JP2000096800A - 防汚建材とその製造方法 - Google Patents

防汚建材とその製造方法

Info

Publication number
JP2000096800A
JP2000096800A JP11072537A JP7253799A JP2000096800A JP 2000096800 A JP2000096800 A JP 2000096800A JP 11072537 A JP11072537 A JP 11072537A JP 7253799 A JP7253799 A JP 7253799A JP 2000096800 A JP2000096800 A JP 2000096800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
oxide
resin
building material
photocatalyst particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11072537A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadataka Mayumi
禎隆 真弓
Tomoaki Morikawa
智章 森川
Yoshiyuki Nakanishi
義行 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP11072537A priority Critical patent/JP2000096800A/ja
Publication of JP2000096800A publication Critical patent/JP2000096800A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キッチン、厨房などの油汚れが付着しやすい
建材において、油汚れを付着しにくく、付着した油汚れ
は拭き取りやすくし、また、拭き残した油膜を拭き取り
やすい建材を提供する。 【解決手段】 基材表面に撥油性物質と光触媒粒子を含
む塗膜が形成されており、前記塗膜の表面には、前記撥
油性物質と前記光触媒粒子が共に露出された平滑な膜を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油汚れが付着しや
すい部位、特にキッチン、厨房用途に適した防汚建材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のキッチン・厨房の壁材には、タイ
ル、ホーローパネル、ステンレスパネル、塗装ケイ酸カ
ルシウム板などが用いられている。ところが、これらの
壁材の表面は、親油性のため、付着した油が薄く伸びや
すく、酸化されやすい。そのため壁面に油分が強固に付
着し、日常の拭き取り掃除にかなりの負荷がかかってい
た。そこで、油分が付着しにくいフッ素樹脂などの撥油
性の塗膜をもつ塗装ケイ酸カルシウム板やステンレス板
などを用いるケースが多くなっている。油が壁材表面に
付着した場合、撥油性塗膜によって、油ははじかれ、凝
集することで、基材表面に広がらず付着しにくく、付着
した油は、キッチンペーパーや布巾によって、軽い力で
拭き取ることができる。ところが、油が付着しにくい撥
油性塗膜を用いた場合でも日常の拭き取り掃除を行って
いると、わずかに拭き残した油膜が残ってしまい、完全
に拭き取ることは難しい。そして長期に使用していった
場合、この油膜が徐々に酸化され、表面が粘着性を持つ
ようになり、撥油性が発揮されなくなる。この部分に、
調理中の油分と水分の混合物や空気中の埃・汚れが次々
に付着・堆積していき、結果的には強固に付着した油汚
れとなる。
【0003】一方、室内の照明や太陽光の紫外線によっ
て、水や酸素からスーパーオキサイドイオンやヒドロキ
シラジカルの活性酸素種を生成し、油成分等の有機化合
物に対して分解を促進する機能を発揮する物質として、
TiO<SB>2</SB>、V<SB>2</SB>O<SB>5</SB>、Z<SB>n
</SB>O、WO<SB>3</SB>等の光触媒が知られており、
特に結晶型がアナターゼ型のTiO<SB>2</SB>粒子はそ
の中でも効果が高いので従来から壁材、タイル等の表面
に光触媒層として形成させて防汚性を付与させる提案が
なされている。しかし、光触媒は、有機物を分解する一
方、本来親水、親油表面を持ち、さらに紫外線と水、水
蒸気の存在下において、親水化、親油化を促す傾向を有
しているため、光触媒だけの単一層では、汚染速度が分
解速度を上回った時、付着した油分が薄く伸びやすく、
前述のような強固な油汚れが付着する。また、TiO<SB
>2</SB>粒子等の光触媒粒子が光触媒としての効果を発
揮するには、光触媒粒子に紫外線が照射されることと、
光触媒粒子が油分等の分解対象物質に接触することが必
要であるが、特開平5−201747号公報のように光
触媒粒子をバインダーに混練して基材に塗布していたの
では、多くの光触媒粒子がバインダー層中に埋もれ、紫
外線が届かなかったり、分解対象物に接触しないことに
なり、効率良く充分な光触媒機能を発揮することができ
ない。また、光触媒の含有量濃度を大きくすれば、分解
対象物質に広く接触することが可能となり光触媒機能は
発揮されるが、光触媒膜の耐久性や密着性などの物性面
や透明性等の意匠面に悪影響を及ぼすことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題を鑑
み、油汚れが付着しやすい部位、特にキッチン、厨房用
途に適した、油汚れを付着しにくく、付着した汚れは拭
き取りやすくし、また、拭き残した油膜を拭き取りやす
くする防汚建材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明では以下に示す手段を施した。本発明に係る防汚建
材は、基材表面に、撥油性物質と光触媒粒子を含む塗膜
が形成されており、前記塗膜の表面には、前記撥油性物
質と前記光触媒粒子が共に露出されており、前記光触媒
粒子の少なくともその一部の粒子は、粒子の一部が外気
に接するように露出されており、かつ前記塗膜表面の算
術平均粗さRaは200nm以下であることを特徴とす
る。このような構成とすることにより、光触媒層の上層
部は露出しているので、光触媒機能を充分に発揮でき、
平滑な撥油性表面によって、油分を付着させにくく、拭
き取りやすくして、油汚れを防止し、拭き残しの微量な
油分を光触媒の継続的な有機物分解作用を利用して、拭
き取りやすくし、長期間の油汚れを防止するものであ
る。膜表面の算術平均粗さRaは、200nm以下であ
ることが好ましく、さらに100nm以下であることが
好ましく、さらに40nm以下であることが好ましい。
表面の凹凸が大きくなると、油分や空中に浮遊した埃や
ごみが付着しやすく、さらに付着した油分が凹凸の隙間
にしみ込むため除去しにくくなる。なお塗膜表面の算術
平均粗さRaは、JIS B 0601に基づき、東京
精密社製の触針式測定装置サーフコム570Aで測定を
行った。
【0006】本発明に係る防汚建材は、塗膜表面に露出
した光触媒粒子の表面積を全表面積の5%以上50%以
下にすることが望ましく、より好ましくは、10%以上
40%以下にする。光触媒粒子と撥油性物質の分布を制
御することによって、長期にわたる撥油特性と光触媒特
性の両特性を発揮する防汚性を得ることができる。光触
媒は、前述したように、有機分解力を発揮する一方で、
紫外線と水分の存在下で、親水親油化する。そうした場
合、高負荷の油分が付着した場合、付着した油分が膜上
に薄く伸びやすく固化しやすいことから、十分な光触媒
機能が発揮されないまま、油汚れが固着する。塗膜表面
に露出した光触媒粒子の表面積が全表面積の50%を超
えて大きくなると、撥油性物質の露出部分が小さくな
