JP2000103600A - ジャッキ反力受け架台 - Google Patents

ジャッキ反力受け架台

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JP2000103600A
JP2000103600A JP10276703A JP27670398A JP2000103600A JP 2000103600 A JP2000103600 A JP 2000103600A JP 10276703 A JP10276703 A JP 10276703A JP 27670398 A JP27670398 A JP 27670398A JP 2000103600 A JP2000103600 A JP 2000103600A
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JP
Japan
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jack
reaction force
suction member
horizontal plane
force receiving
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JP10276703A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Okajima
義則 岡島
Masao Fujita
昌男 藤田
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、大掛かりな反力受け物体の据え付け
作業が不要となるジャッキ反力受け架台を提供すること
を目的としている。 【解決手段】水平面上に載置され、載置面が真空ポンプ
による減圧で該水平面に吸着する吸着部材と、該吸着部
材に固定され、被移動又は固定対象物体間に配置したジ
ャッキの反力を受ける支持部材とを備えたジャッキ反力
受け架台である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャッキ反力受け
架台に係わり、特に、ジャッキ反力を受ける物体の存在
しない場所で、被作業対象物(重量物であることが多
い)を水平に移動させたり、固定させるのに、ジャッキ
を使用可能とする技術である。
【0002】
【従来の技術】従来、プラントの建設、土木工事、建築
物の構築等では、被作業対象物の固定,移動にジャッキ
を使用することが多い。その際、該ジャッキを鉛直方向
で使用する場合は、その反力を地面で直接あるいは地上
構築物の面で受けるので、反力を受ける物体の発見にあ
まり問題が生じない。
【0003】しかしながら、水平方向に対して使用する
場合には、反力受けの物体を探す必要がある。例えば、
高炉を新設あるいは改修するに当たり、炉底れんが(通
常、数トンの重量がある黒鉛れんがを使用)を新しく積
み込んだり、積み直すことがある。この作業は、図4
(a)の平面図で示すように、炉底に被作業対象物であ
る「れんが」1を互いに接触させて配置するので、ジャ
ッキ2を水平方向で使用し、該「れんが」1を所定位置
へ移動(位置決め)、固定し、その後に目地を施するも
のである。なお、この作業は、数段にわたって行われる
ことが多い。
【0004】従って、ジャッキ2の反力を受ける物体が
必要になるが、炉内は、本来空洞とすべきものであるか
ら、該反力を受ける物体が存在しない。そのため、作業
者は、事前に図4(a)〜(c)に示すような反力受け
の支持アングル4及び繋ぎアングル5を、臨時にI,ある
いはH型鋼材で組み上げてから、作業を開始するように
している。
【0005】ところで、そのようなジャッキ反力受け物
体を組み上げる作業は、それ自体が大掛かりで、組み込
み(据え付け)及び解体に1週間以上を要し、特に迅速
を望む高炉の改修工程に大きな影響を与え、経済的な問
題が生じる。この問題は、ジャッキ2を反力受け物体の
ない場所で、水平姿勢で使用する他の土木や建築の工事
でも、同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑み、大掛かりな反力受け物体の据え付け作業が不要
となるジャッキ反力受け架台を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため研究し、重量物をクレーン等で懸架して移動
する際に、真空によって生じる力が利用されていること
に着眼した。そして、その着眼の具現化に鋭意努力し、
本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明は、水平面上に載置さ
れ、載置面が真空ポンプによる減圧で該水平面に吸着す
る吸着部材と、該吸着部材に固定され、被移動又は固定
対象物体間に配置したジャッキの反力を受ける支持部材
とを備えたことを特徴とするジャッキ反力受け架台であ
る。
【0009】また、本発明は、前記載置面に、吸着部材
の気密を維持するシール部材を取り付けたり、あるいは
前記吸着部材に、架台移動用の昇降自在な車輪を設けた
ことを特徴とするジャッキ反力受け架台である。
【0010】さらに、本発明は、前記被移動又は固定対
象物体が、高炉の炉底れんがであることを特徴とするジ
ャッキ反力受け架台である。
【0011】本発明によれば、反力受け物体の存在しな
い場所での作業でも、いつでも水平姿勢でジャッキを使
用できるようになる。また、本発明は、車輪をつけて移
動可能としたので、クレーンの使用できない場所でも、
有効に利用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0013】図1(a)及び(b)に本発明に係るジャ
ッキ反力受け架台の一例を示す。それは、作業場所で確
保できる水平面6上に載置され、該水平面6に減圧によ
って吸着する吸着部材7を備えている。その吸着部材7
は、例えば、図1(b)の縦断面図に示すように、上端
面が閉鎖、下端面(載置面)が開放され、内部を減圧す
る真空ポンプ(図示せず)に繋がる開口を有した筒状体
