JP3045276B2 - コンクリートの養生方法 - Google Patents

コンクリートの養生方法

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JP3045276B2
JP3045276B2 JP7221115A JP22111595A JP3045276B2 JP 3045276 B2 JP3045276 B2 JP 3045276B2 JP 7221115 A JP7221115 A JP 7221115A JP 22111595 A JP22111595 A JP 22111595A JP 3045276 B2 JP3045276 B2 JP 3045276B2
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JP
Japan
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concrete
air bubbles
curing method
heat insulating
curing
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JP7221115A
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岳 若松
哲司 佐藤
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートの温
度ひび割れや凍結を防止するためのコンクリート養生方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】部材断面の大きいコンクリート構造物の
場合、セメントの水和熱がその中央付近に蓄積されて内
部温度が上昇し、その後の冷却によって大きな引張応力
が発生し、温度ひび割れが発生しやすい。
【0003】このような温度ひび割れのうち、部材中心
部と表面部との温度上昇量の差によって生じる内部拘束
応力を低減するため、発泡スチロールやウレタンフォー
ム等の断熱材を用いた養生方法がよく利用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
養生方法が適用される構造物は、比較的マッシブな構造
物であって、大量の断熱材が必要となる場合が多い。ま
た、それらの設置や撤去にも多くの手間と時間を要す
る。さらに、不要となった断熱材が産業廃棄物となるた
め、それらの処分方法を別途検討しなければならないと
いう問題も生じていた。また、このような断熱材を用い
てコンクリートを保温し、その凍結を防ぐ場合にも同様
の問題を生じていた。
【0005】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、設置や撤去に手間をかけることなく、なおか
つ産業廃棄物を発生させることなく、コンクリートの温
度ひび割れや凍結を防止することが可能なコンクリート
の養生方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るコンクリートの養生方法は請求項1に
記載したように、打込み箇所の周囲に型枠材を建て込ん
で該打込み箇所内にコンクリートを打ち込んだ後、前記
コンクリートの露出面には気泡を直接散布し、前記コン
クリートの側方においては前記型枠材の表面に気泡を付
着させ、次いで、所定の養生期間経過後、前記気泡を除
去するコンクリートの養生方法であって、前記型枠材
を、背面側でコンクリートと接触する堰板と、該堰板の
手前側に設けられた格子とから構成したものである。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】本発明のコンクリートの養生方法において
は、打ち込まれたコンクリートの周囲を気泡で被覆す
る。すると、気泡が空気層となって断熱材と同様の役割
を果たし、コンクリート表面と内部との間の温度勾配を
減少させて内部拘束応力を低減するとともに、冬期にお
いては、コンクリートを保温してその凍結を防止する。
【0011】ここで、前記気泡を前記コンクリートの露
出面に直接散布する場合、上述した断熱作用に加えて、
コンクリート表面の湿潤を保ってその乾燥を防止する役
割をも果たす。
【0012】また、前記コンクリートの型枠材の表面に
凹凸を形成し、該凹凸部分に前記気泡を付着させる場
合、型枠材の表面に付着した気泡は、落下や飛散が起こ
りにくくなって断熱作用が長時間維持される。
【0013】また、前記コンクリートの型枠材の外側に
所定のパネルを近接配置し、該パネルと前記型枠材との
間に前記気泡を充填する場合、型枠材への付着の程度を
考慮する必要がなくなるとともに、型枠材とパネルとの
間隔を調整することによって、所望の断熱厚さを確保す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンクリート
の養生方法の実施の形態について、添付図面を参照して
説明する。
【0015】図1は、本実施形態に係るコンクリートの
養生方法の実施手順を示した図である。本実施形態のコ
ンクリートの養生方法においては、まず、図1(a) に示
すように、打込み箇所1の周囲に型枠材2を建て込み、
次いで、図1(b) に示すように該打込み箇所1内にコン
クリート3を打ち込む。
【0016】次に、所定の起泡剤を用いて気泡を生成さ
せる。起泡剤は、動物性加水分解蛋白質、アニオン系界
面活性剤の高級アルコール硫酸エステル系化合物、ポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル系化合物等から
適宜選択すればよい。
【0017】次に、図1(c) に示すように、打ち込まれ
たコンクリート3の周囲を気泡で被覆する。すなわち、
コンクリート3の露出面には気泡4を直接散布し、コン
クリート3の側方においては型枠材2の表面に気泡5を
付着させる。
【0018】図2は、型枠材2の構造を示した斜視図で
ある。同図でわかるように、型枠材2は、背面側でコン
