JPH0287097A - 原子炉隔離時給水方法 - Google Patents

原子炉隔離時給水方法

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JPH0287097A
JPH0287097A JP63239314A JP23931488A JPH0287097A JP H0287097 A JPH0287097 A JP H0287097A JP 63239314 A JP63239314 A JP 63239314A JP 23931488 A JP23931488 A JP 23931488A JP H0287097 A JPH0287097 A JP H0287097A
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幸一 佐々木
Kuniaki Takahara
高原 邦明
Kenji Hamamura
浜村 憲司
Masahiro Arakawa
正浩 荒川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数の原子炉冷却系を有する複数ループ型原
子炉の原子炉隔離時給水方法に係り、特に、ループ間圧
力が非平衡である場合でも複数ループに注水でき、かつ
原子炉冷却系水位を制御するのに好適な原子炉隔離時給
水方法に関する。
〔従来の技術〕
本発明の説明に先立ち、従来型原子炉隔離時給水装置の
概要を、第2図にもとづいて説明する。
第2図において、1は原子炉冷却系、2はポンプ、3は
タービン、4はタービン入口蒸気加減弁、5は液面発振
器、6は流量発振器、7は弁開度制御部、8は貯水槽、
9は蒸気放出槽である。
しかして、第2図に示す従来型原子炉隔離時給水装置は
、原子炉隔離時、原子炉冷却系1の水位と注水流量とを
、液面発振器5ならびに流量発振器6により検出し、こ
れらの検出値にもとづき、タービン入口蒸気加減弁4の
開度を調節して、原子炉冷却系水位ならびに注水流量を
制御するようにしている。
例えば、第3図に示す特開昭57−33391号公報に
記載のこの種給水装置では、原子炉隔離時、原子炉Aの
水位が低下し、液面計Bによって「水位低」信号が発生
する。この時、タービン入口弁Cが開となり、タービン
Dに原子炉Aの蒸気が流入し、タービンDが回転を開始
する。一方、「水位低」信号により注水弁Eが開、バイ
パス弁Fが閉となり、原子炉Aへの注水を開始するが、
その際、タービン入口蒸気加減弁Gの開度は、注水流量
(またはタービン回転数)により調節されることになる
。また、注水により原子炉Aの水位が回復した場合には
、水位設定器H,I、Jにより「水位高」信号が発生し
、タービン人口弁Cおよび注水弁10は全開、バイパス
弁Fは全開となる。
一方、第4図に示す特開昭59−114496号公報に
記載のこの種給水装置では、原子炉隔離信号あるいは原
子炉水位低信号等により発信器24から開信号が発信し
、タービン入口弁Kが開となり、これ以降、水位設定器
りで設定された水位設定信号Mと、水位計Nからの測定
信号○とが水位制御部Pに入力され、両信号の偏差信号
Qが給水量制御部Rに出力される。さらに、流量計Sの
測定信号Tが制御部Rに入力され、これら面入力信号に
もとづき原子炉水位が設定値となるよう演算して制御信
号Uを開度調整弁■に送出する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかして、上記した従来技術は、BWR等の1ループ型
原子炉に適用したものであるが、これを複数ループ型原
子炉に適用しようとすると、ルプ数と同数の原子炉隔離
時給水装置が必要となる。
また、原子炉隔離時給水装置本体(タービンおよびポン
プ)を1基とし、注水ラインおよび蒸気吸入ラインを各
ループに接続した場合、ループ間で原子炉冷却系水位と
圧力とのアンバランスが発生するため、タービン入口蒸
気加減弁の開度のみで各ループの原子炉冷却系水位およ
び各注水ラインへの注水流量を制御することは困難であ
る。例として、2ループ型原子炉に適用した場合の構成
ならびに動作を第5図に示す。なお、本ケースでは、2
ループそれぞれにつき、液面計5A、5Bおよび流量計
6A、6Bからの入力信号を演算部である制御部7A、
7Bが受け、注水信号に変換するものとする。さらに、
この2つの注水信号は、制御部(加算器)10により加
算され、タービン入口蒸気加減弁4の開度を調節するも
のとし、これにより、タービン入口蒸気加減弁4は、両
ループへの必要注水量の合計となるように開度を調節す
る。
このような制御方式を採用した場合の注水特性を第6図
に示す。なお、本ケースでは、A、Bループの原子炉冷
却系圧力が異なるが、初期の水位低下については同一の
挙動を示す場合について考察する。そして、その場合、
両ループからの原子炉冷却系水位低信号により原子炉隔
離時給水装置が作動し、両ループに注水を開始するが、
Aループの方がBループよりも原子炉冷却系の圧力が高
いため、注水量が少なくなっている。したがって、Aル