り、光触媒粒子の親油特性が大きくなり、十分な防汚性
を得ることができない。塗膜表面に露出した光触媒粒子
の表面積が全表面積の5%未満の場合、光触媒粒子の光
触媒特性が小さくなり、十分な防汚性を得ることができ
ないことから上記範囲が好ましい。なお塗膜表面に露出
した光触媒粒子の表面積は、HITACHI社製の電子
顕微鏡S−2250Nで測定を行った。
【0007】本発明に係る防汚建材は、基材表面に、撥
油性物質と光触媒粒子を含む塗膜が形成され、前記塗膜
の表面から、30%の厚み部分に、光触媒粒子の塗膜含
有量の50〜100重量%が含有されていることが好ま
しい。光触媒粒子によって、より効果的に触媒特性を発
現させるためには、塗膜表面に多くの光触媒粒子が存在
することが好ましい。塗膜全体に存在する光触媒粒子の
量を多くすれば、それに応じて塗膜表面に存在する光触
媒粒子を多くすることが出来るが、塗膜の耐久性や密着
性などの物性面や透明性等の意匠面に欠点が生じる。
本発明の防汚建材では、光触媒粒子が、基材側では少な
く、塗膜表面に向けて傾斜的に大きくなっている。この
ような構造では塗膜全体の光触媒粒子の量を極端に多く
することなく、塗膜表面に光触媒特性を付与できる。こ
のため、上記の欠点を生じないのみならず、より少量の
光触媒粒子によって効果的に目的を達成できる。上記効
果を得るためには、光触媒粒子の塗膜含有量の50〜1
00重量%が、該塗膜の表面から30%の厚み部分に含
有されていることが好ましく、本発明の防汚建材の製造
方法によれば、この条件を達成することが出来る。
【0008】本発明に係る防汚建材は、前記塗膜に3m
W/cm2の紫外線(360nm〜400nm)を16
8hr照射した後の該塗膜のオレイン酸の静的接触角
が、30度好ましくは40度以上であることが好まし
い。油が建材表面に付着した場合、動植物油の代表的成
分であるオレイン酸の静的接触角を30度好ましくは4
0度以上になる撥油塗膜面上では、油分が凝集すること
で、基材表面に油分が広がらず付着しにくく、固化しに
くいため、付着した油は、キッチンペーパーや布によっ
て、軽い力で拭き取ることができる。また、前述したよ
うに光触媒の親油特性によって撥油特性が劣化すること
から、塗膜に3mW/cm2の紫外線(360nm〜4
00nm)を168hr照射(屋内光10年相当)した
後のオレイン酸の静的接触角を測定し、劣化がないこと
を検証した。なおオレイン酸の静的接触角は、共和界面
科学社製の接触角測定器CA−X150で測定を行っ
た。
【0009】表面に光触媒機能を有する酸化物の一部が
露出した撥油性の平滑な光触媒膜であり、表面粗さRa
が40nm以下である。また光触媒機能を有する酸化物
が200μm以下の間隔で分散されており、油の接触角
が30度以上である。フッ素樹脂、シリコン樹脂、ポリ
シロキサン樹脂、アクリルシリコン樹脂を少なくとも1
つ以上を光触媒膜に含んでいる。光触媒機能を有する酸
化物が酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫の中の少なくとも
1つ以上を含んでおり、金属が担持されていてもよい。
基材は無機質化粧板、金属、コンクリート、木質板、プ
ラスチック、樹脂フィルム、ガラス、タイル、ホーロー
パネルでからなる。
【0010】(作用)上記塗膜は、撥油性、平滑性に加
え、光触媒による有機物分解力の機能性を保持し、油汚
れを付着しにくく、付着した汚れは拭き取りやすくし、
また、拭き残した油膜を拭き取りやすくする作用をも
つ。
【0011】油が建材表面に付着した場合、前記撥油性
物質によって、油ははじかれ、凝集することで、基材表
面に広がらず付着しにくく、付着した油は、キッチンペ
ーパーや布によって、軽い力で拭き取ることができる。
動植物油の代表的成分であるオレイン酸の静的接触角を
30度好ましくは40度以上になる撥油塗膜にすること
によって、上記の作用が発生する。油が建材表面に付着
した場合、建材表面の算術平均粗さ(凹凸)を小さくす
ることによって、凹凸にしみ込むことなく、キッチンペ
ーパーや布によって、軽い力で拭き取ることができる。
塗膜表面の算術平均粗さRaが200nm以下に、好ま
しくは100nm以下に、より好ましくは40nm以下
になる平滑塗膜にすることによって、上記の作用が発生
する。油が建材表面に付着した場合、キッチンペーパー
や布によって、わずかに除去しきれない油膜は光触媒粒
子と接触しており、この光触媒は室内の照明・太陽光か
らの紫外線によって励起され、油膜を分解する。これに
より、油膜と光触媒粒子の界面が分離され、水または希
釈した洗剤を含むキッチンペーパーや布で油膜を拭き取
ることができ、長期にわたり、油汚れを防止することが
できる。撥油性の平滑な光触媒膜において、光触媒機能
を有する酸化物の一部が撥油性樹脂からの露出の間隔が
好ましくは200μm以下に、望ましくは20μm以下
にすることにより、除去しきれないわずかな油膜は光触
媒と接触するこにより、室内の照明・太陽光からの紫外
線によって、油膜と光触媒の界面が分離され、水または
希釈した洗剤を含む布・紙で油膜を拭き取ることができ
たり、高圧洗浄することで除去すことができ、長期にわ
たり、油汚れを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1の(a)、(b)は、本発明に
係る2つの実施形態を示す防汚建材の断面図であり、
(c)は、(a)及び(b)の表層部を拡大した断面図
である。本発明の防汚建材の図1(a)に示す表面は、
基材1の表面を撥油性物質を含む樹脂2が覆い、光触媒
粒子3の一部が撥油性物質を含む樹脂2から露出し、平
滑な塗膜を形成している。又、図1(b)は基材1の表
面をバインダー4が覆い、そのバインダー表面に、光触
媒粒子3の一部がバインダー4から露出して固定化され
た部分と、撥油性物質2がバインダー4から露出して固
定化された部分で覆われている平滑な塗膜を形成してい
る。又、図1(c)は、(a)及び(b)の表層部の拡
大図であり、図中のRはアルキル基もしくはフルオロア
ルキル基を示している。光触媒粒子3と撥油性基である
Rを含む撥油性物質が、外気に接するように表面に露出
した塗膜を形成している。
【0013】前記基材1は、金属、プラスチック、ガラ
ス、タイル、ホーロー、衛生陶器等の陶磁器、木材、セ
メント、目地、コンクリート、窯業系無機質板など特に
限定しない。また、金属、プラスチック、ガラス、タイ
ル、ホーロー、衛生陶器等の陶磁器、木材、セメント、
目地、コンクリート、窯業系無機質板の表面に有機また
は無機の被膜やフィルムを有するものなどが挙げられ
る。窯業系無機質板とは、繊維強化セメント板、珪酸カ
ルシウム板、スレート板、パーライトセメント板、AL
C、GRC、窯業系サイディング等の基材であり、特に
限定されない。プラスチック基材とは、繊維強化プラス
チック、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート(PBT)樹脂、ポリプロピレン(P
P)、アクリルブタジレンスチレン共重合体樹脂(AB
S)樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール
樹脂等の成形体およびフィルム状にしたものが挙げら
れ、特に限定しない。有機被膜としては、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ユリア
樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコー
ン樹脂、メタクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、メラ
ミン樹脂等の被膜が挙げられ、無機被膜としては、アル
カリシリケート系、りん酸系、ほう酸系等の被膜が挙げ
