JPH0456707A - 連続式真空炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、多数の被処理材を次々と装入することによ
り、装入されたものから順次熱処理を行ない、熱処理の
済んだものから順次送出するようにしている連続式真空
炉に関し、特に射出成形品を脱ワツクスしその後焼結す
る熱処理の為に好適に用いることのできる連続式真空炉
に関する。

〔従来の技術〕

上記のような熱処理に用いられる連続式真空炉としては
、ローラハース形炉やベルトコンベア形炉やトレーブツ
シャ形炉がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

ローラハース形炉はワーク１個ずつを独立搬送するので
、雰囲気及び温度共に独立な制御が可能であり、上記の
ような用途に好適である。しかし構造が複雑で、製作コ
ストが極めて高い問題点がある。

一方、ベルトコンベア形炉やトレーブツシャ形炉は構造
が簡すである為、製作コストは比較的安いが、夫々コン
ベアやトレーが連続状となっている為、各ワークの間で
雰囲気や温度を独立に区切ることが困難であるという問
題点があった。

本発明は上記従来技術の問題点（技術的課Ｒ）を解決す
る為になされたもので、前段側をベルトコンベア形炉又
はトレーブツシャ形炉とし後段側をローラハース形炉と
することによって、例えば上記のように射出成形品を先
ず脱ワツクスしその後焼結する熱処理の場合に、各処理
を各々の目的に合った性質の炉によって行なえ、同時に
炉全体の設備費も安価にできるようにした連続式真空炉
を提供することを目的としている。

〔ｖＩＡ！！ｉを解決する為の手段〕

上記目的を達成する為に、本願発明における連続式真空
炉は、入口から入れられた被処理材を熱処理して出口か
ら送出するようにしてあるベルトコンベア溶炉又はトレ
ーブツシャ形炉と、入口から入れられた被処理材を熱処
理して出口から送出するようにしてあるローラハース形
炉とを、被処理材が前者において熱処理されてその出口
から出た後、直接に後者に対しその入口から入ってそこ
で熱処理されるように連ねたものである。

〔作用〕

多数の被処理材例えば射出成形品を、熱処理例えば脱ワ
ツクスしその後焼結する場合、被処理材は先ずベルトコ
ンベア溶炉又はトレーブツシャ形炉に次々と送り込まれ
る。送り込まれた被処理材はそこにおいて先のものから
次々と脱ワツクスされる。脱ワツクスの済んだ被処理材
はその炉の出口から出て、次にローラハース形炉に対し
直接にその入口から入る。そしてその炉内において焼結
され、焼結が完了するとそのローラハース形炉から送り
出される。

〔実施例〕

以下本願の実施例を示す図面について説明する。

第１図において、１は連続式真空炉の一例として連続式
焼結炉を示し、真空置換室２、脱ワツクス室３、焼結室
４、冷却室５を図示の如く連ねて構成されている。

先ず真空置換室２並びにそれに関連する構造について説
明する。１０は炉体（真空容器とも呼ばれる）、１１は
入口で、開閉装置１３によって昇降されるようにした扉
１２により開閉されるようになっている。１４は入口１
１の前側に備えられた被処理材Ａの受台、１５は被処理
材Ａを押し込む為のブツシャで、押込シリンダ１６によ
って作動されるようになっている。１７は炉体１０内に
備えられた受台で、被処理材へを受ける為のものである
。　１Ｂは受台１７に沿わせて設けられたブツシャで、
シリンダ１９によって作動されるようになっている。

次に脱ワツクス室３について説明する。この脱ワツクス
室３としては一例としてコンベア形炉が用いである。２
１は炉体、２２は入口で、開閉装置２４によって昇降さ
れる扉２３により開閉されるようになっている。２５は
出口を示し、入口２２と同様の構造となっている。即ち
２６は扉、２７は開閉装置を示す。

次に２８は炉体２１の内部に備えられたベルトコンベア
を示す。２９はベルトコンベアにおけるプーリ、３０は
プーリ２９に掛は渡したコンベアベルトで、例えば耐熱
性の高い材料で形成されたメツシュベルトが用いられる
。コンベアベルト３０は図示外の駆動装置によるブーＩ
Ｊ２９の回動によって矢印方向に移動するようになって
いる。　３１は周知の断熱壁、３２は被処理材加熱用の
ヒータを夫々示す。

