JP2000103765A - 新規なトリテルペン類およびこれを含有する組成物 - Google Patents
新規なトリテルペン類およびこれを含有する組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ステロイド5α−レダクターゼのII型に特
異的に優れた阻害活性を有し、医薬品、医薬部外品、化
粧品等の分野において、養毛料、抗ニキビ用治療剤等に
有効に用いられ得る新規なトリテルペン類およびこれを
含有する組成物を提供する。 【解決手段】 下記式(I) 【化1】 で表される化合物またはそれらの薬学的に許容される
塩、およびこれらを有効成分として含有する組成物。
異的に優れた阻害活性を有し、医薬品、医薬部外品、化
粧品等の分野において、養毛料、抗ニキビ用治療剤等に
有効に用いられ得る新規なトリテルペン類およびこれを
含有する組成物を提供する。 【解決手段】 下記式(I) 【化1】 で表される化合物またはそれらの薬学的に許容される
塩、およびこれらを有効成分として含有する組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なトリテルペン
類およびこれを含有する組成物に関する。本発明の新規
化合物は、特にステロイド5α−レダクターゼのII型
に特異的に優れた活性阻害効果を有し、医薬品、医薬部
外品、化粧品等の分野において、養毛料、抗ニキビ用治
療剤等に有効に用いられ得る。
類およびこれを含有する組成物に関する。本発明の新規
化合物は、特にステロイド5α−レダクターゼのII型
に特異的に優れた活性阻害効果を有し、医薬品、医薬部
外品、化粧品等の分野において、養毛料、抗ニキビ用治
療剤等に有効に用いられ得る。
【0002】
【従来の技術】従来より、男性型禿や脱毛症、脂漏、ニ
キビ(尋常性ざ瘡)は、男性ホルモンや、男性ホルモン
からの代謝物等が原因とされている。特に、主要な男性
ホルモンであるテストステロンが5α−レダクターゼに
より5α−ジヒドロキシテストステロン(DHT)に代
謝され、これが種々の皮膚障害を引き起こす原因となっ
ていることが、近年の研究で明らかとなった。
キビ(尋常性ざ瘡)は、男性ホルモンや、男性ホルモン
からの代謝物等が原因とされている。特に、主要な男性
ホルモンであるテストステロンが5α−レダクターゼに
より5α−ジヒドロキシテストステロン(DHT)に代
謝され、これが種々の皮膚障害を引き起こす原因となっ
ていることが、近年の研究で明らかとなった。
【0003】このため従来の養毛料にはエストラジオー
ルなどの女性ホルモン剤や抗男性ホルモン剤が用いられ
てきた。
ルなどの女性ホルモン剤や抗男性ホルモン剤が用いられ
てきた。
【0004】また、最近、テストステロンからDHTへ
の代謝を司る5α−レダクターゼの活性を阻害する物質
の探究が進んでいる。
の代謝を司る5α−レダクターゼの活性を阻害する物質
の探究が進んでいる。
【0005】男性型禿では、脱毛していない側頭部より
も脱毛している頭頂部の方が5α−レダクターゼ活性が
高いことが明らかとなり、DHTが、細胞内の核の受容
体と結合して皮脂腺の増殖を促進する一方、毛母細胞に
も作用して細胞増殖を抑制し、毛髪の成長を妨げるもの
とされている。
も脱毛している頭頂部の方が5α−レダクターゼ活性が
高いことが明らかとなり、DHTが、細胞内の核の受容
体と結合して皮脂腺の増殖を促進する一方、毛母細胞に
も作用して細胞増殖を抑制し、毛髪の成長を妨げるもの
とされている。
【0006】最近の研究では、ヒトの5α−レダクター
ゼには、組織全般に存在するI型と、前立腺などの男性
ホルモン標的組織におもに存在するII型のアイソザイ
ムが存在していることが明らかとなった。
ゼには、組織全般に存在するI型と、前立腺などの男性
ホルモン標的組織におもに存在するII型のアイソザイ
ムが存在していることが明らかとなった。
【0007】ヒトの頭皮毛包では、I型、II型の両タ
イプのアイソザイムが存在し、ともに男性型脱毛の進行
に関与していると考えられている。
イプのアイソザイムが存在し、ともに男性型脱毛の進行
に関与していると考えられている。
【0008】最近、5α−レダクターゼのI型、II型
にそれぞれ特異的に阻害する物質の探究が進められてい
る。
にそれぞれ特異的に阻害する物質の探究が進められてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において、ホルモン剤は副作用や安全性の面から
医師の管理下での使用が必要で、一般消費者向け化粧品
には配合基準の規制があり化粧品への使用には限界があ
る。
来技術において、ホルモン剤は副作用や安全性の面から
医師の管理下での使用が必要で、一般消費者向け化粧品
には配合基準の規制があり化粧品への使用には限界があ
る。
【0010】他方、5α−レダクターゼ活性阻害物質に
ついては、各種植物抽出物の中に見出され、その報告も
されている(特開昭60−146829号、同63−8
8121号、同64−3125号、特公平6−4755
4号、等)が、これらはいずれも、その作用・効果の面
で不十分であったり、あるいは安全性、コスト面におい
て十分満足し得る程度に至っていない。またこれら物質
の活性成分については、種々検討がされているものの、
多くのものが特定されておらず、さらにタイプ特異的な
阻害効果を見出している例はない。
ついては、各種植物抽出物の中に見出され、その報告も
されている(特開昭60−146829号、同63−8
8121号、同64−3125号、特公平6−4755