られるが、特に限定しない。前記基材1は、油汚れが付
着しやすい部位、特にキッチン・厨房用壁材、キッチン
・厨房用部材に好適に用いられる。
【0014】前記撥油性物質2は、アルキル基および/
またはフルオロアルキル基の撥油性基を含んだ物質であ
る。例えば、ポリシロキサン系化合物(-Rm(Si
O)-:Rはアルキル基やフルオロアルキル基等の撥油
性基、m=1、2、3)やフッ化ビニル(VF)、フッ
化ビニリデン(VDF)、トリフルオロエチレン(Tr
FE)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、テ
トラフルオロエチレン(TFE)のフッ素系化合物やそ
の重合物等が挙げられる。ジメチルシロキサンまたはそ
の重縮合物である撥油性物質は、汎用性、撥油特性、コ
スト面から本発明に特に好ましい。撥油性物質を含む塗
料中には、撥油性基セグメント、架橋剤、硬化触媒等の
主成分の他に、顔料、揺変剤、充填剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、表面改質剤、脱泡剤等の各種添加剤を加え
てもよい。
【0015】前記光触媒粒子3は、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化錫、酸化鉄、酸化銅、酸化銀、酸化タングステ
ン、酸化ジルコニウム、酸化ビスマス、酸化インジウ
ム、酸化カドミウム、酸化ゲルマニウム、酸化ニッケ
ル、酸化コバルト、酸化クロム、酸化マンガン、酸化バ
ナジウム、酸化ニオブ、酸化アンチモン、チタン酸スト
ロンチウム</SB>等の金属酸化物が挙げられ、これらの
うちのいずれを用いてもよい。<SB>尚、酸化チタン<SB>
</SB>、チタン酸ストロンチウム</SB><SB></SB>、酸化
鉄<SB></SB><SB></SB>、酸化タングステン<SB></SB>、
酸化ビスマス、酸化インジウム、酸化カドミウム<SB></
SB>等は等価電子帯のレドックス・ポテンシャルの絶対
値が伝導帯のレドックス・ポテンシャルの絶対値よりも
大きいため酸化力のほうが還元力よりも大きく、有機化
合物の分解による防臭作用、防汚作用または抗菌作用に
優れている。また原料コストの面ではTiO<SB>2</SB
>、Fe<SB>2</SB>O<SB>3</SB>、ZnOが有利である。
【0016】前記光触媒粒子3は光触媒粒子表面に金属
または金属化合物の少なくとも1種が物理的または化学
的に光触媒粒子表面に固定化されている。例えば、金、
銀、銅、白金、鉄、コバルト、ニッケル、クロム、亜鉛
などが挙げられる。光触媒の表面に金属が担持されるこ
とにより光触媒の電荷分離が促進されて、光触媒特性が
より大きくなる。金属の固定化量は、光触媒に対し、1
〜10wt%であることが好ましい。金属の固定化方法と
しては、イオンドーピングや光還元法等があるが、特に
限定しない。
【0017】前記バインダー4は、熱、触媒、電磁波、
加水分解により硬化被膜となり得る樹脂を選定すれば良
いが、該バインダーをからなる塗膜のガラス転移点温度
(TG)が100℃以上になるものが好ましい。TG
が、100℃以下の樹脂を用いる場合、高温での塗膜の
変色や硬度等の物性が劣化しやすい。また、ガラス転移
点温度が高いほど、滑性が高まり、軽い負荷で油分等を
除去しやすい。さらに、架橋間分子量は、700以下が
好ましい。架橋間分子量が小さいほど、架橋が密にな
り、油分や汚染物質等の染み込みを防止することができ
る。架橋間分子量が700を超えるものは、長期の油分
との接触により除去できない染み込み汚れが発生しやす
い。前記バインダー4は、例えばフタル酸樹脂、塩化ゴ
ム樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ユリア樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹
脂、アクリルシリコーン樹脂、メタクリレート樹脂、ポ
リウレタン樹脂、メラミン樹脂などが挙げられ、1種ま
たは2種以上の樹脂から構成される。また、これらの樹
脂は、溶剤系、水系、エマルジョン系のどの形態でも良
い。
【0018】本発明の防汚建材の製造方法は、(A)前
記基材1表面に、前記撥油性物質を含む樹脂2を被覆
し、完全硬化する前に前記光触媒粒子3分散液を該撥油
物質2表面に均一に被覆し、その後完全に硬化させる。
(B)前記基材1表面に、バインダー4を被覆し、完全
硬化するまえに、前記光触媒粒子3分散液と前記撥油性
物質を含む樹脂2を、別々にまたは同時にまたは混合し
て該バインダー4表面に均一に被覆し、その後バインダ
ー4を完全に硬化させる。いずれにしても、前記基材表
面に、前記撥油性物質と前記光触媒粒子が共に露出した
塗膜を形成することを特徴とする。本発明の防汚建材の
製造方法は、塗膜の表面に露出した光触媒粒子量を制御
する好適な手段である。また、本発明の防汚建材の製造
方法は、光触媒粒子が、基材側では少なく、塗膜表面に
向けて傾斜的に大きくなる構造を好適に作製できる。こ
のような構造では塗膜全体の光触媒粒子の量を極端に多
くすることなく、塗膜表面に光触媒特性を付与できる。
このため、耐久性や密着性の欠点を生じず、より少量の
光触媒粒子によって効果的に目的を達成できる。
【0019】製造方法において、撥油性物質を含む樹脂
2およびバインダー4の被覆方法は公知の方法、たとえ
ば、エアレススプレー、エアスプレー、フローコート、
ディップ、ロール等の各種方法を選択することができ、
特に限定されるものではない。撥油性物質を含む樹脂2
およびバインダー4中の固形分濃度は、溶媒によって適
宜に希釈すればよいが、可能な限り高濃度にしたほうが
好ましい。これは、次工程での発泡などによる外観不良
や溶媒蒸発による環境汚染を押さえることができるから
である。撥油性物質を含む樹脂およびバインダー層の膜
厚は、外観不良の発生を押さえることから50μm以下
が好ましく、25μm以下がより好ましいが、特に限定
するものではない。
【0020】製造方法において、撥油性物質を含む樹脂
2およびバインダー4の最表面の乾燥を制御する方法
は、風、熱、光のいずれか1つ以上を用い、最表面側か
ら一方的に与えることを特徴とする。撥油性物質を含む
樹脂2およびバインダー4内部から最表面にかけて、最
表面が最も固化が進んだ傾斜状態をつくる。例えば、撥
油性物質を含む樹脂2およびバインダー4に熱風を表面
温度がガラス転移点温度以下になるように、最表面側か
ら一方的に吹きかける。風速は10m/秒以下が好まし
く、5m/秒以下がより好ましい。撥油性物質を含む樹
脂2およびバインダー4表面温度がガラス転移点温度を
越えたり、風速が10m/秒を越えると発泡による外観
不良や内部まで固化が進み、光触媒粒子が撥油性物質を
含む樹脂2およびバインダー4中に埋設されず密着しな
いなどの問題が発生する。このように最表面だけを固化
し、内部を固化させないことにより、光触媒粒子を塗布
する際の最表面層での相溶不良によるゲル化を防止し、
その後の撥油性物質を含む樹脂2およびバインダー4全
体の固化段階における内部対流現象を利用して光触媒粒
子の一部を撥油性物質を含む樹脂2およびバインダー4
中に沈み込ませ固定化することができる。
【0021】製造方法において、撥油性物質を含む樹脂
およびバインダー層の最表面に光触媒粒子および撥油性
物質を塗布する方法は、光触媒粒子および撥油性物質を
低沸点溶媒に分散させ、塗布することによって、光触媒
粒子および撥油性物質が分散している溶媒の大部分がバ
インダー表面に塗着するまでに気化することを特徴とす
る。低沸点溶剤の成分として、メタノール、エタノール
が好ましい。また、瞬間減圧することによって、瞬間的
に沸点を下げた状態での塗布方法もある。塗装装置とし
て、均一に微粒状態で塗布できるものが良い。例えば、
