JP2000102032A - コンポジット−コンポーネント変換装置 - Google Patents

コンポジット−コンポーネント変換装置

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JP2000102032A
JP2000102032A JP10265178A JP26517898A JP2000102032A JP 2000102032 A JP2000102032 A JP 2000102032A JP 10265178 A JP10265178 A JP 10265178A JP 26517898 A JP26517898 A JP 26517898A JP 2000102032 A JP2000102032 A JP 2000102032A
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composite
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signals
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Shuji Usui
修司 臼井
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Hitachi Denshi KK
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Hitachi Denshi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合テレビジョン信号の垂直帰線期間に重畳
されている各種信号の劣化が最小限に押さえられるよう
にしたコンポジット−コンポーネント変換器を提供する
こと。 【解決手段】 アナログ複合テレビジョン信号aをAD
変換器101でディジタルコンポジット信号bにし、Y
C分離器102で輝度信号Yと色度信号Cに分離した
後、レート変換器104で伝送レートを変え、多重及び
並列−直列変換処理器105により、シリアルコンポー
ネント信号dに変換するようにしたコンポジット−コン
ポーネント変換器1において、同期信号のカウント出力
Dを入力とするAデコーダ108により、予め設定値A
Sにより選択した垂直帰線期間内の任意のライン期間で
信号Aを発生させ、この信号Aにより選択器SW1、S
W2、SW3を切換え、垂直帰線期間内の任意のライン
期間の信号に対してはYC分離を行わないで、シリアル
コンポーネント信号dに変換するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合テレビジョン
信号をディジタルコンポーネント信号に変換するコンポ
ジット−コンポーネント変換装置に係り、特に垂直帰線
期間に信号が多重化されているテレビジョン信号を対象
としたコンポジット−コンポーネント変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、CPUやメモリの性能向上とディ
ジタル処理技術の進歩に伴い、信号処理のディジタル化
が広く一般化されるようになり、このことは、映像信号
についても例外ではなく、しかも、この場合は単なるデ
ィジタル化にとどまらず、動画像信号圧縮技法の適用に
より、放送分野をはじめ、通信分野、サーバー分野で一
大変革が起こり、マルチメディア化に拍車をかけてい
る。
【0003】ところで、複合テレビジョン信号のディジ
タル処理に際しては、コンポジット形式の信号をコンポ
ーネント形式の信号に変換する必要がある。このように
コンポジット形式の信号をコンポーネント形式の信号に
変換するための装置を、ここではコンポジット−コンポ
ーネント変換装置と呼ぶが、この変換過程においては、
YC分離(輝度信号分と色度信号分の分離)が必須の処理
となる。
【0004】図2は、アナログ複合テレビジョン信号a
を従来技術によるコンポジット−コンポーネント変換器
10によりディジタルのシリアルコンポーネント信号d
に変換して、コンポーネント−コンポジット変換器30
に伝送し、アナログ複合テレビジョン信号a'に戻すよ
うにしたシステムの一例である。
