結果として正しい振
り分けを行うことができない。
【0008】また、振り分け弁VA106、VB107
によって1:2の流量比で振り分けを行っている最中に
流量Qを2倍に変更した場合、それぞれの弁に特性があ
るので1:2の流量比に保たれない。このように、流量
の異なる複数の薬品注入地点において、与えられた薬品
注入率を一定に保つことは、それぞれの弁の操作が流量
の変動要因となるため適正な制御を行うことができなか
った。
【0009】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題を解消し、複数に分岐した管路の流量をそれぞ
れの管路に設置した振り分け弁を操作して振り分け、流
入側の弁により振り分け弁うぃ操作することにより生じ
る流体流入部に流入する流体の流入量の変動を抑制する
ことにより、必要な流入流量を分岐先に適切に振り分け
ることを可能にする振り分け弁制御装置を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願の第1の発明は、加圧された流体流入部に設置
された第1の弁と前記流体流入部から流体が流入する複
数の分岐した低圧の流体流出部の各々に設置された複数
の第2の弁の各々の弁を制御する振り分け弁制御装置に
おいて、前記流体流入部に流入する流体の第1流入量と
前記第1の弁の第1弁開度を検出する第1物理量検出部
と、前記第1物理量検出部で検出される第1流入量が所
定の第1目標流量となるように前記第1弁開度を操作す
るための第1操作量を演算する第1制御演算部と、前記
第1制御演算部で演算した前記第1操作量に基づいて前
記第1の弁を駆動する第1弁駆動制御部と、複数の前記
流体流出部に流入する流体の各々の第2流入量と複数の
前記第2の弁の各々の第2弁開度を検出する第2物理量
検出部と、前記第2物理量検出部で検出される各々の前
記第2流入量が所定の各々の第2目標流量となるように
各々の前記第2弁開度を操作するための各々の第2操作
量を演算する第2制御演算部と、前記第2制御演算部で
演算した複数の前記第2操作量の大きさを互いに比較
し、複数の前記第2の弁のうちの操作を実行する操作弁
を判定する操作弁判定部と、前記操作弁判定部で判定し
た前記操作弁に対応する前記第2操作量に基づいて前記
第2の弁を駆動する第2弁駆動制御部と、を備えること
を特徴とする。
【0011】第1の発明において、第1制御演算部によ
って第1物理量検出部で検出される第1流入量が所定の
第1目標流量となるように第1弁開度を操作するための
第1操作量を演算し、第1弁駆動制御部によって第1制
御演算部で演算した第1操作量に基づいて第1の弁を駆
動する。一方、第2制御演算部によって第2物理量検出
部で検出される第2流入量が所定の第2目標流量となる
ように前記第1弁開度を操作するための第2操作量を演
算し、操作弁判定部によって複数の第2の弁のうちの操
作を実行する操作弁を判定し、第2弁駆動制御部によっ
て操作弁判定部で判定した操作弁に対応する第2操作量
に基づいて第2の弁を駆動する。
【0012】第1の弁と第2の弁とを個別に制御するこ
とが可能であるので、流体流入部に流入する流体の流量
を第1目標流量に制御できるとともに、複数の分岐した
流体流出部の各々に流入する流体の流量を各々の第2目
標流量に制御することが可能になる。
【0013】本願の第2の発明は、前記第2操作量が正
の値をとることは対応する前記第2の弁の前記第2弁開
度がより開く方向に操作されることを示す場合におい
て、前記操作弁判定部は、複数の前記第2操作量の中の
最大値が正の値であるか否かを判定し、前記最大値が正
の値である場合に前記最大値をとる前記第2の弁を前記
操作弁として判定し、前記最大値が正の値でない場合に
複数の前記第2操作量の中の最小値をとる前記第の2弁
を前記操作弁として判定することを特徴とする。
【0014】第2の発明において、操作弁判定部は、複
数の第2の弁のうち、最も操作効果の大きいものを操作
弁として判定する。操作弁判定部は第2操作量の最大値
が正であるか否かを調べて操作弁を判定し、第2の弁の