である。そして、この筒状体、つまり吸着部材7に、被
移動又は固定対象物体1との間に配置したジャッキ2の
反力を受ける支持部材8を、係止している。図1(a)
及び(b)では、この支持部材8は、前記水平面6に対
して鉛直な板状体である。この板状体は、図2に示す本
発明の別形態で示すように、場合によっては、単なる棒
状体であっても良い。すなわち、図2の平面図では、円
形平面を有する吸着部材7を6個準備し、それらを互い
に連結部材で繋ぐと共に、ジャッキ反力の支持部材8を
1本の棒状体で形成してある。
【0014】また、吸着部材7は、通常鋼製であるが、
前記載置面には、吸着部材内の気密を維持するため、弾
力を有する物質(例えば、シリコン・ゴム等)からなる
シール部材9を取り付けてあることが好ましい。作業場
所の水平面6は、通常、地面、コンクリート、アスファ
ルト、厚鋼板であることが多いが、それらの表面は凹凸
があり、減圧を十分に維持するには、載置面からの気体
もれ十分に防止する必要があるからである。ジャッキ反
力受け架台をこのように形成させることで、かなりの重
量物(例えば、数トン)の水平移動及び固定が可能とな
った。
【0015】さらに、本発明では、作業場所でクレーン
等の運搬手段が使用困難である場合を配慮し、吸着部材
7に昇降自在な車輪(図示せず)を設けるようにしても
良い。これによって、架台自体の移動が容易になるから
である。
【0016】
【実施例】本発明に係るジャッキ反力受け架台を、高炉
改修時の炉底れんが積み作業で使用した。この高炉は、
容積が4000m3で、炉底の直径が16mである。ま
た、炉底「れんが」は、1枚の重量が2〜4トンで、サ
イズが高さ600mm、幅700mm,長さ2000〜
2500mmの黒鉛製大型れんがである。従って、「れ
んが」1一枚あたり、能力10トンのジャッキ2を2本
使用した。なお、「れんが」1の積み段数は、5段であ
る。
【0017】コンクリートの水平面上に、図3の平面図
に示すように、本発明に係る架台を多数載置し、真空ポ
ンプ10を駆動して吸着部材7内を減圧し、該吸着部材
7を水平面に固定した。その際、架台一台あたりの吸着
力は、6〜8トンであり、それを達成する真空度は−5
00mmAqであった。そして、「れんが」1との間に
配置したジャッキ2の働きで「れんが」1を所定位置に
移動し、目地を施して固定させた。この作業を複数段の
「れんが」1に対して、繰り返し実施したが、何ら支障
がなく円滑に作業ができた。
【0018】その結果、従来1週間かけて行っていた煩
雑なジャッキ反力受け物体の据え付け、解体撤去作業が
不要になり、高炉改修工事の工期短縮が達成された。つ
まり、該改修工事の省力、費用節減に貢献した。なお、
図3の11は、揚圧ポンプであり、作業終了後、このポ
ンプを駆動して水平面との固定を解除する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、反
力受け物体の存在しない場所でプラント建設、土木工事
をするに際し、いつでもジャッキを水平姿勢で使用でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジャッキ反力受け架台の一例を示
す図であり、(a)は、斜視図、(b)は縦断面図であ
る。
【図2】本発明に係るジャッキ反力受け架台の別態様例
を示す平面図である。
【図3】本発明に係るジャッキ反力受け架台を、高炉の
炉底れんが積みに使用した様子を示す平面図である。
【図4】従来のジャッキ反力受け架台を、高炉の炉底れ
んが積みに使用した様子を示す平面図であり、(a)は
全体図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(a)の
B矢視図である。
【符号の説明】
1 れんが 2 ジャッキ 3 突っ張り棒 4 支持アングル 5 繋ぎアングル 6 水平面 7 吸着部材 8 支持部材 9 シール部材 10 真空ポンプ 11 揚圧ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面上に載置され、載置面が真空ポン
    プによる減圧で該水平面に吸着する吸着部材と、該吸着
    部材に固定され、被移動又は固定対象物体間に配置した
    ジャッキの反力を受ける支持部材とを備えたことを特徴
    とするジャッキ反力受け架台。
  2. 【請求項2】 前記載置面に、吸着部材の気密を維持す
    るシール部材を取り付けたことを特徴とする請求項1記
    載のジャッキ反力受け架台。
  3. 【請求項3】 前記吸着部材に、架台移動用の昇降自在
    な車輪を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    ジャッキ反力受け架台。
  4. 【請求項4】 前記被移動又は固定対象物体が、高炉の
    炉底れんがであることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のジャッキ反力受け架台。
JP10276703A 1998-09-30 1998-09-30 ジャッキ反力受け架台 Withdrawn JP2000103600A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205693A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Nippon Steel Engineering Co Ltd 炉敷煉瓦の築造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205693A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Nippon Steel Engineering Co Ltd 炉敷煉瓦の築造方法
JP4594873B2 (ja) * 2006-02-06 2010-12-08 新日鉄エンジニアリング株式会社 炉敷煉瓦の築造方法

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