JP4023562B2 - 連続式熱処理炉 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は多室形の熱処理炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱処理炉は実公平4−24397号、特公平6−33940号、特公平6−33944号などの各公報に例示されているように、ほぼ等長の脱ワックス室(脱バインダー室とも称する)、焼結室、冷却室を連接した連続式熱処理炉とされるのが一般的である。例えば図9は上記特公平6−33944号公報に示されている焼結炉50を示し、待機室51に続いて、ほぼ等長の脱ワックス室52、焼結室53、冷却室54が連接されており、各室の間は開閉扉57が設けられている。また、それらの上流端に装入口55、下流端に排出口56を備え、被処理物Sは移送ローラ58、59によって下流側へ順次移送されるようになっている。
【0003】
上記のような熱処理炉は次のような欠点を有している。(1)脱ワックス、焼結、冷却の各処理の所要時間が同一の場合には特に問題を生じないが、これらの処理の所要時間は異なることが多く、その場合の連続処理のタクトタイムは最長の処理時間を要する処理、例えば脱ワックス処理によって決定され、焼結室53、冷却室54では遊びを生じて処理能力が低くなる。(2)脱ワックス処理時に被処理物Sから有機物のワックスが蒸発され、脱ワックス室52内の冷却されている箇所に凝結して脱ワックス室は汚染を生じ易いが、その汚染が種々の原因で隣接する焼結室53へ持ち込まれて焼結製品の品質を低下させることが多い。
【0004】
従来、広く採用されている連続式熱処理炉について、脱ワックス室52、焼結室53、冷却室54の配列を装入口55、排出口56、各室間の開閉扉57と共にブロック図で示せば図10のAの如くである。また、図10のAにおいて被処理物Sを脱ワックス室52へ装入する時に脱ワックス室52が大気オープンになることを避けたい場合には、図10のBに示すように脱ワックス室52の上流側に待機室(または前室)51が設けられる。
【0005】
従来の連続式熱処理炉の処理能力に関し、前述したように、脱ワックス、焼結、冷却の各処理における所要時間がほぼ同一の場合には図10のAまたはBのような配列であっても特に問題を生じないが、各処理の所要時間は異なることが多い。特に、ワックス(バインダーとも称する)が低温、長時間の脱ワックス条件を必要とする場合など、脱ワックス処理が焼結、冷却の各処理に比べて2倍、ないしはそれ以上の時間を要する場合があり、その場合のタクトタイムは被処理物が脱ワックス室52に留まる時間によって決定される。すなわち、共通の搬送系で搬送される被処理物Sは焼結室53、冷却室54に留まる時間のうちの1/2、ないしはそれ以上の時間を無駄に留まっていることになり、各室内の処理条件の制御を複雑化するほか、全体的な処理能力は低下する。
【0006】
上記のように脱ワックス処理の所要時間が焼結、冷却の各処理に比べて2倍、3倍となる場合には、配列のブロック図である図11のAに示すように、等長の2室である第1ワックス室521 と第2ワックス室522 とを直列に接続したり、図11のBに示すように、更に第3脱ワックス室523 を設けることによってタクトタイムを短くし、処理能力を向上させることが行われている。そのほか、直列の多室とするのではないが同様な考え方で、特公平2−33762号公報には、冷却処理が他の処理に比べて2倍の時間を要する場合に対して、冷却室の長さを2倍とした焼結装置が開示されている。
【0007】
焼結室53の汚染について、従来例の連続式熱処理炉では図10のA、Bのように脱ワックス室52と焼結室53とが接続されているので、被処理物Sの受け渡しのために、間の開閉扉57が開かれると、一時的に脱ワックス室52の雰囲気と焼結室53との雰囲気とは混ざり合うほか、温度の高い焼結室53からの輻射熱によって間の開閉扉57や脱ワックス室52の内壁などの冷却されている箇所に凝結しているワックスが溶融蒸発されて焼結室53へ流れ込み汚染を生じている。このことは図11のA、Bについても同様である。
【0008】
