JPH03188019A

JPH03188019A - テストステロン―５α―レダクターゼ阻害剤

Info

Publication number: JPH03188019A
Application number: JP32561389A
Authority: JP
Inventors: Hisayuki Komazaki; 駒崎　久幸
Original assignee: Shiseido Co Ltd
Current assignee: Shiseido Co Ltd
Priority date: 1989-12-15
Filing date: 1989-12-15
Publication date: 1991-08-16
Anticipated expiration: 2014-08-25
Also published as: JP2940964B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、新規にして、かつ安全なるテストステロン−
５α−レダクターゼ阻害剤、および脱毛防止、発毛、育
毛などを促進する効果に優れた養毛化粧料および、連癒
を治療する効果に優れた皮膚外用剤に関するものである
。

［従来の技術］従来より、男性型の禿頭、粗毛症、脂漏などの生理学上
の徴候は、代謝系に男性ホルモンが過剰に蓄積されるこ
とに起因する男性ホルモン刺激の増大に基づいているこ
とが知られている。また最近、毛根、皮脂腺をはじめい
くつかの器官において男性ホルモ−ン活性の本体は、５
α−ジヒドロテストステロン（以下、５α−ＤＨＴと略
す。）であり、これは標的器官においてテストステロン
がテストステロン−５α−レダクターゼ（以下、レダク
ターゼと略す。）により還元されることによって生成す
ることが周知になっている。

そのため、男性ホルモン刺激の増大に起因する男性型の
禿頭、粗毛症、脂漏、沖癒などの徴候は、レダクターゼ
を阻害することにより低減あるいは防止することができ
ると考えられ、レダクターゼを特異的に阻害するいくつ
かの阻害剤が見出きれ、また合成されてきた。しかし、
今までに新規に合成された阻害剤は、ステロイド構造あ
るいはステロイド類似構造を持っており、好ましくない
ホルモン様作用を多少なりとも有しているという欠点が
あった。

［発明が解決しようとする課題］本発明者等は、上記事情に鑑み、テストステロン−５α
−レダクターゼ阻害効果に優れ、脱毛防止、発毛、腎石
、哩癒等に有効で、安全性に優れた薬剤について鋭意検
討した結果、特殊な化合物がこの課題を解決しうろこと
を見出し、本発明を完成するに至った。

「課題を解決するための手段］即ち、本発明の請求項１は、フィトキサンチン、ルビキ
サンチン、リコペン、イソクェルシトリン、２８−エス
カピック酸配糖体、トルメンチン酸、アルジュニン酸、
フェニルアセトアルデヒド、インドール−３−酢酸、ル
ゴシンＡ１ルゴシンＢ１ルゴシンＣ１ルゴシンＤ１ルゴ
シンＥ１ルゴシンＦ１ルゴシンＧ、プラエコキシンＡ、
ロイコアントシアニンからなる群から選んだ化合物の一
種又は二種以上を含有してなるテストステロン−５α−
レダクターゼ阻害剤である。

本発明の請求項２は、フィトキサンチン、ルビキサンチ
ン、リコペン、イソクェルシトリン、２８一エス力ビツ
ク酸配糖体、トルメンチン酸、アルジュニン酸、フェニ
ルアセトアルデヒド、インドール−３−酢酸、ルゴシン
Ａ１ルゴシンＢ、ルゴシンＣ１ルゴシンＤ１ルゴシンＥ
１ルゴシンＦ１ルゴシンＧ、プラエコキシンＡ、ロイコ
アントシアニンからなる群から選んだ化合物の一種又は
二種以上を含有してなる頭部化粧料である。

本発明の請求項３は、フィトキサンチン、ルビキサンチ
ン、リコペン、イソクェルシトリン、２８−エスカピッ
ク酸配糖体、トルメンチン酸、アルジュニン酸、フェニ
ルアセトアルデヒド、インドール−３−酢酸、ルゴシン
Ａ１ルゴシンＢ１ルゴシンＣ１ルゴシンＤ１ルゴシンＥ
１ルゴシンＦ１ルゴシンＧ１プラエコキシンＡ、ロイコ
アントシアニンからなる群から選んだ化合物の一種又は
二種以上を含有してなる皮膚外用剤である。

