JP2000103638A - 板ガラスおよびエレクトロニクス用基板ガラス - Google Patents

板ガラスおよびエレクトロニクス用基板ガラス

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JP2000103638A JP11281399A JP11281399A JP2000103638A JP 2000103638 A JP2000103638 A JP 2000103638A JP 11281399 A JP11281399 A JP 11281399A JP 11281399 A JP11281399 A JP 11281399A JP 2000103638 A JP2000103638 A JP 2000103638A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ソーダライムシリカガラスと同程度の熱膨張係
数およびソーダライムシリカガラスより高い歪点を有し
ながら、しかも破壊じん性がソーダライムシリカガラス
以上の板ガラスを得る。 【解決手段】Li2 O、Na2 OおよびK2 Oの合量が
0〜13、BaOが0〜0.8、SiO2 が50〜75
(各モル%)、熱膨張係数が75×10-7〜120×1
-7/℃、歪点が550℃以上、20℃における密度が
2.65g/cm3 以下、20℃における酸素原子密度
が7.2×10-2〜9.0×10-2モル/cm3 である
板ガラス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は破壊の進行に対する
抵抗力が大きい板ガラス、すなわち破壊じん性の大きな
板ガラスに関する。特に通常のソーダライムシリカガラ
スと同程度の熱膨張係数と高い耐熱性が要求されるエレ
クトロニクス用基板として好適な板ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラープラズマディスプレイパネ
ル(以下カラーPDPという。)に代表される大型フラ
ットディスプレイパネルの産業が著しい成長を遂げてい
るなかにあって、その基板として使用されるガラスも多
種多様化している。従来より、通常のソーダライムシリ
カガラスが大型フラットディスプレイパネル用基板とし
て広く使用されてきた。その理由のひとつは、無機シー
ル材料をはじめとして、パネルの構成部材として使用さ
れる様々なガラスフリット材料の熱膨張係数をソーダラ
イムシリカガラスの熱膨張係数と整合させやすいからで
あった。
【0003】一方、大型フラットディスプレイパネル製
造工程の熱処理プロセスにおけるガラス基板の変形や熱
収縮を小さくするために、基板用ガラスの耐熱性向上へ
の強い要求がある。そのため、ソーダライムシリカガラ
スと同等の熱膨張係数を有し、かつ、より高い歪点を有
し、かつ、電気絶縁性を向上させるためにアルカリ含有
量を低く抑えた、いわゆる高歪点ガラスが基板として広
く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの高歪
点ガラスはソーダライムシリカガラスと比較すると脆
く、製造工程中に割れやすい問題があった。また、前記
高歪点ガラスは密度が大きく、大型フラットディスプレ
イパネルの軽量化が困難である問題もあった。
【0005】これらの問題を解決すべく、たとえば特開
平9−301733には密度が小さく、かつキズがつき
にくい基板用ガラスが提示されている。しかし、キズが
つきにくいという特性は、破壊の起点となるキズがパネ
ルの製造工程においてつく場合に対しては有効である
が、キズが前記製造工程前の切断等の加工処理中につく
場合には必ずしも有効とはいえない。そして切断等の加
工処理中にガラスのエッジ部にはすでに破壊起点となり
うるキズが多数存在するのが通常である。このような場
合にガラスの割れを防止するためには、本質的に引張応
力による破壊の進行に対する抵抗力が高い板ガラス、す
なわち破壊じん性が高い板ガラスを提供する必要があっ
た。
【0006】前記破壊じん性(KIC)と破壊強度(σ)
との間には、cを破壊原因となるキズの大きさ、Yをキ
ズの形状によって決まる定数として、一般に次の関係式
が成り立つ。 σ=KIC/(Y×c1/2
【0007】脆性材料の破壊じん性の評価方法として従
来より数多くの提案がされている。JIS R1607
