JP2000100646A - コンデンサ素子 - Google Patents

コンデンサ素子

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JP2000100646A
JP2000100646A JP10271214A JP27121498A JP2000100646A JP 2000100646 A JP2000100646 A JP 2000100646A JP 10271214 A JP10271214 A JP 10271214A JP 27121498 A JP27121498 A JP 27121498A JP 2000100646 A JP2000100646 A JP 2000100646A
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JP
Japan
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capacitor
capacitor element
metal
electrodes
thin film
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Application number
JP10271214A
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English (en)
Inventor
Satoru Itabashi
悟 板橋
Kazuhide Yonemitsu
一英 米光
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属薄膜で形成したコンデンサ電極の酸化速
度を減速し、これによりコンデンサ素子の寿命をより長
くすること。 【解決手段】 プラスチックフィルムや紙などの誘電体
1、2の表面に、アルミニウムや亜鉛などの金属を蒸着
してコンデンサ電極13、14を形成し、この誘電体
1、2を重ねて巻回して構成したコンデンサ素子であっ
て、コンデンサ電極13、14の全周縁部に位置する部
分13a、13b、14a、14bの金属膜の厚みをコ
ンデンサ電極13、14の平面部13c、14cの金属
膜の厚みよりも厚くし、コンデンサ電極13、14の端
縁角部から進行する酸化による広がりを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属薄膜をコンデ
ンサ電極としたコンデンサ素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】コンデンサ素子には、例えばポリプロピレ
ンのようなプラスチックフィルムや紙などを誘電体と
し、その誘電体の表面にアルミニウムや亜鉛などの金属
を蒸着し、その蒸着により形成した金属膜をコンデンサ
電極とするものがある。このようなコンデンサ素子で
は、通常、誘電体の表面の一方の側縁部を残して蒸着に
より金属膜を形成し、この金属膜が形成された誘電体の
複数枚例えば2枚を、前記一方の側縁が互いに反対側と
なるように重ね合わして巻回し、巻回した各端面に亜鉛
などの金属を溶射して引出電極を形成してコンデンサ素
子を構成するようにしている。
【0004】図4はこのようにして形成されたコンデン
サ素子の一部の断面を示すもので、1および2はそれぞ
れ厚さ約5μm〜10μmのプラスチックフィルムある
いは紙からなる第1および第2の誘電体、3および4は
第1および第2の誘電体1、2のそれぞれの一方の表面
に蒸着により形成された金属膜からなる第1および第2
のコンデンサ電極、5は第1のコンデンサ電極3に接続
され、金属の溶射により形成された引出電極、6は第2
のコンデンサ電極4に接続され、金属の溶射により形成
された引出電極である。なお、1a、2aはコンデンサ
電極3、4が形成されない側縁部である。
【0005】ところで、コンデンサにおける誘電体は、
何らかの原因で部分的に電気的な欠陥が存在する。そこ
で、予めコンデンサに電圧を印加してこの欠陥部を強制
的に絶縁破壊し、その破壊時に突入するエネルギにより
欠陥部周縁のコンデンサ電極を溶解、飛散させ欠陥部周
縁のコンデンサ電極をなくし、欠陥部周縁が電気的に悪
影響を及ぼさないようにするセルフヒーリング処理をす
るものがある。
【0006】このようなセルフヒーリング処理を行うコ
ンデンサ素子では、そのセルフヒーリング処理を容易に
するために、前記コンデンサ電極3、4は、シート抵抗
6〜8Ω/ロと薄膜に形成される。しかし、全面的にコ
ンデンサ電極3、4を薄膜にすると引出電極5、6との
接着性が悪くなる。そのため引出電極5、6と接着させ
るコンデンサ電極3、4の端縁部3a、4a、すなわち
誘電体1、2の表面の他方の側縁部に位置する部分を誘
電体1、2の表面の中央部に位置する部分よりシート抵
抗3〜4Ω/ロと厚く金属を蒸着するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
コンデンサ電極を金属薄膜で形成したコンデンサ素子
は、比較的に寿命が短いという問題がある。これはコン
デンサ電極が薄膜であるため、その薄膜の端縁角部に電
界が集中し、その端縁角部の金属薄膜が酸化され、その
酸化が中央部の平面部に広がり、その広がり速度が速い
ことに原因するものと考えられる。
【0008】本発明は、このような原因に鑑みなされた
もので、金属薄膜で形成したコンデンサ電極の酸化速度
を減速し、これによりコンデンサ素子の寿命をより長く
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に金属薄
膜を形成した誘電体の複数を重ねて巻回し、各誘電体の
金属薄膜を対のコンデンサ電極としてなるコンデンサ素
子において、前記コンデンサ電極の全周縁部の金属膜の
厚みを、前記全周縁部を除く平面部の厚みよりも厚く形
成してなることを特徴とする。
【0010】この特徴によれば、コンデンサ電極の全周
縁部の金属膜の厚みを厚くしているので、その分コンデ
ンサ電極の端縁における電界の集中が緩和され、また端
縁角部が酸化されても、端縁部には金属量が多く、それ
によって平面部への酸化の広がり速度を減速することが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図を
参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係るコン
