JP2000096820A - スリップフォーム工法 - Google Patents

スリップフォーム工法

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JP2000096820A JP10270743A JP27074398A JP2000096820A JP 2000096820 A JP2000096820 A JP 2000096820A JP 10270743 A JP10270743 A JP 10270743A JP 27074398 A JP27074398 A JP 27074398A JP 2000096820 A JP2000096820 A JP 2000096820A
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鎧麟 許
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英司 大脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリートの表面にせん断摩擦を発生させな
いスリップフォーム工法を提供する。 【解決手段】型枠パネル2、4を互いの型枠面2a、4
aを対向させ、その型枠面の間にコンクリートCを打設
し、このコンクリートが硬化した後に、引き上げ装置に
より型枠パネルを引き上げて次回のコンクリートの打設
位置まで移動し、継ぎ目なしのコンクリート壁面を施工
していく工法である。本発明は、表面及び裏面が滑らか
なシート部材12を、型枠パネルのそれぞれの型枠面を
覆うように配設するとともに、型枠パネルを引き上げた
ときに、型枠面にシート部材を自動的に配設するシート
供給ロール14を配設した。これにより、コンクリート
が硬化した時点で、型枠パネルを引き上げていくと、型
枠面がシート部材上を摺動していくので、硬化したコン
クリートには殆どせん断摩擦が発生せず、引っ掻き傷や
膚荒れが大幅に減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート製
の道路の側溝、防護壁、橋梁端部のパラペット、円形水
路などを構築する際に好適なスリップフォーム工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】スリップフォーム工法は、互いに対向配
置されている一対の型枠パネルと、各型枠パネルを支持
しているヨークと称する門型フレームと、ヨークを上方
に引き上げていく油圧ジャッキ等の引き上げ装置とを備
え、型枠パネル間の空間にコンクリートを打設し、その
コンクリートが硬化した後に、引き上げ装置の作動によ
りヨークとともに型枠パネルを上方に引き上げて脱型作
業を行い、型枠パネル間に新たに設けた空間にコンクリ
ートを打設していく作業を連続的に行っていくことによ
り、打継ぎ目なしのコンクリート壁面を施工する工法で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、型枠パネル
内でコンクリートが硬化すると、このコンクリートと型
枠パネルの型枠面との間に付着力が発生するので、新た
にコンクリートを打設するために型枠パネルの脱型作業
を行うときには、硬化したコンクリートの表面に発生す
るせん断摩擦によって引っ掻き傷や膚荒れがコンクリー
ト表面に生じやすい。
【0004】このように、コンクリート表面に引っ掻き
傷や膚荒れが生じると、構造体の美観が損なわれるとと
もに、引っ掻き傷からコンクリート亀裂に発展してしま
うおそれがあり、構造体の耐久性の面でも問題がある。
【0005】また、型枠パネルの脱型作業を行う際に
は、前回形成したコンクリートの一部が型枠パネルの型
枠面に付着しやすく、この付着したコンクリートを完全
に削り落とす清掃作業を行ってから次回のコンクリート
の打設作業を行わないとだめなので、清掃作業に多くの
時間が費やされているという問題もある。
【0006】また、夏期や冬期においてコンクリート中
のセメント水和反応が良好に進行しない場合にも、コン
クリートの表面性状が損なわれる場合がある。すなわ
ち、厳冬期にコンクリート温度が大幅に低下してしまう
とコンクリートの水和反応が不十分となり、型枠パネル
の移動を行う際に摩擦力が発生してコンクリート表面の
剥離が生じたり、強度の発現が遅れることがある。ま
た、暑中期にセメントの水和発熱によりコンクリートの
表面が早期に乾燥してしまう場合や、コンクリートが高
温になってしまう場合にも、型枠パネルの移動の際に摩
擦力が発生してコンクリート表面に引っ掻き傷や膚荒れ
が生じたり、強度の発現が劣ることがある。
【0007】そこで、コンクリート打設位置を大型テン
トなどで覆い、夏期や冬期であってもセメント水和反応
