JP2000101209A - ビアホールの抵抗測定用配線構造 - Google Patents

ビアホールの抵抗測定用配線構造

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JP2000101209A JP10264481A JP26448198A JP2000101209A JP 2000101209 A JP2000101209 A JP 2000101209A JP 10264481 A JP10264481 A JP 10264481A JP 26448198 A JP26448198 A JP 26448198A JP 2000101209 A JP2000101209 A JP 2000101209A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビアホールに導通不良が発生しているか否かを
容易に判断することができるビアホールの抵抗測定用配
線構造を提供する。 【解決手段】第1の通電用配線10および第1の電圧測
定用配線11を含む第1の導体パターン1と、第1の導
体パターン1を覆う絶縁層4bと、絶縁層4b上に形成
され、かつ第2の通電用配線20および第2の電圧測定
用配線21を含む第2の導体パターン2と、第2の導体
パターン2を第1の導体パターン1に導通させるビアホ
ール5と、を具備している、ビアホールの抵抗測定用配
線構造であって、第1の通電用配線10と第2の通電用
配線20とは、ビアホール5のうち、平面視においてビ
アホール5の中心を挟んで互いに対向する部分に接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、多層配線に用い
られるビアホール(Via Hole) の抵抗を測定するのに利
用されるビアホールの抵抗測定用配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】多層配線の電子回路を作製する場合に
は、予めその多層配線に用いられるビアホールのサンプ
ルを作製し、所定の製造工程によってビアホールを適切
に形成することができるか否を確認することが望まれ
る。電子回路を備えた製品を顧客に宣伝または販売する
場合には、その製品に用いられているビアホールのサン
プルを提示することにより、その品質を顧客にアピール
したい場合もある。このような場合、ビアホールが適切
に形成されているか否かは、その抵抗を測定することに
よって判断することが可能である。
【0003】そこで、従来では、ビアホールの抵抗測定
用配線構造の一例として、図12〜図14に示すものが
ある。この従来のものは、図13によく表れているよう
に、基板90の表面上に、第1の絶縁層91、第1の導
体パターン8A、第2の絶縁層92、および第2の導体
パターン8Bを順次積層させたものである。上記第1の
導体パターン8Aと上記第2の導体パターン8Bとは、
有底略円筒状のビアホール80を介して互いに導通して
いる。図12および図14によく表れているように、上
記第1の導体パターン8Aと上記第2の導体パターン8
Bとは、通電用配線81,82と電圧測定用配線83,
84とを形成しており、これら通電用配線81,82ど
うし、および電圧測定用配線83,84どうしは、平面
視において互いに直交している。上記通電用配線81,
82には、通電用の電流端子81a,82aが設けられ
ている。上記電圧測定用配線83,84には、電圧測定
用の電圧端子83a,84aが設けられている。電流端
子81aと電圧端子83aとは、上記ビアホール80と
は別のビアホール85,85を介して第1の導体パター
ン8Aと導通しており、第2の絶縁層92上に位置して
いる。
【0004】上記構造においては、電流端子81a,8
2aに通電用のプローブを接触させることにより、通電
用配線81,82およびビアホール80に電流Iを流す
ことができる。その際に、電圧測定用のプローブを電圧
端子83a,84aに接触させると、ビアホール80の
上下両端部間の電圧(電位差)を測定することができ
る。したがって、その測定電圧と電流端子81a,82
a間に流れる電流とに基づいて、R=V/Iの公式から
上記ビアホール80の抵抗値を算出することができる。
たとえば、上記第1の導体パターン8Aと上記ビアホー
ル80との接触部分に酸化膜が存在する場合、あるいは
上記ビアホール80を構成する導体にクラックが生じて
いる場合には、ビアホール80の抵抗が過大となる。し