【0005】ここで、アナログ複合テレビジョン信号a
を、AD変換器101でディジタル化した信号がコンポ
ジット形式の信号で、ここでは、これをディジタルコン
ポジット信号bと呼び、多重及び並列−直列変換処理器
105から出力される信号がコンポーネント形式の信号
で、これはシリアルコンポーネント信号dと呼ぶ。
【0006】この図2のシステムでは、ディジタル処理
が、複合テレビジョン信号aをディジタル伝送路20で
伝送するためになされる場合の例であり、従って、シリ
アルコンポーネント信号dがディジタル伝送路20を介
してコンポーネント−コンポジット変換器30に伝達さ
れるようになっているが、このディジタル伝送路20と
しては、ATMやISDNなどの有線伝送媒体、マイク
ロ波中継装置などの無線媒体があり、その他、ハードデ
ィスクなどの蓄積媒体となることもある。
【0007】また、このとき、コンポジット−コンポー
ネント変換器10とコンポーネント−コンポジット変換
器30の間に、MPEG2などのコーデックが挿入され
る場合もある。次に、この図2のシステムの構成と動作
について説明する。
【0008】ここでは、一例として、アナログ複合テレ
ビジョン信号aがNTSC方式のカラーテレビジョン信
号で、これが、周波数fsc のカラーバースト信号に同
期した4fsc ≒14.3MHz(fsc:3.58MHzの
色副搬送波周波数)の周波数でサンプリングされ、10
ビットに量子化されるものとする。
【0009】コンポジット−コンポーネント変換器10
に入力されたアナログ複合テレビジョン信号aは、まず
AD変換器101に入力され、ここで143Mbpsの
伝送レートで、10ビットのディジタルコンポジット信
号bに変換される。
【0010】次に、このディジタルコンポジット信号b
はYC分離器102に入力され、ここで輝度信号Yと色
度信号Cに分離される。そして、色度信号Cについて
は、この後、色差信号分離器103に入力され、4fsc
/2のサンプリング周波数により、更に色差信号Cb
と色差信号Crに分離される。
【0011】ここで、以上の処理は、上記したサンプリ
ングも含めて、3.58MHzの色副搬送波周波数を基
準として実行されるのが一般的であるが、しかし、ディ
ジタルコンポーネント信号に変換する際には、13.5
MHzのサンプリング周波数が規格化されていることか
ら、この後、これらの信号は、レート変換器104によ
り、14.3MHzのサンプリング周波数から13.5M
Hzのサンプリング周波数のデータY'、Cb'、Cr'
に変換される。
【0012】そして、これらのデータY'、Cb'、C
r'が多重及び並列−直列変換処理器105に入力さ
れ、ここで通称、“D1信号”と呼ばれている信号に変
換され、270Mbpsのシリアルコンポーネント信号
dとして、コンポジット−コンポーネント変換器10か
ら出力され、ディジタル伝送路20を介して伝送され
る。
【0013】コンポーネント−コンポジット変換器30
では、伝送されてきた270Mbpsのシリアルコンポ
ーネント信号dを直列−並列変換処理器301に入力
し、それぞれのデータY'、Cb'、Cr'に分離する。
そして、これらのデータY'、Cb'、Cr'をNTSC
信号変換器302とDA変換器303で処理し、元のア
ナログ複合テレビジョン信号aと同じアナログ複合テレ
ビジョン信号a'を復元するのである。
【0014】次に、コンポジット−コンポーネント変換
器10におけるYC分離器102の一例について、図3
により説明する。このようなYC分離方式としては、色
副搬送波の特性を利用した1次元方式と2次元方式、そ
れに3次元方式の3種が一般的である。そこで、このY
C分離器102には、1次元YC分離回路110と2次
元YC分離回路111、それに3次元YC分離回路11
2を用い、ディジタルコンポジット信号bは、これらの
回路に並列に入力され、これらの回路により同時にYC
分離されるようになっている。
【0015】ここで、1次元方式とは、色副搬送波信号
を周波数で分離する方式(バンドパスフィルタなどによ
り、3.58MHz近傍の周波数を分離する方式)のこと
で、2次元方式とは、ライン(水平走査線)間での信号相
関により分離する方式(走査線2〜3ライン間の垂直相
関を利用して色副搬送波信号を分離する方式)のことで
