JP2012149392A - 調湿建材 - Google Patents

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Abstract

【課題】調湿性及び汚れ防止性に優れた調湿建材を提供する。
【解決手段】調湿建材本体の表面にフッ素系撥油剤及び無機微粒子を含む防汚層が形成された調湿建材。無機微粒子としては好ましくはコロイダルシリカ、アルミナゾル及びフュームドシリカの少なくとも1種を用いる。調湿建材本体の表面に薄く施釉が施されており、その上に防汚層が形成されている。
【選択図】なし

Description

本発明は調湿建材に係り、特に、表面の耐汚れ性が改善された調湿建材に関する。
建材自体に調湿機能を持たせた調湿建材としては、ゼオライトや珪藻土などの吸放湿性をもつ材料を、セメント、石膏などの凝結硬化剤で固めた建材や粘土などと混合して焼成してなる建材が用いられている。具体的には、珪藻土系調湿建材としては特開平4−354514号公報等が、また、ゼオライト系調湿建材としては特開平3−109244号公報が提案されている。
また、特開平11−315586(特許第3519004)には、表面が施釉されることにより意匠性が高められると共に、耐汚れ性が改善された調湿建材として、表面に釉薬が施された調湿建材が記載されている。この調湿建材は、表面が施釉されているので、釉薬による様々な加飾を付与することができ、意匠の幅を広げることができる。また、施釉面は手垢などの汚れが付き難く、また、汚れが付いた場合でも容易に落とすことができるため、表面を清浄に保つことができる。この施釉は、釉薬によって生成するガラス層が調湿建材本体の表面の90%以下の面積領域に形成されるように、或いは、このガラス層の最大厚みが300μm以下となるように行われ、施釉後の調湿建材は、施釉前の調湿建材本体の80%以上の調湿性能を有する。
特開2003−247316には、建築物の基材の表面に吸放湿層及び汚れ防止用上塗層を形成すること、この上塗層をシリコーンエマルションと、シリコーンエマルション以外の合成樹脂エマルションを含んだ上塗塗料により形成することが記載されている。また、このシリコーンエマルション以外の合成樹脂エマルションとしてフッ素樹脂エマルションが記載されている(0020段落)。
特開平4−354514 特開平3−109244 特開平11−315586 特開2003−247316
調湿建材本体は、多孔性であるため、汚れが付着し易いと共に、液体系汚れが付着したときには染み込み易い。また、付着した汚れを雑巾などで拭き取ろうとすると、汚れや雑巾付着水、住居用洗剤成分などが調湿建材本体に染み込み、汚れが広がってしまう。
上記特許文献3のように釉薬層を設けることにより、調湿建材の防汚性は向上するが、調湿建材本体に吸放湿させるために釉薬層は調湿建材本体の一部を大気に露呈させるように部分的にないしは薄く設けられている。そのため、汚れがこの調湿建材本体の露呈部分に直に付着する。
特許文献4のように、フッ素樹脂エマルションを上塗層として用いることにより、汚れ防止性は向上するが、さらに汚れ防止性を高めることが望まれる。
本発明は、調湿性及び汚れ防止性に優れた調湿建材を提供することを目的とする。
請求項1の調湿建材は、調湿建材本体の表面にフッ素系撥油剤及び無機微粒子を含む防汚層が形成されたものである。
請求項2の調湿建材は、請求項1において、前記無機微粒子はコロイダルシリカ、アルミナゾル及びフュームドシリカの少なくとも1種であることを特徴とするものである。
請求項3の調湿建材は、請求項2において、前記防汚層は、フッ素系撥油剤8〜39重量%、無機微粒子17〜52重量%、バインダー樹脂24〜70重量%を含んでいることを特徴とするものである。
請求項4の調湿建材は、請求項1ないし3のいずれか1項において、調湿建材本体の表面に釉薬が施されており、調湿建材本体の表面の50〜90%の面積領域に釉薬によって生成するガラス層が形成されており、24時間サイクルの吸放湿性能が150g/m以上であることを特徴とするものである。
請求項5の調湿建材は、請求項1ないし3のいずれか1項において、調湿建材本体の表面に釉薬が施されており、釉薬によって生成するガラス層の最大厚みが300μm以下であり、24時間サイクルの吸放湿性能が150g/m以上であることを特徴とするものである。
