JP2002037716A - カウレン類含有組成物、養毛剤及び皮膚外用剤 - Google Patents
カウレン類含有組成物、養毛剤及び皮膚外用剤Info
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- JP2002037716A JP2002037716A JP2000222879A JP2000222879A JP2002037716A JP 2002037716 A JP2002037716 A JP 2002037716A JP 2000222879 A JP2000222879 A JP 2000222879A JP 2000222879 A JP2000222879 A JP 2000222879A JP 2002037716 A JP2002037716 A JP 2002037716A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 優れた養毛効果を発揮し得る養毛剤を提供す
る。 【解決手段】 カウレン類を有効成分として含有するこ
とを特徴とする。カウレン類が下記式(I)で示される
化合物又はその薬学的に許容される塩であることを特徴
とする組成物。 (式(I)において、R1はCH3、COOH、又はC
H2OH、R2はH、OH、又はOCOCH=CHC6
H5、R3、R4はそれぞれOH、CH2OH、CH2
Cl、又はOCH3を表す。ただし、CR3R4はC=
CH2、C=O、又は下記基(A)であってもよい。
る。 【解決手段】 カウレン類を有効成分として含有するこ
とを特徴とする。カウレン類が下記式(I)で示される
化合物又はその薬学的に許容される塩であることを特徴
とする組成物。 (式(I)において、R1はCH3、COOH、又はC
H2OH、R2はH、OH、又はOCOCH=CHC6
H5、R3、R4はそれぞれOH、CH2OH、CH2
Cl、又はOCH3を表す。ただし、CR3R4はC=
CH2、C=O、又は下記基(A)であってもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カウレン類を有効
成分として含有する組成物、特に養毛剤及び皮膚外用剤
に関する。
成分として含有する組成物、特に養毛剤及び皮膚外用剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会、ストレス社会といわれる現
代社会では、頭部毛髪が様々な原因により薄毛や脱毛の
危機に晒される機会がますます多くなってきている。従
来より、禿や脱毛の原因としては、毛根、皮脂腺などの
器官に於ける男性ホルモンの活性化、毛包への血流量の
低下、皮脂の分泌過剰、過酸化物の生成などによる頭皮
の異常などが考えられている。これに対応して、従来よ
り頭髪の発毛・育毛を促進し、脱毛を防止することを目
的とした養毛剤(育毛剤、発毛促進剤ということもあ
る)を提供すべく、様々な試みがなされてきている。養
毛剤に配合される有効成分の効果の主なものとしては次
のような効果が挙げられる:(1)発毛誘導効果(発毛
促進効果、成長期誘導効果);(2)毛髪を太くする効
果;(3)毛髪成長期延長効果;(4)テストステロン
5α-リダクターゼ阻害効果;(5)血行促進効果;
(6)殺菌効果;(7)フケ防止効果;(8)保湿効
果;(9)抗酸化効果等。
代社会では、頭部毛髪が様々な原因により薄毛や脱毛の
危機に晒される機会がますます多くなってきている。従
来より、禿や脱毛の原因としては、毛根、皮脂腺などの
器官に於ける男性ホルモンの活性化、毛包への血流量の
低下、皮脂の分泌過剰、過酸化物の生成などによる頭皮
の異常などが考えられている。これに対応して、従来よ
り頭髪の発毛・育毛を促進し、脱毛を防止することを目
的とした養毛剤(育毛剤、発毛促進剤ということもあ
る)を提供すべく、様々な試みがなされてきている。養
毛剤に配合される有効成分の効果の主なものとしては次
のような効果が挙げられる:(1)発毛誘導効果(発毛
促進効果、成長期誘導効果);(2)毛髪を太くする効
果;(3)毛髪成長期延長効果;(4)テストステロン
5α-リダクターゼ阻害効果;(5)血行促進効果;
(6)殺菌効果;(7)フケ防止効果;(8)保湿効
果;(9)抗酸化効果等。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、種々の
試みにも関わらず、従来の養毛剤ではその養毛効果が必
ずしも十分なものではなかった。これはおそらく脱毛の
原因が様々であり、また発毛の機構も非常に複雑である
ためと考えられる。本発明は前記従来技術の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は優れた養毛効果を発揮
し得る養毛剤を提供することにある。
試みにも関わらず、従来の養毛剤ではその養毛効果が必
ずしも十分なものではなかった。これはおそらく脱毛の
原因が様々であり、また発毛の機構も非常に複雑である
ためと考えられる。本発明は前記従来技術の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は優れた養毛効果を発揮
し得る養毛剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明者らが鋭意検討を行った結果、ある種のカウ
レン類に毛髪成長期延長効果を有することを見出し、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明にかかる組
成物は、カウレン類を有効成分として含有することを特
徴とする。本発明において、カウレン類が下記式(I)で
示される化合物又はその薬学的に許容される塩であるこ
とが好適である。
に、本発明者らが鋭意検討を行った結果、ある種のカウ
レン類に毛髪成長期延長効果を有することを見出し、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明にかかる組
成物は、カウレン類を有効成分として含有することを特
徴とする。本発明において、カウレン類が下記式(I)で
示される化合物又はその薬学的に許容される塩であるこ
とが好適である。
【0005】
【化6】 (式(I)において、R1はCH3、COOH、又はCH
2OH、R2はH、OH、又はOCOCH=CHC6H
5、R3、R4はそれぞれOH、CH2OH、CH2C
l、又はOCH3を表す。ただし、CR3R4はC=C
H2、C=O、又は下記基(A)であってもよい。
2OH、R2はH、OH、又はOCOCH=CHC6H
5、R3、R4はそれぞれOH、CH2OH、CH2C
l、又はOCH3を表す。ただし、CR3R4はC=C
H2、C=O、又は下記基(A)であってもよい。
【0006】
【化7】
【0007】式(I)において、R1がCOOHであるこ
とが好適である。この場合、さらに、R2がH、CR3
R4がC=CH2であることが好適である。また、R2
がOH又はOCOCH=CHC6H5であり、CR3R
4がC=CH2であることが好適である。また、R2が
H、CR3R4がC=Oであることが好適である。ま
た、R2がH、R3がCH2OH、R4がOCH3であ
ることが好適である。
とが好適である。この場合、さらに、R2がH、CR3
R4がC=CH2であることが好適である。また、R2
がOH又はOCOCH=CHC6H5であり、CR3R
4がC=CH2であることが好適である。また、R2が
H、CR3R4がC=Oであることが好適である。ま
た、R2がH、R3がCH2OH、R4がOCH3であ
ることが好適である。
【0008】また、式(I)において、R1がCH2OH
であることが好適である。この場合、R2がH、CR3
R4がC=CH2であることが好適である。また、式
(I)において、R1がCH3であることが好適である。
この場合、R 2がH、CR3R4がC=CH2であるこ
とが好適である。また、R2がH、CR3R4が前記基
(A)であることが好適である。また、R2がH、R3が
OH、R4がCH2Clであることが好適である。
であることが好適である。この場合、R2がH、CR3
R4がC=CH2であることが好適である。また、式
(I)において、R1がCH3であることが好適である。
この場合、R 2がH、CR3R4がC=CH2であるこ
とが好適である。また、R2がH、CR3R4が前記基