たがって、上記ビアホール80の抵抗が所定の適正範囲
内にあれば、そのような事態は発生していないと判断す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、次のような不具合があった。
【0006】すなわち、従来のビアホール80と2つの
通電用配線81,82との接続構造は、これを単純化す
ると、図15に示すような構造となっている。この構造
では、2つの通電用配線81,82がビアホール80を
介して互いに繋がる方向が、平面視において互いに直交
する方向となっている。これは、図16に示すような回
路と同等となる。図16に示す回路は、ビアホール80
を4等分した場合の4つの領域が抵抗R1 ,R2
3 ,R4 とされている。上記通電用配線81,82に
相当する配線81’,82’は、抵抗R3 を挟む位置に
接続している。
【0007】上記回路において、たとえば4つの抵抗R
1 ,R2 ,R3 ,R4 の全ての値がRであるとすると、
この回路の全体の抵抗値は、3R/4となる。一方、上
記抵抗R3 が断線してこの抵抗R3 が無限大になった場
合には、上記回路の全体の抵抗値(導通部分の抵抗値)
は3Rとなる。この値は、上記4つの抵抗の全てが正常
な場合とは大きく相違する。ところが、上記抵抗R1
2 ,R4 のいずれか1つが断線し、その断線部分の抵
抗が無限大になった場合には、上記回路の全体の抵抗値
はRとなる。この抵抗値Rは、正常である場合の抵抗値
3R/4にかなり近い。したがって、従来では、ビアホ
ール80の測定抵抗値を、ビアホール80が正常である
場合の抵抗値と比較した場合に、その測定抵抗値が適正
な値であるか否かを容易に判断することができない場合
があった。とくに、1つのビアホール80の抵抗は非常
に小さいために、上記判断は一層困難となっていた。そ
の結果、従来では、ビアホール80に発生している導通
不良を見逃してしまう可能性が高かった。
【0008】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、ビアホールに導通不良が発生し
ているか否かを容易に判断することができるビアホール
の抵抗測定用配線構造を提供することをその課題として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0010】本願発明の第1の側面によって提供される
ビアホールの抵抗測定用配線構造は、第1の通電用配線
および第1の電圧測定用配線を含む第1の導体パターン
と、この第1の導体パターンを覆う絶縁層と、この絶縁
層上に形成され、かつ第2の通電用配線および第2の電
圧測定用配線を含む第2の導体パターンと、この第2の
導体パターンを上記第1の導体パターンに導通させるビ
アホールとを具備している、ビアホールの抵抗測定用配
線構造であって、上記第1の通電用配線と上記第2の通
電用配線とは、上記ビアホールのうち、平面視において
上記ビアホールの中心を挟んで互いに対向する部分に接
続されていることに特徴づけられる。
【0011】本願発明においては、第1の通電用配線と
第2の通電用配線とを利用してビアホールに電流を流す
と、この電流は平面視において上記ビアホールを2等分
した2つの線対称な領域に別れて流れることとなる。こ
れら2つの線対称な領域を電気抵抗としてみた場合、上
記ビアホールについての配線構造は、2つの等しい抵抗
を並列に接続した回路と同等となる。このため、本願発
明では、上記ビアホールの2つの線対称な領域のいずれ
かに導通不良が生じると、上記ビアホール全体の抵抗
は、その導通不良がビアホールのいずれの部分に生じて
いるか否かには関係なく、このビアホールが正常に形成
されている場合の抵抗よりもかなり大きくなる。したが
って、本願発明では、ビアホールの測定抵抗値が適正な
値であるか否かの判断が容易となり、ビアホールに発生
している導通不良を見逃す可能性を低くすることができ
る。
【0012】好ましくは、上記第1の通電用配線、上記
第1の電圧測定用配線、上記第2の通電用配線、および
上記第2の電圧測定用配線には、上記絶縁層上に位置す
る端子が個々に設けられている。
【0013】このような構成によれば、第1の通電用配
線と第2の通電用配線への通電作業は、それらの配線に
設けられている端子に対して通電用プローブをその上方
から接触させることによって簡単に行うことができる。
同様に、電圧測定作業については、第1の電圧測定用配
線と第2の電圧測定用配線とに設けられている端子に電