本発明では、調湿建材本体の表面にフッ素系撥油剤を含む防汚層が形成されており、防汚層に汚れが付着しても、汚れが調湿建材本体にまで染み込むことが防止ないし抑制される。また、この付着した汚れは、雑巾などにより容易に拭き取ることができる。この拭き取りに際し、雑巾等に含まれていた水や洗剤成分が調湿建材本体に染み込むことも防止ないし抑制される。
本発明では、この防汚層がコロイダルシリカ、アルミナゾル及びフュームドシリカの少なくとも1種などの無機微粒子を含んでいるところから、恐らくはこの無機微粒子の存在に起因して防汚層に微細な通気孔部が形成され、これにより湿気が防汚層をスムーズに通り抜けるようになり、調湿建材本体の調湿性能が保たれる。
調湿建材本体の表面に薄く施釉を施してから防汚層を形成するようにした場合、調湿建材本体に汚れが染み込むことがより十分に防止ないし抑制される。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明において、調湿建材本体は、焼成されたものであり、好ましくは特許文献3のように表面に薄く施釉が施されている。
調湿建材本体は、例えば、鹿沼土、大沢土及び膠質土、水土、味噌土と呼ばれる各地の火山軽石層や珪藻土、酸性白土、活性白土、ゼオライト、ハロイサイト、セピオライトなどの調湿性原料に木節粘土、蛙目粘土等の粘土や珪石、陶石、蝋石、長石その他のガラス質成分等を下記の配合割合及び化学組成で混合し、押し出し成形又はプレス成形し、得られた成形体を焼成することにより製造される。
<配合割合(重量部)>
鹿沼土等の調湿性原料:100
粘土:100〜1000
ガラス質成分:0〜500
施釉された調湿建材は、このようにして得られる成形体に施釉した後焼成することにより、或いは、成形体を素焼きした後施釉し、その後更に焼成することにより製造することができる。
なお、調湿建材の裏面に、溝(裏足)が形成されても良い。この裏面に溝を有する調湿建材を壁面等に施工した場合に、壁面等と調湿建材の裏面との間に通気路が確保され、調湿機能が高められる。
調湿建材本体は、表面に施釉されていても調湿性能を高く維持していることが重要であり、好ましくは、施釉後の調湿建材本体は、施釉前の調湿建材本体の80%以上の調湿性能を有することが望まれる。また、調湿建材本体は、24時間サイクルの吸放湿性能が150g/m以上であることが好ましい。
このように、調湿性能を高く維持した上で施釉を行うためには、施釉面積や施釉厚さを制御することが重要であり、調湿建材本体表面への施釉は、下記i)及びii)の少なくとも一方の条件を満たすように行うのが好ましい。施釉はスプレー法、幕掛け、プリントなどで良く、方法は問わない。
i) 釉薬によって生成するガラス層が、調湿建材本体の表面を占める面積領域(以下「施釉面積割合」と称す。)が90%以下。
ii) 釉薬によって生成するガラス層の最大厚み(以下、単に「最大厚み」と称す。)が300μm以下。
上記施釉面積割合が90%を超えると調湿性能の低下が著しく調湿建材としての調湿性能が損なわれる。しかし、施釉面積割合が10%より少ないと、施釉面が少なすぎて加飾、耐汚れ性の向上効果が十分に得られない。従って、施釉面積割合は10〜90%、特に30〜85%とするのが好ましい。
なお、この施釉面積割合は、後述の実施例の項で述べる如く、インクの拭き取りテスト等で調べることができる。
このように、施釉面積割合を90%以下とした場合は、最大厚みには特に制約はないが、好ましくは500μm以下とするのが望ましい。
また、最大厚みが300μmを超えると、施釉面積割合が90%を超える場合、調湿性能の低下が大きくなるため、最大厚みは300μm以下とするのが好ましい。しかし、この最大厚みが過度に薄いと施釉による加飾、耐汚れ性の向上効果が十分に得られない。この最大厚みは、施釉面積割合が95〜100%の場合には10〜100μm、90〜95%の場合には20〜200μmとするのが好ましい。
このようにガラス層を薄くすると調湿建材本体の全面に施釉した場合でも調湿性能を高く維持できる理由は、薄いガラス層を形成した場合には、素地の欠陥や焼成過程で発生するガスなどにより、調湿建材本体まで貫通した水蒸気透過性の微細なホールがガラス層に生じやすいためではないかと考えられる。
上記施釉面積割合及び/又は最大厚みで施釉するには、施釉方法や、施釉に用いる釉薬量、或いは、釉薬の比重等を適宜調整すれば良い。