エアスプレー、化学蒸着等が良い。エアスプレーにおい
て、霧化エア圧を好ましくは3kg/cm2以上、より
好ましくは4kg/cm2以上とし、塗着量は200m
g/m2以下、より好ましくは100mg/m2以下にす
ることにより、均一で微粒の塗布物が得られる。こうし
て、撥油性物質を含む樹脂およびバインダー層上に塗布
する際の相溶不良によるゲル化を防ぎ、且つ均一で微視
的に塗布することができる。反対に、上記条件範囲を外
れると、気化しない溶媒によるゲル化や光触媒粒子が撥
油性物質を含む樹脂およびバインダー層中に完全に埋も
れてしまい光触媒特性が小さくなるなどの問題が発生す
る。光触媒粒子の溶媒中の固形分濃度は、0.01重量
%以上、5重量%以下、より好ましくは1重量%以下、
より好ましくは0.5%重量%以下にするのがよい。上
記条件範囲を外れると、膜にした場合、下層の意匠性を
損ねない透明で平滑な膜を得ることができなかったり、
光触媒特性が得られなかったりするためである。
【0022】前記防汚建材の製造方法において、表面粗
さを小さくするためや透明性等の意匠性を保つために
も、光触媒粒子の粒径は、500nm以下、好ましくは
100nm以下、より好ましくは30nm以下のものが
好ましい。
【0023】前記防汚建材の製造方法において、前記基
材の中には前記塗膜の密着性が良好でない場合がある
が、この場合は基材の表面処理として洗浄や表面改質な
どの方法があり、例えばアルコール、アセトン、ヘキサ
ンなどの有機溶剤による脱脂洗浄、アルカリや酸による
洗浄、超音波洗浄、そして紫外線オゾン処理、コロナ放
電処理、プラズマ処理、レーザー照射処理、サンディン
グ処理などの表面処理が挙げられる。また表面を低架橋
型ウレタン塗装などの未反応高活性官能基を持ったプラ
イマーの塗装処理を行ってもよい。高活性官能基とし
て、水酸基、アミノ基、グリシド基、イソシアネート基
などの極性基や多重結合基を持つものが挙げられる。本
発明に係る防汚性建材の用途は、例えば、キッチンパネ
ル、タイル、窯業系サイディング材等の内装材、外装材
をはじめとして、浴槽等の浴室用設備、キッチンカウン
ター、シンク、扉等の台所用設備、洗面器、洗面カウン
ター等の化粧室用設備、便器、タンク、便座、便蓋等の
トイレ用設備などの水回り施設に好適である。
【0024】(実施例1)表面にウレタン樹脂塗膜が形
成された窯業系無機質板を基材として用い、まずジメチ
ルシロキサン重合体セグメントを含有する撥油性ウレタ
ン樹脂塗料をスプレーにて基材表面に乾燥膜厚25μm
の膜を形成する。これを60℃、10m/分の条件で熱
風乾燥機にて5分間硬化し、粒径8nmのCuを担持し
た酸化チタンゾル1%液をスプレーにて0.5g/m2
塗布した後、150℃で10分硬化させた。
【0025】(実施例2)実施例1において、ウレタン
樹脂塗料を含む塗料をスプレーではなくフローコーター
にて塗装した。
【0026】(実施例3)実施例1において、途中の乾
燥条件60℃5分を120℃2分に変更して行った。
【0027】(実施例4)実施例1において、酸化チタ
ンゾル1%液ではなく、0.5%液を用いた。
【0028】(実施例5)表面処理されたステンレス板
を基材として用い、まず、シリコン樹脂塗料をロールコ
ーターにて基材表面に乾燥膜厚25μmの膜を形成す
る。これを80℃、10m/分の条件で熱風乾燥機にて
10分間硬化し、粒径15nmの酸化チタンゾル1%液
をスプレーにて1g/m2塗布し、40℃で1分硬化さ
せ、さらに、この表面にフッ素樹脂塗料をスプレーにて
2g/m2塗布し、200℃で10分硬化させた。
【0029】(実施例6)実施例5において、途中の乾
燥条件80℃10分間を120℃5分に変更して行っ
た。
【0030】(実施例7)実施例5において、酸化チタ
ンゾル1%液の代わりに、酸化チタンゾル1%液に固形
分1%のシリコン樹脂塗料の加えた混合液を用いた。
【0031】(実施例8)実施例5において、フッ素樹
脂塗料の塗布量を1g/m2に変更して行った。
【0032】(比較例1)実施例1において、酸化チタ
ンゾル液を塗布しなかった。他は同様の方法で行った。
【0033】(比較例2)実施例5において、フッ素樹
脂塗料を塗布しなかった。他は同様の方法で行った。
【0034】(比較例3)実施例5において、酸化チタ
ンゾル液の濃度を1%から10%に変更して行った。
【0035】上記に示す方法にて得られた試験体を、下
記に示す方法にて評価した。 <評価>市販のサラダ油を付着させた後、HEIDO
N製の表面性試験機器683A311にて、よく絞った
台所用の濡れ布巾を用いて拭き取りを実施した。なおこ
の試験における拭き取り荷重を25g/cm2に設定し
た(人が実際に壁を拭き取る荷重を想定)。また拭き取
り時の動摩擦係数も測定した。 <評価>市販のサラダ油を付着させ、30日間常温で
室内放置した後に、表面性試験機器(HEIDON製)
にて、よく絞った台所用の濡れ布巾を用いて拭き取りを
実施した。拭き取り荷重は同じく25g/cm2に設定
した。また拭き取り時の動摩擦係数も測定した。
【0036】(表の簡単な説明)表中、Raは塗膜表面
の算術平均粗さを表し、接触角は塗膜に3mW/cm2
の紫外線(360nm〜400nm)を168hr照射
した後に測定したオレイン酸の静的接触角を表し、表面
積は光触媒粒子の一部が塗膜の表面に露出する表面積の
割合を表している。評価、における○、△、×は、
塗膜面を前記方法にて拭き取った後、○は油が全く残っ
ていない状態を示し、△は塗膜面の半分以上は拭き取れ
ているものの、拭き取れない油のすじが残った状態を示
し、×は油が固化してしまっているため塗膜面の半分以
上が拭き取れずに残ってしまっている状態を表してい
る。
【0037】
【表1】
【0038】表1に見るように、実施例1〜8は、比較
例1〜3に比べて、油の拭き取り性が優れていることが
確認された。実施例1は、光触媒粒子を塗布していない
ため、初期の油の拭き取りでは問題無かったが、その
際のわずかに吹き残った油が蓄積されてしまい、結果と
して時間の経過した拭き取りでは、性能の劣化が見ら
れた。実施例2は、撥油性物質を塗布していないため、
付着した油が薄く伸びてしまい、酸化されやすく、その
ため壁面に油分が強固に付着していってしまった。比較
例3は、表面に露出している光触媒粒子の割合が大きく
なり過ぎてしまったため、撥油性基の撥油性よりも光触
媒の親水、親油性の方が塗膜表面で支配的になってしま
い、接触角が極端に低下してしまった。また表面粗さR
aが高くなり面の凹凸が出てしまっていたため、結局比
較例と同様に油が薄く伸びてしまい、酸化されやす
く、そのため壁面に油分が強固に付着していってしまっ
た。動摩擦係数は、拭き取る際にどの程度の力が必要か
を示す代用値とした。実施例1〜8は、比較例1〜3に
比べて、動摩擦係数の値が低く拭き取りがより楽に行う
ことができ、キッチン、厨房などの、手を伸ばして拭か
なければならない奥まった壁へのメンテナンスの負荷が
軽減される。以上の結果から、油汚れに対する高い防汚
性を発揮させるには、これらの撥油性、平滑性、光触媒
による有機物分解力の機能性を保持させて、油汚れを付
着しにくく、付着した汚れは拭き取りやすくし、また、
拭き残した油膜を拭き取りやすくする事が重要であるこ
とが確認された。
【0039】
【発明の効果】油滴が建材表面に付着した場合、表面の
撥油性物質によって油滴がはじかれ、凝集させること
で、表面に付着しにくくすることができる。このような
平滑な表面に残った油滴はキッチンペーパーや布で拭き
取る場合、微細な凹凸に油がしみ込むことがなく、大部
分はキッチンペーパーや布に吸収され、除去される。除
去しきれないわずかな油膜は、表面に固定された光触媒
粒子と接触しており、この光触媒は室内の照明・太陽光
からの紫外線によって励起され、油膜を分解する。これ