にはファインセラミックスの破壊じん性試験方法として
予き裂導入破壊試験法(SEPB法)および圧子圧入法
(IF法)の2方法が規定されている。前記規格の解説
によると、SEPB法は理論的根拠が明確であることか
ら主として用いられるべき方法として推奨されている。
一方、IF法はビッカース圧子を材料表面に押し付けた
際のき裂長さを観測する方法であり、きわめて簡便であ
ること、かつSEPB法による測定値との間におおむね
相関があることが確認されたことから採用されている方
法である、とされている。ちなみに、特開平9−301
733に記載されている議論はIF法をもとに展開され
ており、キズがつきにくい基板用ガラスを提示した点で
大変重要な意味を持つが、引張応力による破壊の進行に
対する抵抗力増大を追求しているとはいい難い。
【0008】したがって、破壊じん性そのものの議論
は、引張応力によるき裂の進行に対する抵抗力を測定す
る方法をもとに進めることが望ましいと考えられる。そ
の代表的な方法にはSEPB法、シェブロンノッチ法
(BBCN法)またはダブルカンチレバー法(DCB
法)などがある。ここでBBCN法とは、中央部にシェ
ブロン型ノッチを形成した試験片について曲げ試験を行
って破壊じん性を測定する方法であり、DCB法とはき
裂を導入した試験片について直接き裂の両端を引張りき
裂の進展に必要な荷重を測定する方法である。以下にあ
げる破壊じん性はいずれもSEPB法、BBCN法また
はDCB法による測定値である。
【0009】J.Am.Ceram.Soc.52(1
969)No.2,p99−105(以下文献1とい
う。)によれば、ソーダライムシリカガラスの破壊じん
性は0.75MPa・m1/2 である。
【0010】ソーダライムシリカガラスと同程度または
それ以上の破壊じん性を有するシリケートガラスは従来
知られており、たとえば文献1には破壊じん性が0.9
1MPa・m1/2 であるアルミノシリケートガラスが、
J.Am.Ceram.Soc.61(1978)N
o.1−2,p27−30(以下文献2という。)には
破壊じん性が0.94MPa・m1/2 であるアルカリボ
ロシリケートガラスが、それぞれ記載されている。ま
た、SID’96 Digest of Techni
cal Papers(1996)p518には、TF
T−LCD基板用無アルカリガラスの破壊じん性が0.
8〜0.83MPa・m1/2 であると記載されている。
【0011】これらのガラスの破壊じん性はいずれもソ
ーダライムシリカガラスの破壊じん性よりも高く、本質
的に破壊の進行に対する抵抗力が高まったガラスである
といえる。しかし、これら破壊じん性が高いガラスはい
ずれも熱膨張係数がソーダライムシリカガラスの熱膨張
係数に比べて小さすぎるか、その歪点が低く550℃未
満であるために、カラーPDP用基板等のエレクトロニ
クス用基板ガラスに応用することができない場合が多か
った。
【0012】一方、ガラス組成と破壊じん性との関係
は、たとえば文献1または文献2に論じられている。一
般に破壊じん性(KIC)と材料のヤング率(E)および
破壊表面エネルギー(γ)との関係は次式で表わされ
る。 KIC=(2×E×γ)1/2
【0013】したがって、破壊じん性を向上させるため
にはヤング率および破壊表面エネルギーを増大させれば
よいことがわかる。このうち、ヤング率は比較的簡単に
測定できる物理量であり、ガラス組成との関係について
もある程度の知見が得られている。しかし、破壊表面エ
ネルギーは測定が困難な物理量であり、ガラス組成との
関係となると報告例は少ない。実際、文献1にはヤング
率と破壊表面エネルギーとの関係に関する記述がある
が、ガラス系によってその関係は異なり、両者の間の明
確な相関は得られていない。したがって、ガラス組成と
ヤング率との関係から破壊じん性を予測するのは困難で
ある。また、酸素との単結合強度が高い、Si、Al、
B等を多く含有するガラスは一般に破壊じん性が高いと
考えられているが、文献2にも記載されているように、
それにはあてはまらないガラスもある。
【0014】以上述べたように、破壊の進行に対する抵
抗力が高いガラスにおける破壊じん性発現機構は現在十
分解明されているとはいえず、その解明のためには複雑
なガラス構造やガラスの破壊機構の解明が必要と考えら
れている。したがって、たとえばカラーPDP用基板ガ