(A)であることが好適である。また、R2がH、R3が
OH、R4がCH2Clであることが好適である。
【0009】また、本発明において、カウレン類が、下
記式(II)又は式(III)で示される化合物又はその薬学的
に許容される塩であることが好適である。
記式(II)又は式(III)で示される化合物又はその薬学的
に許容される塩であることが好適である。
【化8】
【0010】
【化9】 (式(II)又は式(III)において、R5はCH2OH又は
CHOである。)
CHOである。)
【0011】式(II)又は(III)において、R5がCH2
OHであることが好適である。また、本発明において、
カウレン類が式(II)で示される化合物(ただし、R5は
CHO)又はその薬理学的に許容される塩であることが
好適である。また、本発明において、カウレン類が、下
記式(IV)で示される化合物又はその薬学的に許容される
塩であることが好適である。
OHであることが好適である。また、本発明において、
カウレン類が式(II)で示される化合物(ただし、R5は
CHO)又はその薬理学的に許容される塩であることが
好適である。また、本発明において、カウレン類が、下
記式(IV)で示される化合物又はその薬学的に許容される
塩であることが好適である。
【0012】
【化10】
【0013】本発明にかかる医薬用又は化粧用組成物
は、前記何れかに記載の組成物からなることを特徴とす
る。また、本発明にかかる養毛剤は、前記何れかに記載
の組成物からなることを特徴とする。また、本発明にか
かる皮膚外用剤は、前記何れかに記載の組成物からなる
ことを特徴とする。
は、前記何れかに記載の組成物からなることを特徴とす
る。また、本発明にかかる養毛剤は、前記何れかに記載
の組成物からなることを特徴とする。また、本発明にか
かる皮膚外用剤は、前記何れかに記載の組成物からなる
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の有効成分であるカウレン
類は、代表的な多環性のジテルペンであり、ジベレリ
ン,ステビオール,エンメイン,グラヤノトキシンなど
多くのジテルペンの生合成中間体と考えられ、キク科の
Mikania hirsutissima,ウマノスズクサ科のAristoloch
ia brasilienesis,バンレイシ科のAnnona glabra,マ
キ科のPodocarpus nagi(ナギ)の他、Agathis austral
is,Gibberella fujikuroiなどの植物中に含まれる成分
として数多く存在することが知られている。
類は、代表的な多環性のジテルペンであり、ジベレリ
ン,ステビオール,エンメイン,グラヤノトキシンなど
多くのジテルペンの生合成中間体と考えられ、キク科の
Mikania hirsutissima,ウマノスズクサ科のAristoloch
ia brasilienesis,バンレイシ科のAnnona glabra,マ
キ科のPodocarpus nagi(ナギ)の他、Agathis austral
is,Gibberella fujikuroiなどの植物中に含まれる成分
として数多く存在することが知られている。
【0015】本発明において好ましいカウレン類は、前
記式(I)〜(III)の化合物又はその薬学的に許容される塩
が挙げられる。具体例としては、下記の化合物が挙げら
れる。 化合物1:
記式(I)〜(III)の化合物又はその薬学的に許容される塩
が挙げられる。具体例としては、下記の化合物が挙げら
れる。 化合物1:
【化11】
【0016】化合物2:
【化12】
【0017】化合物3:
【化13】
【0018】化合物4:
【化14】
【0019】化合物5:
【化15】
【0020】化合物6:
【化16】
【0021】化合物7:
【化17】
【0022】化合物8:
【化18】
【0023】化合物9:
【化19】
【0024】化合物10:
【化20】
【0025】化合物11:
【化21】
【0026】化合物12:
【化22】
【0027】化合物13:
【化23】
【0028】また、本発明の好ましいカウレン類とし
て、前記式(IV)の化合物(以下、化合物14と言うこと
がある)も挙げられる。なお、上記以外のカウレン類に
ついても、人体に対する安全性に問題のない限りにおい
て用いることが可能である。また、本発明のカウレン類
には、各種異性体が存在するが、本発明はそれら異性体
をも包含するものである。また、本発明においては、カ
ウレン類の1種又は2種以上を用いることができる。
て、前記式(IV)の化合物(以下、化合物14と言うこと
がある)も挙げられる。なお、上記以外のカウレン類に
ついても、人体に対する安全性に問題のない限りにおい
て用いることが可能である。また、本発明のカウレン類
には、各種異性体が存在するが、本発明はそれら異性体
をも包含するものである。また、本発明においては、カ
ウレン類の1種又は2種以上を用いることができる。
【0029】本発明において薬学的に許容される塩とし
ては、例えば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウ
ム塩など)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグ
ネシウム塩、アルミニウム塩など)の他、有機アミン
塩、すなわち脂肪族あるいはアリール脂肪族の第1、2
又は第3モノ−、ジ−又はポリアミンとの塩や、複素環
塩基から形成されるアミン塩などが挙げられ、有機アミ
ン塩としては、例えば、トリエチルアミン、2−ヒドロ
キシエチルアミン、ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミ
ン、トリ−(2−ヒドロキシエチル)アミン、4−アミ
ノ安息香酸−2−ジエチルアミノエチルエステル、1−
エチルピペリジン、ビシクロヘキシルアミン、N,N’
−ジベンジル−エチレンジアミン、ピリジン、コリジ
ン、キノリン、プロカイン、ジベンジルアミン、1−エ
フェナミンおよびN−アルキル−ピペリジンとの塩等が
挙げられる。これらの塩は公知の方法により得ることが
できる。なお、本発明においては、薬学的に許容される
範囲においてこれらに限定されるものでない。
ては、例えば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウ
ム塩など)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグ
ネシウム塩、アルミニウム塩など)の他、有機アミン
塩、すなわち脂肪族あるいはアリール脂肪族の第1、2
又は第3モノ−、ジ−又はポリアミンとの塩や、複素環
塩基から形成されるアミン塩などが挙げられ、有機アミ
ン塩としては、例えば、トリエチルアミン、2−ヒドロ
キシエチルアミン、ジ−(2−ヒドロキシエチル)アミ
ン、トリ−(2−ヒドロキシエチル)アミン、4−アミ
ノ安息香酸−2−ジエチルアミノエチルエステル、1−
エチルピペリジン、ビシクロヘキシルアミン、N,N’
−ジベンジル−エチレンジアミン、ピリジン、コリジ
ン、キノリン、プロカイン、ジベンジルアミン、1−エ
フェナミンおよびN−アルキル−ピペリジンとの塩等が
挙げられる。これらの塩は公知の方法により得ることが
できる。なお、本発明においては、薬学的に許容される
範囲においてこれらに限定されるものでない。
【0030】化合物1〜14のカウレン類は公知の物質
であり、植物から抽出、単離することができる。以下、
単離精製方法の一例を示す。 (化合物1〜5、11〜14の単離精製)Mikania hir
sutissima(キク科)の地上部全草1.9kgを、室温で
エタノール2Lに20分浸漬による抽出を2回行い、抽
出液を得た。次いで、この抽出液を減圧乾固し、エタノ
ール抽出物91.8gを得た。このエタノール抽出物
を、ダイヤイオンHP−20(日本練水製)2kgを用
い、40%含水メタノール、70%含水メタノール、メ
タノール、アセトンにて順次溶出した。このメタノール
画分47.6gをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、ヘキサン:酢酸エチル(10:1〜1:1)、
酢酸エチル、メタノールにて順次溶出し、各画分を再結
晶して、化合物1〜5及び11〜14をそれぞれ得た。
化合物1については5.6g得られた。
であり、植物から抽出、単離することができる。以下、