次に焼結室４について説明する。この焼結室４としては
口・−ラハース溶炉が用いである。３５は炉体である。

３６は入口、３８は出口を夫々示し、これらは前記脱ワ
ツクス室３の場合と同様に構成しである。即ち３７．３
９は扉、４０は開閉装置を夫々示す。

尚１３７は前記開閉装置２７を共通に用いて昇降動され
るようになっている。焼結室４は炉体３５の内部におい
て第１焼結室４１と第２焼結室４２とに区分されており
、各々は断熱壁４５で囲まれ、両者の境界部には開閉装
置４７によって昇降動されるようにした熱仕切用の扉４
６が備わっている。扉４６はａ、要に応じて真空気密タ
イプのものにしてもよい。各焼結室４１．４２には夫々
被処理材Ａを支持並びに搬送する為の水冷ローラ４３と
被処理材Ａを加熱する為のヒータ４４とが備わっている
。

次に冷却室５並びにそれに関連する構造について説明す
る。５０は炉体、５１は出口で、真空置換室２の場合と
同様の構造で開閉されるようになっている。即ち５２は
扉、５３は開閉装置を示す。５４は炉体５０内に備えら
れた被処理材搬送用のローラである。

５５は出口５１の後段側に設けられた搬送台車で、上側
に備えられたローラ５６上に被処理材Ａを受けると共に
、その状態で紙面と垂直な方向へ移動して被処理材Ａを
開山できるようになっている。

向上記真空置換室２、脱ワツクス室３、焼結室４、冷却
室５の炉体は周知の如く各々の内部を真空排気できるよ
う真空ポンプが接続しである。また各室の入口や出口の
扉は周知の如く閉状態において内部の密閉状態が保たれ
るようになっている。

次に上記連続式焼結炉１による射出成形品の焼結につい
て説明する。被処理材Ａ即ち上記成形品はトレーの上に
乗せた状態で受台１４の上に置かれる。次に真空置換室
２の肺１２が開けられ、ブツシャ１５によって上記被処
理材Ａは受台１７の上に押し込まれ、扉１２が再び閉じ
られる。この状態で炉体１０内が真空排気される。次に
脱ワツクス室３の扉２３が開かれ、上記受台１７上の被
処理材Ａはブツシャ１８に押されて脱ワックス室３内の
ベルトコンベア２８上に押し込まれ、扉２３が再び閉じ
られる。脱ワックス室３内においては、炉体２１内が真
空排気された状態（例えばＯ，１Ｔｏｒｒ）又は、不活
性雰囲気に置換された状態（〜大気圧）において、被処
理材Ａはベルトコンベア２８によってゆっくりと連続的
又は間欠的に搬送されながら、ヒータ３２によって加熱
され（例えば５００℃）、成形品に含まれるワックス（
バインダー）の除去が行われる。尚、上記脱ワツクスの
作業中においては次の被処理材Ａが真空置換室２に準備
され、そして脱ワックス室３内における被処理材Ａの上
記搬送によって入口２２側に次の被処理材Ａを受は入れ
得るスペースができると、扉２３が開かれて上記準備さ
れた被処理材Ａが脱ワックス室３内に送り込まれる。

上記のように脱ワックス室３内において被処理材Ａが出
口２５に近づくまで順次搬送されながら加熱されて、所
定時間（例えば８時間）の脱ワツクスが完了すると、次
に＄２６．３７が開かれ、上記脱ワツクスの完了した被
処理付人が第１焼結室４１内のローラ４３の上に送り込
まれ、扉２６．３７カ＜再びＭｅられる０次に、炉体３
５内が高真空（例えば１０−　’Ｔ。

ｒｒ）に排気された状態において、上記第１焼結室４１
内に送り込まれた被処理材Ａはヒータ４４によって高温
度（例えば１０００ｔ）に加熱され、焼結が行われる。

第１焼結室４１内において被処理材Ａか所定時間（例え
ば１〜２時間）加熱されると、次に扉４６が開かれて上
記被処理材Ａは第２焼結室４２のローラ４３上に送られ
る。尚この場合、第１焼結室４１内には脱ワツクス室３
から次の被処理材が送り込まれる。第２焼結室４２内に
送り込まれた被処理材はそこのヒータによって所定の高
温度（例えば１３５０℃）にまで加熱され、その焼結が
行われる。

第２焼結室４２内において被処理付人が所定時間（例え
ば１〜２時間）加熱されてその焼結作業が完了すると、
次に扉３９が開かれ、上記被処理材Ａは冷却室５のロー
ラ５４上に送られ、！＃３９が閉じられる。尚この場合
、第２焼結室４２には第１焼結室４１内の被処理材Ａが
送り込まれ、又その第１焼結室４１には脱ワツクス室３
において脱ワツクスの完了した被処理材Ａが送り込まれ
る。冷却室５内において、上記被処理材Ａは真空中での
自然冷却、乃至は冷却室５内に冷却用のガスが送り込ま
れそのガスによる強制冷却によって、所定の温度まで冷
却される。冷却が完了すると扉５２が開かれ、搬送台車
５５上に被処理材Ａは送り出され、扉５２が再び閉じら
れる。