ラスとして要求される熱膨張係数および歪点に関する条
件を満足するとともに破壊じん性も高いガラスを得るた
めには、膨大な実験と試行錯誤によるほかはないという
状況であった。
【0015】本発明は以上のような課題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、ソー
ダライムシリカガラスと同程度の熱膨張係数およびソー
ダライムシリカガラスより高い歪点を有し、かつ、破壊
じん性がソーダライムシリカガラスと同程度またはそれ
以上の板ガラス、およびそれを用いたエレクトロニクス
用基板ガラスを得ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、Li2 O、N
2 OおよびK2 Oの含有量の合計が0〜13モル%、
BaOの含有量が0〜0.8モル%、SiO2 の含有量
が50〜75モル%であって、50〜350℃における
平均線熱膨張係数が75×10-7〜120×10-7/℃
であり、歪点が550℃以上であり、20℃における密
度が2.65g/cm3 以下であり、20℃における酸
素原子密度が7.2×10-2〜9.0×10-2モル/c
3 である板ガラスを提供する。
【0017】また、Li2 O、Na2 OおよびK2 Oの
含有量の合計が0〜13モル%、SiO2 の含有量が5
0〜75モル%であって、50〜350℃における平均
線熱膨張係数が75×10-7〜120×10-7/℃であ
り、歪点が550℃以上であり、20℃における密度が
2.65g/cm3 以下であり、20℃における酸素原
子密度が7.3×10-2〜9.0×10-2モル/cm3
である板ガラスを提供する。
【0018】このような板ガラスは耐熱性、密度、破壊
強度のいずれをとってもエレクトロニクス用基板ガラス
として最適である。ここでエレクトロニクス用基板ガラ
スとは、カラーPDP、プラズマアドレス液晶(PAL
C)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)
等のフラットパネルディスプレイ用の基板や、磁気ディ
スク用基板等の情報記録媒体用基板をさす。
【0019】本発明者らは従来知られているガラスの破
壊じん性を的確に説明できる各種指標を種々検討した。
その結果、ガラスの単位体積中に含まれる酸素原子数、
すなわち酸素原子密度とガラスの破壊じん性の間に強い
相関があることを見い出した。すなわち、酸素原子密度
増加とともに破壊じん性も大きくなる。この理由は明ら
かではないが、酸素原子が密に詰まった構造をもつガラ
スにおいては、破壊の進行に際しより多くの結合を切断
する必要があり、そのため破壊の進行に対する抵抗力が
高くなる、すなわち破壊じん性が大きくなる、ためと解
釈できる。
【0020】酸素原子密度は、ガラス組成および密度が
判明していれば複雑な解析や計算または測定を行うこと
なく得られるきわめて簡便な物理量であり、破壊じん性
との間には実用上十分利用可能な強い相関が存在し、破
壊じん性を説明できる指標として使用できる。
【0021】酸素原子密度(Doxygen)は、成分Ai
そのモル分率Ci により表わされるガラス組成および2
0℃におけるガラスの密度(d、単位はg/cm3 )か
ら次のようにして算出する。
【0022】各成分の分子量をmi 、各成分のモル分率
の百分率表示をci 、各成分の酸素数をxi 、ガラスの
平均分子量をmとする。ここで、m=Σ(mi ×ci
100)、ci =Ci ×100であり、Σはガラスのす
べての成分について合計することを意味する記号であ
る。 Doxygen=d×Σ(xi ×ci /100)/m
【0023】表1に、各種ガラスのモル%表示の組成、
破壊じん性(単位はMPa・m1/2)、密度(単位はg
/cm3 )、酸素原子密度(単位は10-2モル/cm
3 )、熱膨張係数(単位は10-7/℃)、歪点(単位は
℃)および破壊強度(単位はMPa)を示す。
【0024】ガラスAはソーダライムシリカガラス、ガ
ラスB〜Dはソーダライムシリカガラスと同程度の熱膨
張係数を有する高歪点ガラス、ガラスE〜Gは無アルカ
リガラス、ガラスH〜Iは文献1に記載されているガラ
ス、ガラスJ〜Kは文献2に記載されているガラスであ
る。ガラスH〜Kについては文献1〜2に記載されてい
るデータを一部転記した。