単離精製方法の一例を示す。 (化合物1〜5、11〜14の単離精製)Mikania hir
sutissima(キク科)の地上部全草1.9kgを、室温で
エタノール2Lに20分浸漬による抽出を2回行い、抽
出液を得た。次いで、この抽出液を減圧乾固し、エタノ
ール抽出物91.8gを得た。このエタノール抽出物
を、ダイヤイオンHP−20(日本練水製)2kgを用
い、40%含水メタノール、70%含水メタノール、メ
タノール、アセトンにて順次溶出した。このメタノール
画分47.6gをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、ヘキサン:酢酸エチル(10:1〜1:1)、
酢酸エチル、メタノールにて順次溶出し、各画分を再結
晶して、化合物1〜5及び11〜14をそれぞれ得た。
化合物1については5.6g得られた。
【0031】(化合物6〜10の単離精製)Aristoloch
ia brasilienesis(ウマノスズクサ科)の根茎2kgを、室
温でエタノール2Lに20分浸漬による抽出を3回行
い、抽出液を得た。次いで、この抽出液を減圧乾固し、
エタノール抽出物88.3gを得た。このエタノール抽
出物を、ダイヤイオンHP−20(日本練水製)2kgを
用い、40%含水メタノール、70%含水メタノール、
メタノール、アセトンにて順次溶出した。このメタノー
ル画分及びアセトン画分を合わせた42.3gをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン:酢酸
エチル(15:1〜1:1)にて順次溶出し、各画分を
再結晶して、化合物6〜10をそれぞれ得た。
ia brasilienesis(ウマノスズクサ科)の根茎2kgを、室
温でエタノール2Lに20分浸漬による抽出を3回行
い、抽出液を得た。次いで、この抽出液を減圧乾固し、
エタノール抽出物88.3gを得た。このエタノール抽
出物を、ダイヤイオンHP−20(日本練水製)2kgを
用い、40%含水メタノール、70%含水メタノール、
メタノール、アセトンにて順次溶出した。このメタノー
ル画分及びアセトン画分を合わせた42.3gをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン:酢酸
エチル(15:1〜1:1)にて順次溶出し、各画分を
再結晶して、化合物6〜10をそれぞれ得た。
【0032】本発明のカウレン類は、ヒト頭髪の毛包上
皮系細胞の分裂増殖活性若しくは毛幹伸長活性を維持又
は促進して毛髪の成長期を延長する効果を有することか
ら、ヒト頭髪の発毛促進、脱毛防止を目的とした養毛剤
(育毛剤、発毛促進剤、毛髪成長期延長剤等を包含する
概念である)の有効成分として配合することができ、こ
れを頭皮に塗布することにより、脱毛の治療、改善、予
防をはかることができる。本養毛剤は、いわゆる男性型
脱毛症や男性ホルモン性脱毛といわれるうす毛や脱毛の
他、円形脱毛症、粃糠性脱毛症、脂漏性脱毛症等の病的
脱毛症に適用することができる。そして、毛根近傍にお
ける毛包上皮系細胞の増殖が緩徐であること等により成
長期が短くなって、成長期毛の休止期毛に対する割合が
相対的に少なくなってしまうことに起因する脱毛症に
は、特に有効であると考えられる。
皮系細胞の分裂増殖活性若しくは毛幹伸長活性を維持又
は促進して毛髪の成長期を延長する効果を有することか
ら、ヒト頭髪の発毛促進、脱毛防止を目的とした養毛剤
(育毛剤、発毛促進剤、毛髪成長期延長剤等を包含する
概念である)の有効成分として配合することができ、こ
れを頭皮に塗布することにより、脱毛の治療、改善、予
防をはかることができる。本養毛剤は、いわゆる男性型
脱毛症や男性ホルモン性脱毛といわれるうす毛や脱毛の
他、円形脱毛症、粃糠性脱毛症、脂漏性脱毛症等の病的
脱毛症に適用することができる。そして、毛根近傍にお
ける毛包上皮系細胞の増殖が緩徐であること等により成
長期が短くなって、成長期毛の休止期毛に対する割合が
相対的に少なくなってしまうことに起因する脱毛症に
は、特に有効であると考えられる。
【0033】本発明にかかる養毛剤を医薬品、医薬部外
品、化粧料として用いる場合、その剤型は本発明の効果
を発揮できるものであれば任意に選択することができ、
例えば、液状、乳液、軟膏、クリーム、ゲル、エアゾー
ル、ムース等が例示できる。具体的には、トニック、ロ
ーション、コンディショナー、スカルプトリートメン
ト、シャンプー、リンスなどが挙げられる。
品、化粧料として用いる場合、その剤型は本発明の効果
を発揮できるものであれば任意に選択することができ、
例えば、液状、乳液、軟膏、クリーム、ゲル、エアゾー
ル、ムース等が例示できる。具体的には、トニック、ロ
ーション、コンディショナー、スカルプトリートメン
ト、シャンプー、リンスなどが挙げられる。
【0034】そして、これらの製剤中には本発明にかか
るカウレン類の他に、通常医薬品や化粧料に配合可能な
成分を、本発明の効果が損なわれない範囲で配合するこ
とができる。例えば、薬効成分としては、血行促進作用
を有する薬剤として、センブリエキス、ビタミンE及び
その誘導体、ニコチン酸ベンジルエステル等のニコチン
酸エステル類などが挙げられる。局所刺激作用により血
液循環を促進する薬剤としてはトウガラシチンキ、カン
タリスチンキ、カンフル、ノニル酸ワニリルアミド等が
挙げられる。毛包賦活作用を有する薬剤としては、ヒノ
キチオール、プラセンタエキス、感光素、パントテン酸
及びその誘導体等が挙げられる。抗男性ホルモン作用を
有する薬剤としては、エストラジオール、エチニルエス
トラジオール、エストロン等のホルモン剤などが挙げら
れる。抗脂漏作用を有する薬剤としてイオウ、チオキソ
ロン、ビタミンB6等が挙げられる。
るカウレン類の他に、通常医薬品や化粧料に配合可能な
成分を、本発明の効果が損なわれない範囲で配合するこ
とができる。例えば、薬効成分としては、血行促進作用
を有する薬剤として、センブリエキス、ビタミンE及び
その誘導体、ニコチン酸ベンジルエステル等のニコチン
酸エステル類などが挙げられる。局所刺激作用により血
液循環を促進する薬剤としてはトウガラシチンキ、カン
タリスチンキ、カンフル、ノニル酸ワニリルアミド等が
挙げられる。毛包賦活作用を有する薬剤としては、ヒノ
キチオール、プラセンタエキス、感光素、パントテン酸
及びその誘導体等が挙げられる。抗男性ホルモン作用を
有する薬剤としては、エストラジオール、エチニルエス
トラジオール、エストロン等のホルモン剤などが挙げら
れる。抗脂漏作用を有する薬剤としてイオウ、チオキソ
ロン、ビタミンB6等が挙げられる。
【0035】その他、フケの発生を防止するために角質
溶解作用、殺菌作用を有するサリチル酸、レゾルシン等
が挙げられ、頭皮の炎症を防止するためにグリチルリチ
ン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導
体、メントール等が、さらには、毛包への栄養補給、酵
素活性の賦活のためにセリン、メチオニン、アルギニン
等のアミノ酸類、ビオチン等のビタミン類、生薬エキス
等が挙げられる。
溶解作用、殺菌作用を有するサリチル酸、レゾルシン等
が挙げられ、頭皮の炎症を防止するためにグリチルリチ
ン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導
体、メントール等が、さらには、毛包への栄養補給、酵
素活性の賦活のためにセリン、メチオニン、アルギニン
等のアミノ酸類、ビオチン等のビタミン類、生薬エキス
等が挙げられる。
【0036】また、アルテア、ヨクイニン、ペパーミン
ト、ヨウテイ、トウガラシ、アロエ、クコ、ヨモギ、イ
ネ、マンケイシ、マンネンロウ、コッサイホ、エニシ
ダ、リンドウ、タンジン、ヘチマ、キキョウ、マツ、ク
ジン、トウキ、ベニバナ、メギ、ビンロウジ、ユーカ
リ、カゴソウ、モクツウ、ゴシツ、サイコ、チャ、カン
ゾウ、ホップ、キク、セネガ、ゴマ、センキュウ、カシ
ュウ、カッコン、マイカイカ、サフラン、ローズマリ
ー、ジオウ、ゼニアオイ等の植物抽出物を配合すること
もできる。
ト、ヨウテイ、トウガラシ、アロエ、クコ、ヨモギ、イ
ネ、マンケイシ、マンネンロウ、コッサイホ、エニシ
ダ、リンドウ、タンジン、ヘチマ、キキョウ、マツ、ク
ジン、トウキ、ベニバナ、メギ、ビンロウジ、ユーカ
リ、カゴソウ、モクツウ、ゴシツ、サイコ、チャ、カン