圧測定用プローブをその上方から接触させることによっ
て簡単に行うことができる。
【0014】本願発明の第2の側面によって提供される
ビアホールの抵抗測定用配線構造は、複数の第1の通電
用配線および複数の第1の電圧測定用配線を含む第1の
導体パターンと、この第1の導体パターンを覆う絶縁層
と、この絶縁層上に形成され、かつ複数の第2の通電用
配線および複数の第2の電圧測定用配線を含む第2の導
体パターンと、この第2の導体パターンを上記第1の導
体パターンに導通させる複数のビアホールとを具備して
おり、かつ上記複数の第1の通電用配線と上記複数の第
2の通電用配線とは、上記各ビアホールのうち、平面視
において上記各ビアホールの中心を挟んで互いに対向す
る部分に接続されているとともに、上記各ビアホールを
介して一連に繋がっていることに特徴づけられる。
【0015】本願発明においては、複数のビアホールに
電流を流して電圧を測定し、複数のビアホールの個々の
抵抗を求めることにより、それら複数のビアホールが適
正に製造されているか否かを判断することができる。し
たがって、複数のビアホールを製造の適否の判断用のサ
ンプルとすることができ、1つのビアホールのみをサン
プルにする場合と比較すると、ビアホールの製造の適否
をより適切に判断することができる。また、複数の第1
の通電用配線と複数の第2の通電用配線とに電流を一連
に流せば、複数のビアホールのそれぞれに電流を一斉に
流すことができる。したがって、複数のビアホールに電
流を流す作業も簡単に行える。さらに、複数のビアホー
ルに電流を流したときには、本願発明の第1の側面に提
供されるビアホールの抵抗測定用配線構造の場合と同様
に、上記電流は平面視において上記各ビアホールを2等
分した2つの線対称な領域に別れて流れることとなる。
したがって、ビアホールに導通不良が生じている場合と
そうでない場合との抵抗値の差を大きくし、ビアホール
の測定抵抗値が適正か否かの判断を容易に行うこともで
きる。
【0016】好ましくは、上記複数の第1の通電用配線
と上記複数の第2の通電用配線とが繋がって形成された
一連の配線の両端、上記各第1の電圧測定用配線、およ
び上記各第2の電圧測定用配線には、上記絶縁層上に位
置する端子が個々に設けられている。
【0017】このような構成によれば、複数の第1の通
電用配線と複数の第2の通電用配線への通電作業は、そ
れらの両端に設けられている端子に通電用のプローブを
その上方から接触させることによって簡単に行うことが
できる。各ビアホールごとの電圧測定作業については、
複数の第1の電圧測定用配線と複数の第2の電圧測定用
配線とのそれぞれに設けられている端子に対して電圧測
定用のプローブをその上方から順次接触させてゆくこと
によって簡単に行うことができる。
【0018】好ましくは、上記複数の第1の電圧測定用
配線および上記複数の第2の電圧測定用配線のそれぞれ
の端子は、互いに対応する端子どうしが分離されるよう
に2列に並べられており、かつ上記2列の複数の端子
は、上記複数の第1の通電用配線と上記複数の第2の通
電用配線とに通電を行ったときに、一方の列の全ての端
子が他方の列の個々に対応する端子よりも高電位または
低電位となるように配置されている。
【0019】このような構成によれば、複数のビアホー
ルに通電を行わせて各ビアホールごとに順次電圧を測定
する場合には、電圧測定用の一対のプローブを2列に並
べられた複数の端子に順次接触させてゆけばよく、その
作業が容易に行える。電圧測定に用いられる電圧計が、
それに接続された一対のプローブの極性を問うものであ
って、所定の一方のプローブを他方のプローブよりも高
電位の部分に導通させる必要がある場合であっても、上
記一方のプローブについては、上記2列のうち、一方の
列の高電位側の端子のみに順次接触させればよいことと
なる。他方のプローブについては、他方の列の低電位側
の端子のみに順次接触させればよい。したがって、電圧
測定用の一対のプローブを端子の一方の列と他方の列と
に交互に位置変更する手間は不要であり、電圧測定作業
の一層の容易化が可能となる。
【0020】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下の発明の実施の形態の説明から、より明らか
になるであろう。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0022】図1は、本願発明の第1の実施形態を示す