あり、3次元方式とは、フレーム間での信号相関により
分離する方式(2〜3フレーム間の時間軸方向の相関を
利用して色副搬送波信号を分離する方式)のことであ
る。
【0016】YC分離された3種類の信号の内、信号Y
1、Y2、Y3 はY用の切換器S1に入力され、信号
1、C2、C3 はC用の切換器S2に入力される。さら
に、これら3種類のYC分離信号から最適な信号を選択
するため、切換制御器113が設けられており、これに
も信号C1、C2、C3 が入力される。そして、これら3
方式の選択については、次のようにして行われる。
【0017】例えば、映像の動きが大きい場合には、ラ
イン間、或いはフレーム間での相関が殆ど無いと考えら
れるので、この場合は、単なるバンドパスフィルタで分
離する1次元方式による分離とし、静止画に近い状態で
は、フレーム間の相関を利用した3次元方式を選択し、
中間では2次元方式を選択するのである。
【0018】そこで、切換制御器113は、信号C1
2、C3 に基づいて映像の動きを判定し、判定結果に
応じて切換器S1、S2を制御し、切換器S1から信号
1、Y2、Y3 の何れかをY信号として出力させ、切換
器S2からは信号C1、C2、C3 の何れかがC信号とし
て出力されるようにするのである。ここで、通常の映像
の場合には、2次元YC分離回路111が選択される場
合が大半を占めるものと考えられる。
【0019】次に、2次元YC分離回路111の一例に
ついて、図4により説明すると、この2次元YC分離回
路111は、図示のように、加算器115と減算器11
6、1ライン遅延器117、それにY信号用1/2分割
器118及びC信号用1/2分割器119で構成されて
いる。
【0020】そして、まず、ディジタルコンポジット信
号bは、加算器115と減算器116、それに1ライン
遅延器117に接続されており、次に1ライン遅延器1
17の出力も同様に加算器115、減算器116に接続
されている。ここで、1ライン遅延器117の入力と出
力では、輝度信号はほぼ同じで、あまり変化しないのが
通例で、色副搬送波の位相だけは反転している。
【0021】この結果、加算器115では、輝度信号Y
が同相になるので、レベルが2倍の信号2Y2 となって
出力され、色副搬送波はキャンセルされて出力されな
い。一方、減算器116では、同相の輝度信号Yはキャ
ンセルされ、色副搬送波はレベルが2倍の信号2C2
なって出力される。
【0022】それぞれの信号2Y2 と信号2C2 は、Y
信号用1/2分割器118とC信号用1/2分割器11
9によりレベルが揃えられ、それぞれ輝度信号Y2 と色
度信号C2 として出力され、従って、YC分離が得られ
ることになる。
【0023】ところで、近年、文字多重テレビジョン番
組など、テレビジョン信号の垂直帰線期間を利用して、
テレビジョン画像情報以外の情報を伝送するようにした
テレビジョン放送が行われている。なお、このときテレ
ビジョン信号の垂直帰線期間に重畳される情報として
は、例えば以下のものがある。
【0024】《文字多重信号》上記した文字放送用で、
例えば伝送レートが色副搬送波の周波数の8/5倍に相
当する5.73Mbpsのディジタル信号からなる。 《VIS》垂直帰線期間基準信号(Vertical Interval T
est Signal)のことで、アナログ信号からなり、カラー
バーを表示して回線品質保持に使用されるNTSC基準
信号などがある。
【0025】《GCR信号》ゴーストキャンセル用の基
準となる信号(Ghost Canceller Reference)で、アナロ
グ信号である。 《I、Q信号》番組監視や切換用の信号である。
【0026】その他、拡張データサービス、クローズキ
ャプション、Vチップ(暴力物の映像視聴選択用信号)な
ど、様々な信号がテレビジョン信号に挿入されており、
従って、近年は、このような複合テレビジョン信号につ
いても、ディジタル処理が必要になってきている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、垂直
帰線期間に信号が多重化されている複合テレビジョン信
号の存在について配慮がされておらず、このような複合
テレビジョン信号を対象とした場合、以下の問題があっ