ゾウ、ホップ、キク、セネガ、ゴマ、センキュウ、カシ
ュウ、カッコン、マイカイカ、サフラン、ローズマリ
ー、ジオウ、ゼニアオイ等の植物抽出物を配合すること
もできる。
【0037】また、アルコキシカルボニルピリジンN-オ
キシド、塩化カルプロニウム、アセチルコリン誘導体等
の血管拡張剤;セファランチン等の皮膚機能亢進剤;ヘ
キサクロロフェン、ベンザルコニウムクロリド、セチル
ピリジニウムクロリド、ウンデシレン酸、トリクロロカ
ルバニド、ビチオノール、フェノール、イソプロピルメ
チルフェノール等の抗菌剤;亜鉛及びその誘導体;乳酸
又はそのアルキルエステル;クエン酸;コハク酸;リン
ゴ酸等の有機酸類;トラネキサム酸等のプロテアーゼ阻
害剤等を配合することもできる。その他、サイクロスポ
リン類、オキセンドロン、ジアゾキシド、ミノキシジル
等の薬剤も配合可能である。
キシド、塩化カルプロニウム、アセチルコリン誘導体等
の血管拡張剤;セファランチン等の皮膚機能亢進剤;ヘ
キサクロロフェン、ベンザルコニウムクロリド、セチル
ピリジニウムクロリド、ウンデシレン酸、トリクロロカ
ルバニド、ビチオノール、フェノール、イソプロピルメ
チルフェノール等の抗菌剤;亜鉛及びその誘導体;乳酸
又はそのアルキルエステル;クエン酸;コハク酸;リン
ゴ酸等の有機酸類;トラネキサム酸等のプロテアーゼ阻
害剤等を配合することもできる。その他、サイクロスポ
リン類、オキセンドロン、ジアゾキシド、ミノキシジル
等の薬剤も配合可能である。
【0038】また、エタノール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール類;グリセリン、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類;高
級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素油、天然油脂、エ
ステル油、シリコーン油等の油分;界面活性剤;香料;
キレート剤;1,3-ブチレングリコール、ヒアルロン酸及
びその誘導体、マルチトール、アテロコラーゲン、乳酸
ナトリウム等の保湿剤;マルメロ粘質物、カルボキシビ
ニルポリマー、キサンタンガム等の増粘剤;高分子化合
物;酸化防止剤;紫外線吸収剤;色素;水;安定化剤
等、通常医薬品や化粧料に配合される成分を配合するこ
とができる。
ル等のアルコール類;グリセリン、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類;高
級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素油、天然油脂、エ
ステル油、シリコーン油等の油分;界面活性剤;香料;
キレート剤;1,3-ブチレングリコール、ヒアルロン酸及
びその誘導体、マルチトール、アテロコラーゲン、乳酸
ナトリウム等の保湿剤;マルメロ粘質物、カルボキシビ
ニルポリマー、キサンタンガム等の増粘剤;高分子化合
物;酸化防止剤;紫外線吸収剤;色素;水;安定化剤
等、通常医薬品や化粧料に配合される成分を配合するこ
とができる。
【0039】また、本発明のカウレン類は、医薬品、医
薬部外品、化粧料等における皮膚外用剤に配合すること
もでき、特に、ニキビ等の皮膚障害を改善する皮膚障害
治療剤として有用である。本発明の皮膚外用剤の形態
は、例えば、軟膏、ローション、乳液、クリーム、パッ
ク、ジェル、ファンデーション、口紅、フェイスカラ
ー、皮膚洗浄料、浴用剤等、通常皮膚外用剤として適用
される剤型であれば特に限定されない。また、皮膚外用
剤には、カウレン類の他、通常皮膚外用剤に配合可能な
成分を問題の生じない範囲で配合することができる。
薬部外品、化粧料等における皮膚外用剤に配合すること
もでき、特に、ニキビ等の皮膚障害を改善する皮膚障害
治療剤として有用である。本発明の皮膚外用剤の形態
は、例えば、軟膏、ローション、乳液、クリーム、パッ
ク、ジェル、ファンデーション、口紅、フェイスカラ
ー、皮膚洗浄料、浴用剤等、通常皮膚外用剤として適用
される剤型であれば特に限定されない。また、皮膚外用
剤には、カウレン類の他、通常皮膚外用剤に配合可能な
成分を問題の生じない範囲で配合することができる。
【0040】また、本発明のカウレン類を含有する組成
物は、上記以外の医薬用組成物、化粧用組成物としても
使用可能である。医薬組成物としては経口用、非経口用
剤型のいずれでもよく、その剤型も任意で、例えば液
状、シロップ状、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、座
剤、注射剤等の剤型とすることができる。製剤化の際に
は、必要に応じて希釈剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑
沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、安定化剤、可溶化剤、pH
調整剤等、通常使用される添加剤を用いて、常法により
製造すればよい。例えば、液状製剤とするには、生理食
塩液、エタノール、1,3−ブチレングリコールなどを
希釈剤または担体として使用することができる。
物は、上記以外の医薬用組成物、化粧用組成物としても
使用可能である。医薬組成物としては経口用、非経口用
剤型のいずれでもよく、その剤型も任意で、例えば液
状、シロップ状、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、座
剤、注射剤等の剤型とすることができる。製剤化の際に
は、必要に応じて希釈剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑
沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、安定化剤、可溶化剤、pH
調整剤等、通常使用される添加剤を用いて、常法により
製造すればよい。例えば、液状製剤とするには、生理食
塩液、エタノール、1,3−ブチレングリコールなどを
希釈剤または担体として使用することができる。
【0041】本発明の組成物中におけるカウレン類の配
合濃度としては、組成物の形態または使用目的等に応じ
て適宜決定されるが、通常組成物中0.001〜20重
量%配合される。0.001重量%未満では本発明効果
を十分に発揮することが難しく、一方、20重量%を超
えると製剤上好ましくない。また、その投与量として
は、組成物の形態または使用目的等に応じて適宜決定さ
れるが、養毛剤又は皮膚外用剤の場合には、通常0.0
01〜1000mgを、1日1回または数回に分けて頭皮
又は皮膚に塗布又は散布することが好ましい。
合濃度としては、組成物の形態または使用目的等に応じ
て適宜決定されるが、通常組成物中0.001〜20重
量%配合される。0.001重量%未満では本発明効果
を十分に発揮することが難しく、一方、20重量%を超
えると製剤上好ましくない。また、その投与量として
は、組成物の形態または使用目的等に応じて適宜決定さ
れるが、養毛剤又は皮膚外用剤の場合には、通常0.0
01〜1000mgを、1日1回または数回に分けて頭皮
又は皮膚に塗布又は散布することが好ましい。
【0042】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれにより限定されるものでは
ない。また、配合量は特に指定のない限り重量%で示
す。 試験例1 毛包上皮系細胞増殖促進効果試験 特開2000−63242号公報に記載の方法に準じ
て、ヒト頭皮の毛包上皮系培養細胞を用い、毛包上皮系
細胞増殖促進効果を測定した。
に説明するが、本発明はこれにより限定されるものでは
ない。また、配合量は特に指定のない限り重量%で示
す。 試験例1 毛包上皮系細胞増殖促進効果試験 特開2000−63242号公報に記載の方法に準じ
て、ヒト頭皮の毛包上皮系培養細胞を用い、毛包上皮系
細胞増殖促進効果を測定した。
【0043】1.ヒト毛包上皮系細胞の採取 外科的手術の副産物として得られたヒト男性頭皮から、
毛周期における成長期の毛包を実体顕微鏡下で機械的に
採取した。この成長期の毛包を1000U/mlのdispase及び
0.2%のコラゲナーゼを含むダルベッコ改変のMEM
(DMEM)で30分間、37℃で処理し、注射針の先を用
いて脂肪組織、結合織性毛根鞘や毛乳頭を除去して、0.