以下、本発明の構成について詳述する。

本発明に用いるフィトキサンチン、ルビキサンチン、リ
コペン、イソクェルシトリン、２８−エスカピック酸配
糖体、トルメンチン酸、アルジュニン酸、フェニルアセ
トアルデヒド、インドール−３−酢酸、ルゴシンＡ１ル
ゴシンＢ１ルゴシンＣ１ルゴシンＤ１ルゴシンＥ１ルゴ
シンＦ１ルゴシンＧ１プラエコキシンＡ、ロイコアント
シアニンは天然品と合成品があるが、好ましくは天然品
である。

フェニルアセトアルデヒド、インドール−３−酢酸等は
合成により製造される。また、柑橘類、バラ科植物等よ
り抽出、分画によっても得られる。また、フィトキサン
チン、ルビキサンチン、リコペン、イソクェルシトリン
、２８−エスカピック酸配糖体、トルメンチン酸、アル
ジュニン酸、ルゴシンＡ１ルゴシンＢ１ルゴシンＣ１ル
ゴシンＤ１ルゴシンＥ１ルゴシンＦ１ルゴシンＧ、プラ
エコキシンＡ、ロイコアントシアニン等はバラ科植物の
溶媒抽出物よりカラムクロマト等の分離手段により分離
分画される。

本発明における化合物の配合量は、頭部化粧料全量中お
よび皮膚外用剤全量中乾燥物として０．００５〜１０重
量％、好ましくは０．０１〜５重量％である。

０．００５重量％未満であると、本発明でいう効果が十
分に発揮されず、好ましくない。

本発明の５−α−レダクターゼ阻害剤は養毛化粧料や皮
膚外用剤として用いられ、前記の必須成分に加えて必要
に応じて、通常養毛化粧料や皮膚外用剤に用いられる汎
用成分、例えばビタミンＢ６、ビタミンＥ及びその誘導
体、ビオチン等のビタミン類、パントテン酸及びその誘
導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、ニコチン酸ベ
ンジル等のニコチン酌エステル類、サイクロスポリン類
、塩化力ロブロニウム、セファランチン、オキセンドロ
ン、ジアゾキシド、ミノキシジル、エチニルエストラジ
オール等の発毛剤又は発毛助剤、ヒノキチオール、ヘキ
サクロロフェン、フェルノール、ベンザルコニウムクロ
リド、セチルピリジニウムクロリド、ウンデシレン酸、
トリクロロカルバニリド及びビチオノール等の抗菌剤、
メントール等の清涼剤、サリチル酸、亜鉛及びその誘導
体、乳酸及びそのアルキルエステル等の薬剤、クエン酸
等の有機酸類、アルギニン等のアミン類、スクワラン、
流動パラフィン、イソプロピルミリステート、高級脂肪
酸、高級アルコール等の油分、グリセリン、プロピレン
グリコール等の多価アルコール、水性成分、保湿剤、増
粘剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、色剤、薬剤等を配合
することができる。

また本発明の５−α−レダクターゼ阻害剤、養毛化粧料
または化粧料は、液状、乳液、軟膏、クリーム、化粧水
ゲル、エアゾール等その剤型は任意であり、外皮に適用
できる剤型のものであればいずれでもよく、例えばクリ
ーム、化粧水、トニック、ヘアークリーム、ムース、シ
ャンプー　リンス、コンディショナー　スカルブトリー
トメント等の剤型をとることができる。

［実施例１次に、実施例により本発明について詳細に説明す６０本
発明はこれにより限定きれるものではない。配合量は重
量％である。

一ゼ高安らの方法（Ｓ　、　Ｔａｋａｙａｓｕ、　Ｋ　、　
Ａｄａｃｈｉ、　Ｊ　。

ＣＩ　ｉｎ、　Ｅ　ｎｄｏｃｒｉｎｏｌ、　Ｍｅｔａｂ
、　、　３１．１０９８−１１０１　（１９７２））に
従い、人毛板を用い、テストステロンが５α−ＤＨＴに
還元される量を測定し、各化合物によるレダクターゼ阻
害作用を検討し、結果を表１に示した。

（以下余白）前記表１において、大毛根皮脂線における５αレダクタ
ーゼ阻害に対し、フィトキサンチン、ルビキサンチン、
リコペン、イソクェルシトリン、２８−エスカピック酸
配糖体、トルメンチン酸、アルジュニン酸、フェニルア
セトアルデヒド、インドール−３−酢酸、ルゴシンＡ１
ルゴシンＢ１ルゴシンＣ１ルゴシンＤ１ルゴシンＥ１ル
ゴシンＦ１ルゴシンＧ、プラエコキシンＡ、ロイコアン
トシアニンからなる群から選ばれる化合物にはレダクタ
ーゼ阻害効果が明らかに認められた。