を最適な温度環境とすることが考えられるが、大規模な
準備が必要となるので、工期の長期化や施工コストの面
で問題がある。
【0008】一方、型枠パネルの早期の脱型や型枠パネ
ルに作用するコンクリートの側圧の低減化を図るため
に、コンクリート硬化促進剤を使用する場合があるが、
コンクリート表面側だけの硬化が促進されれば良いの
に、従来ではコンクリートの全域にコンクリート硬化促
進剤を供給してコンクリート全体の硬化促進を行ってい
るので、多量のコンクリート硬化促進剤が必要である。
【0009】また、硫黄を用いたコンクリートでは、型
枠パネルの温度が低い場合に、コンクリートの充填中に
コンクリートが冷えて硬化してしまい、型枠パネルの隅
々までコンクリートが充填されないことがある。また、
硫黄コンクリートが冷却されて硬化する際に、その冷却
速度に応じて、非結晶となる場合を含めて硬化後の硫黄
の結晶形態が異なるため、望んでいる性能を発揮しない
コンクリートが製造される場合がある。
【0010】さらに、暑中期にセメントの水和発熱によ
るコンクリート表面の早期乾燥を防止するために散水養
生を行う場合があるが、養生水の飛散による周辺への汚
染、多量の養生水の回収や再利用の面で問題があった。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、第1の目的としてコンクリートの表面欠陥を抑制
して型枠パネルの脱型作業を可能とし、しかも型枠材の
型枠面の清掃作業を解消することができることとし、第
2の目的として打設位置を大型テントなどで覆うなどの
準備を不要としながら夏期や冬期であってもセメント水
和反応を良好に進行させることができ、第3の目的とし
てコンクリート硬化促進剤や養生用散水の使用量を大幅
に低減することができ、第4の目的として硫黄を用いた
コンクリートを型枠の細部まで充填して所定の結晶形態
を持つ硫黄コンクリートを製造することができるスリッ
プフォーム工法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、少なくとも一対の型枠パネ
ルを互いの型枠面を対向させ、その型枠面の間にコンク
リートを打設し、このコンクリートが硬化した後に、引
き上げ装置により前記型枠パネルを引き上げて次回のコ
ンクリートの打設位置まで移動し、継ぎ目なしのコンク
リート壁面を施工していくスリップフォーム工法におい
て、表面及び裏面が滑らかなシート部材を前記型枠パネ
ルのそれぞれの型枠面を覆うように配設し、前記型枠パ
ネルを引き上げていくときに硬化したコンクリートの表
面と前記型枠面との間に生じるせん断摩擦力を、前記シ
ート部材により低減するようにした。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のスリップフォーム工法において、前記型枠パネルを
引き上げたときに、型枠面に前記シート部材を自動的に
配設するシート供給装置を配置した。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載のスリップフォーム工法において、前記シート
部材を無端状に形成し、硬化したコンクリートの表面と
前記型枠面との間に配設した前記シート部材の一部分
が、前記型枠パネルの引き上げ方向の前方まで移動し、
再度、硬化したコンクリートの表面と前記型枠面との間
に配設されるようにした。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項2又
は3記載のスリップフォーム工法において、前記シート
部材の前記コンクリートに接する面を、凹凸が連続に形
成されている面として形成した。
【0016】さらに、請求項5記載の発明は、請求項1
乃至4の何れかに記載のスリップフォーム工法におい
て、前記シート部材を、微細な布孔を有する不織布や網
目状の孔を多数設けたシート部材により構成し、当該シ
ート部材に、コンクリート硬化促進剤を含浸させてから
前記型枠面を覆うように配設した。
【0017】一方、請求項6記載のスリップフォーム工
法は、少なくとも一対の型枠パネルを互いの型枠面を対
向させ、その型枠面の間にコンクリートを打設し、この
コンクリートが硬化した後に、引き上げ装置により前記
型枠パネルを引き上げて次回のコンクリートの打設位置
まで移動し、継ぎ目なしのコンクリート壁面を施工して
いくスリップフォーム工法において、前記型枠パネル
に、前記型枠面に向けて開口する多数の細孔を形成する
とともに、流体供給装置から送り出した空気、或いは潤
滑油を、前記細孔を介して前記型枠面の内側に噴射する
工法である。
【0018】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載のスリップフォーム工法において、前記空気、及び潤
