JPH0215312Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0215312Y2 JPH0215312Y2 JP1981035041U JP3504181U JPH0215312Y2 JP H0215312 Y2 JPH0215312 Y2 JP H0215312Y2 JP 1981035041 U JP1981035041 U JP 1981035041U JP 3504181 U JP3504181 U JP 3504181U JP H0215312 Y2 JPH0215312 Y2 JP H0215312Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistance
- electrode
- resistance vapor
- deposited
- low
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 17
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 9
- 239000010408 film Substances 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 2
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 2
- 239000011104 metalized film Substances 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- -1 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は自己回復時のエネルギーを抑えメタリ
コン層との接着を良くし、かつ部分放電による容
量減少を軽減できる同電位にある電極が互いに接
触する構造をもつ金属化フイルムまたは金属化紙
を用いたコンデンサに関する。
コン層との接着を良くし、かつ部分放電による容
量減少を軽減できる同電位にある電極が互いに接
触する構造をもつ金属化フイルムまたは金属化紙
を用いたコンデンサに関する。
従来同電位にある電極が互いに接触する構造を
もつコンデンサとしては特開昭55−158618号公報
に開示された技術がある。該公報に開示された技
術は例えば第1図に示すようにマージン部1を残
して両面に高抵抗蒸着電極2を形成したフイルム
または紙からなる誘電体シート3とマージン部4
を残して両面に低抵抗蒸着電極5を形成したフイ
ルムまたは紙からなる誘電体シート6を積層巻回
し前記低抵抗蒸着電極5部でメタリコン層7と接
着を保つように構成したものである。しかしなが
ら上記のような構成になるコンデンサにおいて巻
取作業中巻きづれによつて第2図に示すように互
いに接触している同電位にある高抵抗蒸着電極2
と低抵抗蒸着電極5のマージン1,4端部の接触
端部8,9がづれて高抵抗蒸着電極2の接触端部
8が低抵抗蒸着電極5の接触端部9より外側には
み出した場合、部分放電による容量減少の経時的
な割合が大きくなる欠点をもつていた。そしてこ
のような現象は比較的広幅な誘電体シートを用い
る大形のコンデンサに比し狭い幅の誘電体シート
を用いる小形のコンデンサにおいて特に顕著であ
つた。
もつコンデンサとしては特開昭55−158618号公報
に開示された技術がある。該公報に開示された技
術は例えば第1図に示すようにマージン部1を残
して両面に高抵抗蒸着電極2を形成したフイルム
または紙からなる誘電体シート3とマージン部4
を残して両面に低抵抗蒸着電極5を形成したフイ
ルムまたは紙からなる誘電体シート6を積層巻回
し前記低抵抗蒸着電極5部でメタリコン層7と接
着を保つように構成したものである。しかしなが
ら上記のような構成になるコンデンサにおいて巻
取作業中巻きづれによつて第2図に示すように互
いに接触している同電位にある高抵抗蒸着電極2
と低抵抗蒸着電極5のマージン1,4端部の接触
端部8,9がづれて高抵抗蒸着電極2の接触端部
8が低抵抗蒸着電極5の接触端部9より外側には
み出した場合、部分放電による容量減少の経時的
な割合が大きくなる欠点をもつていた。そしてこ
のような現象は比較的広幅な誘電体シートを用い
る大形のコンデンサに比し狭い幅の誘電体シート
を用いる小形のコンデンサにおいて特に顕著であ
つた。
本考案は上記の点に鑑みてなされたもので高抵
抗蒸着電極と接触し、該電極と同電位にある低抵
抗蒸着電極の両端部を前記高抵抗蒸着電極端部よ
りそれぞれ外側にはみ出すように構成することに
よつて部分放電による容量減少の少ないコンデン
サを提供することを目的とするものである。
抗蒸着電極と接触し、該電極と同電位にある低抵
抗蒸着電極の両端部を前記高抵抗蒸着電極端部よ
りそれぞれ外側にはみ出すように構成することに
よつて部分放電による容量減少の少ないコンデン
サを提供することを目的とするものである。
以下本考案の一実施例につき図面を参照して説
明する。すなわち第3図に示すようにマージン部
11を残して両面に面抵抗を10Ω/□を越え200
Ω/□以下とした高抵抗蒸着電極12を形成した
フイルムまたは紙からなる誘電体シート13とマ
ージン部14を残して両面に面抵抗を1Ω/□を
