JP2644036B2 - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents

金属化フィルムコンデンサ

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は薄層電極を改良した金属化フィルムコンデン
サに関するものである。
従来の技術 従来、金属化フィルムコンデンサはプラスチックフィ
ルムの片面または両面にアルミニウムまたは亜鉛を真空
蒸着した金属化フィルムを一対にして巻回、または積層
したコンデンサ素子の両端面にメタリコン金属を溶着し
て構成していた。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、アルミニウムを真空蒸着した金属化フ
ィルムを用いた金属化フィルムコンデンサは、アルミニ
ウム自体が非常に卑な金属であるため、アルミニウムの
表面に金属酸化物となる絶縁層が生じ、メタリコン金属
との接着強度が弱くなること、また交流電圧の課電時に
は残存した微量水分の影響で、絶端効果による電界集中
で酸化物が生成されるが、その酸化物が高絶縁物である
ためにストレス集中が続き、反応が課電時間に対して比
例的に進むことより静電容量値の減少が生じるなどの欠
点があった。
また、亜鉛を真空蒸着した金属化フィルムコンデンサ
は、水分存在雰囲気下において、亜鉛の表面の酸化形態
が水酸化物にとどまることなく、進展していく特性を有
するため、電極適性条件として耐湿性に欠点があった。
これらの欠点を解消するためにアルミニウムと亜鉛の
合金を真空蒸着した金属化フィルムを用いて、アルミニ
ウムのみまたは亜鉛のみを真空蒸着した金属化フィルム
コンデンサの欠点を緩和することが提案された。
しかし、上記アルミニウム−亜鉛合金を真空蒸着した
金属化フィルムで構成した金属化フィルムコンデンサに
おいては、静電容量値の安定性、耐湿性能に関して緩和
がはかられているが、メタリコン金属との接着強度とし
ての耐電流性が弱い欠点があった。
問題点を解決するための手段 本発明は上記の欠点を解決したもので、プラスチック
フィルムの片面または両面に、メタリコン金属接着側に
亜鉛薄層電極を、マージン側にアルミニウム−亜鉛合金
薄膜電極を形成した金属化フィルムを巻回、あるいは積
層したコンデンサ素子の両端面にメタリコン金属を溶着
して構成したことを特徴とする金属化フィルムコンデン
サである。
作用 上記のように構成された金属化フィルムコンデンサ
は、静電容量が安定し、耐湿性能が緩和されるとともに
メタリコン金属の接着強度が向上する。
実施例 以下、本発明を第1図〜第3図に示す実施例について
説明する。
第1図は本発明の金属化フィルムコンデンサの一実施
例の要部断面図で、図においてプラスチックフィルム1
の片面にマージン部を設けた側にアルミウムと亜鉛の合
金を真空蒸着したアルミニウム−亜鉛合金薄層電極2を
形成するとともにメタリコン金属5を溶着する側に亜鉛
を真空蒸着した亜鉛薄層電極3を形成した片面金属化フ
ィルム4Aを一対にして巻回した金属化フィルムコンデン
サ素子の両端面にメタリコン金属5を溶着して構成した
金属化フィルムコンデンサである。プラスチックフィル
ム1は通常コンデンサの誘導体として用いられているポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネイト、ポリフェニレンスルフィドなどのいずれか1
種または2種以上の組合せを用いることができる。また
メタリコン金属溶着側に形成した亜鉛薄層電極3は6Ω
/口以下の抵抗値となる膜厚を有することが望ましい。
第2図は本発明の金属化フィムムコンデンサの他の実
施例の要部断面図で、プラスチクフィルム1の両面にマ
ージン部を設けた側にアルミニウムと亜鉛の合金を真空
蒸着したアルミニウム−亜鉛合金薄層電極2を形成する
とともにメタリコン金属5を溶着する側に亜鉛を真空蒸
着した亜鉛薄層電極3を形成した両面金属化フィルム4B