滑油に替えて、前記流体供給装置から送り出した液状の
コンクリート硬化促進剤を、前記細孔を介して前記型枠
面の内側に流出する工法である。
【0019】また、請求項8記載の発明は、請求項6記
載のスリップフォーム工法において、前記空気、前記潤
滑油及び前記硬化促進剤に替えて、前記流体供給装置か
ら送り出した温水、或いは冷水を、前記細孔を介して前
記型枠面の内側に流出する工法である。
【0020】また、請求項9記載の発明は、請求項6記
載のスリップフォーム工法において、型枠パネルに加熱
手段を内蔵し、当該加熱手段により前記型枠面の間に打
設したコンクリートを加熱する工法である。
【0021】さらに、請求項10記載の発明は、請求項
6記載のスリップフォーム工法において、前記加熱手段
に替えて、水又は油などの流体を、温度を制御しながら
型枠パネルに沿って循環させて前記型枠パネルを加熱、
或いは冷却する流体循環装置を設けたことを特徴とする
工法である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1に示すものは、コンクリート壁
面を施工する第1実施形態のスリップフォーム工法装置
を示すものであり、この装置は、互いの型枠面2a、4
aが平行に対向している一対の型枠パネル2、4と、こ
れら型枠パネル2、4の型枠面2a、4aに対して逆側
の裏面2b、4bに固定されている水平ヨーク部材6、
8と、水平ヨーク部材6、8に連結して上方に延びてい
る垂直ヨーク部材10と、型枠パネル2、4の上部に配
設され、巻装したシート(摩擦力低減層)12を型枠面
2a、4aに沿って下方に供給するシート供給ロール1
4とを備えた装置である。ここで、2本の垂直ヨーク部
材10は、図示しない油圧ジャッキに連結しており、こ
の油圧ジャッキの作動によって垂直ヨーク部材10とと
もに型枠パネル2、4が上方に移動していく。また、前
記シート部材12は、表面及び裏面が滑らかな長尺な樹
脂製や金属製のシートにより形成されている。
【0023】上記構成の装置を使用してコンクリート壁
面を施工するには、先ず、油圧ジャッキの作動により図
1の実線位置まで型枠パネル2、4を移動する。このと
き、型枠パネル2、4の移動とともに、シート供給ロー
ル14に巻装されているシート部材12を下方に供給し
て型枠面2a、4aに沿わせた状態とする。次いで、型
枠面2a、4a間に設けた空間に、コンクリートCを打
設していく。このとき、シート部材12は、型枠面2
a、4aとコンクリートCとの間に位置する。
【0024】そして、所定時間後にコンクリートCが硬
化した時点で、油圧ジャッキの作動により型枠パネル
2、4を図1の破線位置まで引き上げていく脱型作業を
行う。このとき、型枠パネル2、4の型枠面2a、4a
がシート部材12上を摺動していくので、硬化したコン
クリートC、即ちコンクリート壁面の表面には殆どせん
断摩擦が発生せず、引っ掻き傷や膚荒れが大幅に減少す
る。
【0025】このように、引っ掻き傷や膚荒れが低減す
るので美観が向上し、亀裂が容易に発生しにくいので耐
久性が向上したコンクリート壁面を得ることができる。
また、型枠面2a、4aをシート部材12が覆っている
ので、打設したコンクリートCが直接型枠面2a、4a
に接触せず、型枠面2a、4aに付着したコンクリート
を削り落とす清掃作業が不要となる。
【0026】したがって、本実施形態は、美観が向上
し、且つ耐久性が向上したコンクリート壁面を形成する
ことができるとともに、型枠パネル2、4の清掃作業が
不要となるので施工期間が短縮したスリップフォーム工
法を得ることができる。
【0027】次に、図2に示すものは、第2実施形態の
スリップフォーム工法装置を示すものであり、図1に示
した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説
明を省略する。
【0028】本実施形態では、型枠2、4の上面及び下
面に、それぞれ上部支持ロール16及び下部支持ロール
18が配設され、型枠2、4の裏面2b、4bに側部支
持ロール20が配設されている。そして、型枠2には、
支持ロール16、18、20に支持され、上下面及び裏
面2bを覆うように無端状のシートが22が配設されて
いる。また、型枠4にも、支持ロール16、18、20
に支持され、上下面及び裏面4bを覆うように無端状の
シート部材22が配設されている。
【0029】この無端状のシート部材22は、表面及び
裏面が滑らかなな長尺な樹脂製や金属製のシートにより
形成されており、その一部が型枠面2a、4aに沿いな
がら型枠パネル2(或いは型枠パネル4)の周囲を回動
する。
【0030】上記構成の装置を使用してコンクリート壁
面を施工するには、図2の実線位置に型枠パネル2、4
を配置して打設したコンクリートCが硬化した後に、油