により、油膜と光触媒粒子の界面が分離され、水または
希釈した洗剤を含む布・紙で油膜を拭き取ることがで
き、長期にわたり、油汚れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る防汚建材の断
面図である。
【符号の説明】
1…基材表層(プライマーなどを含む) 2…撥油性物質および撥油性物質を含む樹脂 3…光触媒粒子 4…樹脂

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に、撥油性物質と光触媒粒子を
    含む塗膜が形成されており、前記塗膜の表面には、前記
    撥油性物質と前記光触媒粒子が共に露出されており、前
    記光触媒粒子の少なくともその一部の粒子は、粒子の一
    部が外気に接するように露出されており、かつ前記塗膜
    表面の算術平均粗さRaは、触針式測定装置(JIS
    B 0601)により200nm以下であることを特徴
    とする防汚建材。
  2. 【請求項2】 基材表面に、撥油性物質と光触媒粒子を
    含む塗膜が形成されており、前記塗膜の表面には、前記
    撥油性物質と前記光触媒粒子が共に露出されており、前
    記光触媒粒子の少なくともその一部の粒子は、粒子の一
    部が外気に接するように露出されており、かつ前記塗膜
    表面の算術平均粗さRaは、触針式測定装置(JIS
    B 0601)により100nm以下であることを特徴
    とする防汚建材。
  3. 【請求項3】 基材表面に、撥油性物質と光触媒粒子を
    含む塗膜が形成されており、前記塗膜の表面には、前記
    撥油性物質と前記光触媒粒子が共に露出されており、前
    記光触媒粒子の少なくともその一部の粒子は、粒子の一
    部が外気に接するように露出されており、かつ前記塗膜
    表面の算術平均粗さRaは、触針式測定装置(JIS
    B 0601)により40nm以下であることを特徴と
    する防汚建材。
  4. 【請求項4】 前記塗膜の表面に露出した前記光触媒粒
    子の表面積は、前記塗膜の全表面積の5%以上50%以
    下であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れ
    かに記載の防汚建材。
  5. 【請求項5】 基材表面に、撥油性物質と光触媒粒子を
    含む塗膜が形成され、前記塗膜の表面から、30%の厚
    み部分に、光触媒粒子の塗膜含有量の50〜100重量
    %が含有されていることを特徴とする請求項1から請求
    項4の何れかに記載の防汚建材。
  6. 【請求項6】 前記塗膜に3mW/cm2の紫外線(3
    60nm〜400nm)を168hr照射した後の該塗
    膜のオレイン酸の静的接触角が、30度好ましくは40
    度以上であることを特徴とする請求項1から請求項5の
    何れかに記載の防汚建材。
  7. 【請求項7】 前記光触媒粒子が酸化チタン、酸化亜
    鉛、酸化錫、酸化鉄、酸化銅、酸化銀、酸化タングステ
    ン、酸化ジルコニウム、酸化ビスマス、酸化インジウ
    ム、酸化カドミウム、酸化ゲルマニウム、酸化ニッケ
    ル、酸化コバルト、酸化クロム、酸化マンガン、酸化バ
    ナジウム、酸化ニオブ、酸化アンチモン、チタン酸スト
    ロンチウムの中から選ばれた少なくとも1種を含んでい
    る金属酸化物であることを特徴とする請求項1から請求
    項6の何れかに記載の防汚建材。
  8. 【請求項8】 前記光触媒粒子に金属または金属化合物
    の少なくとも1種が物理的または化学的に光触媒粒子表
    面に固定化されていることを特徴とする請求項1から請
    求項7の何れかに記載の防汚建材。
  9. 【請求項9】 前記光触媒粒子に固定化されている前記
    金属は、金、銀、銅、白金、鉄、コバルト、ニッケル、
    クロム、亜鉛の少なくとも1種であることを特徴とする
    請求項1から請求項8の何れかに記載の防汚建材。
  10. 【請求項10】 前記撥油性物質は、アルキル基および
    /またはフルオロアルキル基を含むことを特徴とする請
    求項1から請求項9の何れかに記載の防汚建材。
  11. 【請求項11】 前記撥油性物質は、ジメチルシロキサ
    ンおよび/またはその重縮合物であることを特徴とする
    請求項1から請求項10の何れかに記載の防汚建材。
  12. 【請求項12】 前記撥油性物質と光触媒粒子を含む塗
    膜は、熱、触媒、電磁波、加水分解により硬化被膜とな
    り得るバインダーを含み、かつ該塗膜のガラス転移点点
    温度(TG)が100℃以上であることを特徴とする請
    求項1から請求項11に何れかに記載の防汚建材。
  13. 【請求項13】 前記バインダ−は、フタル酸樹脂、塩
    化ゴム樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポ
    リエステル樹脂、ユリア樹脂、フッ素樹脂、シリコーン
    樹脂、アルキド樹脂、アクリルシリコン樹脂、メタクリ
    レート樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂の中から
    から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請
    求項1から請求項12に何れかに記載の防汚建材。
  14. 【請求項14】 前記基材は、金属、プラスチック、ガ
    ラス、タイル、ホーロー、衛生陶器等の陶磁器、木材、
    セメント、目地、コンクリート、窯業系無機質板から選
    ばれることを特徴とする請求項1から請求項13の何れ
    かに記載の防汚建材。
  15. 【請求項15】 前記基材は、金属、プラスチック、ガ
    ラス、タイル、ホーロー、衛生陶器等の陶磁器、木材、
    セメント、目地、コンクリート、窯業系無機質板の表面
    に有機または無機の被膜やフィルムを有するものから選
    ばれることを特徴とする請求項1から請求項14の何れ
    かに記載の防汚建材。
  16. 【請求項16】 前記基材は、キッチン・厨房用壁材、
    キッチン・厨房用部材として使用されることを特徴とす
    る請求項1から請求項15の何れかに記載の防汚建材。
  17. 【請求項17】 前記基材表面に、撥油性物質と光触媒
    粒子とを含む触媒粒子分散液を被覆した後、硬化させ、
    前記基材表面に前記撥油性物質と前記光触媒粒子が共に
    露出した塗膜を形成することを特徴とする請求項1から
    請求項16の何れかに記載の防汚建材の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記基材表面に、前記撥油性物質を含
    む樹脂を被覆し、完全硬化する前に前記光触媒粒子分散
    液を該撥油性物質を含む樹脂表面に均一に被覆し、その
    後完全に硬化させ、前記基材表面に、前記撥油性物質と
    前記光触媒粒子が共に露出した塗膜を形成することを特
    徴とする請求項1から請求項16の何れかに記載の防汚
    建材の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記基材表面に、バインダーを被覆
    し、完全硬化するまえに、前記光触媒粒子分散液と前記
    撥油性物質を含む樹脂を、別々にまたは同時にまたは混
    合して該バインダー表面に被覆し、その後該バインダー
    を完全に硬化させ、前記基材表面に、前記撥油性物質と
    前記光触媒粒子が共に露出した塗膜を形成することを特
    徴とする請求項1から請求項16の何れかに記載の防汚