4号、等)が、これらはいずれも、その作用・効果の面
で不十分であったり、あるいは安全性、コスト面におい
て十分満足し得る程度に至っていない。またこれら物質
の活性成分については、種々検討がされているものの、
多くのものが特定されておらず、さらにタイプ特異的な
阻害効果を見出している例はない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、植物抽出物中
から、極めて優れた5α−レダクターゼの特にII型に
特異的に優れた活性阻害効果を有する新規なトリテルペ
ン類を見出した。本発明はこれらの知見に基づくもので
ある。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、植物抽出物中
から、極めて優れた5α−レダクターゼの特にII型に
特異的に優れた活性阻害効果を有する新規なトリテルペ
ン類を見出した。本発明はこれらの知見に基づくもので
ある。
【0012】すなわち本発明は、下記式(I)
【0013】
【化2】
【0014】で表される化合物またはそれらの薬学的に
許容される塩に関する。
許容される塩に関する。
【0015】また本発明は、上記化合物またはそれらの
薬学的に許容される塩を有効成分として含有する組成物
に関する。
薬学的に許容される塩を有効成分として含有する組成物
に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0017】本発明の化合物は、下記式(I)
【0018】
【化3】
【0019】で表されるトリテルペン類である。
【0020】本明細書中「薬学的に許容される塩」とし
ては、例えばアルカリ金属塩、例えばナトリウム塩、カ
リウム塩;アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム塩、
マグネシウム塩およびアルミニウム塩;各種有機アミ
ン、すなわち脂肪族またはアリール脂肪族の第1、2ま
たは第3モノ−、ジ−またはポリアミンまたは複素環塩
基から形成されるアミン塩、例えばトリエチルアミン、
2−ヒドロキシエチルアミン、ジ−(2−ヒドロキシエ
チル)アミン、トリ−(2−ヒドロキシエチル)アミ
ン、4−アミノ安息香酸−2−ジエチルアミノエチルエ
ステル、1−エチルピペリジン、ビシクロヘキシルアミ
ン、N,N’−ジベンジル−エチレンジアミン、ピリジ
ン、コリジン、キノリン、プロカイン、ジベンジルアミ
ン、1−エフェナミンおよびN−アルキル−ピペリジン
に由来する塩等が挙げられるが、これらに限定されるも
のでない。
ては、例えばアルカリ金属塩、例えばナトリウム塩、カ
リウム塩;アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム塩、
マグネシウム塩およびアルミニウム塩;各種有機アミ
ン、すなわち脂肪族またはアリール脂肪族の第1、2ま
たは第3モノ−、ジ−またはポリアミンまたは複素環塩
基から形成されるアミン塩、例えばトリエチルアミン、
2−ヒドロキシエチルアミン、ジ−(2−ヒドロキシエ
チル)アミン、トリ−(2−ヒドロキシエチル)アミ
ン、4−アミノ安息香酸−2−ジエチルアミノエチルエ
ステル、1−エチルピペリジン、ビシクロヘキシルアミ
ン、N,N’−ジベンジル−エチレンジアミン、ピリジ
ン、コリジン、キノリン、プロカイン、ジベンジルアミ
ン、1−エフェナミンおよびN−アルキル−ピペリジン
に由来する塩等が挙げられるが、これらに限定されるも
のでない。
【0021】本発明者らは、上記式(I)で表されるト
リテルペン類を、植物抽出物から分離し、その同定に成
功した。用いられ得る植物としては、ユリアニア科(Ju
lianiaceae)のクアチャララーテ(cuachalalate; Juli
ania adstringens)、Amphipterygium adstringens、Or
thopterygium huancuy等が挙げられ、なかでもクアチャ
ララーテが特に好ましく用いられる。抽出にはこれら植
物の樹皮が好ましく用いられるがこれに限られるもので
ない。
リテルペン類を、植物抽出物から分離し、その同定に成
功した。用いられ得る植物としては、ユリアニア科(Ju
lianiaceae)のクアチャララーテ(cuachalalate; Juli
ania adstringens)、Amphipterygium adstringens、Or
thopterygium huancuy等が挙げられ、なかでもクアチャ
ララーテが特に好ましく用いられる。抽出にはこれら植
物の樹皮が好ましく用いられるがこれに限られるもので
ない。
【0022】クアチャララーテの抽出物が安全性が高
く、優れた育毛・発毛効果を示すことは、すでに明らか
にされている(特開平6−24942号公報)が、その
活性成分の分離、同定はこれまで成功していなかった。
本発明者らは今回、これら抽出物中から極めて優れたス
テロイド5α−レダクターゼのII型に特異的に優れた
活性阻害効果を有する新規活性成分を新たに見出し、か
つその分離・同定に初めて成功した。その具体的方法等
の詳細については実施例で詳述する。
く、優れた育毛・発毛効果を示すことは、すでに明らか
にされている(特開平6−24942号公報)が、その
活性成分の分離、同定はこれまで成功していなかった。
本発明者らは今回、これら抽出物中から極めて優れたス
テロイド5α−レダクターゼのII型に特異的に優れた
活性阻害効果を有する新規活性成分を新たに見出し、か
つその分離・同定に初めて成功した。その具体的方法等