また、図11のA、Bにおいては、第1脱ワックス室521 と第2脱ワックス室522 、更には第3脱ワックス室523 との間の開閉扉57は上述のように冷却されワックスが凝結しているが、脱ワックス処理中の温度の高い被処理物Sがこの開閉扉57を通過することによってワックスが加熱され蒸発して被処理物を汚染することもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
長時間を要する処理について直列の多室を設けることはタクトタイムを短くするという点では有効であるが、例えば脱ワックス処理の所要時間が長く、かつその処理時の温度と圧力とがあるプログラムに従って時間と共に変化させるものである場合には、この脱ワックス処理を直列の等長の多室で行い、開閉扉をくぐらせて多室間を搬送することは厳密な意味ではプログラムに忠実性を欠くことになる。このことは焼結処理、冷却処理についても同様である。また、脱ワックス室の汚染が焼結室へ持ち込まれ易いという従来の連続式熱処理炉の欠点は脱ワックス室を直列の多室としたり、長い室とすることによっては解決されない。
【0010】
本発明は上述の問題に鑑みれなされ、脱ワックス、焼結、冷却の各処理の何れか、例えば脱ワックス処理に長時間を要する熱処理について、タクトタイムが短く処理能力が大で、更には焼結室が汚染され難い連続式熱処理炉を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の連続式熱処理炉は脱ワックス室と焼結室とは装入口を備えた第1搬送室を介して接続し、また焼結室と冷却室とは第2搬送室を介して接続し、かつ脱ワックス処理に要する時間、焼結処理に要する時間、冷却処理に要する時間の比がp:q:rである場合に脱ワックス室、焼結室、冷却室はそれぞれの数をp、q、rに近い整数とし、それらの数が複数であれば並列状として第1搬送室または第2搬送室に接続している。
【0012】
すなわち、脱ワックス処理、焼結処理、冷却処理の何れか長い処理時間を要しても、その時間に応じた数の処理室が設けられて並列処理されるので、各処理室は遊び時間を生ずることなく稼働される。また、焼結室は汚染源である脱ワックス室との間を第1搬送室によって隔離されているので、脱ワックス室からのワックス蒸気による汚染を受けない。
【0013】
【発明の実施の形態】
図面を使って本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は発明の連続式熱処理炉の平面図である。この連続式熱処理炉は脱ワックス処理の所要時間が焼結、冷却の各処理の所要時間のほぼ2倍である場合に対応させたものである。装入口5を備えた搬送室1に第1脱ワックス室21 と第2ワックス室22 とが並列に接続され、搬送室1の下流側に焼結室3と冷却室4とが直列に接続されており、冷却室4に排出口6が設けられている。
【0015】
被処理物Sは装入口5から搬送室1内へ装入され、第1脱ワックス室21 と第2脱ワックス室22 とへ交互に搬送され所定の条件で脱ワックス処理される。そして被処理物Sは脱ワックス処理の完了した順に搬送室1へ取り出され、搬送室1から焼結室3内へ搬送されて焼結された後、冷却室4で冷却され排出口6から排出される。焼結、冷却の各処理に比べてほぼ2倍の時間を要する脱ワックス処理は第1脱ワックス室21 と第2脱ワックス室22 との2室で1/2サイクルの時間をずらせて並列処理するので、焼結室3、冷却室4は能力を余すことなく稼働される。また、第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス室22 は大気側とは搬送室1を介しているため、直接大気と触れることが防がれ、ワックスが可燃性の高いものであっても極めて安全性が高い。更に、焼結室3は第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス室22 との間に搬送室1があって隔離されているので、第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス室22 からのワックス蒸気による汚染を受けない。
【0016】
【実施例】
次に、本発明の連続式熱処理炉の実施例による真空焼結炉10について図面を参照して説明する。
【0017】
(実施例)図1は連続式の真空焼結炉10の平面図であり、図2は図1における[2]−[2]線方向の側面図である。この真空焼結炉10は脱ワックス処理に要する時間が焼結処理、冷却処理のほぼ2倍である場合に対処するものである。