    建材の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記光触媒粒子の平均粒径が500n
    m以下であることを特徴とする請求項17から請求項1
    9に何れかに記載の防汚建材の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記光触媒粒子の平均粒径が100n
    m以下であることを特徴とする請求項17から請求項1
    9に何れかに記載の防汚建材の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記光触媒粒子の平均粒径が30nm
    以下であることを特徴とする請求項17から請求項19
    に何れかに記載の防汚建材の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記光触媒粒子の分散液中の濃度が
    0.01〜5重量%であることを特徴とする請求項17
    から請求項22の何れかに記載の防汚建材の製造方法。
  24. 【請求項24】 表面に光触媒機能を有する酸化物の一
    部が露出した撥油性の平滑な光触媒膜を形成しているこ
    とを特徴とする防汚建材。
  25. 【請求項25】 光触媒膜の表面粗さRaが40nm以
    下であることを特徴とすることを特徴とする請求項24
    記載の防汚建材
  26. 【請求項26】 光触媒機能を有する酸化物が200μ
    m以下の間隔で分散されていることを特徴とする請求項
    24及び請求項25の何れかに記載の防汚建材。
  27. 【請求項27】 油の接触角が30度以上であることを
    特徴とする請求項24から請求項26の何れかに記載の
    防汚建材。
  28. 【請求項28】 フッ素樹脂、シリコン樹脂、ポリシロ
    キサン樹脂、アクリルシリコン樹脂を少なくとも1つ以
    上を光触媒膜に含んでいることを特徴とする請求項24
    から請求項27の何れかに記載の防汚建材。
  29. 【請求項29】 光触媒機能を有する酸化物が酸化チタ
    ン、酸化亜鉛、酸化錫の中の少なくとも1つ以上を含ん
    でいることを特徴とする請求項24から請求項28の何
    れかに記載の防汚建材。
  30. 【請求項30】 光触媒機能を有する酸化物に金属が担
    持されていることを特徴とする請求項24から請求項2
    9の何れかに記載の防汚建材。
  31. 【請求項31】 基材が無機質化粧板、金属、コンクリ
    ート、木質板、プラスチック、樹脂フィルム、ガラス、
    タイル、ホーローパネルであることを特徴とする請求項
    24から請求項30の何れかに記載の防汚建材。
JP11072537A 1998-03-18 1999-03-17 防汚建材とその製造方法 Pending JP2000096800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11072537A JP2000096800A (ja) 1998-03-18 1999-03-17 防汚建材とその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-90978 1998-03-18
JP9097898 1998-03-18
JP11072537A JP2000096800A (ja) 1998-03-18 1999-03-17 防汚建材とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000096800A true JP2000096800A (ja) 2000-04-04

Family

ID=26413669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11072537A Pending JP2000096800A (ja) 1998-03-18 1999-03-17 防汚建材とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000096800A (ja)

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001062309A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Akira Fujishima 防汚性に優れた光触媒膜並びにそれを利用した建築用外装材及び建築物外装
JP2002225191A (ja) * 2001-02-02 2002-08-14 Daiken Trade & Ind Co Ltd 化粧板及びその製造方法
JP2002285653A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Meisei Ind Co Ltd 壁構造
JP2003112055A (ja) * 2001-10-05 2003-04-15 Tobishima Corp 光触媒層の形成方法
JP2003165929A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Chugoku Marine Paints Ltd 低汚染性塗膜を形成可能な光触媒含有エネルギー線硬化性塗料組成物、その塗膜、その塗膜で被覆された基材、および汚染防止方法
US6645307B2 (en) 1999-12-22 2003-11-11 Reckitt Benckiser (Uk) Limited Photocatalytic compositions and methods
US6645569B2 (en) 2001-01-30 2003-11-11 The Procter & Gamble Company Method of applying nanoparticles
JP2004202329A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Matsushita Electric Works Ltd 機能性材料及びその製造方法
JP2005034716A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 National Institute For Materials Science アルカリ金属及びAgのビスマス複合酸化物可視光応答性光触媒とそれを用いた有害化学物質分解除去方法
WO2006046443A1 (ja) * 2004-10-27 2006-05-04 Suminoe Textile Co., Ltd. Voc除去機能を有する繊維布帛
WO2006137446A1 (ja) * 2005-06-22 2006-12-28 Ube-Nitto Kasei Co., Ltd. 防汚性印刷シート
KR100782321B1 (ko) 2007-04-20 2007-12-06 그린닉스주식회사 이지클리닝용 도료 조성물
EP1867382A2 (en) * 2005-03-29 2007-12-19 Kabushiki Kaisha Zen World Method for decomposition and removal of organic compound in air using platinum as main catalysis, method for formation of photocatalytic article and photocatalytic layer, and photocatalyst
JP2008240369A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Matsushita Electric Works Ltd 建築板