クリートと接触する堰板12と、該堰板12の手前側に
設けられた凹凸部分としての格子11とから構成してあ
る。そして、気泡5を吹き付けると、格子11の目に気
泡5が入り込み、重力で落下したり風で吹き飛ばされた
りしないようになっている。
【0019】次に、かかる状態でコンクリート3を所定
の時間養生する。すると、気泡4、5が空気層となって
断熱材と同様の役割を果たし、コンクリート3の表面と
内部との間の温度勾配は減少し、内部拘束応力が低減す
る。また、コンクリート露出面においては、気泡4がコ
ンクリート表面の湿潤を保ちその乾燥を防ぐ。また、冬
期においては、コンクリート3の凍結が防止される。
【0020】所定の養生期間経過後、気泡4、5を消泡
剤で除去する。消泡剤としては、シリコーンオイル、鉱
物油系化合物、ポリアルキレングリコール誘導体などが
あるので、これらから適宜選択すればよい。
【0021】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ンクリートの養生方法によれば、打ち込まれたコンクリ
ートの周囲に被覆された気泡が断熱材として作用する。
そのため、コンクリート内の温度勾配が低減して内部拘
束応力が小さくなり、温度ひび割れを抑えることができ
る。また、冬期においては、コンクリートを保温してそ
の凍結を防止することができる。そして、かかる気泡の
散布作業は、発泡機でつくった気泡をホース等を介して
所望の部位に吹き付けるだけでよいため、寄りつきの困
難な場所へも足場を組むことなく容易に施工することが
できる。したがって、作業に要する手間やコストは、発
泡スチロールのような断熱材を設置していた従来に比
べ、格段に改善される。散布した気泡を除去する場合に
ついても同様であり、発泡スチロールを撤去する場合に
比べてきわめて容易に気泡の除去作業を行うことができ
る。
【0022】また、従来であれば、撤去された断熱材が
産業廃棄物となり、その処置に困る場合があったが、本
実施形態によれば、断熱材として使用した気泡を消泡剤
によって消失させるため、産業廃棄物が発生しないとい
う効果も奏する。
【0023】また、コンクリートの露出面には上述の気
泡を直接散布するようにしたので、上述の断熱効果に加
えて、散水等の処置を特に施さなくともコンクリート表
面を湿潤養生することができるという効果を奏する。
【0024】また、型枠材の表面に凹凸部分としての格
子を取り付けたので、型枠材の表面に気泡がとどまりや
すくなり、重力による気泡の落下および風による飛散が
防止される。したがって、上述した断熱作用を長時間維
持することが可能となる。
【0025】本実施形態では、消泡剤を用いて気泡を除
去するようにしたが、場合によっては散水等の手段で気
泡を洗い流し、これを除去するようにしてもよい。
【0026】(参考例) 次に、参考例について説明する。なお、上述した実施形
態と実質的に同一の部品等については同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0027】本参考例のコンクリートの養生方法におい
ても、上述の実施形態と同様、図3に示すように、打込
み箇所の周囲に型枠材22を建て込み、該打込み箇所内
にコンクリート3を打ち込むとともに、該コンクリート
3の表面に気泡4を直接散布するが、コンクリート3の
側方については、型枠材22の外側に所定のパネル21
を近接配置しておき、該パネル21と型枠材22との間
に気泡5を充填する点が第1実施形態とは異なる。そし
て、かかる構成によれば、型枠材22の表面に凹凸を形
成して気泡5の付着を確保することが不要となるととも
に、型枠材22とパネル21との間隔を調整することに
よって、所望の断熱厚さを確保することができるという
効果を奏する。
【0028】なお、その他の効果並びに養生の手順、断
熱材としての作用等については、実施形態とほぼ同様で
あり、ここではその説明を省略する。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る本発
明のコンクリートの養生方法によれば、設置や撤去に手
間をかけることなく、なおかつ産業廃棄物を発生させる
ことなく、打ち込まれたコンクリートの温度ひび割れや
凍結を防止することができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るコンクリートの養生方法の実
施手順を示した鉛直断面図。
【図2】型枠材の斜視図。
【図3】変形例に係る養生方法を示した鉛直断面図。
【符号の説明】
2、22 型枠材 3 コンクリート 4、5 気泡 11 格子(凹凸) 21 パネル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打込み箇所の周囲に型枠材を建て込んで
    該打込み箇所内にコンクリートを打ち込んだ後、前記コ
    ンクリートの露出面には気泡を直接散布し、前記コンク
    リートの側方においては前記型枠材の表面に気泡を付着
    させ、次いで、所定の養生期間経過後、前記気泡を除去
    するコンクリートの養生方法であって、前記型枠材を、
    背面側でコンクリートと接触する堰板と、該堰板の手前
    側に設けられた格子とから構成したことを特徴とするコ
    ンクリートの養生方法。
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JP2002047077A (ja) * 2000-08-01 2002-02-12 Ohbayashi Corp コンクリートの養生方法
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JP2009209558A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Ohbayashi Corp 高強度コンクリートの施工方法

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