要部平面図である。図2は、図1のII−II断面図であ
る。図3は、第1の実施形態のビアホールと導体パター
ンとの斜視図である。
【0023】図2によく表れているように、本実施形態
のビアホールの抵抗測定用配線構造は、基板3の表面上
に、第1の絶縁層4a、第1の導体パターン1、第2の
絶縁層4b、および第2の導体パターン2を順次積層し
ている。上記第1の導体パターン1と上記第2の導体パ
ターン2とは、ビアホール5を介して互いに導通してい
る。
【0024】上記基板3は、その種類を問うものではな
く、たとえばガラスエポキシ樹脂製基板やその他の種々
の基板を用いることができる。この基板3の図示されて
いない他の領域には、本実施形態の配線構造の製法と同
一製法によって製造された多層配線を利用した電子回路
が造られており、本実施形態の抵抗測定用配線構造は、
その電子回路に用いられたビアホールのサンプルとされ
ている。むろん、上記基板3上にそのような電子回路が
形成されていなくてもよい。上記第1の絶縁層4aおよ
び第2の絶縁層4bは、たとえば液状またはペースト状
の絶縁樹脂を印刷手法によって一定の厚みに塗布してか
ら固化させたものである。上記第1の導体パターン1お
よび第2の導体パターン2は、アルミや銅などの金属製
であり、第1の絶縁層4aまたは第2の絶縁層4b上に
たとえば金属メッキを施した後に、この金属メッキ層に
エッチング処理を施すことによって後述する所定の形状
に形成したものである。上記ビアホール5は、第2の絶
縁層4bに平面視略円形状の貫通孔を形成した後に、こ
の貫通孔の周壁と底部とに金属メッキを施して形成され
たものである。上記ビアホール5を構成する導体は、有
底の略円筒状であり、その底部は上記第1の絶縁層4a
の上面に接触している。
【0025】図1および図3によく表れているように、
上記第1の導体パターン1は、上記ビアホール5の下部
に繋がった第1の通電用配線10と第1の電圧測定用配
線11とを有している。これら第1の通電用配線10と
第1の電圧測定用配線11とは、互いに直交する角度に
形成されており、これらの配線のそれぞれの一端部には
通電用の電流端子12と電圧測定用の電圧端子13とが
ビアホール6,6を介して接続されている。上記ビアホ
ール6,6は、上記ビアホール5と同様な手法で形成さ
れたものである。上記電流端子12と電圧端子13と
は、上記ビアホール6,6の上部に繋がったフランジ状
に形成されており、上記第2の絶縁層4bの上面に露出
している。
【0026】上記第2の導体パターン2は、上記ビアホ
ール5の上部に繋がった第2の通電用配線20と第2の
電圧測定用配線21とを有している。これら第2の通電
用配線20と第2の電圧測定用配線21とは、互いに直
交する角度に形成されており、これらが上記ビアホール
5から延びる方向は、上記第1の通電用配線10および
第1の電圧測定用配線11とは反対となっている。これ
により、図4に示すように、上記第1の通電用配線10
と第2の通電用配線20とは、上記ビアホール5を介し
て上記ビアホール5の直径方向に繋がった構造となって
おり、平面視において上記ビアホール5の中心を挟んで
互いに対向する部分に接続している。
【0027】図1および図3において、上記第2の通電
用配線20の一端部には、通電用の電流端子22が一体
的に形成されている。上記第2の電圧測定用配線21の
一端部には、電圧測定用の電圧端子23が一体的に形成
されている。これら電流端子22と電圧端子23とは、
所定のプローブを接触させるのに都合が良いサイズおよ
び形状に形成された部分であり、上記第2の絶縁層4b
の上面に位置している。これは上記電流端子12および
電圧端子13についても同様である。
【0028】次に、上記ビアホールの抵抗測定用配線構
造の作用について説明する。
【0029】上記ビアホール5の抵抗を測定するには、
まず図3の仮想線に示すように、通電用の一対のプロー
ブPi ,Pi を電流端子12,22に接触させて、上記
ビアホール5に電流Iを流す。次いで、電圧測定用の一
対のプローブPv ,Pv を電圧端子13,23に接触さ
せてビアホール5の上下両端部間の電圧(電位差)を測
定する。この測定電圧と上記電流との値から、上記ビア
ホール5の抵抗を算出することができる。第1の電圧測
定用配線11と第2の電圧測定用配線21との抵抗は非
常に小さいため、これらについては無視することができ
る。
【0030】先の図4に示した構造をさらに理解し易く