育毛効果の測定法（マウスでの育毛効果測定）雄のＣ３
Ｈマウス（生後６０日）を用い、小川らの方法（Ｎｏｒ
ｍａｌ　ａｎｄ　Ａｂｎｏｒｍａｌ　Ｅｐｉｄｅｒ−ａ
ｌ　Ｄｉｆ−ｆｅｒｅｎｔｉａｔｉｏｎ　）　Ｍ、５ｅ
ｉｊｉ　ａｎｄ　１．Ａ、Ｂｅｒｎｓｔｅｉｎ　！１集
束大出版会に従い実験を行なった。マウスの背部上を約
２Ｘ４ｃｍの大きざに剃り、翌日より１日１回ずつ連日
サンプル塗布を行ない、毛再生が始まった部分の面積比
の変化を求め、毛再生の早さの比較を行なった。サンプ
ルは各化合物を７５％エタノールに攪拌溶解し、場合に
よってはこれに界面活性剤を添加、溶解しサンプルとし
た。試験には対照として７５％エタノールを用いた。各
試料ともマウス１０匹ずつを用い、その変化率の平均値
を求めた。３０日後毛再生面積の結果を百分率にて表−
２に示した。

比較例　１（１）７５％エタノール実施例　１（１）インドール−３−酢酸（２）７５％エタノール実施例　２（１）フェニルアセトアルデヒド（２）７５％エタノール実施例　３（１）ルゴシンＡ（２）ルゴシンＦ（３）７５％エタノール実施例　４（１）ロイコアントシアニン（２）ルゴシンＤ（３）フィトキサンチン（４）ルビキサンチン００残余残余０．５０．５残余０．０１０．９０．０１０．０１（５）リコペン（６）イソケルシトリン（７）界面活性剤（８）７５％エタノール実施例　５（１）２８−エスカピック酸配糖体（２）２８−　）ルメンチン酸配糖体（３）２８−アルジュニン酸配糖体（４）インドール−３−酢酸（５）ブラエコキシンＡ（６）界面活性剤（２）７５％エタノール０．０２０．０１０．０４残余０．１０．１０．１０．３０．１０．３残余表−２から明らかなように各実施例において毛の再生に
対する効果が認められた。

表−２各試料の毛再生面積（３０日後）実施例　６　ヘアートニック（１）インドール−３−酢酸（２）ルゴシンＧ（３）２８−エスカピック酸配糖体（４）ビタミンＥ（５）ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油（６）プロピレ
ングリコール（７）ヒアルロン酸ナトリウム（８）７５％エタノール０．５１．００．５０．０１０．５５．００．０１残余実施例　７　ヘアートニック（１）インドール−３−酢酸（２）ニコチン酸ベンジル（３）サリチル酸（４）ビタミンＥ（５）塩化力ロブロニウム（６）エチニルエストラジオール（７）グリチルレチン酸（８）センブリエキス（５）ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油（６）プロピレ
ングリコール（７）ヒアルロン酸ナトリウム（８）７５％エタノール１．００．０１０．１０．０１０．０１０．０１０．０１０．０１０．５５．００．０１残余どの予防、治療および処置に有効に働いた。

実施例　８　　　　　化粧水ソルビトール（７０％）グリセリンベルベリン水アラントインインドール−３−酢酸ポリオキシエチレン（１００モル付加）硬化ヒマシ油誘
導体エタノール香料３．０５．００．０２７０．８０．１０．５０．５２０．０適量実施例６および実施例７に示す組成のトニックを調製し
て実使用にて脱毛、抜毛等の症状に対する効果を検討し
た。有効なものであった。