圧ジャッキの作動により型枠パネル2、4を図2の破線
位置まで引き上げていくと、型枠パネル2、4の型枠面
2a、4aがシート部材22上を摺動していくととも
に、コンクリートCの表面に付着しているシート部材2
2が、下部側から徐々に剥離していく。そして、コンク
リートCから剥離したシート部材22は下部支持ロール
18側に移動していき、上部支持ロール16に支持され
たシート部材22が下方に供給されて型枠面2a、4a
に沿った状態に配設される。
【0031】このとき、型枠パネル2、4の型枠面2
a、4aがシート部材12上を摺動していき、硬化した
コンクリートCの表面に付着しているシート部材22が
下部側から徐々に剥離していくので、第1実施形態と同
様に引っ掻き傷や膚荒れが低減し、美観が向上するとと
もに、亀裂が容易に発生しにくいので耐久性が向上した
コンクリート壁面を得ることができる。
【0032】また、本実施形態では、型枠パネル2、4
の引き上げと同時に、支持ロール16、18、20に支
持されている無端状のシール22を型枠パネル2、4の
周囲を回動するだけで、コンクリートCの表面から剥離
したシート部材22が再度、型枠面2a、4bに沿う位
置まで供給されるので、第1実施形態と比較してシート
部材22の使用量が大幅に減少する。
【0033】したがって、本実施形態では、第1実施形
態と同様の効果を得ることができるとともに、シート部
材22を経済的に使用することによって施工コストの低
減化も図ることができる。
【0034】次に、図3に示すものは、前述した第1及
び第2実施形態で使用したシート部材12、22と異な
る形状のシート部材26を示すものであり、このシート
部材26は、タイル貼りを行うコンクリート壁面の施工
に好適な部材とある。
【0035】すなわち、このシート部材26は樹脂材料
により形成された部材であり、型枠パネル2、4の型枠
面2a、4aと接触する裏面が平坦面26aに形成され
ているとともに、コンクリートCに接触する表面が凹凸
面26bに形成されている。
【0036】このシート部材26を、図1又は図2で示
した装置のシート材料として使用すると、硬化したコン
クリートCからシート部材26が剥離すると、コンクリ
ート表面の全域に均一形状の凹凸面が形成される。
【0037】このように、コンクリート表面に凹凸面が
形成されると、コンクリート表面にモルタルやセメント
ペースト等の接着剤を十分に塗布し、タイルをコンクリ
ート表面の全域に確実に貼り付けることができる。
【0038】次に、図4に示すものは、本発明の第3実
施形態を示すものである。なお、この図では型枠パネル
2側しか示していないが、型枠パネル4も同一構造に形
成しているものとする。
【0039】本実施形態では、型枠パネル2の上面に配
設したシート供給ロール28に、微細な布孔を有する不
織布や、網目状の孔を多数設けた樹脂材料からなるシー
ト部材30が巻装されている。
【0040】また、型枠パネル2の上面には、液状のコ
ンクリート硬化促進剤Lを溜めた液槽32が設置されて
おり、シート供給ロール28に巻装されているシート部
材30の一部が、液槽32内のコンクリート硬化促進剤
Lに浸されている。
【0041】上記構成によると、脱型作業により型枠パ
ネル2を引き上げていく際に、シート供給ロール14に
巻装されているシート部材30が型枠面2aに沿うよう
に下方に供給されていくが、シート部材30にはコンク
リート硬化促進剤Lが含浸されており、詳細にはシート
部材30の布孔、若しくは網目状の孔にコンクリート硬
化促進剤Lが入り込んだ状態で型枠面2aに沿って配設
される。
【0042】そして、型枠パネル2、4の間にコンクリ
ートCを打設すると、シート部材30に含浸したコンク
リート硬化促進剤LがコンクリートC内に入り込んでい
くので、コンクリートCが早期に硬化していく。このよ
うに、シート28に含浸したコンクリート硬化促進剤L
によってコンクリートCが早期に硬化していくので表面
が早く硬くなり、型枠パネル2、4が移動していくとき
の表面欠陥が抑制される。
【0043】また、図5に示すものは、上述した第3実
施形態の変形例(第4実施形態)を示すものである。本
実施形態では、コンクリート硬化促進剤Lを溜めた液槽
33がシート供給ロール28から離れた位置に設置され
ているとともに、シート部材30にコンクリート硬化促
進剤Lを供給する供給チューブ34が、一端が液槽33
に入り込み、且つ、他端がシート部材30に接するよう
に配設されている。そして、シート部材30は、供給チ
ューブ34の毛細管現象により液槽33からコンクリー
ト硬化促進剤Lが供給されて含浸され、第3実施形態と
同様の作用効果が得られる。
【0044】なお、供給ーブ34の毛細管現象を利用せ
ずに、供給チューブ34の一端側にポンプ(図示せず)
