JP2000094361A - 空気圧式ネジ打込み機における打ち込み深さ制御機構 - Google Patents
空気圧式ネジ打込み機における打ち込み深さ制御機構Info
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Abstract
上材の厚さに関係なく一定にすることができる空気圧式
ネジ打込み機における打込み深さの制御機構。 【解決手段】打撃機構により打込みネジ14を打撃して
打込みネジ14の頭部が浮く程度に打込んだ後にねじ締
め込み機構により上記打込みネジ14を締め込む空気圧
式ネジ打込み機において、ドライバビット3と打込みネ
ジ14とを案内する射出部6の先端側には、射出部6の
軸心に沿って摺動するスライド部材8を設け、スライド
部材8の先端を常時突出するように付勢するとともに、
ネジ打込み機本体には、ドライバビット3が下死点位置
にあってドライバビット3に打込まれた打込みネジ14
が適正な打込み深さになったときにスライド部材に係合
可能な係合手段13を配置した。
Description
機において打撃用ドライバビットによる打込みネジの打
込み深さを制御する空気圧式ネジ打込み機における打ち
込み深さ制御機構に関する。
材に対して打込みネジを軽く打込んだ後にしっかりと締
め込むものであり、このような打込みとネジ締め込みの
工程に応じ、それぞれ打込みネジを打撃する打撃機構
と、打込みネジを回転させるネジ締め込み機構とが設け
られている。打撃機構は、打撃シリンダ内に摺動自在に
収容された打撃ピストンにドライバビットを一体に結合
し、トリガの操作によってメインバルブを作動させ、圧
縮エアを貯留するエアチャンバを上記打撃シリンダに対
して開閉し、圧縮エアを打撃シリンダに対して供給して
打撃ピストンを駆動するものであるが、従来は圧縮エア
の供給量は常に一定であり、したがって打撃ピストンに
よる打込み力も常に一定であった。そして、打込み時に
は、打込みネジの先端が上材を貫通して下材の途中まで
打込まれる必要がある。
込み材を構成する上材が厚いときに、打込みネジを下材
まで打込むことができるように打込みエネルギーを設定
すると、上材が薄いときには打込みネジが下材に深く打
ち込まれ過ぎ、その後のねじ締め込みが不十分になって
保持力が損なわれることがある。
る打撃ピストンの移動量を機械的に常に一定になるよう
にして、被打込み材に対する打込みネジの打込み深さを
被打込み材の厚さに関係なく常に一定にすることができ
る空気圧式ネジ打込み機における打撃ピストンの打ち込
み深さ制御機構を提供することをその課題とする。
め、本発明に係る空気圧式ネジ打込み機における打撃ピ
ストンの打ち込み深さ制御機構は、圧縮エアを貯留する
エアチャンバから打撃シリンダ内に圧縮エアを供給して
その内部の打撃ピストンに一体に結合したドライバビッ
トを下方に打込み作動させる打撃機構と、上記ドライバ
ビットをねじ締め込みさせるねじ締め込み機構とを備
え、上記打撃機構によりドライバビットが打込みネジを
打撃して被打込み材に対して打込みネジの頭部が浮く程
度に打込んだ後にねじ締め込み機構により上記打込みネ
ジを締め込む空気圧式ネジ打込み機において、上記ドラ
イバビットと打込みネジとを案内する射出部の先端側に
は、射出部の軸心に沿って摺動するスライド部材を設
け、スライド部材の先端を常時突出するように付勢する
とともに、ネジ打込み機本体には、上記ドライバビット
が下死点位置にあってドライバビットに打込まれた打込
みネジが適正な打込み深さになったときに上記スライド
部材に係合可能な係合手段を配置したことを特徴とす
る。
面図、図2はその一部の側面図を示すもので、このネジ
打込み機のボディAには打撃機構とねじ締め込み機構と
が設けられている。打撃機構は打撃シリンダ1と打撃シ
リンダ1内に摺動自在に設けられた打撃ピストン2と、
打撃ピストン2に一体に結合されたドライバビット3と
を有し、トリガ(図示せず)を引き操作することによっ
てメインバルブ4を開き作動させ、圧縮エアを貯留する
エアチャンバ5(エア供給源に接続している)から打撃
シリンダ1内に圧縮エアを供給してドライバビット3を
射出部6から打込み作動させるものである。また、ねじ
締め込み機構は、エアモータ(図示せず)の回転力を中
間歯車7aと駆動歯車7に伝達し、駆動歯車7の中心孔
(多角形)に嵌合したドライバビット3(断面多角形)
を回転させてねじの締め込み作動をさせるもので、上記
打撃機構の作動開始とほぼ同時に作動し、ドライバビッ
