JP2629414B2 - オールフイルムコンデンサ - Google Patents
オールフイルムコンデンサInfo
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- JP2629414B2 JP2629414B2 JP19689390A JP19689390A JP2629414B2 JP 2629414 B2 JP2629414 B2 JP 2629414B2 JP 19689390 A JP19689390 A JP 19689390A JP 19689390 A JP19689390 A JP 19689390A JP 2629414 B2 JP2629414 B2 JP 2629414B2
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- Japan
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- roughened
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- withstand voltage
- thickness
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はオールフイルムコンデンサに関する。
(従来の技術) 周知のようにオールフイルムコンデンサは、誘電体と
して樹脂製のフイルムを使用し、その複数枚を重ね合わ
せ、これを電極箔間にはさんで巻回してコンデンサ素子
とし、これに絶縁油を浸漬させて構成させる。
して樹脂製のフイルムを使用し、その複数枚を重ね合わ
せ、これを電極箔間にはさんで巻回してコンデンサ素子
とし、これに絶縁油を浸漬させて構成させる。
この場合各フイルム間の絶縁油の流通を確実にするた
めに、そのフイルムの両面を粗面化したものを使用する
ことが行なわれている。
めに、そのフイルムの両面を粗面化したものを使用する
ことが行なわれている。
たとえば第1図に示す厚さTの前記フイルムの拡大断
面図のように、中間部Aの両面を粗面化して粗面化部B,
Cとし、中間部Aの厚さをa、各粗面化部B,Cの各最大粗
さをb,cとする。
面図のように、中間部Aの両面を粗面化して粗面化部B,
Cとし、中間部Aの厚さをa、各粗面化部B,Cの各最大粗
さをb,cとする。
ここでたとえば厚さTが15μmのフイルムにおいて、
bを2.36μm、cを1.15μmとしたとき、aは11.49μ
mとなる。この厚さをもってこのフイルムが電気的耐電
圧を負担することになる。
bを2.36μm、cを1.15μmとしたとき、aは11.49μ
mとなる。この厚さをもってこのフイルムが電気的耐電
圧を負担することになる。
(発明が解決しようとする課題) このような構成のフイルムを使用してコンデンサを製
作する場合、この電気的耐電圧の負担を大きくするに
は、中間部Aを厚くすればよい。しかしこれを厚くする
と、粗面化部B,Cの最大粗さb,cが小さくなり、油の含浸
が悪くなって逆に耐電圧特性が低下する。
作する場合、この電気的耐電圧の負担を大きくするに
は、中間部Aを厚くすればよい。しかしこれを厚くする
と、粗面化部B,Cの最大粗さb,cが小さくなり、油の含浸
が悪くなって逆に耐電圧特性が低下する。
この発明は、両面を粗面化したポリプロピレンフイル
ムを使用するコンデンサにおいて、その耐電圧の向上を
図ることを目的とする。
ムを使用するコンデンサにおいて、その耐電圧の向上を
図ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) この発明は、一方の面の粗面化部の最大粗さが他方の
面の粗面化部の最大粗さの1/8〜1/4になるように両面の
粗面化部の粗面化度に差をもたせて粗面化するととも
に、両粗面化部間の中間部の厚さを全体の厚さの80〜90
%としてなる二軸延伸両粗面化のポリプロピレンフイル
ムを使用して構成することを特徴とする。
面の粗面化部の最大粗さの1/8〜1/4になるように両面の
粗面化部の粗面化度に差をもたせて粗面化するととも
に、両粗面化部間の中間部の厚さを全体の厚さの80〜90
%としてなる二軸延伸両粗面化のポリプロピレンフイル
ムを使用して構成することを特徴とする。
(作用) 両粗面化部間の中間部の厚さを全体の厚さの80〜90%
とすることにより、適度の電気的耐電圧を維持すること
ができると同時に、両粗面化部の各粗面化度に、1/8〜1
/4の差をもたせることによって、隣合う両粗面化部間に
適度の絶縁油の流通路が形成されるようになる。これに
よって耐電圧特性が向上するようになる。
とすることにより、適度の電気的耐電圧を維持すること
ができると同時に、両粗面化部の各粗面化度に、1/8〜1
/4の差をもたせることによって、隣合う両粗面化部間に
適度の絶縁油の流通路が形成されるようになる。これに
よって耐電圧特性が向上するようになる。
この場合中間部の厚さを80%より小さい場合は、耐電
圧の負担に不足が生じるし、また90%を超えると、両粗
面化部の粗さが小さくなり、絶縁油の含浸性が損われる
ようになる。
圧の負担に不足が生じるし、また90%を超えると、両粗
面化部の粗さが小さくなり、絶縁油の含浸性が損われる
ようになる。
また両粗面化部の粗面化度の差が1/8より小さくなる
と、重ね合わされることによって形成される油流通路
は、粗面化面と平滑面とを重ね合わせたときと同じよう
な油流通路となり、この場合も油の含浸性を損われる。
と、重ね合わされることによって形成される油流通路
は、粗面化面と平滑面とを重ね合わせたときと同じよう
な油流通路となり、この場合も油の含浸性を損われる。
また前記差が1/4を超えて大きくなると、両粗面化面
の粗さが接近することになり、そのため一方の面の山部
と他方の面の谷部とが重なり合う機会が多くなる。その
ため両面間の空隙が狭まることにより、絶縁油の流通が
損われる。