た。図5(a)は、垂直帰線期間に信号が多重化されてい
る複合テレビジョン信号において、その垂直帰線期間内
の各ライン位置に重畳されている信号の一例を示したも
のである。
【0028】ここではライン番号14/277、15/
278、16/279に文字多重信号が、ライン番号1
7/280にはNTSC基準信号が、そしてライン番号
18/281にはGCRが重畳されている状態が示され
ている。ここで、スラッシュ/の前の数字は第1フィー
ルドのライン番号で、後の数字は第2フィールドでのラ
イン番号である。
【0029】上記したように、コンポジット−コンポー
ネント変換器の従来技術では、そのYC分離に1ライン
遅延信号の加算処理が用いられており、この結果、垂直
帰線期間内の各ラインに重畳されている信号間で干渉が
現れ、歪が生じてしまう。図5(b)は、図5(a)に示した
信号を入力としてYC分離した後の出力を示したもの
で、これらの図から明らかなように、出力には、それぞ
れ入力における1ライン前の成分が混入していることが
判る。
【0030】この図の場合、ライン番号15/278の
信号には、ライン番号14/277の文字多重信号中の
3.58MHz成分が混入してくる。同様に、ライン番
号17/280のNTSC基準信号にもライン番号16
/279の文字多重信号が、また、ライン番号18/2
81のGCR信号には、ライン番号17/280のNT
SC基準信号が混入してくる。
【0031】従って、従来技術では、垂直帰線期間に信
号が多重化されている複合テレビジョン信号を対象とし
た場合、垂直帰線期間に多重化されている信号、例えば
基準信号や文字多重信号に波形歪みが生じて、適用でき
なくなってしまうという問題があった。
【0032】本発明は、上記した従来技術の問題に鑑み
てなされたもので、その目的は、垂直帰線期間に信号が
多重化されている複合テレビジョン信号を対象として
も、そこに重畳されている各種信号の劣化が最小限に押
さえられるようにしたコンポジット−コンポーネント変
換器を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ディジ
タルコンポジット形式の複合テレビジョン信号を輝度信
号成分と色度信号成分に分離して、コンポーネント形式
の複合テレビジョン信号に変換するようにしたコンポジ
ット−コンポーネント変換装置において、前記輝度信号
成分と色度信号成分に分離する処理を、水平走査期間単
位で無効にする手段を設け、垂直帰線期間で任意に設定
した水平走査期間で前記処理を無効にして、前記変換が
行われるようにして達成される。
【0034】このとき、前記無効にする手段が、色度信
号の0レベルに対応したディジタルデータを発生する手
段を備え、前記処理を無効にしたとき、前記色度信号成
分が0レベルに対応したディジタルデータに置換される
ようにしても、上記目的が達成される。
【0035】同じく、本発明の目的は、ディジタルコン
ポジット形式の複合テレビジョン信号を輝度信号成分と
色度信号成分に分離して、コンポーネント形式の複合テ
レビジョン信号に変換するようにしたコンポジット−コ
ンポーネント変換装置において、前記輝度信号成分と色
度信号成分に分離する処理の内容を、水平走査期間単位
で変更する手段を設け、垂直帰線期間で任意に設定した
水平走査期間で前記処理の内容を変更して、前記変換が
行われるようにしても達成される。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるコンポジット
−コンポーネント変換器について、図示の実施形態によ
り詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による
コンポジット−コンポーネント変換器1を示したもの
で、図2に示した従来技術によるコンポジット−コンポ
ーネント変換器10と同じ構成要素については、同じ符
号を付してあり、これまでの説明と重複する説明につい
ては割愛し、異なる部分に重点をおいて説明する。
【0037】図1のコンポジット−コンポーネント変換
器1においては、まずレート変換器104の入力に、A
D変換器101の出力であるディジタルコンポジット信
号bが追加され、これにより、このレート変換器104