ト3をその軸心のまわりに回転させることにより、ドラ
イバビット3によって打込まれた打込みネジを締め込む
ものである。
込みネジを打撃して被打込み材に対して打込みネジの頭
部が浮く程度に打込んだ後にねじ締め込み機構により上
記打込みネジを締め込むものである。このような打撃機
構とねじ締め込み機構の基本的思想は、例えば特開平9
-141571号公報、特開平9−29037号公報な
どによって知られるように公知である。
ン2の移動量を制御することにより打込み深さを制御す
る機構が設けられている。すなわち、射出部6の先端は
分割され、ノーズトップ8が射出部6の軸心に沿って打
ち出し方向に摺動自在に配置されている。ノーズトップ
8の先端は常時突出するようにバネ9で付勢されてい
る。上記ノーズトップ8には係合突部10が上方に突出
形成されている。
ライバビット3と打込みネジとを案内するコンタクト部
材11が摺動自在に配置されている。コンタクト部材1
1の先端も常時上記射出部6の先端よりも突出するよう
にバネ付勢されている。射出部6の先端を被打込み材の
表面に押し付け操作すると、コンタクト部材11はバネ
に抗して相対的に射出部6とは逆方向に摺動する。つま
り、コンタクト部材11は被打込み材を検出する検出手
段であり、通常は検出手段による検出作動とトリガの引
き操作とが協働してネジ打込み機を起動させるように構
成されている。
(図示せず)が設けられており、このネジ送り機構はエ
アシリンダ装置によって送り爪12を往復動させてマガ
ジン内の打込みネジを射出部4内に送るもので、送り爪
12に係合手段13が設けられている。したがって、係
合手段13は水平方向に進退可能で、前進したときには
上記ノーズトップ8の係合突部10に係合し、後退時に
は上記係合が脱れるように構成されている。なお、ネジ
送り機構は例えば圧縮エアによって作動制御するのが好
ましく、打撃する前は送り爪12が前進しており、打撃
直後に後退するように設定しておく。
プ8の係合突部10に係合している。係合手段13と係
合突部10とは、図3に示されるように、ドライバビッ
ト3が下死点位置にあって、かつドライバビット3に打
込まれた打込みネジ14が適正な打込み深さになったと
きに係合するように設定されている。
様について説明すると、まず、図1、図2の状態から射
出部6の先端を被打込み材15に対し下方に押し付け操
作とすると、コンタクト部材11はバネ付勢に抗して射
出部6に対し相対的に上方に摺動する。次に、図3、図
4に示されるようにノーズトップ8の先端が被打込み材
15に当接する。このとき、送り爪12は前進してその
係合手段13はノーズトップ8の係合突部10に係合し
ているから、ネジ打込み機はこの最適位置に固定され、
それ以上は被打込み材15側に押し付けても移動するこ
とはできない。
4を開き作動させ、エアチャンバ5から打撃シリンダ1
内に圧縮エアを供給すると、打撃ピストン2がエア圧に
よって下方に駆動され、ドライバビット3が打込み作動
し、射出部4内に供給された打ち込みネジ14を打撃す
る。ドライバビット3が下死点に達したときの打込みネ
ジ14の打込み深さはノーズトップ8によって規制さ
れ、被打込み材15に対し打込みネジ14の頭部が浮い
た適正な深さとなっている。
ら、図8のようにノーズトップ8との係合は外れる。こ
のため、射出部6はさらに下方に移動可能となるので、
ドライバビット3によってねじ締め込みが可能となる。
つまり、打撃時の圧縮エアの一部はエアモータに供給さ
れ、エアモータの回転力が中間歯車から駆動歯車7に伝
達され、ドライバビット3を回転させる。これにより、
ドライバビット3によって被打込み材15に対してその
頭部を浮かせて打ち込まれた打ち込みネジ14を浮いた
分(ねじ締め込みのストローク分)だけ締め込む。そし
て、図5、図6のようにノーズトップ8の先端が被打込
み材15に当たって作動が停止し、ねじ締め込みが終了
する。
操作すると、メインバルブ4が閉じ作動するとともに排
気通路(メインバルブ4の上方)が開き、ブローバック
チャンバ16から打撃シリンダ1内に送られた圧縮エア
により打撃シリンダ1が上死点に復帰作動する。そし
て、ネジ送り機構が作動して送り爪12は再び前進位置
に戻る。
13との係合により、打撃時におけるドライバビット3
の先端は常に一定位置に規制されるから、被打込み材1
5の上板の厚さに関係なく打込みネジ14の打ち込み深
さも常に一定になる。これにより、打ち込みネジ14を
最適深さに打ち込み、打ち込み後のねじ締め込みを確実
