JP2000103779A - アルキルスルホニルベンズアルデヒド類の製造方法 - Google Patents
アルキルスルホニルベンズアルデヒド類の製造方法Info
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- JP2000103779A JP2000103779A JP10278366A JP27836698A JP2000103779A JP 2000103779 A JP2000103779 A JP 2000103779A JP 10278366 A JP10278366 A JP 10278366A JP 27836698 A JP27836698 A JP 27836698A JP 2000103779 A JP2000103779 A JP 2000103779A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C315/00—Preparation of sulfones; Preparation of sulfoxides
- C07C315/02—Preparation of sulfones; Preparation of sulfoxides by formation of sulfone or sulfoxide groups by oxidation of sulfides, or by formation of sulfone groups by oxidation of sulfoxides
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Abstract
(57)【要約】
【課題】工業的に容易に収率よくアルキルスルホニルベ
ンズアルデヒド類を製造する方法を提供すること。 【解決手段】一般式(I): 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表さ
れるアルキルチオベンズアルデヒド類を、溶媒中でpH
が2以下の条件下で、過酸化水素水を用いて酸化するこ
とを特徴とする一般式(II): 【化2】 (式中、Rは前記と同じ)で表されるアルキルスルホニ
ルベンズアルデヒド類の製造方法。
ンズアルデヒド類を製造する方法を提供すること。 【解決手段】一般式(I): 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表さ
れるアルキルチオベンズアルデヒド類を、溶媒中でpH
が2以下の条件下で、過酸化水素水を用いて酸化するこ
とを特徴とする一般式(II): 【化2】 (式中、Rは前記と同じ)で表されるアルキルスルホニ
ルベンズアルデヒド類の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルキルスルホニル
ベンズアルデヒド類の製造方法に関する。さらに詳しく
は、医薬品の中間体などとして有用なアルキルスルホニ
ルベンズアルデヒド類の製造方法に関する。
ベンズアルデヒド類の製造方法に関する。さらに詳しく
は、医薬品の中間体などとして有用なアルキルスルホニ
ルベンズアルデヒド類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルキルスルホニルベンズアルデ
ヒド類の製造方法としては、例えば、酢酸溶媒中でアル
キルチオベンズアルデヒドを過酸化水素を用いて酸化す
る方法(特開昭64−29352号公報)などが知られ
ている。しかしながら、かかる方法には、副生物として
アルキルスルフィニルベンズアルデヒドが多量に生成す
ること、酢酸を反応溶媒として用いるため、目的物の取
り出しに煩雑な操作を必要とし、その結果収率が低くな
るなどの欠点がある。
ヒド類の製造方法としては、例えば、酢酸溶媒中でアル
キルチオベンズアルデヒドを過酸化水素を用いて酸化す
る方法(特開昭64−29352号公報)などが知られ
ている。しかしながら、かかる方法には、副生物として
アルキルスルフィニルベンズアルデヒドが多量に生成す
ること、酢酸を反応溶媒として用いるため、目的物の取
り出しに煩雑な操作を必要とし、その結果収率が低くな
るなどの欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、工業的に容易に収率よ
くアルキルスルホニルベンズアルデヒド類を製造する方
法を提供することを目的とする。
術に鑑みてなされたものであり、工業的に容易に収率よ
くアルキルスルホニルベンズアルデヒド類を製造する方
法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、アルキルチオベンズア
ルデヒド類を、特定のpH条件下で酸化することによ
り、アルキルスルホニルベンズアルデヒド類を選択的に