開度を開き側を主体として制御するようにしたことによ
り、必要な流量を確保し、かつ安定した制御応答をもっ
て振り分けることができる。
【0015】本願の第3の発明は、前記第2物理量検出
部で検出される各々の前記第2流入量に応じて、複数の
前記流体流出部に流入する流体の各々の前記第2目標流
量を設定する目標流量演算部をさらに備えることを特徴
とする。
【0016】第3の発明において、目標流量演算部によ
って、第2物理量検出部で検出される各々の第2流入量
に応じて各々の第2目標流量を設定することができる。
【0017】本願の第4の発明は、加圧された流体流入
部から流体が流入する複数の分岐した低圧の流体流出部
の各々に設置された複数の第2の弁の各々の弁を制御す
る振り分け弁制御装置において、複数の前記流体流出部
に流入する流体の各々の第2流入量と複数の前記第2の
弁の各々の第2弁開度を検出する第2物理量検出部と、
前記第2物理量検出部で検出される各々の前記第2流入
量が所定の各々の第2目標流量となるように各々の前記
第2弁開度を操作するための各々の第2操作量を演算す
る第2制御演算部と、前記第2制御演算部で演算した複
数の前記第2操作量の大きさを互いに比較し、複数の前
記第2の弁のうちの操作を実行する操作弁を判定する操
作弁判定部と、前記操作弁判定部で判定した前記操作弁
に対応する前記第2操作量に基づいて前記第2の弁を駆
動する第2弁駆動制御部と、を備えることを特徴とす
る。
【0018】第4の発明において、第2制御演算部によ
って第2物理量検出部で検出される第2流入量が所定の
第2目標流量となるように前記第1弁開度を操作するた
めの第2操作量を演算し、操作弁判定部によって複数の
第2の弁のうちの操作を実行する操作弁を判定し、第2
弁駆動制御部によって操作弁判定部で判定した操作弁に
対応する第2操作量に基づいて第2の弁を駆動する。流
体流入部へ流入する流体の流量の変動が大きく生じない
場合や流体流入部へ流入する流体の流量の変動が生じて
も支障がない場合には、第1の弁を個別に制御すること
なく第2の弁を制御することで十分である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。
【0020】図1に、本発明の振り分け弁制御装置の一
実施の形態の概略構成を示す。図1に示す振り分け弁制
御装置は、ポンプ1で加圧された流体流入部51とその
流路3に設置された流入弁4の開度を調節することによ
って流体流入部51からの流入量Qを目標流量Qrに制
御し、流体流入部51の下流側で2カ所以上の低圧の流
体流出部52a、52bに設置された弁23a、23b
の開度を調節することによって、流体流出部52a、5
2bへの流出量QA、QBを目標流量QAr、QBrに
制御するものである。
【0021】図1に振り分け弁制御装置は弁制御装置1
15、116を備えている。
【0022】弁制御装置115は、弁V4を駆動する弁
駆動制御部110と、流体流入部51に流入する流体の
流入量Qと弁V4の開度Uを検出する物理量検出部10
8と、物理量検出部108にて検出された流入量が流体
流入部51の所定の目標流量Qrになるように弁駆動制
御部110への操作量△Uを送出する制御演算部112
を備えている。
【0023】弁制御装置116は、流体流出部52a、
52bに設置された流出弁VA23a、VB23bを駆
動する弁駆動制御部111と、流体流入部51から流体
流出部52a、52bへ流出する流体の流出量QA、Q
Bと各弁VA23a、VB23bの開度UA、UBを検
出する物理量検出部109と、物理量検出部109にて
検出された各々の流出量が流体流出部52、53の各々
への目標流量QAr、QBrになるように弁駆動制御部
11への操作量△UA、△UBを演算する制御演算部1
13と、制御演算部113による演算結果から操作すべ
き操作弁を判定する操作弁判定部114とを備えてい
る。
【0024】操作弁判定部114は、制御演算部113
によって求められた弁操作量△UA、△UBの最大値が
正の場合、その弁を操作対象弁(操作弁)とし、弁操作
