JP2017524643A - Cteが中程度のガラスおよびそれから作られたガラス物品 - Google Patents

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Abstract

CTEが中程度から高いガラス組成物およびそれから形成された積層板が記載されている。ここに記載されたガラスは、フュージョンダウンドロー法および/またはフュージョン積層法などのフュージョン成形法にそれらのガラスを使用するのに特に適したものとする、液相粘度または液相温度などの性質を有する。さらに、そのガラス組成物は、コアガラスとクラッドガラスとの間のCTE不一致の結果としてクラッドが圧縮されることにより強化された積層板を提供するために、フュージョン積層法により形成される積層ガラス物品などの積層ガラス物品に使用されることがある。

Description

本明細書は、広く、ガラス組成物に関し、より詳しくは、CTEが高い、カリウム含有アルミノケイ酸塩および/またはアルミノホウケイ酸塩ガラス組成物およびそれから作られたガラス物品に関する。
カバーガラス、ガラスバックプレーンなどのガラス物品が、LCDおよびLEDディスプレイ、コンピュータモニタ、現金自動預入支払装置(ATM)などの家庭用および商業電子機器に使用されている。これらのガラス物品のあるものは、そのガラス物品が使用者の指および/またはスタイラス器具を含む様々な物体に触れられることを必要とする「タッチ」機能を備えることがあり、それゆえ、そのガラスは、損傷せずに日常的な接触に耐えるのに十分に頑丈でなければならない。さらに、そのようなガラス物品は、携帯電話、パーソナル・メディア・プレーヤー、およびタブレット型コンピュータなどの携帯用電子機器に組み込まれることもある。これらの機器に組み込まれたガラス物品は、運んでいる最中および/または関連機器の使用中に損傷を受けやすいであろう。したがって、電子機器に使用されるガラス物品は、実際の使用からの繰り返される「タッチ」接触だけでなく、その機器が運ばれているときに生じることがある偶発的な接触および衝撃にも耐えることのできる増強された強度を必要とするであろう。
ガラス物品は、一般に、熱強化(thermal tempering)またはイオン交換処理によって強化される。いずれの場合も、ガラス物品には、ガラス物品が形成された後に、追加の処理工程が行われる。これらの追加の処理工程により、ガラス物品の総原価が増すであろう。さらに、これらの処理工程を実施するために必要な追加の取扱いにより、ガラス物品が損傷を受ける虞が増し、これにより、製造収率が低下し、製造費とガラス物品の総費用が増してしまう。
したがって、追加の処理工程を必要とせずに強化ガラス物品を製造するために使用できる代わりのガラス組成物、およびその組成物から製造されたガラス物品が必要とされている。
第1の態様は、約60モル%から約70モル%のSiO2、約4モル%から約12モル%のAl23、約1モル%から約10モル%のB23、0モル%から約8モル%のMgO、0モル%超から約15モル%のCaO、0モル%超から約15モル%のSrO、0モル%超から約15モル%のBaO、および約16モル%から約28モル%のR’Oを含む、またはから実質的になるガラス組成物であって、R’Oは、その組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、ガラス組成物を含む。
いくつかの実施の形態において、前記ガラス組成物は、約60モル%から約68モル%のSiO2、約5モル%から約10モル%のAl23、約4モル%から約10モル%のB23、0モル%超から約7モル%のMgO、約4モル%から約10モル%のCaO、約4モル%から約10モル%のSrO、約2モル%から約10モル%のBaO、および約18モル%から約25モル%のR’Oを含み、またはから実質的になり、R’Oは、その組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる。
上記ガラスは、K2Oまたはアルカリ酸化物を実質的に含まないことがある。第1の態様のいくつかの実施の形態において、そのガラスは、以下のさらなる要件の1つ以上を満たす:
1.5≦R’O/Al23≦4;
0≦MgO/R’O≦0.5;
0.2≦CaO/R’O≦0.8;
0.2≦SrO/R’O≦0.8;および
0.08≦BaO/R’O≦0.8、
または
2.25≦R’O/Al23≦3.25;
0≦MgO/R’O≦0.2;
0.2≦CaO/R’O≦0.5;
0.2≦SrO/R’O≦0.35;および
0.1≦BaO/R’O≦0.4。
第2の態様は、約60モル%から約70モル%のSiO2、約4モル%から約12モル%のAl23、約1モル%から約10モル%のB23、0モル%から約8モル%のMgO、0モル%超から約15モル%のCaO、0モル%超から約15モル%のSrO、0モル%超から約15モル%のBaO、および約10モル%から約28モル%のR’Oを含む、またはから実質的になるガラス組成物であって、R’Oは、その組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなり、K2Oを実質的に含まないガラス組成物を含む。
いくつかの実施の形態において、前記ガラス組成物は、約60モル%から約68モル%のSiO2、約5モル%から約10モル%のAl23、約4モル%から約10モル%のB23、0モル%超から約7モル%のMgO、約4モル%から約10モル%のCaO、約4モル%から約10モル%のSrO、約2モル%から約10モル%のBaO、および約10モル%から約25モル%のR’Oを含み、またはから実質的になり、R’Oは、その組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなり、このガラス組成物はK2Oを実質的に含まない。いくつかの実施の形態において、このガラスは、アルカリ酸化物の全てを実質的に含まないことがある。
第2の態様のいくつかの実施の形態において、そのガラスは、以下のさらなる要件の1つ以上を満たす:
1.5≦R’O/Al23≦4;
0≦MgO/R’O≦0.5;
0.2≦CaO/R’O≦0.8;
0.2≦SrO/R’O≦0.8;および
0.08≦BaO/R’O≦0.8、
または
2.25≦R’O/Al23≦3.25;
0≦MgO/R’O≦0.2;
0.2≦CaO/R’O≦0.5;
0.2≦SrO/R’O≦0.35;および
0.1≦BaO/R’O≦0.4。
ここに記載されたガラスのCTEは、20℃から300℃の範囲において約45×10-7/℃から約65×10-7/℃である。いくつかの実施の形態において、そのガラスの液相粘度は、約30キロポアズ以上である。
第3の態様は、ここに記載されたガラスの積層体構造におけるガラスコアとしての使用を含む。そのような態様において、そのガラス積層体は、LCDおよびLEDディスプレイ、コンピュータモニタ、現金自動預入支払装置(ATM)を含む家庭用または商業電子機器におけるカバーガラスまたはガラスバックプレーンとして、タッチ画面またはタッチセンサ用途に、携帯電話、パーソナル・メディア・プレーヤー、およびタブレット型コンピュータを含む携帯用電子機器に、光起電用途に、建築用ガラス用途に、自動車または乗り物用ガラス用途に、もしくは商業用または家庭電化製品用途に使用されることがある。
ここに記載されたガラス組成物およびそれから形成されたガラス物品の追加の特徴および利点は、以下の詳細な説明に述べられており、一部は、その説明から当業者に容易に明白となるか、または以下の詳細な説明、特許請求の範囲、並びに添付図面を含む、ここに記載された実施の形態を実施することによって認識されるであろう。
先の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方とも、様々な実施の形態を記載しており、請求項の主題の性質および特徴を理解するための概要または骨子を提供することが意図されているのを理解すべきである。添付図面は、様々な実施の形態のさらなる理解を与えるために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、ここに記載された様々な実施の形態を図解しており、説明と共に、請求項の主題の原理および作動を説明する働きをする。
ここに示され、記載された1つ以上の実施の形態による積層ガラス物品の断面 図1のガラス物品を製造するためのフュージョンドロー法の説明図
以下の詳細な説明において、本発明の実施の形態の完全な理解を与えるために、数多くの特定の詳細が述べられているであろう。しかしながら、これらの特定の詳細のいくつかまたは全てを用いずに、本発明の実施の形態が実施される場合があることが当業者に明白であろう。他の場合において、本発明を不必要に分かりにくくしないように、周知の特徴や過程は、詳細に記載されないことがある。その上、共通のまたは類似の要素を特定するために、同様のまたは同一の参照番号が使用されることがある。さらに、特に定義されていない限り、ここに使用した全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者が一般に理解するのと同じ意味を有する。対立する場合には、この中の定義を含む本明細書が優先する。