高収率で得ることができることを見いだし、本発明を完
成するに至った。
を解決すべく鋭意検討した結果、アルキルチオベンズア
ルデヒド類を、特定のpH条件下で酸化することによ
り、アルキルスルホニルベンズアルデヒド類を選択的に
高収率で得ることができることを見いだし、本発明を完
成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、一般式
(I):
(I):
【0006】
【化3】
【0007】(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を
示す)で表されるアルキルチオベンズアルデヒド類を、
溶媒中でpHが2以下の条件下で、過酸化水素水を用い
て酸化することを特徴とする一般式(II):
示す)で表されるアルキルチオベンズアルデヒド類を、
溶媒中でpHが2以下の条件下で、過酸化水素水を用い
て酸化することを特徴とする一般式(II):
【0008】
【化4】
【0009】(式中、Rは前記と同じ)で表されるアル
キルスルホニルベンズアルデヒド類の製造方法である。
キルスルホニルベンズアルデヒド類の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】一般式(I)において、Rは炭素
数1〜4のアルキル基を示す。炭素数1〜4のアルキル
基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
tert−ブチル基などがあげられる。
数1〜4のアルキル基を示す。炭素数1〜4のアルキル
基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
tert−ブチル基などがあげられる。
【0011】一般式(I)で表されるアルキルチオベン
ズアルデヒド類は、例えば、特開平5−331134号
公報に記載の方法、すなわち、ハロベンズアルデヒド類
とアルキルメルカプタン類とを、塩基と4級アンモニウ
ム塩触媒の存在下、水中または水と非水溶性有機溶媒の
混合溶媒中、不均一系で反応させることにより容易に得
ることができる。
ズアルデヒド類は、例えば、特開平5−331134号
公報に記載の方法、すなわち、ハロベンズアルデヒド類
とアルキルメルカプタン類とを、塩基と4級アンモニウ
ム塩触媒の存在下、水中または水と非水溶性有機溶媒の
混合溶媒中、不均一系で反応させることにより容易に得
ることができる。
【0012】前記一般式(I)で表されるアルキルチオ
ベンズアルデヒド類の酸化は、例えば、一般式(I)で
表されるアルキルチオベンズアルデヒド類、溶媒、およ
びpHを調整するための酸などを混合した後、得られた
反応混合物に、過酸化水素水を添加することなどにより
行なうことができる。
ベンズアルデヒド類の酸化は、例えば、一般式(I)で
表されるアルキルチオベンズアルデヒド類、溶媒、およ
びpHを調整するための酸などを混合した後、得られた
反応混合物に、過酸化水素水を添加することなどにより
行なうことができる。
【0013】過酸化水素水の使用量は、過酸化水素が一
般式(I)で表されるアルキルチオベンズアルデヒド類
に対して、通常、1.5〜10モル当量、好ましくは2
〜4モル当量となるように調整することが好ましい。
般式(I)で表されるアルキルチオベンズアルデヒド類
に対して、通常、1.5〜10モル当量、好ましくは2
〜4モル当量となるように調整することが好ましい。
【0014】溶媒としては、例えば、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン
類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソ
プロパノ−ル、n−ブタノ−ル、sec−ブタノ−ルな
どのアルコ−ル類;ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタ
ンなどの炭化水素類;ジクロロエタン、ジクロロメタ
ン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン、トリクロロベンゼンなどの芳香族炭化水素類;
水などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混
合して用いることができる。これらのなかでは、反応の
選択性、経済性などの観点から、ケトン類およびアルコ
ール類が好ましく、アセトンおよびメタノールがより好
ましい。溶媒の使用量は、特に限定されないが、通常、
一般式(I)で表されるアルキルチオベンズアルデヒド
類100重量部に対して10〜1000重量部であるこ
とが好ましい。
エチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン
類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソ
プロパノ−ル、n−ブタノ−ル、sec−ブタノ−ルな
どのアルコ−ル類;ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタ
ンなどの炭化水素類;ジクロロエタン、ジクロロメタ
ン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン、トリクロロベンゼンなどの芳香族炭化水素類;
水などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混
合して用いることができる。これらのなかでは、反応の
選択性、経済性などの観点から、ケトン類およびアルコ
ール類が好ましく、アセトンおよびメタノールがより好
ましい。溶媒の使用量は、特に限定されないが、通常、
一般式(I)で表されるアルキルチオベンズアルデヒド
類100重量部に対して10〜1000重量部であるこ
とが好ましい。
【0015】本発明においては、反応液のpHを調整し
てアルキルチオベンズアルデヒド類の酸化を行う点に1
つの大きな特徴がある。反応液のpHが2以下の条件下
で、一般式(I)で表されるアルキルチオベンズアルデ
ヒド類を酸化した場合には、一般式(II)で表されるア
ルキルスルホニルベンズアルデヒド類を選択的に高収率
で得ることができる。前記反応液のpHは、反応の選択
性の観点から、2以下、好ましくは1以下である。反応
液のpHは、酸を添加することによって調整することが
できる。酸としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン
酸などの鉱酸があげられ、これらの中では経済性の観点
から、塩酸および硫酸が好ましく、硫酸がより好まし
い。酸の使用量は、通常、一般式(I)で表されるアル
キルチオベンズアルデヒド100重量部に対して1〜1
00重量部であることが好ましい。
てアルキルチオベンズアルデヒド類の酸化を行う点に1
つの大きな特徴がある。反応液のpHが2以下の条件下
で、一般式(I)で表されるアルキルチオベンズアルデ
ヒド類を酸化した場合には、一般式(II)で表されるア
ルキルスルホニルベンズアルデヒド類を選択的に高収率
で得ることができる。前記反応液のpHは、反応の選択
性の観点から、2以下、好ましくは1以下である。反応
液のpHは、酸を添加することによって調整することが
できる。酸としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン
酸などの鉱酸があげられ、これらの中では経済性の観点
から、塩酸および硫酸が好ましく、硫酸がより好まし
い。酸の使用量は、通常、一般式(I)で表されるアル
キルチオベンズアルデヒド100重量部に対して1〜1
00重量部であることが好ましい。
【0016】なお、本発明においては、一般式(I)で
表されるアルキルチオベンズアルデヒド類の酸化を、触
媒の存在下で行うことにより、より円滑に反応を進める
ことができ、好ましい。触媒としては、例えば、タング
ステン酸ナトリウムなどがあげられる。触媒の使用量
は、通常、一般式(I)で表されるアルキルチオベンズ
アルデヒド類100重量部に対して0.1〜10重量部
であることが好ましい。
表されるアルキルチオベンズアルデヒド類の酸化を、触
媒の存在下で行うことにより、より円滑に反応を進める
ことができ、好ましい。触媒としては、例えば、タング
ステン酸ナトリウムなどがあげられる。触媒の使用量
は、通常、一般式(I)で表されるアルキルチオベンズ
アルデヒド類100重量部に対して0.1〜10重量部
であることが好ましい。
【0017】前記一般式(I)で表されるアルキルチオ
ベンズアルデヒドを酸化する際の反応条件に関しては、
特に限定されないが、例えば、反応温度は、通常、約0
〜100℃、好ましくは約20〜70℃であることが望
ましい。反応温度が低すぎると反応速度が遅く、逆に高
すぎると副反応が起こって収率低下の原因となり好まし
くない。また、反応雰囲気は、大気であってもよく、ま
た窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスであっても
よい。反応時間は、かかる反応条件などによって異なる
ので、一概には決定することができないが、通常、約1
〜10時間程度であることが好ましい。
ベンズアルデヒドを酸化する際の反応条件に関しては、
特に限定されないが、例えば、反応温度は、通常、約0
〜100℃、好ましくは約20〜70℃であることが望
ましい。反応温度が低すぎると反応速度が遅く、逆に高
すぎると副反応が起こって収率低下の原因となり好まし