を接続して強制的にコンクリート硬化促進剤Lを送り出
すようにしても、第3実施形態と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0045】次に、図6及び図7は、第5実施形態のス
リップフォーム工法装置を示すものであり、上述した実
施形態と異なる点は、シートを型枠面2a、4aに沿っ
て下方に供給するシート供給装置ル14を備えていな
い。
【0046】本実施形態の型枠パネル2は、図7に示す
ように、内部空間40を有する箱型形状の部材であり、
型枠面2aの全域に内部空間40に通じる複数の細孔4
2が形成されている。また、裏面2bには、内部空間4
0に連通する供給口44が設けられており、流体供給装
置26から供給されてきた圧縮空気Aが供給口44を介
して内部空間40に送り込まれるようになっている。な
お、図示しないが、供給口44と流体供給装置46との
間の供給路には、圧縮空気Aの供給制御、圧力制御など
を行う制御弁が配設されている。また、型枠面2aの全
域には、微細な布孔を有する不織布48が貼設されてい
る。そして、型枠パネル4も、型枠パネル2と同一の構
成となっている。
【0047】上記構成の装置を使用してコンクリート壁
面を施工するには、先ず、油圧ジャッキの作動により図
6の実線位置まで型枠パネル2、4を移動する。次い
で、型枠面2a、4a間に設けた空間に、コンクリート
Cを打設していく。そして、所定時間後にコンクリート
Cが硬化した時点で、制御弁の操作により流体供給装置
46から内部空間40への圧縮空気Aの供給を開始する
とともに、油圧ジャッキの作動により型枠パネル2、4
を図6の破線位置まで引き上げていく脱型作業を行う。
【0048】このとき、内部空間40から細孔42を通
過して型枠面2a、4aから噴出した空気が、型枠面2
a、4aとコンクリートCの表面との間の空気層とな
り、コンクリートCの表面が空気層に沿って移動してい
くので、コンクリートCの表面には殆どせん断摩擦が発
生せず、引っ掻き傷や膚荒れが大幅に減少する。
【0049】ここで、第6実施形態として、流体供給装
置46からオイルBを供給する方法がある。この実施形
態では、コンクリートCが硬化した時点で、制御弁の操
作により流体供給装置46から内部空間40へのオイル
Bの供給を開始するとともに、油圧ジャッキの作動によ
り型枠パネル2、4を図6の破線位置まで引き上げてい
く脱型作業を行うと、内部空間40から細孔42を通過
して型枠面2a、4aから噴出したオイルBが、型枠面
2a、4aとコンクリートCの表面との間の潤滑オイル
層となり、コンクリートCの表面が潤滑オイル層に沿っ
て移動していくので、コンクリートCの表面には殆どせ
ん断摩擦が発生せず、引っ掻き傷や膚荒れが大幅に減少
する。
【0050】また、第7実施形態として、流体供給装置
46から液状のコンクリート硬化促進剤Lを供給する方
法がある。この実施形態では、コンクリートCを打設す
る直前に、制御弁の操作により流体供給装置46から内
部空間40へのコンクリート硬化促進剤Lの供給を開始
するが、内部空間40から細孔42を通過して型枠面2
a、4aの内側にコンクリート硬化促進剤Lが流れ込む
と、コンクリートCの内部側と比較して表面側の硬化が
促進されていく。
【0051】このように、コンクリートCの表面側が内
部より先に硬化していくので、型枠パネル2、4の早期
の脱型作業を実現したいとき、或いは、高流動コンクリ
ートの打設によって型枠パネル2、4に作用するコンク
リートの側圧の低減化を図りたいときの有効な手段とな
る。
【0052】また、従来のようにコンクリートCの全域
にコンクリート硬化促進剤Lを供給せず、コンクリート
硬化促進剤Lの消費量が大幅に減少するので、経済的な
スリップフォーム工法を提供することができる。
【0053】また、第8実施形態として、厳寒期に、流
体供給装置46から温水Hを供給する方法がある。この
実施形態では、コンクリートCを打設した後に、制御弁
の操作により流体供給装置46から内部空間40に温水
Hの供給を開始する。このとき、内部空間40から細孔
42を通過して型枠面2a、4aの内側に流れ出た温水
Hは、コンクリートCの全域が良好にセメント水和反応
が進行するように、周囲の温度を最適な環境温度に上昇
させるので、コンクリートCの表面の水和反応が充分に
行われる。したがって、脱型作業を行う際に型枠面2
a、4aとの間にせん断摩擦が発生しても、コンクリー
トCの表面の剥離などの欠陥を抑制することができる。
【0054】また、コンクリート打設位置を覆うための
大型テントが不要となるので工期や施工コストの面でも
問題がなく、しかも、型枠パネル2、4からコンクリー
トCに向けて適量の温水Hを供給しているので、温水H
(養生水)の周辺への汚染や、養生水の回収や再利用の