【0025】ガラスA〜Gの破壊じん性はBBCN法に
より測定した。本明細書でいうBBCN法は以下に述べ
る3点曲げ試験または4点曲げ試験である。本段落の括
弧内は4点曲げ試験の条件である。厚み6mm(8m
m)、幅8mm、長さ80mmの試験片の中央部にシェ
ブロン型ノッチを形成した。テンシロン型強度試験装置
を用いて、スパン60mm(64mm)に支持した試験
片のノッチ先端から安定破壊が起こるようにクロスヘッ
ド速度0.005mm/分で曲げ試験を行った。なお、
4点曲げ試験における上スパンは16mmである。水分
によるガラスの疲労効果を避けるため、乾燥N2 雰囲気
中で測定を行った。なお、ガラスH〜Kの破壊じん性の
データは文献1〜2に記載されているデータを転記した
ものである。以下、本明細書でいう破壊じん性は前記B
BCN法により測定した破壊じん性である。密度は約2
0gの試料についてアルキメデス法により測定した。熱
膨張係数は、JIS R3102に準じて測定した。歪
点は、JIS R3103に準じて測定した。
【0026】破壊強度は以下のような方法により測定し
た。鏡面研磨仕上げされた厚み約3mm、幅約8mm、
長さ約50mmの試験片表面の中央にビッカース圧子を
押し付け、圧痕の4隅からキズを生成させた。キズの方
向が試験片の長辺または短辺に垂直となるようにビッカ
ース圧子を押し付ける方向を調節した。このようにして
キズをつけた試験片について、キズの部分に最大曲げ応
力がかかるようにしてスパン30mmで3点曲げ試験を
行った。曲げ試験は、ガラスの疲労による強度劣化を避
けるために乾燥N2 雰囲気下で行った。
【0027】破壊強度σは次式に従って求めた。ここ
で、Pは破壊荷重、Lはスパン、bは試験片の幅、hは
試験片の厚みをそれぞれ示す。 σ=3×P×L/(2×b×h2
【0028】一方、曲げ試験の直前にビッカース圧痕付
近を顕微鏡観察し、十文字に導入されたキズのうち試験
片長辺に垂直に入ったキズの長さを測定した。測定した
キズの長さ(c)と破壊強度(σ)を両対数グラフにプ
ロット後直線回帰を行い、キズの長さが100μmに相
当する破壊強度(σ100 )を求めた。なお、ビッカース
圧痕の4隅からきれいにキズが生成しなかった試験片
や、曲げ試験の際にキズから破壊せずエッジから破壊し
てしまった試験片のデータは除外した。σ100 のデータ
を表1の破壊強度の欄に示す(単位はMPa)。以下、
本明細書でいう破壊強度はσ100 である。
【0029】図1は、表1に示したデータをもとに酸素
原子密度(単位は10-2モル/cm3 )と破壊じん性
(単位はMPa・m1/2 )の関係をプロットしたもので
ある。図中にフィッティング直線を示したが、両者の間
には強い直線的な相関が認められる。破壊じん性の測定
誤差も考慮すると、酸素原子密度は破壊じん性のきわめ
て優れた指標であることがわかる。
【0030】表1から明らかなように、酸素原子密度の
増加とともに破壊じん性は高くなる。またガラスDは、
酸素との単結合強度が高いSiO2 、Al23 および
23 の含有量の合計がソーダライムシリカガラスで
あるガラスAに比較して大きいにもかかわらず、破壊じ
ん性は高くないという事実も注目に値する。このような
結果は従来の考え方では予測できなかったことである。
【0031】以上の知見を利用すると、以下に述べるよ
うな方針が得られる。すなわち、ソーダライムシリカガ
ラスと同程度またはそれ以上の破壊じん性を有するガラ
スを得るためには、酸素原子密度をソーダライムシリカ
ガラスのそれと同程度またはそれ以上にすればよい。酸
素原子密度を増加させるためには、陽イオンのイオン半
径が小さく、モル容積の小さな酸化物をガラス組成中に
導入すればよい。モル容積のデータとしては、ガラスの
物性を加成則から予測する場合に使用されるアッペンの
係数(ガラスの化学、1974年、日ソ通信社発行、3
18頁)を利用できる。
【0032】各種酸化物のモル容積のアッペンの係数
(単位はcm3 /モル)および前記係数から計算された
各種酸化物の酸素原子密度(単位は10-2モル/cm
3 )を表2に示す。表2から明らかなように、B23
はガラスの酸素原子密度を増大させるのに好ましい成分
であり、表1のガラスE〜HおよびガラスJが高い酸素
原子密度を示す事実とよく整合している。また、Li2
O、TiO2 、ZrO2 、等も好ましい成分であること