例えば、通常のスプレー法等による施釉に際し、単位面積当りの施釉量を少なくすることにより施釉面積割合を90%以下に抑えることができる。また、幕掛け法等による全面施釉においても、単位面積当りの施釉量を少なくすることにより最大厚みを小さくすることができる。
この施釉に当り、当然、焼成条件に応じたフリットが必要であるが、ローラーハースキルンによる迅速焼成では、フリットはその軟化点が焼成温度より100〜400℃低く、適度な溶融粘性を持つものを選べば良い。この粘性が低すぎると、調湿効果を発揮する調湿建材本体の微細な気孔を、施釉により形成されるガラスが埋めてしまい、調湿性能が大きく損なわれてしまう。
従って、調湿性能が損なわれないように、施釉量及び釉薬の溶融粘性(フリットの軟化点)を適宜調整する。
その他、全面施釉ではなく、斑点状、ライン状、格子状のように部分的な施釉を行える加飾施釉法を採用する方法も採用可能である。例えば、プリント法では調湿建材本体に付着する釉薬にメッシュにより一定間隔を持たせられるため、施釉面積割合を小さくすることができる。また、遠心法では、他の施釉法の場合より大きな斑点状となって釉薬が付着するため、やはり施釉面積を小さくすることができ、調湿性能の維持に有効であると共に、施釉による模様付けで意匠性も高めることができる。
施釉に用いる釉薬は、単に、フリットと水とを混合して得られる比重1.01〜1.90程度の泥漿でも良く、これに更に粘土や顔料を配合して用いても良い。顔料の配合により、意匠性をより一層高めることができる。
なお、本発明では、躯体側(例えば下地層)への湿気の拡散を防止するために、調湿建材本体の裏面にシリコン系エマルジョンなどの撥水剤をロールコーティング、スプレー等により付着させても良い。
この調湿建材本体上に形成するフッ素系撥油剤を含む防汚層は、フッ素系撥油剤を含む防汚層形成用塗液を調湿建材本体上に塗布し、乾燥させることにより形成される。
[フッ素系撥油剤]
このフッ素系撥油剤としては、パーフルオロアルキル基を側鎖に有する重合体が好適であり、具体的にはWO2008/136436、又はWO2008/136435に記載の次の化合物が好適である。
<WO2008/136436の化合物>
[1] 下記単量体(a)に基づく重合単位と下記単量体(b)に基づく重合単位とを有する共重合体を含み、
前記単量体(b)に基づく重合単位の割合が、前記単量体(a)に基づく重合単位と前記単量体(b)に基づく重合単位との合計(100モル%)のうち、30〜80モル%である、撥水撥油剤組成物。
単量体(a):下式(1)で表される化合物。
(Z−Y)X ・・・(1)
ただし、Zは、炭素数が1〜6のパーフルオロアルキル基、または下式(2)で表される基であり、Yは、2価有機基または単結合であり、nは、1または2であり、Xは、nが1の場合は、下式(3−1)〜(3−5)で表される基のいずれかであり、nが2の場合は、下式(4−1)〜(4−4)で表される基のいずれかである。
2i+1O(CFXCFO)CFX
・・・(2)
ただし、iは、1〜6の整数であり、jは、0〜10の整数であり、XおよびXは、それぞれフッ素原子またはトリフルオロメチル基である。
−CR=CH ・・・(3−1)
−C(O)OCR=CH ・・・(3−2)
−OC(O)CR=CH ・・・(3−3)
−OCH−φ−CR=CH ・・・(3−4)
−OCH=CH ・・・(3−5)
ただし、Rは、水素原子、メチル基またはハロゲン原子であり、φはフェニレン基である。
−CH[−(CHCR=CH]−・・・・・・・・(4−1)
−CH[−(CHC(O)OCR=CH]−・・・(4−2)
−CH[−(CHOC(O)CR=CH−・・・・(4−3)
−OC(O)CH=CHC(O)O−・・・・・・・・・・(4−4)
ただし、Rは、水素原子、メチル基またはハロゲン原子であり、mは0〜4の整数である。
単量体(b):ポリフルオロアルキル基を有さず、炭素数が20〜30のアルキル基を有する(メタ)アクリレート。
[2] 前記共重合体が、さらに下記単量体(d)に基づく重合単位を有する、[1]に記載の撥水撥油剤組成物。
単量体(d):ポリフルオロアルキル基を有さず、架橋しうる官能基を有する単量体。
[3] 前記共重合体が、さらに下記単量体(c)に基づく重合単位を有する、[1]または[2]に記載の撥水撥油剤組成物。
単量体(c):塩化ビニル。
<WO2008/136435の化合物>