面でも問題がない。
【0055】また、第9実施形態として、暑中期に、流
体供給装置46から冷水Wを供給する方法がある。この
実施形態では、コンクリートCを打設した後に、制御弁
の操作により流体供給装置46から内部空間40に冷水
Wの供給を開始する。このとき、内部空間40から細孔
42を通過して型枠面2a、4aの内側に流れ出た冷水
Wは、コンクリートCの全域が良好にセメント水和反応
が進行するように、周囲の温度を最適な環境温度に下降
させるので、コンクリートCの表面の水和反応が充分に
行われる。したがって、脱型作業を行う際に型枠面2
a、4aとの間にせん断摩擦が発生しても、コンクリー
トCの表面の剥離などの欠陥を抑制することができる。
【0056】また、前述した第8実施形態と同様に、大
型テントなどが不要なので工期や施工コストの面でも問
題がなく、しかも、冷水W(養生水)の周辺への汚染
や、養生水の回収や再利用の面でも問題がない。
【0057】また、図8及び図9に示すものは、本発明
に係る第10実施形態を示すものである。本実施形態の
型枠パネル2は、内部空間50の型枠面2aの裏面とな
る内壁50aに、電源との通電により発熱するニクロム
線やリボンヒータ等の発熱体52が配設されている。ま
た、内壁50aの中央部には、型枠面2aの温度を検知
する温度センサ54が配設されている。そして、図示し
ない温度制御部が、温度センサ54で検知した測定温度
が所定値以下であると発熱体52に対する通電を行い、
測定温度が所定値を上回っていると発熱体52に対する
通電を停止する。また、一方の型枠パネル4も同一構成
となっている。
【0058】上記構成の型枠パネル2、4を備えたスリ
ップフォーム工法によると、コンクリートCを打設する
直前に、前記温度制御部の作動によって発熱体52への
通電を開始して型枠面2aが所定温度に達するように昇
熱する。これにより、打設したコンクリートCは、型枠
パネル2側近くの表面側から加熱されて水和反応が促進
されるので、高品質のコンクリートCを短時間で形成す
ることができる。
【0059】また、厳寒期であっても型枠パネル2、4
が充分に加熱されていないとコンクリート性状が高品質
とならない硫黄コンクリートには最適の工法となる。つ
まり、型枠パネル2、4の間に硫黄コンクリートを打設
しても、型枠パネル2側近くの表面側から加熱されて硫
黄が溶融状態に保たれ確実に充填されるので、硬化した
硫黄コンクリートの表面は、空隙などの欠陥が抑制さ
れ、望んでいる性能を発揮した硫黄コンクリートを製造
することができる。
【0060】さらに、図10に示すものは、本発明に係
る第11実施形態の型枠パネル2を示すものであり、内
部空間60を有する箱型形状に形成され、その裏面2b
には、流体供給口62及び流体排出口64が設けられて
いる。そして、流体供給口62から冷水又は冷却した油
が送り込まれ、内部空間60を循環した後に流体排出口
64から流れ出るようになっている。
【0061】上記構成の装置を使用してコンクリート壁
面を施工すると、内部空間60をを循環する冷水又は冷
却した油が型枠パネル2を冷却し、打設したコンクリー
トの全域が良好にセメント水和反応が進行するように、
周囲の温度を最適な環境温度に下降させるので、コンク
リートの表面の水和反応を確実に行わせることができ
る。
【0062】また、流体供給口62から温水又は加熱し
た油を送り込み、内部空間60を循環した後に流体排出
口64から流れ出るようにすると、厳寒期であっても型
枠パネル2、4が充分に加熱されているので、例えば型
枠パネル2、4間に硫黄コンクリートを打設しても、型
枠パネル2側近くの表面側から加熱されて水和反応が確
実に促進され、望んでいる性能を発揮した硫黄コンクリ
ートを製造することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のスリッ
プフォーム工法によると、型枠パネルを引き上げていく
ときに、硬化したコンクリートの表面と前記型枠面との
間に生じるせん断摩擦力が表面及び裏面が滑らかなシー
ト部材により低減するので、施工したコンクリート壁面
には引っ掻き傷や、膚荒れがほとんど発生しない。した
がって、美観が向上するとともに、亀裂が容易に発生し
にくいので耐久性が向上したコンクリート壁面を得るこ
とができる。
【0064】また、シート部材が型枠パネルの型枠面を
覆うように配設したことから打設したコンクリートが直
接型枠面に接触しないので、型枠面に付着したコンクリ
ートを削り落とす清掃作業が不要となる。
【0065】また、請求項2記載の発明によると、型枠
パネルを引き上げたときに、型枠面にシート部材を自動
的に配設するシート供給装置を配置したので、施工期間
の短縮化を図ることができる。
【0066】また、請求項3記載の発明によると、シー