の詳細については実施例で詳述する。
【0023】本発明のトリテルペン類は、ステロイド5
α−レダクターゼのII型に特異的に優れた活性阻害効
果があることから、特にステロイド5α−レダクターゼ
II型の活性に関連する症状等の予防・処置のための医
薬・化粧料分野における各種医薬製剤、化粧品等に特に
好適に用いることができ、具体的には例えば尋常性ざ瘡
の予防および処置用化粧料、並びに包括的なざ瘡の予防
および処置用医薬製剤、皮膚化粧料、頭髪の育毛・養毛
用化粧料などに用いることができる。なお、ここで「育
毛」とは、発毛促進、脱毛防止、さらには、ふけ、痒み
抑制作用などを包含する概念で用いられる。
α−レダクターゼのII型に特異的に優れた活性阻害効
果があることから、特にステロイド5α−レダクターゼ
II型の活性に関連する症状等の予防・処置のための医
薬・化粧料分野における各種医薬製剤、化粧品等に特に
好適に用いることができ、具体的には例えば尋常性ざ瘡
の予防および処置用化粧料、並びに包括的なざ瘡の予防
および処置用医薬製剤、皮膚化粧料、頭髪の育毛・養毛
用化粧料などに用いることができる。なお、ここで「育
毛」とは、発毛促進、脱毛防止、さらには、ふけ、痒み
抑制作用などを包含する概念で用いられる。
【0024】本発明のトリテルペン類は、上記以外の、
ステロイド5α−レダクターゼの特にII型の作用に起
因する傷害や疾患の予防または治療に用いられ得ること
はもちろんで、皮膚外用に限定されるものでなく、また
使用目的に応じて希釈剤、賦形剤等を配合してもよい。
剤型も任意で、経口用、非経口用剤型のいずれでもよ
く、例えば液状、シロップ状、錠剤の剤型の製剤とする
ことができる。特に液状製剤とするには、生理食塩液、
エタノール、1,3−ブチレングリコールを希釈剤また
は担体として使用することができる。またクリーム状製
剤とするには、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル
等を担体として使用することができる。
ステロイド5α−レダクターゼの特にII型の作用に起
因する傷害や疾患の予防または治療に用いられ得ること
はもちろんで、皮膚外用に限定されるものでなく、また
使用目的に応じて希釈剤、賦形剤等を配合してもよい。
剤型も任意で、経口用、非経口用剤型のいずれでもよ
く、例えば液状、シロップ状、錠剤の剤型の製剤とする
ことができる。特に液状製剤とするには、生理食塩液、
エタノール、1,3−ブチレングリコールを希釈剤また
は担体として使用することができる。またクリーム状製
剤とするには、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル
等を担体として使用することができる。
【0025】なお、本発明の上記式(I)で表されるト
リテルペン類は、その異性体も本発明範囲内に含む。
リテルペン類は、その異性体も本発明範囲内に含む。
【0026】本発明のトリテルペン類を養毛料に用いる
場合、アルコキシカルボニルピリジンN−オキシドの
他、塩化カルプロニウム、センブリエキス、アセチルコ
リン誘導体等の血管拡張剤、セリン、メチオニン等のア
ミノ酸類、ビタミンB6、ビタミンEおよびその誘導
体、ビオチン等のビタミン類、パントテン酸およびその
誘導体、グリチルレチン酸およびその誘導体、ニコチン
酸ベンジル等のニコチン酸エステル類、セファランチン
等の皮膚機能亢進剤、エストラジオール等の女性ホルモ
ン剤等を同時に配合してもよい。さらに、通常、養毛料
に用いられる添加剤、例えば、ヒノキチオール、ヘキサ
クロロフェン、ベンザルコニウムクロリド、セチルピリ
ジニウムクロリド、ウンデシレン酸、トリクロロカルバ
ニリドおよびビチオノール等の抗菌剤、メントール等の
清涼剤、サリチル酸、亜鉛およびその誘導体、乳酸およ
びそのアルキルエステル等の薬剤、クエン酸等の有機酸
類、トラネキサム酸等のプロテア−ゼ阻害剤、アルギニ
ン等のアミノ酸類、オリーブ油、スクワラン、流動パラ
フィン、イソプロピルミリステート、高級脂肪酸、高級
アルコール等の油分、グリセリン、プロピレングリコー
ル等の多価アルコール、その他界面活性剤、香料、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、色素、エタノール、水、保湿
剤、増粘剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜
配合することができる。
場合、アルコキシカルボニルピリジンN−オキシドの
他、塩化カルプロニウム、センブリエキス、アセチルコ
リン誘導体等の血管拡張剤、セリン、メチオニン等のア
ミノ酸類、ビタミンB6、ビタミンEおよびその誘導
体、ビオチン等のビタミン類、パントテン酸およびその
誘導体、グリチルレチン酸およびその誘導体、ニコチン
酸ベンジル等のニコチン酸エステル類、セファランチン
等の皮膚機能亢進剤、エストラジオール等の女性ホルモ
ン剤等を同時に配合してもよい。さらに、通常、養毛料
に用いられる添加剤、例えば、ヒノキチオール、ヘキサ
クロロフェン、ベンザルコニウムクロリド、セチルピリ
ジニウムクロリド、ウンデシレン酸、トリクロロカルバ
ニリドおよびビチオノール等の抗菌剤、メントール等の
清涼剤、サリチル酸、亜鉛およびその誘導体、乳酸およ
びそのアルキルエステル等の薬剤、クエン酸等の有機酸
類、トラネキサム酸等のプロテア−ゼ阻害剤、アルギニ
ン等のアミノ酸類、オリーブ油、スクワラン、流動パラ
フィン、イソプロピルミリステート、高級脂肪酸、高級