[1] 下記単量体(a)に基づく重合単位と、下記単量体(b)に基づく重合単位と、下記単量体(c)に基づく重合単位とを有する共重合体を含む、撥水撥油剤組成物。
単量体(a):下式(1)で表される化合物。
(Z−Y)X ・・・(1)
ただし、Zは、炭素数が1〜6のパーフルオロアルキル基、または下式(2)で表される基であり、Yは、2価有機基または単結合であり、nは、1または2であり、Xは、nが1の場合は、下式(3−1)〜(3−5)で表される基のいずれかであり、nが2の場合は、下式(4−1)〜(4−4)で表される基のいずれかである。
2i+1O(CFXCFO)CFX
・・・(2)
ただし、iは、1〜6の整数であり、jは、0〜10の整数であり、XおよびXは、それぞれフッ素原子またはトリフルオロメチル基である。
−CR=CH ・・・(3−1)
−C(O)OCR=CH ・・・(3−2)
−OC(O)CR=CH ・・・(3−3)
−OCH−φ−CR=CH ・・・(3−4)
−OCH=CH ・・・(3−5)
ただし、Rは、水素原子、メチル基またはハロゲン原子であり、φはフェニレン基である。
−CH[−(CHCR=CH]−・・・・・・・・(4−1)
−CH[−(CHC(O)OCR=CH]−・・・(4−2)
−CH[−(CHOC(O)CR=CH]−・・・(4−3)
−OC(O)CH=CHC(O)O−・・・・・・・・・(4−4)
ただし、Rは、水素原子、メチル基またはハロゲン原子であり、mは0〜4の整数である。
単量体(b):ポリフルオロアルキル基を有さず、炭素数が20〜30のアルキル基を有する(メタ)アクリレート。
単量体(c):塩化ビニリデン。
[2] 前記共重合体が、さらに下記単量体(d)に基づく重合単位を有する、[1]に記載の撥水撥油剤組成物。
単量体(d):ポリフルオロアルキル基を有さず、架橋しうる官能基を有する単量体。
[3] 前記単量体(b)に基づく重合単位の割合が、前記単量体(a)に基づく重合単位と前記単量体(b)に基づく重合単位との合計(100モル%)のうち、10〜70モル%である、[1]または[2]に記載の撥水撥油剤組成物。
このフッ素系撥油剤は、水、アルコール、グリコールエーテル、グリコールエステルなどの媒体(好ましくは水)に必要に応じ界面活性剤を用いて溶解ないし分散させた形態にて塗液に配合される。このフッ素系撥油剤は、防汚層(固形分ベース)において8〜39wt%特に20〜30wt%含まれることが望ましい。
[無機微粒子]
無機微粒子としては、コロイダルシリカ、アルミナゾル及びシリカフュームの少なくとも1種が好適であり、通常はこれらのうちの1種を含む。この無機微粒子は、防汚層(固形分ベース)中において、17〜52wt%特に20〜45wt%含まれることが望ましい。
無機微粒子の好ましい粒径は、3〜300nm特に3〜50nmである。なお、この粒径はBET法によって測定された値である。
[バインダー樹脂]
バインダー樹脂としては、従来より造膜用に用いられているアクリル樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂などを用いることができる。このバインダー樹脂は、エマルジョンの形態にて塗液中に配合されることが望ましい。バインダー樹脂は、防汚層(固形分ベース)中において、24〜70wt%特に30〜60wt%含まれることが望ましい。
防汚層を形成するための塗液は、水で希釈されて塗布し易い粘度に調整されることが望ましい。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
実施例1〜5、比較例1〜9
下記配合の成形原料をミルで細磨して、スプレー造粒した後、プレス成形型を用いてプレス成形して10×10×0.5cmの成形体を製造した。
<成形原料配合(重量部)>
鹿沼土:20
粘土:60
ガラス質:20
得られた成形体に、アルカリアルミノホウケイ酸系のフリット(軟化点約570℃)と水を混合した泥漿(比重1.40g/cm)をスプレーガンにより、単位面積(1m)あたり50gの施釉量で施釉し、ローラーハースキルンにて800℃で焼成して調湿建材本体を製造した。
得られた調湿建材本体について、施釉面積割合、最大厚み、及び吸放湿性能を下記の方法で調べ、結果を次に示した。
<施釉面積割合>