【0018】
上流側の装入テーブル11に続くローラコンベヤ12の下流端に、搬送室1の装入口5が扉の開閉装置7と共に設けられ、装入口5の両側において、搬送室1に第1ワックス室21 と第2ワックス室22 とが接続されている。搬送室1の下流側には焼結室3が接続され、これに冷却室4が接続されており、各室間には開閉扉用の昇降装置8が設けられている。冷却室4には排出口6が扉の開閉装置7と共に設けられ、排出口6の下流側にはローラコンベヤ12と共に排出テーブル13が設けられている。
【0019】
また、配管は図示せずとも、油回転ポンプとブースターポンプとからなる真空ポンプ系21、22がそれぞれ第1脱ワックス室21 と第2脱ワックス室22 に接続され、真空ポンプ系23、24はそれぞれ搬送室1、冷却室4に接続されている。焼結室3は真空ポンプ系25と拡散ポンプ26とによって排気される。
【0020】
次にこの真空焼結炉10の作用について説明する。被処理物Sは装入テーブル11、ローラコンベヤ12を経て装入口5から搬送室1内へ装入され、搬送室1から第1脱ワックス室21 内へ搬送されて脱ワックスされる。後続する被処理物Sは同じく搬送室1内へ装入された後、第2脱ワックス室22 内へ搬送されて脱ワックスされる。以降も同様に、第1ワックス室21 と第2脱ワックス室22 とへ交互に搬送される。
【0021】
第1脱ワックス室21 または第2脱ワックス室22 内で所定条件下に脱ワックスされた被処理物Sは交互に搬送室1へ取り出され、搬送室1から焼結室3内へ搬送されて所定の条件で焼結され、次いで冷却室4で所定の条件で冷却されて排出口6から排出される。
【0022】
図3は、上記の第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス22 、焼結室3、冷却室4における各処理についての時間と圧力、温度との関係を示すタイムスケジュールの1例であり、横軸は単位時間毎に目盛を付している。図3に示すように第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス室22 においては2単位時間を要する1サイクルのなかで温度は常温から脱ワックスに適した温度まで2段階にステップ上昇され、圧力の1例としては温度変化に応じてアルゴン雰囲気下の200Torrから10-3Torr程度に減圧される。
【0023】
焼結室3においては、1単位時間の1サイクルのなかで温度は脱ワックス温度から800℃と1100〜1200℃とにステップ上昇される。圧力は搬送室1との間の開閉扉が開けられた時の数Torrから直ちに10-5Torr程度の高真空に減圧されるので曲線としては示していない。ただし、開閉扉が開けられる寸前に焼結室3内に不活性ガスを流し始め、搬送室1の圧力より高くして焼結室3から搬送室1側へ不活性ガスの流れを作り、できるだけ焼結室3の汚染を防ぐ方法も行われる。冷却室4においては、同様に1単位時間の1サイクル内で圧力650Torrのアルゴン雰囲気下に1100〜1200℃の被処理物Sが冷却された後、約2/3サイクルの時点で大気オープンされて被処理物Sが排出口6から排出され、次いで残りの1/3サイクルで冷却室4は次のサイクルのために5×10-2Torr以下の減圧とされる。
【0024】
そして全体としては、第1脱ワックス21 における脱ワックス処理サイクルaで脱ワックスされた被処理物Sは焼結室3における焼結処理サイクルaにおいて焼結され、冷却室3の冷却処理サイクルaで冷却される。第1脱ワックス室21 における脱ワックス処理サイクルb、d、第2脱ワックス室22 における脱ワックス処理サイクルcについても、それぞれ対応する焼結処理サイクル、冷却処理サイクルにb、c、dを付した。スタート時のみ第1脱ワックス室21 と第2脱ワックス室22 とに同時に被処理物Sが収容されるので、第2脱ワックス室22 における脱ワックス処理mは3単位時間となっている。
【0025】
以上のように、被処理物Sが第1脱ワックス21 と第2脱ワックス室22 とから交互に焼結室3へ搬入されるので、焼結室3及びそれに続く冷却室4は遊び時間を生ずることなく稼働され、高い処理能力が得られる。
【0026】