量△UA、△UBの最大値が正でない場合、操作量△U
A、△UBの最小値を求め、その弁を操作対象弁(操作
弁)とする。
【0025】図1に示す振り分け弁制御装置において
は、ポンプ1によって加圧された流体流入部51から低
圧の流体流出部52a,52bへ至る流路3には、弁V
4、振り分け弁VA23a、VB23bが設置され、各
弁の開度U、UA、UBは物理検出部108,109に
て検出される。また、各弁V4、VA23a、VB23
bは、弁駆動制御部110、111にて駆動制御され
る。そして、制御演算部112は、物理検出部108に
て検出された流量Q(流入量)が目標流量Qrになるよ
うに弁駆動制御部110へ操作量△Uを送出する。
【0026】制御演算部113は、物理検出部109に
て検出された流量QA、QBが目標流量QAr、QBr
になるように弁駆動制御部110へ操作量△UA、△U
Bを送出する。ただし、操作弁判定部114は、弁開度
UA、UB、操作量△UA、△UBを用いて操作すべき
振り分け弁を決定する。
【0027】例えば、振り分け弁による振り分け流量比
QA:QBを1:1から1:2に変更しようとした場
合、振り分け弁VA23aによる目標流量QArは減
少、振り分け弁VB23bによる目標流量QBrは、増
加となるよう弁を操作しなければならない。しかし、ど
ちらか一方の弁を操作すると、他方にもその影響が現れ
るので、適切に操作すべき弁を判定し、振り分け弁を操
作するようにする。また、振り分け弁VA23aまたは
振り分け弁VB23bを操作すると、同時に、流入流量
Qも変動してしまい、振り分け弁による目標流出流量で
あるQAr、QBrを満たすことができなくなる恐れが
ある。ところが、本発明によれば、弁V4は、目標流量
Qrを満たすように制御されるので、最終的に振り分け
弁による目標流出流量QAr、QBrを満たす制御が可
能となる。
【0028】図2は、図1に示す振り分け弁制御装置を
さらに説明するための概略構成図である。図2に示す振
り分け弁制御装置においては、ポンプによって加圧され
た流体流入部51と分岐した流出部52a、52bの間
は管路3で接続されている。また、流入部51には、弁
V4と流入する水の単位時間当たりの流入量Qを検出す
る流量計5が設置されている。流出部52a、52bに
は、振り分け弁VA23a、VB23bと振り分け後の
流出する水の単位時間当たりの流出量QA、QBを検出
する流量計24a、24bが設置されている。流量計2
4a、24bは、物理量検出部109を構成する。
【0029】弁V4には弁制御装置115を構成する弁
制御部10が接続され、振り分け弁VA23aには弁制
御措置116を構成する弁制御部20aが接続され、振
り分け弁VB23bには弁制御装置116を構成する弁
制御部116bが接続されている。弁制御部10内に
は、PI制御演算部12と弁V4を駆動する駆動制御部
11が組み込まれ、弁制御部20a、20b内には、P
I制御演算部22a、22bと各振り分け弁VA23
a、VB23bを駆動する駆動制御部21a、21bと
が組み込まれている。
【0030】なお、実施例のPI制御演算部22a、2
2bには、各振り分け弁VA23a、VB23bの実際
の開度UA、UBに応じてゲインが変化するゲイン・ス
ケジューリング式PI制御演算部22a、22bが採用
されている。このようなゲイン・スケジューリング式P
I制御演算部を用いることによって弁開度−弁抵抗特性
の非線形特性が補正される。
【0031】そして、PI制御演算部12は、流量計5
で検出された流入量Qが目標流量QrになるようにPI
制御演算を実行して、弁に対する操作量△Uを駆動制御
部11へ送出する。
【0032】また、PI制御演算部22aは、流量計2
4aで検出された流出量QAが目標流量QArになるよ
うにPI制御演算を実行して、振り分け弁VA23aに
対する操作量△UAを駆動制御部21aへ送出する。同
様にPI制御演算部22bは、流量計24bで検出され
た流出量QBが目標流量QBrになるようにPI制御演
算を実行して、振り分け弁VB23bに対する操作量△