JP2008253965A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Totsuya Echo:Kk 抗菌効果の高い抗菌性素材、及びその製造方法
JP2010173115A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Panasonic Electric Works Co Ltd 木質板
WO2012060398A1 (ja) * 2010-11-02 2012-05-10 Toto株式会社 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
JP2012149392A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Lixil Corp 調湿建材
JP5732564B1 (ja) * 2014-03-12 2015-06-10 株式会社ペイントサービス 粒子塗布装置および粒子塗布方法
JP2015221567A (ja) * 2011-03-04 2015-12-10 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション 自己清浄性材料として使用するための複合物品
WO2016006213A1 (ja) * 2014-07-10 2016-01-14 イビデン株式会社 化粧板
JP6030795B1 (ja) * 2015-11-09 2016-11-24 イビデン株式会社 抗ウィルス性の化粧板
JP2017177802A (ja) * 2015-11-17 2017-10-05 イビデン株式会社 化粧板
WO2018023112A1 (en) 2016-07-29 2018-02-01 University Of Florida Research Foundation, Inc. Contaminant-activated photocatalysis
CN108222394A (zh) * 2017-12-13 2018-06-29 昆明理工大学 一种建筑外墙砖的滞尘结构及其应用
KR20180082706A (ko) * 2017-01-10 2018-07-19 한국교통대학교산학협력단 Uv오존을 이용하여 고분자 표면에 금속나노입자를 형성시키는 방법, 그 방법에 의해 제조된 고분자 필름 및 항균 필름
CN109289251A (zh) * 2018-11-26 2019-02-01 北京揽山环境科技股份有限公司 一种油水分离复合式过滤材料及其制备方法

Cited By (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001062309A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Akira Fujishima 防汚性に優れた光触媒膜並びにそれを利用した建築用外装材及び建築物外装
US6645307B2 (en) 1999-12-22 2003-11-11 Reckitt Benckiser (Uk) Limited Photocatalytic compositions and methods
US6872444B2 (en) 2001-01-30 2005-03-29 The Procter & Gamble Company Enhancement of color on surfaces
US7112621B2 (en) 2001-01-30 2006-09-26 The Proctor & Gamble Company Coating compositions for modifying surfaces
US6645569B2 (en) 2001-01-30 2003-11-11 The Procter & Gamble Company Method of applying nanoparticles
US6863933B2 (en) 2001-01-30 2005-03-08 The Procter And Gamble Company Method of hydrophilizing materials
JP2002225191A (ja) * 2001-02-02 2002-08-14 Daiken Trade & Ind Co Ltd 化粧板及びその製造方法
JP2002285653A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Meisei Ind Co Ltd 壁構造
JP2003112055A (ja) * 2001-10-05 2003-04-15 Tobishima Corp 光触媒層の形成方法
JP2003165929A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Chugoku Marine Paints Ltd 低汚染性塗膜を形成可能な光触媒含有エネルギー線硬化性塗料組成物、その塗膜、その塗膜で被覆された基材、および汚染防止方法
JP2004202329A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Matsushita Electric Works Ltd 機能性材料及びその製造方法
JP2005034716A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 National Institute For Materials Science アルカリ金属及びAgのビスマス複合酸化物可視光応答性光触媒とそれを用いた有害化学物質分解除去方法
WO2006046443A1 (ja) * 2004-10-27 2006-05-04 Suminoe Textile Co., Ltd. Voc除去機能を有する繊維布帛
JPWO2006046443A1 (ja) * 2004-10-27 2008-08-07 住江織物株式会社 Voc除去機能を有する繊維布帛
EP1867382A2 (en) * 2005-03-29 2007-12-19 Kabushiki Kaisha Zen World Method for decomposition and removal of organic compound in air using platinum as main catalysis, method for formation of photocatalytic article and photocatalytic layer, and photocatalyst
EP1867382A4 (en) * 2005-03-29 2011-02-02 Zen World Kk PROCESS FOR THE DECOMPOSITION AND ELIMINATION OF ORGANIC COMPOUND IN AIR USING PLATINUM AS MAIN CATALYST, METHOD FOR FORMATION OF PHOTOCATALYTIC ARTICLE AND PHOTOCATALYTIC LAYER, AND PHOTOCATALYST
WO2006137446A1 (ja) * 2005-06-22 2006-12-28 Ube-Nitto Kasei Co., Ltd. 防汚性印刷シート
JPWO2006137446A1 (ja) * 2005-06-22 2009-01-22 宇部日東化成株式会社 防汚性印刷シート
JP2008240369A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Matsushita Electric Works Ltd 建築板