ープは、Bループよりも原子炉冷却系の水位回復時間が
大幅に遅れることになり、この現象は、ループ間の原子
炉冷却系圧力の差が大きくなればなるほど顕著となり、
最終的には、高圧側ループに対する注水が低圧側ループ
への注水が完了してからでないと開始しないという問題
がある。
本発明の目的は、ループ間に圧力差があっても、それぞ
れのループの必要量に応じて注水できるようにした原子
炉隔離時給水力法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、複数ループ型原子炉を冷却する複数の原子
炉冷却系と、冷却注水循環ポンプと、ポンプ駆動タービ
ンと、前記各原子炉冷却系とポンプ吐出部とを結ぶルー
プ数の注水ラインと、上記各原子炉冷却系とタービンと
を結ぶループ数の蒸気吸入ラインとを備える原子炉隔離
時給水装置において、上記各注水ラインに、注水量の原
子炉冷却系水位と注水ライン流量とを制御するループ数
の流量調整弁と、タービン入口蒸気圧力とポンプ吐出圧
力との差圧を一定に制御するタービン入口蒸気加減弁と
を設け、タービン入口蒸気加減弁の開度を、最高圧力ル
ープの原子炉冷却系圧力よりも高めに設定することによ
って達成される。
これを換言すると、本発明の目的は、各ループの原子炉
冷却系に水位計を、また各ループへの注水ラインに流量
計および流量調整弁を設け、各ループごとに原子炉冷却
系水位および注水流量を検出して、設定値となるように
流量調整弁の開度を調節するとともに、タービン蒸気吸
入ラインとポンプ吐出ラインに差圧計を設け、タービン
入口蒸気圧力とポンプ吐出圧力との差圧を検出して、注
水ライン(ポンプ吐出部〜注水点)の両端差圧が流量調
整弁の制御可能範囲内となるよう、ポンプ吐出圧力をタ
ービン入口蒸気圧力、すなわち高圧ループの原子炉冷却
系圧力より若干高くなるよう設定することによって達成
される。
〔作用〕
しかして、上記した本発明の給水方法によれば、各ルー
プへの注水ラインに設けられた流量調節弁の開度は、そ
のループに設けられた水位計ならびに流量計からの検出
信号にもとづき制御されるため、各ループそれぞれに必
要注水流量を供給することが可能となる。
また、タービン入口蒸気加減弁の開度は、タービン蒸気
吸入ラインとポンプ吐出ラインとの差圧が一定となるよ
うに制御されるため、各ループに対する注水流量の変化
によるポンプ吐出圧の変動をなくし、注水ライン(ポン
プ吐出部〜注水点)の両端差圧を流量調整弁の制御可能
範囲内におさえることが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明を、第1図にもとづいて説明すると、第1
図(a)は本発明方法の実施に供して好適な原子炉隔離
時給水装置の具体的−例を示す全体系統説明図、第1図
(b)は第1図(a)の動作説明図である。なお、第1
図は本発明を2ループ型原子炉に適用した例であり、2
つの原子炉冷却系への注水ラインにそれぞれ流量調節弁
11A。
11Bを設け、この流量調節弁11A、IIBの開度は
、そのループに設けられた水位計5A。
5Bと流量計6A、6Bからの検出信号にもとづき制御
される。この場合の制御方法としては、従来型原子炉隔
離時給水装置に採用されている制御方法を用いることが
でき、例えば(イ)水位計5A、5Bの検出水位と設定
水位との差に対応してあらかじめ目標注水流量をプログ
ラム入力しておき、この目標注水流量と流量計6A、6
Bの検出信号との偏差にもとづき流量調節弁11A。
11Bの開度を調節する方法(注水流量カスケード方式
)(ロ)原子炉冷却系水位については、単に注水の開始
あるいは停止のオンオフ用信号として用い、注水時には
、流量調節弁11A、IIBの開度を、注水流量が設定
値となるように調節する方法(注水流量一定方式)が考
えられる。一方、タービン入口蒸気加減弁4の開度につ
いては、タービン蒸気吸入ラインとポンプ吐出部との差
圧−定制御とする。このような制御方式を採用した場合
の注水特性を第7図に示す。なお、本ケースでは、前記
した第5図および第6図の場合と同様、A、Bループの
原子炉冷却系圧力が異なる場合の挙動について考察する
。また、注水方式については、注水流量一定方式を採用
した場合について記述する。
しかして、本ケースにおいて、両ループで原子炉冷却系
水位低信号が発生すると、流量調節弁が開き出し、それ
ぞれの注水ラインの流量は設定値流量に達する。この時
、Aループ側の原子炉冷却系圧力の方が高いため、Aル
ープ側の流量調節弁の開度の方がBループ側よりも大き
くなる。一方、タービン蒸気吸入ラインについては、高
圧のAループ側から多量の蒸気が流入するため、タービ
ン蒸気吸入ラインの圧力は、Aループの原子炉冷却系圧
力とほぼ等しくなる。そして、タービン入口蒸気加減弁
による差圧一定制御により、ポンプ吐出圧は、高圧ルー
プの原子炉冷却系圧力よりも一定差圧だけ常に高めに制
御されるため、全てのループへの注水が可能となり、な
おこの点に関しては、ループ数が増えても同様に成り立