また図1へ戻り、焼結室3はワックス蒸気を放出して汚染源となり易い第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス室22 との間に搬送室1があって隔離されているので、ワックス蒸気が焼結室3内へ持ち込まれ、焼結室3内の高温の被処理物Sと接触することによる品質の劣化が防がれる。
【0027】
また、第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス室22 は被処理物Sの受け渡しを搬送室1との間で行ない大気オープンになることはないので、ワックス蒸気に大気が混合し爆発ガスを生ずる恐れはない。また、大気中のO2 、H2 Oによる汚染を防止することができ、脱ワックス性能を高品位に保持できる。
【0028】
以上、本発明の実施例について説明したが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0029】
例えば本実施例では、連続式の真空焼結炉について説明したが、本発明の連続式熱処理炉は真空を利用しない連続式の焼結炉についても適用される。その他、脱ワックス室を脱洗浄溶剤室とし、焼結室をろう付け室として金属類をろう付けするための連続式ろう付け炉や、これら以外の一般的な連続式熱処理炉としても適用され得る。
【0030】
また、本実施例においては搬送室1を搬送のみに使用する例として示したが被処理物を搬送室1から第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス室22 へ搬送するまでの一時的な保管室、または第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス室22 から焼結室3へ搬送するまでの一時的な保管室として使用し得る。この場合、各室の配列のブロック図である図4のAに示すように、搬送室1の内部に予備加熱源9を設けて、被処理物Sを脱ワックス室2または焼結室3へ搬送する前に予備加熱するようにしてもよい。なお、搬送室1、脱ワックス室2、焼結室3、冷却室4、各開閉扉7、装入口5、排出口6は実施例と同様な符号を付しているので、当該箇所以外の説明は省略する。以下に示すブロック図についても同様である。
【0031】
また、本実施例においては脱ワックス処理が焼結処理、冷却処理に比べて2倍の時間を要する場合について説明したが、例えば脱ワックス処理が他の処理に比べて、例えば4倍の時間を要する場合には、図4のBに示すように第3脱ワックス室23 、第4脱ワックス室24 を増設することによって対処し得る。
【0032】
また、本実施例においては、搬送室1の装入口5の両側へ第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス室22 を接続したが、搬送室1を一時的な保管室として使用しない場合には保管中の被処理物が搬送の邪魔になることを考慮しなくともよいので、配列のブロック図である図5のA、Bに示すように、第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス室22 、第3脱ワックス室23 を装入口5の片側へ接続してもよい。
【0033】
また、本実施例においては、焼結室3、冷却室4が1列に接続された場合を示したが、配列のブロック図である図6に示すように、第1焼結室31 、第1冷却室41 の列のほかに第2焼結室32 、第2冷却室42 の列を並列させてもよい。
【0034】
また、本実施例においては脱ワックス処理が焼結処理、冷却処理に比べて2倍の時間を要する場合について説明したが、それ以外に焼結処理、または冷却処理が他の処理に比べて長時間を要するような各種の場合にも対処し得る。
【0035】
例えば、図7は脱ワックス処理、焼結処理、冷却処理に要する時間が2:1:2である場合、すなわち実施例に比べて冷却処理に要する時間が2倍である場合を示し、第1脱ワックス室21 、第2脱ワックス室22 と焼結室3とを接続する第1搬送室11 のほかに、焼結室3に第1冷却室41 と第2冷却室42 との2室を接続するための第2搬送室12 を設けて冷却処理を並列処理する例である。
【0036】