が容易に予想される。一方、K2 OやBaOのようなイ
オン半径の大きな陽イオンを含む酸化物はモル容積が大
きく、破壊じん性を増加させるためには好ましくない成
分であり、他の特性の実現のために使用する場合は最小
限にとどめるべきであることがわかる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の板ガラスはLi2 O、N
2 OおよびK2 Oを含有することは必須ではないが、
含有していてもよい。含有する場合には、含有量の合計
は13モル%以下である。13モル%を超えると電気絶
縁性が低下する。本発明の板ガラスのSiO2 の含有量
は50〜75モル%である。50モル%未満では密度が
大きくなりすぎる。75モル%超では熱膨張係数が小さ
くなりすぎるおそれがある。
【0034】本発明の板ガラスの熱膨張係数は75×1
-7/℃以上、120×10-7/℃以下である。75×
10-7/℃未満ではガラスフリット材料の熱膨張係数と
整合させることが困難である。好ましくは80×10-7
/℃以上である。120×10-7/℃超では熱処理プロ
セスにおいて熱割れを起こすおそれがある。好ましくは
100×10-7/℃以下である。
【0035】本発明の板ガラスの歪点は550℃以上で
ある。550℃未満では熱処理プロセスにおいて変形を
起こしたり熱収縮が大きくなったりする。本発明の板ガ
ラスの20℃における密度は2.65g/cm3 以下で
ある。2.65g/cm3 超では板ガラスが重くなりす
ぎる。好ましくは2.60g/cm3 以下である。
【0036】本発明の板ガラスの第1の態様において
は、BaOを含有することは必須ではないが、含有して
いてもよい。含有する場合にはその含有量は0.8モル
%以下であり、20℃における酸素原子密度は7.2×
10-2〜9.0×10-2モル/cm3 である。BaOの
含有量が0.8モル%超、または酸素原子密度が7.2
×10-2モル/cm3 未満ではソーダライムシリカガラ
スと同程度の破壊じん性(前記BBCN法により測定さ
れ、表1のガラスAの破壊じん性として示した0.75
MPa・m1/2 )またはそれ以上の破壊じん性が得られ
ないおそれがある。酸素原子密度は、好ましくは7.3
×10-2モル/cm3 以上、より好ましくは7.4×1
-2モル/cm3 以上である。酸素原子密度が9.0×
10-2モル/cm3 超では密度が大きくなりすぎる。
【0037】本発明の板ガラスの第2の態様において
は、酸素原子密度は7.3×10-2〜9.0×10-2
ル/cm3 である。7.3×10-2モル/cm3 未満で
はソーダライムシリカガラスと同程度の破壊じん性また
はそれ以上の破壊じん性が得られないおそれがある。好
ましくは7.4×10-2モル/cm3 以上である。9.
0×10-2モル/cm3 超では密度が大きくなりすぎ
る。
【0038】本発明の板ガラスは、酸素原子密度を増加
させるためにB23 を含有することが好ましい。
【0039】本発明の板ガラスの特性を得るために、以
下のような組成のガラスが好ましく例示できる。すなわ
ち、実質的にモル%表示で、 SiO2 50〜75、 Al23 4〜20、 B23 0.5〜10、 MgO 2〜15、 CaO 1〜15、 SrO 0〜 6、 BaO 0〜 0.8、 K2 O 0〜 7、 Li2 O+Na2 O+K2 O 0〜13、 ZrO2 0〜 5、 TiO2 0〜 8、 Y23 0〜 2、 Ta25 0〜 2、 Nb25 0〜 2、 からなるガラス組成物である。なお、「実質的に」とは
上記成分以外の成分の合量が2モル%以下であることを
意味する。以下、この好ましいガラス組成物の各成分に
ついて説明する。
【0040】SiO2 はネットワークフォーマーであり
必須であり、50モル%以上75モル%以下の範囲で含
有される。50モル%未満では密度が大きくなりすぎ
る。好ましくは54モル%以上である。75モル%超で
は熱膨張係数が小さくなりすぎるおそれがある。好まし
くは68モル%以下である。
【0041】Al23 は酸素原子密度増大に有効な成
分であり必須である。4モル%未満では酸素原子密度が
低い、または歪点が低すぎるおそれがある。好ましくは
6モル%以上である。また20モル%超では熱膨張係数
が小さくなりすぎるおそれがある。好ましくは14モル
%以下である。B23 は酸素原子密度増大に有効な成