越え、10Ω/□以下とした低抵抗蒸着電極15を
形成したフイルムまたは紙からなる誘電体シート
16を用い、前記高抵抗蒸着電極12と低抵抗蒸
着電極15が接触するよう前記誘電体シート13
と前記誘電体シート16を交互に積層した状態で
低抵抗蒸着電極15の両端部を高抵抗蒸着電極1
2端部よりそれぞれ外側にはみ出すようにして巻
回し、前記低抵抗蒸着電極15の一方端と接着し
てメタリコン層17を形成してなるものである。
明する。すなわち第3図に示すようにマージン部
11を残して両面に面抵抗を10Ω/□を越え200
Ω/□以下とした高抵抗蒸着電極12を形成した
フイルムまたは紙からなる誘電体シート13とマ
ージン部14を残して両面に面抵抗を1Ω/□を
越え、10Ω/□以下とした低抵抗蒸着電極15を
形成したフイルムまたは紙からなる誘電体シート
16を用い、前記高抵抗蒸着電極12と低抵抗蒸
着電極15が接触するよう前記誘電体シート13
と前記誘電体シート16を交互に積層した状態で
低抵抗蒸着電極15の両端部を高抵抗蒸着電極1
2端部よりそれぞれ外側にはみ出すようにして巻
回し、前記低抵抗蒸着電極15の一方端と接着し
てメタリコン層17を形成してなるものである。
以上のように構成してなるコンデンサによれば
メタリコン層17と接着しない他端の低抵抗蒸着
電極15端部が同電位として接触する高抵抗蒸着
電極12端部よりはみ出しているため部分放電に
よる容量減少が軽減できる。つぎに実験結果をも
とに本考案の優位性について述べる。すなわち誘
電体シートとして5μ厚×10mm幅のポリエチレン
テレフタレートフイルムを用い高抵抗蒸着電極部
の面抵抗を20Ω/□、低抵抗蒸着電極部の面抵抗
を3Ω/□とし第3図に示すように低抵抗蒸着電
極端部のはみ出し部寸法イを0.5mmに設定構成し
た本考案品Aと第2図に示すように本考案品Aと
は逆に高抵抗蒸着電極端部のはみ出し部寸法ロを
0.5mmに設定構成した参考品Bを試料としてそれ
ぞれ10個作り50Hz300V.AC印加条件による時間
に対する容量変化率を測定した結果第4図に示す
ようになつた。第4図から明らかなように本考案
品Aは参考品Bと比較して時間の経過に対する容
量減少が少なくすぐれた効果を実証した。なお上
記実施例では両面に同一面抵抗値を形成した誘電
体シートを用いた構成について説明したが第5図
および第6図に示すような一方の面に低抵抗蒸着
電極18を形成し他方の面に高抵抗蒸着電極19
を形成した誘電体シート20を積層するかまたは
第7図に示すように片面に低抵抗蒸着電極21を
形成した誘電体シート22と第8図に示すように
片面に高抵抗蒸着電極23を形成した誘電体シー
ト24を適宜合わせ積層してもよく、要するに低
抵抗蒸着電極と高抵抗蒸着電極が接触した状態で
低抵抗蒸着電極の両端部がそれぞれ高抵抗蒸着電
極端部より外側にはみ出すように構成すれば同様
の効果を得ることができる。さらに上記実施例で
高抵抗蒸着電極の構造として高抵抗蒸着電極の一
端を誘電体シートの一端面に合わせて形成した構
造について限定して説明したがこれに限定される
ものではなく両端面にマージン部を残して高抵抗
蒸着電極を形成し第9図〜第11図に示すように
構成したコンデンサでも同様の効果を得ることが
できる。なお25は高抵抗蒸着電極、26は低抵
抗蒸着電極、27は誘電体シート、28はメタリ
コン層である。
メタリコン層17と接着しない他端の低抵抗蒸着
電極15端部が同電位として接触する高抵抗蒸着
電極12端部よりはみ出しているため部分放電に
よる容量減少が軽減できる。つぎに実験結果をも
とに本考案の優位性について述べる。すなわち誘
電体シートとして5μ厚×10mm幅のポリエチレン
テレフタレートフイルムを用い高抵抗蒸着電極部
の面抵抗を20Ω/□、低抵抗蒸着電極部の面抵抗
を3Ω/□とし第3図に示すように低抵抗蒸着電
極端部のはみ出し部寸法イを0.5mmに設定構成し
た本考案品Aと第2図に示すように本考案品Aと
は逆に高抵抗蒸着電極端部のはみ出し部寸法ロを
0.5mmに設定構成した参考品Bを試料としてそれ
ぞれ10個作り50Hz300V.AC印加条件による時間
に対する容量変化率を測定した結果第4図に示す
ようになつた。第4図から明らかなように本考案
品Aは参考品Bと比較して時間の経過に対する容
量減少が少なくすぐれた効果を実証した。なお上
記実施例では両面に同一面抵抗値を形成した誘電
体シートを用いた構成について説明したが第5図
および第6図に示すような一方の面に低抵抗蒸着
電極18を形成し他方の面に高抵抗蒸着電極19
を形成した誘電体シート20を積層するかまたは
第7図に示すように片面に低抵抗蒸着電極21を
形成した誘電体シート22と第8図に示すように
片面に高抵抗蒸着電極23を形成した誘電体シー
ト24を適宜合わせ積層してもよく、要するに低
抵抗蒸着電極と高抵抗蒸着電極が接触した状態で
低抵抗蒸着電極の両端部がそれぞれ高抵抗蒸着電
極端部より外側にはみ出すように構成すれば同様
の効果を得ることができる。さらに上記実施例で
高抵抗蒸着電極の構造として高抵抗蒸着電極の一
端を誘電体シートの一端面に合わせて形成した構
造について限定して説明したがこれに限定される
ものではなく両端面にマージン部を残して高抵抗
蒸着電極を形成し第9図〜第11図に示すように
構成したコンデンサでも同様の効果を得ることが
できる。なお25は高抵抗蒸着電極、26は低抵
抗蒸着電極、27は誘電体シート、28はメタリ
コン層である。
以上述べたように本考案によれば同電位にある
電極が互いに接触する構造をもつ金属化フイルム
または金属化紙を用い互いに接触する電極の一方
を高抵抗蒸着電極とし他方を低抵抗蒸着電極とし
たコンデンサにおいて低抵抗蒸着電極の両端部を
高抵抗蒸着電極端部よりそれぞれ外側にはみ出す
ようにし、さらに前記低抵抗蒸着電極のみでメタ
リコン層と接着を保つように構成することによつ
て自己回復時のエネルギーを抑えメタリコン層と
の接着の良いしかも部分放電による容量減少を軽
減できるコンデンサを得ることができる。
電極が互いに接触する構造をもつ金属化フイルム
または金属化紙を用い互いに接触する電極の一方
を高抵抗蒸着電極とし他方を低抵抗蒸着電極とし
たコンデンサにおいて低抵抗蒸着電極の両端部を
高抵抗蒸着電極端部よりそれぞれ外側にはみ出す
ようにし、さらに前記低抵抗蒸着電極のみでメタ
リコン層と接着を保つように構成することによつ
て自己回復時のエネルギーを抑えメタリコン層と
の接着の良いしかも部分放電による容量減少を軽
減できるコンデンサを得ることができる。
第1図は従来例によるコンデンサを示す断面
図、第2図は参考例によるコンデンサを示す断面
図、第3図は本考案の一実施例によるコンデンサ
を示す断面図、第4図は時間−容量変化率を示す
特性曲線図、第5図〜第8図は本考案の他の実施
例によるコンデンサを構成する誘電体シートを示
す断面図、第9図〜第11図は本考案の他の実施
例によるコンデンサを示す断面図である。 12,19,23,25……高抵抗蒸着電極、
13,16,20,24,27……誘電体シー
ト、15,18,21,26……低抵抗蒸着電
極、17,18……メタリコン層。
図、第2図は参考例によるコンデンサを示す断面
図、第3図は本考案の一実施例によるコンデンサ
を示す断面図、第4図は時間−容量変化率を示す
特性曲線図、第5図〜第8図は本考案の他の実施
例によるコンデンサを構成する誘電体シートを示
す断面図、第9図〜第11図は本考案の他の実施
例によるコンデンサを示す断面図である。 12,19,23,25……高抵抗蒸着電極、
13,16,20,24,27……誘電体シー
ト、15,18,21,26……低抵抗蒸着電
極、17,18……メタリコン層。
Claims (1)
- 同電位にある電極が互いに接触する構造をもつ
誘電体シートを用い、互いに接触する電極の一方
を高抵抗蒸着電極とし、他方を低抵抗蒸着電極と
したコンデンサにおいて、前記低抵抗蒸着電極の
両端部を前記高抵抗蒸着電極端部よりそれぞれ外
側にはみ出させ、前記低抵抗蒸着電極のみでメタ
リコン層と接着したことを特徴とするコンデン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981035041U JPH0215312Y2 (ja) | 1981-03-12 | 1981-03-12 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981035041U JPH0215312Y2 (ja) | 1981-03-12 | 1981-03-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57148837U JPS57148837U (ja) | 1982-09-18 |
JPH0215312Y2 true JPH0215312Y2 (ja) | 1990-04-25 |
Family
ID=29832334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1981035041U Expired JPH0215312Y2 (ja) | 1981-03-12 | 1981-03-12 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0215312Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005191462A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Shizuki Electric Co Inc | 金属化フィルムコンデンサ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52145764A (en) * | 1976-05-25 | 1977-12-05 | Siemens Ag | Selffrecovering capacitor |
-
1981
- 1981-03-12 JP JP1981035041U patent/JPH0215312Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52145764A (en) * | 1976-05-25 | 1977-12-05 | Siemens Ag | Selffrecovering capacitor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57148837U (ja) | 1982-09-18 |
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