本発明の実施および試験に他の方法および材料を使用して差し支えないが、特定の適切な方法および材料がここに記載されている。
開示された方法および組成物に使用できる、それと共に使用できる、その調製に使用できる、またはその実施の形態である、材料、化合物、組成物、および成分が開示されている。これらと他の材料がここに開示されており、これらの材料の組合せ、部分集合、相互作用、群などが開示されている場合、これらの化合物の様々な個々と集合的な組合せおよび順序の各々の具体的な言及は、明白に開示されていなくても、各々が、具体的に考えられ、ここに記載されていることが理解されよう。
それゆえ、置換基A、B、およびCの部類、並びに置換基D、E、およびFの部類、並びに、組合せの実施の形態A−Dの例が開示されている場合、各々が、個々と集合的に考えられる。それゆえ、この例において、組合せA−E、A−F、B−D、B−E、B−F、C−D、C−E、およびC−Fの各々が、具体的に考えられ、A、B、および/またはC;D、E、および/またはF;並びに例示の組合せA−Dの開示から開示されていると考えるべきである。同様に、これらの任意の部分集合または組合せも、具体的に考えられ、開示されている。それゆえ、例えば、A−E、B−F、およびC−Eの下位群が、具体的に考えられ、A、B、および/またはC;D、E、および/またはF;並びに例示の組合せA−Dの開示から開示されていると考えるべきである。この概念は、以下に限られないが、組成物の任意の成分、並びに開示された組成物を製造する方法および使用する方法における工程を含む、本開示の全ての態様に適用される。より詳しくは、ここに与えられた例示の組成範囲は、本明細書の一部と考えられ、さらに、文章における特定の包含のあらゆる面に関して同等な例示の数値範囲の端点を提供すると考えられ、全ての組合せが、具体的に考えられ、開示されている。さらに、実施できる様々な追加の工程がある場合、これらの追加の工程の各々は、開示された方法のどの特定の実施の形態または実施の形態の組合せにより行っても差し支えなく、そのような組合せの各々が、具体的に考えられ、開示されていると考えられるべきであると理解される。
さらに、上限値および下限値を含む数値の範囲がここに挙げられている場合、特定の環境においてそうではないと述べられていない限り、その範囲はその端点、その範囲内の全ての整数および有理数を含むことが意図されている。本発明の範囲は、範囲を定義する場合、挙げられた特定値に制限されることは意図されていない。さらに、量、濃度、もしくは他の値またはパラメータが、範囲、1つ以上の好ましい範囲、または好ましい上限値および好ましい下限値のリストとして与えられている場合、これは、それらの対が個別に開示されているか否かにかかわらず、どの上限値または好ましい値およびどの下限値または好ましい値のどの対から形成される全ての範囲も具体的に開示していると理解すべきである。最後に、「約」という用語は、ある範囲の値または端点を記載するのに使用される場合、その開示は、言及されている特定の値または端点を含むと理解すべきである。
ここに用いたように、「約」という用語は、量、サイズ、配合、パラメータ、並びに他の数量および特徴が、正確ではなく、正確である必要はないが、要望通りに、許容範囲、変換係数、丸め、測定誤差など、および当業者に公知の他の要因を反映して、近似および/またはより大きいかまたはより小さいことがあることを意味する。一般に、量、サイズ、配合、パラメータ、もしくは他の数量または特徴は、そのように明白に述べられていてもいなくても、「約」または「近似」である。
ここに用いた「または」という用語は、包括的である;より具体的には、句「AまたはB」は、「A、B、またはAとBの両方」を意味する。排他的な「または」は、ここでは、例えば、「AかBかのどちらか」および「AまたはBの一方」などの用語により指定される。
名詞は、特定の場合にそうではないと述べられていない限り、複数の対象も指す。言い換えれば、ここに用いたように、名詞は、特定の場合にそうではないと述べられていない限り、単数または複数であってもよい。
実施の形態を記載する目的で、変数があるパラメータまたは別の変数の「関数」であるとのここでの言及は、その変数が、排他的に、挙げられたパラメータまたは変数の関数であることを意味すると意図されないことを留意のこと。そうではなく、挙げられたパラメータの「関数」である変数へのここでの言及は、その変数が、ただ1つのパラメータまたは複数のパラメータの関数であってもよいように制約がないことが意図されている。
「好ましくは」、「一般に」、および「典型的に」などの用語は、ここに使用された場合、請求項に記載された本発明の範囲を制限するため、または特定の特徴が、請求項に記載された本発明の構造または機能にとって決定的である、必須である、またさらには重要であることを示唆するために使用されないことを留意のこと。そうではなく、これらの用語は、本開示の実施の形態の特定の態様を識別すること、または本開示の特定の実施の形態に使用されてもされなくてもよい代わりのまたは追加の特徴を強調することが単に意図されている。
請求項の1つ以上が、移行句として「ここで」という用語を使用することがあることを留意のこと。本発明を定義する目的で、この用語は、構造の一連の特徴の記述を導入するために使用される制約のない移行句として請求項に導入され、より一般に使用される制約のない前置きの「含む」という用語として同様に解釈されるべきであることを留意のこと。
「含む」という用語が使用される場合、出願人は、「から実質的になる」または「からなる」などの代わりの移行句を、これらの移行句の使用に固有の限定と共に、代用する権利を留保する。
ここに記載されたガラス組成物の実施の形態において、構成成分(例えば、SiO2、Al23、B23など)の濃度は、特に明記のない限り、酸化物基準のモルパーセント(モル%)で与えられている。
ここに用いた「液相粘度」という用語は、ガラス組成物のその液相温度での剪断粘度を称する。
ここに用いた「液相温度」という用語は、ガラス組成物において失透が生じる最高温度を称する。
ここに用いた「CTE」という用語は、約20℃から約300℃の温度範囲に亘り平均したガラス組成物の熱膨張係数を称する。
CTEが中程度のガラス
ここに記載されたガラス組成物は、フュージョンダウンドロー法および/またはフュージョン積層法などのフュージョン成形法にそれらのガラス組成物を使用するのに特に適したものとする、液相粘度または液相温度などの性質を有する。これらの性質は、ここにさらに詳しく記載されるように、ガラスの特定の組成に起因する。
第1の態様は、中程度のCTEおよび(組成物1):
約60モル%から約70モル%のSiO2
約4モル%から約12モル%のAl23
約1モル%から約10モル%のB23
0モル%から約8モル%のMgO、
0モル%超から約15モル%のCaO、
0モル%超から約15モル%のSrO、
0モル%超から約15モル%のBaO、および
約16モル%から約28モル%のR’O
を有するガラス組成物であって、R’Oは、その組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、ガラス組成物を含む。
別の態様において、前記ガラス組成物は:
約60モル%から約68モル%のSiO2
約5モル%から約10モル%のAl23
約4モル%から約10モル%のB23
0モル%超から約7モル%のMgO、
約4モル%から約10モル%のCaO、
約4モル%から約10モル%のSrO、
約2モル%から約10モル%のBaO、および
約18モル%から約25モル%のR’O
を含む組成(組成物2)を有することがあり、R’Oは、その組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる。
別の態様において、前記ガラス組成物は:
約60モル%から約70モル%のSiO2
約4モル%から約12モル%のAl23
約1モル%から約10モル%のB23
0モル%から約8モル%のMgO、
0モル%超から約15モル%のCaO、
0モル%超から約15モル%のSrO、
0モル%超から約15モル%のBaO、および
約10モル%から約28モル%のR’O
(組成物3)を含み、R’Oは、その組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなり、そのガラス組成物はK2Oを実質的に含まない。
第4の態様は、
約60モル%から約68モル%のSiO2
約5モル%から約10モル%のAl23
約4モル%から約10モル%のB23
0モル%超から約7モル%のMgO、
約4モル%から約10モル%のCaO、
約4モル%から約10モル%のSrO、
約2モル%から約10モル%のBaO、および
約18モル%から約25モル%のR’O
(組成物4)を含み、R’Oは、その組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなり、K2Oを実質的に含まないガラス組成物を含む。
ガラス組成物1〜4は、下記の比:
1.5≦R’O/Al23≦4;
0≦MgO/R’O≦0.5;
0.2≦CaO/R’O≦0.8;
0.2≦SrO/R’O≦0.8;および
0.08≦BaO/R’O≦0.8、