ト部材を無端状に形成し、硬化したコンクリートの表面
と型枠面との間に配設したシート部材の一部分が、型枠
パネルの引き上げ方向の前方まで移動し、再度、硬化し
たコンクリートの表面と型枠面との間に配設されるよう
にしたので、シート部材の経済的な使用が可能となり、
施工コストの低減化を図ることができる。
【0067】また、請求項4記載の発明によると、凹凸
を連続に形成したシート部材がコンクリートから剥離す
ると、コンクリート表面に凹凸面が形成されるが、この
コンクリート表面にモルタルやセメントペースト等の接
着剤を十分に塗布すると、タイルをコンクリート表面の
全域に確実に貼り付けることができる。
【0068】また、請求項5記載の発明によると、微細
な布孔を有する不織布や網目状の孔を多数設けたシート
部材に、コンクリート硬化促進剤を含浸させてから型枠
面を覆うように配設しており、コンクリート硬化促進剤
がコンクリート内に入り込んでいくのでコンクリートが
早期に硬化し、さらに施工期間が短縮したスリップフォ
ーム工法を得ることができる。
【0069】また、請求項6記載の発明によると、流体
供給装置から送り出した空気、或いは潤滑油が、型枠面
に形成した多数の細孔を介して型枠面の内側に噴射し、
型枠面とコンクリートの表面との間に空気層、或いは潤
滑油層を設けるので、打設したコンクリートが硬化した
後に型枠パネルを引き上げても、前記空気層、或いは潤
滑油層によりコンクリートの表面にせん断摩擦が殆ど発
生せず、コンクリート表面の欠陥を抑制するとができ
る。
【0070】また、請求項7記載の発明によると、流体
供給装置から送り出したコンクリート硬化促進剤が型枠
面の内側に流れ込むと、コンクリートの内部側と比較し
て表面側の硬化が促進されていくので、型枠パネルの早
期の脱型作業を実現したいとき、或いは、高流動コンク
リートの打設によって型枠パネルに作用するコンクリー
トの側圧の低減化を図りたいときの有効な手段となる。
また、従来のようにコンクリートの全域にコンクリート
硬化促進剤を供給せず、コンクリート硬化促進剤の消費
量が大幅に減少するので、経済的なスリップフォーム工
法となる。
【0071】また、請求項8記載の発明によると、厳寒
期に、流体供給装置から送り出した温水が型枠面の内側
に流れ込むと、コンクリートの全域が良好にセメント水
和反応が進行するように、周囲の温度を最適な環境温度
に上昇させるので、コンクリートの表面の水和反応が充
分に行われる。また、暑中期に、流体供給装置から送り
出した冷水が型枠面の内側に流れ込むと、コンクリート
の全域が良好にセメント水和反応が進行するように、周
囲の温度を最適な環境温度に下降させるので、コンクリ
ートの表面の水和反応が充分に行われる。したがって、
厳寒期、或いは暑中期であっても、脱型作業を行う際に
型枠面との間にせん断摩擦が発生しても、コンクリート
の表面の剥離などの欠陥を抑制することができ、しか
も、コンクリート打設位置を覆うための大型テントが不
要となるので工期や施工コストの面でも問題がなく、型
枠パネルからコンクリートに向けて適量の温水や冷水を
供給しているので、養生水の周辺への汚染や、養生水の
回収や再利用の面でも問題がない。
【0072】さらに、請求項9記載の発明によると、一
対の型枠の間に打設したコンクリートは、加熱手段によ
って型枠面側近くの表面側から加熱されて水和反応が促
進される。また、厳寒期に加熱が必要な硫黄コンクリー
トを打設しても、型枠面近くの表面側から硫黄コンクリ
ートが加熱されて充填を確実にすることができるので、
硬化した硫黄コンクリートの表面は、空隙などの欠陥が
確実に抑制されて高品質のコンクリートを形成すること
ができる。
【0073】さらにまた、請求項10記載の発明による
と、一対の型枠の間に打設したコンクリートは、温度を
制御した水又は油などの流体が、型枠パネル内を循環し
て型枠パネルを最適温度に加熱、或いは冷却するので、
厳冬期、暑中期であっても、コンクリートの表面の水和
反応を確実に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施形態のスリップフォー
ム工法による装置を示す図である。
【図2】本発明における第2実施形態のスリップフォー
ム工法による装置を示す図である。
【図3】本発明に係るシート部材の他の実施形態を示す
図である。
【図4】本発明における第3実施形態のスリップフォー
ム工法による装置を示す図である。
【図5】本発明における第4実施形態のスリップフォー
ム工法による装置を示す図である。
【図6】本発明における第5実施形態のスリップフォー
ム工法による装置を示す図である。
【図7】第5実施形態から第9実施形態のスリップフォ
ーム工法による装置の詳細を示す図である。
【図8】第10実施形態に係る型枠パネルを示す図であ