05%のEDTAを含むリン酸緩衝液で5分間、37℃で処理し
た。次に、タイプIコラーゲンでコーティングした培養
皿に毛包を静置し、KGM培地(無血清のケラチノサイ
ト増殖用培地)中で培養を行った。培養4〜5日後に、毛
包の培養皿底面への接着及び毛包上皮系細胞の増殖が確
認できた時点で培地を交換し、以降2日おきに培地交換
を行った。
毛周期における成長期の毛包を実体顕微鏡下で機械的に
採取した。この成長期の毛包を1000U/mlのdispase及び
0.2%のコラゲナーゼを含むダルベッコ改変のMEM
(DMEM)で30分間、37℃で処理し、注射針の先を用
いて脂肪組織、結合織性毛根鞘や毛乳頭を除去して、0.
05%のEDTAを含むリン酸緩衝液で5分間、37℃で処理し
た。次に、タイプIコラーゲンでコーティングした培養
皿に毛包を静置し、KGM培地(無血清のケラチノサイ
ト増殖用培地)中で培養を行った。培養4〜5日後に、毛
包の培養皿底面への接着及び毛包上皮系細胞の増殖が確
認できた時点で培地を交換し、以降2日おきに培地交換
を行った。
【0044】このようにして増殖させた細胞を、0.05%
トリプシン及び0.02%EDTAを含有したリン酸緩衝液中に
より、37℃で5分間処理した後、等量の0.1%トリプシン
インヒビターで反応を停止させ、遠心処理(800×g,5
分間)を施して細胞を回収した。次に、細胞を上記の無
血清培地に浮遊させて、タイプIコラーゲンでコーティ
ングした培養皿に5000個/cm2密度で播種し、細胞がサブ
コンフルエントになるまで2日おきに培地交換を行っ
た。再び0.05%トリプシン及び0.02%EDTAを含有したリ
ン酸緩衝液中により、37℃で5分間処理した後、等量の
0.1%トリプシンインヒビターで反応を停止させ、遠心
処理(800×g,5分間)を施した。これにより得られた
ヒト毛包上皮系細胞に細胞凍結液(セルバンカー:ダイ
ヤトロン製)を添加し、100,000個/mlの濃度に調整し
て、各凍結チューブに100,000個(1ml)ずつ入れ、これ
を凍結保存した。なお、これらの細胞数は血球算定板で
算出した。
トリプシン及び0.02%EDTAを含有したリン酸緩衝液中に
より、37℃で5分間処理した後、等量の0.1%トリプシン
インヒビターで反応を停止させ、遠心処理(800×g,5
分間)を施して細胞を回収した。次に、細胞を上記の無
血清培地に浮遊させて、タイプIコラーゲンでコーティ
ングした培養皿に5000個/cm2密度で播種し、細胞がサブ
コンフルエントになるまで2日おきに培地交換を行っ
た。再び0.05%トリプシン及び0.02%EDTAを含有したリ
ン酸緩衝液中により、37℃で5分間処理した後、等量の
0.1%トリプシンインヒビターで反応を停止させ、遠心
処理(800×g,5分間)を施した。これにより得られた
ヒト毛包上皮系細胞に細胞凍結液(セルバンカー:ダイ
ヤトロン製)を添加し、100,000個/mlの濃度に調整し
て、各凍結チューブに100,000個(1ml)ずつ入れ、これ
を凍結保存した。なお、これらの細胞数は血球算定板で
算出した。
【0045】2.対象物質の毛包上皮系細胞増殖促進効
果の測定 A.毛包上皮系細胞の準備 上記工程により得た毛包上皮系細胞を培養フラスコ中に
播種後、これを0.25%トリプシン−0.02%EDTA含有
リン酸緩衝液で処理し、0.1%トリプシンインヒビター
で反応を停止後、1,500rpmで5分間遠心処理を施し
た。上清を除去し、沈殿した細胞ペレットにKGM培地
を添加して、細胞懸濁液を調製した。KGM培地に浮遊
させた細胞懸濁液を、タイプIコラーゲンコートされた
96穴マイクロプレート(ファルコン社製)に3,000個
(0.2ml)/穴ずつ播種し、細胞が底面に沈むまで約20分
間室温下で放置した。その後、37℃、5%CO2のインキ
ュベータ内で1日間培養を行い、所望するヒト毛包上皮
系培養細胞を得た。
果の測定 A.毛包上皮系細胞の準備 上記工程により得た毛包上皮系細胞を培養フラスコ中に
播種後、これを0.25%トリプシン−0.02%EDTA含有
リン酸緩衝液で処理し、0.1%トリプシンインヒビター
で反応を停止後、1,500rpmで5分間遠心処理を施し
た。上清を除去し、沈殿した細胞ペレットにKGM培地
を添加して、細胞懸濁液を調製した。KGM培地に浮遊
させた細胞懸濁液を、タイプIコラーゲンコートされた
96穴マイクロプレート(ファルコン社製)に3,000個
(0.2ml)/穴ずつ播種し、細胞が底面に沈むまで約20分
間室温下で放置した。その後、37℃、5%CO2のインキ
ュベータ内で1日間培養を行い、所望するヒト毛包上皮
系培養細胞を得た。
【0046】B.試験培地の調整 (1)試験物質添加培地の調整 KGM培地に、試験物質及びDMSOを、最終濃度がそ
れぞれ1.0×10-6mol/L及び0.1%となるように添加し
た。 (2)コントロール培地の調整 ネガティブコントロール:KGM培地に、DMSOを最
終濃度が0.1%となるように添加した。 ポジティブコントロール:インシュリン及びハイドロコ
ーチゾンをDMSOに溶解し、これをKGM培地に、添
加した。インシュリン、ハイドロコーチゾン、DMSO
の最終濃度はそれぞれ5μg/ml、0.5μg/ml、0.1%であ
った。
れぞれ1.0×10-6mol/L及び0.1%となるように添加し
た。 (2)コントロール培地の調整 ネガティブコントロール:KGM培地に、DMSOを最
終濃度が0.1%となるように添加した。 ポジティブコントロール:インシュリン及びハイドロコ
ーチゾンをDMSOに溶解し、これをKGM培地に、添
加した。インシュリン、ハイドロコーチゾン、DMSO
の最終濃度はそれぞれ5μg/ml、0.5μg/ml、0.1%であ
った。
【0047】C.対象物質培地交換 上記Aのヒト毛包上皮系培養細胞を調製した96穴マイク
ロプレート中のKGM培地を、試験物質添加培地又はコ
ントロール培地(200μl/穴)と交換後、37℃、5%
CO2で2日間培養した。
ロプレート中のKGM培地を、試験物質添加培地又はコ
ントロール培地(200μl/穴)と交換後、37℃、5%
CO2で2日間培養した。
【0048】D.細胞増殖の測定 アラマーブルー(アラマーバイオサイエンス社製)を、
培地量に対して1/10量添加して、37℃(5%CO2)
で6時間インキュベートした。インキュベート後、系の
595nm及び570nmでの吸光度をマイクロプレートリ
ーダー(バイオラッド社製)を用いてアラマブルー還元
率を測定し、下記計算式に従って、試験物質添加培地の
細胞増殖度(A2)を算出した。
培地量に対して1/10量添加して、37℃(5%CO2)
で6時間インキュベートした。インキュベート後、系の
595nm及び570nmでの吸光度をマイクロプレートリ
ーダー(バイオラッド社製)を用いてアラマブルー還元
率を測定し、下記計算式に従って、試験物質添加培地の
細胞増殖度(A2)を算出した。
【0049】
【数1】試験物質添加時の細胞増殖度(A2)=(A1
/N1)×100(%) A1:試験物質添加培地のアラマブルー還元率 N1:ネガティブコントロールのアラマブルー還元率 さらに、細胞増殖度から細胞増殖促進指標を、下記計算
式に従って算出した。
/N1)×100(%) A1:試験物質添加培地のアラマブルー還元率 N1:ネガティブコントロールのアラマブルー還元率 さらに、細胞増殖度から細胞増殖促進指標を、下記計算
式に従って算出した。
【0050】
【数2】試験物質の細胞増殖促進指標=(A2−N2)
/(P2−N2) A2:試験試料添加時の細胞増殖度 N2:ネガティブコントロールの細胞増殖度 P2:ポジティブコントロールの細胞増殖度 このとき、ネガティブコントロールの細胞増殖促進指標
は0、ポジティブコントロールの細胞増殖促進指標は1
となる。なお、N2,P2は上記細胞増殖度の計算式に
おいて、A1をそれぞれN1,P1(ポジティブコント
ロールのアラマーブルー還元率)に置き換えて算出され
る。
/(P2−N2) A2:試験試料添加時の細胞増殖度 N2:ネガティブコントロールの細胞増殖度 P2:ポジティブコントロールの細胞増殖度 このとき、ネガティブコントロールの細胞増殖促進指標
は0、ポジティブコントロールの細胞増殖促進指標は1
となる。なお、N2,P2は上記細胞増殖度の計算式に
おいて、A1をそれぞれN1,P1(ポジティブコント
ロールのアラマーブルー還元率)に置き換えて算出され
る。