分であり必須である。0.5モル%未満では酸素原子密
度増加効果が小さいおそれがある。10モル%超では歪
点が低くなりすぎるおそれがある。好ましくは5モル%
以下である。
【0042】MgOは酸素原子密度増大に有効な成分で
あり必須である。2モル%未満では酸素原子密度が低い
おそれがある。好ましくは3モル%以上である。また1
5モル%超では熱膨張係数が小さくなりすぎるおそれが
ある。好ましくは12モル%以下である。CaOは酸素
原子密度増大に有効な成分であり必須である。1モル%
未満では酸素原子密度が低いおそれがある、または熱膨
張係数が小さくなりすぎるおそれがある。好ましくは2
モル%以上である。また15モル%超では失透するおそ
れがある。好ましくは12モル%以下である。
【0043】SrOは必須ではないが、熱膨張係数を増
加させるために6モル%までは添加してもよい。6モル
%超では酸素原子密度低下または密度増加のおそれがあ
る。より好ましくは5モル%以下である。BaOは必須
ではないが、熱膨張係数を増加させるために0.8モル
%までは添加してもよい。0.8モル%超では酸素原子
密度低下または密度増加のおそれがある。より好ましく
は0.5モル%以下である。
【0044】Li2 Oは必須ではないが、酸素原子密度
増大のために10モル%までは添加してもよい。10モ
ル%超では歪点が低くなりすぎるおそれがある。好まし
くは7モル%以下である。Na2 Oは必須ではないが、
熱膨張係数を増加させるために4モル%以上12モル%
以下の範囲で添加することが好ましい。12モル%超で
は電気絶縁性が低下するおそれがある。K2 Oは必須で
はないが、溶解性を向上させるために2モル%以上7モ
ル%以下の範囲で添加することが好ましい。7モル%超
では酸素原子密度が低下するおそれがある。より好まし
くは6モル%以下である。また、3モル%以上添加する
ことがより好ましく、4モル%以上添加することが特に
好ましい。
【0045】Li2 O、Na2 OおよびK2 Oの合量
は、13モル%以下である。13モル%超では電気絶縁
性が低下する。前記合量は、4モル%以上とすることが
より好ましく、6モル%以上とすることが特に好まし
い。4モル%未満では熱膨張係数が小さくなりすぎる、
または密度が大きくなりすぎるおそれがある。
【0046】ZrO2 は必須ではないが、酸素原子密度
増大のために5モル%までは添加してもよい。5モル%
超では密度が大きくなりすぎるおそれがある。好ましく
は4モル%以下である。TiO2 は必須ではないが、酸
素原子密度増大のために8モル%までは添加してもよ
い。8モル%超では密度が大きくなりすぎるおそれがあ
る。好ましくは6モル%以下である。
【0047】Y23 、Ta25 およびNb25
必須ではないが、酸素原子密度増大のためにそれぞれ2
モル%までは添加してもよい。2モル%超では密度が大
きくなりすぎるおそれがある。ZrO2 、TiO2 、Y
23 、Ta25 およびNb25 の合量は、10モ
ル%以下であることが好ましい。10モル%超では密度
が大きくなりすぎるおそれがある。より好ましくは5モ
ル%以下である。
【0048】本発明の板ガラスは、分相現象が起こって
いない板ガラスであることが好ましい。分相現象が起っ
ている場合、酸素原子密度が十分に大きくても破壊じん
性が向上しない場合があるためである。本発明の板ガラ
スを用いたエレクトロニクス用基板ガラスは、ソーダラ
イムシリカガラスと同程度の熱膨張係数およびソーダラ
イムシリカガラスより高い歪点を有しながら、しかも破
壊じん性がソーダライムシリカガラスと同程度またはそ
れ以上のエレクトロニクス用基板ガラスである。
【0049】
【実施例】表3にモル%表示で示した組成のガラスL、
M、N、O、Pを作製した。ガラスL、M、N、Oは実
施例、ガラスPは比較例である。ガラスL、M、N、
O、Pについて破壊じん性、密度、熱膨張係数、歪点、
破壊強度(σ100 )を測定した。表3に、BBCN法で
測定した破壊じん性(単位はMPa・m1/2 )、密度
(単位はg/cm3 )、酸素原子密度(単位は10-2
ル/cm3 )、熱膨張係数(単位は10-7/℃)、歪点
(単位は℃)、破壊強度(単位はMPa)を示す。
【0050】表3から明らかなように、酸素原子密度の
大きなガラスL、M、N、Oの破壊じん性はソーダライ
ムシリカガラス(表1によればソーダライムシリカガラ