表面に水性インクを塗布し、水を含ませた布等でさっと拭くことによりインクが取れた面積の割合を、顕微鏡観察、画像処理などにより求めた。その結果、施釉面積割合は75%であった。
<最大厚み>
破断面の顕微鏡観察で求めた。その結果、最大厚みは200μmであった。
<吸放湿性能>
相対湿度50%に保持した恒温恒湿槽中で重量を恒量化(変動0.1%以下)させた調湿建材本体を、すばやく相対湿度90%に保持した別の恒温恒湿槽中に入れ、24時間後の重量増(吸湿量)を単位面積(1m)あたりで求め、無釉の成形体を同様に焼成して得られた焼成体について同様にして求めた値に対する百分率で示した。その結果、この調湿性能は95%であった。
次に、この調湿建材本体の一方の表面に、表1,2に示す組成の防汚層形成用塗液を100cm当り0.7gの割合で、スプレーガンによって塗布し、60℃で乾燥させて防汚層を形成した。(比較例9は防汚層を形成せず。)
なお、表1,2で用いた原料は次の通りである。
[バインダー樹脂]
(1) アクリルシリコンエマルション KD6(ヘンケルジャパン株式会社)
(2) アクリルシリコンエマルション KD20(ヘンケルジャパン株式会社)
(3) フッ素樹脂エマルション ボンフロン(AGCコーテック株式会社)
(4) アクリルエマルション ES−330(中央理化工業株式会社)
[フッ素系撥油剤]
アサヒガードAGE061(旭硝子株式会社)
[無機微粒子]
(1) エスカロン#2000 炭酸カルシウム(粉砕品) 平均粒径1.1μm(三共精粉株式会社)
(2) ST−XS コロイダルシリカ 平均粒径5nm(日産化学工業株式会社)
(3) ST−AK コロイダルシリカ 平均粒径13nm(日産化学工業株式会社)
(4) アルミナゾル−100 アルミナゾル 平均粒径10nm(日産化学工業株式会社)
(5) アエロジル200 フュームドシリカ 平均粒径12nm(日本アエロジル株式会社)
Figure 2012149392
Figure 2012149392
なお、各原料の水分、溶剤、及び希釈水を取り除いた固形分ベースの配合割合を表3に示す。
Figure 2012149392
各調湿建材について吸放湿性能を上記の調湿建材本体の場合と同様にして測定すると共に、耐汚れ性について次の通り試験し、結果を表1、2に示した。
<醤油汚れテスト>
調湿建材の表面に醤油を1mL滴下し、10分経過後、水布巾で拭き取り、拭き取り後の状況を観察する。
<サラダ油汚れテスト>
調湿建材の表面にサラダ油を1mL滴下し、10分経過後、ティッシュペーパーで拭き取り、拭き取り後の状況を観察する。
<墨汁汚れテスト>
調湿建材の表面に墨汁を1mL滴下し、10分経過後、住居用洗剤(かんたんマイペット(花王株式会社))を染み込ませた雑巾で拭き取り、拭き取り後の状況を観察する。
表1の考察の欄から明らかな通り、本発明の調湿建材は吸放湿性能に優れ、しかも耐汚れ性にも優れていることが明らかである。

Claims (5)

  1. 調湿建材本体の表面にフッ素系撥油剤及び無機微粒子を含む防汚層が形成された調湿建材。
  2. 請求項1において、前記無機微粒子はコロイダルシリカ、アルミナゾル及びフュームドシリカの少なくとも1種であることを特徴とする調湿建材。
  3. 請求項2において、前記防汚層は、フッ素系撥油剤8〜39重量%、無機微粒子17〜52重量%、バインダー樹脂30〜60重量%を含んでいることを特徴とする調湿建材。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、調湿建材本体の表面に釉薬が施されており、
    調湿建材本体の表面の50〜90%の面積領域に釉薬によって生成するガラス層が形成されており、
    24時間サイクルの吸放湿性能が150g/m以上であることを特徴とする調湿建材。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項において、調湿建材本体の表面に釉薬が施されており、
    釉薬によって生成するガラス層の最大厚みが300μm以下であり、
    24時間サイクルの吸放湿性能が150g/m以上であることを特徴とする調湿建材。
JP2011007048A 2011-01-17 2011-01-17 調湿建材 Pending JP2012149392A (ja)

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