【0051】E.結果 化合物1〜14の細胞増殖促進指標を表1に示す。
【表1】
【0052】表1のように、上記カウレン類に対して毛
包上皮系細胞の増殖活性が確認され、毛包上皮系細胞の
分裂増殖活性の維持による、毛髪成長期の維持、延長作
用を有することが明らかになった。 試験例2 毛幹の伸長の検討 さらに、上記カウレン類について、毛髪伸長効果を検討
した。
包上皮系細胞の増殖活性が確認され、毛包上皮系細胞の
分裂増殖活性の維持による、毛髪成長期の維持、延長作
用を有することが明らかになった。 試験例2 毛幹の伸長の検討 さらに、上記カウレン類について、毛髪伸長効果を検討
した。
【0053】1.ヒト毛包の器官培養 実体顕微鏡下でヒトの頭皮から成長期の毛包を単離し、
「WilliamsE培地(Gibco製)にペニシリ
ン、ストレプトマイシン及びファンギゾンを加えた培
地」(以下、(−)培地という)で洗浄した後に長さを
測定した。(−)培地に、さらに10ng/mlのハイドロコ
ーチゾン、10μg/mlのインシュリン、10ng/mlのナト
リウムセレナイト及び10μg/mlのトランスフェリンを
添加した培地(以下、(+)培地という)を24穴マイク
ロプレートに1穴あたり1ml注入し、この中に前記毛包を
沈ませて、5%CO2下、37℃で一晩培養した(前培養)。
前培養後に各毛包の長さを再度測定し、前培養期間にお
ける伸長が0.25mm以上の毛包のみを選択して、その伸長
の程度が均等になるように9本ずつの毛包群に分けた。
毛包における毛幹の伸長は、上記のマイクロプレートを
ミクロメーターを装着した倒立顕微鏡を用いて目視で観
察した。
「WilliamsE培地(Gibco製)にペニシリ
ン、ストレプトマイシン及びファンギゾンを加えた培
地」(以下、(−)培地という)で洗浄した後に長さを
測定した。(−)培地に、さらに10ng/mlのハイドロコ
ーチゾン、10μg/mlのインシュリン、10ng/mlのナト
リウムセレナイト及び10μg/mlのトランスフェリンを
添加した培地(以下、(+)培地という)を24穴マイク
ロプレートに1穴あたり1ml注入し、この中に前記毛包を
沈ませて、5%CO2下、37℃で一晩培養した(前培養)。
前培養後に各毛包の長さを再度測定し、前培養期間にお
ける伸長が0.25mm以上の毛包のみを選択して、その伸長
の程度が均等になるように9本ずつの毛包群に分けた。
毛包における毛幹の伸長は、上記のマイクロプレートを
ミクロメーターを装着した倒立顕微鏡を用いて目視で観
察した。
【0054】2.試験物質の評価 A.試験物質含有培地 試験物質であるカウレン類のDMSO溶液を(−)培地
に添加して調製した。カウレン類、DMSOの最終濃度
はそれぞれ1.0×10−5mol/L、0.1%であった。 B.ネガティブコントロール培地 (−)培地にDMSOのみを最終濃度が0.1%になるよ
うに添加して調製した。 C.培地交換及び測定 前記毛包群の培地を、それぞれ試験物質含有培地又はネ
ガティブコントロール培地で交換し、さらに5日間5%CO
2下、37℃で培養した。5日間培養後の各毛包の長さを測
定し、その平均値を比較した。結果を表2に示す。
に添加して調製した。カウレン類、DMSOの最終濃度
はそれぞれ1.0×10−5mol/L、0.1%であった。 B.ネガティブコントロール培地 (−)培地にDMSOのみを最終濃度が0.1%になるよ
うに添加して調製した。 C.培地交換及び測定 前記毛包群の培地を、それぞれ試験物質含有培地又はネ
ガティブコントロール培地で交換し、さらに5日間5%CO
2下、37℃で培養した。5日間培養後の各毛包の長さを測
定し、その平均値を比較した。結果を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】表2より、カウレン類は毛包上皮系細胞の
増殖を促進するのみならず、毛包における毛幹の伸長を
促進し、毛包器官において調和の取れた毛髪成長期延長
効果を有することが明らかになった。 試験例3 トリコグラム試験 さらに、養毛剤の実使用試験として、トリコグラム試験
を行った。
増殖を促進するのみならず、毛包における毛幹の伸長を
促進し、毛包器官において調和の取れた毛髪成長期延長
効果を有することが明らかになった。 試験例3 トリコグラム試験 さらに、養毛剤の実使用試験として、トリコグラム試験
を行った。
【0057】1.被験試料の調製 95%エタノール70重量%に、化合物7を0.1重量
%、POE(40)硬化ヒマシ油を0.5重量%添加し、撹
拌溶解した。次に、イオン交換水を添加、混合して10
0重量%とし液状製剤を調製した(本発明品)。また、
対照として、化合物7を含まない上記液状製剤(対照
品)も調製した。
%、POE(40)硬化ヒマシ油を0.5重量%添加し、撹
拌溶解した。次に、イオン交換水を添加、混合して10
0重量%とし液状製剤を調製した(本発明品)。また、
対照として、化合物7を含まない上記液状製剤(対照
品)も調製した。
【0058】2.試験方法 上記被験試料(本発明品および対照品)を用い、男性パ
ネル(18名)によりトリコグラム試験を行った。すな
わち、被験試料の使用前と使用後の抜去毛髪の毛根を顕
微鏡下で観察し、毛根の形態から体止期毛根数を計数
し、その割合の増減によって養毛作用を比較した。休止
期毛根とは成長の止まった毛の毛根であり、脱毛を訴え
る人は正常な人よりもこの休止期毛根の割合が多いこと
が認められている。
ネル(18名)によりトリコグラム試験を行った。すな
わち、被験試料の使用前と使用後の抜去毛髪の毛根を顕
微鏡下で観察し、毛根の形態から体止期毛根数を計数
し、その割合の増減によって養毛作用を比較した。休止
期毛根とは成長の止まった毛の毛根であり、脱毛を訴え
る人は正常な人よりもこの休止期毛根の割合が多いこと
が認められている。
【0059】具体的には、本発明品を男性パネル10名
の頭皮に、対照品を他の男性パネル8名の頭皮に、それ
ぞれ1日2回、1回2mlずつ6ヵ月月間連続して塗布
し、塗布直前および6ヵ月問塗布終了直後に被験者1名
につきそれぞれ100本ずつ抜毛し、休止期毛根数を調
べた。塗布前の休止期毛根の本数(X1)と塗布後の休
止期毛根の本数(X2)とから、下記計算式により、塗
布による休止期毛根の変化率を算出した。
の頭皮に、対照品を他の男性パネル8名の頭皮に、それ
ぞれ1日2回、1回2mlずつ6ヵ月月間連続して塗布
し、塗布直前および6ヵ月問塗布終了直後に被験者1名
につきそれぞれ100本ずつ抜毛し、休止期毛根数を調
べた。塗布前の休止期毛根の本数(X1)と塗布後の休
止期毛根の本数(X2)とから、下記計算式により、塗
布による休止期毛根の変化率を算出した。
【数3】休止期毛根の変化率(%)=[(X2/X1)
−1]×100 変化率がマイナスの場合は、塗布により休止期毛根が減
少していることを示し、マイナスの値が大きいほど好ま
しいと言える。結果を表3に示す。
−1]×100 変化率がマイナスの場合は、塗布により休止期毛根が減
少していることを示し、マイナスの値が大きいほど好ま
しいと言える。結果を表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】表3より、実使用試験においても本発明品
の塗布により休止期毛根が減少し、養毛剤として有効で
あることが理解される。 試験例4 尋常性ざ瘡(ニキビ症状)の改善効果試験 さらに、皮膚障害改善効果についても検討を行った。
の塗布により休止期毛根が減少し、養毛剤として有効で
あることが理解される。 試験例4 尋常性ざ瘡(ニキビ症状)の改善効果試験 さらに、皮膚障害改善効果についても検討を行った。
【0062】 1.被験試料の調製 (A相) ソルビトール 3.0 重量% グリセリン 5.0 レゾルシン 0.02 イオン交換水 残 部 (B相) 化合物1 0.1 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.5 95%エタノール 20.5 香料 適 量
【0063】(調製法)A相の各成分を混合溶解し、こ
れにB相の混合溶液を撹拝しながら加えて均質な溶液と
して化粧水を調製した。なお、対照品として、化合物1
を配合しない化粧水も同様に調製した。
れにB相の混合溶液を撹拝しながら加えて均質な溶液と
して化粧水を調製した。なお、対照品として、化合物1
を配合しない化粧水も同様に調製した。
【0064】2.試験方法 年齢13〜23歳の男子40名、女子40名をパネルと