スであるガラスAの破壊じん性は0.75MPa・m
1/2 である。)と比較して同程度またはそれ以上であ
る。破壊強度もソーダライムシリカガラス(表1によれ
ばソーダライムシリカガラスであるガラスAの破壊強度
は65MPaである。)と比較して同程度またはそれ以
上であり、ソーダライムシリカガラスよりも破壊強度の
低かった従来の高歪点ガラス(表1のガラスB〜C)に
比較して格段に破壊強度が向上していることがわかる。
また、ガラスL、M、N、Oはソーダライムシリカガラ
スと同程度の熱膨張係数を有するとともにより高い歪点
を有し、かつアルカリ含有量はソーダライムシリカガラ
スに比較して低いため電気絶縁性にすぐれ、たとえばカ
ラーPDP用基板ガラスとして最適な特性を具備してい
ることがわかる。
【0051】本発明の板ガラスは、エレクトロニクス用
基板ガラスとして必要な特性を有しつつ、破壊じん性が
高い板ガラスを得ることを目的としたものであるが、そ
の他の用途にも応用できる。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、ソーダライムシリカガ
ラスと同程度の熱膨張係数を有し、軽量かつ割れにくい
高歪点板ガラスを提供でき、これはエレクトロニクス用
基板ガラスに好適の板ガラスである。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸素原子密度と破壊じん性の関係を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 17/16 H01J 17/16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Li2 O、Na2 OおよびK2 Oの含有量
    の合計が0〜13モル%、BaOの含有量が0〜0.8
    モル%、SiO2 の含有量が50〜75モル%であっ
    て、50〜350℃における平均線熱膨張係数が75×
    10-7〜120×10-7/℃であり、歪点が550℃以
    上であり、20℃における密度が2.65g/cm3
    下であり、20℃における酸素原子密度が7.2×10
    -2〜9.0×10-2モル/cm3 である板ガラス。
  2. 【請求項2】Li2 O、Na2 OおよびK2 Oの含有量
    の合計が0〜13モル%、SiO2の含有量が50〜7
    5モル%であって、50〜350℃における平均線熱膨
    張係数が75×10-7〜120×10-7/℃であり、歪
    点が550℃以上であり、20℃における密度が2.6
    5g/cm3 以下であり、20℃における酸素原子密度
    が7.3×10-2〜9.0×10-2モル/cm3 である
    板ガラス。
  3. 【請求項3】20℃における密度が2.60g/cm3
    以下である請求項1または2に記載の板ガラス。
  4. 【請求項4】B23 を含有する請求項1、2または3
    に記載の板ガラス。
  5. 【請求項5】実質的にモル%表示で SiO2 50〜75、 Al23 4〜20、 B23 0.5〜10、 MgO 2〜15、 CaO 1〜15、 SrO 0〜 6、 BaO 0〜 0.8、 K2 O 0〜 7、 Li2 O+Na2 O+K2 O 0〜13、 ZrO2 0〜 5、 TiO2 0〜 8、 Y23 0〜 2、 Ta25 0〜 2、 Nb25 0〜 2、 からなる請求項1、2、3または4に記載の板ガラス。
  6. 【請求項6】実質的にモル%表示で SiO2 54〜68、 Al23 6〜14、 B23 0.5〜 5、 MgO 3〜12、 CaO 2〜12、 SrO 0〜 5、 BaO 0〜 0.8、 Li2 O 0〜10、 Na2 O 4〜12、 K2 O 0〜 7、 Li2 O+Na2 O+K2 O 4〜13、 ZrO2 0〜 4、 TiO2 0〜 6、 Y23 0〜 2、 Ta25 0〜 2、 Nb25 0〜 2、 からなる請求項5に記載の板ガラス。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5または6に記載
    の板ガラスを用いたエレクトロニクス用基板ガラス。
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