UBを駆動制御部21bへ送出する。
【0033】また、操作弁判定部114は、各振り分け
弁VA23a、VB23bの操作量△UA、△UB、開
度UA、UBから操作すべき振り分け弁を決定する。し
たがって、複数の干渉関係にある弁の中で、ここで決定
した振り分け弁のみが操作される。
【0034】以上説明したように目標流出流量QAr、
QBrが変化した場合に、振り分け弁VA23a、VB
23bの開度を操作することによって、流出流量を目標
に近づけることができる。
【0035】また、振り分け弁開度VA23a、VB2
3bを操作することによって生じる流入流量Qの増減
は、弁V4の開度を操作することによって、流入流量を
目標に近づけることができる。
【0036】したがって、1つの管路が途中で複数に分
岐し、分岐した管路の流量を弁によって振り分ける振り
分け弁制御において、安定した制御応答を得ることがで
きる
【0037】図3は、図2に示す装置において目標流入
流量Qrを変更した場合の制御応答を示すグラフであ
る。目標流入流量Qrを100秒に30m3/hから6
0m3/hに変更している。振り分け弁開度UA、UB
は流入流量の変動に応じながら、振り分け流量比を8:
7に保つように、弁開度UA、UBを変更することによ
って、安定した制御が実現されている。
【0038】図4は、図2に示す装置において、目標流
出流量QAr、QBrを変更した場合の制御応答を示す
グラフである。目標流出流量QArを50秒に30m3
/hから28m3/h、650秒に25.7m3/hに変
更している。振り分け弁開度UA、UBを変更し、かつ
流入流量の変更に対し、弁開度Uを変更することによっ
て、安定した制御が実現されている。
【0039】また、本実施の形態では、弁V4を制御す
るためにPI方式の制御演算部12を採用し、振り分け
弁VA23a、VB23bを制御するためにゲインスケ
ジューリング式PI方式の制御演算部22a、22bを
採用したが、それぞれPID方式、ゲインスケジューリ
ング式PI方式、I−PD方式、2自由度PID方式の制
御演算部を採用してもよい。
【0040】図8は、図2に示す装置における操作弁判
定部114のフローチャートを表している。
【0041】操作弁判定処理部25は、各振り分け弁V
A23a、VB23b…Vn23nの操作量△UA、△
UB…△Unを受け取り、フローチャートに示す処理に
より操作すべき振り分け弁を決定する。
【0042】そのためにまず、操作量の最大値△UMA
Xを求める(2001)。次に、求められた操作量△U
MAXが正の場合(開方向動作)か否かを判断し(20
02)、△UMAXが正の場合には、操作量が△UMA
Xとなる弁を操作対象とする(2003)。求められた
操作量△UMAXが負の場合(閉方向動作)(200
2)には、操作量の最小値△UMINを求め(200
4)、操作量が△UMINとなる弁を操作対象とする
(2005)。求められた分以外は、操作対象としな
い。
【0043】さらに、本実施の形態では流出部が2カ所
である場合を示したが、3カ所以上の流出部を持つ場合
にも同様に対処することができる。
【0044】図5は、分岐先が3カ所以上の流体流出部
52a、52b・・52nである場合の概略構成図であ
る。この場合も同様に振り分け制御を行うことができ
る。
【0045】図6は、他の実施の形態を示す概略構成図
である。加圧された流体流入部が高台の池101によっ
て代用される場合を示し、注入機が無い場合を示してい
る。この場合も同様に振り分け制御を行うことができ
る。
【0046】図7は、さらに他の実施の形態を示す振り
分け弁制御装置を示す概略構成図である。図7に示す装
置は、低圧の流体流出部の流量計201、202と各低
圧流体流出部の流量からそれぞれの流出部52a、52
bに振り分けるべき流量目標値QAr、QBrを計算す
る目標流量演算部203を備えている。
【0047】図7に示す装置によると、流体流出部52
a、52bの流量に応じて、自動的に振り分け流量目標
値QAr、QBrを決定することができる。