くない。また、反応雰囲気は、大気であってもよく、ま
た窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスであっても
よい。反応時間は、かかる反応条件などによって異なる
ので、一概には決定することができないが、通常、約1
〜10時間程度であることが好ましい。
【0018】このようにして、目的とする一般式(II)
で表されるアルキルスルホニルベンズアルデヒド類を工
業的に容易に収率よく得ることができる。得られたアル
キルスルホニルベンズアルデヒド類は、常法の抽出、晶
析、蒸留などにより単離することができる。
で表されるアルキルスルホニルベンズアルデヒド類を工
業的に容易に収率よく得ることができる。得られたアル
キルスルホニルベンズアルデヒド類は、常法の抽出、晶
析、蒸留などにより単離することができる。
【0019】本発明により得られる一般式(II)で表さ
れるアルキルスルホニルベンズアルデヒド類としては、
例えば、2−メチルスルホニルベンズアルデヒド、3−
メチルスルホニルベンズアルデヒド、4−メチルスルホ
ニルベンズアルデヒド、2−エチルスルホニルベンズア
ルデヒド、3−エチルスルホニルベンズアルデヒド、4
−エチルスルホニルベンズアルデヒド、2−n−プロピ
ルスルホニルベンズアルデヒド、3−n−プロピルスル
ホニルベンズアルデヒド、4−n−プロピルスルホニル
ベンズアルデヒド、2−イソプロピルスルホニルベンズ
アルデヒド、3−イソプロピルスルホニルベンズアルデ
ヒド、4−イソプロピルスルホニルベンズアルデヒド、
2−n−ブチルスルホニルベンズアルデヒド、3−n−
ブチルスルホニルベンズアルデヒド、4−n−ブチルス
ルホニルベンズアルデヒド、2−tert−ブチルスル
ホニルベンズアルデヒド、3−tert−ブチルスルホ
ニルベンズアルデヒド、4−tert−ブチルスルホニ
ルベンズアルデヒド、2−イソブチルスルホニルベンズ
アルデヒド、3−イソブチルスルホニルベンズアルデヒ
ド、4−イソブチルスルホニルベンズアルデヒドなどが
あげられる。
れるアルキルスルホニルベンズアルデヒド類としては、
例えば、2−メチルスルホニルベンズアルデヒド、3−
メチルスルホニルベンズアルデヒド、4−メチルスルホ
ニルベンズアルデヒド、2−エチルスルホニルベンズア
ルデヒド、3−エチルスルホニルベンズアルデヒド、4
−エチルスルホニルベンズアルデヒド、2−n−プロピ
ルスルホニルベンズアルデヒド、3−n−プロピルスル
ホニルベンズアルデヒド、4−n−プロピルスルホニル
ベンズアルデヒド、2−イソプロピルスルホニルベンズ
アルデヒド、3−イソプロピルスルホニルベンズアルデ
ヒド、4−イソプロピルスルホニルベンズアルデヒド、
2−n−ブチルスルホニルベンズアルデヒド、3−n−
ブチルスルホニルベンズアルデヒド、4−n−ブチルス
ルホニルベンズアルデヒド、2−tert−ブチルスル
ホニルベンズアルデヒド、3−tert−ブチルスルホ
ニルベンズアルデヒド、4−tert−ブチルスルホニ
ルベンズアルデヒド、2−イソブチルスルホニルベンズ
アルデヒド、3−イソブチルスルホニルベンズアルデヒ
ド、4−イソブチルスルホニルベンズアルデヒドなどが
あげられる。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0021】実施例1 攪拌機、温度計および冷却器を備えた四つ口フラスコ
に、4−メチルチオベンズアルデヒド152g(1.0
0モル)、アセトン600gおよびタングステン酸ナト
リウム5.0gを混合し、さらに濃硫酸5.0gを添加
してpHを2以下に調整し、50℃で攪拌しながら、3
5%過酸化水素水204g(2.10モル)を1時間か
けて滴下した。過酸化水素水の滴下終了後、反応液のp
Hは1であった。さらに、1.5時間攪拌して反応を終
了した。反応液に水600gを滴下して晶析により4−
メチルスルホニルベンズアルデヒド167gを得た(4
−メチルチオベンズアルデヒドに対する収率:91%、
融点:157℃)。なお、副生成物である4−メチルス
ルフィニルベンズアルデヒドの生成は確認されなかっ
た。
に、4−メチルチオベンズアルデヒド152g(1.0
0モル)、アセトン600gおよびタングステン酸ナト
リウム5.0gを混合し、さらに濃硫酸5.0gを添加
してpHを2以下に調整し、50℃で攪拌しながら、3
5%過酸化水素水204g(2.10モル)を1時間か
けて滴下した。過酸化水素水の滴下終了後、反応液のp
Hは1であった。さらに、1.5時間攪拌して反応を終
了した。反応液に水600gを滴下して晶析により4−
メチルスルホニルベンズアルデヒド167gを得た(4
−メチルチオベンズアルデヒドに対する収率:91%、
融点:157℃)。なお、副生成物である4−メチルス