からは、ディジタルコンポジット信号bのレートを変換
したディジタルコンポジット信号b'も出力されるよう
になっている点が、従来技術と異なっている。
【0038】次に、このレート変換器104の出力に
は、Y信号用の選択器SW1とCb信号用の選択器SW
2、それにCr信号用の選択器SW3が設けてあり、こ
の点でも、従来技術とは異なっている。
【0039】更に、この図1の実施形態では、同期信号
発生器106とHカウンタ回路107、Aデコーダ10
8、Bデコーダ109、それにディジタル0レベル発生
器120が追加されている点でも、従来技術とは異なっ
ている。
【0040】YC分離器102については、基本的には
図3に示した従来技術と同じであるが、この実施形態の
場合は信号Bが切換制御器113に供給され、これによ
り、以下の制御が与えられるように構成してある点で従
来技術とは異なっている。
【0041】すなわち、このYC分離器102は、信号
BがHレベルのときは、従来技術と同じく、信号C1
2、C3の状態に応じてY用切換器S1とC用切換器S
2を切換制御し、1次元YC分離回路110と2次元Y
C分離回路111、それに3次元YC分離回路112の
内の何れかを選択しているが、信号BがLレベルになっ
たときは、信号C1、C2、C3の状態に関係無く、3次
元YC分離回路112が強制的に選択されるように制御
されるのである。
【0042】同期信号発生器106は、アナログ複合テ
レビジョン信号aを入力し、これにより、この信号aに
含まれてる同期信号から水平同期信号Hと垂直同期信号
Vを分離して取り出す働きをする。そして、これから出
力された水平同期信号Hは、Hカウンタ回路107のカ
ウント入力Cuに供給され、垂直同期信号Vはリセット
入力Rに供給される。
【0043】従って、このHカウンタ回路107は、水
平同期信号Hと垂直同期信号Vを使って1フレームに1
回リセットされ、水平同期信号Hによりカウントアップ
されることになり、この結果、各フレーム期間の開始時
点から、水平同期信号Hのカウントを開始してカウント
出力Dを発生することになる。そして、このカウント出
力Dは、Aデコーダ108とBデコーダ109に供給さ
れる。
【0044】まず、Aデコーダ108には予め所定の設
定値ASが入力されており、これにより、このAデコー
ダ108は、カウント出力Dと設定値ASを比較し、一
致したときLレベルになり、一致していないときはHレ
ベルを保つ信号Aを発生する働きをする。
【0045】このとき、このAデコーダ108に入力さ
れるカウント出力Dは、複合テレビジョン信号aの1フ
レーム期間内でのラインをカウントした結果であるか
ら、1フレーム期間内でのライン数を上限として、任意
の値の設定値ASを設定することにより、1フレーム期
間内での任意のラインが現れたとき、信号AをLレベル
にすることができる。
【0046】そして、このAデコーダ108から出力さ
れる信号Aは、選択器SW1、SW2、SW3に供給さ
れ、それらを切換制御する働きをする。ここで、これら
の選択器SW1、SW2、SW3は、それぞれ図示のよ
うに、接点xと接点yを有する切換接点部zで構成され
ている。
【0047】そして、これら選択器SW1、SW2、S
W3の各切換接点部zは、信号AがHレベルの間は、図
示のように、それぞれ接点y側に切換えられていて、L
レベルになったとき接点x側に切換えられるように構成
してある。
【0048】次にBデコーダ109も同様で、予め所定
の設定値BSが入力されており、これにより、このBデ
コーダ109は、カウント出力Dをデコードし、デコー
ド結果が設定値BSと一致したときLレベルになり、一
致していないときはHレベルを保つ信号Bを発生する働
きをする。
【0049】従って、このBデコーダ109の信号B
も、設定値BSに応じて、1フレーム期間内での任意の
ラインで、Lレベルになるようにすることができる。そ
して、この信号Bは、上記したように、YC分離器10
2に供給され、Lレベルのとき、上記したように、3次
元YC分離回路112(図3)が強制的に選択されるよう
にする。
【0050】ディジタル0レベル発生器120は、色度
信号のレベル0を表わすディジタル値からなる信号L0
を出力する働きをするもので、この場合、上記したよう