JP2008253965A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Totsuya Echo:Kk 抗菌効果の高い抗菌性素材、及びその製造方法
KR100782321B1 (ko) 2007-04-20 2007-12-06 그린닉스주식회사 이지클리닝용 도료 조성물
JP2010173115A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Panasonic Electric Works Co Ltd 木質板
WO2012060398A1 (ja) * 2010-11-02 2012-05-10 Toto株式会社 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
CN103313793A (zh) * 2010-11-02 2013-09-18 Toto株式会社 光催化剂涂装体及用于此的光催化剂涂覆液
JP5744049B2 (ja) * 2010-11-02 2015-07-01 Toto株式会社 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
JP2012149392A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Lixil Corp 調湿建材
JP2015221567A (ja) * 2011-03-04 2015-12-10 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション 自己清浄性材料として使用するための複合物品
JP5732564B1 (ja) * 2014-03-12 2015-06-10 株式会社ペイントサービス 粒子塗布装置および粒子塗布方法
JP2015171687A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 株式会社ペイントサービス 粒子塗布装置および粒子塗布方法
WO2016006213A1 (ja) * 2014-07-10 2016-01-14 イビデン株式会社 化粧板
JP6030795B1 (ja) * 2015-11-09 2016-11-24 イビデン株式会社 抗ウィルス性の化粧板
JP2017100438A (ja) * 2015-11-09 2017-06-08 イビデン株式会社 抗ウィルス性の化粧板
JP2017177802A (ja) * 2015-11-17 2017-10-05 イビデン株式会社 化粧板
JP2018027694A (ja) * 2015-11-17 2018-02-22 イビデン株式会社 化粧板
WO2018023112A1 (en) 2016-07-29 2018-02-01 University Of Florida Research Foundation, Inc. Contaminant-activated photocatalysis
EP3491078A4 (en) * 2016-07-29 2020-03-18 University of Florida Research Foundation, Inc. PHOTOCATALYSIS ACTIVATED BY CONTAMINANTS
US11439980B2 (en) 2016-07-29 2022-09-13 University Of Florida Research Foundation, Incorporated Contaminant-activated photocatalysis
KR20180082706A (ko) * 2017-01-10 2018-07-19 한국교통대학교산학협력단 Uv오존을 이용하여 고분자 표면에 금속나노입자를 형성시키는 방법, 그 방법에 의해 제조된 고분자 필름 및 항균 필름
CN108222394A (zh) * 2017-12-13 2018-06-29 昆明理工大学 一种建筑外墙砖的滞尘结构及其应用
CN108222394B (zh) * 2017-12-13 2023-11-17 昆明理工大学 一种建筑外墙砖的滞尘结构及其应用
CN109289251A (zh) * 2018-11-26 2019-02-01 北京揽山环境科技股份有限公司 一种油水分离复合式过滤材料及其制备方法
CN109289251B (zh) * 2018-11-26 2024-04-05 北京揽山环境科技股份有限公司 一种油水分离复合式过滤材料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000096800A (ja) 防汚建材とその製造方法
Das et al. A review on superhydrophobic polymer nanocoatings: recent development and applications
US11174397B2 (en) Coatings having adaptable wettability as well as methods of making and using thereof
US11248129B2 (en) Liquid impregnated surfaces for liquid repellancy
CN103409028B (zh) 一种光催化型自修复超疏水涂料及其制备方法
US6337129B1 (en) Antifouling member and antifouling coating composition
TWI472641B (zh) 基材之高疏水性表面的處理方法
CA2256895A1 (en) Antifouling member and antifouling coating composition
JP2008500208A (ja) 多層コーティングおよび関連する方法
JP2008500433A (ja) 親水性組成物、その生成のための方法、およびそのような組成物でコーティングされた基材
JP2009029690A (ja) 超疎水性のセルフクリーニング粉体ならびにその製造方法
JP2008272718A (ja) 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
KR100754338B1 (ko) 텍스처 기판과 상기 기판의 형성방법
TW200827416A (en) Method of fabricating transparent hydrophobic self-cleaning coating material and coating material and transparent coating made therefrom
JP2000246115A (ja) 光触媒性機能部材
JP6046436B2 (ja) 防汚塗膜の形成方法及び防汚塗装物
JP2017177683A (ja) 撥水性被膜付基材およびその製造方法
JP2001017907A (ja) 表面微細凹凸組織の低温形成法および当該組織を有する基体
JP3523787B2 (ja) 光触媒層を有する屋外で使用される建築用材料
JP2006192906A (ja) 防汚フィルムおよびその製造方法
JP5242886B2 (ja) 液体搬送部材
JP5065236B2 (ja) 防汚コーティング液、防汚コーティング層形成方法、および防汚コーティング層を有する窯業建材
JPH09295363A (ja) 基材及び基材の表面清潔度維持方法
JP2002336768A (ja) 防汚塗膜の形成方法
JPH11315275A (ja) 撥油性防汚部材及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060620