または
2.25≦R’O/Al23≦3.25;
0≦MgO/R’O≦0.2;
0.2≦CaO/R’O≦0.5;
0.2≦SrO/R’O≦0.35;および
0.1≦BaO/R’O≦0.4
をさらに有することがある。
ここに記載されたように、前記ガラス組成物は、SnO2、Fe23、ZrO2などの追加の成分および清澄剤を0から約3モル%、またはある場合には0超から約1モル%さらに含むことがある。その上、そのガラス組成物は、約10モル%から約28モル%のアルカリ土類酸化物または約16モル%から約28モル%のアルカリ土類酸化物を含むことがある。このアルカリ土類酸化物は、CaO、SrO、MgO、およびBaOの少なくとも1つを含むことがある。組成物1〜4のいくつかの実施の形態は、SnO2、Fe23、またはZrO2の1つ以上と共に、上記成分からなり、存在する場合、SnO2、Fe23、またはZrO2の各々の量は、0超から約3モル%である。
ここに記載されたガラス組成物の実施の形態において、SiO2がこの組成物の最大成分であり、それゆえ、SiO2は、結果として得られるガラス網目構造の主成分である。SiO2は、所望の液相粘度を得ると同時に、組成物に添加されるAl23の量を相殺するためにここに記載されたガラス組成物中に使用される。したがって、高いSiO2濃度が一般に望ましい。しかしながら、SiO2の含有量が高すぎる場合、SiO2の濃度がより高いとガラス溶融の難しさが増し、これは転じてガラスの成形性に悪影響を及ぼすので、ガラスの成形性が損なわれるであろう。ここに記載された実施の形態において、ガラス組成物は、一般に、約60から約70モル%の量のSiO2を含む。他の実施の形態において、ガラス組成物は、一般に、約60から約68モル%のSiO2を含む。例えば、いくつかの実施の形態において、ガラス組成物中のSiO2の量は、約60から約70モル%、約60から約68モル%、約60から約65モル%、約60から約63モル%、約63から約70モル%、約63から約68モル%、約63から約65モル%、約65から約70モル%、約65から約68モル%、または約68から約70モル%である。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、約60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、または70モル%のSiO2を含む。
いくつかの実施の形態において、前記ガラス組成物は、Al23をさらに含むことがある。Al23は、存在する場合、SiO2と同様な様式で働くことがあり、ガラス組成物から形成されたガラス溶融物中の四面体配位中にあるときに、ガラス組成物の粘度を増すことがある。しかしながら、ガラス組成物中にAl23が存在すると、ガラス組成物中のアルカリ成分の移動度も増すであろう。したがって、ガラス組成物中のAl23の量は、注意深く検討する必要がある。ここに記載されたガラス組成物の実施の形態において、ガラス組成物中のAl23の濃度は、存在する場合、一般に、約4から約12モル%である。いくつかの実施の形態において、Al23は、ガラス組成物中に約5から10モル%で存在する。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、約4から約12モル%、約4から約10モル%、約4から約8モル%、約4から約6モル%、約6から約12モル%、約6から約10モル%、約6から約8モル%、約8から約12モル%、約8から約10モル%、または約10から約12モル%のAl23を含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラスまたはガラスセラミック組成物は、約4、5、6、7、8、9、10、11、または12モル%のAl23を含み得る。
ここに記載された実施の形態におけるガラス組成物は、B23をさらに含む。SiO2およびAl23のように、B23はガラス網目構造の形成に寄与する。従来、B23は、ガラス組成物の粘度を減少させるためにガラス組成物に加えられる。しかしながら、ここに記載された実施の形態のいくつかにおいて、B23は、K2OおよびAl23(いずれかまたは両方が存在する場合)の添加と共に、ガラス組成物の徐冷点を上昇させ、液相粘度を増加させ、アルカリの移動を阻害する働きをすることがある。ここに記載された実施の形態において、B23は、一般に、約1から約10モル%の量でガラス組成物中に存在する。いくつかの実施の形態において、そのガラスは、約4から約10モル%の量でB23を含む。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約1から約10モル%、約1から約8モル%、約1から約6モル%、約1から約5モル%、約1から約3モル%、約4から約10モル%、約4から約8モル%、約4から約6モル%、約5から約10モル%、約5から約8モル%、約5から約6モル%、約6から約10モル%、約6から約8モル%、または約8から約10モル%のB23を含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10モル%のB23を含み得る。
ここに記載された実施の形態におけるガラス組成物は、必要に応じて、アルカリ酸化物を少量含むことがある。K2Oなどのアルカリ酸化物をガラス組成物に添加すると、得られるガラスの平均熱膨張係数が増加し、またガラスの液相温度が低下することがある。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、K2O、Li2O、またはNa2O、もしくはそれらの組合せを0から約1モル%含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、K2O、Li2O、またはNa2O、もしくはそれらの組合せを0から約0.1モル%含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、K2O、Li2O、またはNa2Oを実質上含まない、もしくはK2O、Li2O、またはNa2Oを実質的に含まない。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、0から約1モル%のR2Oを含んで差し支えなく、ここで、R2Oは、Na2O、Li2O、K2O、Rb2O、およびCs2Oの合計である。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、0から約0.1モル%のR2Oを含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、R2Oを実質上含まない、またはR2Oを実質的に含まない。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、0から約1モル%の全アルカリ酸化物、R2Oを含むことがあり、K2Oは約0モル%であり、Na2OおよびLi2Oは1モル%未満であり、Rb2Oは0モル%であり、Cs2Oは0モル%である。
ここに記載されたガラス組成物は、1種類以上のアルカリ土類酸化物をさらに含むことがある。アルカリ土類酸化物は、ガラス組成物の溶融挙動を改善し、ガラス組成物の溶融温度を低下させ、ガラス組成物中のアルカリ成分の拡散を阻害する。ここに記載された実施の形態のいくつかにおいて、アルカリ土類酸化物は、MgO、CaO、SrO、BaOまたはそれらの組合せを含む。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物中に存在する主なアルカリ土類酸化物は、MgOである。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物中に存在する主なアルカリ土類酸化物は、アルカリ拡散性を最小にするために使用されるBaOである。しかしながら、他の実施の形態において、アルカリ土類酸化物は、主に、SrOおよび/またはCaOを含む。
ここに定義されるように、R’Oは、前記ガラス組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、約16から約28モル%のR’Oを含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約18から約25モル%のR’Oを含み得る。代わりの実施の形態において、ガラス組成物は、約10から約28モル%のR’O、または約10から約25モル%のR’Oを含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約10から約28モル%、約10から約25モル%、約10から約20モル%、約10から約16モル%、約13から約28モル%、約13から約25モル%、約13から約20モル%、約13から約16モル%、約16から約28モル%、約16から約25モル%、約16から約20モル%、約18から約28モル%、約18から約25モル%、約18から約20モル%、約20から約28モル%、または約20から約25モル%のR’Oを含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、または28モル%のR’Oを含み得る。