に、10ビットのディジタル信号で処理するようになっ
ているので、このディジタル0レベル発生器120から
は、色度信号のレベル0を表すデータとして、10ビッ
トのディジタルデータ“1000000000”が信号
0 として出力されるように構成してある。
【0051】そして、このディジタル0レベル発生器1
20から出力されるレベル0を表すディジタル値は、C
b信号用の選択器SW2の接点xと、Cr信号用の選択
器SW3の接点xにそれぞれ供給されるようになってい
る。また、ここで、Y信号用の選択器SW1の接点xに
は、上記したように、レート変換器104によりレート
が変換されたディジタルコンポジット信号b'が供給さ
れている。
【0052】次に、この実施形態の動作について説明す
る。いま、このコンポジット−コンポーネント変換器1
に入力されている複合テレビジョン信号aが、垂直帰線
期間に信号が多重化されている複合テレビジョン信号
で、その垂直帰線期間内の各ライン位置に重畳されてい
る信号が、図5(a)に示すようになっていたとする。
【0053】そして、これに対応して、まずAデコーダ
108の設定値ASについては、図5(d)に示すよう
に、ライン番号14/277〜16/279と、ライン
番号18/281のライン期間、つまり文字多重信号が
重畳されているライン期間と、GCR信号が重畳されて
るライン期間でだけ信号BがLレベルになるように設定
しておく。
【0054】また、Bデコーダ109の設定値BSにつ
いては、図5(c)に示すように、同じく垂直帰線期間内
で、ライン番号17/280のライン期間、つまりNT
SC基準信号が重畳されているライン期間でだけ信号A
がLレベルになるように設定しておく。
【0055】そうすると、複合テレビジョン信号aの映
像信号期間中は、信号A、Bは何れもHレベルに保たれ
るので、各選択器SW1、SW2、SW3の切換接点部
zは何れも接点y側に切換えられたままになり、且つ、
YC分離器102も従来技術と同じ動作をすることにな
る。
【0056】従って、このときは、図2に示した従来技
術によるコンポジット−コンポーネント変換器10と同
一の動作となり、YC分離してコンポジット−コンポー
ネント変換されたディジタルのシリアルコンポーネント
信号dが出力されることになる。
【0057】次に、複合テレビジョン信号aの垂直帰線
期間に入ったときの動作について、Aデコーダ108の
信号Aによる動作と、Bデコーダ109の信号Bによる
動作に分けて、順次説明する。まず、Aデコーダ108
の信号Aによる動作について、説明する。
【0058】複合テレビジョン信号aが垂直帰線期間に
入った後、ライン番号14/277のライン期間になる
と、図5(d)に示すように、それまでHレベルにあった
信号AはLレベルになる。そして、これにより選択器S
W1、SW2、SW3の切換接点部zは、何れも接点x
側に切換えられる。
【0059】従って、多重及び並列−直列変換処理器1
05には、それまで入力されていたデータY'に代って
はディジタルコンポジット信号b'が、そしてデータC
b'、Cr'に代ってはレベル0を表わすディジタル値か
らなる信号L0 が、それぞれ入力されることになる。
【0060】この結果、多重及び並列−直列変換処理器
105は、このときは、ディジタルコンポジット信号
b'だけからシリアルコンポーネント信号dを生成して
出力することになる。そして、この状態は、図5(d)か
ら明らかなように、ライン番号16/280のライン期
間まで続く。
【0061】ここで、このときはライン番号14/27
7〜16/280のライン期間で、このときの処理対象
は文字多重信号であり、従って、データCb'、Cr'に
代ってレベル0を表わす信号L0 が入力されたとして
も、この文字多重信号には、もともと色副搬送波は含ま
れていないので、コンポジット−コンポーネント変換に
は何も問題は生じない。
【0062】一方、このとき、ディジタルコンポジット
信号bに含まれている文字多重信号に対しては、レート
変換による処理は、上記したように、単にLPF(低域
通過フィルタ)を通過させたときと同等の処理になるに
過ぎず、従って、文字多重信号成分は、レート変換器1
04から供給されるディジタルコンポジット信号b'中