ルフィニルベンズアルデヒドの生成は確認されなかっ
た。
【0022】実施例2 攪拌機、温度計および冷却器を備えた四つ口フラスコ
に、2−メチルチオベンズアルデヒド152g(1.0
0モル)、アセトン600gおよびタングステン酸ナト
リウム5.0gを混合し、さらに濃硫酸5.0gを添加
してpHを2以下に調整し、50℃で攪拌しながら、3
5%過酸化水素水204g(2.10モル)を1時間か
けて滴下した。過酸化水素水の滴下終了後、反応液のp
Hは1であった。さらに、1.5時間攪拌して反応を終
了した。反応液に水600gを滴下して晶析により2−
メチルスルホニルベンズアルデヒド166gを得た(2
−メチルチオベンズアルデヒドに対する収率:90%、
融点:97℃)。なお、副生成物である2−メチルスル
フィニルベンズアルデヒドの生成は確認されなかった。
に、2−メチルチオベンズアルデヒド152g(1.0
0モル)、アセトン600gおよびタングステン酸ナト
リウム5.0gを混合し、さらに濃硫酸5.0gを添加
してpHを2以下に調整し、50℃で攪拌しながら、3
5%過酸化水素水204g(2.10モル)を1時間か
けて滴下した。過酸化水素水の滴下終了後、反応液のp
Hは1であった。さらに、1.5時間攪拌して反応を終
了した。反応液に水600gを滴下して晶析により2−
メチルスルホニルベンズアルデヒド166gを得た(2
−メチルチオベンズアルデヒドに対する収率:90%、
融点:97℃)。なお、副生成物である2−メチルスル
フィニルベンズアルデヒドの生成は確認されなかった。
【0023】実施例3 攪拌機、温度計および冷却器を備えた四つ口フラスコ
に、2−イソプロピルチオベンズアルデヒド180g
(1.00モル)、アセトン600gおよびタングステ
ン酸ナトリウム5.0gを混合し、さらに濃硫酸5.0
gを添加してpHを2以下に調整し、50℃で攪拌しな
がら、35%過酸化水素水204g(2.10モル)を
1時間かけて滴下した。過酸化水素水の滴下終了後、反
応液のpHは1であった。さらに、1.5時間攪拌して
反応を終了した。反応液に水600gを滴下して晶析に
より2−イソプロピルスルホニルベンズアルデヒド19
7gを得た(2−イソプロピルチオベンズアルデヒドに
対する収率:93%、融点:99℃)であった。なお、
副生成物である2−イソプロピルスルフィニルベンズア
ルデヒドの生成は確認されなかった。
に、2−イソプロピルチオベンズアルデヒド180g
(1.00モル)、アセトン600gおよびタングステ
ン酸ナトリウム5.0gを混合し、さらに濃硫酸5.0
gを添加してpHを2以下に調整し、50℃で攪拌しな
がら、35%過酸化水素水204g(2.10モル)を
1時間かけて滴下した。過酸化水素水の滴下終了後、反
応液のpHは1であった。さらに、1.5時間攪拌して
反応を終了した。反応液に水600gを滴下して晶析に
より2−イソプロピルスルホニルベンズアルデヒド19
7gを得た(2−イソプロピルチオベンズアルデヒドに
対する収率:93%、融点:99℃)であった。なお、
副生成物である2−イソプロピルスルフィニルベンズア
ルデヒドの生成は確認されなかった。
【0024】実施例4 攪拌機、温度計および冷却器を備えた四つ口フラスコ
に、4−メチルチオベンズアルデヒド152g(1.0
0モル)、メタノール200gおよびタングステン酸ナ
トリウム2.0gを混合し、さらに濃硫酸5.0gを添
加してpHを2以下に調整し、50℃で攪拌しながら、
35%過酸化水素水204g(2.10モル)を2時間
かけて滴下した。過酸化水素水の滴下終了後、反応液の
pHは1であった。さらに、2時間攪拌して反応を終了
した。水200gを滴下して晶析により4−メチルスル
ホニルベンズアルデヒド168gを得た(4−メチルチ
オベンズアルデヒドに対する収率:91%、融点:15
7℃)。なお、副生成物である4−メチルスルフィニル
ベンズアルデヒドの生成は確認されなかった。
に、4−メチルチオベンズアルデヒド152g(1.0
0モル)、メタノール200gおよびタングステン酸ナ
トリウム2.0gを混合し、さらに濃硫酸5.0gを添
加してpHを2以下に調整し、50℃で攪拌しながら、
35%過酸化水素水204g(2.10モル)を2時間
かけて滴下した。過酸化水素水の滴下終了後、反応液の
pHは1であった。さらに、2時間攪拌して反応を終了
した。水200gを滴下して晶析により4−メチルスル
ホニルベンズアルデヒド168gを得た(4−メチルチ
オベンズアルデヒドに対する収率:91%、融点:15
7℃)。なお、副生成物である4−メチルスルフィニル
ベンズアルデヒドの生成は確認されなかった。
【0025】比較例1 攪拌機、温度計および冷却器を備えた四つ口フラスコ
に、4−メチルチオベンズアルデヒド30.4g(0.