つ。
ここで、上記したごとき各ループへの必要注水流量を確
実に確保する方法としては、第8図に示す「ポンプ吐出
圧カ一定制御方式」が考えられる。
ただし、その場合、ポンプ吐出圧力の設定値は、いかな
る運転状態においても各ループへの注水が可能なように
、原子炉冷却系の運転時最大圧力よりも高めに設定する
必要がある。このような「ポンプ吐出圧カ一定制御方式
」と本発明で実施した「差圧一定制御方式」との性能比
較を第9図に示す。なお、第9図は、全ループのうち、
原子炉冷却系圧力が最も高いループの原子炉冷却系圧力
変化と、原子炉隔離時給水装置のポンプ吐出圧力、さら
にはタービン入口蒸気流量の時間的変化を示したもので
ある。また、第9図においては、高圧ループの原子炉冷
却系圧力が時間とともに減少した場合を想定しているが
、「ポンプ吐出圧カ一定制御方式」を採用した場合には
、注水先の原子炉冷却系の圧力が下がっているにもかか
わらず、ポンプ吐出圧力を高圧に保持するため、タービ
ン入口蒸気流量は増加していく(これは、原子炉冷却系
の圧力の低下にともない、タービンで得られる蒸気のエ
ンタルピ落差が小さくなるにもかかわらず、ポンプ側の
必要動力が一定であるため)とともに、注水ラインの両
端の差圧が増大するため、流量調節弁の開度が低下し、
注水流量の制御可能範囲外となる。
一方、「差圧一定制御方式」を採用した場合には、注水
先である原子炉冷却系の圧力の低下にともない、ポンプ
吐出圧力も低下していくため、タービン入口蒸気流量も
低下していくとともに、注水ラインの両端の差圧も一定
あるいは最小限の増加でおさえられるので、注水流量の
制御、さらにはタービン部分での消費蒸気量の観点から
好適である。
〔発明の効果〕
本発明は以上のごときであり、本発明によって奏される
効果は以下のとおりでる。
(1)複数の原子炉冷却系を有する原子炉において、従
来であれば、原子炉冷却系と同数の原子炉隔離時給水装
置が必要であったが、本発明では、各ループへの注水制
御性を悪化させることなく、ポンプおよびタービンを共
用化したため、コスト上有利である。
(2)タービン入口蒸気加減弁の開度調節をタービン入
口圧力とポンプ吐出圧力との差圧一定制御とすることに
より、タービン消費蒸気量の低減、さらには注入ライン
における流量調節弁の注水制御性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明方法の実施に供して好適な原子炉
隔離時給水装置の具体的−例を示す全体系統説明図、第
1図(b)は第1図(a)の動作説明図、第2図(a)
は従来型原子炉隔離時給水装置の全体系統説明図、第2
図(b)は第1図(、)の動作説明図、第3図および第
4図はそれぞれ第2図と異なる従来型原子炉隔離時給水
装置の全体系統説明図、第5図(、)は従来採用されて
いる原子炉隔離時給水装置の技術を2ループ型原子炉に
適用した場合の全体系統説明図、第5図(b)は第5図
(a)の動作説明図、第6図は第5図に示す原子炉隔離
時給水装置の注水特性線図、第7図は第1図に示す原子
炉隔離時給水装置の注水特性線図、第8図(a)は本発
明との比較のために2ループ型原子炉にポンプ吐出圧一
定制御方式を採用した原子炉隔離時給水装置の全体系統
説明図、第8図(b)は第8図(a)の動作説明図、第
9図はポンプ吐出圧一定制御方式を採用した第8図に示
す原子炉隔離時給水装置と差圧一定制御方式を採用した
第1図に示す原子炉隔離時給水装置との注水比較特性線
図である。 1・・・原子炉冷却系、2・・・ポンプ、3・・・ター
ビン、4・・・タービン入口蒸気加減弁、5・・・水位
計、6・・流量計、7・・・弁開度制御部、10・・・
流量調節弁。 司 いに きL −1−1 ′呉′4−− 知″!−キト便 y−’w>1.、o呈)〈キF隻で 旧 P 区−−・)イ[−1疲柳牟

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、複数ループ型原子炉を冷却する複数の原子炉冷却系
    と、冷却注水循環ポンプと、ポンプ駆動用タービンと、
    前記各原子炉冷却系とポンプ吐出部とを結ぶループ数の
    注水ラインと、上記各原子炉冷却系とタービンとを結ぶ
    ループ数の蒸気吸入ラインとを備える原子炉隔離時給水
    装置において、上記各注水ラインに、注水先の原子炉冷
    却系水位と注水ライン流量とを制御するループ数の流量
    調整弁と、タービン入口蒸気圧力とポンプ吐出圧力との
    差圧を一定に制御するタービン入口蒸気加減弁とを設け
    、タービン入口蒸気加減弁の開度を、最高圧力ループの
    原子炉冷却系圧力よりも高めに設定することを特徴とす
    る原子炉隔離時給水方法。 2、特許請求の範囲第1項記載の発明において、タービ
    ン入口蒸気加減弁の開度調節がカスケード制御である原
    子炉隔離時給水方法。
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