いくつかの実施の形態において、MgOは、他のアルカリ土類酸化物(例えば、CaO、SrO、およびBaO)と組み合わせて使用される場合、溶融温度を低下させる、歪み点を上昇させる、またはCTEを調節するために、ガラスに加えることができる。いくつかの実施の形態において、そのガラスは、約0から約8モル%のMgOを含み得る。いくつかの実施の形態において、そのガラスは、0超から約7モル%のMgOを含み得る。いくつかの実施の形態において、そのガラスは、0超から約5モル%のMgOを含み得る。いくつかの実施の形態において、前記ガラス組成物は、0から約8モル%、0から約5モル%、0から約4モル%、0から約3モル%、0から約2モル%、0から約1モル%、0超から約7モル%、0超から約5モル%、0超から約4モル%、0超から約3モル%、0超から約2モル%、0超から約1モル%、約1から約7モル%、約1から約5モル%、約1から約4モル%、約1から約3モル%、約1から約2モル%、約2から約7モル%、約2から約5モル%、約2から約4モル%、約2から約3モル%、約3から約7モル%、約3から約5モル%、約3から約4モル%、約4から約7モル%、約4から約5モル%、または約5から約7モル%のMgOを含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約0、0超、1、2、3、4、5、6、7、または8モル%のMgOを含み得る。
いくつかの実施の形態において、CaOは、より高い歪み点、より低い密度、およびより低い溶融温度に寄与し得る。より一般に、CaOは、特定の可能な失透相、特に灰長石(CaAl2Si28)の一成分であり得、この相は、類似のナトリウム層、曹長石(NaAlSi38)との完全な固溶体を有する。CaO供給源は、体積および低コストが要因である限りにおいては、安価な材料である石灰石を含み、いくつかの実施の形態において、CaOの含有量は、他のアルカリ土類酸化物と比べて妥当に達成できるだけ高くすることが有用であり得る。ここに具体化されたガラスまたはガラスセラミックは、0から15モル%のCaOを含み得る。いくつかの実施の形態において、そのガラスまたはガラスセラミック組成物は、0超から約15モル%のCaOを含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約4から約10モル%のCaOを含み得る。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、0から約15モル%、0から約12モル%、0から約10モル%、0から約8モル%、0から約3モル%、0超から約15モル%、0超から約12モル%、0超から約10モル%、0超から約8モル%、0超から約3モル%、1から約15モル%、約1から約12モル%、約1から約10モル%、約1から約8モル%、約3から約15モル%、約3から約12モル%、約3から約10モル%、約3から約8モル%、約5から約15モル%、約5から約12モル%、約5から約10モル%、約8から約15モル%、約8から約12モル%、または約8から約10モル%のCaOを含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約0、0超、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15モル%のCaOを含み得る。
いくつかの実施の形態において、前記ガラスは、約0から約5モル%のBaOを含み得る。ここに具体化されたガラスまたはガラスセラミックは、0から約15モル%のBaOを含み得る。いくつかの実施の形態において、そのガラスまたはガラスセラミック組成物は、0超から約15モル%のBaOを含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約4から約10モル%のBaOを含み得る。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、0から約15モル%、0から約12モル%、0から約10モル%、0から約8モル%、0から約3モル%、0超から約15モル%、0超から約12モル%、0超から約10モル%、0超から約8モル%、0超から約3モル%、1から約15モル%、約1から約12モル%、約1から約10モル%、約1から約8モル%、約3から約15モル%、約3から約12モル%、約3から約10モル%、約3から約8モル%、約5から約15モル%、約5から約12モル%、約5から約10モル%、約8から約15モル%、約8から約12モル%、または約8から約10モル%のBaOを含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約0、0超、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15モル%のBaOを含み得る。
SrOは、より高い熱膨張係数に寄与し得、BaOおよびSrOの相対的割合を操作して、液相温度、およびそれゆえ液相粘度を改善することができる。ここに具体化されたガラスまたはガラスセラミックは、0から15モル%のSrOを含み得る。いくつかの実施の形態において、そのガラスまたはガラスセラミック組成物は、0超から約15モル%のSrOを含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約4から約10モル%のSrOを含み得る。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物は、0から約15モル%、0から約12モル%、0から約10モル%、0から約8モル%、0から約3モル%、0超から約15モル%、0超から約12モル%、0超から約10モル%、0超から約8モル%、0超から約3モル%、1から約15モル%、約1から約12モル%、約1から約10モル%、約1から約8モル%、約3から約15モル%、約3から約12モル%、約3から約10モル%、約3から約8モル%、約5から約15モル%、約5から約12モル%、約5から約10モル%、約8から約15モル%、約8から約12モル%、または約8から約10モル%のSrOを含み得る。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物は、約0、0超、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15モル%のSrOを含み得る。
ある濃度のZrO2が、必要に応じて、成形過程の関数としてガラス中に見られる、または追加の成分として添加されることがある。いくつかの実施の形態において、そのガラスは、0から約3モル%、0から約2モル%、0から約1モル%、0から0.5モル%、0から0.1モル%、0から0.05モル%、0から0.01モル%、0超から約3モル%、0超から約2モル%、0超から約1モル%、0超から0.5モル%、0超から0.1モル%、0超から0.05モル%、0超から0.01モル%のZrO2を含み得る。
「実質的に含まない」という用語は、ガラス組成物中の特定の酸化物成分の不在を記載するために使用する場合、その成分が、0モル%から1モル%未満の微量しかそのガラス組成物中に存在しないことを意味する。
本発明のガラスまたはガラスセラミック組成物を製造するために使用される原材料および/または設備の結果として、意図的に添加されない特定の不純物または成分が、最終的なガラスまたはガラスセラミック組成物中に存在し得る。そのような材料は、そのガラスまたはガラスセラミック組成物中に少量存在し、ここでは「混入物」と称される。
ここに用いたように、0モル%の化合物を有するガラスまたはガラスセラミック組成物は、化合物、分子、または元素が、その組成物に意図的に加えられなかったが、いくつかの実施の形態において、その組成物はそれでも、その化合物を典型的に混入量(tramp amount)または微量で含むことがあることを意味すると定義される。「鉄を含まない」、「ナトリウムを含まない」、「リチウムを含まない」、「ジルコニウムを含まない」、「アルカリを含まない」、「重金属を含まない」、「実質的に含まない」などは、化合物、分子、または元素が、その組成物に意図的に加えられなかったが、その組成物はそれでも、鉄、ナトリウム、リチウム、ジルコニウム、アルカリ金属、または重金属などを、おおよそ混入量または微量で含むことがあることを意味すると定義される。混入量は、混入化合物の0から約1モル%、0から約0.5モル%、0から約0.1モル%、0から約0.05モル%、0から約0.01モル%、0から約0.005モル%、0から約0.001モル%、0から約0.0005モル%、0から約0.0001モル%、0から約0.00005モル%もしくは約ppmまたは約ppbの量を含むことがある。ここに具体化されたガラスまたはガラスセラミック中に見られることがある混入化合物としては、以下に限られないが、K2O、Li2O、Na2O、TiO2、MnO、ZnO、Nb25、MoO3、Ta25、WO3、ZrO2、Y23、La23、HfO2、CdO、SnO2、Fe23、CeO2、As23、Sb23、硫酸塩などの硫黄系化合物、ハロゲン、またはそれらの組合せが挙げられる。あるいは、「検出不能な」量の化合物を含むガラスまたはガラスセラミック組成物は、化合物、分子、または元素が、その組成物に意図的に加えられなかったが、その化合物または元素が、当業者に公知の方法により検出できないことを意味すると定義される。