アルコール等の油分、グリセリン、プロピレングリコー
ル等の多価アルコール、その他界面活性剤、香料、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、色素、エタノール、水、保湿
剤、増粘剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜
配合することができる。
【0027】本発明化合物を組成物、特に医薬・医薬部
外品、化粧料用組成物に用いる場合、その投与量は、組
成物の形態または使用目的等に応じて変動し得るので特
定されるものでないが、一般に1日あたり4〜10ml
程度である。具体的には、例えば後述の実施例に記載の
方法に従って得られる抽出物から本発明化合物を得る場
合、医薬品や化粧料中に、一般に抽出物(乾燥重量)
0.005〜20重量%、好ましくは0.001〜10
重量%となるように配合される。0.005重量%未満
では本発明効果を十分に発揮することが難しく、一方、
20重量%を超えると製剤上好ましくない。
外品、化粧料用組成物に用いる場合、その投与量は、組
成物の形態または使用目的等に応じて変動し得るので特
定されるものでないが、一般に1日あたり4〜10ml
程度である。具体的には、例えば後述の実施例に記載の
方法に従って得られる抽出物から本発明化合物を得る場
合、医薬品や化粧料中に、一般に抽出物(乾燥重量)
0.005〜20重量%、好ましくは0.001〜10
重量%となるように配合される。0.005重量%未満
では本発明効果を十分に発揮することが難しく、一方、
20重量%を超えると製剤上好ましくない。
【0028】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。本発明はこれにより限定されるものではな
い。配合量は重量%である。
説明する。本発明はこれにより限定されるものではな
い。配合量は重量%である。
【0029】実施例1: 本発明化合物の単離・精製 クアチャララーテの乾燥品2kgを、室温(約23℃)
でエタノール8リットルに15分間浸漬による抽出を4
回行い、抽出液を得、次いでこの抽出液を減圧乾固し、
エタノール抽出物255.1gを得た。
でエタノール8リットルに15分間浸漬による抽出を4
回行い、抽出液を得、次いでこの抽出液を減圧乾固し、
エタノール抽出物255.1gを得た。
【0030】このエタノール抽出物100gにつき、
「ダイヤイオンHP−20」(日本練水製)2kgを用
い、40%から100%までメタノールと蒸留水の比率
を変え、溶出させた。その100%メタノール溶出画分
を集め、減圧乾固し、減圧乾固物16.6gを得た。
「ダイヤイオンHP−20」(日本練水製)2kgを用
い、40%から100%までメタノールと蒸留水の比率
を変え、溶出させた。その100%メタノール溶出画分
を集め、減圧乾固し、減圧乾固物16.6gを得た。
【0031】この減圧乾固物16.6gをシリカゲル
(「ワコーゲルC−200」)1kgを用いて、ヘキサ
ンと酢酸エチルの比率を15:1から1:1まで変えて
分画した。
(「ワコーゲルC−200」)1kgを用いて、ヘキサ
ンと酢酸エチルの比率を15:1から1:1まで変えて
分画した。
【0032】各分画物を減圧乾固し、5α−レダクター
ゼのタイプ別阻害活性を下記の方法にて測定した。下記
表1に示すように、阻害活性の高い画分(表1中、試料
(4))から公知の方法に従い、シリカゲルカラム処理
と再結晶により精製し、本発明化合物5mgを得た。
ゼのタイプ別阻害活性を下記の方法にて測定した。下記
表1に示すように、阻害活性の高い画分(表1中、試料
(4))から公知の方法に従い、シリカゲルカラム処理
と再結晶により精製し、本発明化合物5mgを得た。
【0033】この本発明化合物につき、下記1H−NM
R、13C−NMRの物性値からその構造を決定したとこ
ろ、上記式(I)で表される新規化合物3,8-dioxo-7β-
hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha-24-en-26-oic acid
であることがわかった。
R、13C−NMRの物性値からその構造を決定したとこ
ろ、上記式(I)で表される新規化合物3,8-dioxo-7β-
hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha-24-en-26-oic acid
であることがわかった。
【0034】1H−NMR(δ、ppm、CDCl3) 6.07(1H,t,J=7.3Hz),4.36(1H,t,J=7.3Hz),3.25(1
H,q,J=7.3Hz),2.77(1H,m),1.92(3H,sb),1.20(3
H,s),1.10(3H,s),1.08(3H,s),0.94(3H,d,J=6.6
Hz),0.90(3H,s),0.73(3H,s)
H,q,J=7.3Hz),2.77(1H,m),1.92(3H,sb),1.20(3
H,s),1.10(3H,s),1.08(3H,s),0.94(3H,d,J=6.6
Hz),0.90(3H,s),0.73(3H,s)
【0035】13C−NMR(δ、ppm、CDCl3) 219.6(>C=O),219.4(>C=O),173.1(COOH),146.6(CH),1
26.2(>C<),75.9(CH),62.2(>C<),61.3(>C<),49.9(C
H),48.7(CH),48.0(>C<),46.3(>C<),46.2(>C<),35.