説明すると、その構造は、図5に示すような回路と同等
となる。図5に示す回路は、ビアホール5を4等分した
部分のそれぞれの抵抗がR1 ,R2 ,R3 ,R4 とされ
ているとともに、第1の通電用配線10と第2の通電用
配線20に相当する配線10’,20’は、上記4つの
抵抗を抵抗R1 ,R4 の組と抵抗R2 ,R3 の組とに2
等分する位置に接続された構成である。上記回路におい
て、たとえば4つの抵抗R1 ,R2 ,R3 ,R 4 の全て
の値がRであるとすると、この回路の全体の抵抗は、R
となる。これに対して、上記4つの抵抗R1 ,R2 ,R
3 ,R4 のいずれか1つが断線してその断線した部分の
抵抗が無限大になった場合には、上記回路の導通部分の
抵抗は、2Rとなる。この抵抗の大きさは、上記回路が
正常である場合の2倍であり、その差は大きい。したが
って、上記ビアホール5の測定抵抗値に基づいて上記ビ
アホール5に導通不良があるか否かを容易に判断するこ
とができる。ビアホール5の測定抵抗値が適正であれ
ば、上記基板3上に別途造られている電子回路のビアホ
ールも適正なものであると認めることが可能である。
【0031】図6は、本願発明の第2の実施形態を示す
要部平面図である。図7は、図6のVII−VII断面図で
ある。図8は、第2の実施形態のビアホールと導体パタ
ーンとの斜視図である。図6以降の図においては、先の
実施形態と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略
する。
【0032】図7に示すように、このビアホールの抵抗
測定用配線構造は、基板3の表面上に、第1の絶縁層4
a、第1の導体パターン1A、第2の絶縁層4b、およ
び第2の導体パターン2Aを順次積層しており、その基
本的な積層構造は先の実施形態と同様である。ただし、
上記第1の導体パターン1Aと上記第2の導体パターン
2Aとは、複数のビアホール5を介して互いに導通して
いる。これら複数のビアホール5は、適当な間隔を隔て
て1列に並べて設けられている。
【0033】図8によく表れているように、上記第1の
導体パターン1Aは、上記各ビアホール5の下部に繋が
った複数の第1の通電用配線10Aと複数の第1の電圧
測定用配線11とを有している。上記複数の第1の通電
用配線10Aは、互いに隣り合う2つのビアホール5,
5どうしを接続するように設けられている。ただし、上
記複数の第1の通電用配線10Aは、複数のビアホール
5の全てを一連に接続するのではなく、2つのビアホー
ル5,5が接続された部分と接続されていない部分とが
交互に配置されるように設けられている。上記複数の第
1の電圧測定用配線11には、第2の絶縁層4b上に露
出した複数の電圧端子13がビアホール6を介して個々
に導通接続している。
【0034】上記第2の導体パターン2Aは、上記各ビ
アホール5の上部に繋がった複数の第2の通電用配線2
0Aと複数の第2の電圧測定用配線21とを有してい
る。上記複数の第2の通電用配線20Aは、上記複数の
ビアホール5のうち、上記第1の通電用配線10Aによ
っては互いに接続されていないビアホール5,5どうし
を接続するように、上記第1の通電用配線10Aとは互
い違い状に設けられている。これにより、上記複数のビ
アホール5は、上記複数の第1の通電用配線10Aと複
数の第2の通電用配線20Aとによって直列に接続され
ている。上記複数のビアホール5の列のうち、その両端
に位置する2つのビアホール5,5に対しては、2つの
第2の通電用配線20A,20Aがビアホール5の列の
外方に延びた状態に繋がっている。これら2つの第2の
通電用配線20A,20Aには、一対の電流端子29
a,29bが設けられている。上記複数の第2の電圧測
定用配線21には、複数の電圧端子23が個々に設けら
れている。複数の電圧端子13,23は、上記複数のビ
アホール5の列を挟むように2列に並べられている。
【0035】上記構造においては、図8の仮想線に示す
ように、通電用の一対のプローブPi ,Pi を電流端子
29a,29bに接触させることによって、上記複数の
ビアホール5の全てに電流を流すことができる。上記複
数のビアホール5の個々の抵抗は、電圧測定用の一対の
プローブPv ,Pv を互いに対応する一対の電圧端子1
3,23に接触させて電圧測定を行うことにより知るこ
とができる。1つのビアホール5についての電圧測定が
終了した後には、上記プローブPv ,Pv を電圧端子1
3,23の列方向に移動させて、次の電圧端子13,2