にすることができる。よって、被打込み材15の種類に
関係なく常に打ち込みネジ14を良好に締め込みするこ
とができる。
ける必要はない。これを独立に設け、圧縮エア等によっ
て前進後退を制御するようにしてもよい。また、係合突
部10は予め係合手段13に係合している必要はない。
当初は少し離しておき、ノーズトップ8が少し摺動して
適正位置にきたときに係合するという構成でもよい。
定されない。例えば、スライド部材をコンタクト部材と
し、このコンタクト部材に係合突部を設けておき、この
係合突部は図1の状態では係合手段に係合せず、被打込
み材に押し付け操作することにより射出部に沿って上方
に摺動したときに図2の適正位置で係合手段に係合する
ように構成してもよい。
面図
を示す断面図
Claims (1)
- 【請求項1】 圧縮エアを貯留するエアチャンバから打
撃シリンダ内に圧縮エアを供給してその内部の打撃ピス
トンに一体に結合したドライバビットを下方に打込み作
動させる打撃機構と、上記ドライバビットをねじ締め込
みさせるねじ締め込み機構とを備え、上記打撃機構によ
りドライバビットが打込みネジを打撃して被打込み材に
対して打込みネジの頭部が浮く程度に打込んだ後にねじ
締め込み機構により上記打込みネジを締め込む空気圧式
ネジ打込み機において、 上記ドライバビットと打込みネジとを案内する射出部の
先端側には、射出部の軸心に沿って摺動するスライド部
材を設け、スライド部材の先端を常時突出するように付
勢するとともに、 ネジ打込み機本体には、上記ドライバビットが下死点位
置にあってドライバビットに打込まれた打込みネジが適
正な打込み深さになったときに上記スライド部材に係合
可能な係合手段を配置したことを特徴とする空気圧式ネ
ジ打込み機における打ち込み深さ制御機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26473698A JP3570485B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 空気圧式ネジ打込み機における打ち込み深さ制御機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26473698A JP3570485B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 空気圧式ネジ打込み機における打ち込み深さ制御機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000094361A true JP2000094361A (ja) | 2000-04-04 |
JP3570485B2 JP3570485B2 (ja) | 2004-09-29 |
Family
ID=17407466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26473698A Expired - Lifetime JP3570485B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 空気圧式ネジ打込み機における打ち込み深さ制御機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3570485B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002166372A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-11 | Max Co Ltd | 空気圧ネジ締め工具のピストン構造 |
-
1998
- 1998-09-18 JP JP26473698A patent/JP3570485B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002166372A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-11 | Max Co Ltd | 空気圧ネジ締め工具のピストン構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3570485B2 (ja) | 2004-09-29 |
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