【0048】図9は、さらに他の実施の形態を示す振り
分け弁制御装置を示す概略構成図である。図9に示す装
置は、図2に示す弁V4、弁制御装置115を備えてい
ない振り分け弁制御装置である。この装置では、振り分
け弁23a,23bの操作により流体流入部51の流入
流量Qに変動が発生してしまうが、振り分け弁23a,
23bによる流入流量変動が少ない場合、あるいは、振
り分け弁23a,23bによる流入流量変動が多少あっ
てもプラントに支障をきたさない場合に、有効である。
この場合、振り分け弁制御装置の装置構成を簡単にする
ことができる。
【0049】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、分岐した管路の流量をそれぞれの管路に設置
した振り分け弁23a,23bを操作して振り分け、振
り分け弁23a,23bを操作することによる流体流入
部51の流入流量Qの変動を流入側の弁V4により抑制
することにより、必要な流入流量Qを分岐先2a,2b
に適切に振り分けることができる。
【0050】また、弁V4とVA23a、VB23b…
Vn23nとの制御を独立して行え、プロセス上は干渉
し合うV4とVA23a、VB23b…Vn23nとが
独立に制御でき、調整を容易に行うことができる。
【0051】また、目標流量演算部203を備えている
ので、流量目標値QAr、QBrを自動で決定し流出先
2a,2bの流量に応じて、必要な流入流量Qを分岐先
に振り分けることができる。
【0052】また、操作弁判定部114は各振り分け弁
VA23a、VB23bの操作量△UA、△UBの最大
値が正であるか否かを調べて操作弁を判定し、振り分け
弁VA23a、VB23b…Vn23nの開度を開き側
を主体として制御するようにしたことにより、必要な流
量を確保し、かつ安定した制御応答をもって振り分ける
ことができる。
【0053】また、振り分け弁VA23a、VB23b
…Vn23nの開度変更による流入量変動が問題になら
ない場合には、振り分け弁VA23a、VB23b…V
n23nの制御のみで、流入流量Qを分岐先2a,2b
に適切に振り分けることができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、流体流入部を流れる流体の流量を適切に制御可能
であるとともに、流体流出部から流出した流体を複数の
分岐した流体流出部に流量を適切に振り分けることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振り分け弁制御装置の一実施形態を示
す概略構成図。
【図2】図1に示す装置を説明する概略構成図。
【図3】図1及び図2に示す装置の一動作特性図。
【図4】図1及び図2に示す装置の他の動作特性図。
【図5】本発明の振り分け弁制御装置の他の実施形態を
示す概略構成図。
【図6】本発明の振り分け弁制御装置の他の実施形態を
示す概略構成図。
【図7】本発明の振り分け弁制御装置の他の実施形態を
示す概略構成図。
【図8】本発明の振り分け弁制御装置の操作弁判定部の
動作を示す流れ図。
【図9】本発明の振り分け弁制御装置の他の実施形態を
示す概略構成図。
【図10】一般的な上水道プラントを示す模式図。
【図11】従来の流入・流出弁制御装置を示す概略構成
図。
【図12】同従来装置の動作特性図。
【図13】振り分け弁制御装置の構成を示す概念図。
【符号の説明】
1 ポンプ 23a、23b…23n 振り分け弁 24a、24b…24n 流量計 108、109 物理検出部 110、111 弁駆動制御部 112、113 制御演算部 114 操作弁判定部 115、116 弁制御装置 201、202 流量計 203 目標流量演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮 島 潮 子 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 山 本 靖 雄 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 宮 島 康 行 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5H307 AA08 BB06 CC03 DD06 EE02 EE06 ES02 FF08 FF27 GG09 GG11 HH08 HH11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加圧された流体流入部に設置された第1の