3に接触させればよい。
【0036】このようにして、上記複数のビアホール5
の個々の抵抗を求めれば、上記複数のビアホール5の全
てをサンプルとして、ビアホールの製造の適否を判断す
ることができる。複数の第1の通電用配線10Aと複数
の第2の通電用配線20Aとは、上記複数のビアホール
5の直径方向に繋がっているために、やはり先の実施形
態の場合と同様に、各ビアホール5に導通不良箇所が存
在する場合にはその測定抵抗値が大きくなり、各ビアホ
ール5が適正か否かの判断が容易となる。上記電流端子
29a,29bが、プローブPi ,Pi 用の差し込み穴
を有する形態のものに形成すれば、複数のビアホール5
の抵抗測定作業を人手作業で行う場合には、上記プロー
ブPi ,Pi を上記差し込み穴に差し込んだまま、電圧
測定用のプローブPv ,Pv を取り扱うことができ、便
利となる。
【0037】図9は、本願発明の第3の実施形態を示す
要部平面図である。図10は、図9のX−X断面図であ
る。図11は、第3の実施形態のビアホールと導体パタ
ーンとの斜視図である。
【0038】本実施形態のビアホールの抵抗測定用配線
構造は、先の第2の実施形態の構造とは、第1の電圧測
定用配線11、第2の電圧測定用配線21、および電圧
端子13,23の配置が相違しており、それ以外の構成
は先の第2の実施形態と共通している。本実施形態で
は、複数の第1の電圧測定用配線11がビアホール5か
ら延びる向きが2通りあり、互いに隣り合う2つの第1
の電圧測定用配線11,11のそれぞれが延びる向きは
互いに反対となっている。複数の第2の電圧測定用配線
21もそれと同様である。このため、複数の電圧端子1
3,23は、複数のビアホール5を挟む2つの端子列N
1,N2として並べられてはいるものの、それら2つの
端子列N1,N2のそれぞれは、電圧端子13と電圧端
子23とが交互に並んだ配列となっている。
【0039】上記構造では、図11の仮想線で示すよう
に、通電用の一対のプローブPi ,Pi を用いて、電流
Iを電流端子29aから電流端子29bに向けて流す
と、電流端子29aに最も近いビアホール5(5a)で
は、その上部が下部よりも高電位となる。次のビアホー
ル5(5b)では、その下部が上部よりも高電位とな
る。このようなことから、上記2つの端子列N1,N2
に並べられた複数の電圧端子13,23は、いずれの箇
所においても一方の端子列N1に位置する電圧端子13
または電圧端子23の方が、それに対応する他方の端子
列N2の電圧端子23または電圧端子13よりも高い電
位となる。一方、電圧測定を行う場合、電圧計に接続さ
れた一対のプローブPv',Pv"の極性を配慮して、プロ
ーブPv'をプローブPv"よりも常に高電位の部分に導通
させなければならない場合がある。このような場合に
は、上記プローブPv'を上記端子列N1の電圧端子1
3,23に順次接触させてゆくとともに、上記プローブ
Pv"を上記端子列N2の電圧端子13,23に順次接触
させてゆけばよい。先の第2の実施形態の図8に示した
構造では、電圧端子13,23が電位の高い端子列と電
位の低い端子列とに区分されていないために、極性を配
慮しなければならないプローブを用いて電圧測定を行う
場合には、これらのプローブを1つの端子列から他の端
子列に移動させる必要が生じる。ところが、本実施形態
の構造ではそのような手間は不要である。
【0040】本願発明に係るビアホールの抵抗測定用配
線構造の各部の具体的な構成は、上述の実施形態に限定
されず、種々に設計変更自在である。各部の具体的な材
質はとくに限定されるものではない。ビアホール、第1
の通電用配線、および第2の通電用配線などの具体的な
寸法や形状も限定されない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれ
ば、多層配線に用いられるビアホールに導通不良が発生
している場合と発生していない場合とのビアホールの抵
抗値の差を従来よりも大きくすることができる。したが
って、ビアホールが適正に製造されているか否かを容易
に判断することができ、ビアホールの導通不良を見逃し
てしまう可能性を低くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態を示す要部平面図で
ある。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】第1の実施形態のビアホールと導体パターンと