7(CH2),35.4(CH2),35.3(CH),34.5(CH2),31.1(C
H2),30.5(CH2),29.8(CH2),29.3(CH3),26.7(CH2),2
6.5(CH2),24.5(CH2),22.5(CH3),21.9(CH3),20.5(CH
3),19.6(CH3),18.6(CH3),16.8(CH3)
26.2(>C<),75.9(CH),62.2(>C<),61.3(>C<),49.9(C
H),48.7(CH),48.0(>C<),46.3(>C<),46.2(>C<),35.
7(CH2),35.4(CH2),35.3(CH),34.5(CH2),31.1(C
H2),30.5(CH2),29.8(CH2),29.3(CH3),26.7(CH2),2
6.5(CH2),24.5(CH2),22.5(CH3),21.9(CH3),20.5(CH
3),19.6(CH3),18.6(CH3),16.8(CH3)
【0036】なお、本発明化合物の5α−レダクターゼ
タイプ別阻害活性測定、トリコグラム試験は、以下の方
法により行った。
タイプ別阻害活性測定、トリコグラム試験は、以下の方
法により行った。
【0037】I.5α−レダクターゼのタイプ別阻害活
性測定 5α−レダクターゼのタイプ別阻害活性の測定は、以下
の方法によって行うことができる。
性測定 5α−レダクターゼのタイプ別阻害活性の測定は、以下
の方法によって行うことができる。
【0038】すなわち、5α−レダクターゼI型特異的
阻害活性の測定には、I型をおもに産生している正常ヒ
ト肝臓細胞(Chang Liver)や毛乳頭細胞等が好ましく
用いられ、また、5α−レダクターゼII型特異的阻害
活性の測定には、II型をおもに産生しているヒト新生
児包皮腺維芽細胞(Hs−68)や前立腺細胞等が好ま
しく用いられる。本実施例では、I型測定用に正常ヒト
肝臓細胞(Chang Liver)を、II型測定用にヒト新生
児包皮腺維芽細胞(Hs−68)の生細胞を用いた。
阻害活性の測定には、I型をおもに産生している正常ヒ
ト肝臓細胞(Chang Liver)や毛乳頭細胞等が好ましく
用いられ、また、5α−レダクターゼII型特異的阻害
活性の測定には、II型をおもに産生しているヒト新生
児包皮腺維芽細胞(Hs−68)や前立腺細胞等が好ま
しく用いられる。本実施例では、I型測定用に正常ヒト
肝臓細胞(Chang Liver)を、II型測定用にヒト新生
児包皮腺維芽細胞(Hs−68)の生細胞を用いた。
【0039】これらヒト由来の各細胞を用い、細胞培養
上清中で、テストステロンがDHTに還元される量、ま
たはアンドロステンジオンがアンドロスタンジオンに還
元される量を測定し、実施例1で単離・精製して得た3,
8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha-24-en-
26-oic acidのエタノール溶液についてステロイド5α
−レダクターゼ阻害活性をタイプ別に測定し、以下の式
に従って阻害率を求めることにより評価できる。本実施
例ではアンドロステンジオンがアンドロスタンジオンに
還元される量を測定することにより行った。結果を表1
に示す。
上清中で、テストステロンがDHTに還元される量、ま
たはアンドロステンジオンがアンドロスタンジオンに還
元される量を測定し、実施例1で単離・精製して得た3,
8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha-24-en-
26-oic acidのエタノール溶液についてステロイド5α
−レダクターゼ阻害活性をタイプ別に測定し、以下の式
に従って阻害率を求めることにより評価できる。本実施
例ではアンドロステンジオンがアンドロスタンジオンに
還元される量を測定することにより行った。結果を表1
に示す。
【0040】なお、表1中、試料(1)は実施例1中に
記載されたエタノール抽出物であり;試料(2)〜
(4)は「ダイヤイオンHP−20」カラムクロマトグ
ラフィーによる操作終了時における各溶出画分であり;
試料(5)、(6)は試料(4)を用いた溶出画分であ
り;試料(7)は試料(6)から単離・精製したもので
ある。すなわち、表1の結果より、ヘキサン:酢酸エチ
ル(1:1)溶出画分2の極性の高い画分が阻害活性が
高かったので、その画分を集め、シリカゲルカラム処理
と再結晶により3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-
secoeupha-24-en-26-oic acid 5mgを得た。
記載されたエタノール抽出物であり;試料(2)〜
(4)は「ダイヤイオンHP−20」カラムクロマトグ
ラフィーによる操作終了時における各溶出画分であり;
試料(5)、(6)は試料(4)を用いた溶出画分であ
り;試料(7)は試料(6)から単離・精製したもので
ある。すなわち、表1の結果より、ヘキサン:酢酸エチ
ル(1:1)溶出画分2の極性の高い画分が阻害活性が
高かったので、その画分を集め、シリカゲルカラム処理
と再結晶により3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-
secoeupha-24-en-26-oic acid 5mgを得た。
【0041】
【数1】
【0042】
【表1】
【0043】II.トリコグラム試験 養毛料(すなわち、発毛促進または脱毛防止)に関する
本発明の効果は、下記のトリコグラム試験を行うことに
より評価することができる。
本発明の効果は、下記のトリコグラム試験を行うことに
より評価することができる。
【0044】(被検試料の調製)95%エタノール70
重量%に、実施例1で得られた3,8-dioxo-7β-hydroxy-
7,9-cyclo-7,8-secoeupha-24-en-26-oic acidを0.1
重量%、硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付
加物を0.5重量%添加し、撹拌溶解した。次に、イオ
ン交換水を100重量%になるまで添加、混合して液状
の養毛料を調製した(本発明品)。
重量%に、実施例1で得られた3,8-dioxo-7β-hydroxy-
7,9-cyclo-7,8-secoeupha-24-en-26-oic acidを0.1
重量%、硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付
加物を0.5重量%添加し、撹拌溶解した。次に、イオ
ン交換水を100重量%になるまで添加、混合して液状
の養毛料を調製した(本発明品)。
【0045】対照として、上記養毛料に3,8-dioxo-7β-
hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha-24-en-26-oic acid
を含まない組成物(対照品)を調製した。
hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha-24-en-26-oic acid
を含まない組成物(対照品)を調製した。
【0046】(トリコグラム試験による評価)上記被検
試料(本発明品および対照品)を用い、男性パネル(1
8名)によりトリコグラム試験を行った。
試料(本発明品および対照品)を用い、男性パネル(1
8名)によりトリコグラム試験を行った。
【0047】すなわち被検試料の使用前と使用後の抜去
毛髪の毛根を顕微鏡下で観察し、毛根の形態から体止期
毛根数を計数し、その割合の増減によって養毛料の育毛
作用を比較した。休止期毛根とは成長の止まった毛の毛
根であり、脱毛を訴える人は正常な人よりもこの休止期
毛根の割合が多いことが認められている。
毛髪の毛根を顕微鏡下で観察し、毛根の形態から体止期
毛根数を計数し、その割合の増減によって養毛料の育毛
作用を比較した。休止期毛根とは成長の止まった毛の毛
根であり、脱毛を訴える人は正常な人よりもこの休止期
毛根の割合が多いことが認められている。
【0048】具体的には、本発明品を男性パネル10名
の頭皮に、対照品を他の男性パネル8名の頭皮に、それ
ぞれ1日2回、1回2mlずつ6ヵ月月間連続して塗布
し、塗布直前および6ヵ月問塗布終了直後に被験者1名
につきそれぞれ100本ずつ抜毛し、塗布前後における
休止期毛根の割合を調べ、(塗布後の休止期毛根の割
合)の(塗布前の休止期毛根の割合)に対する変化を調
べ、測定した。結果を表2に示す。
の頭皮に、対照品を他の男性パネル8名の頭皮に、それ
ぞれ1日2回、1回2mlずつ6ヵ月月間連続して塗布
し、塗布直前および6ヵ月問塗布終了直後に被験者1名
につきそれぞれ100本ずつ抜毛し、塗布前後における
休止期毛根の割合を調べ、(塗布後の休止期毛根の割
合)の(塗布前の休止期毛根の割合)に対する変化を調
べ、測定した。結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】実施例2: 尋常性ざ瘡(ニキビ症状)の
改善効果試験 被検試料として下記組成の化粧水を調製した。なお、配
合量は重量%である。 (A相) ソルビトール 3.0 グリセリン 5.0 レゾルシン 0.02 イオン交換水 残 部 (B相) 3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha- 24-en-26-oic acid(実施例1で得られたもの) 0.1 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.5 95%エタノール 20.5 香料 適 量 (調製法)A相の各成分を混合溶解し、これにB相の混
合溶液を撹拝しながら加えて均質な溶液として化粧水を
調製した。
改善効果試験 被検試料として下記組成の化粧水を調製した。なお、配
合量は重量%である。 (A相) ソルビトール 3.0 グリセリン 5.0 レゾルシン 0.02 イオン交換水 残 部 (B相) 3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha- 24-en-26-oic acid(実施例1で得られたもの) 0.1 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.5 95%エタノール 20.5 香料 適 量 (調製法)A相の各成分を混合溶解し、これにB相の混
合溶液を撹拝しながら加えて均質な溶液として化粧水を
調製した。
【0051】なお、対照品として、上記化粧水の成分と
して3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha-
24-en-26-oic acidを配合しない組成物を調製した。
して3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha-
24-en-26-oic acidを配合しない組成物を調製した。
【0052】上記被検試料(本発明品および対照品)を
用い、年齢13〜23歳の男子40名、女子40名をパ
ネルとし、毎日2回、洗顔後に化粧水を少量塗布し、2
週間後にニキビ症状の改善効果を下記評価基準に従って
判定した。結果を表3に示す。 (評価基準) 全治: 症状がまったくなくなった 著効: 著しく改善効果が認められた 有効: 症状が全般的に軽くなった 無効: 使用前後で症状に変化がみられなかった
用い、年齢13〜23歳の男子40名、女子40名をパ
ネルとし、毎日2回、洗顔後に化粧水を少量塗布し、2
週間後にニキビ症状の改善効果を下記評価基準に従って
判定した。結果を表3に示す。 (評価基準) 全治: 症状がまったくなくなった 著効: 著しく改善効果が認められた 有効: 症状が全般的に軽くなった 無効: 使用前後で症状に変化がみられなかった
【0053】
【表3】
【0054】以下に、実施例1で得られた3,8-dioxo-7
β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha-24-en-26-oic ac
idを用いた処方例を示す。
β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha-24-en-26-oic ac
idを用いた処方例を示す。
【0055】 実施例3: クリーム (A相) ミツロウ 10.0 パラフィンワックス 6.0 ラノリン 3.0 イソプロピルミリステート 6.0 スクワラン 8.0 流動パラフィン 26.0 ポリオキシエチレンソルビタンステアレート 2.0 ソルビタンモノステアレート 4.2 防腐剤 適 量 (B相) プロピレングリコール 2.0 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1.0 3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha- 24-en-26-oic acid 0.1 精製水 残 余 (調製法)A相の成分を混合し、約75℃で加熱溶解
し、これに75℃に加熱したB相の合液を攪拌しながら
加えた後、45℃になるまで冷却しながら攪拌を続け、
放置してクリームを得た。
し、これに75℃に加熱したB相の合液を攪拌しながら
加えた後、45℃になるまで冷却しながら攪拌を続け、
放置してクリームを得た。
【0056】このクリームを実施例2と同様にしてヒト
に対して実使用テストを行ったところ、ニキビ症状の改
善効果に優れていることが確認された。
に対して実使用テストを行ったところ、ニキビ症状の改
善効果に優れていることが確認された。