また、本発明による皮膚外用剤および抗アクネ剤は下記
に記載した実施例に示した処方にてニキ実施例　９　　
　　　化粧水ソルビトール（７０％）グリセリンベルベリン水アラントイン３．０５．００．０２７０．８０．１ルゴシンＥ０．５イソケルシトリン０．２０イコアントシアニンポリオキシエチレン（８０モル付加）硬化ヒマシ油誘導体エタノール香料０．０１０．５２０．０適量実施例　１０　　　　　クリームミツロウパラフィンワックスラノリンイソプロピルミリステートスクワラン流動パラフィンインドール−３−酢酸ルゴシンＤイオウポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート１０．０６．０３．０６．０８．０２５．００．５０．５２．０１．７ソルビタンモノステアレート防腐剤プロピレングリコールホウ砂精製水実施例　１１　　　　　クリームミツロウパラフィンワックスラノリンイソプロピルミリステートスクワラン流動パラフィンルゴシンＡフィトキサンチンイオウポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートソルビタンモノステアレート防腐剤４．２適量２．００．７残余１０．０６．０３．０６．０８．０２５．００．５０．０１２．０１．７４．２適量プロピレングリコールホウ砂精製水２．００．７残余実施例　１２軟膏固体パラフィンピースワックススクワランインドール−３−酢酸イオウ香料ワセリン１０．０１０．０１０．０１．０２．０適量６６．０パラフィンワックス　　　　　　　　６．０ラノリン　
　　　　　　　　　　　　　３．０イソプロピルミリス
テート６．０スクワラン　　　　　　　　　　　　８．０流動パラフ
イン　　　　　　　　　　２５．０イオウ　　　　　　
　　　　　　　　　２．０ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノステアレート１．７ソルビタンモノステアレート　　　　　４．２防腐剤　
　　　　　　　　　　　　　適量プロピレングリコール
　　　　　　　　２．０ホウ砂　　　　　　　　　　　
　　　０．７精製水　　　　　　　　　　　　　　残余
実施例で得られた化粧用クリームのニキビに対する効果
を次の通り試験した。尚、対照は比較例２を使用した。

比較例　２ミツロウクリーム１０．０（被験者）各被験者に試験試料を塗布し、使用前後で比較し、下記
判定にて効果を検定した。ニキビのある男子６０名女子
４０名で年齢は１５〜３５才とした。

（テスト方法）被験者に毎日２回、洗顔後にクリームを少量塗り、２週
間後にその症状改善効果を評価した。

（評価）各症状の程度を次の４つに区分した。

全治；全部症状が無くなった。

著効；著しく効果がある。

有効；全で軽くなる。

無効；使用前後で変化無し。

結果を第４表に示す。

第４表　ニキビに対する臨床試験結果性）有効率は有効以上の効果の全症例に対する割合を有
効率とした。

第４表の結果から明らかなごとく、本発明の成分含有化
粧料組成物はニキビの改善にすぐれた効果を発揮した。

［発明の効果］本発明は、新規にして、かつ安全なるテストステロン−
５α−レダクターゼ阻害剤、および脱毛防止、発毛、育
毛などを促進する効果に優れた養毛化粧料および、座瘉
を治療する効果に優れた皮膚外用剤に関するものである
。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）フィトキサンチン、ルビキサンチン、リコペン、
イソクェルシトリン、２８−エスカピック酸配糖体、ト
ルメンチン酸、アルジュニン酸、フェニルアセトアルデ
ヒド、インドール−３−酢酸、ルゴシンＡ、ルゴシンＢ
、ルゴシンＣ、ルゴシンＤ、ルゴシンＥ、ルゴシンＦ、
ルゴシンＧ、プラエコキシンＡ、ロイコアントシアニン
からなる群から選んだ化合物の一種又は二種以上を含有
してなるテストステロン−５α−レダクターゼ阻害剤。
（２）フィトキサンチン、ルビキサンチン、リコペン、
イソクェルシトリン、２８−エスカピック酸配糖体、ト
ルメンチン酸、アルジュニン酸、フェニルアセトアルデ
ヒド、インドール−３−酢酸、ルゴシンＡ、ルゴシンＢ
、ルゴシンＣ、ルゴシンＤ、ルゴシンＥ、ルゴシンＦ、
ルゴシンＧ、プラエコキシンＡ、ロイコアントシアニン
からなる群から選んだ化合物の一種又は二種以上を含有
してなる頭部化粧料。
（３）フィトキサンチン、ルビキサンチン、リコペン、
イソクェルシトリン、２８−エスカピック酸配糖体、ト
ルメンチン酸、アルジュニン酸、フエニルアセトアルデ
ヒド、インドール−３−酢酸、ルゴシンＡ、ルゴシンＢ
、ルゴシンＣ、ルゴシンＤ、ルゴシンＥ、ルゴシンＦ、
ルゴシンＧ、プラエコキシンＡ、ロイコアントシアニン
からなる群から選んだ化合物の一種又は二種以上を含有
してなる皮膚外用剤。