また、図8は脱ワックス処理、焼結処理、冷却処理に要する時間の比が1:2:1である場合を示し、第1焼結室31 と第2焼結室32 とが並列に設けられ、かつこれらは1室の脱ワックス室2と第1搬送室11 を介して接続され、冷却室4とは第2搬送室12 を介して接続される。上記以外にも各種の組み合わせが可能である。また、これら何れの場合も脱ワックス室と焼結室とは搬送室で隔離され、焼結室の汚染が防止される。
【0037】
【発明の効果】
本発明は以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0038】
脱ワックス、焼結、冷却の各処理が行われる多室形の熱処理炉において、各処理に要する時間が異なる場合に、長時間を要する処理に対してはその時間に応じて処理室の数を増やし並列処理するので、本発明の連続式熱処理炉は脱ワックス、焼結、冷却の各処理に能力不足や能力過剰を生ずることなく、全体として高い処理能力を発揮する。
【0039】
また、本発明の連続式熱処理炉では、脱ワックス室と焼結室との間を第1搬送室によって隔離しているので、従来例の連続式熱処理炉のように被処理物の受け渡し時に脱ワックス室の雰囲気と焼結室の雰囲気とが直接に混合したり、脱ワックス室が焼結室からの輻射熱で加熱されて凝結しているワックスを蒸発させるようなことはなく、従って焼結室が脱ワックス室からのワックス蒸気によって汚染されることはない。
【0040】
更には、被処理物は搬送室へ装入され、従来広く採用されているように脱ワックス室へ直接に装入されないので、装入口を開けた時にワックス蒸気と大気とが混合して爆発性のガスを生ずるような恐れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の真空焼結炉の平面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の側面図である。
【図3】実施例の真空焼結炉の第1脱ワックス室、第2脱ワックス室、焼結室、冷却室における温度と圧力のタイムスケジュールである。
【図4】脱ワックス室、焼結室、冷却室の配列を示すブロック図であり、Aは搬送室が予備加熱電源を備えた場合、Bは脱ワックス室を4室とした場合を示す。
【図5】同じく配列のブロック図であり、Aは搬送室における装入口の片側に2室の脱ワックス室を接続した配列、Bは3室の脱ワックス室を接続した配列を示す。
【図6】焼結室と冷却室とからなる列の2列を並列に接続した配列を示すブロック図である。
【図7】配列のブロック図であり、冷却室を2室として並列に接続した配列を示す。
【図8】配列のブロック図であり、焼結室を2室として並列に接続した配列を示す。
【図9】代表的な従来例の連続式熱処理炉の破断側面図である。
【図10】従来例における脱ワックス室、焼結室、冷却室の配列を示すブロック図であり、Aは基本的な配列、BはAに前室が付加された配列を示す。
【図11】図10のBにおける脱ワックス室を多室とした配列を示すブロック図であり、Aは脱ワックス室を2室、Bは脱ワックス室を3室とした配列を示す。
【符号の説明】
1 搬送室
11 第1搬送室
12 第2搬送室
21 第1脱ワックス室
22 第2脱ワックス室
3 焼結室
4 冷却室
5 装入口
6 排出口
7 開閉扉
10 実施例の真空焼結炉
Claims (3)
- 被処理物を少なくとも脱ワックス、焼結、冷却の順に処理する多室形の連続式熱処理炉において、脱ワックス室と焼結室とが装入口を備えた第1搬送室を介して接続され、前記焼結室と排出口を備えた冷却室とが第2搬送室を介して接続されており、かつ前記脱ワックス処理、前記焼結処理、前記冷却処理の所要時間の比がp:q:rである場合に、前記脱ワックス室、前記焼結室、前記冷却室はそれぞれの数をp、q、rに近い整数とし、それらの数が複数であれば並列状として前記第1搬送室または前記第2搬送室に接続され、前記焼結処理の所要時間と前記冷却処理の所要時間とがほぼ等しい場合には、前記第2搬送室が省略されて、同数の前記焼結室と前記冷却室とがそれぞれ直接に接続されることを特徴とする連続式熱処理炉。
- 少なくとも前記脱ワックス室と前記焼結室とに真空排気装置が接続されており、真空雰囲気下の熱処理が可能とされている請求項1に記載の連続式熱処理炉。
- 前記第1搬送室内に前記脱ワックス処理または前記焼結処理のための予備加熱源が設けられている請求項1または請求項2に記載の連続式熱処理炉。
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