JP2000100233A - 前照灯 - Google Patents

前照灯

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JP2000100233A
JP2000100233A JP10272050A JP27205098A JP2000100233A JP 2000100233 A JP2000100233 A JP 2000100233A JP 10272050 A JP10272050 A JP 10272050A JP 27205098 A JP27205098 A JP 27205098A JP 2000100233 A JP2000100233 A JP 2000100233A
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distribution pattern
low
light
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Yasuhiro Okubo
泰宏 大久保
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Ichikoh Industries Ltd
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    • F21S41/20Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by refractors, transparent cover plates, light guides or filters
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    • H01K9/08Lamps having two or more incandescent bodies separately heated to provide selectively different light effects, e.g. for automobile headlamp
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    • F21LIGHTING
    • F21WINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES F21K, F21L, F21S and F21V, RELATING TO USES OR APPLICATIONS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS
    • F21W2102/00Exterior vehicle lighting devices for illuminating purposes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好なロービームの配光パターン、ハイビー
ムの配光パターンが得られる。 【解決手段】 ロービーム用フィラメント51とハイビ
ーム用フィラメント52との相対位置関係を、ハイビー
ム用フィラメント52の被照射部520の虚像86がロ
ービームの配光パターンLPでのグレア光とならない位
置関係にある。この結果、リフレクタ4の反射面40に
入射する光がほぼ100%有効利用され、かつ、良好な
ロービームの配光パターンLP及びハイビームの配光パ
ターンHPが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の前
照灯であって、反射面の全面反射配光により所定のロー
ビームの配光パターン及びハイビームの配光パターンが
それぞれ得られる前照灯に係り、特に、リフレクタの反
射面に入射する光がほぼ100%有効利用され、かつ、
良好なロービームの配光パターン及びハイビームの配光
パターンが得られる前照灯に関するものである。
【0002】なお、本明細書において、「前方」とは、
自動車の進行方向であって、ドライバー側から見た前方
を言う。また、本明細書及び本図面において、符号
「L」はドライバー側から前方を見た場合の左側のこと
を示し、また符号「R」はドライバー側から前方を見た
場合の右側のことを示し、さらに符号「U」はドライバ
ー側から前方を見た場合の上側のことを示し、さらにま
た符号「D」はドライバー側から前方を見た場合の下側
のことを示す。また、符号「H−H」は水平線(水平
軸)のことを示し、符号「V−V」は垂直線(垂直軸)
のことを示す。
【0003】
【従来の技術】以下、この種の前照灯を図15乃至図2
4を参照して説明する。なお、図示の前照灯は、右側通
行区分の自動車の左側(ドライバー側から前方を見た場
合の左側であって、前方から自動車の正面側を見た場合
は右側となる)に装備されるものである。また、左側通