    弁と前記流体流入部から流体が流入する複数の分岐した
    低圧の流体流出部の各々に設置された複数の第2の弁の
    各々の弁を制御する振り分け弁制御装置において、 前記流体流入部に流入する流体の第1流入量と前記第1
    の弁の第1弁開度を検出する第1物理量検出部と、 前記第1物理量検出部で検出される第1流入量が所定の
    第1目標流量となるように前記第1弁開度を操作するた
    めの第1操作量を演算する第1制御演算部と、 前記第1制御演算部で演算した前記第1操作量に基づい
    て前記第1の弁を駆動する第1弁駆動制御部と、 複数の前記流体流出部に流入する流体の各々の第2流入
    量と複数の前記第2の弁の各々の第2弁開度を検出する
    第2物理量検出部と、 前記第2物理量検出部で検出される各々の前記第2流入
    量が所定の各々の第2目標流量となるように各々の前記
    第2弁開度を操作するための各々の第2操作量を演算す
    る第2制御演算部と、 前記第2制御演算部で演算した複数の前記第2操作量の
    大きさを互いに比較し、複数の前記第2の弁のうちの操
    作を実行する操作弁を判定する操作弁判定部と、 前記操作弁判定部で判定した前記操作弁に対応する前記
    第2操作量に基づいて前記第2の弁を駆動する第2弁駆
    動制御部と、を備えることを特徴とする振り分け弁制御
    装置。
  2. 【請求項2】前記第2操作量が正の値をとることは対応
    する前記第2の弁の前記第2弁開度がより開く方向に操
    作されることを示す場合において、前記操作弁判定部
    は、 複数の前記第2操作量の中の最大値が正の値であるか否
    かを判定し、 前記最大値が正の値である場合に前記最大値をとる前記
    第2の弁を前記操作弁として判定し、 前記最大値が正の値でない場合に複数の前記第2操作量
    の中の最小値をとる前記第の2弁を前記操作弁として判
    定することを特徴とする請求項1に記載の振り分け弁制
    御装置。
  3. 【請求項3】前記第2物理量検出部で検出される各々の
    前記第2流入量に応じて、複数の前記流体流出部に流入
    する流体の各々の前記第2目標流量を設定する目標流量
    演算部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載
    の振り分け弁制御装置。
  4. 【請求項4】加圧された流体流入部から流体が流入する
    複数の分岐した低圧の流体流出部の各々に設置された複
    数の第2の弁の各々の弁を制御する振り分け弁制御装置
    において、 複数の前記流体流出部に流入する流体の各々の第2流入
    量と複数の前記第2の弁の各々の第2弁開度を検出する
    第2物理量検出部と、 前記第2物理量検出部で検出される各々の前記第2流入
    量が所定の各々の第2目標流量となるように各々の前記
    第2弁開度を操作するための各々の第2操作量を演算す
    る第2制御演算部と、 前記第2制御演算部で演算した複数の前記第2操作量の
    大きさを互いに比較し、複数の前記第2の弁のうちの操
    作を実行する操作弁を判定する操作弁判定部と、 前記操作弁判定部で判定した前記操作弁に対応する前記
    第2操作量に基づいて前記第2の弁を駆動する第2弁駆
    動制御部と、を備えることを特徴とする振り分け弁制御
    装置。
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