【0057】 実施例4: O/W乳液型養毛料 (A相) 3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha- 24-en-26-oic acid 0.01 ポリオキシエチレン(60モル)付加硬化ヒマシ油 2.0 グリセリン 10.0 ジプロピレングリコール 10.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール(分子量1500) 5.0 (B相) セチルイソオクタネート 10.0 スクワラン 5.0 ワセリン 2.0 プロピルパラベン 2.0 (C相) カルボキシビニルポリマー1%水溶液 30.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.03 イオン交換水 8.35 (D相) イオン交換水 4.5 (E相) カセイカリ 0.12 イオン交換水 残 余 (調製法)A相、B相をそれぞれ60℃で加熱溶解し、
混合してホモミキサー処理しゲル状物質を得た。これに
D相を徐々に添加しホモミキサーで分散した後、ここに
溶解したC相を加え、さらに溶解したE相を添加し、ホ
モミキサーで乳化してO/W乳液型の養毛料を得た。
混合してホモミキサー処理しゲル状物質を得た。これに
D相を徐々に添加しホモミキサーで分散した後、ここに
溶解したC相を加え、さらに溶解したE相を添加し、ホ
モミキサーで乳化してO/W乳液型の養毛料を得た。
【0058】この養毛料を実施例1で述べたトリコグラ
ム試験によりヒトに対して実使用テストを行ったとこ
ろ、その育毛作用が優れていることが確認された。
ム試験によりヒトに対して実使用テストを行ったとこ
ろ、その育毛作用が優れていることが確認された。
【0059】 実施例5: クリーム状養毛料 (A相) 3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha- 24-en-26-oic acid 1.0 流動パラフィン 5.0 セトステアリルアルコール 5.5 グリセリルモノステアレート 3.0 EO(20モル)−2−オクチルドデシルエーテル 3.0 プロピルパラベン 0.3 香料 0.1 (B相) グリセリン 8.0 ジプロピレングリコール 20.0 ポリエチレングリコール(分子量4000) 5.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.005 イオン交換水 残 余 (調製法)A相、B相をそれぞれ加熱溶解して混合し、
ホモミキサーで乳化してクリーム状養毛料を得た。
ホモミキサーで乳化してクリーム状養毛料を得た。
【0060】この養毛料を実施例1で述べたトリコグラ
ム試験によりヒトに対して実使用テストを行ったとこ
ろ、その育毛効果が優れていることが確認された。
ム試験によりヒトに対して実使用テストを行ったとこ
ろ、その育毛効果が優れていることが確認された。
【0061】 実施例6: ヘアトニック (1)3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha- 24-en-26-oic acid 10.0 (2)ペパーミント(1,3−ブチレングリコール溶液) 0.1 (3)N,N−ジメチル−2−ドデシルアミンオキシド 1.0 (4)ヒノキチオール 1.0 (5)ビタミンB6 0.2 (6)ビタミンEアセテート 0.02 (7)メントール 0.2 (8)センブリエキス 1.0 (9)サリチル酸 0.1 (10)マイカイカ(エタノール抽出液) 0.5 (11)プロピレングリコール 2.0 (12)ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 (13)ポリオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 (14)75%エタノール 残 余 (調製法)75%エタノールに上記各成分を順次添加
し、攪拌溶解してヘアトニックを得た。
し、攪拌溶解してヘアトニックを得た。
【0062】このヘアトニックを実施例1で述べたトリ
コグラム試験によりヒトに対して実使用テストを行った
ところ、その育毛効果が優れていることが確認された。
コグラム試験によりヒトに対して実使用テストを行った
ところ、その育毛効果が優れていることが確認された。
【0063】 実施例7: ヘアトニック (1)3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha- 24-en-26-oic acid 10.0 (2)アルテア(エタノール抽出液) 1.5 (3)ヨクイニン(エタノール抽出液) 1.5 (4)N,N−ジメチル−2−テトラデシルアミンオキシド 0.05 (5)ヒノキチオール 1.0 (6)ビタミンB6 0.2 (7)ビタミンEアセテート 0.02 (8)メントール 0.2 (9)サリチル酸 0.1 (10)カッコン(エタノール抽出液) 0.5 (11)プロピレングリコール 0.01 (12)ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 (13)ポリオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 (14)70%エタノール 残 余 (調製法)70%エタノールに上記各成分を順次添加
し、攪拌溶解してヘアトニックを得た。
し、攪拌溶解してヘアトニックを得た。
【0064】このヘアトニックを実施例1で述べたトリ
コグラム試験によりヒトに対して実使用テストを行った
ところ、その育毛効果が優れていることが確認された。
コグラム試験によりヒトに対して実使用テストを行った
ところ、その育毛効果が優れていることが確認された。
【0065】 実施例8: エアゾール養毛料 (原液処方) 3,8-dioxo-7β-hydroxy-7,9-cyclo-7,8-secoeupha- 24-en-26-oic acid 0.6 95%エタノール 50.0 グリチルレチン酸 0.1 アルテア(エタノール抽出液) 0.05 ぺパーミント(エタノール抽出液) 0.05 センブリエキス 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 0.1 N,N−ジヒドロキシメチル−2− 0.2 デシルアミンオキシド 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 0.5 乳酸 適 量 乳酸ナトリウム 適 量 香料 適 量 色素 適 量 精製水 残 余 (充填処方) 原液 50.0 液化石油ガス 50.0 (調製法)原液処方を溶解した後、これを缶に充填し、
バルブ装着後、ガスを充填して養毛料を得た。
バルブ装着後、ガスを充填して養毛料を得た。
【0066】この養毛料を上記実施例1で述べたトリコ
グラム試験によりヒトに対して実使用テストを行ったと
ころ、その育毛効果が優れていることが確認された。
グラム試験によりヒトに対して実使用テストを行ったと
ころ、その育毛効果が優れていることが確認された。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のトリテルペ
ン類は、特に優れたステロイド5α−レダクターゼII
型特異的阻害効果を有し、医薬品、医薬部外品、化粧品
等の分野において養毛料、抗ニキビ用治療剤等に有効に
用いられ得る。
ン類は、特に優れたステロイド5α−レダクターゼII
型特異的阻害効果を有し、医薬品、医薬部外品、化粧品
等の分野において養毛料、抗ニキビ用治療剤等に有効に
用いられ得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/19 A61K 31/19 35/78 ADA 35/78 ADAC C12N 9/99 C12N 9/99 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA112 AB032 AB282 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC132 AC182 AC302 AC312 AC342 AC352 AC422 AC432 AC482 AC562 AD042 AD092 AD332 AD512 AD531 AD532 AD552 AD632 AD662 BB51 CC01 CC05 CC37 DD08 DD23 DD31 DD33 EE14 EE22 EE50 FF01 FF05 4C088 AB13 AB51 AB59 AB67 BA10 MA63 NA14 ZA89 ZA92 ZC20 4C206 AA01 AA02 AA03 DA11 KA03 MA01 MA31 MA83 NA14 ZC20 4H006 AA01 AA03 AB12 AB20 BJ30 BN20 BR70 BS10
Claims (7)
- 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 で表される化合物またはそれらの薬学的に許容される
塩。 - 【請求項2】 請求項1に記載の化合物またはそれらの
薬学的に許容される塩を有効成分として含有する組成
物。 - 【請求項3】 医薬用組成物である、請求項2記載の組
成物。 - 【請求項4】 化粧料用組成物である、請求項2記載の
組成物。 - 【請求項5】 ステロイド5α−レダクターゼII型特
異的阻害剤として用いられる、請求項2〜4のいずれか
1項に記載の組成物。 - 【請求項6】 養毛料として用いられる、請求項2〜4
のいずれか1項に記載の組成物。 - 【請求項7】 皮膚障害治療剤として用いられる、請求
項2〜4のいずれか1項に記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10275953A JP2000103765A (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 新規なトリテルペン類およびこれを含有する組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10275953A JP2000103765A (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 新規なトリテルペン類およびこれを含有する組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000103765A true JP2000103765A (ja) | 2000-04-11 |
Family
ID=17562735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10275953A Withdrawn JP2000103765A (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 新規なトリテルペン類およびこれを含有する組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000103765A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002087937A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-27 | Shiseido Co Ltd | 男性型脱毛に対する抑制剤 |
EP1317915A1 (en) * | 2000-09-11 | 2003-06-11 | Shiseido Company, Ltd. | Hair nourishments and method of screening the same |
WO2012078018A1 (es) | 2010-12-09 | 2012-06-14 | Bioextracto S.A. De C.V. | Obtención de extractos estandarizados de la planta conocida como cuachalalate (amphipteryngium adstringens) y sus aplicaciones en el campo de la protección solar |
-
1998
- 1998-09-29 JP JP10275953A patent/JP2000103765A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002087937A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-27 | Shiseido Co Ltd | 男性型脱毛に対する抑制剤 |
EP1317915A1 (en) * | 2000-09-11 | 2003-06-11 | Shiseido Company, Ltd. | Hair nourishments and method of screening the same |
EP1317915A4 (en) * | 2000-09-11 | 2006-06-14 | Shiseido Co Ltd | HAIR-NOURISHING AGENTS AND METHOD OF SELECTING THESE AGENTS |
WO2012078018A1 (es) | 2010-12-09 | 2012-06-14 | Bioextracto S.A. De C.V. | Obtención de extractos estandarizados de la planta conocida como cuachalalate (amphipteryngium adstringens) y sus aplicaciones en el campo de la protección solar |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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