行区分の自動車に装備される前照灯はこの図示の前照灯
と左右逆となる。さらに、自動車の右側に装備される前
照灯はこの図示の前照灯とほぼ左右対称となる。
【0004】この前照灯は、ランプハウジング1及びレ
ンズ(アウターレンズ)2により、灯室3が画成形成さ
れている。この灯室3内には、ランプハウジング1と別
体のリフレクタ4が、ピボット機構(図示せず)及び光
軸調整装置(図示せず)等により上下方向及び左右方向
に、回動可能に配置されている。このリフレクタ4は、
複合反射面から構成されている反射面40を有してい
る。この反射面40、すなわち、複合反射面は、上下左
右に複数個に区画された反射面セグメント(図示せず)
からなるもので、所謂自由曲面と称されている。この自
由曲面は、例えば、特開平9−306220号公報に記
載されているように、多数個のブロックに分割されてい
るもの、又は、少数個のブロックに分割されたもの、又
は、複数個のブロックが連続的に繋がったもの(ブロッ
クの繋ぎ線が見えないもの)等がある。この複合反射面
には厳密な意味での単一の焦点を有していないが、該複
合反射面を形成している複数の回転放物面相互の焦点距
離の差異は僅少であり、ほぼ同一の焦点を共有している
ので、図に示した焦点Fは厳密に言えば疑似焦点である
が、本明細書においてはこれを焦点Fと言う。同様に、
図に示した光軸Z−Zも厳密に言えば疑似光軸である
が、本明細書においてはこれを光軸と呼ぶことにする。
【0005】上述のリフレクタ4には、光源バルブ5が
着脱可能に取り付けられている。この光源バルブ5は、
遮光フードがない光源バルブであって、ガラス管球50
中にロービーム用フィラメント51及びハイビーム用フ
ィラメント52が配置されており、かつ、このガラス管
球50の先端部に例えば黒色塗装の被膜54(ロービー
ム用フィラメント51及びハイビーム用フィラメント5
2からの直射光がレンズ2に達するのを遮断するもの)
が設けられてなるものである。上述のロービーム用フィ
ラメント51は、反射面40の光軸Z−Zとほぼ平行で
あり、かつ反射面40の焦点Fよりも前方に位置してい
る。また、ハイビーム用フィラメント52は、光軸Z−
Zとほぼ平行であり、また焦点Fの近傍に、さらにロー
ビーム用フィラメント51よりも斜下方(右側通行区分
の場合右下、左側通行区分の場合左下)若しくは下方に
位置している。
【0006】なお、図において、6はシェードである。
このシェード6は、前記リフレクタ4に固定されてお
り、かつ、前記光源バルブ5の前方を覆っており、ロー
ビーム用フィラメント51及びハイビーム用フィラメン
ト52からの直射光がリフレクタ4の無効部42やレン
ズ2に達するのを遮断するものである。また、60はゴ
ムキャップである。このゴムキャップ60は、取付キャ
ップ61により、光源バルブ5の口金とランプハウジン
グ1の後部開口部との間に水密に着脱可能に取り付けら
れており、灯室3内を水密に保つものである。
【0007】そして、上述の複合反射面から構成された
反射面40のリフレクタ4と、上述のロービーム用フィ
ラメント51及びハイビーム用フィラメント52から構
成された光源バルブ5とを使用した上述の前照灯におい
て、ロービーム用フィラメント51を点灯すると、この
ロービーム用フィラメント51からの光が反射面40全
面に亘って反射され、その反射光がレンズ2を経て外部
に図18に示す所定のロービームの配光パターンLPで
照射される。一方、ハイビーム用フィラメント52を点
灯すると、このハイビーム用フィラメント52からの光
が反射面40全面に亘って反射され、その反射光がレン
ズ2を経て外部に図19に示す所定のハイビームの配光
パターンHPで照射される。
【0008】このように、反射面40の全面反射配光に
より、所定のロービームの配光パターンLPと所定のハ
イビームの配光パターンHPとがそれぞれ制御形成され
るものである。この複合反射面の反射面40及び光源バ
ルブ5を使用した前照灯としては、例えば、特開平8−
329703号公報に記載のものがある。
【0009】上述の所定のロービームの配光パターンL
P、所定のハイビームの配光パターンHPとは、欧州配
光規格ECEReg.、あるいはそれに準じたもの(例
えば、日本国内型式認定基準等)、北米配光規格のFM
VSS等の配光規格に適合する配光パターンを言う。
【0010】上述のロービームの配光パターンLPにお
いては、眩惑光を制限するように配光規格化されてい
る。この結果、上述のロービームの配光パターンLP
は、図18に示すように、対向車7及び右側路肩の歩行
者70に対して考慮した明暗境界線71を有するものと
なる。すなわち、この明暗境界線71は、対向車7に眩
惑光を与えないように、左端からほぼ中央までの間であ
って、水平線HL−HRよりも若干下方に位置する水平
線部分72と、右側路肩歩行者70に眩惑光を与えずに
かつ右側路肩歩行者70を視認できるように、ほぼ中央
の水平線部分72から緩やかに、例えば15°右上方に
傾斜する緩傾斜線部分73と、その緩傾斜線部分73か
ら再び水平線部分72に右下方に傾斜して戻る傾斜線部
分74とからなる。また、このロービームの配光パター
ンLPにおいて、最大光度値に関する規格はない。
【0011】一方、上述のハイビームの配光パターンH
Pにおいては、最大光度値や最大光度帯が配光規格化さ
れている。この結果、上述のハイビームの配光パターン
HPは、図19に示すように、中央部分にホットゾーン
HZ(最大光度点を含む最大光度帯)を有するものとな
る。ここで、欧州配光規格ECEReg.における最大
光度値は、48〜240lx(1lx=625cdであ
って、25m離れたスクリーン上の測定)であり、ま
た、水平線HL−HRと垂直線VU−VDとの交点H−
Vの光度値は、最大光度値の80%以上(認証)であ
る。
【0012】上述の前照灯においては、良好なロービー
ムの配光パターンLP及びハイビームの配光パターンH
Pが得られることが重要である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そして、上述の前照灯
において、図20及び図21に示すように、ロービーム
用フィラメント51とハイビーム用フィラメント52と
は、近接しては位置されている。このために、ロービー
ム用フィラメント51の点灯時において、そのロービー
ム用フィラメント51からの光の一部Lがハイビーム用
フィラメント52に照射されて表面反射する。このハイ
ビーム用フィラメント52の被照射部520での表面反
射は、ハイビーム用フィラメント52の被照射部520
が恰も低電圧で同時点灯しているかのように作用する。
このハイビーム用フィラメント52の被照射部520
は、前記反射面40の最大光度帯形成部分85(図22
中太実線にて示す部分)により、図23に示すように、
前記ロービームの配光パターンLPに虚像86として現
れる。なお、上述のハイビーム用フィラメント52の被
照射部520は、前記反射面40の最大光度帯形成部分
85以外の部分においては拡散されてしまうので、後述
する課題となる虚像86にならない。
【0014】上述の図22において、第1象限81、第
2象限82、第3象限83、第4象限84は、リフレク
タ4を正面視した場合の各象限であり、上述の最大光度
帯形成部分85は扇形をなすことが多い。そして、上述
の最大光度帯形成部分85の点A及びBにおいては、図
23に示すような配光パターンが得られる。すなわち、
ロービームにおいては、実線にて示される配光パターン
87A、87Bが、ハイビームにおいては、破線にて示
される配光パターン88A、88Bが、それぞれ得られ
る。ここで、上述の前照灯は、反射面40の全面反射配
光により、所定のロービームの配光パターンLPと所定
のハイビームの配光パターンHPとがそれぞれ制御形成
されるものであるから、上述の最大光度帯形成部分85
の点A及びBにおいて得られるロービームの配光パター
ン87A、87Bと、ハイビームの配光パターン88
A、88Bとは、図23に示すように、同一若しくは近
似の形状をなして隣接し、かつ、ロービームの配光パタ
ーン87A、87Bの上方にハイビームの配光パターン
88A、88Bが位置する。
【0015】このために、ロービーム用フィラメント5
1点灯時において、上述のハイビーム用フィラメント5
2の被照射部520の虚像86が、図23中の斜線にて
示すように、ロービームの配光パターンLPの明暗境界
線71、72、73の上方に現れる。この虚像86は、
ロービーム用フィラメント51とハイビーム用フィラメ
ント52との相対位置関係上、図24に示すように、欧
州配光規格ECEReg.のグレア光を厳しく制限する
ポイント(ゾーン)に虚像グレア(グレア光)として配
光される場合がある。
【0016】そこで、上述の虚像グレアをなくすための
前照灯(特開平9−237504号公報に記載のもの)
が先に出願された。この前照灯(特開平9−23750
4号公報に記載のもの)は、ロービーム用フィラメント
とハイビーム用フィラメントとをH4バルブのような遮
光フードにより隔離して、上述の虚像グレアをなくした
ものである。ところが、上述の前照灯(特開平9−23
7504号公報に記載のもの)は、リフレクタの反射面
に入射する光のうち約30〜40%がシェードによりカ
ットされるので、リフレクタの反射面に入射する光がほ
ぼ100%有効利用されていない課題を有する。
【0017】本発明の目的は、リフレクタの反射面に入
射する光がほぼ100%有効利用され、かつ、良好なロ
ービームの配光パターン及びハイビームの配光パターン
が得られる前照灯を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、ロービーム用フィラメントとハイビー
ム用フィラメントとの相対位置関係を、ハイビーム用フ
ィラメントの被照射部の虚像がロービームの配光パター
ンでのグレア光とならない位置関係にある、ことを特徴
とする。
【0019】この結果、本発明の前照灯は、リフレクタ
の反射面に入射する光がほぼ100%有効利用され、か
つ、良好なロービームの配光パターン及びハイビームの
配光パターンが得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の前照灯の一実施形
態を図1乃至図14を参照して説明する。図中、図15
乃至図24と同符号は同一のものを示す。なお、図示の
前照灯は、右側通行区分の自動車の左側に装備されるも
のである。また、左側通行区分の自動車に装備される前
照灯はこの図示の前照灯と左右逆となる。さらに、自動
車の右側に装備される前照灯はこの図示の前照灯とほぼ
左右対称となる。
【0021】この実施形態における本発明の前照灯で
は、図1及び図2に示すように、ロービーム用フィラメ
ント51とハイビーム用フィラメント52との相対位置
関係、すなわち、正面視のロービーム用フィラメント5
1の中心とハイビーム用フィラメント52の中心とを結
ぶ線分から水平線HL−HRまでの角度θ、正面視のロ
ービーム用フィラメント51の中心からハイビーム用フ
ィラメント52の中心までの距離T1、側面視のロービ
ーム用フィラメント51の中心からハイビーム用フィラ
メント52の中心までの前後方向の距離T2を、ハイビ
ーム用フィラメント52の被照射部520の虚像86が
ロービームの配光パターンLPでのグレア光とならない
位置関係にある。
【0022】以下、上述のロービーム用フィラメント5
1とハイビーム用フィラメント52との相対位置関係
θ、T1、T2の条件に付いて説明する。今、図3、図
5、図7に示すように、θを変化させ、リフレクタ4の
反射面40の最大光度帯形成部分85(任意のアイポイ
ントEP)からロービーム用フィラメント51及びハイ
ビーム用フィラメント52側を見る。
【0023】まず、図3に示すように、ハイビーム用フ
ィラメント52の被照射部520がロービーム用フィラ
メント51の下端よりも下方に位置する場合、被照射部
520が全部見える。すなわち、被照射部520の全部
が反射面40の最大光度帯形成部分85に映り込むの
で、図4に示すように、明暗境界線71、72、73の
上方の配光規格グレア光制限ポイント(ゾーン)H−V
(zoneIII)付近に虚像86が現れて、虚像グレ
アとなる。
【0024】また、図5に示すように、ハイビーム用フ
ィラメント52の被照射部520がロービーム用フィラ
メント51の下端よりも上方に位置する場合、被照射部
520はほとんど見えない。すなわち、被照射部520
のほとんどが反射面40の最大光度帯形成部分85に映
り込まないので、図6に示すように、虚像86は現れな
い。
【0025】さらに、図7に示すように、ハイビーム用
フィラメント52の被照射部520がロービーム用フィ
ラメント51の下端よりも若干下方に位置する場合、被
照射部520が一部見える。すなわち、被照射部520
の一部が反射面40の最大光度帯形成部分85に映り込
むので、図8に示すように、虚像86は現れるものの、
その虚像86は明暗境界線71、72、73の上方の配
光規格グレア光制限ポイント(ゾーン)H−V(zon
eIII)から下方に外れた形となり、その上、光度的
にも図4のものよりも低く、虚像グレアとはならない。
【0026】上述の図3乃至図8は、説明の便宜上、ハ
イビームの配光パターン88A、88Bの位置をほぼ同
位置にするために、θの変化によるハイビームの配光パ
ターン88A、88Bの位置のずれをT1、T2により
それぞれ補正した状態を示す。
【0027】よって、上述図3及び図4の状態にならな
いように、θの値を設定し、ハイビームの配光を考えて
T1の値、T2の値を設定すれば、虚像86によるグレ
ア光を回避した良好なロービームの配光パターンLP及
びハイビームの配光パターンHPが得られる。しかも、
リフレクタ4の反射面40に入射する光がほぼ100%
有効利用される。
【0028】そして、上述のθの値は10°〜30°、
T1の値は2.0〜3.5mm、T2の値は1.5〜
4.0mm、と設定することにより、虚像86によるグ
レア光を回避した良好なロービームの配光パターンLP
及びハイビームの配光パターンHPが得られ、しかも、
リフレクタ4の反射面40に入射する光がほぼ100%
有効利用される。この時の、光源バルブ5の条件は、ガ
ラス管球50の径がφ14〜φ18mm、フィラメント
51、52の長さが4.0〜6.0mm、フィラメント
51、52の径がφ1.2〜φ1.6mmである。この
光源バルブ5の条件は、自動車用の前照灯としての寿
命、光量、製造可能性、使用可能性、性能維持性等を考
慮して経験的に適切にかつ現実的に求められるものであ
る。
【0029】次に、下記のリフレクタ4及び光源5の条
件において、上述のθの値10°〜30°、T1の値
2.0〜3.5mm、T2の値1.5〜4.0mmを満
足するものであれば、虚像86によるグレア光を回避し
た良好なロービームの配光パターンLPが得られことに
ついて、実験データに基づく図9乃至図14の等照度曲
線図を参照して説明する。
【0030】リフレクタ4のサイズは90mm×180
mm×85mmである。光源バルブ5のガラス管球50
の径がφ16mm、ロービーム用フィラメント51の長
さが5.5mm、径がφ1.5mm、光束量860lm
であり、ハイビーム用フィラメント52の長さが5.0
mm、径がφ1.3mm、光束量1300lmである。
図9及び図10は、T1の値が2.8mm、T2の値
が2.5mmにおいて、θの値による配光パターンの変
化を示した等照度曲線図である。図9(A)、図10
(A)はθの値が5°の場合、図9(B)、図10
(B)はθの値が20°の場合、図9(C)、図10
(C)はθの値が35°の場合である。この図9(A)
の場合、矢印に示すように、最大光度帯が水平線HL−
HRよりも下方に逃げてしまう。図9(C)の場合、矢
印に示すように、最大光度帯が水平線HL−HRよりも
上方に逃げてしまう。図10(C)の場合、矢印に示す
ように、明暗境界線上方に虚像グレア光が発生する
(0.7lxラインにて確認)。この結果、θの値は、
上述のように、10°〜30°が適切である。
【0031】図11及び図12は、θの値が20°、T
2の値が2.5mmにおいて、T1の値による配光パタ
ーンの変化を示した等照度曲線図である。図11
(A)、図12(A)はT1の値が1.5mmの場合、
図11(B)、図12(B)はT1の値が2.8mmの
場合、図11(C)、図12(C)はT1の値が4.0
mmの場合である。この図11(A)の場合、矢印に示
すように、最大光度帯が水平線HL−HRよりも下方に
逃げてしまう。図11(C)の場合、パターンが集光せ
ずに最大光度が大きく低下する(48lxライン確認で
きず)。図12(C)の場合、矢印に示すように、明暗
境界線上方に虚像グレア光が発生する(0.7lxライ
ンにて確認)。この結果、T1の値は、上述のように、
2.0〜3.5mmが適切である。
【0032】図13及び図14は、θの値が20°、T
1の値が2.8mmにおいて、T2の値による配光パタ
ーンの変化を示した等照度曲線図である。図13
(A)、図14(A)はT2の値が1.0mmの場合、
図13(B)、図14(B)はT2の値が2.5mmの
場合、図13(C)、図14(C)はT2の値が4.5
mmの場合である。この図13(A)の場合、ロービー
ムを上方に移動したようなパターンとなり、ハイビーム
として実用不十分である。図13(C)の場合、矢印に
示すように、最大光度帯が水平線HL−HRよりも左下
方に逃げてしまい、パターンが上下に割れる。この結
果、T2の値は、上述のように、1.5〜4.0mmが
適切である。
【0033】なお、上述の実施形態において、上述のロ
ービーム用フィラメント51は、以下の条件下において
配置されている。すなわち、ロービーム用フィラメント
51の正面視の中心は、垂直線VU−VDと水平線HL
−HRとの交点であって、光軸Z−Z上に位置し、か
つ、ロービーム用フィラメント51の側面視の中心軸
は、光軸Z−Zと一致する条件にある。しかしながら、
本発明は、ロービーム用フィラメント51が上述の条件
以外に配置されている前照灯にも適用できる。すなわ
ち、本発明は、ロービーム用フィラメント51とハイビ
ーム用フィラメント52との相対位置関係が上述の条件
を満足する前照灯であれば良い。
【0034】また、上述の実施形態は、ロービーム用フ
ィラメント51点灯時におけるハイビーム用フィラメン
ト52の被照射部の虚像グレアについて述べているが、
ハイビーム用フィラメント52点灯時におけるロービー
ム用フィラメント51の被照射部の虚像は、ハイビーム
の配光パターンHPのホットゾーンHZにほぼ位置する
ので、特に問題とはならない。
【0035】なお、上述の実施形態においては、反射面
40の全面反射配光により、所定のロービームの配光パ
ターンLP及びハイビームの配光パターンHPが制御形
成されるものであるから、レンズ2としては、素通しの
ものであっても良いし、また、拡散系光学素子群(所
謂、拡散系プリズム素子群)等を有するものであっても
良い。また、上述の実施形態においては、ランプハウジ
ング1と反射面40を有するリフレクタ4とが別体の例
について説明したが、本発明の前照灯は、ランプハウジ
ングとリフレクタとが一体のものにも適用できる。
【0036】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の前照
灯は、リフレクタの反射面に入射する光がほぼ100%
有効利用され、かつ、良好なロービームの配光パターン
及びハイビームの配光パターンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前照灯の一実施形態を示し、ロービー