にも殆ど損なわれることなく、ほぼ完全な状態で保存さ
れている。
【0063】従って、文字多重信号は、殆ど何の影響も
受けることなく多重及び並列−直列変換処理器105に
供給されることになり、この結果、シリアルコンポーネ
ント信号dにより、忠実に文字多重信号を伝送すること
ができる。
【0064】既に、図5(a)、(b)により説明したよう
に、複合テレビジョン信号に多重化されている文字多重
信号がコンポジット−コンポーネント変換により大きな
歪を受けてしまうのは、殆どが、このときでのYC分離
処理(主として2次元YC分離処理)に起因する。一方、
このYC分離処理は、カラーテレビジョン信号のコンポ
ジット−コンポーネント変換には不可欠である。
【0065】しかるに、この図1の実施形態によれば、
テレビジョン信号の中で、YC分離処理を要する信号が
存在している期間と、YC分離処理は不要なばかりか、
むしろ有害に働いてしまう信号が現れる期間とで、処理
が切換えられ、映像信号についてはYC分離を行い、文
字多重信号については、YC分離を行わないようにする
ので、重畳されている文字多重信号に歪を伴うことな
く、忠実に複合テレビジョン信号のコンポジット−コン
ポーネント変換を得ることができる。
【0066】また、この図1の実施形態では、ディジタ
ル0レベル発生器120を設け、これにより、文字多重
信号については、YC分離を行わないようにするだけで
はなく、色差信号成分については積極的に0レベルにし
てしまう処理が与えられるようにしてあり、従って、色
差信号Cb'、Cr'による影響は確実に除かれ、歪の発
生を更に抑えることができる。
【0067】また、この動作は、複合テレビジョン信号
aがライン番号18/281のライン期間になったとき
も同じで、このときは、図5(a)に示すように、GCR
信号が重畳されている期間であり、このGCR信号も色
副搬送波を含まない信号であるから、ライン番号14/
277〜16/280のライン期間での文字多重信号の
場合と同じく、GCR信号に歪を伴うことなく、忠実に
複合テレビジョン信号のコンポジット−コンポーネント
変換を得ることができる。
【0068】次に、Bデコーダ109の信号Bによる動
作について、説明する。このBデコーダ109の信号B
は、図5(c)に示すように、ライン番号17/280の
ライン期間、すなわち、NTSC基準信号が重畳されて
いるライン期間でLレベルになる。
【0069】ここで、このNTSC基準信号は、図示の
ように、色副搬送波を含む信号であるから、そのコンポ
ジット−コンポーネント変換にはYC分離処理が必要
で、上記したYC分離を除く処理は適用できず、従っ
て、このままでは、図5(b)で説明したように、他の信
号の干渉による歪の発生が抑えられない。
【0070】そこで、この図1の実施形態では、上記し
たように、Bデコーダ109の信号BがLレベルになっ
たときは、YC分離器102では、3次元YC分離回路
112(図3)が強制的に選択されるように構成してあ
り、これにより、NTSC基準信号のYC分離について
は、3次元YC分離が適用されるようになっている。
【0071】よく知られているように、NTSC基準信
号は殆ど変化しないので、フレーム間での相関が充分に
強く、このため3次元YC分離方式は、NTSC基準信
号からの色副搬送波の分離については極めて優れた特性
を発揮し、色副搬送波を忠実に分離することができる。
【0072】従って、この図1の実施形態によれば、ラ
イン番号17/280のライン期間におけるNTSC基
準信号についても歪を伴うことなく、確実に複合テレビ
ジョン信号のコンポジット−コンポーネント変換を得る
ことができる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、垂直帰線期間に信号が
多重化されている複合テレビジョン信号を対象として
も、垂直帰線期間に挿入されている各種基準信号やデー
タに悪影響を与えないでコンポジット−コンポーネント
変換を行うことができる。従って、本発明によれば、複
合テレビジョン信号のディジタル化を容易に行うことが
でき、マルチメディア化に充分に対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンポジット−コンポーネント変