20モル)および酢酸250gを添加した。このとき、
反応液のpHは3であった。その後、反応液を攪拌しな
がら35%過酸化水素水42.7g(0.44モル)を
1時間かけて滴下し、80〜85℃で3時間攪拌した。
過酸化水素水の滴下終了後、反応液のpHは3であっ
た。得られた反応液を濃縮後、水を添加し、30%水酸
化ナトリウムで中和して晶析により4−メチルスルホニ
ルベンズアルデヒド20.6gを得た(4−メチルチオ
ベンズアルデヒドに対する収率:56%)。なお、副生
成物である4−メチルスルフィニルベンズアルデヒド
は、4−メチルチオベンズアルデヒドに対して10%の
収率で、生成していた。
に、4−メチルチオベンズアルデヒド30.4g(0.
20モル)および酢酸250gを添加した。このとき、
反応液のpHは3であった。その後、反応液を攪拌しな
がら35%過酸化水素水42.7g(0.44モル)を
1時間かけて滴下し、80〜85℃で3時間攪拌した。
過酸化水素水の滴下終了後、反応液のpHは3であっ
た。得られた反応液を濃縮後、水を添加し、30%水酸
化ナトリウムで中和して晶析により4−メチルスルホニ
ルベンズアルデヒド20.6gを得た(4−メチルチオ
ベンズアルデヒドに対する収率:56%)。なお、副生
成物である4−メチルスルフィニルベンズアルデヒド
は、4−メチルチオベンズアルデヒドに対して10%の
収率で、生成していた。
【0026】以上の結果より、実施例1〜4の方法によ
れば、比較例1の方法と対比して、アルキルスルホニル
ベンズアルデヒド類を、容易に、かつ高収率で得ること
ができることがわかる。
れば、比較例1の方法と対比して、アルキルスルホニル
ベンズアルデヒド類を、容易に、かつ高収率で得ること
ができることがわかる。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法によれば、医薬品の中間体
などとして有用なアルキルスルホニルベンズアルデヒド
類を、工業的に容易に、かつ高収率で得ることができる
ことがわかる。
などとして有用なアルキルスルホニルベンズアルデヒド
類を、工業的に容易に、かつ高収率で得ることができる
ことがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 浩司 兵庫県加古郡播磨町宮西346番地の1 住 友精化株式会社第1研究所内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC62 BA02 BA14 BB11 BB12 BB14 BB16 BC10 BC16 BC31 BE32 4H039 CA80 CC60
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表さ
れるアルキルチオベンズアルデヒド類を、溶媒中でpH
が2以下の条件下で、過酸化水素水を用いて酸化するこ
とを特徴とする一般式(II): 【化2】 (式中、Rは前記と同じ)で表されるアルキルスルホニ
ルベンズアルデヒド類の製造方法。 - 【請求項2】 溶媒がケトン類および/またはアルコー
ル類である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 タングステン酸ナトリウム触媒の存在下
で酸化を行う請求項1または2記載の製造方法。
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- 1999-09-22 WO PCT/JP1999/005190 patent/WO2000018729A1/ja active Application Filing
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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