デンサ素子の一部の断面図である。なお、図4に示す従
来のコンデンサ素子と同一部分には同一の符号が付して
ある。図1において、13は第1の誘電体1の一方の表
面に蒸着により形成された金属薄膜からなるコンデンサ
電極、14は第2の誘電体2の一方の表面に蒸着により
形成された金属薄膜からなるコンデンサ電極である。
【0012】この実施形態のコンデンサ素子は、各誘電
体1および2の一方の表面に、その一方の側縁部1a、
2aを残した全面一様に金属薄膜によるコンデンサ電極
13、14が形成され、各コンデンサ電極13、14の
間に誘電体を位置させ、これを巻回して構成されてい
る。
【0013】コンデンサ電極13および14は、引出電
極5、6と接着させる端縁部13a、14aおよびその
端縁部13a、14aと対向する端縁部13b、14b
の金属膜の厚みを、中央部の平面部13c、14cの厚
みよりも厚く形成している。つまり、各コンデンサ電極
13、14の全周縁部を中央部の平面部13c、14c
よりも金属膜を厚く形成している。例えば中央部の平面
部13c、14cの金属膜の厚みを100Å、シート抵
抗6〜8Ω/ロとし、全周縁部の金属膜の厚みを500
Å、シート抵抗3〜4Ω/ロと膜厚を厚く形成してい
る。なお、具体的数値は例示であり、これに限定される
ものではない。また、厚みを厚くする周縁部の幅は適宜
に設定すればよい。
【0014】このように構成されたコンデンサ素子は、
コンデンサ電極13および14の全周縁部の金属膜の厚
みを厚くしているので、その分コンデンサ電極13およ
び14の端縁角部の丸みが増し、その角部における電界
の集中が緩和される。また、全周縁部の金属量が多く、
その端縁角部から酸化されても、その酸化が平面部13
c、14cへ及ぶ速度が減速される。その様子を図3に
示す。
【0015】図3は課電年数Tを横軸に、コンデンサ素
子の容量Cを縦軸にしたグラフで、c1は容量の規格
値、P1は従来のコンデンサ素子の容量の経年変化を示
し、P2はこの実施形態におけるコンデンサ素子の容量
の経年変化を示している。従来のコンデンサ素子では、
線P1で示されるようにその容量は時間の経過とともに
当初から減少し、やがて容量の規格値に達しT1、以後
規格値以下へと進行するが、この実施形態におけるコン
デンサ素子では、線P2で示されるように当初の容量の
低下速度は小さく、やがて線P1と同様の勾配で減少す
る。
【0016】したがって、この実施形態におけるコンデ
ンサ素子では、従来のコンデンサ素子に比し、当初の容
量の低下速度が小さい分、容量の規格値以下となるまで
の時間T2が長く、これによりコンデンサ素子の寿命が
より長くなる。なお、長くする時間は、厚みを厚くする
周縁部の幅の設定により任意に変えることができる。
【0017】以上述べた実施形態では、誘電体の一方の
表面に、その一方の側縁部を残した全面一様に金属薄膜
によるコンデンサ電極を形成した場合のもの、つまり誘
電体の一方の表面に、一つのコンデンサ電極を形成した
場合のものであるが、コンデンサ素子の種類によって
は、一つの誘電体の表面に複数のコンデンサ電極を形成
する場合がある。その一例を示したのが図2である。
【0018】図2に示す例では、誘電体1および2のそ
れぞれに一方の表面を2つの領域に区分し、各領域にそ
れぞれコンデンサ電極23、25および24、26を形
成し、このコンデンサ電極を形成した誘電体1および2
を重ねて巻回し、これによりコンデンサ素子が構成され
ている。
【0019】このように一つの誘電体の表面に、複数の
コンデンサ電極23、25または24、26が形成され
た場合においても、各コンデンサ電極23、25および
24、26のそれぞれの全周縁部23b、24b、25
b、26bを中央部の平面部23c、24c、25c、
26cよりも金属膜を厚く形成することにより、前記の
実施形態と同様にコンデンサ素子の寿命をより長くする
ことができる。
【0020】なお、以上の説明では、コンデンサ電極を
形成した誘電体の2枚を重ねて巻回したコンデンサ素子
であるが、この2枚の誘電体の間にコンデンサ電極が形
成されていない誘電体を重ねたり、さらに多くのコンデ
ンサ電極を形成した誘電体を重ねてコンデンサ素子を構
成することは任意である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えばポリプロピレンのようなプラスチックフィルムや紙
などの誘電体の表面に、アルミニウムや亜鉛などの金属
を蒸着してコンデンサ電極を形成する際、コンデンサ電
極の全周縁部に位置する部分の金属膜の厚みを厚くする
ので、コンデンサ電極の酸化による広がりが抑制され、
セルフヒーリング処理の容易性を妨げることなく、コン
デンサ素子の寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す部分断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す部分断面図であ
る。
【図3】コンデンサ素子の課電特性図である
【図4】従来のコンデンサ素子の部分断面図である。
【符号の説明】
1、2 誘電体 5、6 引出電極 13、14 コンデンサ電極 13a、14a コンデンサ電極の端縁部 13b、14b コンデンサ電極の端縁部 13c、14c コンデンサ電極の平面部 23〜26 コンデンサ電極 23b〜26b コンデンサ電極の端縁部 23c〜26c コンデンサ電極の平面部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に金属薄膜を形成した誘電体の複数
    を重ねて巻回し、各誘電体の金属薄膜を対のコンデンサ
    電極としてなるコンデンサ素子において、前記コンデン
    サ電極の全周縁部の金属膜の厚みを、前記全周縁部を除
    く平面部の厚みよりも厚く形成してなることを特徴とす
    るコンデンサ素子。
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WO2017188327A1 (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 京セラ株式会社 フィルムコンデンサ、連結型コンデンサと、これを用いたインバータおよび電動車輌

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