し、毎日2回、洗顔後に本発明品又は対照品の化粧水を
塗布し、2週間後にニキビ症状の改善効果を下記評価基
準に従って判定した。また、各試験群における全治〜有
効の割合を有効率(%)として算出した。 (評価基準) 全治: 症状がまったくなくなった 著効: 著しく改善効果が認められた 有効: 症状が全般的に軽くなった 無効: 使用前後で症状に変化がみられなかった
し、毎日2回、洗顔後に本発明品又は対照品の化粧水を
塗布し、2週間後にニキビ症状の改善効果を下記評価基
準に従って判定した。また、各試験群における全治〜有
効の割合を有効率(%)として算出した。 (評価基準) 全治: 症状がまったくなくなった 著効: 著しく改善効果が認められた 有効: 症状が全般的に軽くなった 無効: 使用前後で症状に変化がみられなかった
【0065】結果を表4に示す。これより、本発明品は
皮膚障害治療剤としても、有効であることが理解され
る。
皮膚障害治療剤としても、有効であることが理解され
る。
【表4】 被験試料 性別及び数 全治 著効 有効 無効 有効率(%) 本発明品 男20 5 9 5 1 95 女20 4 4 5 7 65 対照品 男20 0 0 5 15 25 女20 0 0 3 17 15
【0066】
【実施例】 実施例1 クリーム (A相) ミツロウ 10.0 パラフィンワックス 6.0 ラノリン 3.0 イソプロピルミリステート 6.0 スクワラン 8.0 流動パラフィン 26.0 ポリオキシエチレンソルビタンステアレート 2.0 ソルビタンモノステアレート 4.2 防腐剤 適 量 (B相) プロピレングリコール 2.0 POE(60)硬化ヒマシ油 1.0 化合物14 0.1 精製水 残 余
【0067】(調製法)A相の成分を混合し、約75℃
で加熱溶解し、これに75℃に加熱したB相の合液を攪
拌しながら加えた後、45℃になるまで冷却しながら攪
拌を続け、放置してクリームを得た。このクリームを試
験例4と同様にして試験を行ったところ、ニキビ症状の
改善効果に優れていることが確認された。
で加熱溶解し、これに75℃に加熱したB相の合液を攪
拌しながら加えた後、45℃になるまで冷却しながら攪
拌を続け、放置してクリームを得た。このクリームを試
験例4と同様にして試験を行ったところ、ニキビ症状の
改善効果に優れていることが確認された。
【0068】 実施例2 O/W乳液型養毛料 (A相) 化合物6 0.01 POE(60)硬化ヒマシ油 2.0 グリセリン 10.0 ジプロピレングリコール 10.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール(分子量1500) 5.0 (B相) セチルイソオクタネート 10.0 スクワラン 5.0 ワセリン 2.0 プロピルパラベン 2.0 (C相) カルボキシビニルポリマー1%水溶液 30.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.03 イオン交換水 8.35 (D相) イオン交換水 4.5 (E相) 水酸化カリウム 0.12 イオン交換水 残 余
【0069】(調製法)A相、B相をそれぞれ60℃で
加熱溶解し、混合してホモミキサー処理しゲル状物質を
得た。これにD相を徐々に添加しホモミキサーで分散し
た後、ここに溶解したC相を加え、さらに溶解したE相
を添加し、ホモミキサーで乳化してO/W乳液型の育毛
料を得た。
加熱溶解し、混合してホモミキサー処理しゲル状物質を
得た。これにD相を徐々に添加しホモミキサーで分散し
た後、ここに溶解したC相を加え、さらに溶解したE相
を添加し、ホモミキサーで乳化してO/W乳液型の育毛
料を得た。
【0070】 実施例3 クリーム状養毛料 (A相) 化合物7 1.0 流動パラフィン 5.0 セトステアリルアルコール 5.5 グリセリルモノステアレート 3.0 POE(20)−2−オクチルドデシルエーテル 3.0 プロピルパラベン 0.3 香料 0.1 (B相) グリセリン 8.0 ジプロピレングリコール 20.0 ポリエチレングリコール(分子量4000) 5.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.005 イオン交換水 残 余 (調製法)A相、B相をそれぞれ加熱溶解して混合し、
ホモミキサーで乳化してクリーム状育毛料を得た。
ホモミキサーで乳化してクリーム状育毛料を得た。
【0071】 実施例4 ヘアトニック (1)化合物2 10.0 (2)ペパーミント(1,3−ブチレングリコール溶液) 0.1 (3)N,N−ジメチル−2−ドデシルアミンオキシド 1.0 (4)ヒノキチオール 1.0 (5)ビタミンB6 0.2 (6)ビタミンEアセテート 0.02 (7)メントール 0.2 (8)センブリエキス 1.0 (9)サリチル酸 0.1 (10)マイカイカ(エタノール抽出液) 0.5 (11)プロピレングリコール 2.0 (12)ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 (13)POE(10)モノステアレート 2.0 (14)75%エタノール 残 余 (調製法)75%エタノールに上記各成分を順次添加
し、攪拌溶解してヘアトニックを得た。
し、攪拌溶解してヘアトニックを得た。
【0072】 実施例5 ヘアトニック (1)化合物2 10.0 (2)アルテア(エタノール抽出液) 1.5 (3)ヨクイニン(エタノール抽出液) 1.5 (4)N,N−ジメチル−2−テトラデシルアミンオキシド 0.05 (5)ヒノキチオール 1.0 (6)ビタミンB6 0.2 (7)ビタミンEアセテート 0.02 (8)メントール 0.2 (9)サリチル酸 0.1 (10)カッコン(エタノール抽出液) 0.5 (11)プロピレングリコール 0.01 (12)ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 (13)POE(10)モノステアレート 2.0 (14)70%エタノール 残 余 (調製法)70%エタノールに上記各成分を順次添加
し、攪拌溶解してヘアトニックを得た。
し、攪拌溶解してヘアトニックを得た。
【0073】 実施例6 エアゾール育毛料 (原液処方) 化合物10 0.6 95%エタノール 50.0 グリチルレチン酸 0.1 アルテア(エタノール抽出液) 0.05 ぺパーミント(エタノール抽出液) 0.05 センブリエキス 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 0.1 N,N−ジヒドロキシメチル−2−デシルアミンオキシド 0.2 POE(40)硬化ヒマシ油 0.5 乳酸 適 量 乳酸ナトリウム 適 量 香料 適 量 色素 適 量 精製水 残 余 (充填処方) 原液 50.0 液化石油ガス 50.0
【0074】(調製法)原液処方を溶解した後、これを
缶に充填し、バルブ装着後、ガスを充填して育毛料を得
た。実施例2〜6について上記試験例3のトリコグラム
試験を行ったところ、その養毛効果が優れていることが
確認された。
缶に充填し、バルブ装着後、ガスを充填して育毛料を得
た。実施例2〜6について上記試験例3のトリコグラム
試験を行ったところ、その養毛効果が優れていることが
確認された。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のカウレン
類は優れた毛髪成長期延長効果、養毛効果を有し、医薬
品、医薬部外品、化粧品等の分野における養毛剤の有効
成分として用いることができる。また、皮膚障害治療効
果も有し、皮膚外用剤にも用いることができる。
類は優れた毛髪成長期延長効果、養毛効果を有し、医薬
品、医薬部外品、化粧品等の分野における養毛剤の有効
成分として用いることができる。また、皮膚障害治療効