以上のようにして多数の被処理材Ａは真空置換室２、脱
ワツクス室３、焼結室４、冷却室５に次々と連続的に通
され、それらの所定の焼結処理がなされる。

向上記の連続式焼結炉１において、脱ワツクス室３の長
さは、被処理材Ａをそこで脱ワツクスするに要する時間
が、被処理材Ａを焼結室４で焼結するに要する時間の何
倍であるがを考慮して、その倍率分の数の被処理材Ａを
縦列状に並ばせ得る長さに形成すると良い。そうするこ
とによって、脱ワツクス室３も焼結室４も各々のスペー
スを無駄無く　（一部が空の状態になることなく）利用
することができる。

次に第２図は本願の異なる実施例を示すもので、脱ワツ
クス室３ｅをトレープッシャ溶炉で構成した例を示すも
のである０図において、６１は脱ワックス室３ｅ内に備
えられたレール（例えばローラレール、スキ７ドレール
）で、被処理材Ａｅはプツシ中１８ｅによって該レール
６１上を次々と連ねた状態で移送されるようになってい
る。

なお、機能上前図のものと同−又は均等構成と考えられ
る部分には、前回と同一の符号にアルファべ、トのｅを
付して重複する説明を省略した。

〔発明の効果〕

以上のように本願発明にあっては、多数の被処理材Ａ例
えば射出成形品を、熱処理例えば脱ワツクスしその後焼
結する場合、ベルトコンベア形炉３又はトレープンシ中
溶炉３ｅにおいて次々と脱ワツクスし、脱ワツクスの済
んだものからそれをローラハース溶炉４に送ってそこで
次々と焼結でき、連続的で極めて能率よく熱処理できる
特長がある。

しかも上記の場合における焼結はローラハース溶炉４で
行なえるから、雰囲気及び温度の夫々の独立性が保たれ
た状況下において（他からの雰囲気及び温度の各影響が
遮断された状態において）焼結ができる効果がある。

その上上記のようにローラハース溶炉４を備えるもので
も、本願発明の連続式真空炉は前段側をベルトコンベア
形炉３又はトレープッシャ形Ｆ３ｅとし後段側をローラ
ハース溶炉４としているがら、上記のように脱ワツクス
しその後焼結する熱処理の場合、雰囲気や温度の独立性
がさほど重要でない脱ワツクスはそれに適合する性質を
もったベルトコンベア形炉３又はトレーブツシャ形炉３
ｅで行なえ、その後、雰囲気や温度の精度が要求される
焼結を上記の如くローラハース溶炉４で行なうことがで
き、各処理を各々の目的に合った炉によって行ない得る
効果がある。

さらに本願発明の連続式真空炉は前段側をベルトコンベ
ア形炉３又はトレープツシ中溶炉３ｅとし、後段側をロ
ーラハース溶炉４としているから、前段側のベルトコン
ベア形炉３あるいはトレーブツシャ形炉３ｅは安価で、
連続式真空炉全体の設備費を、前記のように全体をロー
ラハース溶炉で構成する場合に比べ著しく安価にできる
効果もある。

さらに上記ベルトコンベア形炉３又はトレープッシャ形
炉３ｅとローラハース溶炉４とは連ねられているから、
上記脱ワツクス完了後被処理材を前段側の炉から直接に
後段側の炉に送り込んで焼結することができ、それらの
処理の間での酸化その他による被処理材の変質を予め防
止できる特長もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は連続式焼結
炉の縦断面図、第２図は異なる実施例を示す縦断面図。 Ａ・・・被処理材、３・・・脱ワツクス室、４・焼Ｍ室
、２Ｂ・・・ベルトコンベア、４３・・ローラ、６１・
・・レール。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 入口から入れられた被処理材を熱処理して出口から送出
   するようにしてあるベルトコンベア形炉又はトレープッ
   シャ形炉と、入口から入れられた被処理材を熱処理して
   出口から送出するようにしてあるローラハース形炉とを
   、被処理材が前者において熱処理されてその出口から出
   た後、直接に後者に対しその入口から入ってそこで熱処
   理されるように連ねてあることを特徴とする連続式真空
   炉。