換器の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】従来技術によるコンポジット−コンポーネント
変換器を含むディジタルデータ処理システムの一例を示
すブロック図である。
【図3】YC分離回路の一例を示すブロック図である。
【図4】2次元YC分離回路の一例を示すブロック図で
ある。
【図5】コンポジット−コンポーネント変換を説明する
ためのタイミング図である。
【符号の説明】
1 コンポジット−コンポーネント変換器 101 AD変換器 102 YC分離器 103 色差信号分離器 104 レート変換器 105 多重及び並列−直列変換処理器 106 同期信号発生器 107 Hカウンタ回路 108 Aデコーダ 109 Bデコーダ 110 1次元YC分離回路 111 2次元YC分離回路 112 3次元YC分離回路 113 切換制御器 115 加算器 116 減算器 117 1ライン遅延器 118 Y信号用1/2分割器 119 C信号用1/2分割器 120 ディジタル0レベル発生器 301 直列−並列変換処理器 302 NTSC信号変換器 303 DA変換器 SW1 Y信号用選択器 SW2 Cb信号用選択器 SW3 Cr信号用選択器 S1 Y用切換器 S2 C用切換器 a、a’ アナログ複合テレビジョン信号 b コンポジットディジタル信号 d シリアルコンポーネント信号 Y、Y’、Y1、Y2、Y3 輝度信号 C、C’、C1、C2、C3 色度信号 Cb、Cb’、Cr、Cr’ 色差信号 H 水平同期信号 V 垂直同期信号
フロントページの続き Fターム(参考) 5C066 AA02 BA02 BA03 BA13 CA07 CA11 DA08 DC01 DC02 DD01 DD07 EB04 EC15 EF11 EF12 GA02 GA03 GA04 GA05 GA13 GA14 GA17 GA21 GA22 GA27 GA29 GB08 HA02 KB05 KC02 KC04 KC06 KC08 KC09 KD06 KE09 KE19 KE24 KF03 KF06 KG01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルコンポジット形式の複合テレ
    ビジョン信号を輝度信号成分と色度信号成分に分離し
    て、コンポーネント形式の複合テレビジョン信号に変換
    するようにしたコンポジット−コンポーネント変換装置
    において、 前記輝度信号成分と色度信号成分に分離する処理を、水
    平走査期間単位で無効にする手段を設け、 垂直帰線期間内に任意に設定した水平走査期間で前記処
    理を無効にして、前記変換が行われるように構成したこ
    とを特徴とするコンポジット−コンポーネント変換装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、 前記無効にする手段が、色度信号の0レベルに対応した
    ディジタルデータを発生する手段を備え、 前記処理を無効にしたとき、前記色度信号成分が0レベ
    ルに対応したディジタルデータに置換されるように構成
    されていることを特徴とするコンポジット−コンポーネ
    ント変換装置。
  3. 【請求項3】 ディジタルコンポジット形式の複合テレ
    ビジョン信号を輝度信号成分と色度信号成分に分離し
    て、コンポーネント形式の複合テレビジョン信号に変換
    するようにしたコンポジット−コンポーネント変換装置
    において、 前記輝度信号成分と色度信号成分に分離する処理の内容
    を、水平走査期間単位で変更する手段を設け、 垂直帰線期間内に任意に設定した水平走査期間で前記処
    理の内容を変更して、前記変換が行われるように構成し
    たことを特徴とするコンポジット−コンポーネント変換
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100576927C (zh) * 2004-03-04 2009-12-30 日本电气株式会社 视频信号变换装置及视频信号变换方法

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