果も有し、皮膚外用剤にも用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 Y 31/19 31/19 31/336 31/336 A61P 17/10 A61P 17/10 17/14 17/14 (72)発明者 石野 章博 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 田島 正裕 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 藤本 康雄 東京都練馬区大泉学園町8−32−8 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA112 AB032 AB282 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC132 AC152 AC182 AC242 AC302 AC311 AC312 AC432 AC442 AC472 AC482 AC562 AC782 AC841 AC842 AD092 AD112 AD332 AD512 AD532 AD552 AD632 AD662 CC05 CC37 DD08 DD23 DD31 EE12 EE14 EE22 4C086 AA01 AA02 BA02 MA01 MA04 MA13 MA16 MA22 MA63 NA14 ZA89 ZA92 4C206 AA01 AA02 DA13 KA05 MA01 MA04 MA33 MA36 MA42 MA83 NA14 ZA89 ZA92
Claims (20)
- 【請求項1】 カウレン類を有効成分として含有するこ
とを特徴とする組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の組成物において、カウレ
ン類が下記式(I)で示される化合物又はその薬学的に許
容される塩であることを特徴とする組成物。 【化1】 (式(I)において、R1はCH3、COOH、又はCH
2OH、R2はH、OH、又はOCOCH=CHC6H
5、R3、R4はそれぞれOH、CH2OH、CH2C
l、又はOCH3を表す。ただし、CR3R4はC=C
H2、C=O、又は下記基(A)であってもよい。 【化2】 - 【請求項3】 請求項2記載の組成物において、R1が
COOHであることを特徴とする組成物。 - 【請求項4】 請求項3記載の組成物において、R2が
H、CR3R4がC=CH2であることを特徴とする組
成物。 - 【請求項5】 請求項3記載の組成物において、R2が
OH又はOCOCH=CHC6H5であり、CR3R4
がC=CH2であることを特徴とする組成物。 - 【請求項6】 請求項3記載の組成物において、R2が
H、CR3R4がC=Oであることを特徴とする組成
物。 - 【請求項7】 請求項3記載の組成物において、R2が
H、R3がCH2OH、R4がOCH3であることを特
徴とする組成物。 - 【請求項8】 請求項2記載の組成物において、R1が
CH2OHであることを特徴とする組成物。 - 【請求項9】 請求項8記載の組成物において、R2が
H、CR3R4がC=CH2であることを特徴とする組
成物。 - 【請求項10】 請求項2記載の組成物において、R1
がCH3であることを特徴とする組成物。 - 【請求項11】 請求項10記載の組成物において、R
2がH、CR3R4がC=CH2であることを特徴とす
る組成物。 - 【請求項12】 請求項10記載の組成物において、R
2がH、CR3R4が前記基(A)であることを特徴とす
る組成物。 - 【請求項13】 請求項10記載の組成物において、R
2がH、R3がOH、R4がCH2Clであることを特
徴とする組成物。 - 【請求項14】 請求項1記載の組成物において、カウ
レン類が、下記式(II)又は式(III)で示される化合物又
はその薬学的に許容される塩であることを特徴とする組
成物。 【化3】 【化4】 (式(II)又は式(III)において、R5はCH2OH又は
CHOである。) - 【請求項15】 請求項14記載の組成物において、R
5がCH2OHであることを特徴とする組成物。 - 【請求項16】 請求項14記載の組成物において、カ
ウレン類が式(II)で示される化合物(ただし、R5はC
HO)又はその薬理学的に許容される塩であることを特
徴とする組成物。 - 【請求項17】 請求項1において、カウレン類が、下
記式(IV)で示される化合物又はその薬学的に許容される
塩であることを特徴とする組成物。 【化5】 - 【請求項18】 請求項1〜17の何れかに記載の組成
物からなる医薬用又は化粧用組成物。 - 【請求項19】 請求項1〜17の何れかに記載の組成
物からなる養毛剤。 - 【請求項20】 請求項1〜17の何れかに記載の組成
物からなる皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000222879A JP2002037716A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | カウレン類含有組成物、養毛剤及び皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000222879A JP2002037716A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | カウレン類含有組成物、養毛剤及び皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002037716A true JP2002037716A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18717067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000222879A Withdrawn JP2002037716A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | カウレン類含有組成物、養毛剤及び皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002037716A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007538016A (ja) * | 2004-05-19 | 2007-12-27 | 文 譚 | 医薬品中におけるカウレン類化合物の使用 |
JP2010070501A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Noevir Co Ltd | 保湿剤、抗老化剤、抗酸化剤、中性脂肪蓄積抑制剤、美白剤、抗炎症剤、皮膚外用剤、経口用剤 |
JP2013531053A (ja) * | 2010-07-23 | 2013-08-01 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | ヘアケアにおけるステビオール又は誘導体の局所使用 |
CN104356090A (zh) * | 2014-10-30 | 2015-02-18 | 新乡医学院 | 一种蓝萼甲素的噻唑衍生物及其制备方法和应用 |
CN104529811A (zh) * | 2013-11-18 | 2015-04-22 | 福建医科大学 | 对映贝壳杉衍生物及其制备方法和应用 |
KR101765577B1 (ko) | 2016-06-29 | 2017-08-07 | 경희대학교 산학협력단 | 카우레노산 유도체를 포함하는 피부 과색소성 질환 치료 또는 피부 미백용 조성물 |
KR101833025B1 (ko) | 2017-09-18 | 2018-04-13 | 주식회사 차메디텍 | 희렴 추출물을 포함하는 여드름 개선용, 예방 및 치료용 조성물 |
-
2000
- 2000-07-24 JP JP2000222879A patent/JP2002037716A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN104529811A (zh) * | 2013-11-18 | 2015-04-22 | 福建医科大学 | 对映贝壳杉衍生物及其制备方法和应用 |
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KR101765577B1 (ko) | 2016-06-29 | 2017-08-07 | 경희대학교 산학협력단 | 카우레노산 유도체를 포함하는 피부 과색소성 질환 치료 또는 피부 미백용 조성물 |
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