の粗さが接近することになり、そのため一方の面の山部
と他方の面の谷部とが重なり合う機会が多くなる。その
ため両面間の空隙が狭まることにより、絶縁油の流通が
損われる。
(実施例) この発明の実施例を説明する。第2図に示すように二
軸延伸両粗面化のポリプロピレンフイルム(以下単にフ
イルムという。)1の2枚を電極箔2の間にはさんで巻
回してコンデンサ素子3を巻回する。そしてその複数の
集積してタンク内に収納し、絶縁油を含浸してコンデン
サを構成する。
軸延伸両粗面化のポリプロピレンフイルム(以下単にフ
イルムという。)1の2枚を電極箔2の間にはさんで巻
回してコンデンサ素子3を巻回する。そしてその複数の
集積してタンク内に収納し、絶縁油を含浸してコンデン
サを構成する。
これらの構成は従来のものと特に相違するものではな
いが、この発明にしたがいフイルム1として、一方の面
4の粗面化度(最大粗さ)が、他方の面5の粗面化度
(最大粗さ)より大きいように両面を粗面化したものを
使用する。そして粗面化が異なる面同志が重ね合わせて
巻回してコンデンサ素子3を構成する。
いが、この発明にしたがいフイルム1として、一方の面
4の粗面化度(最大粗さ)が、他方の面5の粗面化度
(最大粗さ)より大きいように両面を粗面化したものを
使用する。そして粗面化が異なる面同志が重ね合わせて
巻回してコンデンサ素子3を構成する。
次にこの発明によるコンデンサの耐電圧特性を。従来
構成のものと比較して次表に示す。なお、フイルムの使
用枚数は2枚であり、同表中耐電圧値は交流長時間耐電
圧値(105秒値)(V/μm)である。
構成のものと比較して次表に示す。なお、フイルムの使
用枚数は2枚であり、同表中耐電圧値は交流長時間耐電
圧値(105秒値)(V/μm)である。
上表から理解されるように、試料番号1,3のように中
間部Aが薄過ぎたり、厚過ぎた場合は、耐電圧特性は低
下するし、また試料番号1,2のように粗面化の程度の差
が大きくなり過ぎると、油の含漬性が損われて耐電圧特
性はあまり向上しない。
間部Aが薄過ぎたり、厚過ぎた場合は、耐電圧特性は低
下するし、また試料番号1,2のように粗面化の程度の差
が大きくなり過ぎると、油の含漬性が損われて耐電圧特
性はあまり向上しない。
これに対し、試料番号4〜7に示すように粗面化度の
差が1/8〜1/4であって中間部の厚さを全体の厚さの80〜
90%としたものは、電気的耐電圧を適度に負担するとと
もに、絶縁油の流通路が確保されることによって、いず
れも比較例よりも耐電圧特性が向上している。
差が1/8〜1/4であって中間部の厚さを全体の厚さの80〜
90%としたものは、電気的耐電圧を適度に負担するとと
もに、絶縁油の流通路が確保されることによって、いず
れも比較例よりも耐電圧特性が向上している。
(発明の効果) 以上詳述したようにこの発明によれは、オールフイル
ムコンデンサにおいて、その耐電圧特性を従来構成のも
のよりも向上させることができる効果を奏する。
ムコンデンサにおいて、その耐電圧特性を従来構成のも
のよりも向上させることができる効果を奏する。
第1図は両面を粗面化したフイルムの拡大断面図、第2
図はこの発明の実施例を示す拡大断面図である。 A……中間部、B,C……粗面化部、1……フイルム、2
……電極箔、3……コンデンサ素子、
図はこの発明の実施例を示す拡大断面図である。 A……中間部、B,C……粗面化部、1……フイルム、2
……電極箔、3……コンデンサ素子、
Claims (1)
- 【請求項1】一方の面の粗面化部の最大粗さが他方の面
の粗面化部の最大粗さの1/8〜1/4になるように両面の粗
面化部の粗面化度に差をもたせて粗面化するとともに、
前記両粗面化部間の中間部の厚さを全体の厚さの80〜90
%としてなる二軸延伸両粗面化のポリプロピレンフイル
ムの複数枚を、互いに最大粗さが異なる面同志が向かい
合うように重ね合わせ、電極箔間にはさんで巻回してコ
ンデンサ素体とし、前記コンデンサ素体に絶縁油を含浸
してなる オールフイルムコンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19689390A JP2629414B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | オールフイルムコンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19689390A JP2629414B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | オールフイルムコンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0482209A JPH0482209A (ja) | 1992-03-16 |
JP2629414B2 true JP2629414B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=16365403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19689390A Expired - Fee Related JP2629414B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | オールフイルムコンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2629414B2 (ja) |
-
1990
- 1990-07-25 JP JP19689390A patent/JP2629414B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0482209A (ja) | 1992-03-16 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |