JP2000097574A - 脱脂焼結炉 - Google Patents

脱脂焼結炉

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JP2000097574A
JP2000097574A JP10265268A JP26526898A JP2000097574A JP 2000097574 A JP2000097574 A JP 2000097574A JP 10265268 A JP10265268 A JP 10265268A JP 26526898 A JP26526898 A JP 26526898A JP 2000097574 A JP2000097574 A JP 2000097574A
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JP
Japan
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furnace
degreasing
sintering
exhaust device
power supply
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Application number
JP10265268A
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English (en)
Inventor
Ippei Yamauchi
一平 山内
Masao Takeda
正夫 武田
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Shimadzu Mectem Inc
Original Assignee
Shimadzu Mectem Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】炉の稼働効率の低下を有効に防ぎつつ、イニシ
ャルコストやランニングコストの削減を図り、同時に最
終製品の品質向上も図る。 【解決手段】脱脂焼結機能を備えた炉体1を対をなして
設けるとともに、両炉体1に共通の電源装置2及び主排
気装置3を備え、それら電源装置2及び主排気装置3を
交互に切り換えながら脱脂焼結工程と冷却工程とを並行
して行うようにしたので、いずれの炉体1も休止させる
ことなく各々において熱処理工程全般を効率良く進行さ
せることができ、また主排気装置3が接続されていない
側の炉体1を補助排気装置4で排気し得るようにしたの
で、主排気装置3が接続されるまでの待機時に予備排気
を実行して排気時間の短縮、水分吸着の防止を図り、ま
た脱脂焼結を終えた処理物に対して真空冷却を施すこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属射出成形品
(MIM製品)に適用される脱脂焼結炉に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】MIM製品等の制作には、金属粉末に有
機助剤(バインダー)を混練して所定形状に射出成形し
たいわゆるグリーン体と呼ばれる処理物に対して、先ず
脱脂工程においてバインダーを除去し、しかる後、焼結
工程において高温焼成することにより最終製品を得るよ
うにしている。
【0003】その際、近時では脱脂工程と焼結工程とを
単一炉内で一貫して行えるような脱脂焼結炉も開発され
ているが、脱脂時間が異常に長い場合は、脱脂専用炉と
焼結専用炉をそれぞれ用意し、脱脂処理と焼結処理を並
行して行うようにしている場合も少なくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、MIM製品
等の場合は、小物大量処理を行うことが多いため、この
ように専用炉を設ける対策では炉から炉への移行時にお
ける再セッティングに多くの時間と労力が必要になると
いう不都合がある。また、焼結専用炉では焼結完了後に
処理物の冷却を待つ必要があり、この冷却工程が完了す
るまでは炉を開けることができない。このため、折角2
つの専用炉に分けても休止時間が多く、実際には効率化
にさほど大きく寄与し得ないのが実状であった。
【0005】さらに、このように2種類の炉を使用する
場合は、所要電力や排気速度の違いから個々に電源装
置、排気装置を構成しなければならず、装置全体の大型
化を始め、ランニングコスト、イニシャルコストの増大
をももたらしているものであった。本発明は、電源装置
や排気装置を切り換えながら2つの炉体で脱脂焼結工程
を同時に進行できるように構成するとともに、その切り
換えをより円滑に行うための工夫を凝らした脱脂焼結炉
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の脱脂焼結炉は、金属射出成形品の脱
脂から焼結に至るまでの工程を一貫して行う機能を備え
た対をなす炉体と、両炉体に共通の電源装置及び主排気
装置とを備え、それら電源装置及び主排気装置を交互に
切り換えて使用しながら互いに干渉しない工程を両炉体
で並行して行うようにしたものであって、主排気装置が
接続されていない側の炉体を排気し得る補助排気装置を
設けたことを特徴とする。
【0007】このようにして、両炉体で例えば脱脂焼結
工程に要する時間と冷却工程に要する時間とをほぼ同等
に設定し、これらの互いに干渉しない工程を並行して行
うようにすれば、電源装置や排気装置を取り合うことが
なく、それらを共用化しても各炉体毎に所定の処理を休
止することなく続行することができる。したがって、炉
の稼働効率を低下させることなく、それら電源装置や排
気装置を共用化することによるコンパクト化、イニシャ
ルコストやランニングコストの削減を図ることができ
る。しかも、炉から炉への処理物の移し替えの必要もな
いため、それに要していた労力や時間も有効に削減する
ことができる。
【0008】その上、本発明は補助排気装置を備えてお
り、主排気装置を排気を必要とする炉体側に切り換える
に先だって、該炉体内を補助排気装置により予備排気し
ておくことができる。このため、単に処理物を炉体内に
セットして切り換え時を待つ場合に比べて、水分吸着等
により処理物の品質が低下することを有効に防止するこ
とができ、また、主排気装置による排気の実時間を大巾
に短縮して、炉の稼働効率を一層有効に高めることが可
能となる。さらに、このような補助排気装置を備えてお
けば、例えば一方の炉体で焼結が完了し、他方の炉体側
に主排気装置が切り換えられた後にも、一方の炉体にお
ける冷却工程を排気を進行しながら行うことができるの
で、低温領域まで真空冷却ができ、処理物表面が炉内雰
囲気で再蒸発したバインダー等によって汚染される不都
合も有効に防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例の脱脂焼結炉は、図1に示すよう
に、脱脂焼結機能を備えた炉体1を対をなして設けてい
る。各炉体1は、炉胴11の内側に内箱12を備え、こ
の内箱12を周囲から加熱し得る位置にヒータ13を配
設するとともに、内箱12内の処理空間S1を直接炉外
から排気する位置に内排気系14を接続し、内箱12と
炉体11の間の炉内空間S2を炉外から排気する位置に
外排気系15を接続して、ほぼ同一炉内構造としたもの
である。そして、両炉体1のヒータ13に対して共通の
電源装置2を設け、また両内排気系14及び外排気系1
5の下流側を共通の主排気装置3に接続して、それら電
源装置2及び主排気装置3を交互に切り換えながら互い
に干渉しない工程を両炉体1で並行して行うようにして
いる。
【0010】すなわち、各炉体1のヒータ13と電源装
置2との間は、切換スイッチ21を介して接続されてお
り、この切換スイッチ21によって、背反的に電源装置
2を何れかの炉体1のヒータ13に接続し、該ヒータ1
3に対して給電を行い得るようにしている。一方、主排
気装置3は、油回転真空ポンプ31を末端に有し、この
油回転真空ポンプ31の上流にバルブ32、33を介し
てメカニカルブースタポンプ34及びワックストラップ
35を並列に配置するとともに、メカニカルブースタポ
ンプ34の更に上流にバルブ36、37を介してそれぞ
れ各炉体1の外排気系15を並列に接続し、ワックスト
ラップ35の更に上流にバルブ38、39を介してそれ
ぞれ各炉体1の内排気系14を並列に接続している。
【0011】以上のような構成に加えて、本実施例は、
主排気装置3が接続されていない側の炉体1を排気し得
る位置に、補助排気装置4を設けている。この補助排気
装置4は、末端に油回転真空ポンプ等のポンプ41を有
し、このポンプ41の上流がバルブ42、43を介して
それぞれ各炉体1のバルブ36、37よりも上流側にお
ける外排気系15に接続されているもので、主排気系3
とは独立して炉体1内を排気することができるようにな
っている。
【0012】次に、この実施例による脱脂焼結工程を説
明する。先ず、金属粉末にバインダーを混練し、射出成
形したいわゆるグリーン体と呼ばれる処理物を例えば左
側の炉体1Lの処理空間S1に配置する。この実施例の
場合、バインダーには脱脂焼結工程における処理物から
の抜けが従来に極めて格段に速いものが使用されてお
り、脱脂焼結工程に要する時間を冷却工程に要する時間
とほぼ同等となるまで短縮することができるものであ
る。
【0013】そして、バルブ32、33、36、38を
開き、バルブ37、39を閉じて先ず左側の炉体1Lを
初期真空排気するとともに、これと相前後して切換スイ
ッチ21を左側の炉体1Lのヒータ13に通電し得る位
置に倒す。その後、適宜の制御により、同炉体1Lにお
いて図2に示すように所定温度、所定真空下に脱脂処理
が行われ、引き続き更にヒータ13により処理空間S1
を高温推移させて焼結工程が行われる。焼結工程が完了
すると、ヒータ13への通電を断ち、その後暫くして主
排気系3による炉体1内の排気を停止する。一方、前記
ヒータ13への通電を断つと同時、或いはその後僅かの
時間をおいて、切換スイッチ21を右側へ倒し、今度は
右側の炉体1Rのヒータ13への通電を開始する。ま
た、排気を止めるためにバルブ36、38を閉じた後、
これと入れ替えにバルブ37、39を開くことにより、
今度は右側の炉体1Rに主排気系3を接続する(図2
中、符号3L→3Rで示す部分)。この主排気系3の切
り換えに先立って、本実施例はバルブ42を閉、バルブ
43を開にして、補助排気装置4により右側の炉体1R
の予備排気を開始しておく(図2中、符号4Rで示す部
分)。そして、前述した主排気系3の切り換えに伴っ
て、補助排気装置4の接続先を右側の炉体1Rから左側
の炉体1Lに切り換える(図2中、符号4R→4Lで示
す部分)。これにより、既に予備排気されている右側の
炉体1Rに対して引き続き主排気系3により排気が続行
され、且つ処理空間S1の加熱が開始されて脱脂焼結工
程が早期に進行し始めると同時に、脱脂焼結処理を終え
た左側の炉体1Lの排気も続行されて、処理物に対する
真空冷却が行われることになる。
【0014】このようにして、左右の炉体1L、1Rの
一方で脱脂焼結処理が行われている間は、他方で冷却工
程が行われるという具合に、互いに干渉しない工程が並
行して実施され、かつこれら脱脂焼結工程と冷却工程と
は略同じ所要時間、例えば図3では8時間と7時間に設
定されるため、電源装置2や主排気装置3を共用化して
も、それらを取り合うことなしに各炉体1L、1R毎に
所定の処理を交互に休止することなく続行することとな
る。したがって、本実施例によれば、炉の稼働効率を低
下させることなく、それら電源装置2や主排気装置3を
共用化することによるコンパクト化、イニシャルコスト
やランニングコストの削減を図ることができる。しか
も、炉から炉への処理物の移し替えの必要もないため、
それに要していた労力や時間も有効に削減して、炉全体
の稼働効率をより有効に向上させることが可能となる。
図3の場合、一方の炉体1における冷却工程が完了した
後に、他方の炉体1の脱脂処理工程が完了するまで1時
間の待ち時間があるが、この1時間の間に製品を取り出
し、次の処理に供する処理物をセッティングすればよ
い。
【0015】その上、本実施例は補助排気装置4を備え
ており、主排気装置3を排気を必要とする炉体1L(1
R)側に切り換える際に、該炉体1L(1R)内を補助
排気装置4により予備排気しておくことができる。この
ため、単に処理物をそれら炉体1L(1R)内にセット
して切り換え時を待つ場合に比べて、水分吸着等により
処理物の品質が低下することを有効に防止することがで
きる。また、これにより主排気装置3による排気の実時
間を大巾に短縮することができるので、炉の稼働効率を
有効に高めることが可能となる。さらに、このような補
助排気装置4を備えておけば、一方の炉体1L(1R)
で焼結が完了し、他方の炉体1R(1L)側に主排気装
置3が切り換えられた後にも、一方の炉体1L(1R)
における冷却工程を排気を進行しながら行うこともでき
るので、低温領域まで真空冷却ができ、処理物表面が炉
内雰囲気で再蒸発したバインダー等によって汚染される
ような不都合も有効に防止することが可能となる。
【0016】なお、各部の具体的構成は、上述した実施
例のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載される効果を奏する。すなわち、本
発明の脱脂焼結炉は、脱脂焼結機能を備えた炉体を対を
なして設けるとともに、両炉体に共通の電源装置及び排
気装置を備え、それら電源装置及び排気装置を交互に切
り換えながら互いに干渉しない工程を両炉体で並行して
行うようにしたものである。
【0018】このため、各炉体で電源装置や排気装置を
取り合うことなく、各炉体を共にフル稼働させて、炉の
稼働効率を低下させることなく、炉全体のコンパクト
化、設置面積の削減、イニシャルコストやランニングコ
ストの削減を図ることができる。しかも、専用炉を用い
る場合に比べて、処理物の移し替えも不要になり、これ
に要していた労力や時間の削減も図ることが可能とな
る。
【0019】以上に加えて、本発明の脱脂焼結炉は、補
助排気装置を備え、主排気装置を排気を必要とする炉体
側に切り換える際に、該炉体内を補助排気装置により予
備排気できるようにしており、また脱脂焼結後の冷却工
程時にも炉内を排気して真空冷却雰囲気を作ることがで
きるようにしている。このため、単に処理物を炉体内に
セットして切り換えのタイミングを待ち、或いは脱脂焼
結後に炉内を一切排気することなく冷却する場合に比べ
て、水分吸着やバインダーによる再汚染を防いで最終製
品の品質を有効に向上させることができ、また、主排気
装置による排気の実時間を大巾に短縮して炉の稼働効率
を一層有効に高めることができるという優れた効果が奏
されるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す模式的なシステム構成
図。
【図2】同実施例における脱脂焼結処理の概要を示す工
程図。
【図3】同実施例の作用説明図。
【符号の説明】
1…炉体 2…電源装置 3…主排気装置 4…補助排気装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属射出成形品の脱脂から焼結に至るまで
    の工程を一貫して行う機能を備えた対をなす炉体と、両
    炉体に共通の電源装置及び主排気装置とを備え、それら
    電源装置及び主排気装置を交互に切り換えて使用しなが
    ら互いに干渉しない工程を両炉体で並行して行うように
    したものであって、主排気装置が接続されていない側の
    炉体を排気し得る補助排気装置を設けたことを特徴とす
    る脱脂焼結炉。
JP10265268A 1998-09-18 1998-09-18 脱脂焼結炉 Pending JP2000097574A (ja)

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A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511