ム用フィラメントとハイビーム用フィラメントとの相対
位置関係の説明のための正面図である。
【図2】図1におけるII矢視図である。
【図3】被照射部が全部見える状態の説明のための正面
図である。
【図4】図3により虚像グレア光が現われた状態の説明
のためのスクリーンイメージ図である。
【図5】被照射部がほとんど見えない状態の説明のため
の正面図である。
【図6】図5により虚像グレア光が現われない状態の説
明のためのスクリーンイメージ図である。
【図7】被照射部が一部見える状態の説明のための正面
図である。
【図8】図7により虚像は現われるものの、配光規格グ
レア光制限ポイントから下方に外れた状態の説明のため
のスクリーンイメージ図である。
【図9】(A)、(B)、(C)はθの値によるロービ
ームの配光パターンの変化を示した等照度曲線図であ
る。
【図10】(A)、(B)、(C)はθの値によるハイ
ビームの配光パターンの変化を示した等照度曲線図であ
る。
【図11】(A)、(B)、(C)はT1の値によるロ
ービームの配光パターンの変化を示した等照度曲線図で
ある。
【図12】(A)、(B)、(C)はT1の値によるハ
イビームの配光パターンの変化を示した等照度曲線図で
ある。
【図13】(A)、(B)、(C)はT2の値によるロ
ービームの配光パターンの変化を示した等照度曲線図で
ある。
【図14】(A)、(B)、(C)はT2の値によるハ
イビームの配光パターンの変化を示した等照度曲線図で
ある。
【図15】従来の前照灯を示し、レンズを透過してリフ
レクタの反射面及びシェードが透視された状態の正面図
である。
【図16】図15におけるXVI−XVI線断面図であ
る。
【図17】図15におけるXVII−XVII線断面図
である。
【図18】ロービームの配光パターンのイメージ図であ
る。
【図19】ハイビームの配光パターンのイメージ図であ
る。
【図20】従来の前照灯におけるロービーム用フィラメ
ントとハイビーム用フィラメントとの相対位置関係の説
明のための正面図である。
【図21】図20におけるXXI矢視図である。
【図22】従来の前照灯の反射面の正面図である。
【図23】従来の前照灯により虚像グレア光が現われた
状態の説明のためのスクリーンイメージ図である。
【図24】従来の前照灯により欧州配光規格ECERe
g.のグレア光を厳しく制限するポイント(ゾーン)に
虚像グレア(グレア光)として配光された状態を示した
等照度曲線図である。
【符号の説明】
1…ランプハウジング、2…レンズ、3…灯室、4…前
照灯用リフレクタ、40…複合反射面から構成された反
射面(所謂自由曲面)、5…光源バルブ、51…ロービ
ーム用フィラメント、52…ハイビーム用フィラメン
ト、520…被照射部、6…シェード、70…路肩歩行
者、71…明暗境界線、72…水平線部分、73…緩傾
斜線部分、85…最大光度帯形成部分、86…虚像、L
P…ロービームの配光パターン、HP…ハイビームの配
光パターン、HZ…ホットゾーン、F…焦点、Z−Z…
光軸、H−H…水平線(水平軸)、V−V…垂直線(垂
直軸)、U…上側、D…下側、L…左側、R…右側。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプハウジング及びレンズにより灯室
    が画成されており、前記灯室内には光源バルブ及びリフ
    レクタが配置されており、前記光源バルブは、ロービー
    ム用フィラメントがハイビーム用フィラメントよりも上
    方に近接配置されており、前記リフレクタは、複合反射
    面から構成されている反射面を有しており、前記ロービ
    ーム用フィラメントを点灯すると、前記反射面の全面反
    射配光により、所定のロービームの配光パターンが形成
    され、前記ハイビーム用フィラメントを点灯すると、前
    記反射面の全面反射配光により、所定のハイビームの配
    光パターンが形成され、前記反射面には、前記所定のロ
    ービームの配光パターン及びハイビームの配光パターン
    中の最大光度帯を形成する部分が設けられている前照灯
    であって、 前記ロービーム用フィラメントの点灯時、前記ロービー
    ム用フィラメントからの光の一部が前記ハイビーム用フ
    ィラメントに照射されて表面反射し、前記ハイビーム用
    フィラメントの被照射部が前記反射面の最大光度帯形成
    部分により前記ロービームの配光パターンに虚像として
    現れる前照灯において、 前記ロービーム用フィラメントと前記ハイビーム用フィ
    ラメントとの相対位置関係は、前記ハイビーム用フィラ
    メントの被照射部の虚像が前記ロービームの配光パター
    ンでのグレア光とならない位置関係にある、ことを特徴
    とする前照灯。
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