の斜視図である。
【図4】ビアホールおよびその周辺構造の簡略説明図で
ある。
【図5】図4の構造を回路として示した説明図である。
【図6】本願発明の第2の実施形態を示す要部平面図で
ある。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】第2の実施形態のビアホールと導体パターンと
の斜視図である。
【図9】本願発明の第3の実施形態を示す要部平面図で
ある。
【図10】図9のX−X断面図である。
【図11】第3の実施形態のビアホールと導体パターン
との斜視図である。
【図12】従来の構造の一例を示す要部平面図である。
【図13】図12のXIII −XIII 断面図である。
【図14】従来のビアホールと導体パターンとの斜視図
である。
【図15】従来のビアホールおよびその周辺構造の簡略
説明図である。
【図16】図15の構造を回路として示した説明図であ
る。
【符号の説明】 1,1A 第1の導体パターン 2,2A 第2の導体パターン 3 基板 4b 第2の絶縁層(絶縁層) 5 ビアホール 10,10A 第1の通電用配線 11 第1の電圧測定用配線 12 電流端子(端子) 13 電圧端子(端子) 20,20A 第2の通電用配線 21 第2の電圧測定用配線 22 電流端子(端子) 23 電圧端子(端子)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の通電用配線および第1の電圧測定
    用配線を含む第1の導体パターンと、この第1の導体パ
    ターンを覆う絶縁層と、この絶縁層上に形成され、かつ
    第2の通電用配線および第2の電圧測定用配線を含む第
    2の導体パターンと、この第2の導体パターンを上記第
    1の導体パターンに導通させるビアホールと、を具備し
    ている、ビアホールの抵抗測定用配線構造であって、 上記第1の通電用配線と上記第2の通電用配線とは、上
    記ビアホールのうち、平面視において上記ビアホールの
    中心を挟んで互いに対向する部分に接続されていること
    を特徴とする、ビアホールの抵抗測定用配線構造。
  2. 【請求項2】 上記第1の通電用配線、上記第1の電圧
    測定用配線、上記第2の通電用配線、および上記第2の
    電圧測定用配線には、上記絶縁層上に位置する端子が個
    々に設けられている、請求項1に記載のビアホールの抵
    抗測定用配線構造。
  3. 【請求項3】 複数の第1の通電用配線および複数の第
    1の電圧測定用配線を含む第1の導体パターンと、この
    第1の導体パターンを覆う絶縁層と、この絶縁層上に形
    成され、かつ複数の第2の通電用配線および複数の第2
    の電圧測定用配線を含む第2の導体パターンと、この第
    2の導体パターンを上記第1の導体パターンに導通させ
    る複数のビアホールとを具備しており、かつ、 上記複数の第1の通電用配線と上記複数の第2の通電用
    配線とは、上記各ビアホールのうち、平面視において上
    記各ビアホールの中心を挟んで互いに対向する部分に接
    続されているとともに、上記各ビアホールを介して一連
    に繋がっていることを特徴とする、ビアホールの抵抗測
    定用配線構造。
  4. 【請求項4】 上記複数の第1の通電用配線と上記複数
    の第2の通電用配線とが繋がって形成された一連の配線
    の両端、上記各第1の電圧測定用配線、および上記各第
    2の電圧測定用配線には、上記絶縁層上に位置する端子
    が個々に設けられている、請求項3に記載のビアホール
    の抵抗測定用配線構造。
  5. 【請求項5】 上記複数の第1の電圧測定用配線および
    上記複数の第2の電圧測定用配線のそれぞれの端子は、
    互いに対応する端子どうしが分離されるように2列に並
    べられており、かつ、 上記2列の複数の端子は、上記複数の第1の通電用配線
    と上記複数の第2の通電用配線とに通電を行ったとき
    に、一方の列の全ての端子が他方の列の個々に対応する
    端子よりも高電位または低電位となるように配置されて
    いる、請求項4に記載のビアホールの抵抗測定用配線構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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