る。
【図9】図8のx−x線矢視図である。
【図10】第11実施形態に係る型枠パネルを示す図で
ある。
【符号の説明】
2、4 型枠パネル 2a、4a 型枠面 12、22、26、30 シート部材 14、28 シート供給ロール(シート供給装置) 16 上部支持ロール 18 下部支持ロール 20 側部支持ロール 32、33 液槽 40 内部空間 42 細孔 46 流体供給装置 52 発熱体(加熱手段) A 圧縮空気 B オイル(潤滑油) C コンクリート D コンクリート硬化促進剤 H 温水 L コンクリート硬化促進剤 W 冷水
フロントページの続き (72)発明者 松岡 康訓 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2E177 FA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対の型枠パネルを互いの型
    枠面を対向させ、その型枠面の間にコンクリートを打設
    し、このコンクリートが硬化した後に、引き上げ装置に
    より前記型枠パネルを引き上げて次回のコンクリートの
    打設位置まで移動し、継ぎ目なしのコンクリート壁面を
    施工していくスリップフォーム工法において、 表面及び裏面が滑らかなシート部材を前記型枠パネルの
    それぞれの型枠面を覆うように配設し、前記型枠パネル
    を引き上げていくときに硬化したコンクリートの表面と
    前記型枠面との間に生じるせん断摩擦力を、前記シート
    部材により低減するようにしたことを特徴とするスリッ
    プフォーム工法。
  2. 【請求項2】 前記型枠パネルを引き上げたときに、型
    枠面に前記シート部材を自動的に配設するシート供給装
    置を配置したことを特徴とする請求項1記載のスリップ
    フォーム工法。
  3. 【請求項3】 前記シート部材を無端状に形成し、硬化
    したコンクリートの表面と前記型枠面との間に配設した
    前記シート部材の一部分が、前記型枠パネルの引き上げ
    方向の前方まで移動し、再度、硬化したコンクリートの
    表面と前記型枠面との間に配設されるようにしたことを
    特徴とする請求項1又は2記載のスリップフォーム工
    法。
  4. 【請求項4】 前記シート部材の前記コンクリートに接
    する面を、凹凸が連続に形成されている面として形成し
    たことを特徴とする請求項2又は3記載のスリップフォ
    ーム工法。
  5. 【請求項5】 前記シート部材を、微細な布孔を有する
    不織布や網目状の孔を多数設けたシート部材により構成
    し、当該シート部材に、コンクリート硬化促進剤を含浸
    させてから前記型枠面を覆うように配設したことを特徴
    とする請求項1乃至4の何れかに記載のスリップフォー
    ム工法。
  6. 【請求項6】 少なくとも一対の型枠パネルを互いの型
    枠面を対向させ、その型枠面の間にコンクリートを打設
    し、このコンクリートが硬化した後に、引き上げ装置に
    より前記型枠パネルを引き上げて次回のコンクリートの
    打設位置まで移動し、継ぎ目なしのコンクリート壁面を
    施工していくスリップフォーム工法において、 前記型枠パネルに、前記型枠面に向けて開口する多数の
    細孔を形成するとともに、流体供給装置から送り出した
    空気、或いは潤滑油を、前記細孔を介して前記型枠面の
    内側に噴射することを特徴とするスリップフォーム工
    法。
  7. 【請求項7】 前記空気、及び潤滑油に替えて、前記流
    体供給装置から送り出した液状のコンクリート硬化促進
    剤を、前記細孔を介して前記型枠面の内側に流出するこ
    とを特徴とする請求項6記載のスリップフォーム工法。
  8. 【請求項8】 前記空気、前記潤滑油及び前記硬化促進
    剤に替えて、前記流体供給装置から送り出した温水、或
    いは冷水を、前記細孔を介して前記型枠面の内側に流出
    することを特徴とする請求項6記載のスリップフォーム
    工法。
  9. 【請求項9】 型枠パネルに加熱手段を内蔵し、当該加
    熱手段により前記型枠面の間に打設したコンクリートを
    加熱することを特徴とする請求項6記載のスリップフォ
    ーム工法。
  10. 【請求項10】 前記加熱手段に替えて、水又は油など
    の流体を、温度を制御しながら型枠パネルに沿って循環
    させて前記型枠パネルを加熱、或いは冷却する流体循環
    装置を設けたことを特徴とする請求項6記載のスリップ
    フォーム工法。
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