を電極(誘電体として作用しない)とし、該電極と上記
プラスチックフィルム1よりなる誘電体とを一対にして
巻回したコンデンサ素子の両端面にメタリコン金属5を
溶着して構成した金属化フィルムコンデンサである。
次に実験例として、厚さ7μm、幅100mmのポリプロ
ピレンフィルムの片面にメタリコン金属を溶着する側に
フィルムの絶端より10cmの幅に3Ω/口の抵抗値を持つ
厚さに亜鉛を真空蒸着し、反対側にマージン部を設けて
残りの部分にアルミニウム5重量%と亜鉛95重量%の比
率からなる合金を同一抵抗値すなわち、3Ω/口をもつ
厚さに真空蒸着した片面金属化ポリプロピレンフィルム
を一対にして巻回したコンデンサ素子の両端面にメタリ
コン金属として亜鉛を溶着して構成した静電容量30μF
の本発明の金属化ポリプロピレンフィルムコンデンサA
と、厚さ7μm、幅100mmのポリプロピレンフィルムの
片面にマージン部を設けてアルミニウム5重量%と亜鉛
95重量%の比率からなる合金を3Ω/口の抵抗値を持つ
厚さに真空蒸着した片面金属化ポリプロピレンフィルム
を一対にして巻回したコンデンサ素子の両端面にメタリ
コン金属として亜鉛を溶着して構成した静電容量30μF
の従来の片面金属化ポリプロピレンフィルムコンデンサ
Bを製作した。
第3図は上記本発明の片面金属化ポリプロピレンフィ
ルムコンデンサAと従来の片面金属化ポリプロピレンフ
ィルムコンデンサBをそれぞれ10個について、メタリコ
ン強度の耐電流性評価試験として有効電極長当り20A/m
のサージ電流を4000回充放電繰り返した最の1kHzにおけ
るtanδ特性の経時変化の平均値を示す。
上記実施例においては、誘電体にポリプロピレートフ
ィルムを用いたが、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリフェニレンフルフ
ィドフィルムなどのプラスチックフィルムを用いても同
様の効果が得られた。またメタリコン金属に亜鉛を用い
たが、半田、ニッケル、金またはこれらの合金を用いて
も同様の効果が得られた。上述の実施例は巻回した素子
について述べたが積層形のコンデンサについても同様に
構成できることはいうまでもない。
発明の効果 叙上のように本発明の金属化フィルムコンデンサは、
プラスチクフィルムのメタリコン金属溶着側に亜鉛を、
マージン側にアルミニウム−亜鉛の合金をそれぞれ真空
蒸着して薄層電極を形成した金属化フィルムを用いたも
ので、静電容量が安定し、耐湿性能の緩和がはかれ、し
かもメタリコン金属溶着側が亜鉛薄層電極であるために
メタリコン金属との接着強度が向上するので、耐電流性
の向上がはかれるなどの効果があり、工業的ならびに実
用的価値大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の金属化フィルムコンデンサの一実施例
の要部断面図、第2図は本発明の金属化フィルムコンデ
ンサの他の実施例の要部断面図、第3図は本発明の金属
フィルムコンデンサと従来の金属化フィルムコンデンサ
のtanδ−充放電回数特性図である。 1:プラスチックフィルム、2:アルミニウム−亜鉛合金薄
層電極、3:亜鉛薄層電極、4A:片面金属化フィルム、4B:
両面金属化フィルム、5:メタリコン金属、A:本発明の金
属化ポリプロピレンフィルムコンデンサ、B:従来の金属
化ポリプロピレンフィルムコンデンサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムの片面または両面の
    メタリコン金属接着側に亜鉛薄層電極を、マージン側に
    アルミニウム−亜鉛合金薄膜電極を形成した金属化フィ
    ルムを巻回、または積層したコンデンサ素子を両端面に
    メタリコン金属を溶着して構成したことを特徴とする金
    属化フィルムコンデンサ。
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