いくつかの実施の形態において、前記ガラスまたはガラスセラミックは化学清澄剤をさらに含む。そのような清澄剤としては、以下に限られないが、SnO2、As23、Sb23、F、Cl、およびBrが挙げられる。いくつかの実施の形態において、その化学清澄剤の濃度は、3、2、1、0.5、または0モル%超のレベルで維持される。いくつかの実施の形態において、清澄剤の量は0超から約3モル%である。化学清澄剤は、CeO2、Fe23、およびMnO2などの遷移金属の他の酸化物を含むことがある。これらの酸化物は、ガラス中の最終的な原子価状態における可視吸収によりガラスまたはガラスセラミックに色を与えることがあり、それゆえ、存在する場合、それらの濃度は、通常、0.5、0.4、0.3、0.2、0.1、または0モル%超のレベルに維持される。
As23およびSb23による清澄と比べると、スズによる清澄(すなわち、SnO2による清澄)はそれほど効果的ではないが、SnO2は、公知の有害性がないありふれた材料である。スズによる清澄は、単独で使用しても、所望であれば、他の清澄技法と組み合わせて使用しても差し支えない。例えば、スズによる清澄は、ハロゲン化物による清澄、例えば、臭素による清澄と組み合わせることができる。他の可能な組合せとしては、以下に限られないが、スズによる清澄に加えた、硫酸塩、硫化物、酸化セリウム、機械的泡立て、および/または真空による清澄が挙げられる。これらの他の清澄技法を単独で使用しても差し支えないと考えられる。その全てがここに全体として引用される、米国特許第5785726号、同第6128924号、同第5824127号、および同時係属出願である米国特許出願第11/116669号の各明細書に、ヒ素を含まないガラスを製造するプロセスが開示されている。全体として引用される米国特許第7696113号明細書に、ガス状包有物を最小にするために鉄およびスズを使用して、ヒ素およびアンチモンを含まないガラスを製造するプロセスが開示されている。
前記ガラスまたはガラスセラミックは、酸化スズ電極を使用したジュール溶融の結果として、スズ含有材料、例えば、SnO2、SnO、SnCO3、SnC22などのバッチ配合により、または様々な物理的、溶融、および成形属性を調節するための作用物質としてのSnO2の添加により、SnO2を含有し得る。そのガラスは、0から約3モル%、0から約2モル%、0から約1モル%、0から0.5モル%、または0から0.1モル%のSnO2を含み得る。
いくつかの実施の形態において、前記ガラスは、Sb23、As23、またはそれらの組合せを実質的に含まないことがあり得る。例えば、そのガラスは、0.05質量パーセント以下のSb23またはAs23、もしくはそれらの組合せを含み得る、そのガラスは、ゼロ質量パーセントのSb23またはAs23、もしくはそれらの組合せを含むことがある、またはそのガラスは、例えば、意図的に添加されたSb23、As23、またはそれらの組合せをいずれも含まないことがある。
追加の成分は、追加の利益を与えるために、ガラス組成物中に含ませても差し支えない、あるいは、商業的に調製されたガラス中に一般に見られる汚染物質をさらに含み得る。例えば、追加の成分を、様々な物理的、溶融、および成形属性を調節するために添加することができる。前記ガラスは、いくつかの実施の形態によれば、バッチ材料に関連した、および/またはガラスを製造するために使用される溶融、清澄、および/または成形設備によりガラス中に導入される様々な汚染物質(例えば、ZrO2)も含み得る。いくつかの実施の形態において、そのガラスは、紫外線吸収剤として有用な化合物を1種類以上含むことがある。いくつかの実施の形態において、そのガラスは、3モル%以下のTiO2、MnO、ZnO、Nb25、MoO3、Ta25、WO3、ZrO2、Y23、La23、HfO2、CdO、Fe23、CeO2、ハロゲン、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの実施の形態において、そのガラスは、0から約3モル%、0から約2モル%、0から約1モル%、0から0.5モル%、0から0.1モル%、0から0.05モル%、または0から0.01モル%のTiO2、MnO、ZnO、Nb25、MoO3、Ta25、WO3、ZrO2、Y23、La23、HfO2、CdO、CeO2、Fe23、ハロゲン、またはそれらの組合せを含み得る。
ここに記載されたガラス組成物は、一般に、20℃から300℃の範囲に亘り平均して約45×10-7/℃以上から約65×10-7/℃の熱膨張係数(CTE)を有する。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物のCTEは、20℃から300℃の範囲において、約50×10-7/℃から約60×10-7/℃であることがある。これらのCTEのために、そのガラス組成物は、フュージョン成形され積層されたガラス物品におけるガラスコア層として使用するのに特にうまく適したものとなる。具体的には、ガラスコア層のCTEが、フュージョン積層法中の、より低いCTEを有するガラスクラッド層と組み合わされた場合、ガラスコア層とガラスクラッド層のCTEの差により、冷却された際に、ガラスクラッド層中に圧縮応力が生じる。したがって、ここに記載されたガラス組成物を使用して、イオン交換処理または熱強化を必要とせずに、強化された積層ガラス物品を形成することができる。
ここに記載されたガラス組成物は、その組成物をフュージョンドロー法に使用するのに、特にフュージョン積層法におけるガラスコア組成物として使用するのに適したものとする液相粘度を有する。いくつかの実施の形態において、その液相粘度は約30キロポアズ以上である。いくつかの他の実施の形態において、液相粘度は、50キロポアズ以上、またさらには100キロポアズ以上であることがある。ここに記載されたガラス組成物の液相粘度値は、SiO2含有量およびR’O含有量の組合せに起因する。
ここに記載されたガラス組成物は、液相粘度のように、そのガラス組成物をフュージョンドロー法に使用するのに、特にフュージョン積層法におけるガラスコア組成物として使用するのに適したものとする低い液相温度を有する。低い液相温度は、フュージョンドロー法中にガラスの失透を防ぐ。これにより、高品質の均一なガラスおよび一貫した流動挙動が確保される。いくつかの実施の形態において、そのガラス組成物の液相温度は、約900℃から約1300℃である。いくつかの他の実施の形態において、液相温度は、約1000℃以下、またさらには約950℃以下であることがある。いくつかの実施の形態において、ガラス組成物の液相温度は、900℃以下であることがある。このガラス組成物の液相温度は、一般に、B23、アルカリ酸化物および/またはアルカリ土類酸化物の濃度が増加するにつれて、減少する。
表1は、ここに開示された属性、性質または所望の特性も与えることがある、ここに論じられた具体化された例示の組成範囲を提供する。ゼロ(「0」)であるもしくは未満または超の記号(「>」または「<」)が前に付いていない限り、表の全ての数値は、「約」その値を称すると考えるべきである。
Figure 2017524643
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積層板
ここで図1を参照すると、ここに記載されたガラス組成物(表2の組成物1〜6および表1のA〜BK)を使用して、図1の断面図に概略示された積層ガラス物品100などのガラス物品を形成することができる。積層ガラス物品100は、概して、ガラスコア層102および一対のガラスクラッド層104a、104bを備えている。ここに記載されたガラス組成物は、ここにより詳しく論じられるように、その比較的高い熱膨張係数のために、ガラスコア層として使用するのに特にうまく適している。
図1は、第1の表面103aおよびこの第1の表面103aと反対の第2の表面103bを有するガラスコア層102を示している。第1のガラスクラッド層104aは、ガラスコア層102の第1の表面103aに融合されており、第2のガラスクラッド層104bは、ガラスコア層102の第2の表面103bに融合されている。ガラスクラッド層104a、104bは、ガラスコア層102とガラスクラッド層104a、104bとの間に配置される接着剤、被覆層などのどのような追加の材料もなく、ガラスコア層102に融合されている。このように、ガラスコア層の第1の表面は第1のガラスクラッド層に直接隣接しており、ガラスコア層の第2の表面は第2のガラスクラッド層に直接隣接している。いくつかの他の実施の形態において、ガラスコア層102およびガラスクラッド層104a、104bは、フュージョン積層法により形成される。拡散層(図示せず)が、ガラスコア層102とガラスクラッド層104aとの間、またはガラスコア層102とガラスクラッド層104bとの間、もしくはその両方に形成されることがある。そのような場合、第1の拡散層の平均クラッド熱膨張係数は、コアの平均クラッド熱膨張係数の値と第1のクラッド層の平均クラッド熱膨張係数の値の間の値を有する、または第2の拡散層の平均クラッド熱膨張係数は、コアの平均クラッド熱膨張係数の値と第2のクラッド層の平均クラッド熱膨張係数の値の間の値を有する。
ここに記載された積層ガラス物品100の実施の形態において、ガラスコア層102は、平均コア熱膨張係数CTEコアを有する第1のガラス組成物から形成され、ガラスクラッド層104a、104bは、平均クラッド熱膨張係数CTEクラッドを有する第2の異なるガラス組成物から形成される。CTEコアはCTEクラッドより大きく、それにより、イオン交換または熱強化を行わずに、ガラスクラッド層104a、104bが圧縮応力を受ける。
具体的には、ここに記載されたガラス物品100は、ここに引用する米国特許第4214886号明細書に記載されているプロセスなどのフュージョン法によって形成することができる。一例として図2を参照すると、積層ガラス物品を形成するための積層フュージョンドロー装置200は、下側アイソパイプ204の上に位置する上側アイソパイプ202を備えている。上側アイソパイプ202は樋210を備え、その中に溶融装置(図示せず)から溶融したガラスクラッド組成物206が供給される。同様に、下側アイソパイプ204は樋212を備え、その中に溶融装置(図示せず)から溶融したガラスコア組成物208が供給される。ここに記載された実施の形態において、溶融したガラスコア組成物208は、溶融したガラスクラッド組成物206の平均熱膨張係数CTEクラッドよりも大きい平均熱膨張係数CTEコアを有する。
溶融したガラスコア組成物208が樋212を満たしたときに、樋212から溢れ、下側アイソパイプ204の外側成形面216、218上を流れる。下側アイソパイプ204の外側成形面216、218は、基部220で合わさる。したがって、外側成形面216、216を流れる溶融したガラスコア組成物208は、下側アイソパイプ204の基部220で再合流し、それにより積層ガラス物品のガラスコア層102を形成する。
それと同時に、溶融したガラスクラッド組成物206が、上側アイソパイプ202に形成された樋210を溢れ、上側アイソパイプ202の外側成形面222、224上を流れる。溶融したガラスクラッド組成物206は、溶融したガラスクラッド組成物206が下側アイソパイプ204の周りを流れ、下側アイソパイプの外側成形面216、218上を流れる溶融したガラスコア組成物208と接触し、その溶融したガラスコア組成物と融合し、ガラスコア層102の周りにガラスクラッド層104a、104bを形成するように下側アイソパイプ204により外側に逸らされる。
先に述べたように、溶融したガラスコア組成物208は、概して、溶融したガラスクラッド組成物206の平均クラッド熱膨張係数CTEクラッドよりも大きい平均熱膨張係数CTEコアを有する。したがって、ガラスコア層102およびガラスクラッド層104a、104bが冷えたときに、ガラスコア層102およびガラスクラッド層104a、104bの熱膨張係数の差により、ガラスクラッド層104a、104bに圧縮応力が生じる。この圧縮応力は、イオン交換処理または熱強化処理を行わずに、得られた積層ガラス物品の強度を増加させる。
図1に示された積層ガラス物品100を再び参照すると、この積層ガラス物品のガラスコア層102は、約45×10-7/℃から約65×10-7/℃の熱膨張係数を有する、ここに記載されたガラス組成物などの、平均熱膨張係数が比較的高いガラス組成物から形成される。いくつかの他の実施の形態において、このガラスコアのCTEは、20℃から300℃の範囲において、約50×10-7/℃から約60×10-7/℃であることがある。
1つの実施の形態において、ガラスコア層は、ここに記載されたガラス組成物などの、CTEが中程度のガラス組成物から形成される。
例えば、第1のガラス積層体は、約60モル%から約70モル%のSiO2、約4モル%から約12モル%のAl23、約1モル%から約10モル%のB23、0モル%から約8モル%のMgO、0モル%超から約15モル%のCaO、0モル%超から約15モル%のSrO、0モル%超から約15モル%のBaO、および約16モル%から約28モル%のR’Oを含むコアガラス組成物であって、R’Oは、その組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、コアガラス組成物から作られる。他の実施の形態において、ガラスコアは、約60モル%から約68モル%のSiO2、約5モル%から約10モル%のAl23、約4モル%から約10モル%のB23、0モル%超から約7モル%のMgO、約4モル%から約10モル%のCaO、約4モル%から約10モル%のSrO、約2モル%から約10モル%のBaO、および約10モル%から約25モル%のR’Oを含むことがあり、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなり、そのガラス組成物はK2Oを実質的に含まない。いくつかの実施の形態において、そのガラスは、全てのアルカリ酸化物を実質的に含まないことがある。そのガラス組成物は、0から約3モル%、またはある場合には、0超から約1モル%の、SnO2、Fe23、ZrO2などの追加の成分および清澄剤をさらに含むことがある、または以下の比率の1つ以上をさらに満たすことがある:
1.5≦R’O/Al23≦4;
0≦MgO/R’O≦0.5;
0.2≦CaO/R’O≦0.8;
0.2≦SrO/R’O≦0.8;および
0.08≦BaO/R’O≦0.8、
または
2.25≦R’O/Al23≦3.25;
0≦MgO/R’O≦0.2;
0.2≦CaO/R’O≦0.5;
0.2≦SrO/R’O≦0.35;および
0.1≦BaO/R’O≦0.4。
ガラスコア層102として使用するための特定のガラス組成物をここに記載してきたが、ここに記載されたガラス組成物のいずれを使用して、積層ガラス物品100のガラスコア層102を形成してもよいことを理解すべきである。
ガラス積層体構造のガラスコア層102を、平均熱膨張係数が比較的高いガラス組成物から形成されていると先に記載しており、一方でガラス物品100のガラスクラッド層104a、104bは、フュージョン成形後の積層ガラス物品の冷却の際に、クラッド層における圧縮応力の発生を促進するために、平均熱膨張係数がより低いガラス組成物から形成される。例えば、ガラスクラッド層は、全てがCorning Incorporatedに譲渡され、全てがここに全体として引用される、「Low CTE Alkali-Free Boroaluminosilcate Glass Compositions and Glass Articles Comprising the Same」と題する同時係属出願である米国仮特許出願第61/604839号、「Alkali-Free Boroaluminosilicate Glasses with High Native Scratch Resistance」と題する米国仮特許出願第61/866272号、および「Alkali-Free Phosphoboroaluminosilicate Glass」と題する米国仮特許出願第61/821426号の各明細書に記載されたようなガラス組成物から形成してもよい。いくつかの実施の形態において、そのガラスクラッド層は、20℃から300℃の温度範囲において約10から約45×10-7/℃の熱膨張係数を有する。他の実施の形態において、ガラスクラッド層は、20℃から300℃の温度範囲において約20から約40×10-7/℃の熱膨張係数を有する。さらに他の実施の形態において、ガラスクラッドは、20℃から300℃の温度範囲において約40×10-7/℃未満の熱膨張係数を有する。
あるいは、特定の状況下では、クラッドおよびコアを、それら2つの間のCTEの差が特定の値以上であるように設計することが都合よいであろう。そのような設計により、複合積層板の圧縮応力の制御が可能になるであろう。いくつかの実施の形態において、ガラスコアのCTEは、20℃から300℃の範囲において、ガラスクラッドのCTEよりも少なくとも約20×10-7/℃大きい。他の実施の形態において、ガラスコアのCTEは、20℃から300℃の範囲において、ガラスクラッドのCTEよりも少なくとも約30×10-7/℃大きい。さらに他の実施の形態において、ガラスコアのCTEは、20℃から300℃の範囲において、ガラスクラッドのCTEよりも約10×10-7/℃から約30×10-7/℃大きい。他の実施の形態において、ガラスコアのCTEは、20℃から300℃の範囲において、ガラスクラッドのCTEよりも約20×10-7/℃から約30×10-7/℃大きい。
ガラスクラッドの一例は、約60モル%から約66モル%のSiO2、約7モル%から約10モル%のAl23、約14モル%から約18モル%のB23、および約9モル%から約16モル%のアルカリ土類酸化物を含むガラス組成物から作られ、アルカリ土類酸化物は少なくともCaOを含み、そのCaOはこのガラス組成物中に約3モル%から約12モル%の濃度で存在し、このガラス組成物は、アルカリ金属およびアルカリ金属を含む化合物を実質的に含まない。しかしながら、ガラスクラッド層104a、104bの熱膨張係数がガラスコア層102の平均熱膨張係数よりも小さい限り、積層ガラス物品100のガラスクラッド層104a、104bを形成するために、他のガラス組成物も使用してよいことを理解すべきである。
ここに記載されたガラス組成物の実施の形態を、以下の実施例によってさらに明白にする。表2に記載されたガラス特性は、当該ガラス技術分野において慣習的な技法にしたがって決定した。それゆえ、Tstr(℃)は、ビーム曲げまたはファイバ伸張により測定して、粘度が1014.7ポアズと等しい温度である歪み点である。線熱膨張係数(CTE)は、温度範囲25〜300℃に亘りASTM E228−85を使用して決定し、×10-7/℃で表されている。徐冷点は、℃で表され、ファイバ伸張技法(ASTM C336)により決定した。グラム/cm3で表された密度は、アルキメデス法(ASTM C693)により測定した。℃で表された溶融温度(ガラス溶融物が400ポアズの粘度を示す温度として定義される)は、回転シリンダ粘度測定法(ASTM C965−81)により測定した高温粘度データに対するフルチャーの式の近似を用いて計算した。
liq(℃)は液相温度−標準勾配ボート液相測定において最初の結晶が観察される温度(ASTM C829−81)−である。これらの条件下で、サンプルの内部に結晶が観察される温度を採用して、ガラスの液相線を表す(対応する試験期間に亘る)。試験は、24時間からそれより長い時間(例えば、72時間)まで行ってもよく、時間がより長いと、より遅く成長する相を観察する機会が得られる。ポアズで表される液相粘度は、液相温度およびフルチャーの式の係数から決定した。
下記の表2に列挙したバッチ組成物にしたがって、複数の例示のガラス組成物を調製した。酸化物構成成分のバッチを混合し、溶融し、ガラスプレートに成形した。ガラス溶融物の性質(すなわち、液相温度、徐冷点など)および結果として得られたガラス物品の性質を測定した。その結果が表2に報告されている。示されるように、実施例1〜6の各々は、そのガラス組成物をフュージョン成形法に使用するのに、特に、フュージョン成形された積層ガラス物品におけるガラスコア層として使用するのにうまく適したものとする、中程度から高い熱膨張係数(約50×10-7/℃以上)を示す。
Figure 2017524643
ここに記載されたガラス組成物の平均熱膨張係数は比較的高いので、それらガラス組成物は、フュージョン積層法により圧縮応力が印加された積層ガラス物品を形成するために、熱膨張係数が比較的より低いガラス組成物と併せて使用するのに特にうまく適している。これらのガラス物品は、制限するものではないが、携帯電話、パーソナル音楽プレーヤー、タブレット型コンピュータ、LCDおよびLEDディスプレイ、現金自動預入支払機などを含む多種多様な家庭用電子機器に利用できる。さらに、ここに記載されたガラス組成物の性質(例えば、液相粘度、液相温度など)のために、それらのガラス組成物は、フュージョンダウンドロー法やフュージョン積層法などのフュージョン成形法に使用するのにうまく適したものとなる。その上、ガラス組成物中のアルカリイオンの移動度が、そのガラス組成物中のAl23の濃度が低く、またB23の濃度がより高いために、著しく低下し、その組成物が、バックプレーン基板中に極めて移動性の高いアルカリイオンが存在するために、基板上の薄膜トランジスタが損なわれることのあるLCD、LED、およびOLEDディスプレイのバックプレーン基板として使用するのに特にうまく適したものとなる。最後に、ここでは、積層ガラス物品におるガラスコア層としてのガラス組成物の使用に具体的に言及しているが、そのガラス組成物は、電子機器用のカバーガラスおよびその他の類似のガラス物品などのガラス物品を形成するために独立して(すなわち、積層構造体の一部としてではなく)使用してもよいことを理解すべきである。
請求項の主題の精神および範囲から逸脱せずに、ここに記載された実施の形態に様々な改変および変更を行えることが、当業者には明白であろう。それゆえ、本明細書は、ここに記載された様々な実施の形態の改変および変更を、そのような改変および変更が添付の特許請求の範囲およびその同等物の範囲内に入るという条件で、包含することが意図されている。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラス組成物において、
約60モル%から約70モル%のSiO2
約4モル%から約12モル%のAl23
約1モル%から約10モル%のB23
0モル%から約8モル%のMgO、
0モル%超から約15モル%のCaO、
0モル%超から約15モル%のSrO、
0モル%超から約15モル%のBaO、および
約16モル%から約28モル%のR’O
を含み、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、ガラス組成物。
実施形態2
約60モル%から約68モル%のSiO2
約5モル%から約10モル%のAl23
約4モル%から約10モル%のB23
0モル%超から約7モル%のMgO、
約4モル%から約10モル%のCaO、
約4モル%から約10モル%のSrO、
約2モル%から約10モル%のBaO、および
約18モル%から約25モル%のR’O
を含み、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、実施形態1に記載のガラス組成物。
実施形態3
2Oを実質的に含まない、実施形態1または2に記載のガラス組成物。
実施形態4
アルカリ酸化物を実質的に含まない、実施形態1または2に記載のガラス組成物。
実施形態5
約60モル%から約70モル%のSiO2
約4モル%から約12モル%のAl23
約1モル%から約10モル%のB23
0モル%から約8モル%のMgO、
0モル%超から約15モル%のCaO、
0モル%超から約15モル%のSrO、
0モル%超から約15モル%のBaO、および
約16モル%から約28モル%のR’O
から実質的になり、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、実施形態1に記載のガラス組成物。
実施形態6
約60モル%から約70モル%のSiO2
約4モル%から約12モル%のAl23
約1モル%から約10モル%のB23
0モル%から約8モル%のMgO、
0モル%超から約15モル%のCaO、
0モル%超から約15モル%のSrO、
0モル%超から約15モル%のBaO、
存在する場合、各々の量が0超から約3モル%である、SnO2、Fe23、またはZrO2の1つ以上、および
約16モル%から約28モル%のR’O
からなり、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、実施形態5に記載のガラス組成物。
実施形態7
約60モル%から約68モル%のSiO2
約5モル%から約10モル%のAl23
約4モル%から約10モル%のB23
0モル%超から約7モル%のMgO、
約4モル%から約10モル%のCaO、
約4モル%から約10モル%のSrO、
約2モル%から約10モル%のBaO、および
約18モル%から約25モル%のR’O
から実質的になり、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、実施形態2に記載のガラス組成物。
実施形態8
約60モル%から約68モル%のSiO2
約5モル%から約10モル%のAl23
約4モル%から約10モル%のB23
0モル%超から約7モル%のMgO、
約4モル%から約10モル%のCaO、
約4モル%から約10モル%のSrO、
約2モル%から約10モル%のBaO、
存在する場合、各々の量が0超から約3モル%である、SnO2、Fe23、またはZrO2の1つ以上、および
約18モル%から約25モル%のR’O
からなり、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、実施形態7に記載のガラス組成物。
実施形態9
1.5≦R’O/Al23≦4;
0≦MgO/R’O≦0.5;
0.2≦CaO/R’O≦0.8;
0.2≦SrO/R’O≦0.8;および
0.08≦BaO/R’O≦0.8
の1つ以上をさらに示す、実施形態1から8いずれか1つに記載のガラス組成物。
実施形態10
2.25≦R’O/Al23≦3.25;
0≦MgO/R’O≦0.2;
0.2≦CaO/R’O≦0.5;
0.2≦SrO/R’O≦0.35;および
0.1≦BaO/R’O≦0.4
の1つ以上をさらに示す、実施形態1から8いずれか1つに記載のガラス組成物。
実施形態11
ガラス組成物において、
約60モル%から約70モル%のSiO2
約4モル%から約12モル%のAl23
約1モル%から約10モル%のB23
0モル%から約8モル%のMgO、
0モル%超から約15モル%のCaO、
0モル%超から約15モル%のSrO、
0モル%超から約15モル%のBaO、および
約10モル%から約28モル%のR’O
を含み、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなり、K2Oを実質的に含まないガラス組成物。
実施形態12
約60モル%から約68モル%のSiO2
約5モル%から約10モル%のAl23
約4モル%から約10モル%のB23
0モル%超から約7モル%のMgO、
約4モル%から約10モル%のCaO、
約4モル%から約10モル%のSrO、
約2モル%から約10モル%のBaO、および
約18モル%から約25モル%のR’O
を含み、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなり、K2Oを実質的に含まない、実施形態11に記載のガラス組成物。
実施形態13
アルカリ酸化物の全てを実質的に含まない、実施形態11または12に記載のガラス組成物。
実施形態14
約60モル%から約70モル%のSiO2
約4モル%から約12モル%のAl23
約1モル%から約10モル%のB23
0モル%から約8モル%のMgO、
0モル%超から約15モル%のCaO、
0モル%超から約15モル%のSrO、
0モル%超から約15モル%のBaO、および
約16モル%から約28モル%のR’O
から実質的になり、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、実施形態11に記載のガラス組成物。
実施形態15
約60モル%から約70モル%のSiO2
約4モル%から約12モル%のAl23
約1モル%から約10モル%のB23
0モル%から約8モル%のMgO、
0モル%超から約15モル%のCaO、
0モル%超から約15モル%のSrO、
0モル%超から約15モル%のBaO、
存在する場合、各々の量が0超から約3モル%である、SnO2、Fe23、またはZrO2の1つ以上、および
約16モル%から約28モル%のR’O
からなり、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、実施形態14に記載のガラス組成物。
実施形態16
約60モル%から約68モル%のSiO2
約5モル%から約10モル%のAl23
約4モル%から約10モル%のB23
0モル%超から約7モル%のMgO、
約4モル%から約10モル%のCaO、
約4モル%から約10モル%のSrO、
約2モル%から約10モル%のBaO、および
約18モル%から約25モル%のR’O
から実質的になり、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、実施形態12に記載のガラス組成物。
実施形態17
約60モル%から約68モル%のSiO2
約5モル%から約10モル%のAl23
約4モル%から約10モル%のB23
0モル%超から約7モル%のMgO、
約4モル%から約10モル%のCaO、
約4モル%から約10モル%のSrO、
約2モル%から約10モル%のBaO、
存在する場合、各々の量が0超から約3モル%である、SnO2、Fe23、またはZrO2の1つ以上、および
約18モル%から約25モル%のR’O
からなり、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、実施形態16に記載のガラス組成物。
実施形態18
1.5≦R’O/Al23≦4;
0≦MgO/R’O≦0.5;
0.2≦CaO/R’O≦0.8;
0.2≦SrO/R’O≦0.8;および
0.08≦BaO/R’O≦0.8
の1つ以上をさらに示す、実施形態11から17いずれか1つに記載のガラス組成物。
実施形態19
2.25≦R’O/Al23≦3.25;
0≦MgO/R’O≦0.2;
0.2≦CaO/R’O≦0.5;
0.2≦SrO/R’O≦0.35;および
0.1≦BaO/R’O≦0.4
の1つ以上をさらに示す、実施形態11から17いずれか1つに記載のガラス組成物。
実施形態20
存在する場合、各々の量が0超から約3モル%である、SnO2、Fe23、またはZrO2の1つ以上をさらに含む、実施形態1から5、7、9から14、16、または18から19いずれか1つに記載のガラス組成物。
実施形態21
20℃から300℃の範囲において約45×10-7/℃から約65×10-7/℃であるCTEを有する、実施形態1から20いずれか1つに記載のガラス組成物。
実施形態22
約30キロポアズ以上の液相粘度を示す、実施形態1から21いずれか1つに記載のガラス組成物。
実施形態23
実施形態1から22いずれか1つに記載のガラス組成物から作られたガラスコア、および少なくとも1つのガラスクラッドを備えたガラス積層体。
実施形態24
LCDおよびLEDディスプレイ、コンピュータモニタ、現金自動預入支払装置(ATM)を含む家庭用または商業電子機器におけるカバーガラスまたはガラスバックプレーンとして、タッチ画面またはタッチセンサ用途に、携帯電話、パーソナル・メディア・プレーヤー、およびタブレット型コンピュータを含む携帯用電子機器に、光起電用途に、建築用ガラス用途に、自動車または乗り物用ガラス用途に、もしくは商業用または家庭電化製品用途のための、実施形態1から23いずれか1つに記載のガラス組成物またはガラス積層体を備えた装置。
100 積層ガラス物品
102 ガラスコア層
104a、104b ガラスクラッド層
200 積層フュージョンドロー装置
202 上側アイソパイプ
204 下側アイソパイプ
206 溶融したガラスクラッド組成物
208 溶融したガラスコア組成物
210、212 樋
216、218、222、224 外側成形面

Claims (11)

  1. ガラス組成物において、
    約60モル%から約70モル%のSiO2
    約4モル%から約12モル%のAl23
    約1モル%から約10モル%のB23
    0モル%から約8モル%のMgO、
    0モル%超から約15モル%のCaO、
    0モル%超から約15モル%のSrO、
    0モル%超から約15モル%のBaO、および
    約16モル%から約28モル%のR’O
    を含み、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、ガラス組成物。
  2. 前記組成物が、
    約60モル%から約68モル%のSiO2
    約5モル%から約10モル%のAl23
    約4モル%から約10モル%のB23
    0モル%超から約7モル%のMgO、
    約4モル%から約10モル%のCaO、
    約4モル%から約10モル%のSrO、
    約2モル%から約10モル%のBaO、および
    約18モル%から約25モル%のR’O
    を含み、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなる、請求項1記載のガラス組成物。
  3. 2Oを実質的に含まない、またはアルカリ酸化物を実質的に含まない、請求項1または2記載のガラス組成物。
  4. ガラス組成物において、
    約60モル%から約70モル%のSiO2
    約4モル%から約12モル%のAl23
    約1モル%から約10モル%のB23
    0モル%から約8モル%のMgO、
    0モル%超から約15モル%のCaO、
    0モル%超から約15モル%のSrO、
    0モル%超から約15モル%のBaO、および
    約10モル%から約28モル%のR’O
    を含み、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなり、K2Oを実質的に含まないガラス組成物。
  5. 前記組成物が、
    約60モル%から約68モル%のSiO2
    約5モル%から約10モル%のAl23
    約4モル%から約10モル%のB23
    0モル%超から約7モル%のMgO、
    約4モル%から約10モル%のCaO、
    約4モル%から約10モル%のSrO、
    約2モル%から約10モル%のBaO、および
    約18モル%から約25モル%のR’O
    を含み、R’Oは、前記組成物中のMgO、CaO、SrO、およびBaOのモル%からなり、該ガラス組成物はK2Oを実質的に含まない、請求項4記載のガラス組成物。
  6. アルカリ酸化物の全てを実質的に含まない、請求項4または5記載のガラス組成物。
  7. 1.5≦R’O/Al23≦4;
    0≦MgO/R’O≦0.5;
    0.2≦CaO/R’O≦0.8;
    0.2≦SrO/R’O≦0.8;および
    0.08≦BaO/R’O≦0.8
    の1つ以上をさらに示す、請求項1から6いずれか1項記載のガラス組成物。
  8. 2.25≦R’O/Al23≦3.25;
    0≦MgO/R’O≦0.2;
    0.2≦CaO/R’O≦0.5;
    0.2≦SrO/R’O≦0.35;および
    0.1≦BaO/R’O≦0.4
    の1つ以上をさらに示す、請求項1から6いずれか1項記載のガラス組成物。
  9. 存在する場合、各々の量が0超から約3モル%である、SnO2、Fe23、またはZrO2の1つ以上をさらに含む、請求項1から8いずれか1項記載のガラス組成物。
  10. 20℃から300℃の範囲において約45×10-7/℃から約65×10-7/℃であるCTEを有する、請求項1から9いずれか1項記載のガラス組成物。
  11. 請求項1から10いずれか1項記載のガラス組成物から作られたガラスコア、および少なくとも1つのガラスクラッドを備えたガラス積層体。
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